JP2022059932A - 軸受装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本開示の実施形態に係る軸受装置30を備えた回転機械について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転機械である蒸気タービン1は、蒸気のエネルギーを回転動力として取り出す外燃機関であって、発電所における発電機等に用いられるものである。
軸受部20は、スラスト軸受21及びラジアル軸受である軸受装置30を備えている。軸受装置30は、回転軸10を回転可能に支持している。
次に、本実施形態の軸受装置30について説明する。本実施形態の軸受装置30は、蒸気タービン1の稼働時に回転軸10を回転可能に支持するラジアル軸受である。
図2に示すように、軸受装置30は、キャリアリング40と、複数のピボット43と、複数の軸受パッド50と、カバー60と、ノズル70と、を備えている。
キャリアリング40は、軸線Оを中心とする円筒状をなすことで、回転軸10を外周側から覆っている。キャリアリング40の内周面40aは、回転軸10の外周面と間隔をあけて配置されている。キャリアリング40の内周面40aと回転軸10の外周面との間の環状の空間内に軸受パッド50、ノズル70、及びカバー60が配置されている。
ピボット43はキャリアリング40の内周面40a上に複数設けられている。ピボット43は、軸受パッド50を、該ピボット43の先端を支点とした三次元的揺動が可能となるように支持している。各ピボット43は、キャリアリング40の内周面40aから軸線Оに対する径方向内側に向かって突出している。各ピボット43は、径方向外側から内側に向かうに従って次第に先細りしている。
軸受パッド50は、キャリアリング40の内周面40aにピボット43を介して設けられている。軸受パッド50は、回転軸10の周方向に間隔をあけて互いに異なる周方向位置に、各ピボット43と対応するようにこれらピボット43と同数が設けられている。本実施形態では、軸受パッド50は、2つのピボット43に対応してキャリアリング40の下半部41bの内周面40aにこれらピボット43を介して周方向に間隔をあけて2つが設けられている。
各軸受パッド50は、回転軸10の軸線Оに直交する断面視で周方向に円弧状に延びるとともに、径方向の寸法である厚さが一様な湾曲板形状をなしている。
ノズル70は、回転軸10の外周面と軸受パッド50のパッド面51との間に潤滑油を供給する。ノズル70は、キャリアリング40内に設けられて、キャリアリング40を軸線Oの径方向に貫通するように、周方向に間隔をあけて一対が設けられている。
一対のノズル70のうちの一方は、上流ノズル72とされ、他方は下流ノズル73とされている。
カバー60は、キャリアリング40の内周面40aと回転軸10の外周面との間に配置され、上半部41aの内周面40aに設けられている。カバー60の外周面であるカバー外周面62は、上半部41aの内周面40aに周方向にわたって固定されている。
続いて、本実施形態に係る軸受装置30の動作について説明する。蒸気タービン1の稼働に伴って回転軸10が回転すると、回転軸10と軸受パッド50との間には、ノズル70によって潤滑油が供給される。これにより、回転軸10の外周面と軸受パッド50のパッド面51とが区画するクリアランスCが潤滑油で満たされ、油膜が形成される。これにより、回転軸10は、パッド面51に油膜を介して摺動可能に支持される。
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は各実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本開示は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
カバー60の上流側端部60aから下流側端部60bにわたる内周面の途中の一部分のみに、くさび内周面63が形成されていてもよい。
また、カバー60の上流側端部60aからくさび内周面63の形成が始まり、上流側端部60aから下流側端部60bにわたる内周面の途中でくさび内周面63の形成が終わっていてもよい。
また、カバー60の上流側端部60aから下流側端部60bにわたる内周面の途中からくさび内周面63の形成が始まり、下流側端部60bでくさび内周面63の形成が終わっていてもよい。
実施形態に記載の軸受装置30は、例えば以下のように把握される。
Claims (5)
- 円筒状をなすキャリアリングと、
該キャリアリングの内周面に設けられて回転軸を軸線回りに回転可能に支持するパッド面を有する軸受パッドと、
前記キャリアリング内に設けられて、前記回転軸の外周面と前記パッド面との間に潤滑油を供給するノズルと、
前記軸受パッドとは異なる周方向位置で前記キャリアリングの内周面と前記回転軸の外周面との間に設けられて、前記回転軸の回転方向下流側に向かうに従って前記回転軸に近接するくさび内周面を有するカバーと、
を備える軸受装置。 - 前記くさび内周面は、前記回転軸の径方向外側に凹むとともに前記軸線方向に一様な凹曲面状をなしている請求項1に記載の軸受装置。
- 前記くさび内周面は、前記カバーの前記回転軸の回転方向下流側の端部にわたって形成されている請求項1または2に記載の軸受装置。
- 前記くさび内周面は、前記カバーの前記回転軸の回転方向上流側の端部にわたって形成されている請求項3に記載の軸受装置。
- 前記キャリアリングは、互いに水平分割面で接続される上半部及び下半部を有し、
前記軸受パッドは、前記キャリアリングにおける前記下半部の内周面に周方向に間隔をあけて複数が配置されており、
前記カバーは、前記キャリアリングの前記上半部の内周面に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の軸受装置。
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- 2020-10-02 JP JP2020167828A patent/JP7511432B2/ja active Active
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