JP2022056895A - マスク - Google Patents
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Abstract
Description
図5は同公報に記載されたマスク10の正面図、図6は使用状態を想定したマスク10の斜視図である。
図5及び図6に示すように、マスク10は、使用者の鼻及び口を覆う大きさを有する本体部分11と、本体部分11の左右方向の両側にそれぞれ取り付けられた一対のゴム紐12A、12Bと、から構成されている。
図5に示すように、各ゴム紐12A、12Bの一端は他端の上方に位置するように全体として半円状に取り付けられ、ゴム紐12A、12Bの各々を使用者の各耳に掛けることによって、本体部分11が使用者の鼻及び口に対して固定される。
図7はマスク10を実際に着用したときの状態を横方向から見た図である。
図7に示すように、マスク10を着用すると、ゴム紐12Aの上方部分12AAは使用者の耳の上方に掛かり、ゴム紐12Aの下方部分12ABは使用者の耳の下方に掛かる。
この場合、マスク10に代表される従来のマスクにおいては、ゴム紐12Aの上方部分12AA及び下方部分12ABはともに下向きとなる。具体的には、ゴム紐12Aの上方部分12AAは使用者の耳の上方から下方向に傾斜した状態で伸び、ゴム紐12Aの下方部分12ABも、上方部分12AAと同様に、使用者の耳の下方から下方向に傾斜した状態で伸びる。
ゴム紐12A、12Bの引張力を大きくすれば、マスク10のずり落ちは解決できるかもしれないが,それでは、使用者の顔にゴム紐の痕が付き、使用者にとってはいいことではないので、ゴム紐12A、12Bの引張力を大きくすることはマスク10のずり落ちの解決策としては考慮しない。
前記本体部分が使用者の鼻に接する位置(210A)と前記弾性体紐の前記一端(121A, 122A)が前記本体部分に取り付けられている位置(210B)との間は下方に凸の曲線形状(215)に形成されていることが好ましい。
前記曲線形状(215)の最大深さは、前記本体部分が使用者の鼻に接する位置(210A)と前記弾性体紐の各々の一端(121A, 122A)との間の長さの少なくとも10%であることが好ましい。
前記曲線形状(216)の最大深さは、前記本体部分が使用者の顎に接する位置(210C)と前記弾性体紐の前記他端(121B, 122B, 210D)との間の長さの少なくとも10%であることが好ましい。
なお、括弧内の参照符号は特許請求の範囲の各請求項における各構成要素と以下に述べる実施形態との対応関係を示すために参考として付したものであり、権利範囲を制限するものではない。
このように、本発明に係るマスクは、着用している間に徐々に本体部分がずり落ちてくるという従来のマスク10における問題点を解決することが可能である。
図1は本発明の第一の実施形態に係るマスク100を着用したときの横方向から見た図である。
本実施形態に係るマスク100は、使用者の鼻130及び口140を覆う大きさを有する本体部分110と、本体部分110の左右方向の両側にそれぞれ取り付けられた一対の弾性体紐121、122(図1においては、弾性体紐121のみ図示)と、から構成されている。
本体部分110は、例えば、不織布製であり、図6に示した従来のマスク10と同様に、使用者の鼻130及び口140を覆うことが可能な形状をなしている。
本実施形態に係るマスク100においては、図1に示すように、弾性体紐121、122の各々は、使用者がマスク100を取り付けたときに、弾性体紐121、122の各々の下方に位置する下方紐部分121C、122Cが使用者の鼻130に向かってほぼ水平になるように本体部分110に対して取り付けられている。
ここで、「ほぼ水平方向」とは、水平方向に対して±5度の傾斜の範囲内にあることを意味する。この傾斜の範囲内であれば、下方紐部分121C、122Cが水平方向に伸びている状態とほぼ同じ効果を得ることができる。
図7に示したように、従来のマスク10を着用すると、ゴム紐12Aの上方部分12AA及び下方部分12ABはともに下向きとなるため、ゴム紐12Aの上方部分12AAによる引張力とゴム紐12Aの下方部分12ABによる引張力との合力の作用線13も矢印14に示すように下向きとなる。このため、使用者がマスク10を着用している状態で口を動かすと、マスク10の全体に下向きの力が作用することになり、マスク10は徐々に下向きに(矢印14の方向に)ずり落ちてしまうこととなっていた。
以上のように、本実施形態に係るマスク100は、着用している間に徐々に本体部分11がずり落ちてくるという従来のマスク10における問題点を解決することが可能であり、マスク100がずり落ちてくるという不安感を解消し、安心して長時間にわたってマスク100を着用することができる。
本実施形態に係るマスク100においては、弾性体紐121、122の各々の下方紐部分121C、122Cは横方向から見たときにほぼ水平方向に伸びるように設定されているが、下方紐部分121C、122Cが伸びる方向はこれには限定されない。
図2は第一の実施形態に係るマスク100の変形例に係るマスク100Aの着用状態を横方向から見た図である。
下方紐部分121C、122Cを使用者の鼻130に向かって上向きに取り付けることによっても、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、各弾性体紐121、122の他端(下端)121B,122Bの位置が図1に示した位置よりも上になるように他端(下端)121B,122Bの位置を決定することにより、各弾性体紐121、122の下方紐部分121C、122Cが使用者の鼻130に向かって上向きになるようにすることができる。
なお、本体部分110の形状は図1に示したような立体的(三次元的)形状に限定されるのではなく、正面視で横に長い長方形のような二次元的形状であってもよく、特定の形状には限定されない。
上述の第一の実施形態に係るマスク100は弾性体紐121、122の下方紐部分121C、122Cの向きを使用者の鼻130に向かって水平方向に設定するか、あるいは、使用者の鼻130に向かって上向きに設定することにより、マスク100がずり落ちることを防止するものであった。
以下に述べる第二の実施形態に係るマスク200は、弾性体紐121、122の下方紐部分121C、122Cの向きに加えて、本体部分110の形状を特定の形状にすることによってもマスク200のずり落ちを防止するものである。
図3は本実施形態に係るマスク200を着用したときの横方向から見た図である。
同様に、本体部分210が使用者の顎に接する位置210Cと弾性体紐121、122の下端121B,122Bが本体部分210に取り付けられている位置210Dとの間においては、本体部分210は上方に凸の曲線形状216に形成されている。
本体部分210が使用者の鼻130に接する位置210Aと弾性体紐121、122の一端121A,122Aが本体部分210に取り付けられている位置210Bとを結ぶ直線をL1とすると、直線L1に対する曲線形状215の最大深さD1は、直線L1の長さの10%から20%の範囲内に設定されている。
さらに、位置210Aと弾性体紐121、122の上方に位置する上方紐部分121D、122Dが使用者の耳150の上に掛かる位置210Fとを結ぶ直線L3とすると、直線L3に対する曲線形状215の最大深さD3は、直線L3の長さの15%乃至20%の範囲内になるように設定されている。最も好ましくは15%である。
このように、本体部分210の上下の辺において曲線形状215、216を形成することにより、弾性体紐121、122の引張力に依存せずに、各位置210Aと210Fとの間及び各位置210Cと210Gとの間で相互に引っ張り合うことになるため、本体部分210のずり落ちを防止することができるとともに、本体部分210の生地と使用者の肌との間の隙間を減らすことも可能である。
また、本実施形態に係るマスク200においては、位置210Aと位置210Fとの間の長さと、使用者の顎の最先端の位置210Eと位置210Gとの間の長さとはほぼ等しく設定されている。このように双方の長さをほぼ等しく設定することにより、マスク200の本体部分210がずれにくくするようにすることができる。特に、位置210Eを上の方にずらすほど(すなわち、本体部分210の下端が使用者の顎にかからないようにするほど)、本体部分210のずり落ちを防止することが可能になる。
なお、「ほぼ等しく」とは一方が他方の±5%の範囲内にあることを指す。
さらに、本実施形態に係るマスク200においては、弾性体紐121、122の下端121B,122Bが本体部分210に取り付けられている位置210Dは従来のマスク10よりも高い位置に設定されている。このため、使用者の顎、首、鰓の付近を本体部分210が覆う面積は従来のマスク10よりも小さくなっている。
このように、使用者にとっては、顔面に熱がこもる面積(すなわち、本体部分210によって覆われている面積)が減少することになるため、顔面に熱がこもることを減らすことができる。特に、暑い時期には有効である。
本体部分210の位置210Cと使用者の顎の先端位置210Eとの間における本体部分210の形状は直線状であってもよく、あるいは、上方または下方に凸の曲線形状をなしていてもよい。なお、本体部分210の位置210Dから位置210Eにかけて下方に凸の曲線形状を形成することにすることも可能である。
図4は本発明の第三の実施形態に係るマスク300を着用したときの横方向から見た図である。
本実施形態に係るマスク300は第一の実施形態に係るマスク100と比較して、一対の突出部分320を備えている。
図4に示すように、各突出部分320は本体部分310の左右方向の両側から外側に向って延びており、矩形形状をなしている(突出部分320と本体部分310との間の境界線が破線で示されている)。各突出部分320の高さ(図4における上下方向の長さ)は使用者の鼻130の長さ(図4における上下方向の長さ)にほぼ等しくなるように設定されている。一対の弾性体紐121、122の上端121A(122A)及び下端121B(122B)は各突出部分320に上下方向に取り付けられている。
一対の弾性体紐121、122の下方紐部分121C、122Cの各々は、第一の実施形態の場合と同様に、使用者の鼻130に向ってほぼ水平に、あるいは、使用者の鼻130に向って上向きに設定されている。
突出部分320を設けることにより、一対の弾性体紐121、122の取り付け位置を容易に判定することが可能になる。
また、突出部分320と本体部分310とを、例えば、スナップやボタンなどを介して、取り外し可能に形成しておくことによって、本体部分310を他のものに交換することも可能になる。
110 本体部分
121、122 弾性体紐
130 鼻
140 口
150 耳
100A 第一の実施形態の変形例に係るマスク
200 第二の実施形態に係るマスク
210 本体部分
215、216 曲線形状
300 第三の実施形態に係るマスク
320 突出部分
前記曲線形状(215)の最大深さは、前記本体部分が使用者の鼻に接する位置(210A)と前記弾性体紐の各々の一端(121A, 122A)との間の長さの少なくとも10%であることが好ましい。
前記上方に凸の曲線形状(216)の最大深さは、前記本体部分が使用者の顎に接する位置(210C)と前記弾性体紐の前記他端(121B, 122B, 210D)との間の長さの少なくとも10%であることが好ましい。
前記突出部分は前記本体部分に対して取り外し可能であるように構成することができる。
なお、括弧内の参照符号は特許請求の範囲の各請求項における各構成要素と以下に述べる実施形態との対応関係を示すために参考として付したものであり、権利範囲を制限するものではない。
Claims (7)
- 使用者の鼻及び口を覆う大きさを有する本体部分と、
前記本体部分の左右方向の両側にそれぞれ取り付けられた一対の弾性体紐であって、各弾性体紐の一端は他端の上方に位置するように取り付けられ、一対の弾性体紐の各々を使用者の各耳に掛けることによって前記本体部分を使用者の鼻及び口に対して固定する一対の弾性体紐と、
からなるマスクであって、
前記弾性体紐の各々は、使用者が前記マスクを取り付けたときに、前記弾性体紐の各々の下方に位置する下方紐部分が使用者の鼻に向かってほぼ水平になるように、あるいは、使用者の耳の下から鼻に向かって上向きになるように、前記本体部分に対して取り付けられていることを特徴とするマスク。 - 前記本体部分の左右方向の両側には、上下方向における使用者の鼻の長さにほぼ等しい上下方向の長さを有する突出部分が形成されており、前記一対の弾性体紐の各々は前記突出部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
- 前記本体部分が使用者の鼻に接する位置と前記弾性体紐の前記一端が前記本体部分に取り付けられている位置との間は下方に凸の曲線形状(215)に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
- 前記曲線形状の最大深さは、前記本体部分が使用者の鼻に接する位置と前記弾性体紐の各々の一端との間の長さの少なくとも10%であることを特徴とする請求項3に記載のマスク。
- 前記本体部分が使用者の顎に接する位置と前記弾性体紐の前記他端が前記本体部分に取り付けられている位置との間には上方に凸の曲線形状が含まれることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のマスク。
- 前記曲線形状の最大深さは、前記本体部分が使用者の顎に接する位置と前記弾性体紐の前記他端との間の長さの少なくとも10%であることを特徴とする請求項5に記載のマスク。
- 前記本体部分が使用者の鼻に接する位置と前記弾性体紐が使用者の耳の上に掛かる位置との間の長さと前記本体部分が使用者の顎の最先端に接する位置と前記弾性体紐が使用者の耳の下に掛かる位置との間の長さはほぼ等しいことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のマスク。
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