JP2022057464A - モータ装置、及び電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置、及び電動工具を提供する。【解決手段】モータ装置1は、ロータ5と、ティース鉄心4と、ヨーク鉄心22と、コイル23と、を備える。ティース鉄心4は、内側にロータ5が配置された筒形状の内筒部3と、内筒部3の径方向R1に沿って内筒部3から突出した複数の胴部41とを有する。ヨーク鉄心22は、ティース鉄心4を内周面222で圧入固定する。複数の胴部41のそれぞれは、外周側先端部410と、外周側先端部410から径方向R1及び内筒部3の中心軸C1の双方と交差する方向D1に沿って延在する先端片42と、を含む。ヨーク鉄心22は、複数の外周側先端部410を内周面222で圧入固定している。複数の胴部41のうち少なくとも1つの胴部41は、外周側先端部410において、内筒部3の中心軸C1に沿って圧入力緩和溝43を有する。【選択図】図4

Description

本開示は、一般にモータ装置、及び電動工具に関し、より詳細には、ティース鉄心とヨーク鉄心とを備えるモータ装置、及びこのモータ装置を備える電動工具に関する。
部品点数を削減し、生産性の向上を図ることができる回転電機の固定子が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、回転電機の固定子は、ヨークコアと、磁極コアと、切欠部と、を具備した構成としている。磁極コアは、ヨークコア内に収納され、ロータ収納用の環状部及びこの環状部の外周に一体に延設した複数の磁極部を備えている。切欠部は、環状部の内周側に磁極部間に位置して形成されている。特許文献1の回転電機の固定子は、環状部と磁極部とを一体化して複数の磁極や磁性楔を不要としている。
実開昭59-161361号公報
上記のようなモータ装置では、大きなトルクを発生しようとすると、より強い力でティース鉄心とヨーク鉄心とを圧入固定する必要がある。しかしながら、より強い力でティース鉄心とヨーク鉄心とを圧入固定しようとすると、ティース鉄心の内筒部の真円度が崩れることでロータとステータとの位置関係が崩れ、モータ装置の性能が低下する可能性があった。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、複数のティースを備えたティース鉄心と、ヨーク鉄心と、を圧入固定してステータとして一体化させるときに、ティース鉄心の内筒部の真円度が歪むことを防止し、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置、及び電動工具を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るモータ装置は、ロータと、ティース鉄心と、ヨーク鉄心と、コイルと、を備える。前記ロータは、磁石を備える。前記ティース鉄心は、内側に前記ロータが配置された筒形状の内筒部と、前記内筒部の径方向に沿って前記内筒部から突出した複数の胴部とを有する。前記ヨーク鉄心は、前記ティース鉄心を筒形状の内周面で圧入固定する。前記コイルは、前記複数の胴部のそれぞれに巻回される。前記複数の胴部のそれぞれは、外周側の先端の部位である外周側先端部と、前記外周側先端部から前記径方向及び前記内筒部の中心軸の双方と交差する方向に沿って延在する先端片と、を含んでいる。前記ヨーク鉄心は、前記複数の外周側先端部を前記ヨーク鉄心の前記内周面で圧入固定している。前記複数の胴部のうち少なくとも1つの胴部は、前記外周側先端部において、前記内筒部の前記中心軸に沿って圧入力緩和溝を有している。
本開示の一態様に係る電動工具は、前記モータ装置と、前記モータ装置を駆動する電流を供給する電源部と、を備える。
本開示によると、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置、及び電動工具を提供することができる。
図1は、一実施形態に係るモータ装置を備える電動工具の概略図である。 図2は、同上のモータ装置の概略を示す概略図である。 図3は、同上のモータ装置の分解斜視図である。 図4は、同上のモータ装置の要部の分解図である。 図5は、同上のモータ装置の断面図である。 図6は、同上のモータ装置の中央コア及びコイル巻枠の分解図である。 図7は、同上のモータ装置の中央コアの要部の平面図である。 図8は、同上のモータ装置のステータの要部の平面図である。 図9は、同上のモータ装置のティース鉄心及びヨーク鉄心の要部の平面図である。 図10は、同上のモータ装置のティース鉄心及びヨーク鉄心の磁束の流れを説明する図である。
以下に説明する各実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、各実施形態及び変形例に限定されない。これらの実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るモータ装置とこのモータ装置を備える電動工具について、図1~図10を用いて説明する。
(1)概要
図1及び図2に示すように、電動工具10は、モータ装置1を備えている。図1に示すように、電動工具10は、電源部101と、駆動伝達部102と、出力部103と、チャック104と、先端工具105と、トリガボリューム106と、制御回路107と、を備えている。電動工具10は、先端工具105をモータ装置1の駆動力で駆動する工具である。
モータ装置1は、先端工具105を駆動する駆動源である。モータ装置1は、例えば、ブラシレスモータである。電源部101は、モータ装置1を駆動する電流を供給する直流電源である。電源部101は、例えば、1又は複数の2次電池を含む。駆動伝達部102は、モータ装置1の出力(駆動力)を調整して、出力部103に出力する。出力部103は、駆動伝達部102から出力された駆動力で駆動(例えば回転)される部分である。チャック104は、出力部103に固定されており、先端工具105が着脱自在に取り付けられる部分である。先端工具105は、例えば、ドライバ、ソケット又はドリルである。各種の先端工具105のうち用途に応じた先端工具105が、チャック104に取り付けられて用いられる。
トリガボリューム106は、モータ装置1の回転を制御するための操作を受け付ける。トリガボリューム106を引く操作により、モータ装置1のオンオフが切替可能である。また、トリガボリューム106を引き込む操作の操作量で、出力部103の回転速度、つまりモータ装置1の回転速度が調整可能である。制御回路107は、トリガボリューム106に入力された操作に応じて、モータ装置1を回転又は停止させ、また、モータ装置1の回転速度を制御する。この電動工具10では、先端工具105がチャック104に取り付けられる。そして、トリガボリューム106への操作によって、モータ装置1の回転速度が制御されることで、先端工具105の回転速度が制御される。
なお、実施形態の電動工具10は、チャック104を備えることで、先端工具105が用途に応じて交換可能であるが、先端工具105が交換可能である必要はない。例えば、電動工具10は、特定の先端工具105のみ用いることができる電動工具であってもよい。
(2)構成
(2-1)概要
次に、図2~図10を参照して、モータ装置1の構成を説明する。モータ装置1は、ステータ2と、ロータ5と、を備えている。ロータ5は、出力軸51を有している。ステータ2は、ステータコア20と、複数(図3では9つ)のコイル23と、を有している。ロータ5は、ステータ2に対して回転する。すなわち、ステータコア20に巻かれた複数のコイル23から発生する磁束により、ロータ5を回転させる電磁気力が発生する。モータ装置1は、ロータ5の回転力(駆動力)を出力軸51から駆動伝達部102へ伝達する。
ステータコア20は、中央コア21と、外筒部(ヨーク鉄心)22と、を有している。外筒部22は、中央コア21に取り付けられる。中央コア21は、円筒状の内筒部3と、ティース鉄心4と、を有している。内筒部3の内側には、ロータ5が配置されている。複数の胴部41のそれぞれは、内筒部3から内筒部3の径方向R1において外向きに突出している。複数の胴部41のそれぞれは、外周側の先端の部位である外周側先端部410と、外周側先端部から径方向R1及び内筒部3の中心軸C1の双方と交差する方向(延在方向)D1に沿って延在する2つの先端片42を含んでいる。なお、2つの先端片42を区別する場合には、第1先端片42a、第2先端片42bとして区別する。複数の胴部41のそれぞれには、後述するコイル巻枠8を介してコイル23が巻かれる。
2つの先端片42は、コイル23が複数の胴部41のそれぞれから脱落することを抑制する抜止めとして設けられている。すなわち、複数の胴部41のそれぞれの先端側にコイル23が移動しようとする場合に、コイル23が先端片42に引っ掛かることで、コイル23の脱落を抑制できる。
2つの先端片42のうちの第1先端片42aは、複数の胴部41のそれぞれにおいて、当該胴部41の外周側先端部410の周方向C2の一端に外周側先端部410から延在している。また、当該胴部41の外周側先端部410の周方向C3の他端には、第1先端片42aとは別の第2先端片42bが外周側先端部410から延在している。
ロータ5は、円筒状のロータコア6と、複数(図3では6つ)の永久磁石7と、出力軸51と、を有している。出力軸51は、ロータコア6の内側に保持されている。複数の永久磁石7は、ロータコア6の中心軸C1を中心としてスポーク状(放射状)に配置されている。
ここで、ロータコア6の形状は、ロータコア6の軸方向から見て円状であり、ロータコア6の中心軸C1は、当該円の中心を通過する。各永久磁石7の形状は直方体状である。ロータコア6の軸方向から見て、各永久磁石7の形状は長方形状である。複数の永久磁石7がロータコア6の中心軸C1を中心としてスポーク状に配置される、とは、ロータコア6の軸方向から見て、各永久磁石7の長手方向がロータコア6の径方向に沿い、かつ、複数の永久磁石7がロータコア6の周方向に並ぶように配置されることである。
複数の永久磁石7がロータコア6の中心軸C1を中心としてスポーク状に配置されるので、ロータ5の直径を短くしやすい。特に永久磁石7の個数が比較的多い場合に、各永久磁石の長手方向の長さを維持しつつ、ロータ5の直径を短くしやすい。永久磁石7の個数が多いほど、ロータコア6の周方向における複数の永久磁石7の間隔を狭くすれば、複数の永久磁石7をロータコア6の中心軸C1を中心として配置できるので、ロータコア6の直径を長くすることを抑制しつつ複数の永久磁石7を配置できる。すなわち、実施形態のロータ5は、永久磁石7の個数を比較的多い個数(例えば、6つ以上)にすることで、モータ装置1のトルクを大きくしつつ、ロータコア6の直径が長くなることを抑制することができる。
(2-2)中央コア
次に、ステータ2の構成について説明する。図5に示すように、ステータ2のステータコア20の中央コア21は、複数の鋼板210を含む。中央コア21は、複数の鋼板210を厚さ方向に積層して形成されている。各鋼板210は、磁性材料により形成されている。各鋼板210は、例えば、ケイ素鋼板である。
図5に示すように、内筒部3の形状は、円筒状である。内筒部3の軸方向は、複数の鋼板210の厚さ方向と一致している。内筒部3は、周方向において連続している。言い換えると、内筒部3は、周方向において途切れることなくつながっている。
ティース鉄心4の複数の胴部41のそれぞれの形状は、図4及び図6に示すように、直方体状である。複数の胴部41のそれぞれは、内筒部3から内筒部3の径方向R1において外向きに突出している。ティース鉄心4の複数の胴部41のそれぞれは、内筒部3の周方向において等間隔に設けられている。
2つの先端片42は、複数の胴部41のそれぞれの外周側の先端の部位である外周側先端部410から、外周側先端部410から径方向R1及び内筒部3の中心軸C1の双方と交錯する方向(延在方向)D1に沿って延在している。より詳細には、第1先端片42aは、複数の胴部41のそれぞれにおいて、当該胴部41が有する第1先端片42aは、当該胴部41の外周側先端部410の周方向の両端のうち一端に外周側先端部410から延在している。他端には第1先端片42aとは別の第2先端片42bが外周側先端部410から延在している。
図7、図9に示すように、2つの先端片42において、内筒部3の径方向R1の外側の面は、曲面421を含む。内筒部3の中心軸C1方向から見て、曲面421の形状は、内筒部3と同心の円に沿った円弧状である。2つの先端片42は、内筒部3の径方向R1において外側の面が曲面421を有することで、平板状の面である場合と比較すると、先端片42にかかる応力を緩和することができる。
先端片42は、複数の胴部41のそれぞれとつながった部位に、径方向R1において外側ほど内筒部3の周方向C2またはC3において複数の胴部41のそれぞれの側壁44から離れるように湾曲した湾曲部422を有している。つまり、先端片42のうち、基端側の部分である湾曲部422は、面取りされてR状になっている。
ティース鉄心4は、湾曲部422を有することで、互いに隣り合う2つのティース鉄心4をつなぐ磁路の一部として、各ティース鉄心4の胴部41と湾曲部422とを通る磁路が形成される。これにより、互いに隣り合う2つのティース鉄心4をつなぐ磁路が短くなる。すなわち、この磁路の磁気抵抗が小さくなる。
図7、図8に示すように、内筒部3は、2つのティース鉄心4を連結している部位である連結部31を複数(本実施形態では9つ)有している。連結部31は、内筒部3の中心軸C1の方向から見て円弧状に形成されている。
複数の胴部41のうち少なくとも1つの胴部41は、外周側先端部410において、内筒部3の中心軸C1に沿って圧入力緩和溝43を有している。本実施形態では、複数の胴部41のすべてにおいて、圧入力緩和溝43を有している。
ヨーク鉄心22は、複数(本実施形態では9つ)の外周側先端部410をヨーク鉄心22の内周面222で圧入固定している。圧入固定された各外周側先端部410には、圧入時に圧力が印加される。圧入力緩和溝43や2つの先端片42がない場合には、圧入時などに圧力がかかると内側の鉄心である内筒部3の真円度を歪ませる可能性があった。内筒部3の内側には、ロータ5が配置されているため、内筒部3の内周円が崩れた場合には、モータ装置1の性能が低下する。一方、本実施形態では、外周側先端部410に圧入力緩和溝43及び2つの先端片42を設けていることで、圧入力がかかるときには、圧入力緩和溝43、及び2つの先端片42で圧入力が緩和されるので、ティース鉄心4の内筒部3が変形することを抑制することができる。その結果、モータ装置1の性能が低下する可能性を低くすることができる。
また、外周側先端部410は、外周側先端部410から延在方向D1に延在している先端片42を備えており、さらに圧入力緩和溝43を有することで、先端片42が弾性を持ちやすい構造となる。このため、外周側先端部410及び先端片42に圧入力が印加された場合には、弾性を持つことで応力を緩和することができる。
複数の胴部41のそれぞれは、外周側先端部410と、外周側先端部410から内筒部3に向かって延在し、湾曲部422を有する第1部分411と、第1部分411から内筒部3に向かって延在する第2部分412と、を含んでいる。内筒部3の中心軸C1に沿う方向から見て、先端片42から内筒部3に向かう方向における湾曲部422の先端部413は、側壁44よりも内側に設けられている。ここで、図9に示すように、第2部分412の幅をW1とする。また、第1部分411と第2部分412とが接続している部分の幅をW2とする。この場合、第1部分411の幅W2は、第2部分412の幅W1よりも狭くなっている。つまり、第1部分411と第2部分412との間には、段差が存在している。第1部分411が湾曲部422を有することで、ティース鉄心4に弾性を持たせ、応力を吸収することで応力を緩和することができる。
ティース鉄心4は、ヨーク鉄心22と圧入して一体化される。ティース鉄心4と、ヨーク鉄心22とが、圧入固定される場合に、ティース鉄心4及びヨーク鉄心22に圧力が印加される。ティース鉄心4は、印加される圧力を緩和するために、圧入力緩和溝43、先端片42、及び湾曲部422を有している。本実施形態では、印加される圧力を緩和するために、ヨーク鉄心22は圧入力緩和凹部24を備えている。ヨーク鉄心22は、径方向R1から見て、複数の胴部41のうち圧入力緩和溝43を含む少なくとも1つの胴部41の外周側先端部410と重なるヨーク鉄心22の外周面241に、内筒部3の中心軸C1に沿った圧入力緩和凹部24を備えている。ヨーク鉄心22が圧入力緩和凹部24を備えていることで、曲面で形成されている外周側先端部410の外周の頂点付近に印加される圧力を緩和することができる。
ティース鉄心4が圧入力緩和溝43を有することによる磁束の流れM1への影響について説明する。図10に示すように、磁束の流れM1は、圧入力緩和溝43を避けるように形成される。先端片42の延在方向D1において先端片42の長さをW4、圧入力緩和溝43の延在方向D1における長さをW3とすると、圧入力緩和溝43の長さW3よりも先端片42の長さW4が長く構成されている。このため、磁束の流れM1において、圧入力緩和溝43を設けることによる磁気抵抗の変化は小さい。さらに、湾曲部422を有することで、磁路の磁気抵抗の変化は抑制されているので、圧入力緩和溝43を設けたことによる磁気抵抗の変化は小さい。
ステータ2のティース鉄心4とヨーク鉄心22とを一体化させる場合、ヨーク鉄心22による応力でティース鉄心4とヨーク鉄心22との当接を保持している。しかしながら、その応力がかかると、内側の鉄心であるティース鉄心4を歪ませる可能性があった。従来は、ティース鉄心4の歪みを回避するために、ティース鉄心4及びヨーク鉄心22の厳密な寸法管理が必要であった。一方、本実施形態では、ティース鉄心4及びヨーク鉄心22が弾性を有する形状とすることで、一体化(圧入固定)するときの応力を吸収できるために、真円度の歪みが小さくなることから、高精度な寸法管理を要求しない構造とすることができる。
(2-3)コイル及びコイル巻枠
図4に示すように、コイル23は、9つのティース鉄心4に対応して9つ備えられている。9つのコイル23は、互いに電気的に接続されている。各コイル23を構成する巻線は、例えば、エナメル線である。この巻線は、線状の導体と、導体を覆う絶縁被覆と、を有している。
モータ装置1は、コイル巻枠8を更に備えている。コイル巻枠8は、例えば、合成樹脂を材料として形成されている。コイル巻枠8は、電気絶縁性を有している。コイル巻枠8は、複数のティース鉄心4の少なくとも一部を覆っている。
図6に示すように、コイル巻枠8は、上枠81と下枠82とを含んでいる。上枠81と下枠82とは、互いに同じ形状である。上枠81と下枠82とは、内筒部3の軸方向に並んでいる。上枠81と下枠82とは、別体に形成されている。上枠81と下枠82とは、内筒部3の軸方向から複数のティース鉄心4を嵌め込み可能な形状に形成されている。すなわち、上枠81は、中央コア21に取り付けられて、内筒部3の軸方向の第1端から複数のティース鉄心4を覆い、下枠82は、内筒部3の軸方向の第2端から複数のティース鉄心4を覆っている。上枠81と下枠82とは、内筒部3と重なる筒体811と、複数のティース鉄心4を覆う複数(図では9つ)のティース鉄心被覆部812と、を有している。筒体811は、内筒部3と同心の円筒状に形成されている。各ティース鉄心被覆部812は、筒体811から筒体811の径方向において外向きに突出している。各ティース鉄心4のうち、内筒部3側とは反対側の先端は、コイル巻枠8に覆われておらず、外筒部22に接している。
上枠81と下枠82とが中央コア21に取り付けられて複数のティース鉄心4の少なくとも一部を覆った状態で、コイル23は、コイル巻枠8を介して、複数の胴部41のそれぞれに巻回されている。
上枠81と下枠82とは、内筒部3の中心軸C1方向において、互いに離れている。そのため、中央コア21のうち厚さ方向における中心付近の部位では、各ティース鉄心4は中央コア21の厚さ方向と直交する方向に露出している。モータ装置1の設計変更等により中央コア21を構成する鋼板210の個数が変更された場合等には、中央コア21の厚さが変わるが、中央コア21の厚さの変更に伴って上枠81と下枠82との間の距離が変わる。
(2-4)外筒部
図5に示すように、外筒部22は、複数の鋼板220を含む。外筒部22は、複数の鋼板220を厚さ方向に積層して形成されている。各鋼板220は、磁性材料により形成されている。各鋼板220は、例えば、ケイ素鋼板である。
図1、図8に示すように、外筒部22の形状は、円筒状である。外筒部22は、複数のティース鉄心4に取り付けられ、複数のティース鉄心4を囲んでいる。
外筒部22は、その内周面222に複数(図4では9つ)の嵌合部221を有している。つまり、外筒部22は、ティース鉄心4と同数の嵌合部221を有している。複数の嵌合部221の各々は、外筒部22の内周面222に設けられた窪みである。複数の嵌合部221は、複数のティース鉄心4と一対一で対応している。複数の嵌合部221の各々と、複数のティース鉄心4のうちこの嵌合部221に対応するティース鉄心4とは、少なくとも一方が内筒部3の径方向に移動することで嵌まり合う。これにより、外筒部22が複数のティース鉄心4に取り付けられる。
各嵌合部221には、ティース鉄心4のうち2つの先端片42を含む部位が嵌め込まれる。そのため、外筒部22の周方向における各嵌合部221の長さは、複数の胴部41のそれぞれの外周側先端部から延在方向D1に延在した一方の先端片42の突出先端と、他方の先端片45の突出先端との間の長さに等しい。なお、本明細書において「等しい」とは、複数の値が互いに完全に一致する場合に限定されず、許容される誤差の範囲内で異なっている場合をも含む。例えば、3%以内、5%以内、又は10%以内の誤差がある場合をも含む。
中央コア21にコイル巻枠8が装着され、コイル23が巻かれた状態で、外筒部22は、例えば、焼嵌めにより複数のティース鉄心4に取り付けられる。すなわち、外筒部22を加熱して径方向R1に膨張させた状態で、外筒部22の内側に中央コア21を配置する。これにより、外筒部22の内面は、複数のティース鉄心4との間に僅かに空隙を空けて内筒部3の径方向R1における複数のティース鉄心4の先端に対向する。その後、外筒部22の温度が低下して外筒部22が収縮すると、外筒部22の内面が複数のティース鉄心4の先端に接する。つまり、外筒部22の収縮に伴って複数の嵌合部221が外筒部22の径方向内向きに移動することにより、複数の嵌合部221と複数のティース鉄心4とが嵌まり合う。外筒部22は、複数のティース鉄心4に対して外筒部22の径方向内向きの接圧を加えている。
(2-5)ロータ
次に、ロータ5の構成について説明する。図5に示すように、ロータ5のロータコア6は、複数の鋼板600を含む。ロータコア6は、複数の鋼板600を厚さ方向に積層して形成されている。各鋼板600は、磁性材料により形成されている。各鋼板600は、例えば、ケイ素鋼板である。
ロータコア6は、ステータコア20の内筒部3と同心の円筒状に形成されている。ロータコア6の中心軸C1方向において、ロータコア6の両端の位置は、ステータコア20の両端の位置と揃っている。すなわち、ロータコア6及びステータコア20の内筒部3の中心軸C1方向におけるロータコア6の第1端(図5では紙面上側の端)とステータコア20の第1端(図5では紙面上側の端)とは、中心軸C1方向と直交する方向に重なる位置にある。さらに、ロータコア6及び内筒部3の中心軸C1方向におけるロータコア6の第2端(図5では紙面下側の端)とステータコア20の第2端(図5では紙面下側の端)とは、中心軸C1方向と直交する方向に重なる位置にある。ロータコア6の厚さとステータコア20の厚さとは等しい。ここで、ロータコア6の第1端とステータコア第1端とがちょうど重なっていなくてもよく、許容される誤差の範囲でずれていてもよい。たま、ロータコア6の第2端とステータコア20の第2端がちょうど重なっていなくてもよく、許容される誤差の範囲内でずれていてもよい。例えば、ロータコア6の厚さの3%以内、5%以内又は10%以内のずれがあってもよい。
ロータコア6の内側には、出力軸51が保持されている。図5に示すように、ロータコア6は、出力軸51が通される軸孔611を有する軸保持部61と、軸保持部61の周囲のロータ本体62と、を有している。軸保持部61の形状は、円筒状である。軸保持部61の内側の空間が、軸孔611である。ロータ本体62の形状は、軸保持部61と同心の円筒状である。
ロータ本体62は、複数(図3では6つ)の磁石収容部621を含んでいる。複数の磁石収容部621は、複数の永久磁石7がロータコアの中心軸C1を中心としてスポーク状(放射状)に配置されるように複数の永久磁石7を収容する。複数の磁石収容部621の各々は、ロータ本体62を軸方向に貫通する貫通孔である。複数の永久磁石7の各々は、接着剤を付着させた状態で磁石収容部621に挿入されることで、磁石収容部621に保持されている。なお、複数の永久磁石7の各々は、接着剤を用いることなく、ロータコア6との間の磁気吸着力により磁石収容部621に保持されていてもよい。
複数の磁石収容部621は、ロータコア6の周方向において等間隔に設けられている。これにより、複数の永久磁石7がロータコア6の周方向において等間隔に配置されている。また、複数の永久磁石7の各々の長手方向は、ロータコア6の径方向に沿っている。
各永久磁石7は、例えば、ネオジム磁石である。各永久磁石7の2つの磁極は、ロータコア6の周方向に並んでいる。ロータコア6の周方向において隣り合う2つの永久磁石7は、それぞれ同極を対向させている。ロータコア6の周方向において隣り合う2つの永久磁石7で発生する磁束の一部は、ロータ本体62のうち、これら2つの永久磁石7の間の部位622からステータ2に向かう。つまり、ロータコア6の径方向に沿った磁束が部位622とステータ2との間に生じる。
(2-6)ベース及びベアリング
図5に示すように、モータ装置1は、ベース9と、第1ベアリング52、第2ベアリング54を更に備えている。ベース9には、有底筒状のカバーが取り付けられている。ステータ2及びロータ5は、ベース9とカバーとに囲まれた空間に収容されている。第1ベアリングはファン53に固定されており、第2ベアリングはベース9に固定されている。第1ベアリング52及び第2ベアリング54は、ロータ5の出力軸51を回転可能に保持している。
(3)利点
モータ装置1は、ロータ5と、ティース鉄心4と、ヨーク鉄心22と、コイル23と、を備える。ロータ5は、磁石7を備える。ティース鉄心4は、内側にロータ5が配置された筒形状の内筒部3と、内筒部3の径方向R1に沿って内筒部3から突出した複数の胴部41とを有する。筒形状のヨーク鉄心22は、ティース鉄心4を内周面222で圧入固定する。コイルは、複数の胴部41のそれぞれに巻回される。複数の胴部41のそれぞれは、外周側の先端の部位である外周側先端部410と、外周側先端部410から径方向R1及び内筒部3の中心軸C1の双方と交差する方向D1に沿って延在する先端片42と、を含んでいる。ヨーク鉄心22は、複数の外周側先端部410をヨーク鉄心22の内周面222で圧入固定している。複数の胴部41のうち少なくとも1つの胴部41は、外周側先端部410において、内筒部3の中心軸C1に沿って圧入力緩和溝43を有している。
この構成によると、ティース鉄心4と、ヨーク鉄心22と、を圧入して一体化させるときに、圧入力が印加された場合に、圧入力緩和溝43で圧入力が緩和される。このため、ティース鉄心4の内筒部3が変形し、真円度の歪みが大きくなることを抑制することができる。また、ティース鉄心4の外周側先端部410及び先端片42が主に変形することで、ステータ2とロータ5との関係、及びハウジングへの固定に与える影響が小さくなる。つまり、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置1を提供することができる。
先端片42の延在方向D1において、先端片42の長さW4は、圧入力緩和溝43の延在方向D1における長さW3よりも長く構成されている。さらに、先端片42は、胴部41とつながった部位に、径方向R1において外側ほど内筒部3の周方向C2,C3において胴部41の側壁から離れるように湾曲した湾曲部422を有している。このため、磁束の流れM1は、磁気抵抗が小さくなることから、圧入力緩和溝43を設けることによる影響を受けにくくなる。
ヨーク鉄心22は、径方向R1から見て、複数の胴部41のうち圧入力緩和溝43を含む少なくとも1つの胴部41の外周側先端部410と重なるヨーク鉄心22の外周面241に、内筒部3の中心軸C1に沿った圧入力緩和凹部24を含む。
この構成によると、ヨーク鉄心22の外周面241に圧入力緩和凹部24を有することで、圧入時の圧入力の緩和を行うことができ、ティース鉄心4の内筒部3が変形することを抑制することができる。
複数の胴部41のうち圧入力緩和溝43を有する少なくとも1つの胴部41は、外周側先端部410と、外周側先端部410から内筒部3に向かって延在し、湾曲部422を有する第1部分411と、第1部分411から内筒部3に向かって延在する第2部分412と、を含む。内筒部3の中心軸C1に沿う方向から見て、先端片42から内筒部3に向かう方向における湾曲部422の先端部413は、側壁44よりも内側に設けられている。
この構成によると、先端片42に弾性を持たせることで、圧入時の圧入力を緩和することができ、ティース鉄心4の内筒部3が変形することを抑制することができる。また、ティース鉄心4の加工がしやすくなる。
(4)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記各実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
ロータ5の構成は、任意に変更が可能である。例えば、複数の永久磁石7は、スポーク状に配置されていることには限定されず、多角形状に配置されていてもよい。
圧入力緩和溝43、圧入力緩和凹部24、及び2つの先端片42により圧入力を緩和する構成としたが、この構成に限定されない。圧入力緩和溝43と圧入力緩和凹部24との組み合わせ、圧入力緩和溝43と2つの先端片42との組み合わせ、圧入力緩和凹部24と2つの先端片42との組み合わせ、で圧入力を緩和する構成であってもよい。また、圧入力緩和溝43、圧入力緩和凹部24、2つの先端片42、のそれぞれ単体で圧入力を緩和する構成であってもよい。
先端片42は、複数の胴部41のそれぞれの外周側先端部410から2つ形成されている構成としたが、この構成に限定されない。先端片42は、1つであってもよい。つまり、第1先端片42a、第2先端片42bのいずれかだけであってもよい。
複数のティース鉄心4の少なくとも1つのティース鉄心4が圧入力緩和溝43を有していればよい。ただし、ティース鉄心4の内筒部3の真円度の歪みを小さくすることを考慮すると、多くのティース鉄心4が圧入力緩和溝43を有していることが好ましい。
ロータ5の中心軸C1から見たロータ5の形状は、完全な円形に限定されず、例えば、円状又は楕円状であって、円周上に突起及び窪みが設けられた形状であってもよい。
永久磁石7の個数は6個に限定されない。永久磁石7の個数は、2個以上であればよい。
電動工具10は、実施形態に記載のモータ装置1と、モータ装置1を駆動する電流を供給する電源部101と、を備えている。
モータ装置1は、電動工具10に備えられることに限定されない。モータ装置1は、例えば、電動自転車又は電動アシスト自転車に備えられてもよい。
(まとめ)
以上、説明したように、第1の態様に係るモータ装置(1)は、ロータ(5)と、ティース鉄心(4)と、ヨーク鉄心(22)と、コイル(23)と、を備える。ロータ(5)は、磁石(7)を備える。ティース鉄心(4)は、内側にロータ(5)が配置された筒形状の内筒部(3)と、内筒部(3)の径方向(R1)に沿って、内筒部(3)から突出した複数の胴部(41)とを有する。ヨーク鉄心(22)は、ティース鉄心(4)を筒形状の内周面の内周面(222)で圧入固定する。コイル(23)は、複数の胴部(41)のそれぞれに巻回される。複数の胴部(41)のそれぞれは、外周側先端部(410)と、先端片(42)と、を含んでいる。外周側先端部(410)は、複数の胴部(41)のそれぞれの外周側の先端の部位である。先端片(42)は、外周側先端部(410)から径方向(R1)及び内筒部(3)の中心軸(C1)の双方と交差する方向(D1)に沿って延在する。ヨーク鉄心(22)は、複数の外周側先端部(410)を内周面(222)で圧入固定している。複数の胴部(41)のうち少なくとも1つの胴部(41)は、外周側先端部(410)において、内筒部(3)の中心軸(C1)に沿って圧入力緩和溝(43)を有している。
この構成によると、モータ装置(1)は、圧入力緩和溝(43)を備えているので、圧入力がかかったときには、圧入力緩和溝(43)で圧入力が緩和される。このため、ティース鉄心(4)の内筒部(3)が変形する不具合を防止することができる。つまり、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置(1)を提供することができる。また、ティース鉄心(4)の胴部(41)の先端部である外周側先端部(410)が主に変形するだけなので、ステータ(2)の内周及び外周面の形状を保持することができ、ロータ(5)及びハウジングとの固定に影響を及ぼす不具合を抑制することができる。
第2の態様に係るモータ装置(1)では、第1の態様において、先端片(42)の延在方向(D1)において、先端片(42)は、圧入力緩和溝(43)の延在方向における長さ(W3)よりも長く構成されている。
この構成によると、圧入力緩和溝(43)の長さ以上に先端片(42)が長く形成されることによって、先端片(42)で磁気飽和を生じることがなくなり、圧入力緩和溝(43)を形成することによる性能の低下を抑制することができる。
第3の態様に係るモータ装置(1)では、第1又は第2の態様において、ヨーク鉄心(22)は、径方向(R1)から見て、複数の胴部(41)のうち圧入力緩和溝(43)を含む少なくとも1つの胴部(41)の外周側先端部(410)と重なるヨーク鉄心(22)の外周面(241)に、内筒部(3)の中心軸(C1)に沿った圧入力緩和凹部(24)を含む。
この構成によると、ヨーク鉄心(22)の外周面(241)に圧入力緩和凹部(24)を有することで、圧入時の圧入力の緩和を行うことができ、ティース鉄心(4)の内筒部(3)が変形することを抑制することができる。また、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置(1)を提供することができる。
第4の態様に係るモータ装置(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、先端片(42)は、胴部(41)とつながった部位に、径方向(R1)において外側ほど内筒部の周方向(C2,C3)において胴部(41)の側壁(44)から離れるように湾曲した湾曲部(422)を有する。
この構成によると、互いに隣り合う2つのティース鉄心(4)をつなぐ磁路の一部として、各ティース鉄心(4)の胴部(41)を湾曲部(422)とを通る磁路が形成される。これにより、互いに隣り合う2つのティース鉄心(4)をつなぐ磁路が短くなる、すなわち、この磁路の磁気抵抗が小さくなる。
第5の態様に係るモータ装置(1)では、第4の態様において、複数の胴部(41)のうち圧入力緩和溝(43)を有する少なくとも1つの胴部(41)は、外周側先端部(410)と、外周側先端部(410)から内筒部(3)に向かって延在し、湾曲部(422)を有する第1部分(411)と、第1部分(411)から内筒部(3)に向かって延在する第2部分(412)と、を含む。内筒部(3)の中心軸(C1)に沿う方向から見て、先端片(42)から内筒部(3)に向かう方向における湾曲部(422)の先端部(413)は、側壁(44)よりも内側に設けられている。
この構成によると、先端片(42)に弾性を持たせることで、圧入時の圧入力を緩和することができ、ティース鉄心(4)の内筒部(3)が変形することを抑制することができる。つまり、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置(1)を提供することができる。
第6の態様に係るモータ装置(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、複数の胴部(41)のそれぞれにおいて、当該胴部(41)が有する先端片(42)は、当該胴部(41)の外周側先端部(410)の周方向の両端のうち一端に外周側先端部(410)から延在しており、他端には先端片(42)とは別の先端片(42)が外周側先端部から延在している。
この構成によると、先端片(42)が1つの場合と比較して、胴部(41)にコイル(23)が巻かれる場合に、胴部(41)の先端側にコイル(23)が移動してコイル(23)が胴部(41)から脱落する可能性を更に低減することができる。また、圧入力緩和溝(43)を有することで、先端片(42)が弾性を有することから、圧入時の圧入力を緩和することができる。つまり、圧入固定による性能の低下を抑制するモータ装置(1)を提供することができる。
第7の態様に係るモータ装置(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、先端片(42)のうち、径方向(R1)における外側の面は、曲面(421)を含む。
この構成によると、内筒部(3)の径方向(R1)において、外側の面の全体が平面状の場合と比較すると、この面に加わる圧力が分散されやすくなる。
第8の態様に係る電動工具(10)は、第1~第7のいずれかの態様のモータ装置(1)と、モータ装置(1)を駆動する電流を供給する電源部(101)と、を備える。
この構成によると、ティース鉄心(4)と、ヨーク鉄心(22)と、を圧入固定する場合に、ティース鉄心(4)の先端同士の間隔や内筒部(3)の形状が崩れることを抑制し、モータ装置(1)の性能の低下を抑制できる電動工具を提供することができる。
1 モータ装置
3 内筒部
4 ティース鉄心
5 ロータ
7 磁石
10 電動工具
22 ヨーク鉄心
23 コイル
24 圧入力緩和凹部
41 複数の胴部
42, 先端片
43 圧入力緩和溝
44 側壁
101 電源部
222 内周面
241 ヨーク鉄心の外周面
410 外周側先端部
411 第1部分
412 第2部分
413 先端部
421 曲面
422 湾曲部
C1 中心軸
D1 方向(延在方向)
R1 径方向
W3 圧入力緩和溝の延在方向における長さ
C2,C3 周方向

Claims (8)

  1. 磁石を備えたロータと、
    内側に前記ロータが配置された筒形状の内筒部と、前記内筒部の径方向に沿って前記内筒部から突出した複数の胴部とを有するティース鉄心と、
    前記ティース鉄心を内周面で圧入固定する筒形状のヨーク鉄心と、
    前記複数の胴部のそれぞれに巻回されたコイルと、を備え、
    前記複数の胴部のそれぞれは、外周側の先端の部位である外周側先端部と、前記外周側先端部から前記径方向及び前記内筒部の中心軸の双方と交差する方向に沿って延在する先端片と、を含んでおり、
    前記ヨーク鉄心は、前記複数の外周側先端部を前記ヨーク鉄心の前記内周面で圧入固定しており、
    前記複数の胴部のうち少なくとも1つの胴部は、前記外周側先端部において、前記内筒部の前記中心軸に沿って圧入力緩和溝を有している、
    モータ装置。
  2. 前記先端片の延在方向において、前記先端片は、前記圧入力緩和溝の前記延在方向における長さより長く構成されている、
    請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記ヨーク鉄心は、前記径方向から見て、前記複数の胴部のうち前記圧入力緩和溝を含む前記少なくとも1つの胴部の前記外周側先端部と重なる前記ヨーク鉄心の外周面に、前記内筒部の前記中心軸に沿った圧入力緩和凹部を含む、
    請求項1又は2に記載のモータ装置。
  4. 前記先端片は、前記胴部とつながった部位に、前記径方向において外側ほど前記内筒部の周方向において前記胴部の側壁から離れるように湾曲した湾曲部を有する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のモータ装置。
  5. 前記複数の胴部のうち前記圧入力緩和溝を有する前記少なくとも1つの胴部は、前記外周側先端部と、前記外周側先端部から前記内筒部に向かって延在し、前記湾曲部を有する第1部分と、前記第1部分から前記内筒部に向かって延在する第2部分と、を含み、
    前記内筒部の前記中心軸に沿う方向から見て、前記先端片から前記内筒部に向かう方向における前記湾曲部の先端部は、前記側壁よりも内側に設けられている、
    請求項4に記載のモータ装置。
  6. 前記複数の胴部のそれぞれにおいて、当該胴部が有する前記先端片は、当該胴部の前記外周側先端部の周方向の両端のうち一端に前記外周側先端部から延在しており、他端には前記先端片とは別の先端片が前記外周側先端部から延在している、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のモータ装置。
  7. 前記先端片のうち、前記径方向における外側の面は、曲面を含む、
    請求項1~6のいずれか1項に記載のモータ装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のモータ装置と、
    前記モータ装置を駆動する電流を供給する電源部と、を備える、
    電動工具。
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