JP2022061123A - カラー刺繍の作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 布などの基材に縫い付けられる刺繍の作成方法であって、特に複雑な形状や縫い目に合わせた色配置を有するカラー刺繍も安価かつ簡便に作成できるカラー刺繍の作成方法を提供する。【解決手段】 カラー刺繍を作成する方法であって、基材に単色の刺繍糸を用いてベース刺繍を形成する工程と、全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体に昇華性の分散染料を用いて前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する転写用画像を印刷する工程と、前記中間記録媒体の印刷面とは反対側の裏面側から位置合わせして前記転写用画像を前記ベース刺繍に重ね合わせる工程と、前記中間記録媒体を前記裏面側から加圧加熱することで前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する工程と、を具備する。【選択図】なし

Description

本発明は、例えば布等の基材に縫い付ける刺繍の作成方法であって、特に複雑な形状や縫い目に合わせた色配置を有するカラー刺繍の作成方法に関する。
従来、刺繍部分の色付けには、単色あるいは異なる色彩を有する複数の先染め刺繍糸が用いられていた。しかしながら、異なる色彩を有する複数の刺繍糸を用いて刺繍の配色パターンを作る場合、表現可能な色彩の数は刺繍糸の数により限定される。特に、工業的に刺繍を施す場合は、設備上、製造コスト上の制約や、高価な先染め刺繍糸を多種保有するリスク等から、使用される刺繍糸の色数は著しく制限されていた。その結果、布地に施される刺繍は複雑な色模様を表現することができなかった。
また複雑な色模様を表現するために、刺繍部分を転写紙による後染めの方法にて着色・染色する方法がある。(特許文献1など)特に、昇華性染料は色合いが良好で、洗濯堅牢度を有するために、昇華性染料タイプの転写紙が多用されている。しかし、転写紙は、通常、全面に染料が塗布されており、刺繍部分以外の布地にも色模様が転写され、刺繍の輪郭がぼやけるなど刺繍柄の表現を損なうという問題があった。さらに転写紙により着色・染色する前に刺繍部分以外をマスキング材によりマスキングする方法もあるが(特許文献2など)、マスキングをしていても複雑な形状や縫い目に合わせた色配置を有するデザインを作成することは困難であった。
染色と縫い目の位置合わせを正確にするため、転写コテを組み込んだ刺繍機も考案されている(特許文献3)。しかしながらこの方法は、専用の装置が必要となり、デザイン毎にコテの形状を交換する必要があるなどの制限も多い。
基材の刺繍部分外側を切り落として、刺繍部分をワッペンやアップリケとして外形を用いて転写紙の印刷部分に合わせる方法も考案されている(特許文献4)。この方法は、ワッペン等の切り抜いた基材に限定され、例えば縫製済みの服の一部分に刺繍を施して染色するためには使えない。
一方で近年、インクジェット方式や電子写真方式を用いたデジタルプリント昇華転写染色方法が広く普及してきた(特許文献5,6)。デジタルプリンタによって昇華性染料を含有するインクやトナーを中間記録媒体上に画像形成し、その中間記録媒体と布帛等の被染色物とを重ね合わせて加熱し、染料の昇華性を利用して染色する方法である。デジタルプリンタで画像形成を行うため、精細なデザインを形成することが出来るが、この方法において使う中間記録媒体は、インク等の吸着性と転写時の染料裏抜け防止を両立するため、一般的に不透明の紙であり、刺繍の縫い目を目視確認しながら精細なデザインの転写位置を合わせるのは、困難である。
この問題に関して、中間記録媒体を予め印刷に合わせて切り抜いておき、その外形を用いて狙った位置に合わせる事は、一般的に行われるが、一つずつ切り抜くために時間や器具を要するし、デザインによっては全体の配置は合わせられても縫い目の向きなどに色配置を合わせる事が困難で、傾きなどのズレが生じるリスクがある。
特開昭58-203154号公報 WO2006/129744号公報 特許第2982427号公報 特開昭60-134059公報 特開平10-058638号公報 特開2000-029238号公報
本発明は、布などの基材に縫い付けられる刺繍の作成方法であって、特に複雑な形状や縫い目に合わせた色配置を有するカラー刺繍も安価かつ簡便に作成できるカラー刺繍の作成方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、中間記録媒体として全光線透過率Ttが60%以上のものを使用すると、印刷面の裏側から刺繍の縫い目に位置合わせをして重ね合わせて、加圧加熱することで、単色糸で作成した刺繍を高度に後染色することができることを知見し、本発明を完成させた。
前記目的を達成する本発明は、以下のとおりである。
(態様1)
カラー刺繍を作成する方法であって、
基材に単色の刺繍糸を用いてベース刺繍を形成する工程と、
全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体に昇華性の分散染料を用いて前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する転写用画像を印刷する工程と、
前記中間記録媒体の印刷面とは反対側の裏面側から位置合わせして前記転写用画像を前記ベース刺繍に重ね合わせる工程と、
前記中間記録媒体を前記裏面側から加圧加熱することで前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する工程と、
を具備することを特徴とするカラー刺繍の作成方法。
(態様2)
前記中間記録媒体への印刷が、昇華性の染料を含むトナーを用いた電子写真方式によることを特徴とする態様1記載のカラー刺繍の作成方法。
(態様3)
前記中間記録媒体が、セルロースからなる印刷面層と、樹脂層とを少なくとも含む複層構造のシートであることを特徴とする態様1又は2記載のカラー刺繍の作成方法。
(態様4)
前記ベース刺繍を形成する際に、前記基材の表面に水溶性樹脂シートを重ねて前記ベース刺繍を形成して、前記水溶性樹脂シートを前記ベース刺繍に縫い込んでおくことを特徴とする態様3記載のカラー刺繍の作成方法。
(態様5)
前記ベース刺繍を形成する際に、前記基材の表面と前記水溶性樹脂シートを重ねた状態で枠部材に固定することを特徴とする態様4記載のカラー刺繍の作成方法。
本発明のカラー刺繍の作成方法では、昇華転写の際に、中間記録媒体として全光線透過率Ttが60%以上のものを使用し、印刷面の裏側から刺繍の縫い目に位置合わせをして重ね合わせて、加圧加熱して単色糸で作成した刺繍を後染色する事を特徴とする。この方法によれば、複雑な形状や縫い目に合わせた色配置を有するデザインであっても、正確で高品質なカラー刺繍を、安価かつ簡便に作成することができる。
実施例の中間記録媒体に転写用画像を印刷した状態を説明する図である。 実施例の基材にベース刺繍を縫い付けた状態を示す図である。 転写用画像をベース刺繍に重ね合わせる工程を説明する図である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明は、カラー刺繍を作成する方法であって、基材に単色の刺繍糸を用いてベース刺繍を形成する工程と、全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体に昇華性の分散染料を用いて前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する転写用画像を印刷する工程と、前記中間記録媒体の印刷面とは反対側の裏面側から位置合わせして前記転写用画像を前記ベース刺繍に重ね合わせる工程と、前記中間記録媒体を前記裏面側から加圧加熱することで前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する工程と、を具備することを特徴とするカラー刺繍の作成方法である。
本発明によると、全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体に昇華性の分散染料を用いて前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する転写用画像を印刷する。このように全光線透過率が60%以上の中間記録媒体を用いているので、転写用画像を形成した中間記録媒体をベース刺繍に重ね合わせる際に、裏面側から観察して位置合わせできるので、転写用画像を切り抜くことなく、ベース刺繍に位置合わせして重ねることができる。すなわち、転写用画像やベース刺繍が複雑な形状の刺繍であっても、また、ベース刺繍の一部のみに転写用画像を重ね合わせるものであっても、転写用画像を切り抜く必要が無く、裏側からでも縫い目など目視確認して位置合わせできるので、高度に色配置を合わせた状態で転写染色することができる。
かかる中間記録媒体は、転写温度に対する耐熱性、すなわち、少なくとも200℃の耐熱性を有する素材からなり、全光線透過率Ttが60%以上であれば特に限定されない。また、中間記録媒体の全光線透過率Ttは60%以上であればよいが、70%以上であれば好ましく、85%以上であるとより好ましい。
本発明で使用する中間記録媒体は、使用するデジタルプリンタで印刷可能であれば特に制限は無く、例えば、ナチュラルトレーシングペーパーなどの透明紙や透明樹脂フィルムなどで、所望の透過性を有するものが使用可能である。とりわけ好適な例として、セルロースの印刷面層と耐熱性樹脂層とを少なくとも含む、複層構造のシートを挙げることができる。中間記録媒体の厚みによって、デジタルプリンタでの印刷しやすさが変わるが、秤量が55~160g/m2の範囲である事が好ましく、65~120g/m2であるとより好ましい。
本発明で、中間記録媒体に昇華性の分散染料を中間記録媒体に印刷する方法は、昇華性の分散染料を含むインクやトナーを用いる方法であれば、いかなる方法も使えるが、全光線透過率が高い中間記録媒体に対して印刷しやすい、昇華性の分散染料を含むトナーを用いる電子写真方式が特に好適である。
本発明では、基材に形成されたベース刺繍と転写用画像との位置合わせの精度が高く、刺繍部分の外側が汚染される可能性は低いため、基材のベース刺繍に周囲に必ずしもマスキングを施す必要はない。しかしながら、ベース刺繍部分の外側が汚染される可能性を排除するために、ベース刺繍に予め水溶性樹脂シートを縫い込んでおいてもよい。すなわち、基材の表面に水溶性シートを重ね合わせた状態でベース刺繍を形成することで、ベース刺繍に予め水溶性樹脂シートを縫い込んでおくことができる。これにより、転写染色時にベース刺繍の外側が若干でも汚染される可能性を排除することができる。
なお、基材の表面に水溶性シートを重ね合わせた状態でベース刺繍を形成する際には、基材と水溶性シートとを枠部材に固定してベース刺繍を形成するのが好ましい。また、このように枠部材を用いた場合には、ベース刺繍の形状をより高精度に形成することができ、また、その枠部材に固定されたまま転写染色を行うことで、中間記録媒体上の転写画像の印刷形状とベース刺繍とを高精度に位置合わせすることができる。
よって、枠部材は、水溶性シートを用いない状態で用いても好ましい。
本発明で用いることができる水溶性シートは、水溶性樹脂からなるシート、水溶性紙など公知のものを用いることができ、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂からなる水溶性樹脂シートを用いることができる。
[単色刺繍の作成方法]
本発明において、被染色物となるベース刺繍である単色刺繍の形成方法に特に制限はなく、手作業で行ってもよいしコンピューターミシン等の刺繍機を用いてもよい。しかし、デジタルプリンタで形成する転写用画像との位置合わせを容易にするため、コンピューターミシン等の刺繍機を用いる方が好ましい。この場合、印刷する画像データを専用のソフトウェアで加工して、刺繍の形状と縫い方を刺繍機に指示することで、転写用画像と同一形状、同一寸法の単色刺繍を形成できる。
刺繍に用いる糸は、昇華性の分散染料での染色が容易で、耐熱性があることが必要であり、ポリエステル繊維の糸が好適であるが、これに限定されず、例えば、ナイロン糸などを用いることもできる。
刺繍を縫い付ける基材は、刺繍針が通って後述の昇華転写で熱処理をした際に劣化しなければ、素材は特に制限されない。ポリエステルやナイロンなどの合成繊維製の布を用いることもできるが、余剰な染料による汚染を受けにくい綿や麻が好適である。
[昇華転写染色方法]
本発明における昇華転写染色方法は、先ず、デジタルプリンタまたは複合機を用いて、全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体上に昇華性の分散染料を含むインクまたはトナーで画像形成を行う。次に、中間記録媒体の画像形成面と単色糸で刺繍が形成されている布等の基材とを重ね合わせるときに、中間記録媒体の印刷面裏側から刺繍の縫い目を目視確認しながら位置を合わせる。そして昇華転写装置で所定の温度と時間をかけて加圧加熱処理を行う。以下に詳細に説明する。
本発明における昇華転写染色方法としては、従来公知の方法が使用でき、一定の温度・圧力・加熱時間で熱処理されれば良いが、位置合わせの精度をより高めるため、刺繍を縫い付ける際に固定された枠に張った状態のまま加圧加熱が可能な、小型の洋裁ごてや米国Cricut社製Cricut Easy Pressが特に好適である。
専用の昇華転写装置には、ドラム型ヒータを用いた連続式昇華転写装置(例えば、ハシマ社製HSR-600R)や、昇華転写の際に中間記録媒体(転写紙)と布帛を一枚一枚切り取って重ね合わせるタイプの平型昇華転写装置(例えば、ハシマ社製HSP-126FA、アサヒ繊維機械社製NAP-502など)がある。さらに、減圧下で染料の昇華を促進できる真空式昇華転写装置(例えば、ハシマ社製HSP-1513PV-AT、アサヒ繊維機械社製STP-800など)があり、用途・大きさによって選択することができる。
昇華転写における加熱温度は、昇華性染料の昇華温度と布帛等の被染色物の熱分解の防止の観点から180℃~220℃が一般的であり、より好ましくは190℃~210℃である。加熱時間は30秒から最大10分程度で、基材や糸の種類を考慮し、用途・出来栄えによって調整することができる。
上記の加熱処理により、中間記録媒体に画像形成されたインクやトナーに含有する昇華性染料分子は気化して、刺繍糸の分子鎖の隙間に入り込み、刺繍は染色される。加熱時間が経過した後は常温に冷却してから剥離され、本発明における昇華転写染色が完了する。
[中間記録媒体の全光線透過率]
スガ試験機社製ヘイズメーターHZ-V3を用いて、各実施例と比較例で用いた中間記録媒体の全光線透過率Ttを測定した。
[中間記録媒体への染料画像の形成]
図1に示すような試験パターンを、株式会社アイメックス製レーザープリンターSDP A410を用いて、中間記録媒体1に転写用画像2を印刷した。転写用画像2の背景2aは、外周がシアン100%、中心がシアン30%のシアンのグラデーションであり、文字2bは、マゼンタ100%+イエロー100%の赤色である。なお、転写用画像2は後述するベース刺繍4の反転画像となる。
[単色刺繍の作成]
ブラザー工業社製コンピューターミシンFM-2000Dに、ブラザー工業社製ソフトウェア刺繍Pro Nextで作成した刺繍パターンを読み込ませ、図2に示すように、基材3として用いた綿100%シーチング生地(白)に、ブラザー工業社製刺繍糸ウルトラポスの白(ポリエステル100%)でベース刺繍4を縫い付けた。ベース刺繍4の背景部分4aは放射縫いである。また、文字部分4bはサテン縫いであり、縫い目の向きを文字の短辺方向に揃えたものである。
[位置合わせしやすさの評価]
図3に示すように、前述の中間記録媒体1を、前述の単色刺繍であるベース刺繍4に印刷面が刺繍に対向するように重ね、中間記録媒体1の裏側から、ベース刺繍4に転写用画像2が重なるようにし、文字2bと文字部分4bとがぴったり重なるように、目視で位置合わせを行った。その際、作業しやすさを以下の様に評価した。
○ 文字の向き、縫い目の切り替わりまで容易に判別でき、良好。
△ デザイン外形の円は判別できるが、文字の向きを縫い目の切り替わり
位置に合わせるには、工夫が必要。
× デザイン外形の円も裏からは判別できず、切り抜くなどの工夫が必要。
[印刷しやすさの評価]
前述のプリンタで印刷する際、中間記録媒体の種類によって特別な設定や使用環境が限定されたので、以下の様に評価した。
◎ 特に制限無く、プリンタメーカー推奨の設定、環境で印刷できる。
○ 用紙設定を変更する、温度・湿度を限定するなどが必要。
△ 設定変更だけでは印刷出来ず、糊で貼り合わせるなどの工夫が必要。
× 印刷が困難。
[昇華転写]
クロバー製パッチワークアイロン57-904型を高温設定(180~200℃)に予熱して、前述の方法で位置合わせをした中間記録媒体の印刷部分を1分間加熱した。圧力は未測定だが、アイロン台に手で軽く押し当てる程度であった。加熱によって変色した部分を観察し、印刷部分全てが1分以上加熱されるように2~3回押し当てる位置をずらしながら繰り返した(重複して加熱される箇所もあるが、染色濃度等の品質は変わらなかった。)
これらの結果を表1に示す。
Figure 2022061123000001
1 中間記録媒体
2 転写用画像
2a 背景
2b 文字
3 基材
4 ベース刺繍
4a 背景部分
4b 文字部分

Claims (5)

  1. カラー刺繍を作成する方法であって、
    基材に単色の刺繍糸を用いてベース刺繍を形成する工程と、
    全光線透過率Ttが60%以上の中間記録媒体に昇華性の分散染料を用いて前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する転写用画像を印刷する工程と、
    前記中間記録媒体の印刷面とは反対側の裏面側から位置合わせして前記転写用画像を前記ベース刺繍に重ね合わせる工程と、
    前記中間記録媒体を前記裏面側から加圧加熱することで前記ベース刺繍の前記刺繍糸を染色する工程と、
    を具備することを特徴とするカラー刺繍の作成方法。
  2. 前記中間記録媒体への印刷が、昇華性の染料を含むトナーを用いた電子写真方式によることを特徴とする請求項1記載のカラー刺繍の作成方法。
  3. 前記中間記録媒体が、セルロースからなる印刷面層と、樹脂層とを少なくとも含む複層構造のシートであることを特徴とする請求項1又は2記載のカラー刺繍の作成方法。
  4. 前記ベース刺繍を形成する際に、前記基材の表面に水溶性樹脂シートを重ねて前記ベース刺繍を形成して、前記水溶性樹脂シートを前記ベース刺繍に縫い込んでおくことを特徴とする請求項3記載のカラー刺繍の作成方法。
  5. 前記ベース刺繍を形成する際に、前記基材の表面と前記水溶性樹脂シートを重ねた状態で枠部材に固定することを特徴とする請求項4記載のカラー刺繍の作成方法。
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