JP2022062464A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Takashi Fujii
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Abstract

【課題】 乾燥路面での操縦安定性及びウエット性能を良好に維持しながら、通過音を低減することを可能にした空気入りタイヤを提供する。【解決手段】 トレッド部1とサイドウォール部2とビード部3とを備えると共に、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、トレッド部1にタイヤ周方向に延びる4本の主溝G1~G4が形成され、これら主溝により5列の陸部R1~R5が区画され、タイヤ赤道CLよりも車両外側に配置された主溝の溝幅WG3,WG4の合計値がタイヤ赤道CLよりも車両内側に配置された主溝の溝幅WG1,WG2の合計値よりも小さく設定されると共に、トレッド部1の接地領域において、主溝の溝幅WG1~WG4の平均値に対する標準偏差の比からなる溝幅変動係数をGWCVとし、陸部の幅WR1~WR5の平均値に対する標準偏差の比からなる陸部幅変動係数をLWCVとしたとき、0.13≦GWCV≦0.34、0≦LWCV≦0.2の関係を満足する。【選択図】 図2

Description

本発明は、トレッド部に4本の主溝を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、乾燥路面での操縦安定性及びウエット性能を良好に維持しながら、通過音を低減することを可能にした空気入りタイヤに関する。
近年、地域環境への自動車騒音の影響が注目され、自動車騒音を低減する一環として、空気入りタイヤに起因する騒音を低減することが求められている。空気入りタイヤとして、トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画されたトレッドパターンを有するものがある(例えば、特許文献1~3参照)。
このような空気入りタイヤにおいて、車外騒音を低減するためにトレッド部の溝面積を少なくした場合、それに伴ってウエット性能が低下するという問題がある。また、トレッド部全体としての溝面積を維持しつつ、溝成分の配置を変更した場合、陸部の剛性が局所的に減少し、それに伴ってコーナリングパワーが低下することにより、乾燥路面での操縦安定性が低下するという問題がある。
特開2019-137338号公報 特許第5695476号公報 特許第5413500号公報
本発明の目的は、乾燥路面での操縦安定性及びウエット性能を良好に維持しながら、通過音を低減することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画され、タイヤ赤道よりも車両外側に配置された主溝の溝幅の合計値がタイヤ赤道よりも車両内側に配置された主溝の溝幅の合計値よりも小さく設定されると共に、
前記トレッド部の接地領域において、前記主溝の溝幅の平均値に対する標準偏差の比からなる溝幅変動係数をGWCVとし、前記陸部の幅の平均値に対する標準偏差の比からなる陸部幅変動係数をLWCVとしたとき、0.13≦GWCV≦0.34、0≦LWCV≦0.2の関係を満足することを特徴とするものである。
本発明では、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画され、タイヤ赤道よりも車両外側に配置された主溝の溝幅の合計値がタイヤ赤道よりも車両内側に配置された主溝の溝幅の合計値よりも小さく設定されることにより、ウエット性能を良好に維持しながら、車両外側に放出される通過音(車外騒音)を低減することができる。その際、主溝の溝幅の平均値に対する標準偏差の比からなる溝幅変動係数GWCV及び陸部の幅の平均値に対する標準偏差の比からなる陸部幅変動係数LWCVを上記範囲に規定することにより、各陸部の剛性を確保してコーナリングパワーを十分に維持することができる。これにより、乾燥路面での操縦安定性を良好に維持しながら、通過音を低減することができる。
本発明において、トレッド部に主溝以外の溝が形成され、トレッド部の車両内側の接地端からタイヤ赤道までを車両内側領域とし、トレッド部の車両外側の接地端からタイヤ赤道までを車両外側領域としたとき、車両内側領域における主溝以外の溝の面積が車両外側領域における主溝以外の溝の面積よりも大きく設定されていることが好ましい。このように車両内側領域における主溝以外の溝の面積を増やすことにより、通過音を低減するにあたって、ウエット性能を改善することができる。
4本の主溝の溝幅を車両外側から車両内側に向かってWG1,WG2,WG3,WG4としたとき、WG1<WG2<WG3<WG4の関係を満足することが好ましい。これにより、通過音を効果的に低減すると共に、ウエット性能を効果的に改善することができる。
トレッド部の接地幅に対する主溝の溝幅の合計値の比率は16%~24%の範囲にあることが好ましい。このように主溝の溝幅の合計値を比較的小さくすることにより、乾燥路面での操縦安定性を改善すると共に、通過音を低減することができる。
タイヤ赤道よりも車両内側に配置された任意の陸部には複数本の面取りサイプと複数本の非面取りサイプとがタイヤ周方向に沿って交互に配置され、面取りサイプ及び非面取りサイプの各々は、一方の端部が前記任意の陸部内で終端し、他方の端部が前記任意の陸部の両側に位置する主溝のいずれか一方に連通していることが好ましい。これら面取りサイプ及び非面取りサイプは路面上の水を主溝に向かって効果的に案内するので、面取りサイプ及び非面取りサイプの付加により通過音を悪化させることなくウエット性能を改善することができる。
面取りサイプの各々と非面取りサイプのうち各面取りサイプに最も近接する非面取りサイプとの距離は5mm~12mmの範囲にあることが好ましい。これにより、通過音の低減効果とウエット性能の改善効果を最適化することができる。
面取りサイプの接地面での開口部の幅は1.6mm~4.8mmの範囲にあることが好ましい。これにより、通過音の低減効果とウエット性能の改善効果を最適化することができる。
面取りサイプの接地面での開口部はタイヤ周方向の一方側に寄っており、各面取りサイプに最も近接する非面取りサイプは該面取りサイプに対してタイヤ周方向の一方側に配置されていることが好ましい。これにより、面取りサイプと非面取りサイプとの協働により、排水性の改善効果を高めることができる。
本発明において、トレッド部の接地領域は、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて最大負荷能力の70%の荷重を加えたときに測定されるタイヤ軸方向の接地幅に基づいて特定される領域である。接地端は、接地領域のタイヤ軸方向の最外側位置である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧(最大負荷能力に対応する空気圧)、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUSIOLD INFLATION PRESOURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESOURE”である。「最大負荷能力」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUSIOLD INFLATION PRESOURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”である。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 面取りサイプ及び非面取りサイプを備えた陸部を拡大して示す平面図である。 図3のIV-IV矢視断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1~図4は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。この空気入りタイヤは、車両装着時における車両に対する装着方向が指定されたタイヤである。より具体的には、上記空気入りタイヤにおいて、車両に対する装着方向はタイヤ側面に表示されている。図1~図2において、INは車両装着時の車両内側であり、OUTは車両装着時の車両外側である。図2において、CLはタイヤ赤道であり、Einは車両内側の接地端であり、Eoutは車両外側の接地端である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°~40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる4本の主溝G1,G2、G3,G4が形成されている。主溝G1~G4は、ウエアインジケーターが付与された周方向溝であって、溝幅が3mm以上20mm以下の範囲にあると共に、溝深さが4mm以上11mm以下の範囲にある周方向溝である。これら主溝G1~G4により、トレッド部1には5列の陸部R1,R2、R3,R4,R5が区画されている。なお、主溝G1~G4は車両外側から車両内側に向かって順次配列され、陸部R1~R5は車両外側から車両内側に向かって順次配列されている。
最も車両外側に位置する陸部R1には、一方の端部が陸部R1内で終端し、他方の端部が車両内側の接地端Einの外側まで延びる複数本のラグ溝11がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。また、陸部R1には、一方の端部が陸部R1内で終端し、他方の端部が主溝G1に連通する複数本のサイプ12がラグ溝11の相互間の位置するように形成されている。
陸部R1と陸部R3との間に位置する陸部R2には、一方の端部が陸部R2内で終端し、他方の端部が主溝G1に対して連通する複数本のラグ溝21がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。各ラグ溝21は、タイヤ赤道CLに向かってタイヤ幅方向に対してタイヤ周方向の一方側に傾斜し、その終端部がタイヤ周方向の他方側に向かって屈曲している。また、陸部R2には、ラグ溝21の相互間の位置でタイヤ周方向に延びる複数本のサイプ22が形成されている。
タイヤ赤道CL上に位置する陸部R3には、一方の端部が陸部R3内で終端し、他方の端部が主溝G3に連通する複数本のサイプ32がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。
陸部R3と陸部R5との間に位置する陸部R4には、図3に示すように、一方の端部が陸部R4内で終端し、他方の端部が主溝G3,G4のいずれか一方に連通する面取りサイプ42及び非面取りサイプ43がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。これら面取りサイプ42及び非面取りサイプ43は、陸部R4の幅方向両側の縁部においてタイヤ周方向に交互に配置されている。各面取りサイプ42は、図4に示すように、サイプ底側で一定の溝幅を有するサイプ本体部42aと溝幅が踏面側に向かって漸増する面取り部42bとから構成されている。一方、各非面取りサイプ43は、面取り部を有しておらず、その深さ方向の全長にわたって溝幅が一定になっている。
最も車両内側に位置する陸部R5には、一方の端部が陸部R5内で終端し、他方の端部が車両外側の接地端Eoutの外側まで延びる複数本のラグ溝51がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。また、陸部R5には、一方の端部が陸部R5内で終端し、他方の端部が主溝G4に連通する複数本のサイプ52がラグ溝51の相互間の位置するように形成されている。更に、陸部R5には、複数本のラグ溝51及び複数本のサイプ52を横切るようにタイヤ周方向に延びる周方向細溝54が形成されている。
上述の空気入りタイヤにおいて、4本の主溝G1~G4の溝幅を車両外側から車両内側に向かってWG1,WG2,WG3,WG4としたとき、タイヤ赤道CLよりも車両外側に配置された主溝G1,G2の溝幅WG1,WG2の合計値がタイヤ赤道CLよりも車両内側に配置された主溝G3,G4の溝幅WG3,WG4の合計値よりも小さく設定されている。即ち、車両内側に配置された主溝G3,G4が車両外側に配置された主溝G1,G2に対して相対的に広くなっている。特に、1.1≦(G3+G4)/(G1+G2)≦1.5の関係を満足することが望ましい。
そして、トレッド部1の接地幅TCWにより規定される接地領域において、主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4の平均値(μ)に対する標準偏差(σ)の比(σ/μ)からなる溝幅変動係数をGWCVとし、陸部R1~R5の幅WR1~WR5の平均値(μ)に対する標準偏差(σ)の比(σ/μ)からなる陸部幅変動係数をLWCVとしたとき、0.13≦GWCV≦0.34、0≦LWCV≦0.2の関係を満足している。
主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4は、主溝G1~G4の各々において溝幅が最少となる部分の溝幅である。例えば、ジグザグ形状を有する主溝G2の場合、主溝G2内に描写された破線により溝幅WG2が特定される。主溝G1~G4が溝内に突き出した凸部(ポイントハイト)を有する場合も同様である。一方、陸部R1~R5の幅WR1~WR5は、陸部R1~R5の各々において陸部幅が最大となる部分の陸部幅である。例えば、ジグザグ形状を有する主溝G2に隣接する陸部R3の場合、主溝G2内に描写された破線により幅WR3が特定される。
上述のように車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、トレッド部1にタイヤ周方向に延びる4本の主溝G1~G4が形成され、これら主溝G1~G4により5列の陸部R1~R5が区画されると共に、タイヤ赤道CLよりも車両外側に配置された主溝G1,G2の溝幅WG1,WG2の合計値がタイヤ赤道CLよりも車両内側に配置された主溝G3,G4の溝幅WG3,WG4の合計値よりも小さく設定されることにより、ウエット性能を良好に維持しながら、車両外側に放出される通過音(車外騒音)を低減することができる。その際、主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4の平均値に対する標準偏差の比からなる溝幅変動係数GWCV、及び、陸部R1~R5の幅WR1~WR5の平均値に対する標準偏差の比からなる陸部幅変動係数LWCVを上記範囲に規定することにより、各陸部R1~R5の剛性を確保してコーナリングパワーを十分に維持することができる。これにより、乾燥路面での操縦安定性を良好に維持しながら、通過音を低減することができる。
ここで、溝幅変動係数GWCVが0.13よりも小さいと溝幅WG1~WG4の変化が少ないため通過音を低減する効果が十分に得られず、逆に0.34よりも大きいと溝幅WG1~WG4の変化が大きいため接地形状が不均一になり、コーナリングパワーが低下する。また、陸部幅変動係数LWCVが0.2よりも大きいと陸部R1~R5の剛性差が大きくなるためコーナリングパワーが低下する。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1には、主溝G1~G4以外の溝としてラグ溝11,21,51やサイプ12,22,32,42,43,52や周方向細溝54が形成されているが、トレッド部1の車両内側の接地端Einからタイヤ赤道CLまでを車両内側領域Ainとし、トレッド部1の車両外側の接地端Eoutからタイヤ赤道CLまでを車両外側領域Aoutとしたとき、車両内側領域Ainにおける主溝G1~G4以外の溝の面積が車両外側領域Aoutにおける主溝G1~G4以外の溝の面積よりも大きく設定されていると良い。このように車両内側領域Ainにおける主溝以外の溝の面積を増やすことにより、通過音を低減するにあたって、ウエット性能を改善することができる。なお、上記溝面積は、トレッド部1の踏面における溝面積である。このような溝面積には、ラグ溝11,21,51やサイプ12,22,32,42,43,52や周方向細溝54の面積が含まれるが、面取りサイプ42の面取り部42bの面積も含まれる。
上記空気入りタイヤにおいて、4本の主溝G1~G4の溝幅を車両外側から車両内側に向かってWG1,WG2,WG3,WG4としたとき、WG1<WG2<WG3<WG4の関係を満足していると良い。これにより、通過音を効果的に低減すると共に、ウエット性能を効果的に改善することができる。つまり、車両外側に近いほど通過音に対する影響が大きいので、主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4を車両外側ほど小さくすることにより、通過音の低減効果とウエット性能の改善効果を最大限に享受することができる。特に、7mm≦WG1<WG2<WG3<WG4≦14mmの関係を満足することが望ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1の接地幅TCWに対する主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4の合計値の比率[(WG1+WG2+WG3+WG4)/TCW×100%]は16%~24%の範囲にあると良い。このように主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4の合計値を比較的小さくすることにより、乾燥路面での操縦安定性を改善すると共に、通過音を低減することができる。ここで、トレッド部1の接地幅TCWに対する主溝G1~G4の溝幅WG1~WG4の合計値の比率が16%よりも低いとウエット性能の改善効果が低下し、逆に24%よりも高いと通過音の低減効果が低下する。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ赤道CLよりも車両内側に配置された陸部R4には、複数本の面取りサイプ42と複数本の非面取りサイプ43とがタイヤ周方向に沿って交互に配置され、面取りサイプ42及び非面取りサイプ43の各々は、一方の端部が陸部R4内で終端し、他方の端部が陸部R4の両側に位置する主溝G3,G4のいずれか一方に連通していると良い。これら面取りサイプ42及び非面取りサイプ43は路面上の水を主溝G3,G4に向かって効果的に案内するので、面取りサイプ42及び非面取りサイプ43の付加により通過音を悪化させることなくウエット性能を改善することができる。ここで、面取りサイプ42を非面取りサイプ43に置き換えた場合、ウエット性能の改善効果が低下することになる。なお、面取りサイプ42及び非面取りサイプ43は、タイヤ赤道CLよりも車両内側に配置された陸部R4,R5のうちの少なくとも1つに形成することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、面取りサイプ42の各々と非面取りサイプ43のうち各面取りサイプ42に最も近接する非面取りサイプ43との距離Dsは5mm~12mmの範囲にあると良い。これにより、通過音の低減効果とウエット性能の改善効果を最適化することができる。ここで、面取りサイプ42と非面取りサイプ43とのタイヤ周方向の距離Dsが5mmより小さいと排水性の改善効果が低下するばかりでなく、パターン成分が強調されることで通過音の低減効果が低下し、逆に12mmよりも大きいと排水性の改善効果が低下してウエット性能の改善効果が低下する。なお、距離Dsは面取りサイプ42のサイプ本体部42aの溝幅方向中心位置と非面取りサイプ43の溝幅方向中心位置との距離であって、面取りサイプ42の長手方向と直交する方向に沿って測定される距離である。
上記空気入りタイヤにおいて、面取りサイプ42の接地面での開口部の幅Wsは1.6mm~4.8mmの範囲にあると良い。これにより、通過音の低減効果とウエット性能の改善効果を最適化することができる。ここで、面取りサイプ42の接地面での開口部の幅Wsが1.6mmよりも小さいと排水性の改善効果が低下し、逆に4.8mmよりも大きいとパターン成分が強調されることで通過音の低減効果が低下する。
上記空気入りタイヤにおいて、図3に示すように、面取りサイプ42の接地面での開口部はタイヤ周方向の一方側に寄っており、各面取りサイプ42に最も近接する非面取りサイプ43は該面取りサイプ42に対してタイヤ周方向の一方側に配置されていると良い。つまり、一対の面取りサイプ42及び非面取りサイプ43において、面取りサイプ42の面取り部42bはサイプ本体部42aに対して非面取りサイプ43側に偏っていると良い。これにより、面取りサイプ42と非面取りサイプ43との協働により、排水性の改善効果を高めることができる。
タイヤサイズ215/45R18 89Vで、トレッド部とサイドウォール部とビード部とを備えると共に、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、陸部の幅WR1~WR5、主溝の溝幅WG1~WG4、主溝の溝幅の平均値、主溝の溝幅の標準偏差、溝幅変動係数GWCV、陸部の幅の平均値、陸部の幅の標準偏差、陸部幅変動係数LWCV、車両内側に配置された主溝の溝幅の合計値、車両外側に配置された主溝の溝幅の合計値、車両内側領域における主溝以外の溝面積、車両外側領域における主溝以外の溝面積、トレッド部の接地幅に対する主溝の溝幅合計値の比率、面取りサイプの有無、非面取りサイプの有無、面取りサイプと非面取りサイプの近接の有無、面取りサイプと非面取りサイプとの距離、面取りサイプの接地面での開口部の幅、面取りサイプの面取り位置を表1及び表2のように設定した従来例、比較例1,2及び実施例1~10のタイヤを製作した。
なお、面取りサイプの面取り位置について、面取りサイプの面取り部がそれと対をなす非面取りサイプ側に偏っている場合を「サイプ側」で示し、その反対側に偏っている場合を「反サイプ側」で示した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、通過音、ウエット路面での制動性能、乾燥路面での操縦安定性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
通過音:
各試験タイヤをリムサイズ18×7JJのホイールに組み付けて試験車両に装着し、空気圧を250kPaとし、速度50km/hでトランスミッションを中立にし、エンジンを停止させた状態で通過音を計測し、そのときの騒音レベルをdB(A)で記録した。評価結果は、基準(従来例)に対する差(dB)で示した。この差がマイナス値である場合、基準よりも通過音の音圧レベルが低いことを意味する
ウエット路面での制動性能:
各試験タイヤをリムサイズ18×7JJのホイールに組み付けて試験車両に装着し、空気圧を250kPaとし、ウエット路面において速度100km/hの走行状態からの制動距離を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。指数値が大きいほどウエット路面での制動性能が優れていることを意味する。
乾燥路面での操縦安定性:
各試験タイヤをリムサイズ18×7JJのホイールに組み付けて試験車両に装着し、空気圧を250kPaとし、乾燥路面での操縦安定性についてテストドライバーによるフィーリング評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど乾燥路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
Figure 2022062464000002
Figure 2022062464000003
この表1から判るように、実施例1~10のタイヤは、従来例との対比において、乾燥路面での操縦安定性及びウエット路面での制動性能を良好に維持しながら、通過音を低減することができた。一方、比較例1のタイヤは、溝幅変動係数GWCVが大き過ぎるため、接地形状が不均一になることでコーナリングパワーが低下し、その結果、操縦安定性が悪化していた。また、比較例2のタイヤは、陸部幅変動係数LWCVが大き過ぎるため、陸部の剛性差が大きくなることでコーナリングパワーが低下し、その結果、操縦安定性が悪化していた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
11,21,51 ラグ溝
12,22,32,52 サイプ
42 面取りサイプ
43 非面取りサイプ
G1,G2,G3,G4,G5 主溝
R1,R2,R3,R4,R5 陸部
Ein,Eout 接地端
CL タイヤ赤道

Claims (8)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝が形成され、これら主溝により5列の陸部が区画され、タイヤ赤道よりも車両外側に配置された主溝の溝幅の合計値がタイヤ赤道よりも車両内側に配置された主溝の溝幅の合計値よりも小さく設定されると共に、
    前記トレッド部の接地領域において、前記主溝の溝幅の平均値に対する標準偏差の比からなる溝幅変動係数をGWCVとし、前記陸部の幅の平均値に対する標準偏差の比からなる陸部幅変動係数をLWCVとしたとき、0.13≦GWCV≦0.34、0≦LWCV≦0.2の関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部に前記主溝以外の溝が形成され、前記トレッド部の車両内側の接地端からタイヤ赤道までを車両内側領域とし、前記トレッド部の車両外側の接地端からタイヤ赤道までを車両外側領域としたとき、前記車両内側領域における前記主溝以外の溝の面積が前記車両外側領域における前記主溝以外の溝の面積よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記4本の主溝の溝幅を車両外側から車両内側に向かってWG1,WG2,WG3,WG4としたとき、WG1<WG2<WG3<WG4の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部の接地幅に対する前記主溝の溝幅の合計値の比率が16%~24%の範囲にあることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤ赤道よりも車両内側に配置された任意の陸部に複数本の面取りサイプと複数本の非面取りサイプとがタイヤ周方向に沿って交互に配置され、前記面取りサイプ及び前記非面取りサイプの各々は、一方の端部が前記任意の陸部内で終端し、他方の端部が前記任意の陸部の両側に位置する主溝のいずれか一方に連通していることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記面取りサイプの各々と前記非面取りサイプのうち各面取りサイプに最も近接する非面取りサイプとの距離が5mm~12mmの範囲にあることを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記面取りサイプの接地面での開口部の幅が1.6mm~4.8mmの範囲にあることを特徴とする請求項5又は6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記面取りサイプの接地面での開口部がタイヤ周方向の一方側に寄っており、各面取りサイプに最も近接する非面取りサイプが該面取りサイプに対してタイヤ周方向の前記一方側に配置されていることを特徴とする請求項5~7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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