JP2017056892A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 雪柱せん断力を増大させ、雪上性能を効果的に改善することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部1と一対のサイドウォール部2と一対のビード部3とを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部1に、中心線Gがずれた状態で集合する3本の小溝43と、これら小溝43により分断された3個のブロック42A,42B,42Cからなるブロック群とを有し、小溝43が集合する部位に小溝43の中心線Gにより囲まれた三角形部分43Xが形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、氷雪路用の空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、雪柱せん断力を増大させ、雪上性能を効果的に改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤに代表される氷雪路用の空気入りタイヤにおいて、トレッド部にはタイヤ周方向に延在する複数本の周方向溝とタイヤ幅方向に延在する複数本のラグ溝とが形成され、これら周方向溝及びラグ溝により複数のブロックが区画されている。また、各ブロックには複数本のサイプが形成され、これらサイプのエッジ効果により氷上性能及び雪上性能が高められている(例えば、特許文献1〜3参照)。
このように構成される氷雪路用の空気入りタイヤは、雪を踏み固めた際に溝内に形成される雪柱のせん断力に基づいて雪上走行時の駆動力や制動力を発生させている。そのため、雪上性能を改善するにあたって、雪上走行時に生じる雪柱せん断力を増大させることが有効である。一般に、トレッド部における溝深さや溝幅や溝面積を大きくすることにより、雪柱せん断力が増大することになる。
しかしながら、雪上性能以外のタイヤ性能に鑑みて、溝深さや溝幅や溝面積には自ずと制約があるので、これら要因に基づいて雪上性能を改善することには限界がある。
特開2014−94601号公報 特開2014−108653号公報 特開2014−172484号公報
本発明の目的は、雪柱せん断力を増大させ、雪上性能を効果的に改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部に、中心線がずれた状態で集合する3本の小溝と、これら小溝により分断された3個のブロックからなるブロック群とを有し、前記小溝が集合する部位に前記小溝の中心線により囲まれた三角形部分が形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、トレッド部に、中心線がずれた状態で集合する3本の小溝と、これら小溝により分断された3個のブロックからなるブロック群とを設け、小溝が集合する部位に小溝の中心線により囲まれた三角形部分を形成しているので、雪上走行時にブロック群に対して負荷が掛かると、そのブロック群を構成する各ブロックが小溝側に倒れ込むように僅かに変形し、三角形部分において雪柱に対して圧縮力が作用する。これにより、小溝内に形成される雪柱のせん断力が大きくなるので、その雪柱せん断力に基づいて雪上走行時の駆動力や制動力を増大させ、雪上性能を効果的に改善することができる。
ブロック群を構成するブロックを分断する3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝幅は三角形部分に向かって徐々に広くなっていることが好ましい。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロックが変形する際に小溝内の雪が三角形部分に向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。
ブロック群を構成するブロックを分断する3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝深さは三角形部分に向かって徐々に深くなっていることが好ましい。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロックが変形する際に小溝内の雪が三角形部分に向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。
ブロック群を構成するブロックを分断する3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝壁傾斜角度は三角形部分に向かって徐々に大きくなっていることが好ましい。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロックが変形する際に小溝内の雪が三角形部分に向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。
上記三角形部分はトレッド部におけるタイヤ周方向の同一線上の15〜90箇所に配置されることが好ましい。これにより、トレッド部の接地領域に三角形部分が存在するようになるので、良好な雪上性能を確保することができる。
本発明において、氷雪路用の空気入りタイヤとしての要求特性を満足するために、トレッド部を構成するトレッドゴムのJIS硬度は40〜60の範囲にあり、トレッド部に形成された各ブロックには複数本のサイプを有することが好ましい。
また、氷雪路用の空気入りタイヤとしての要求特性を満足するために、下記式(1)で示されるスノートラクションインデックスSTIが180以上であることが好ましい。
STI=−6.8+2202ρg+672ρs+7.6Dg・・・(1)
但し、ρg:溝密度(mm/mm2)=溝のタイヤ幅方向の延長成分の総長さ(mm)
/接地領域の総面積(mm2
ρs:サイプ密度(mm/mm2)=サイプのタイヤ幅方向の延長成分の総長さ
(mm)/接地領域の総面積(mm2
Dg:平均溝深さ(mm)
本発明において、JIS硬度は、JIS K−6253に準拠して、Aタイプのデュロメータを用いて温度20℃の条件にて測定されるデュロメータ硬さである。また、トレッド部の接地領域は、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて正規荷重を加えたときに測定されるタイヤ軸方向の接地幅に基づいて特定される領域である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車である場合には180kPaとする。「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”であるが、タイヤが乗用車である場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 センターリブ及び中間ブロック列を他の寸法線と共に示す平面図である。 本発明においてトレッド部に形成されたブロック群を示す平面図である。 本発明におけるブロック群を示し、(a)は無負荷時の状態を示す平面図であり、(b)は負荷時の状態を示す平面図である。 図3のV−V矢視断面図である。 図3のVI−VI矢視断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示し、図3〜図7はその要部を示すものである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ赤道CLの両側でタイヤ周方向に沿ってジグザグ状に延在する一対の周方向主溝11と、各周方向主溝11のタイヤ幅方向外側でタイヤ周方向に沿ってジグザグ状に延在する一対の周方向主溝12が形成されている。これにより、トレッド部1において、一対の周方向主溝11,11の相互間にはセンターリブ30が区画され、周方向主溝11と周方向主溝12との間には中間ブロック列40が区画され、周方向主溝12のタイヤ幅方向外側にはショルダーブロック列50が区画されている。なお、Eは接地端である。
センターリブ30には、一端が周方向主溝11に開口する一方で他端がセンターリブ30内で終端した複数本の閉止溝31と、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ34が形成されている。
中間ブロック列40には、タイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝41と、タイヤ周方向に隣り合う一対のラグ溝41,41の相互間において5つのブロック42A,42B.42C,42D,42Eを区分する複数本の小溝43が形成されている(図3参照)。ブロック42A〜42Eの各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ44が形成されている。
ショルダーブロック列50には、タイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝51が形成され、これらラグ溝51により複数のブロック52が区分されている。ブロック52の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ54が形成されている。なお、サイプ34,44,54は直線状に延在するものであっても良く、或いは、ジグザグ状に延在するものであっても良い。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、トレッド部1の中間ブロック列40には、3つのブロック42A,42B,42Cからなるブロック群が形成されており、これらブロック42A〜42Cを分断する3本の小溝43は中心線Gがずれた状態で集合している。つまり、ブロック42A〜42Cを分断する3本の小溝43は互いに異なる3方向に延長し、その中心線Gを一致させない状態で集合している。そして、小溝43が集合する部位には小溝43の中心線Gにより囲まれた三角形部分43Xが形成されている。
上述した空気入りタイヤでは、トレッド部1に、中心線Gがずれた状態で集合する3本の小溝43と、これら小溝43により分断された3個のブロック42A〜42Cからなるブロック群とを設け、小溝43が集合する部位に小溝43の中心線Gにより囲まれた三角形部分43Xを形成しているので、雪上走行時にブロック42A〜42Cからなるブロック群に対して負荷が掛かると、そのブロック群を構成する各ブロック42A〜42Cが小溝43側に倒れ込むように僅かに変形し、三角形部分43Xにおいて雪柱に対して圧縮力が作用する。つまり、図5(a)に示すように、無負荷時においては小溝43(斜線部)が大きく開いた状態にあるが、図5(b)に示すように、負荷時には小溝43が狭まった状態となり、小溝43内に入り込んだ雪が圧縮され、三角形部分43Xにおいて雪柱に対して大きな圧縮力が作用する。これにより、小溝32内に形成される雪柱のせん断力が大きくなるので、その雪柱せん断力に基づいて雪上走行時の駆動力や制動力を増大させ、雪上性能を効果的に改善することができる。
上述のような効果を得るために、三角形部分43Xの面積を適正化することが望ましい。例えば、三角形部分43Xの面積をA1とし、ブロック42A〜42Cの踏面での面積(サイプ面積を含む)の総和をA2としたとき、比A1/A2は0.01≦A1/A2≦0.10の関係を満足すると良い。この比A1/A2が0.01よりも小さいと雪上性能の改善効果が低下し、逆に0.10よりも大きいとブロック42A〜42Cの接地面積が相対的に少なくなるため、他のタイヤ性能が低下する恐れがある。
上記空気入りタイヤにおいて、ブロック42A〜42Cを分断する3本の小溝43のうち、少なくとも1本の小溝43の溝幅は三角形部分43Xに向かって徐々に広くなっていることが好ましい。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロック42A〜42Cが変形する際に小溝43内の雪が三角形部分43Xに向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。このような構成はブロック42A〜42Cを分断する全ての小溝43に適用するのが良い。
特に、図6及び図7において、各小溝43の溝幅の最小値W1と最大値W2との比W2/W1は1.2≦W2/W1≦2.0の関係を満足すると良い。この比W2/W1が1.2よりも小さいと小溝43内の雪を三角形部分43Xに向かって誘導する効果が低下し、逆に2.0よりも大きいと集合部分での圧縮効果が低下する。また、小溝43の溝幅の最小値W1は1.0mm〜3.5mmの範囲に設定することが望ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、ブロック42A〜42Cを分断する3本の小溝43のうち、少なくとも1本の小溝43の溝深さは三角形部分43Xに向かって徐々に深くなっていることが好ましい。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロック42A〜42Cが変形する際に小溝43内の雪が三角形部分43Xに向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。このような構成はブロック42A〜42Cを分断する全ての小溝43に適用するのが良い。
特に、図6及び図7において、各小溝43の溝深さの最小値D1と最大値D2との比D2/D1は1.2≦D2/D1≦2.0の関係を満足すると良い。この比D2/D1が1.2よりも小さいと小溝43内の雪を三角形部分43Xに向かって誘導する効果が低下し、逆に2.0よりも大きいと溝体積の減少により排水性等のタイヤ性能が低下する恐れがある。また、小溝43の溝深さの最小値D1は5.0mm〜10.0mmの範囲に設定することが望ましい。
更に、上記空気入りタイヤにおいて、ブロック42A〜42Cを分断する3本の小溝43のうち、少なくとも1本の小溝43の溝壁傾斜角度は三角形部分43Xに向かって徐々に大きくなっていることが好ましい。ここで言う溝壁傾斜角度とは、トレッド部1の踏面の法線方向に対する小溝43の壁面の傾斜角度である。この場合、接地時にブロック群を構成する各ブロック42A〜42Cが変形する際に三角形部分43Xから離れた部位ほど変形量が大きくなることで小溝43内の雪が三角形部分に向かって誘導され、雪柱せん断力を更に高めることが可能になる。このような構成はブロック42A〜42Cを分断する全ての小溝43に適用するのが良い。
特に、図6及び図7において、各小溝43の溝壁傾斜角度の最小値θ1と最大値θ2とは0°≦θ1<θ2≦5°の関係を満足すると良い。小溝43の溝壁傾斜角度の最小値θ1が0°よりも小さいと、即ち、小溝43の壁面がオーバーハング形状であると接地時に小溝43内に雪を十分に取り込むことができず、また、小溝43の溝壁傾斜角度の最大値θ2が5°よりも大きいとブロック42A〜42Cの剛性が高くなり過ぎて氷上性能等のタイヤ性能が低下する恐れがある。
上記空気入りタイヤにおいて、三角形部分43Xはトレッド部1におけるタイヤ周方向の同一線上の15〜90箇所、より好ましくは、20〜40箇所に点在するように配置される。これにより、トレッド部1の接地領域に三角形部分43Xが確実に存在するようになるので、良好な雪上性能を確保することができる。三角形部分43Xのタイヤ周上の設置数が少な過ぎると接地位置によっては三角形部分43Xが接地面内に存在しなくなる恐れがあり、逆に多過ぎるとタイヤ周長に対してブロックが相対的に小さくなり、他のタイヤ性能が低下する恐れがある。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1を構成するトレッドゴムのJIS硬度は40〜60の範囲、より好ましくは、45〜55の範囲に設定されている。トレッド部1を構成するトレッドゴムのJIS硬度を上記のような範囲に設定した場合、トレッド部1が路面に対して柔軟に追従するため氷雪路用として好適である。更に、上記空気入りタイヤにおいて、スノートラクションインデックスSTIは180以上、より好ましくは、180〜240の範囲に設定されている。
タイヤサイズ225/65R17 102Qで、トレッド部と一対のサイドウォール部と一対のビード部とを備え、トレッド部を構成するトレッドゴムのJIS硬度が51であり、スノートラクションインデックスSTIが200である空気入りタイヤにおいて、図1〜図7に示すように、トレッド部に、中心線がずれた状態で集合する3本の小溝と、これら小溝により分断された3個のブロックからなるブロック群とを設け、小溝が集合する部位に該小溝の中心線により囲まれた三角形部分を形成した実施例1〜7のタイヤを製作した。
実施例1〜7において、小溝の溝幅の最小値W1と最大値W2との比W2/W1、小溝の溝壁傾斜角度の最小値θ1と最大値θ2とは小溝の溝深さの最小値D1と最大値D2との比D2/D1、三角形部分のタイヤ周上の設置数を表1のように設定した。
比較のため、ブロック群を構成する3個のブロックを分断する3本の小溝の中心線を一致させることで、小溝が集合する部位に三角形部分を形成しないようにしたこと以外は実施例1と同様の構造を有する従来例のタイヤを用意した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、雪上制動性能を評価し、その結果を表1に併せて示した。
雪上制動性能:
試験タイヤをリムサイズ17×7Jのホイールに組み付けて排気量2400ccの四輪駆動車(RV)に装着し、ウォームアップ後の空気圧を220kPaとし、積雪路面からなるテストコースにおいて速度40km/hでの走行状態からABS制動を行い、その制動距離を測定した。評価結果は、計測値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど雪上制動性能が優れていることを意味する。
Figure 2017056892
この表1から判るように、実施例1〜7のタイヤは、従来例との対比において、雪上制動性能を大幅に改善することができた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
11,12 周方向主溝
30 センターリブ
31 閉止溝
34,44,54 サイプ
40,50 ブロック列
41,51 ラグ溝
42A,42B,42C,42D,42E,52 ブロック
43 小溝

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部に、中心線がずれた状態で集合する3本の小溝と、これら小溝により分断された3個のブロックからなるブロック群とを有し、前記小溝が集合する部位に前記小溝の中心線により囲まれた三角形部分が形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝幅が前記三角形部分に向かって徐々に広くなっていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝深さが前記三角形部分に向かって徐々に深くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記3本の小溝のうち、少なくとも1本の小溝の溝壁傾斜角度が前記三角形部分に向かって徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド部におけるタイヤ周方向の同一線上の15〜90箇所に前記三角形部分が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部を構成するトレッドゴムのJIS硬度が40〜60の範囲にあり、前記トレッド部に形成された各ブロックに複数本のサイプを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 下記式(1)で示されるスノートラクションインデックスSTIが180以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
    STI=−6.8+2202ρg+672ρs+7.6Dg・・・(1)
    但し、ρg:溝密度(mm/mm2)=溝のタイヤ幅方向の延長成分の総長さ(mm)
    /接地領域の総面積(mm2
    ρs:サイプ密度(mm/mm2)=サイプのタイヤ幅方向の延長成分の総長さ
    (mm)/接地領域の総面積(mm2
    Dg:平均溝深さ(mm)
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