JP2022060188A - 配線基板および配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板および配線基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022060188000001
【課題】配線パターン領域を視認しづらくすることが可能な、配線基板および配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】配線基板10は、基板11と、基板11上に配置され、複数の配線21を含む配線パターン領域20と、配線パターン領域20の周囲に配置され、配線21から電気的に独立した複数のダミーパターン領域30と、を備えている。配線パターン領域20に隣接する第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、配線パターン領域20の開口率A1以上である。また、第1ダミーパターン領域301に隣接するとともに、第1ダミーパターン領域301よりも配線パターン領域20から遠い第2ダミーパターン領域302の開口率A22は、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっている。
【選択図】図2A

Description

本開示の実施形態は、配線基板および配線基板の製造方法に関する。
現在、スマートフォン、タブレット等の携帯端末機器の高機能、小型化、薄型化および軽量化が進んでいる。これら携帯端末機器は、複数の通信帯域を使用するため、通信帯域に応じた複数のアンテナが必要とされる。例えば、携帯端末機器には、電話用アンテナ、WiFi(Wireless Fidelity)用アンテナ、3G(Generation)用アンテナ、4G(Generation)用アンテナ、LTE(Long Term Evolution)用アンテナ、Bluetooth(登録商標)用アンテナ、NFC(Near Field Communication)用アンテナ等の複数のアンテナが搭載されている。しかしながら、携帯端末機器の小型化に伴い、アンテナの搭載スペースは限られており、アンテナ設計の自由度は狭まっている。また、限られたスペース内にアンテナを内蔵していることから、電波感度が必ずしも満足できるものではない。
このため、携帯端末機器の表示領域に搭載できるフィルムアンテナが開発されている。このフィルムアンテナは、透明基材上にアンテナパターンが形成された透明アンテナにおいて、アンテナパターンが、不透明な導電体層の形成部としての導体部と非形成部としての多数の開口部とによるメッシュ状の導電体メッシュ層によって形成されている。
特開2011-66610号公報 特許第5636735号明細書 特許第5695947号明細書
ところで、例えば、従来のフィルムアンテナにおいては、透明基材上に1つ又は複数のメッシュアンテナが搭載されるが、透明基材上にアンテナパターンが形成された領域と、アンテナパターンが形成されない領域との両方が存在する。この場合、アンテナパターンが形成されない領域が存在することにより、アンテナパターンが形成された領域が見え易くなってしまう。このため、アンテナパターン等の配線パターンを視認しづらくすることが求められている。
本実施形態は、配線パターン領域を視認しづらくすることが可能な、配線基板および配線基板の製造方法を提供することを目的の一つとする。
本開示の一実施形態による配線基板は、配線基板であって、基板と、前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域と、を備え、前記基板は、透明性を有し、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域の開口率以上であり、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率は、前記第1ダミーパターン領域の開口率よりも大きい、配線基板である。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記配線パターン領域が複数存在してもよく、少なくとも1つの前記ダミーパターン領域が、複数の前記配線パターン領域を取り囲むように設けられていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、前記配線パターン領域および複数の前記ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域から、前記配線パターン領域に遠い前記ダミーパターン領域に向けて段階的に大きくなってもよく、前記第1ダミーパターン領域の開口率と、前記配線パターン領域の開口率との差は、0%以上2%以下であり、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の開口率の差は、それぞれ0.02%以上2%以下であってもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、前記配線パターン領域から最も遠い前記ダミーパターン領域の周囲に配置された周囲領域を更に備えていてもよく、前記周囲領域の開口率は100%であってもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、前記配線パターン領域および複数の前記ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域から、前記配線パターン領域に遠い前記ダミーパターン領域に向けて段階的に大きくなってもよく、前記第1ダミーパターン領域の開口率と、前記配線パターン領域の開口率との差、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の開口率の差は、0%以上2%以下であり、前記周囲領域と、前記周囲領域に隣り合う前記ダミーパターン領域との開口率の差は、それぞれ0.02%以上2%以下であってもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含んでいてもよく、前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記第1ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもっていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもっていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、配線基板であって、基板と、前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域と、を備え、前記基板は、透明性を有し、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率よりも小さく、前記第1ダミーパターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第3辺および第4辺を含み、前記第3辺と前記第4辺とが交わる頂点を第2頂点とし、前記第2頂点から延びる、前記第3辺の延長線を第3仮想線とし、前記第2頂点から延びる、前記第4辺の延長線を第4仮想線とした場合、前記第3仮想線と前記第4仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第2頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板である。
本開示の一実施形態による配線基板において、複数の前記ダミーパターン領域は、それぞれ前記配線から電気的に独立した複数のダミー配線を含んでいてもよく、複数の前記ダミー配線は、それぞれ第1ダミー配線部分と第2ダミー配線部分とを有していてもよく、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の前記第1ダミー配線部分は、互いに平行に配置されていてもよく、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の前記第2ダミー配線部分は、互いに平行に配置されていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記配線パターン領域は、複数の前記配線を連結する複数の連結配線を更に含んでいてもよく、複数の前記ダミーパターン領域は、それぞれ前記配線および前記連結配線から電気的に独立した複数のダミー配線を含んでいてもよく、複数の前記ダミー配線は、それぞれ第1ダミー配線部分と第2ダミー配線部分とを有していてもよく、前記配線と、前記各ダミーパターン領域の前記第1ダミー配線部分とは、互いに平行に配置されていてもよく、前記連結配線と、前記各ダミーパターン領域の前記第2ダミー配線部分とは、互いに平行に配置されていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、配線基板であって、基板と、前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立したダミーパターン領域と、を備え、前記基板は、透明性を有し、前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含み、前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板である。
本開示の一実施形態による配線基板は、電波送受信機能を有していてもよい。
本開示の一実施形態による画像表示装置は、一実施形態による配線基板と、前記配線基板に積層された表示装置と、を備え、前記配線パターン領域は、前記表示装置の隅部に設けられている、画像表示装置である。
本開示の一実施形態による配線基板の製造方法は、配線基板の製造方法であって、基板を準備する工程と、前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、前記基板は、透明性を有し、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域の開口率以上であり、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率は、前記第1ダミーパターン領域の開口率よりも大きい、配線基板の製造方法である。
本開示の一実施形態による配線基板の製造方法は、配線基板の製造方法であって、基板を準備する工程と、前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立したダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、前記基板は、透明性を有し、前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含み、前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板の製造方法である。
本開示の一実施形態による配線基板の製造方法は、配線基板の製造方法であって、基板を準備する工程と、前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、前記基板は、透明性を有し、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率よりも小さく、前記第1ダミーパターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第3辺および第4辺を含み、前記第3辺と前記第4辺とが交わる頂点を第2頂点とし、前記第2頂点から延びる、前記第3辺の延長線を第3仮想線とし、前記第2頂点から延びる、前記第4辺の延長線を第4仮想線とした場合、前記第3仮想線と前記第4仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第2頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板の製造方法である。
本開示の実施の形態によると、配線パターン領域を視認しづらくできる。
図1は、一実施形態による配線基板を示す平面図である。 図2Aは、一実施形態による配線基板を示す拡大平面図(図1のIIA部拡大図)である。 図2Bは、一実施形態による配線基板を示す拡大平面図(図1のIIB部拡大図)である。 図3は、一実施形態による配線基板を示す断面図(図2AのIII-III線断面図)である。 図4は、一実施形態による配線基板を示す断面図(図2AのIV-IV線断面図)である。 図5は、一実施形態による配線基板を示す断面図(図2AのV-V線断面図)である。 図6Aは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6Bは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6Cは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6Dは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6Eは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6Fは、一実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。 図7は、一実施形態による画像表示装置を示す平面図である。 図8は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図9は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図10は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図(図2Aに対応する図)である。 図11は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図(図2Aに対応する図)である。 図12は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図(図2Aに対応する図)である。 図13は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図(図2Aに対応する図)である。 図14は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図である。 図15は、一実施形態による配線基板の変形例を示す拡大平面図である。 図16は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図17は、一実施形態による配線基板を示す拡大平面図(図16のXVII部拡大図)である。 図18は、一実施形態による画像表示装置の変形例を示す平面図である。 図19は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図20は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図21は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図22は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図23は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。 図24は、一実施形態による配線基板の変形例を示す平面図である。
まず、図1乃至図7により、一実施の形態について説明する。図1乃至図7は本実施の形態を示す図である。
以下に示す各図は、模式的に示した図である。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施できる。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施形態としての一例であり、これに限定されることなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含めて解釈することとする。
本実施形態において、「X方向」とは、配線パターン領域の長手方向に対して垂直な方向であり、アンテナ配線の周波数帯に対応する長さの方向に対して垂直な方向である。「Y方向」とは、X方向に垂直かつ配線パターン領域の長手方向に対して平行な方向であり、アンテナ配線の周波数帯に対応する長さの方向に対して平行な方向である。「Z方向」とは、X方向およびY方向の両方に垂直かつ配線基板の厚み方向に平行な方向である。また、「表面」とは、Z方向プラス側の面であって、基板に対してアンテナ配線が設けられた面をいう。「裏面」とは、Z方向マイナス側の面であって、基板に対してアンテナ配線が設けられた面と反対側の面をいう。なお、本実施形態において、配線パターン領域20が、電波送受信機能(アンテナとしての機能)を有するアンテナパターン領域20である場合を例にとって説明するが、配線パターン領域20は電波送受信機能(アンテナとしての機能)を有していなくても良い。
[配線基板の構成]
図1乃至図5を参照して、本実施形態による配線基板の構成について説明する。図1乃至図5は、本実施形態による配線基板を示す図である。
図1に示すように、本実施形態による配線基板10は、例えば画像表示装置のディスプレイ上に配置される。このような配線基板10は、透明性を有する基板11と、基板11上に配置されたアンテナパターン領域(配線パターン領域)20と、基板11上でアンテナパターン領域20の周囲に配置された複数のダミーパターン領域30と、を備えている。また、アンテナパターン領域20には、給電部40が電気的に接続されている。
このうち基板11は、平面視で略長方形状であり、その長手方向がY方向に平行であり、その短手方向がX方向に平行となっている。基板11は、透明性を有するとともに略平板状であり、その厚みは全体として略均一となっている。基板11の長手方向(Y方向)の長さLは、例えば100mm以上200mm以下の範囲で選択でき、基板11の短手方向(X方向)の長さLは、例えば50mm以上100mm以下の範囲で選択できる。
基板11の材料は、可視光線領域での透明性および電気絶縁性を有する材料であればよい。本実施形態において基板11の材料はポリエチレンテレフタレートであるが、これに限定されない。基板11の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、或いは、シクロオレフィン重合体などのポリオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂材料等の有機絶縁性材料を用いることが好ましい。あるいは、基板11の材料としては、シクロオレフィンポリマー(例えば日本ゼオン社製ZF-16)、ポリノルボルネンポリマー(住友ベークライト社製)等の有機絶縁性材料を用いても良い。また、基板11の材料としては、用途に応じてガラス、セラミックス等を適宜選択することもできる。なお、基板11は、単一の層によって構成された例を図示したが、これに限定されず、複数の基材又は層が積層された構造であってもよい。また、基板11はフィルム状であっても、板状であってもよい。このため、基板11の厚さは特に制限はなく、用途に応じて適宜選択できるが、一例として、基板11の厚みT(Z方向の長さ、図3参照)は、例えば10μm以上200μm以下の範囲とすることができる。
また、基板11の誘電正接は、0.002以下であっても良く、0.001以下であることが好ましい。なお、基板11の誘電正接の下限は特にないが、0超としても良い。基板11の誘電正接が上記範囲であることにより、とりわけアンテナパターン領域20が送受信する電磁波(例えばミリ波)が高周波である場合に、電磁波の送受信に伴う利得(感度)の損失を小さくできる。なお、基板11の誘電正接の下限は、特に限定されない。基板11の比誘電率は、特に制限はないが、2.0以上、10.0以下であっても良い。
基板11の誘電正接は、IEC 62562に準拠して測定できる。具体的には、まず、アンテナパターン領域20が形成されてない部分の基板11を切り出して試験片を準備する。または、アンテナパターン領域20が形成された基板11を切り出し、エッチング等によりアンテナパターン領域20を除去しても良い。試験片の寸法は、幅10mmから20mm、長さ50mmから100mmとする。次に、IEC 62562に準拠し、誘電正接を測定する。基板11の比誘電率と誘電正接は、ASTM D150に準拠して測定することもできる。
また、基板11は、透明性を有している。本明細書中、「透明性を有する」とは、可視光線(波長400nm以上700nm以下の光線)の透過率が85%以上であることを意味する。基板11は、可視光線(波長400nm以上700nm以下の光線)の透過率が85%以上であっても良く、90%以上であることが好ましい。なお、基板11の可視光線の透過率の上限は特にないが、例えば100%以下としても良い。基板11の可視光線の透過率を上記範囲とすることにより、配線基板10の透明性を高め、画像表示装置90のディスプレイ91(後述)を視認しやすくできる。なお、可視光線とは、波長が400nm以上700nm以下の光線のことをいう。また、可視光線の透過率が85%以上であるとは、公知の分光光度計(例えば、日本分光株式会社製の分光器:V-670)を用いて基板11に対して吸光度の測定を行った際、400nm以上700nm以下の全波長領域でその透過率が85%以上となることをいう。
図1において、アンテナパターン領域20は、基板11上に複数(3つ)存在しており、それぞれ異なる周波数帯に対応している。すなわち、複数のアンテナパターン領域20は、その長さ(Y方向の長さ)Lが互いに異なっており、それぞれ特定の周波数帯に対応した長さを有している。なお、対応する周波数帯が低周波であるほどアンテナパターン領域20の長さLが長くなっている。配線基板10が例えば画像表示装置90のディスプレイ91(後述する図7参照)上に配置される場合、各アンテナパターン領域20は、配線基板10が電波送受信機能を有する場合、電話用アンテナ、WiFi用アンテナ、3G用アンテナ、4G用アンテナ、5G用アンテナ、LTE用アンテナ、Bluetooth(登録商標)用アンテナ、NFC用アンテナ等のいずれかに対応していても良い。あるいは、配線基板10が電波送受信機能を有していない場合、各アンテナパターン領域20は、例えばホバリング(使用者がディスプレイに直接触れなくても操作可能となる機能)、指紋認証、ヒーター、ノイズカット(シールド)等の機能を果たしても良い。また、アンテナパターン領域20は、基板11の全面に存在するのではなく、基板11上の一部領域のみに存在していても良い。
各アンテナパターン領域20は、それぞれ、平面視において、四角形状をもつ。本実施の形態では、各アンテナパターン領域20は、それぞれ平面視で略長方形状である。各アンテナパターン領域20は、その長手方向がY方向に平行であり、その短手方向がX方向に平行となっている。各アンテナパターン領域20の長手方向(Y方向)の長さLは、例えば3mm以上100mm以下の範囲で選択でき、各アンテナパターン領域20の短手方向(X方向)の幅Wは、例えば1mm以上10mm以下の範囲で選択できる。とりわけアンテナパターン領域20は、ミリ波用アンテナとして機能しても良い。アンテナパターン領域20がミリ波用アンテナである場合、アンテナパターン領域20の長さLは、1mm以上10mm以下、より好ましくは1.5mm以上5mm以下の範囲で選択できる。
アンテナパターン領域20は、それぞれ金属線が格子形状または網目形状に形成され、X方向およびY方向に均一な繰り返しパターンを有している。すなわち図2Aおよび図2Bに示すように、アンテナパターン領域20は、X方向に延びる部分(後述するアンテナ連結配線22の一部)とY方向に延びる部分(後述するアンテナ配線21の一部)とから構成されるL字状の単位パターン形状20a(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)の繰り返しから構成されている。
図2Aおよび図2Bに示すように、各アンテナパターン領域20は、アンテナとしての機能をもつ複数のアンテナ配線(配線)21と、複数のアンテナ配線21を連結する複数のアンテナ連結配線(連結配線)22とを含んでいる。具体的には、複数のアンテナ配線21と複数のアンテナ連結配線22とは、全体として一体となって、規則的な格子形状または網目形状を形成している。各アンテナ配線21は、アンテナの周波数帯に対応する方向(Y方向)に延びており、各アンテナ連結配線22は、アンテナ配線21に直交する方向(X方向)に延びている。アンテナ配線21は、所定の周波数帯に対応する長さL(上述したアンテナパターン領域20の長さ)を有することにより、主としてアンテナとしての機能を発揮する。一方、アンテナ連結配線22は、これらのアンテナ配線21同士を連結することにより、アンテナ配線21が断線したり、アンテナ配線21と給電部40とが電気的に接続しなくなったりする不具合を抑える役割を果たす。
各アンテナパターン領域20においては、互いに隣接するアンテナ配線21と、互いに隣接するアンテナ連結配線22とに取り囲まれることにより、複数の開口部23が形成されている。また、アンテナ配線21とアンテナ連結配線22とは互いに等間隔に配置されている。すなわち複数のアンテナ配線21は、互いに等間隔に配置され、そのピッチP(図2A参照)は、例えば0.01mm以上1mm以下の範囲とすることができる。また、複数のアンテナ連結配線22は、互いに等間隔に配置され、そのピッチP(図2A参照)は、例えば0.01mm以上1mm以下の範囲とすることができる。このように、複数のアンテナ配線21と複数のアンテナ連結配線22とがそれぞれ等間隔に配置されていることにより、各アンテナパターン領域20内で開口部23の大きさにばらつきがなくなり、アンテナパターン領域20を肉眼で視認しにくくできる。また、アンテナ配線21のピッチPは、アンテナ連結配線22のピッチPと等しい。このため、各開口部23は、それぞれ平面視略正方形状となっており、各開口部23からは、透明性を有する基板11が露出している。このため、各開口部23の面積を広くすることにより、配線基板10全体としての透明性を高めることができる。なお、各開口部23の一辺の長さL(図2A参照)は、例えば0.01mm以上1mm以下の範囲とすることができる。なお、各アンテナ配線21と各アンテナ連結配線22とは、互いに直交しているが、これに限らず、互いに鋭角または鈍角に交差していてもよい。また、開口部23の形状は、全面で同一形状同一サイズとするのが好ましいが、場所によって変えるなど全面で均一としなくても良い。
図3に示すように、各アンテナ配線21は、その長手方向に垂直な断面(X方向断面)が略長方形形状又は略正方形形状となっている。この場合、アンテナ配線21の断面形状は、アンテナ配線21の長手方向(Y方向)に沿って略均一となっている。また、図4に示すように、各アンテナ連結配線22の長手方向に垂直な断面(Y方向断面)の形状は、略長方形形状又は略正方形形状であり、上述したアンテナ配線21の断面(X方向断面)形状と略同一である。この場合、アンテナ連結配線22の断面形状は、アンテナ連結配線22の長手方向(X方向)に沿って略均一となっている。アンテナ配線21とアンテナ連結配線22の断面形状は、必ずしも略長方形形状又は略正方形形状でなくても良く、例えば表面側(Z方向プラス側)が裏面側(Z方向マイナス側)よりも狭い略台形形状、あるいは、幅方向両側に位置する側面が湾曲した形状であっても良い。
本実施形態において、アンテナ配線21の線幅W(X方向の長さ、図3参照)およびアンテナ連結配線22の線幅W(Y方向の長さ、図4参照)は、特に限定されず、用途に応じて適宜選択できる。例えば、アンテナ配線21の線幅Wは0.1μm以上5.0μm以下の範囲で選択でき、アンテナ連結配線22の線幅Wは、0.1μm以上5.0μm以下の範囲で選択できる。また、アンテナ配線21の高さH(Z方向の長さ、図3参照)およびアンテナ連結配線22の高さH(Z方向の長さ、図4参照)は特に限定されず、用途に応じて適宜選択でき、例えば0.1μm以上5.0μm以下の範囲で選択できる。
アンテナ配線21およびアンテナ連結配線22の材料は、導電性を有する金属材料であればよい。本実施形態においてアンテナ配線21およびアンテナ連結配線22の材料は銅であるが、これに限定されない。アンテナ配線21およびアンテナ連結配線22の材料は、例えば、金、銀、銅、白金、錫、アルミニウム、鉄、ニッケルなどの金属材料(含む合金)を用いることができる。
ところで、上述したように、配線基板10は、複数のダミーパターン領域30を備えている。再度図1を参照すると、各々のダミーパターン領域30は、各アンテナパターン領域20の周囲を取り囲むように設けられており、各アンテナパターン領域20のうち、給電部40側(Y方向マイナス側)を除く周方向全域(X方向プラス側、X方向マイナス側、Y方向プラス側)を取り囲むように形成されている。この場合、ダミーパターン領域30は、基板11上であって、アンテナパターン領域20および給電部40を除く略全域にわたって配置されている。このダミーパターン領域30は、アンテナパターン領域20とは異なり、実質的にアンテナとしての機能を果たすことはない。
図示された例において、配線基板10は、3つのダミーパターン領域30を備えている。すなわち、配線基板10は、アンテナパターン領域20に隣接する第1ダミーパターン領域301と、第1ダミーパターン領域301に隣接する第2ダミーパターン領域302と、第2ダミーパターン領域302に隣接する第3ダミーパターン領域303とを備えている。このうち、第2ダミーパターン領域302は、第1ダミーパターン領域301よりもアンテナパターン領域20から遠くに位置し、第1ダミーパターン領域301を取り囲んでいる。また、第3ダミーパターン領域303は、第2ダミーパターン領域302よりもアンテナパターン領域20から遠くに位置し、第2ダミーパターン領域302を取り囲んでいる。なお、配線基板10が備えるダミーパターン領域30の個数は任意であり、例えば2以上50以下程度であってもよく、2以上10以下程度であってもよい。
第1ダミーパターン領域301は、Y方向に沿って延びる一対の第1部分301Aと、X方向に沿って第1部分301A間に延びる第2部分301Bとを有している。第1部分301Aの短手方向(X方向)の幅Wa1は、例えば0.1mm以上50mm以下の範囲で、好ましくは0.2mm以上10mm以下の範囲で選択でき、第2部分301Bの短手方向(Y方向)の幅Wa2は、例えば0.1mm以上50mm以下の範囲で、好ましくは0.2mm以上10mm以下の範囲で選択できる。
第2ダミーパターン領域302は、Y方向に沿って延びる一対の第1部分302Aと、X方向に沿って第1部分302A間に延びる第2部分302Bとを有している。第1部分302Aの短手方向(X方向)の幅Wa3は、例えば0.1mm以上50mm以下の範囲で、好ましくは0.2mm以上10mm以下の範囲で選択でき、第2部分302Bの短手方向(Y方向)の幅Wa4は、例えば0.1mm以上50mm以下の範囲で、好ましくは0.2mm以上10mm以下の範囲で選択できる。
ここで、第2ダミーパターン領域302の第1部分302Aの幅Wa3は、第1ダミーパターン領域301の第1部分301Aの幅Wa1よりも大きくなっていてもよい。後述するように、本実施の形態では、第2ダミーパターン領域302の開口率A22が、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっている。このため、第2ダミーパターン領域302の第1部分302Aの幅Wa3が、第1ダミーパターン領域301の第1部分301Aの幅Wa1よりも大きくなっていることにより、配線基板10の全体の開口率を高くでき、配線基板10の透明性を高くできる。同様に、第2部分302Bの幅Wa4は、第1ダミーパターン領域301の第2部分301Bの幅Wa2よりも大きくなっていてもよい。これにより、配線基板10の全体の開口率を高くでき、配線基板10の透明性を高くできる。
第3ダミーパターン領域303は、複数のアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられている。図示された例において、第3ダミーパターン領域303は、全てのアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられている。これにより、複数のアンテナパターン領域20を、効果的に視認しにくくできる。この第3ダミーパターン領域303は、基板11上であって、アンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301、第2ダミーパターン領域302および給電部40を除く略全域にわたって配置されている。
図2Aおよび図2Bに示すように、複数のダミーパターン領域301、302、303は、それぞれアンテナ配線21(アンテナ配線21およびアンテナ連結配線22)から電気的に独立した複数のダミー配線301a、302a、303aを含んでいる。具体的には、第1ダミーパターン領域301は、所定の単位パターン形状をもつダミー配線301aの繰り返しから構成され、第2ダミーパターン領域302は、所定の単位パターン形状をもつダミー配線302aの繰り返しから構成され、第3ダミーパターン領域303は、所定の単位パターン形状をもつダミー配線303aの繰り返しから構成されている。すなわち、各々のダミーパターン領域301、302、303は、複数の同一形状のダミー配線301a、302a、303aを含んでおり、各ダミー配線301a、302a、303aは、それぞれアンテナパターン領域20から電気的に独立している。
複数のダミー配線301aは、第1ダミーパターン領域301内の全域にわたって規則的に配置され、複数のダミー配線302aは、第2ダミーパターン領域302内の全域にわたって規則的に配置され、複数のダミー配線303aは、第3ダミーパターン領域303内の全域にわたって規則的に配置されている。複数のダミー配線301a、302a、303aは、互いに平面方向に離間するとともに、基板11上に突出して島状に配置されている。すなわち各ダミー配線301a、302a、303aは、アンテナパターン領域20、給電部40および他のダミー配線から電気的に独立している。
また、複数のダミー配線301a、302a、303aは、それぞれ第1ダミー配線部分311、312、313と第2ダミー配線部分321、322、323とを有している。そして、図2Aに示すように、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の第1ダミー配線部分311、312、313は、互いに平行に配置されている。例えば、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311と、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312とが、互いに平行に配置されている。これにより、Y方向において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との相違が目視で視認しにくくなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312と、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313とが、互いに平行に配置されている。これにより、Y方向において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との相違が目視で視認しにくくなっている。
また、図2Aに示すように、アンテナパターン領域20のアンテナ配線21と、各ダミーパターン領域301、302、303の第1ダミー配線部分311、312、313とは、互いに平行に配置されている。これにより、Y方向において、アンテナパターン領域20と各ダミーパターン領域301、302、303との相違が目視で視認しにくくなっている。
また、図2Bに示すように、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の第2ダミー配線部分321、322、323は、互いに平行に配置されている。例えば、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321と、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322とが、互いに平行に配置されている。これにより、X方向において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との相違が目視で視認しにくくなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322と、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323とが、互いに平行に配置されている。これにより、X方向において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との相違が目視で視認しにくくなっている。
また、図2Bに示すように、アンテナパターン領域20のアンテナ連結配線22と、各ダミーパターン領域301、302、303の第2ダミー配線部分321、322、323とは、互いに平行に配置されている。これにより、X方向において、アンテナパターン領域20と各ダミーパターン領域301、302、303との相違が目視で視認しにくくなっている。
次に、ダミー配線301a、302a、303aについてより詳細に説明する。ここでは、まず、第1ダミーパターン領域301のダミー配線301aについて説明する。
(第1ダミーパターン領域のダミー配線)
図2Aおよび図2Bに示すように、ダミー配線301aは、それぞれ平面視略L字状であり、Y方向に延びる第1ダミー配線部分311と、X方向に延びる第2ダミー配線部分321とを有している。このうち第1ダミー配線部分311は、所定の長さL(Y方向の長さ、図2A参照)を有し、第2ダミー配線部分321は、所定の長さL(X方向の長さ、図2A参照)を有し、これらは互いに等しい(L=L)。
また、第1ダミーパターン領域301において、X方向に互いに隣接するダミー配線301a同士の間には空隙部331a(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成され、Y方向に互いに隣接するダミー配線301a同士の間には空隙部331b(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成されている。この場合、ダミー配線301a同士は互いに等間隔に配置されている。すなわちX方向に互いに隣接するダミー配線301a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば1μm以上20μm以下の範囲とすることができる。同様に、Y方向に互いに隣接するダミー配線301a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば1μm以上20μm以下の範囲とすることができる。なお、ギャップG、Gの最大値は、それぞれ上述したピッチP、Pの0.8倍以下としてもよい。この場合、ダミー配線301aのX方向のギャップGは、ダミー配線301aのY方向のギャップGと等しい(G=G)。
本実施形態において、ダミー配線301aは、上述したアンテナパターン領域20の単位パターン形状20aの一部が欠落した形状をもつ。すなわち、ダミー配線301aの形状は、アンテナパターン領域20のL字状の単位パターン形状20aから、上述した空隙部331a、331bを除いた形状となる。すなわち、第1ダミーパターン領域301の複数のダミー配線301aと複数の空隙部331a、331bとを併合した形状が、アンテナパターン領域20を形成する格子形状または網目形状に相当する。このように、第1ダミーパターン領域301のダミー配線301aが、アンテナパターン領域20の単位パターン形状20aの一部が欠落した形状であることにより、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との相違を目視で認識しにくくでき、基板11上に配置されたアンテナパターン領域20を見えにくくできる。
図2Aにおいて、Y方向にアンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301とが隣接している。このアンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との境界近傍において、第1ダミー配線部分311がアンテナ配線21の延長上に形成されている。このため、Y方向において、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との相違が目視で視認しにくくなっている。
また、図2Bにおいて、X方向にアンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301とが隣接している。このアンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との境界近傍において、第2ダミー配線部分321がアンテナ連結配線22の延長上に形成されている。このため、X方向において、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との相違が目視で視認しにくくなっている。
図5に示すように、各ダミー配線301aの第1ダミー配線部分311は、その長手方向(Y方向)に垂直な断面(X方向断面)が略長方形形状又は略正方形形状となっている。また、図4に示すように、各ダミー配線301aの第2ダミー配線部分321は、その長手方向(X方向)に垂直な断面(Y方向断面)が略長方形形状又は略正方形形状となっている。この場合、第1ダミー配線部分311の断面形状はアンテナ配線21の断面形状と略同一であり、第2ダミー配線部分321の断面形状はアンテナ連結配線22の断面形状と略同一である。
本実施形態において、第1ダミー配線部分311の線幅W(X方向の長さ、図5参照)は、アンテナ配線21の線幅Wと略同一であり、第2ダミー配線部分321の線幅W(Y方向の長さ、図4参照)は、アンテナ連結配線22の線幅Wと略同一となっている。また、第1ダミー配線部分311の高さH(Z方向の長さ、図5参照)および第2ダミー配線部分321の高さH(Z方向の長さ、図4参照)についても、それぞれアンテナ配線21の高さHおよびアンテナ連結配線22の高さHと略同一となっている。
次に、第2ダミーパターン領域302のダミー配線302aについて説明する。
(第2ダミーパターン領域のダミー配線)
図2Aおよび図2Bに示すように、ダミー配線302aは、それぞれ平面視略L字状であり、Y方向に延びる第1ダミー配線部分312と、X方向に延びる第2ダミー配線部分322とを有している。このうち第1ダミー配線部分312は、所定の長さL(Y方向の長さ、図2A参照)を有し、第2ダミー配線部分322は、所定の長さL(X方向の長さ、図2A参照)を有し、これらは互いに等しい(L=L)。
また、第2ダミーパターン領域302において、X方向に互いに隣接するダミー配線302a同士の間には空隙部332a(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成され、Y方向に互いに隣接するダミー配線302a同士の間には空隙部332b(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成されている。この場合、ダミー配線302a同士は互いに等間隔に配置されている。すなわちX方向に互いに隣接するダミー配線302a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば2μm以上40μm以下の範囲とすることができる。同様に、Y方向に互いに隣接するダミー配線302a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば2μm以上40μm以下の範囲とすることができる。なお、ギャップG、Gの最大値は、それぞれ上述したピッチP、Pの0.64倍以下としてもよい。この場合、ダミー配線302aのX方向のギャップGは、ダミー配線302aのY方向のギャップGと等しい(G=G)。
本実施形態において、ダミー配線302aは、上述したダミー配線301aの一部が欠落した形状をもつ。すなわち、ダミー配線302aは、アンテナパターン領域20の単位パターン形状20aの一部が欠落した形状をもつ。この場合、ダミー配線302aの形状は、アンテナパターン領域20のL字状の単位パターン形状20aから、上述した空隙部332a、332bを除いた形状となる。すなわち、第2ダミーパターン領域302の複数のダミー配線302aと複数の空隙部332a、332bとを併合した形状が、アンテナパターン領域20を形成する格子形状または網目形状に相当する。このように、第2ダミーパターン領域302のダミー配線302aが、第1ダミーパターン領域301のダミー配線301aの一部が欠落した形状であることにより、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との相違を目視で認識しにくくでき、基板11上に配置された第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302を見えにくくできる。
図2Aにおいて、Y方向に第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302とが隣接している。この第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界近傍において、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312が、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の延長上に形成されている。このため、Y方向において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との相違が目視で視認しにくくなっている。なお、図示された例において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界線B1に隣接する第1ダミー配線部分311と、境界線B1に隣接する第1ダミー配線部分312とが互いに離間しているが、これに限られない。例えば、図示はしないが、境界線B1に隣接する第1ダミー配線部分311と、境界線B1に隣接する第1ダミー配線部分312とが繋がっていてもよい。
また、図2Bにおいて、X方向に第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302とが隣接している。この第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界近傍において、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322が、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の延長上に形成されている。このため、X方向において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との相違が目視で視認しにくくなっている。なお、図示された例において、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界線B1に隣接する第2ダミー配線部分321と、境界線B1に隣接する第2ダミー配線部分322とが互いに離間しているが、これに限られない。例えば、図示はしないが、境界線B1に隣接する第2ダミー配線部分321と、境界線B1に隣接する第2ダミー配線部分322とが繋がっていてもよい。
なお、本実施形態において、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312のその他の形状(X方向断面における断面形状、線幅および高さ)は、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の形状と略同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。また、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322のその他の形状(Y方向断面における断面形状、線幅および高さ)は、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の形状と略同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
次に、第3ダミーパターン領域303のダミー配線303aについて説明する。
(第3ダミーパターン領域のダミー配線)
図2Aおよび図2Bに示すようにダミー配線303aは、それぞれ平面視略L字状であり、Y方向に延びる第1ダミー配線部分313と、X方向に延びる第2ダミー配線部分323とを有している。このうち第1ダミー配線部分313は、所定の長さL(Y方向の長さ、図2A参照)を有し、第2ダミー配線部分323は、所定の長さL(X方向の長さ、図2A参照)を有し、これらは互いに等しい(L=L)。
また、第3ダミーパターン領域303において、X方向に互いに隣接するダミー配線303a同士の間には空隙部333a(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成され、Y方向に互いに隣接するダミー配線303a同士の間には空隙部333b(図2Aおよび図2Bの網掛け部分)が形成されている。この場合、ダミー配線303a同士は互いに等間隔に配置されている。すなわちX方向に互いに隣接するダミー配線303a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば6μm以上60μm以下の範囲とすることができる。同様に、Y方向に互いに隣接するダミー配線303a同士は、互いに等間隔に配置され、そのギャップGは、例えば6μm以上60μm以下の範囲とすることができる。なお、ギャップG、Gの最大値は、それぞれ上述したピッチP、Pの0.51倍以下としてもよい。この場合、ダミー配線303aのX方向のギャップGは、ダミー配線303aのY方向のギャップGと等しい(G=G)。
本実施形態において、ダミー配線303aは、上述したダミー配線302aの一部が欠落した形状をもつ。すなわち、ダミー配線303aは、アンテナパターン領域20の単位パターン形状20aの一部が欠落した形状をもつ。この場合、ダミー配線303aの形状は、アンテナパターン領域20のL字状の単位パターン形状20aから、上述した空隙部333a、333bを除いた形状となる。すなわち、第3ダミーパターン領域303の複数のダミー配線303aと複数の空隙部333a、333bとを併合した形状が、アンテナパターン領域20を形成する格子形状または網目形状に相当する。このように、第3ダミーパターン領域303のダミー配線303aが、第2ダミーパターン領域302のダミー配線302aの一部が欠落した形状であることにより、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との相違を目視で認識しにくくでき、基板11上に配置された第2ダミーパターン領域302および第3ダミーパターン領域303を見えにくくできる。
図2Aにおいて、Y方向に第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303とが隣接している。この第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界近傍において、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313が、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312の延長上に形成されている。このため、Y方向において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との相違が目視で視認しにくくなっている。なお、図示された例において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界線B2に隣接する第1ダミー配線部分312と、境界線B2に隣接する第1ダミー配線部分313とが互いに離間しているが、これに限られない。例えば、図示はしないが、境界線B2に隣接する第1ダミー配線部分312と、境界線B2に隣接する第1ダミー配線部分313とが繋がっていてもよい。
また、図2Bにおいて、X方向に第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303とが隣接している。この第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界近傍において、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323が、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322の延長上に形成されている。このため、X方向において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との相違が目視で視認しにくくなっている。なお、図示された例において、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界線B2に隣接する第2ダミー配線部分322と、境界線B2に隣接する第2ダミー配線部分323とが互いに離間しているが、これに限られない。例えば、図示はしないが、境界線B2に隣接する第2ダミー配線部分322と、境界線B1に隣接する第2ダミー配線部分323とが繋がっていてもよい。
なお、本実施形態において、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313のその他の形状(X方向断面における断面形状、線幅および高さ)は、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の形状と略同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。また、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323のその他の形状(Y方向断面における断面形状、線幅および高さ)は、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の形状と略同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
上述したダミー配線301a、302a、303aの材料は、アンテナ配線21の材料およびアンテナ連結配線22の材料と同一の金属材料を用いることができる。
ところで、本実施形態において、アンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301、第2ダミーパターン領域302および第3ダミーパターン領域303は、それぞれ所定の開口率A1、A21、A22、A23を有する。この場合、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、アンテナパターン領域20の開口率A1以上であり、第2ダミーパターン領域302の開口率A22は、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっている。このように、本実施の形態では、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23は、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくなる。すなわち、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、アンテナパターン領域20の開口率A1以上であり、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも、第2ダミーパターン領域302の開口率A22の方が大きく、第2ダミーパターン領域302の開口率A22よりも第3ダミーパターン領域303の開口率A23の方が大きい(A23>A22>A21≧A1)。これにより、配線基板10の透明性を確保できるようになっている。
また、アンテナパターン領域20に隣接する第1ダミーパターン領域301の開口率A21と、アンテナパターン領域20の開口率A1との差は、0%以上2%以下であることが好ましく、0.02%以上1%以下であることがより好ましく、0.08%以上0.5%以下であることが更に好ましい。開口率A21と開口率A1との差が0%以上であることにより、配線基板10の透明性を高くできる。また、開口率A21と開口率A1との差が2%以下であることにより、開口率A21と開口率A1との差を小さくでき、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との境界を見えづらくできる。このため、アンテナパターン領域20の存在を肉眼で認識しにくくできる。なお、アンテナパターン領域20の開口率A1との差は、0.1%以上3%以下であってもよい。
さらに、互いに隣り合うダミーパターン領域30の開口率A21、A22、A23の差(例えば、開口率A21と開口率A22との差)は、0.02%以上2%以下であることが好ましく、0.04%以上1%以下がより好ましく、0.08%以上0.5%以下が更に好ましい。開口率A21、A22、A23の差が0.02%以上であることにより、配線基板10の透明性を高くできる。また、開口率A21、A22、A23の差が2%以下であることにより、例えば、開口率A21と開口率A22との差を小さくでき、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界を見えづらくできる。このように、各ダミーパターン領域30の境界を見えづらくできるため、各ダミーパターン領域30の存在を肉眼で認識しにくくできる。なお、互いに隣り合うダミーパターン領域30の開口率A21、A22、A23の差は、0.1%以上3%以下であってもよい。
上述したアンテナパターン領域20の開口率A1は、例えば85%以上99.9%以下の範囲とすることができる。また、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、例えば85%以上100%未満の範囲とすることができる。また、第2ダミーパターン領域302の開口率A22は、例えば86%以上100%未満の範囲とすることができる。さらに、第3ダミーパターン領域303の開口率A23は、例えば86.5%以上100%未満の範囲とすることができる。
また、アンテナパターン領域20および各々ダミーパターン領域30を合わせた領域の開口率(すなわち、配線基板10の全体の開口率)A3は、例えば87%以上100%未満の範囲とすることができる。開口率A3をこの範囲とすることにより、配線基板10の導電性と透明性を確保できる。
なお、開口率とは、所定の領域(アンテナパターン領域20、ダミーパターン領域30、または、アンテナパターン領域20およびダミーパターン領域30)の単位面積に占める、開口領域(アンテナ配線21、アンテナ連結配線22、ダミー配線301a、302a、303a等の金属部分が存在せず、基板11が露出する領域)の面積の割合(%)をいう。
再度図1を参照すると、給電部40は、アンテナパターン領域20に電気的に接続されている。この給電部40は、略長方形状の導電性の薄板状部材からなる。給電部40の長手方向はX方向に平行であり、給電部40の短手方向はY方向に平行である。また、給電部40は、基板11の長手方向端部(Y方向マイナス側端部)に配置されている。給電部40の材料は、例えば、金、銀、銅、白金、錫、アルミニウム、鉄、ニッケルなどの金属材料(含む合金)を用いることができる。この給電部40は、配線基板10が画像表示装置90(図7参照)に組み込まれた際、画像表示装置90の無線通信用回路92と電気的に接続される。なお、給電部40は、基板11の表面に設けられているが、これに限らず、給電部40の一部又は全部が基板11の周縁よりも外側に位置していても良い。
[配線基板の製造方法]
次に、図6A乃至図6Fを参照して、本実施形態による配線基板の製造方法について説明する。図6A乃至図6Fは、本実施形態による配線基板の製造方法を示す断面図である。
まず、図6Aに示すように、透明性を有する基板11を準備する。
次に、基板11上に、複数のアンテナ配線21を含むアンテナパターン領域20と、アンテナパターン領域20の周囲に配置され、アンテナ配線21から電気的に独立した複数のダミーパターン領域30とを形成する。この際、まず、基板11の表面の略全域に導電層51を形成する。本実施形態において導電層51の厚さは、200nmである。しかしながらこれに限定されず、導電層51の厚さは10nm以上1000nm以下の範囲で適宜選択できる。本実施形態において導電層51は、銅を用いてスパッタリング法によって形成する。導電層51を形成する方法としては、プラズマCVD法を用いても良い。
次に、図6Bに示すように、基板11の表面の略全域に光硬化性絶縁レジスト52を供給する。この光硬化性絶縁レジスト52としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ系樹脂等の有機樹脂を挙げることができる。
続いて、図6Cに示すように、絶縁層54をフォトリソグラフィ法により形成する。この場合、フォトリソグラフィ法により光硬化性絶縁レジスト52をパターニングし、トレンチ54aが形成された絶縁層54(レジストパターン)を形成する。トレンチ54aは、アンテナ配線21、アンテナ連結配線22およびダミー配線301a、302a、303aに対応する平面形状パターンを有する。また、この際、アンテナ配線21、アンテナ連結配線22およびダミー配線301a、302a、303aに対応する導電層51が露出するように、絶縁層54を形成する。
なお、これに限らず、絶縁層54の表面に、インプリント法によってトレンチ54aを形成できる。この場合、トレンチ54aに対応した凸部を有する透明なインプリント用のモールドを準備し、このモールドと基板11とを近接させて、モールドと基板11との間に光硬化性絶縁レジスト52を展開する。次に、モールド側から光照射を行い、光硬化性絶縁レジスト52を硬化させることにより、絶縁層54を形成する。これにより、絶縁層54の表面に、凸部が転写された形状をもつトレンチ54aが形成される。その後モールドを絶縁層54から剥離することで、図6Cに示す断面構造の絶縁層54を得ることができる。ここで、図示はしないが、絶縁層54のトレンチ54aの底部には、絶縁材料の残渣が残ることがある。このため過マンガン酸塩溶液やN-メチル-2-ピロリドンを用いたウェット処理や、酸素プラズマを用いたドライ処理を行うことによって、絶縁材料の残渣を除去する。このように、絶縁材料の残渣を除去することによって、図6Cに示すように導電層51を露出したトレンチ54aを形成できる。
次に、図6Dに示すように、絶縁層54のトレンチ54aを、導電体55で充填する。本実施形態において、導電層51をシード層として、電解メッキ法を用いて絶縁層54のトレンチ54aを銅で充填する。
続いて、図6Eに示すように、絶縁層54を除去する。この場合、過マンガン酸塩溶液やN-メチル-2-ピロリドン、酸またはアルカリ溶液等を用いたウェット処理や、酸素プラズマを用いたドライ処理を行うことによって、基板11上の絶縁層54を除去する。
その後、図6Fに示すように、基板11の表面上の導電層51を除去する。この際、過酸化水素水を用いたウェット処理を行うことによって、基板11の表面が露出するように導電層51をエッチングする。このようにして、基板11と、基板11上に配置されたアンテナパターン領域20およびダミーパターン領域30と、を有する配線基板10が得られる。この場合、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、アンテナパターン領域20の開口率A1以上になり、第2ダミーパターン領域302の開口率A22は、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなる。また、第3ダミーパターン領域303の開口率A23は、第2ダミーパターン領域302の開口率A22よりも大きくなる。また、アンテナパターン領域20は、アンテナ配線21およびアンテナ連結配線22を含み、ダミーパターン領域30は、ダミー配線301a、302a、303aを含む。上述した導電体55は、アンテナ配線21と、アンテナ連結配線22と、ダミー配線301a、302a、303aとを含んでいる。
[本実施形態の作用]
次に、このような構成からなる配線基板の作用について述べる。
図7に示すように、配線基板10は、ディスプレイ(表示装置)91を有する画像表示装置90に組み込まれる。画像表示装置90は、配線基板10と、配線基板10に積層されたディスプレイ91と、を備えている。配線基板10は、ディスプレイ91上に配置される。このような画像表示装置90としては、例えばスマートフォン、タブレット等の携帯端末機器を挙げることができる。配線基板10のアンテナパターン領域20は、給電部40を介して画像表示装置90の無線通信用回路92に電気的に接続される。このようにして、アンテナパターン領域20を介して、所定の周波数の電波を送受信でき、画像表示装置90を用いて通信を行うことができる。なお、各ダミーパターン領域30は、それぞれアンテナパターン領域20から離間し、電気的に独立しているので、各ダミーパターン領域30が設けられていることによって電波の送受信に影響が生じるおそれはない。
本実施形態によれば、配線基板10が、透明性を有する基板11と、基板11上に配置され、複数のアンテナ配線21を含むアンテナパターン領域20を有するので、配線基板10の透明性が確保されている。これにより、配線基板10がディスプレイ91上に配置されたとき、アンテナパターン領域20の開口部23からディスプレイ91を視認できるので、ディスプレイ91の視認性が妨げられることがない。
また、アンテナパターン領域20の周囲に、アンテナ配線21から電気的に独立した複数のダミーパターン領域30が配置されている。そして、アンテナパターン領域20に隣接する第1ダミーパターン領域301の開口率A21が、アンテナパターン領域20の開口率A1以上である。また、第1ダミーパターン領域301に隣接するとともに、第1ダミーパターン領域301よりも配線パターン領域20から遠い第2ダミーパターン領域302の開口率A22が、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっている。これにより、アンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302の境界を不明瞭にできる。このため、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302を見えにくくでき、画像表示装置90の使用者がアンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302を肉眼で認識しにくくできる。また、第1ダミーパターン領域301の開口率A21がアンテナパターン領域20の開口率A1以上であり、第2ダミーパターン領域302の開口率A22が第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっていることにより、アンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302の境界を不明瞭にした場合であっても、配線基板10の全体の開口率A3を高くできる。このため、配線基板10の導電性と透明性を確保できる。
ここで、アンテナ性能を向上させるためには、アンテナ配線21の導電性を高くすることが求められるが、アンテナ配線21の導電性を高めるために、例えばアンテナ配線21の線幅Wを太くした場合、アンテナパターン領域20の開口率A1が低くなる。この場合、アンテナパターン領域20を見えにくくするために、アンテナパターン領域20の周囲にダミーパターン領域を設けることが考えられる。一方、アンテナパターン領域20の周囲に単一のダミーパターン領域を設けた場合(例えば、基板11上であって、アンテナパターン領域20を除く略全域にわたって、単一のダミーパターン領域を設けた場合)、アンテナパターン領域20の開口率A1が低くなると、アンテナパターン領域20と当該ダミーパターン領域との境界を不明瞭にするためには、当該ダミーパターン領域の開口率も低くすることが求められる。一方、当該ダミーパターン領域の開口率を低くした場合、配線基板10の全体の開口率A3が低くなってしまい、配線基板10が全体的に暗くなってしまう可能性がある。これに対して本実施の形態によれば、配線基板10が、複数のダミーパターン領域30を備え、第1ダミーパターン領域301の開口率A21がアンテナパターン領域20の開口率A1以上であり、第2ダミーパターン領域302の開口率A22が第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくなっている。これにより、アンテナパターン領域20の開口率A1を低くした場合であっても、アンテナパターン領域20、第1ダミーパターン領域301および第2ダミーパターン領域302の境界を不明瞭にしつつ、配線基板10の全体の開口率A3を高くできる。このため、配線基板10の導電性と透明性を確保できる。
また、本実施の形態によれば、第3ダミーパターン領域303が、複数のアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられている。これにより、複数のアンテナパターン領域20を、効果的に視認しにくくできる。
また、本実施の形態によれば、複数のダミーパターン領域301、302、303が、それぞれアンテナ配線21から電気的に独立した複数のダミー配線301a、302a、303aを含んでいる。また、複数のダミー配線301a、302a、303aが、それぞれ第1ダミー配線部分311、312、313と第2ダミー配線部分321、322、323とを有している。そして、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の第1ダミー配線部分311、312、313が、互いに平行に配置されている。これにより、Y方向において、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の境界を不明瞭にでき、ディスプレイ91の表面上でダミーパターン領域301、302、303を肉眼で認識しにくくできる。
また、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の第2ダミー配線部分321、322、323が、互いに平行に配置されている。これにより、X方向において、互いに隣り合うダミーパターン領域301、302、303の境界を不明瞭にでき、ディスプレイ91の表面上でダミーパターン領域301、302、303を肉眼で認識しにくくできる。
また、本実施の形態によれば、アンテナパターン領域20が、複数のアンテナ配線21を連結する複数のアンテナ連結配線22を更に含んでいる。また、複数のダミーパターン領域301、302、303が、それぞれアンテナ配線21およびアンテナ連結配線22から電気的に独立した複数のダミー配線301a、302a、303aを含んでいる。また、複数のダミー配線301a、302a、303aが、それぞれ第1ダミー配線部分311、312、313と第2ダミー配線部分321、322、323とを有している。そして、アンテナパターン領域20のアンテナ配線21と、各ダミーパターン領域301、302、303の第1ダミー配線部分311、312、313とが、互いに平行に配置されている。これにより、Y方向において、アンテナパターン領域20と各ダミーパターン領域301、302、303との境界を不明瞭にでき、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域301、302、303を肉眼で認識しにくくできる。
また、図2Bに示すように、アンテナパターン領域20のアンテナ連結配線22と、各ダミーパターン領域301、302、303の第2ダミー配線部分321、322、323とが、互いに平行に配置されている。これにより、X方向において、アンテナパターン領域20と各ダミーパターン領域301、302、303との境界を不明瞭にでき、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域301、302、303を肉眼で認識しにくくできる。
(変形例)
次に、図8乃至図24を参照して、配線基板の各種変形例について説明する。図8乃至図24は、配線基板の各種変形例等を示す図である。図8乃至図24に示す各変形例は、アンテナパターン領域20および/またはダミーパターン領域30の構成が異なるものであり、他の構成は上述した実施形態と略同一である。図8乃至図24において、図1乃至図7に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図8は、変形例1による配線基板10Aを示している。図8において、第2ダミーパターン領域302が、複数のアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられている。図示された例において、第2ダミーパターン領域302は、全てのアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられている。この場合においても、複数のアンテナパターン領域20を、効果的に視認しにくくできる。
なお、図示はしないが、第1ダミーパターン領域301が、複数のアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられていてもよい。この際、第1ダミーパターン領域301は、全てのアンテナパターン領域20を取り囲むように設けられていてもよい。
(変形例2)
図9は、変形例2による配線基板10Bを示している。図9において、配線基板10Bは、アンテナパターン領域20から最も遠いダミーパターン領域30(本変形例では、第2ダミーパターン領域302)の周囲に配置された周囲領域50を更に備えている。そして、周囲領域50の開口率は100%である。すなわち、周囲領域50は、ダミー配線を含んでいない。
この場合、互いに隣り合うダミーパターン領域30の開口率の差、および、周囲領域50と、周囲領域50に隣り合うダミーパターン領域30の開口率の差は、それぞれ0.02%以上2%以下であってもよい。上述した差が0.02%以上であることにより、配線基板10の透明性を高くできる。また、上述した差が2%以下であることにより、ダミーパターン領域30と周囲領域50との境界を見えづらくできる。このため、アンテナパターン領域20の存在を肉眼で認識しにくくできる。
このように、配線基板10Bが、アンテナパターン領域20から最も遠いダミーパターン領域30の周囲に配置された周囲領域50を更に備え、周囲領域50の開口率が100%であることにより、配線基板10Bの全体の開口率A3を高くできる。このため、配線基板10Bの透明性を高くできる。
(変形例3)
図10は、変形例3による配線基板10Cを示している。図10において、アンテナ配線21とアンテナ連結配線22とは、斜めに交わっており、各開口部23は、平面視で菱形状に形成されている。アンテナ配線21およびアンテナ連結配線22は、それぞれX方向及びY方向のいずれに対しても非平行となっている。
また、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312、および第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313は、それぞれアンテナ配線21と平行に伸びている。同様に、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322、および第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323は、それぞれアンテナ連結配線22と平行に伸びている。
本変形例においても、アンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30の境界を不明瞭にできる。このため、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を見えにくくでき、画像表示装置90の使用者がアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を肉眼で認識しにくくできる。また、配線基板10Cの導電性と透明性を確保できる。
(変形例4)
図11は、変形例4による配線基板10Dを示している。図11において、アンテナ配線21および第1ダミー配線部分311、312、313の線幅が、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に狭くなっている。すなわち、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の線幅が、アンテナパターン領域20のアンテナ配線21の線幅よりも狭くなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312の線幅が、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の線幅よりも狭くなっている。さらに、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313の線幅が、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312の線幅よりも狭くなっている。
このように、アンテナ配線21および第1ダミー配線部分311、312、313の線幅を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に狭くすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
また、図11において、アンテナ連結配線22および第2ダミー配線部分321、322、323の線幅が、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に狭くなっている。すなわち、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の線幅が、アンテナパターン領域20のアンテナ連結配線22の線幅よりも狭くなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322の線幅が、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の線幅よりも狭くなっている。さらに、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323の線幅が、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322の線幅よりも狭くなっている。
このように、アンテナ連結配線22および第2ダミー配線部分321、322、323の線幅を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に狭くすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
(変形例5)
図12は、変形例5による配線基板10Eを示している。図12において、アンテナ配線21および第1ダミー配線部分311、312、313のピッチが、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくなっている。すなわち、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311のピッチが、アンテナパターン領域20のアンテナ配線21のピッチよりも大きくなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312のピッチが、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311のピッチよりも大きくなっている。さらに、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313のピッチが、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312のピッチよりも大きくなっている。
なお、図示された例においては、第1ダミー配線部分311、312、313のピッチは、それぞれアンテナ配線21のピッチの整数倍になっている。具体的には、第1ダミー配線部分311のピッチは、アンテナ配線21のピッチの2倍になっており、第1ダミー配線部分312のピッチは、アンテナ配線21のピッチの3倍になっており、第1ダミー配線部分313のピッチは、アンテナ配線21のピッチの4倍になっている。なお、第1ダミー配線部分311、312、313のピッチは、それぞれアンテナ配線21のピッチの整数倍でなくてもよい。
このように、アンテナ配線21および第1ダミー配線部分311、312、313のピッチを、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
また、図12において、アンテナ連結配線22および第2ダミー配線部分321、322、323のピッチが、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくなっている。すなわち、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321のピッチが、アンテナパターン領域20のアンテナ連結配線22のピッチよりも大きくなっている。また、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322のピッチが、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321のピッチよりも大きくなっている。さらに、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323のピッチが、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322のピッチよりも大きくなっている。
なお、図示された例においては、第2ダミー配線部分321、322、323のピッチは、それぞれアンテナ連結配線22のピッチの整数倍になっている。具体的には、第2ダミー配線部分321のピッチは、アンテナ連結配線22のピッチの2倍になっており、第2ダミー配線部分322のピッチは、アンテナ連結配線22のピッチの3倍になっており、第2ダミー配線部分323のピッチは、アンテナ連結配線22のピッチの4倍になっている。なお、第2ダミー配線部分321、322、323のピッチは、それぞれアンテナ連結配線22のピッチの整数倍でなくてもよい。
このように、アンテナ連結配線22および第2ダミー配線部分321、322、323のピッチを、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
(変形例6)
図13は、変形例6による配線基板10Fを示している。図13において、第1ダミー配線部分311、312、313が、破線状に形成されている。また、破線状に形成された第1ダミー配線部分311、312、313の切れ目が、アンテナパターン領域20に隣接するダミーパターン領域30から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に長くなっている。すなわち、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312の切れ目が、第1ダミーパターン領域301の第1ダミー配線部分311の切れ目よりも長くなっている。また、第3ダミーパターン領域303の第1ダミー配線部分313の切れ目が、第2ダミーパターン領域302の第1ダミー配線部分312の切れ目よりも長くなっている。
このように、第1ダミー配線部分311、312、313を破線状に形成し、破線状に形成された第1ダミー配線部分311、312、313の切れ目を、アンテナパターン領域20に隣接するダミーパターン領域30から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に長くすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
また、図13において、第2ダミー配線部分321、322、323が、破線状に形成されている。また、破線状に形成された第2ダミー配線部分321、322、323の切れ目が、アンテナパターン領域20に隣接するダミーパターン領域30から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に長くなっている。すなわち、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322の切れ目が、第1ダミーパターン領域301の第2ダミー配線部分321の切れ目よりも長くなっている。また、第3ダミーパターン領域303の第2ダミー配線部分323の切れ目が、第2ダミーパターン領域302の第2ダミー配線部分322の切れ目よりも長くなっている。
このように、第2ダミー配線部分321、322、323を破線状に形成し、破線状に形成された第2ダミー配線部分321、322、323の切れ目を、アンテナパターン領域20に隣接するダミーパターン領域30から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に長くすることにより、アンテナパターン領域20および複数のダミーパターン領域30の開口率A1、A21、A22、A23を、アンテナパターン領域20から、アンテナパターン領域20に遠いダミーパターン領域30に向けて段階的に大きくできる。
(変形例7)
図14は、変形例7による配線基板10Gを示している。図14において、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との境界線B、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界線B1、および第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界線B2が、それぞれジグザグに形成されている。
本変形例では、アンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30の境界をより不明瞭にできる。このため、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を見えにくくでき、画像表示装置90の使用者がアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を肉眼で認識しにくくできる。
(変形例8)
図15は、変形例8による配線基板10Hを示している。図15において、アンテナパターン領域20と第1ダミーパターン領域301との境界線B、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界線B1、および第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界線B2が、それぞれ波形状に形成されている。
本変形例においても、アンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30の境界をより不明瞭にできる。このため、ディスプレイ91の表面上でアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を見えにくくでき、画像表示装置90の使用者がアンテナパターン領域20および各ダミーパターン領域30を肉眼で認識しにくくできる。
(変形例9)
図16および図17は、変形例9による配線基板10Iを示している。図16および図17において、第1ダミーパターン領域301の外縁の少なくとも一部が、円弧形状をもっている。
上述したように、アンテナパターン領域20は、平面視において、四角形状をもっている。この場合、アンテナパターン領域20の外縁は、平面視において、長手方向(Y方向)に延びる一対の第1辺201と、幅方向(X方向)に延びる一対の第2辺202とを含んでいる。第1辺201および第2辺202は、互いに交わっている。なお、アンテナパターン領域20の外縁の第1辺201上には、アンテナ配線21またはアンテナ連結配線22が、第1辺201に平行になるように重なっていなくてもよい。同様に、アンテナパターン領域20の外縁の第2辺202上には、アンテナ配線21またはアンテナ連結配線22が、第2辺202に平行になるように重なっていなくてもよい。すなわち、アンテナパターン領域20の外縁の第1辺201および第2辺202は、アンテナ配線21またはアンテナ連結配線22のうち、最も外側(アンテナパターン領域20から離れる側)に位置する部分が、その辺上に位置する辺である。
ここで、図17に示すように、第1辺201と第2辺202とが交わる頂点を第1頂点V1とする。また、第1頂点V1から延びる、第1辺201の延長線を第1仮想線IL1とする。さらに、第1頂点V1から延びる、第2辺202の延長線を第2仮想線IL2とする。この場合、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第1ダミーパターン領域301の外縁は、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっている。すなわち、第1ダミーパターン領域301と第2ダミーパターン領域302との境界線B1が、領域R1において、第1頂点V1を中心とする円弧状に形成されている。
また、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第2ダミーパターン領域302の外縁は、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっている。すなわち、第2ダミーパターン領域302と第3ダミーパターン領域303との境界線B2が領域R1において、第1頂点V1を中心とする円弧状に形成されている。なお、上述したように、配線基板10(配線基板10I)が備えるダミーパターン領域30の個数は任意であり、例えば、2以上50以下程度であってもよく、2以上10以下程度であってもよい。この場合、各々のダミーパターン領域30の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっていてもよい。
ここで、アンテナパターン領域20が、平面視において、四角形状をもつ場合、四角形状の角部(例えば、第1頂点V1)の近傍において、アンテナパターン領域20の境界が見えやすくなり得る。また、この場合、可視光の反射等によって、四角形状の角部から、それぞれX方向及びY方向のいずれに対しても非平行となるように外側(アンテナパターン領域20から離れる側)へ延びる光の筋が視認される可能性がある。これに対して本変形例によれば、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第1ダミーパターン領域301の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっている。これにより、アンテナパターン領域20が、平面視において、四角形状をもつ場合であっても、アンテナパターン領域20および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
また、本変形例によれば、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第2ダミーパターン領域302の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっている。これにより、アンテナパターン領域20および光の筋を、更に効果的に視認しにくくできる。
また、本変形例においては、図18に示すように、画像表示装置において、アンテナパターン領域20は、ディスプレイ91の隅部91aに設けられていてもよい。図18は、変形例による画像表示装置90Aを示している。本変形例では、各々のダミーパターン領域30は、アンテナパターン領域20のうち、X方向プラス側およびY方向マイナス側(給電部40側)を除く周方向全域(X方向マイナス側、Y方向プラス側)を取り囲むように形成されている。この場合、上述した光の筋を、更に効果的に視認しにくくできる。
(変形例10)
図19は、変形例10による配線基板10Jを示している。図19において、配線基板10Jは、単一のダミーパターン領域30を備えている。すなわち、配線基板10Jは、アンテナパターン領域20に隣接する第1ダミーパターン領域301のみを備えている。
本変形例においても、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第1ダミーパターン領域301の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっていることにより、アンテナパターン領域20が、平面視において、四角形状をもつ場合であっても、アンテナパターン領域20および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
(変形例11)
図20は、変形例11による配線基板10Kを示している。図20において、アンテナパターン領域20は、給電部40側の基端側部分203と、基端側部分203に接続された先端側部分204とを有する。基端側部分203と先端側部分204とは、それぞれ平面視で四角形状をもっている。この場合、先端側部分204の長さ(Y方向距離)は基端側部分203の長さ(Y方向距離)よりも長く、先端側部分204の幅(X方向距離)は基端側部分203の幅(X方向距離)よりも広い。この場合においても、アンテナパターン領域20を、効果的に視認しにくくできる。なお、図示された例においては、配線基板10Kが2つのダミーパターン領域30(301、302)を備えているが、これに限られず、配線基板10Kが3つ以上のダミーパターン領域30を備えていても良い。この場合、各々のダミーパターン領域30の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっていてもよい。
(変形例12)
図21は、変形例12による配線基板10Lを示している。図21において、第1ダミーパターン領域301の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもっていない。
この場合、第1ダミーパターン領域301の外縁は、平面視において、長手方向(Y方向)に延びる一対の第3辺3011と、幅方向(X方向)に延びる第4辺3012とを含んでいる。第3辺3011および第4辺3012は、互いに交わっている。なお、第1ダミーパターン領域301の外縁の第3辺3011上には、第1ダミー配線部分311または第2ダミー配線部分321が、第3辺3011に平行になるように重なっていなくてもよい。同様に、第1ダミーパターン領域301の外縁の第4辺3012上には、第1ダミー配線部分311または第2ダミー配線部分321が、第4辺3012に平行になるように重なっていなくてもよい。すなわち、第1ダミーパターン領域301の外縁の第3辺3011および第4辺3012は、第1ダミー配線部分311または第2ダミー配線部分321のうち、最も外側(アンテナパターン領域20から離れる側)に位置する部分が、その辺上に位置する辺である。
ここで、図21に示すように、第3辺3011と第4辺3012とが交わる頂点を第2頂点V2とする。また、第2頂点V2から延びる、第3辺3011の延長線を第3仮想線IL3とする。さらに、第2頂点V2から延びる、第4辺3012の延長線を第4仮想線IL4とする。この場合、第3仮想線IL3と第4仮想線IL4とに挟まれた領域R2において、第2ダミーパターン領域302の外縁は、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっている。なお、上述したように、配線基板10(配線基板10L)が備えるダミーパターン領域30の個数は任意であり、例えば、2以上50以下程度であってもよく、2以上10以下程度であってもよい。この場合、第1ダミーパターン領域301以外の各々のダミーパターン領域30の外縁が、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっていてもよい。
上述したように、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、アンテナパターン領域20の開口率A1以上である。ここで、開口率A21が開口率A1と等しくなっている場合、アンテナパターン領域20の角部(例えば、第1頂点V1)の近傍において、アンテナパターン領域20の境界が見えやすくなることを抑制できる。このため、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2とに挟まれた領域R1において、第1ダミーパターン領域301の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもたない場合であっても、アンテナパターン領域20および光の筋を視認しにくくできる。
一方、この場合、第1ダミーパターン領域301の開口率A21は、第2ダミーパターン領域302の開口率A22よりも小さくてもよい。すなわち、配線基板10Lの全体の開口率A3を高くするために、第2ダミーパターン領域302の開口率A22が、第1ダミーパターン領域301の開口率A21よりも大きくてもよい。
ここで、第1ダミーパターン領域301の外縁が、平面視において、互いに交わる第3辺3011および第4辺3012を含んでいる場合、第3辺3011と第4辺3012とが交わる第2頂点V2の近傍において、第1ダミーパターン領域301の境界が見えやすくなり得る。また、この場合、可視光の反射等によって、第2頂点V2から、それぞれX方向及びY方向のいずれに対しても非平行となるように外側へ延びる光の筋が視認される可能性がある。これに対して本変形例によれば、第3仮想線IL3と第4仮想線IL4とに挟まれた領域R2において、第2ダミーパターン領域302の外縁が、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっている。これにより、第1ダミーパターン領域301および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
(変形例13)
図22は、変形例13による配線基板10Mを示している。図22において、アンテナパターン領域20は、平面視において、角部が丸められた四角形状をもっている。このため、アンテナパターン領域20は、アンテナパターン領域20の境界が見えやすくなり得る角部を含む形状をもっていない。このため、上述した領域R1(図21等参照)において、第1ダミーパターン領域301の外縁が、第1頂点V1を中心とする円弧形状をもたない場合であっても、アンテナパターン領域20および光の筋を視認しにくくできる。
また、本変形例においても、第3仮想線IL3と第4仮想線IL4とに挟まれた領域R2において、第2ダミーパターン領域302の外縁が、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっていてもよい。これにより、第1ダミーパターン領域301および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
(変形例14)
図23は、変形例14による配線基板10Nを示している。図23において、アンテナパターン領域20は、給電部40に接続された一対の第1電送部205と、各々の第1電送部205にそれぞれ接続された一対の第2電送部206と、一対の第2電送部206に接続された送受信部207とを有する。一対の第1電送部205は、それぞれ、アンテナパターン領域20の長手方向(Y方向)に延びている。一対の第2電送部206は、それぞれ、Y方向プラス側に向かうにつれて互いに近づくように、Y方向に対して傾斜して延びている。送受信部207は、平面視で、X方向に延びる対角線とY方向に延びる対角線とを含む四角形状をもっている。
本変形例においても、第1ダミーパターン領域301の開口率A21が開口率A1と等しくなっている場合、アンテナパターン領域20および光の筋を視認しにくくできる。
また、本変形例においても、第3仮想線IL3と第4仮想線IL4とに挟まれた領域R2において、第2ダミーパターン領域302の外縁が、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっていてもよい。これにより、第1ダミーパターン領域301および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
(変形例15)
図24は、変形例15による配線基板10Oを示している。図24において、送受信部207は、平面視で、円形状をもっている。
本変形例においても、第1ダミーパターン領域301の開口率A21が開口率A1と等しくなっている場合、アンテナパターン領域20および光の筋を視認しにくくできる。
また、本変形例においても、第3仮想線IL3と第4仮想線IL4とに挟まれた領域R2において、第2ダミーパターン領域302の外縁が、第2頂点V2を中心とする円弧形状をもっていてもよい。これにより、第1ダミーパターン領域301および光の筋を、効果的に視認しにくくできる。
上記実施形態および各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10、10A~10O 配線基板
11 基板
20 アンテナパターン領域
30 ダミーパターン領域
50 周囲領域
90、90A 画像表示装置
91 ディスプレイ91
91a 隅部
201 第1辺
202 第2辺
301 第1ダミーパターン領域
301a ダミー配線
302 第2ダミーパターン領域
302a ダミー配線
303 第3ダミーパターン領域
303a ダミー配線
311 第1ダミー配線部分
312 第1ダミー配線部分
313 第1ダミー配線部分
321 第2ダミー配線部分
322 第2ダミー配線部分
323 第2ダミー配線部分
3011 第3辺
3012 第4辺
IL1 第1仮想線
IL2 第2仮想線
IL3 第3仮想線
IL4 第4仮想線
R1 領域
R2 領域
V1 第1頂点
V2 第2頂点

Claims (16)

  1. 配線基板であって、
    基板と、
    前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、
    前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域の開口率以上であり、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率は、前記第1ダミーパターン領域の開口率よりも大きい、配線基板。
  2. 前記配線パターン領域が複数存在し、少なくとも1つの前記ダミーパターン領域が、複数の前記配線パターン領域を取り囲むように設けられている、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記配線パターン領域および複数の前記ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域から、前記配線パターン領域に遠い前記ダミーパターン領域に向けて段階的に大きくなり、前記第1ダミーパターン領域の開口率と、前記配線パターン領域の開口率との差は、0%以上2%以下であり、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の開口率の差は、0.02%以上2%以下である、請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記配線パターン領域から最も遠い前記ダミーパターン領域の周囲に配置された周囲領域を更に備え、前記周囲領域の開口率は100%である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線基板。
  5. 前記配線パターン領域および複数の前記ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域から、前記配線パターン領域に遠い前記ダミーパターン領域に向けて段階的に大きくなり、前記第1ダミーパターン領域の開口率と、前記配線パターン領域の開口率との差は、0%以上2%以下であり、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の開口率の差、および、前記周囲領域と、前記周囲領域に隣り合う前記ダミーパターン領域との開口率の差は、それぞれ0.02%以上2%以下である、請求項4に記載の配線基板。
  6. 前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含み、
    前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記第1ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、請求項6に記載の配線基板。
  8. 配線基板であって、
    基板と、
    前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、
    前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率よりも小さく、
    前記第1ダミーパターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第3辺および第4辺を含み、
    前記第3辺と前記第4辺とが交わる頂点を第2頂点とし、
    前記第2頂点から延びる、前記第3辺の延長線を第3仮想線とし、
    前記第2頂点から延びる、前記第4辺の延長線を第4仮想線とした場合、
    前記第3仮想線と前記第4仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第2頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板。
  9. 複数の前記ダミーパターン領域は、それぞれ前記配線から電気的に独立した複数のダミー配線を含み、複数の前記ダミー配線は、それぞれ第1ダミー配線部分と第2ダミー配線部分とを有し、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の前記第1ダミー配線部分は、互いに平行に配置されており、互いに隣り合う前記ダミーパターン領域の前記第2ダミー配線部分は、互いに平行に配置されている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の配線基板。
  10. 前記配線パターン領域は、複数の前記配線を連結する複数の連結配線を更に含み、複数の前記ダミーパターン領域は、それぞれ前記配線および前記連結配線から電気的に独立した複数のダミー配線を含み、複数の前記ダミー配線は、それぞれ第1ダミー配線部分と第2ダミー配線部分とを有し、前記配線と、前記各ダミーパターン領域の前記第1ダミー配線部分とは、互いに平行に配置されており、前記連結配線と、前記各ダミーパターン領域の前記第2ダミー配線部分とは、互いに平行に配置されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の配線基板。
  11. 配線基板であって、
    基板と、
    前記基板上に配置され、複数の配線を含む配線パターン領域と、
    前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立したダミーパターン領域と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含み、
    前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板。
  12. 電波送受信機能を有する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の配線基板。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の配線基板と、
    前記配線基板に積層された表示装置と、を備え、
    前記配線パターン領域は、前記表示装置の隅部に設けられている、画像表示装置。
  14. 配線基板の製造方法であって、
    基板を準備する工程と、
    前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、前記配線パターン領域の開口率以上であり、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率は、前記第1ダミーパターン領域の開口率よりも大きい、配線基板の製造方法。
  15. 配線基板の製造方法であって、
    基板を準備する工程と、
    前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立したダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    前記配線パターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第1辺および第2辺を含み、
    前記第1辺と前記第2辺とが交わる頂点を第1頂点とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第1辺の延長線を第1仮想線とし、
    前記第1頂点から延びる、前記第2辺の延長線を第2仮想線とした場合、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線とに挟まれた領域において、前記ダミーパターン領域の外縁は、前記第1頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板の製造方法。
  16. 配線基板の製造方法であって、
    基板を準備する工程と、
    前記基板上に、複数の配線を含む配線パターン領域と、前記配線パターン領域の周囲に配置され、前記配線から電気的に独立した複数のダミーパターン領域とを形成する工程と、を備え、
    前記基板は、透明性を有し、
    複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記配線パターン領域に隣接する第1ダミーパターン領域の開口率は、複数の前記ダミーパターン領域のうち、前記第1ダミーパターン領域に隣接するとともに、前記第1ダミーパターン領域よりも前記配線パターン領域から遠い第2ダミーパターン領域の開口率よりも小さく、
    前記第1ダミーパターン領域の外縁は、平面視において、互いに交わる第3辺および第4辺を含み、
    前記第3辺と前記第4辺とが交わる頂点を第2頂点とし、
    前記第2頂点から延びる、前記第3辺の延長線を第3仮想線とし、
    前記第2頂点から延びる、前記第4辺の延長線を第4仮想線とした場合、
    前記第3仮想線と前記第4仮想線とに挟まれた領域において、前記第2ダミーパターン領域の外縁は、前記第2頂点を中心とする円弧形状をもつ、配線基板の製造方法。
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