JP2022059813A - アンテナ装置及びアンテナシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減するアンテナ装置及びアンテナシステムを提供する。【解決手段】車両に取り付けられるアンテナ装置100であって、電波の照射面111が所定方向に向けられ、携帯機と無線通信を行うアンテナ部110と、照射面111を車両の室外側に向けた第1照射位置と、照射面111を車両の室内側に向けた第2照射位置とに、アンテナ部110を駆動させて照射面111を可変させる駆動部120とを備えた。【選択図】図3
Description
本発明は、携帯機と無線通信を行い、車両に取り付けられるアンテナ装置及びアンテナシステムに関する。
近年、携帯機(所謂スマートキー)を所持した所持者が車両の予め設定された通信エリアに入ると、携帯機と車両のアンテナ装置とで無線通信を行い、ドアの開閉やエンジンの始動等が行われるスマートキーシステムが主流になってきている。
携帯機と無線通信を行うアンテナは、車両の室外にある携帯機と無線通信を行う室外用アンテナ、車両の室内にある携帯機と無線通信を行う室内用アンテナからなり、フロントバンパ、車両の室内、ドアの内部、アウターミラー(サイドミラー)等の様々な場所に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
この携帯機と無線通信を行うアンテナの本数が増加していくと、コストの増加のみならず、車両の重量の増加、消費電流の増加につながってしまうことから、携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減することが望まれていた。
特に、携帯機からの電波の周波数を高めていくと(例えば3GHz等)、電波の直進性(指向性)が高くなることから、通信エリアを形成するために、更なるアンテナを増加しなければならず、多数(例えば8~11本)のアンテナが必要となってしまう。
本発明は、上記課題を解決するものであり、携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減するアンテナ装置及びアンテナシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、車両に取り付けられるアンテナ装置であって、電波の照射面が所定方向に向けられ、携帯機と無線通信を行うアンテナ部と、前記照射面を車両の室外側に向けた第1照射位置と、前記照射面を車両の室内側に向けた第2照射位置とに、前記アンテナ部を駆動させて前記照射面を可変させる駆動部とを備えることを特徴とする。
また、前記アンテナ装置は、車両のアウターミラーの内部に設けられており、前記駆動部は、前記アウターミラーを格納位置と使用位置との間で回動させるとともに、前記アウターミラーの回動に連動して前記アンテナ部を回動させ、前記アウターミラーが前記格納位置にあるときには、前記照射面が前記第1照射位置となり、前記アウターミラーが前記使用位置にあるときには、前記照射面が前記第2照射位置となることが好ましい。
また、前記駆動部は、前記アウターミラーの前記格納位置から前記使用位置までの回動角度を第1回動角度に調整する第1角度調整部と、前記照射面の前記第1照射位置から前記第2照射位置まで回動角度を前記第1回動角度とは異なる第2回動角度に調整する第2角度調整部とを有することが好ましい。
また、前記アウターミラーの内部には、前記アウターミラーが前記格納位置にあるときに、前記照射面より車両の外側に金属を配置することを禁止した第1金属禁止領域と、前記アウターミラーが前記使用位置にあるときに、前記照射面より車両の内側に金属を配置することを禁止した第2金属禁止領域と、が形成され、前記駆動部は、前記第1金属禁止領域および前記第2金属禁止領域以外の領域に配置されていることが好ましい。
また、本発明は、電波の照射面が所定方向に向けられ、携帯機と無線通信を行うアンテナ部と、前記照射面を車両の室外側に向けた第1照射位置と、前記照射面を車両の室内側に向けた第2照射位置とに、前記アンテナ部を駆動させて前記照射面を可変させる駆動部とを有する車両のアンテナ装置を備えたアンテナシステムにおいて、
車両の幅方向に対して垂直な車両の略中心軸上であって、前記アウターミラーより車両後方側かつ車両上方に、携帯機と無線通信を行う1つの中央アンテナを備えたことを特徴とする。
車両の幅方向に対して垂直な車両の略中心軸上であって、前記アウターミラーより車両後方側かつ車両上方に、携帯機と無線通信を行う1つの中央アンテナを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減することができる。
本発明は、携帯機と無線通信を行い、車両に取り付けられるアンテナ装置及びアンテナシステムである。
以下、本発明の実施形態のアンテナ装置及びアンテナシステムを、図1~図7に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態のアンテナ装置及びアンテナシステムを、図1~図7に基づいて説明する。
図1は、アンテナ装置100を備えた車両1の正面図の一例であり、図2は、アンテナ装置100を備えた車両1の側面図の一例である。なお、本発明のアンテナ装置100は、図1に示すように、車両1に対して左右対称に配置されており、一方(右側)のアンテナ装置100を中心に説明を行い、他方(左側)のアンテナ装置100については詳しい説明は省略する。また、携帯機は、所謂スマートキーのみならず、車両のアンテナと無線通信を行うアプリを組み込んだ携帯電話(スマートフォン)を含むものである。
図1及び図2に示すように、車両1は、車両1の前端部にフロントバンパ2、フロントバンパ2の上方かつ後方側にボンネット3、ボンネット3の側方側にフロントフェンダ4、ボンネット3の後方側にフロントガラス5、車両1の天井部にルーフ6、ルーフ6を支持するAピラー7、Bピラー8、Cピラー9、Dピラー10、車両1の側面部の前方に前方サイドドア11、車両1の側面部の後方に後方サイドドア12、車両1の後端部にリアバンパー13等を外部構造として構成している。
また、前方サイドドア11の上方には、アウターミラー20が取り付けられている。このアウターミラー20は、格納位置と使用位置との間で回動可能に構成されている。アウターミラー20の格納位置は、アウターミラー20のミラーが車室内側に向いている状態であり、主として車両1が運転停止状態にあるときに位置している。また、アウターミラー20の使用位置は、アウターミラー20のミラーが車両後方側に向いている状態であり、主として車両1の運転状態にあるときに位置している。図1及び図2では、使用位置にあるアウターミラー20を図示している。
本発明のアンテナ装置100は、アウターミラー20の内部に設けられており、車両右側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Rと、車両左側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Lとで構成されている。このアンテナ装置100の具体的な構成は、図3~図5を用いて後述する。
また、アウターミラー20の内部に設けられたアンテナ装置100以外にも、携帯機と無線通信を行うアンテナとして、中央アンテナ31、リア上部アンテナ32及びリア下部アンテナ33が設けられている。
このアンテナ装置100、中央アンテナ31、リア上部アンテナ32及びリア下部アンテナ33が、本発明の車両1におけるアンテナシステムを構成している。
中央アンテナ31は、車両1の幅方向に対して垂直な車両の略中心軸上であって、アウターミラー20より車両後方側かつルーフ6の内部に設けられている。この中央アンテナ31は、車両1の室内及び室外にある携帯機と無線通信を行う室内外共有アンテナである。
リア上部アンテナ32は、車両1の幅方向に対して垂直な車両の略中心軸上であって、中央アンテナ31より車両後方側かつルーフ6の内部に設けられている。このリア上部アンテナ32は、車両1の室内にある携帯機と無線通信を行う室内用アンテナである。
リア下部アンテナ33は、リアバンパー13の内部に設けられており、車両右側のリアバンパー13の内部に取り付けられたリア下部アンテナ33Rと、車両左側のリアバンパー13の内部に取り付けられたリア下部アンテナ33Lとで構成されている。このリア下部アンテナ33は、車両1の室外にある携帯機と無線通信を行う室外用アンテナである。
なお、リア下部アンテナ33は、車両1の後方の両端部に設けられていればよく、リアフェンダ、トランク、トランクフードの内部に設けられていてもよい。
なお、リア下部アンテナ33は、車両1の後方の両端部に設けられていればよく、リアフェンダ、トランク、トランクフードの内部に設けられていてもよい。
(アンテナ装置100の構成)
次に、アンテナ装置100の具体的な構成について、図3~図5に基づいて説明する。図3は、アウターミラー20が使用位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の斜視図の一例である。また、図4は、アウターミラー20が格納位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の平面図の一例であり、図5は、アウターミラー20が使用位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の平面図の一例である。
なお、図3~図5は、車両右側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Rを図示しているが、車両左側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Lについても同様である。
次に、アンテナ装置100の具体的な構成について、図3~図5に基づいて説明する。図3は、アウターミラー20が使用位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の斜視図の一例である。また、図4は、アウターミラー20が格納位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の平面図の一例であり、図5は、アウターミラー20が使用位置にある場合におけるミラーカバーを取り外したときのアンテナ装置100の平面図の一例である。
なお、図3~図5は、車両右側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Rを図示しているが、車両左側のアウターミラー20の内部に取り付けられたアンテナ装置100Lについても同様である。
図3に示すように、アンテナ装置100Rは、携帯機と無線通信を行うアンテナ部110と、アウターミラー20とアンテナ部110とを回動させる駆動部120と備えている。
アンテナ部110は、所定方向に向けられた電波の照射面111を有しており、後述する小歯車124の中心軸の上部と固定されており、駆動部120による小歯車124の回転によりアンテナ部110が回動可能に構成されている。
駆動部120は、駆動モータ121と、駆動モータ121により回転させられるウォーム軸122と、ウォーム軸122により回転させられる二段歯車123と、二段歯車123により回転されられる小歯車124とを備えている。
二段歯車123は、アウターミラー20の格納位置から使用位置までの回動角度を第1回動角度(例えば、90°)に調整する第1角度調整部である。
二段歯車123は、同じ歯数からなる上段の二段歯車123Hと下段の二段歯車123Lとが共通の中心軸で連結され、上段の二段歯車123Hが小歯車124とかみ合い、下段の二段歯車123Lがウォーム軸122とかみ合うように構成されている。そして、二段歯車123の中心軸の下端が、アウターミラー20の支柱20a(図4及び図5参照)に軸支されている。
そして、駆動モータ121が駆動してウォーム軸122を回転させると、ウォーム軸122にかみ合った下段の二段歯車123Hが回転することにより、アウターミラー20が回動することになる。
小歯車124は、アンテナ部110の照射面111の第1照射位置から第2照射位置まで回動角度を第2回動角度(例えば180°)に調整する第2角度調整部である。
小歯車124は、上段の二段歯車123Hとかみ合い、小歯車124の中心軸の上部がアンテナ部110と固定され、小歯車124の中心軸の上端がアウターミラー20のミラーカバーに軸支され、小歯車124の中心軸の下端が、アウターミラー20の基台20bに軸支されている。また、小歯車124の歯数は、上段の二段歯車123Hの歯数に対して異なる歯数(例えば、二段歯車123Hの1/2の歯数)で構成されている。
そして、駆動モータ121が駆動してウォーム軸122を回転させると、上段の二段歯車123Hにかみ合った小歯車124が回転することにより、アンテナ部110が回動することになる。
このように、駆動モータ121が駆動することにより、アウターミラー20の回動と連動してアンテナ部110も回動することになり、アウターミラー20専用の駆動モータ、アンテナ部110専用の駆動モータを設けることなく、コストの増加のみならず、車両の重量の増加、消費電流の増加を抑制することができる。
さらに、第1角度調整部としての二段歯車123、第2角度調整部としての小歯車124により、アウターミラー20とアンテナ部110と共有の駆動モータ121で回動させるとしても、アウターミラー20とアンテナ部110とのそれぞれの回動角度を異ならせることができる。
図4に示すように、アウターミラー20が格納位置にある場合には、アンテナ部110の照射面111は、第1照射位置として車室外側に向けられている。
このため、アウターミラー20が格納位置にある場合のアンテナ装置100Rは、車両1の室外にある携帯機と無線通信を行う室外用アンテナとして機能することになる。
このため、アウターミラー20が格納位置にある場合のアンテナ装置100Rは、車両1の室外にある携帯機と無線通信を行う室外用アンテナとして機能することになる。
また、アウターミラー20が格納位置にある場合には、照射面111より車室外側の領域を、金属を配置することを禁止した第1金属禁止領域21として形成している。
これにより、アウターミラー20が格納位置にある場合に、車室外側に向けられた照射面111から照射された電波が、アウターミラー20の内部に配置された金属により阻害されることを防止することができる。
これにより、アウターミラー20が格納位置にある場合に、車室外側に向けられた照射面111から照射された電波が、アウターミラー20の内部に配置された金属により阻害されることを防止することができる。
また、図5に示すように、アウターミラー20が使用位置にある場合には、アンテナ部110の照射面111は、第2照射位置として車室内側に向けられている。
このため、アウターミラー20が使用位置にある場合のアンテナ装置100Rは、車両1の室内にある携帯機と無線通信を行う室内用アンテナとして機能することになる。
このため、アウターミラー20が使用位置にある場合のアンテナ装置100Rは、車両1の室内にある携帯機と無線通信を行う室内用アンテナとして機能することになる。
また、アウターミラー20が使用位置にある場合には、照射面111より車室内側の領域を、金属を配置することを禁止した第2金属禁止領域22として形成している。
これにより、アウターミラー20が使用位置にある場合に、車室内側に向けられた照射面111から照射された電波が、アウターミラー20の内部に配置された金属により阻害されることを防止することができる。
これにより、アウターミラー20が使用位置にある場合に、車室内側に向けられた照射面111から照射された電波が、アウターミラー20の内部に配置された金属により阻害されることを防止することができる。
このため、図4及び図5に示すように、金属を有する駆動部120は、第1金属禁止領域21および第2金属禁止領域22以外の領域に配置されており、電波の照射の阻害しないように工夫されて配置されている。
また、アンテナ装置100は、アウターミラー20の内部に設けられていることから、アウターミラー20が使用位置となりアンテナ部110の照射面111が車室内側に向けられたとしても、アンテナ部110の照射面111は前方サイドドア11のガラスに対向しており、照射面111から照射された電波が、板金等の金属により阻害されることを防止することができる。
さらに、アウターミラー20が格納位置にあるときには、アンテナ装置100は室外用アンテナとして機能し、アウターミラー20が使用位置にあるときには、室内用アンテナとして機能するため、アンテナ装置100は、主として車両1の運転停止状態にあるときには、室外にある携帯機と無線通信を行い、主として車両1の運転状態にあるときには、室内にある携帯機と無線通信を行い、車両1の運転状態と携帯機の無線状態とを関連付けることができる。
(アンテナシステムの通信エリア)
次に、アンテナ装置100が含まれた車両1のアンテナシステムの通信エリアについて、図6及び図7に基づいて説明する。図6は、アウターミラー20が使用位置にある場合における車両1の室内の通信エリアを示す概念図であり、図7は、アウターミラー20が格納位置にある場合における車両1の室外の通信エリアを示す概念図である。
次に、アンテナ装置100が含まれた車両1のアンテナシステムの通信エリアについて、図6及び図7に基づいて説明する。図6は、アウターミラー20が使用位置にある場合における車両1の室内の通信エリアを示す概念図であり、図7は、アウターミラー20が格納位置にある場合における車両1の室外の通信エリアを示す概念図である。
図6に示すように、アウターミラー20が使用位置にある場合には、車両右側のアンテナ装置100R、車両左側のアンテナ装置100L、中央アンテナ31及びリア上部アンテナ32の4つのアンテナが機能する。
車両右側のアンテナ装置100Rは、アンテナ部110の照射面111が車室内側に向けられていることから、車両右側のアウターミラー20を始点として車両1の左前方のフロントバンパ2からCピラー9またはDピラー10に至るまで、室内に向いた略扇形状の第1室内通信エリア201を形成している。
車両左側のアンテナ装置100Lは、アンテナ部110の照射面111が車室内側に向けられていることから、車両左側のアウターミラー20を始点として車両1の右前方のフロントバンパ2からCピラー9またはDピラー10に至るまで、室内に向いた略扇形状の第2室内通信エリア202を形成している。
中央アンテナ31は、車室内の略中央を始点として車両1の前方のフロントフェンダ4から後方サイドドア12に至るまで、略円形状の第3室内通信エリア203を形成している。
リア上部アンテナ32は、車室内の後方の始点として、車両1の前方の前方サイドドア11からリアバンパー13に至るまで、略円形状の第4室内通信エリア204を形成している。
このように、車両右側のアンテナ装置100R、車両左側のアンテナ装置100L、中央アンテナ31及びリア上部アンテナ32のわずか4本のアンテナにより、車室空間に対応した略矩形上の室内通信エリア200を確保することができ、車両1の室内にある携帯機と無線通信を安定して行うことができる。
図7に示すように、アウターミラー20が格納位置にある場合には、車両右側のアンテナ装置100R、車両左側のアンテナ装置100L、中央アンテナ31、車両右側のリア下部アンテナ33R、車両左側のリア下部アンテナ33Lの5つのアンテナが機能する。
車両右側のアンテナ装置100Rは、アンテナ部110の照射面111が車室外側に向けられていることから、車両右側のアウターミラー20を始点として、車両1の右前方にあるフロントバンパ2を斜め右上方に所定距離を進んだ前方限界点から車両右側の後方サイドドア12を車室外側に所定距離を進んだ後方限界点に至るまで、室外に向いた略扇形状の第1室外通信エリア301を形成している。
車両左側のアンテナ装置100Lは、アンテナ部110の照射面111が車室外側に向けられていることから、車両左側のアウターミラー20を始点として、車両1の左前方にあるフロントバンパ2を斜め左上方に所定距離を進んだ前方限界点から車両左側の後方サイドドア12を車室外側に所定距離を進んだ後方限界点に至るまで、室外に向いた略扇形状の第2室外通信エリア302を形成している。
中央アンテナ31は、車室内の略中央を始点として車両1の前方のフロントフェンダ4から後方サイドドア12に至るまで、略円形状の第3室外通信エリア303を形成している。
この中央アンテナ31により、車両右側のアンテナ装置100Rと車両左側のアンテナ装置100Lとの通信エリアの隙間を補完することができる。
車両右側のリア下部アンテナ33Rは、車両右側のリアバンパー13を始点として車両右側の後方サイドドア12を斜め右上方に所定距離を進んだ前方限界点から車両右側のリアバンパー13を斜め右下方に所定距離を進んだ後方限界点に至るまで、室外に向いた略台形状の第4室外通信エリア304を形成している。
車両左側のリア下部アンテナ33Lは、車両左側のリアバンパー13を始点として車両左側の後方サイドドア12を斜め左上方に所定距離を進んだ前方限界点から車両左側のリアバンパー13を斜め左下方に所定距離を進んだ後方限界点に至るまで、室外に向いた略台形状の第5室外通信エリア305を形成している。
このように、車両右側のアンテナ装置100R、車両左側のアンテナ装置100L、中央アンテナ31、車両右側のリア下部アンテナ33R、車両左側のリア下部アンテナ33Lのわずか5つのアンテナにより、右側の車両1の略台形状の室外通信エリア300Rと左側の車両1の略台形状の室外通信エリア300Lと確保することができ、車両1の室外にある携帯機と無線通信を安定して行うことができる。
そして、本実施形態のアンテナ装置100が含まれた車両1のアンテナシステムにおいては、アンテナ装置100がアンテナ部110を回動させて照射面111を可変させることから、携帯機が車両1の室外にあるときであっても室内にあるときであっても、携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減させることができる。
なお、本実施形態において、アウターミラー20とアンテナ部110とを回動させる駆動部として、ウォーム軸122と二段歯車123と小歯車124とにより、アウターミラー20とアンテナ部110とをそれぞれの回動角度を異ならせて、アウターミラー20の回動に連動してアンテナ部110を回動させるように構成したが、複数の歯車等を用いて駆動部を構成してもよい。
また、本実施形態において、アンテナ部110を駆動させて照射面111を可変させた照射位置は、第1照射位置と第2照射位置との2カ所に限られず、アウターミラー20を45°回動させたときの照射位置等、複数の照射位置を有していてもよい。
また、本実施形態において、アウターミラー20は、前方サイドドア11の上方に取り付けられるように構成したが、前方サイドドア11の前方に三角窓を設け、三角窓の側方にあるフロントフェンダ4に取り付けられていてもよい。
以上のように、本発明のアンテナ装置100及びアンテナシステム(アンテナ装置100、中央アンテナ31、リア上部アンテナ32及びリア下部アンテナ33)は、アンテナ装置100がアンテナ部110を可変させることにより、室外用アンテナと室内用アンテナとに切り替えが可能であることから、携帯機との通信エリアを確保しながらも、アンテナの本数を低減することができる。これにより、コストの増加のみならず、車両の重量の増加、消費電流の増加を抑制することもできる。
1:車両、20:アウターミラー、21:第1金属禁止領域、22:第2金属禁止領域、31:中央アンテナ、32:リア上部アンテナ、33:リア下部アンテナ、100:アンテナ装置、110:アンテナ部、111:照射面、120:駆動部、121:駆動モータ、122:ウォーム軸、123:二段歯車(第1角度調整部)、124:小歯車(第2角度調整部)
Claims (5)
- 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
電波の照射面が所定方向に向けられ、携帯機と無線通信を行うアンテナ部と、
前記照射面を車両の室外側に向けた第1照射位置と、前記照射面を車両の室内側に向けた第2照射位置とに、前記アンテナ部を駆動させて前記照射面を可変させる駆動部と、を備える
ことを特徴とするアンテナ装置。 - 前記アンテナ装置は、車両のアウターミラーの内部に設けられており、
前記駆動部は、前記アウターミラーを格納位置と使用位置との間で回動させるとともに、前記アウターミラーの回動に連動して前記アンテナ部を回動させ、
前記アウターミラーが前記格納位置にあるときには、前記照射面が前記第1照射位置となり、
前記アウターミラーが前記使用位置にあるときには、前記照射面が前記第2照射位置となる
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記駆動部は、
前記アウターミラーの前記格納位置から前記使用位置までの回動角度を第1回動角度に調整する第1角度調整部と、
前記照射面の前記第1照射位置から前記第2照射位置まで回動角度を前記第1回動角度とは異なる第2回動角度に調整する第2角度調整部と、を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。 - 前記アウターミラーの内部には、
前記アウターミラーが前記格納位置にあるときに、前記照射面より車両の外側に金属を配置することを禁止した第1金属禁止領域と、
前記アウターミラーが前記使用位置にあるときに、前記照射面より車両の内側に金属を配置することを禁止した第2金属禁止領域と、が形成され、
前記駆動部は、前記第1金属禁止領域および前記第2金属禁止領域以外の領域に配置されている
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のアンテナ装置。 - 請求項2~4のいずれかに記載のアンテナ装置を備えたアンテナシステムにおいて、
車両の幅方向に対して垂直な車両の略中心軸上であって、前記アウターミラーより車両後方側かつ車両上方に、携帯機と無線通信を行う1つの中央アンテナを備えた
ことを特徴とするアンテナシステム。
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