JP2007239153A - かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着時にくり部が湾曲状に伸びて、快適な密着性を付与するともに、深く被ったり、左右に引っ張ても、装着者の耳に当たることがないようにして、快適な装着感を与えるかつらを提供すること。
【解決手段】 湾曲形成されたくり部13をサイド部に有するネットを基材とするかつらベースに、多数の毛髪を植設してなるかつらにおいて、前記くり部は、頂部が前額髪際中央部FP及び盆の窪BP間を結ぶ仮想線L1とつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2との交点に位置するように形成されているかつら。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の頭部の大きさに合った周縁を有するネットを基材とするかつらベースに毛髪を植設したレディメイド或いはオーダーメイドのかつらに関するものである。
従来から、レディメイド或いはオーダーメイドのかつらとして、着用時のフィット感が得られるように、着用者の頭部の大きさに合った周縁を有する帽状のかつらベースに人工及び/又は天然の毛髪を植設しており、このかつらベースは、主として合成繊維製のネット部材を用いて、着用者の正常な自然なヘアラインにほぼ沿ったエッジラインを呈するように、着用者の前額部からサイドのこめかみを経てもみあげまで下降し、もみあげから上がって耳上部・耳後部を通り、うなじにかけて再び下降し、首後ろの盆の窪の下方を経るように形成されている。
そして、このようなかつらベースでは、かつらのサイドからネープ部にかけてのエッジラインを自然な毛髪生え際形状に沿うように、耳上部乃至耳後部に対応する部分を湾曲状に切除してくり部を設けるとともに、頭皮からの浮き上がりがない密着感を得るために、くり部の湾曲形状に沿って厚肉の金属線やプラスチック材等の剛性部材又は硬質の弾性部材のような硬材を挿入添設したり、或いはくり部を樹脂材で硬化することにより、くり部の伸びや変形を抑えるようにするとともに、サイドプロテクタに金属線材などの耳芯を介挿してサイドプロテクタの浮き上がりを防止するようにしたものが提案されている。(特許文献1参照)
本発明者は、かつらの装着性の改善などの研究開発を継続しており、このような湾曲形成されたくり部を有するかつらベースにおいて、湾曲形成されたくり部を伸縮性とするとともに、前記かつらベースの少なくとも耳上部における前記くり部のエッジラインに対応する領域に、着用者頭部の前額髪際中央部及び盆の窪間のほぼ仮想延長線に沿って又はこれとほぼ平行して非伸縮性の伸止め片を付設して、くり部の伸びや変形を抑えるようにしたものを提案した。(特許文献2参照)
実開昭57−143218号公報 特許第3684453号公報
しかしながら、前者の硬材を挿入添設したり、或いはくり部を樹脂材で硬化したかつらベースでは、くり部が強張って嵩高になってしまい、柔らかな感触が得難く、また、その部材の種類によっては、装着時にくり部に変形が生じて、その結果、耳芯を介挿してもサイドプロテクタが浮き上がったり、逆に耳上部に圧接したりする場合という問題がある。
また、後者のかつらベースでは、くり部の伸びや変形を、直線状の非伸縮性伸止め片により防止しているので、くり部に硬体を添設したかつらベースのような感触感や浮き上がりの問題は解決できるが、かつらを装着した際に、左右に引っ張ったり、深くかぶろうとすると、非伸縮性の伸止め片により引っ張りは規制され、硬い感触になるとともに、耳に当たるおそれがあり、装着者にとって満足した装着感を得ることができないという問題がある。
そこで、本発明は上記の点に鑑み、装着時にくり部が湾曲状に伸びて、快適な密着性を付与するともに、深く被ったり、左右に引っ張っても、装着者の耳に当たることがないようにして、快適な装着感を与えるかつらを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、湾曲形成されたくり部をサイド部に有するネットを基材とするかつらベースに、多数の毛髪を植設してなるかつらにおいて、前記くり部は、頂部が前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線とつむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線との交点に位置するように形成されているとともに、前記くり部からネープ部に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材がエッジラインに沿って湾曲状に添設したものである。また、前記くり部の前側に連接されたサイドプロテクタの下端部が、つむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線よりも上方に位置している構成を付加することができる。また、湾曲部の維持向上に寄与する湾曲部を備えたゴム紐部材等の湾曲弾性材を提供する。
本出願の発明の主な構成は次のとおりである。
(1)湾曲形成されたくり部をサイド部に有するネットを基材とするかつらベースに、多数の毛髪を植設してなるかつらにおいて、前記くり部は、頂部が前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線とつむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線との交点に位置するように形成されていることを特徴とするかつら。
(2)前記くり部からネープ部に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材がエッジラインに沿って湾曲状に添設されていることを特徴とする(1)記載のかつら。
(3) 前記くり部の前側に連接されたサイドプロテクタの下端部が、つむじ部及び顎部間の仮想延長線よりも上方に位置することを特徴とする(1)又は(2)記載のかつら。
(4)耳後ろ部からネープ部に至るかつらベースを構成するネットの縁部を筒状とし、該筒状部に少なくとも弾性部材の前半部を挿入したことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のかつら。
(5)伸縮自在な軟質の弾性部材が湾曲部を有する帯状ゴム紐であることを特徴とする(2)〜(4)のいずれかに記載のかつら。
(6)湾曲部を有する帯状ゴム紐が、湾曲内側となる縁部側に1〜数本の糸を一定長縫い込み、各糸長を、縫い込み代よりも短く、且つ、内側縁側ほど短く固定してなる湾曲部を備えた湾曲部を有する帯状ゴム紐であることを特徴とする(5)記載のかつら。
(7)弾性部材の先端部はサイドプロテクタの縁部に固定されていることを特徴とする(2)〜(6)のいずれかに記載のかつら。
(8)サイドプロテクタはくり部の頂部あるいはくり部の頂部より前側に接合されており、サイドプロテクタのくり部における接合角度が前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線に対して90度以下であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載のかつら。
(9)弾性部材の後端部に係止具を設け、該係止具はネープ部に設けた受部に係止することを特徴とする(2)〜(8)のいずれかに記載のかつら。
(10)帯状のゴム紐であって、一方の縁部側に1〜数本の糸を一定長縫い込み、各糸長を、縫い込み代よりも短く固定し、縫い込み側縁側を湾曲内側とする湾曲部を形成したことを特徴とするかつら用湾曲弾性材。
請求項1に係るかつらは、かつらベースのくり部が、前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線とつむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線との交点に頂部が位置するように形成されているので、くり部は深く抉られた形となるとともに、かつらを装着した際、くり部の頂部が、かつらの前後方向に最も大きな張力が生じる着用者の前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線上に位置している。これにより、くり部と耳の付け根との間には十分な余裕があるので、深く被ったり、左右に引張しても、耳に当接して擦ったり、或いはサイドプロテクタなどの浮き上がりも生じるようなことがなく、頭皮に密着した状態を維持することができ、かつらベース全体として頭部にぴったりと装着して良好なフィット感を得ることができる。
請求項2に係るかつらは、くり部からネープ部に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材がエッジラインに沿って湾曲状に添設されていることを特徴とするかつらであり、くり部からネープ部に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材がエッジラインに沿って湾曲状に添設されているので、湾曲状態を維持した状態の、エッジラインを保った状態密着性を維持できる。
請求項3に係るかつらは、くり部の前側に連接されたサイドプロテクタの下端部が、つむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線よりも上方に位置しているので、眼鏡を着用した際に、サイドプロテクタに当たることがないので、違和感を与えることはない。
請求項4に係るかつらは、弾性部材の湾曲部を筒状部に挿通されていることにより、伸縮の自由度と、エッジラインの湾曲部の維持ができる。
請求項5に係るかつらは、帯状ゴム紐を用いることにより、ゴム当たりによる装着違和感を減少することができる。
請求項6に係るかつらは、湾曲部を有する弾性体が、湾曲部の内側は糸により引き絞られており、外側は張力が懸かった状態となっているので、弾性体は、常にくり部を持ち上げるように作用するので、くり部の耳当たりを回避する危険防止効果が向上する。
請求項7に係るかつらは、弾性部材の引っ張り方向が先端側がサイドプロテクタの縁部の延長線方向に作用し、くり部の垂れ下がり防止に役立つ。
請求項8に係るかつらは、特に、湾曲弾性部材を用いた場合は、弾性部材の持ち上げ力を向上させることができる。
請求項9に係る発明は、弾性部材の緊張力を調整することができ、着用者の個性に合わせて微調整ができる。また、緊張力を保持することにより、湾曲部を有する弾性体のエッジラインの保持力を効果的に発揮できる。
請求項10に係る発明は、かつらの湾曲部の形状保持に有効なゴム部材である。
本発明のかつらベースは、基本的には、頭髪の一般的な自然なヘアライン、即ち前額部から左右両サイドのこめかみを経てもみあげ途中まで下降し、もみあげから耳後部を通って、うなじにかけて再び下降し、首後ろの盆の窪の下方を経る毛髪の生え際状態にほぼ一致するような形状に形成されたほぼ帽状のかつら、所謂、全かつらであるが、例えば前額部のエッジラインを後退させた形状としたり、或いはネープ部やサイドプロテクタを省略或いは変形した形状としたりすることは着用者の希望或いはヘアデザインにより任意であり、このような変形タイプのものも含まれる。また、オーダーメイド或いはレディメイド何れのタイプにも適用可能である。
本発明のかつらベースは好適には、合成樹脂製の繊維素材により形成された柔軟なネットベースを主体として或いは部分的に軟質合成樹脂製の人工皮膚を配設して構成され、人工及び/又は天然毛髪が植毛されるようになっている。
以下、本発明の一実施例のかつらを図1乃至図3に基づいて説明する。
ここで、図1は、本実施例における着用時の状態を示す側面図であり、図2は、本実施例のかつらベースの要部を示す側面図であり、図3は、本実施例における使用の態様を従来例との関係で示す側面図である。
本実施例のかつらベース10は、単繊維素材により形成された柔軟なネットベースで構成され、図1に示すように、毛髪の生え際とほぼ整合するように、かつらを着用した際、エッジ部が前額部からもみあげ部(サイドプロテクタ11)を経て耳上部に至り、更に耳後部からネープ部12に至るエッジラインを有するように形成されており、かつらベース10のフロント側のエッジライン10aを前額髪際中央部FPに合わせ、リア側のエッジライン10bをネープ部12に設けて襟足のヘアラインに合わせるようにして形成している。
また、かつらを着用した際、着用者の耳にあたらないように、かつらのサイド部の耳上部乃至耳後部に対応するくり部13が、耳上部乃至耳後部にかけてのヘアラインと同様の湾曲状に形成されている。
ここで、かつらを頭部にどのように装着したら好適なフィットを得られるかについて、本発明者は種々に検討を行ったところ、かつらを頭部に装着したとき、着用者の前額髪際中央部FP及び盆の窪BP間を結ぶ仮想線L1にほぼ沿ったかつらの前後方向に最も大きな張力が生じることが計測され、この仮想線L1に沿ってくり部13の頂部13aを位置させ、さらに、くり部13の湾曲に沿って弾性体14を湾曲させて設けると、張力が加わっても、多少の変形が生じても、くり部13の湾曲が維持されることを見出した。また、頂部13aの高さ方向の位置をつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2との交点にすると、くり部13は深く抉られた形となって奥行きを十分に広く取ることができ、深く被ったり、左右に引っ張ても耳に当接しないことを見出した。
そこで、図1及び図2に示すように、本実施例のくり部13は、頂部13aを、前額髪際中央部FP及び盆の窪BP間を結ぶ仮想線L1とつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2との交点に位置するように形成するとともに、くり部13からネープ部12に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材14がこれらのエッジラインに沿って湾曲状に添設している。
この伸縮自在で軟質な弾性部材14は、例えば平ゴム紐等であり、かつらベース10のくり部13に合わせて湾曲した状態で取り付けられ、かつら着用時に弾性部材14により密着性を付与し得るようになっている。
なお、本実施例では、弾性部材14の一端部14aをくり部13の頂部13a近傍に固定させ、他端部14bをネープ部12に設けた留め具16に係止させるようにして長さ調節を可能とするとともに、これらの端部14a、14b間を自由状態で配置している。このように、弾性体14の一端部14aを、くり部13の頂部13aの近傍に固定すると、張力が加わっても、この固定部が抵抗となって、湾曲したくり部13の維持に有効である。
また、くり部13の前側には、サイドプロテクタ11が連設され、サイドプロテクタ11の下端部11aは、頭部のつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2よりも上方に位置するようにしている。サイドプロテクタの下端部をこのような位置を設定すると、眼鏡を使用した際に、サイドプロテクタ11には当たることが防止できるので、違和感を生ずることがない。特に、前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線に対するサイドプロテクタ11の下辺の取付角θを90°以下とすると、サイドプロテクターの先端が下がらないようにすることができ、眼鏡のツル当たりを軽減することができる。
このサイドプロテクタ11には、耳芯15が配置されている。本実施例のかつらベース10は、柔軟なネット素材で構成され、サイドプロテクタ11部分も柔軟であるので、その浮き上がりを防止するための補強として有効に用いられる。この耳芯15は、例えば変形可能な金属片或いはプラスチック片をサイドプロテクタ11の表面或いは内面から付設することにより構成することができる。
なお、サイドプロテクタ11の周縁に沿って補強材を設ける場合など、サイドプロテクタ11自体において一定の剛性を有しているものにあっては、必ずしも耳芯15を設ける必要はない。
本発明のかつらは、上記構成からなるので、かつらを装着すると、くり部13まわりは、前額髪際中央部FPから盆の窪BPへかけての大きな張力と弾性部材14の弾力によって引っ張られるが、くり部13の頂部13aが前額髪際中央部FP及び盆の窪BP間を結ぶ仮想線L1上に位置し、弾性体14が湾曲状に配置されているので、くり部13は湾曲状の形状を維持することができる。従って、かつら着用時にくり部13の湾曲形状が維持されるとともに、弾性部材14の張力により、常に違和感のない良好なフィット感を得ることができる。また、サイドプロテクタ11において耳芯15を設けている場合、耳芯15がサイドプロテクタ11を側頭部にぴったりと押し付けるように作用し、側頭部に安定して被着するので、サイドプロテクタ11の浮き上がりも生じることがない。
また、くり部13の頂部が前額髪際中央部FP及び盆の窪BP間を結ぶ仮想線Lとつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2との交点に位置しているため、サイドプロテクタ11の先端11aからくり部13のエッジラインまでの奥行を大きく確保することができるので、くり部13が耳にあたるのを確実に防ぐことができる。
さらに、くり部13を所定の湾曲形状を保つとともに、サイドプロテクタ11の下端部11がつむじ部GP及び顎部AP間を結ぶ仮想線L2よりも上方に位置していることにより、図3(A)のように眼鏡の使用時においても、図3(B)の従来例のように、サイドプロテクタに当たることがなく、また、くり部13のまわりに違和感が生ずることもないので、良好な装着感を得ることができる。
図4は本発明の実施態様の一つであるかつらのサイドプロテクタからネープ部にかけての部分を示した図である。
サイドプロテクタ11はくり部13の頂部13aあるいはそれよりも前側に接合される。サイドプロテクタの接合位置からネープ部12にかけて、かつらの縁部には筒状部18を形成する。筒状部は、ネット部材を折り返して形成することもできる。この筒状部18には、少なくとも弾性部材14の前半部を挿入し、弾性部材14の先端部はサイドプロテクタ11の縁に沿わせて固定部19で固定する。弾性部材14の後端部はフック16を取り付け、このフック16をネープ部12に設けた受部17(留め位置調整部材)に係止する。フックに変えて各種の止め具を使用することもできる。受部17は、係止位置を複数設けて、係止位置を調整して、着用者の個性に合わせて、弾性部材の張力を調整できるようにする。
図5に湾曲部を有する弾性部材の例を示す。本例では、帯状のゴム紐を素材20を加工して用いる。この帯状のゴム紐素材20は、複数の糸ゴムを長手方向に併設し、綿糸など編み込んだものを用いることができる。この帯状のゴム紐は、平ゴムや織ゴムと称されることもある。織ゴムは、タテ糸と芯ゴムである糸ゴムをヨコ糸で織ったものであり、伸ばしても、織り込んであるので幅は変化しない。例えば、サスペンダーの弾性部材や衣類のウエストゴムに用いられているものと同様の帯状ゴムを素材とするものである。
5図(a)は、先端部をAとし、後端部Cにフック16を設けたゴム紐素材20を示す。
このゴム紐素材20の先端から糸22を用いて、湾曲の内側となる縁に沿って縫い込み終端Bまで一定長縫い込み(縫込部21)、糸の後端側は引き出しておく状態(b)図とする。この引き出した糸を引き絞ることにより、ゴム紐素材20の縫い込まれた範囲である縫込部21は湾曲して湾曲部23を形成することとなる。この湾曲状態を模式的に5図(c)に示す。縫い込み糸22を固定することにより、湾曲状態は維持され湾曲部23となる。なお、縫い込みに使用する糸は1本でも良いが、複数用いることもできる。
またなお、縫い込みは必ずしも先端から行う必要はなく、先端から下がった箇所から縫いはじめた場合は、その縫い込み範囲に湾曲部を形成できることとなる。さらに、湾曲部に幅方向にミシン縫い施すことにより、形状を安定化することができる。
湾曲状に形成した後に、幅方向にミシンなどにより縫い目を入れると、湾曲部の皺を均一に安定させることができ、また、帯状を安定させることできる。
湾曲部はくり部に沿った長さで十分であって、前半部に設けられる。縫い込み部以外は、後端部に設けられたフックなどの係止具をネープ部に設けられた受け具と係合して、かつらの装着性の微調整を果たす伸縮機能部である。
この弾性部材は、緊張状態で用いられるので、湾曲部の内側は糸の長さによって、伸びが規制されるが、外側は収縮できるので、結果としてくり部のエッジの垂れ下がりを防止し、湾曲形状を保つ機能を果たすことができる。
本実施形態における着用時の状態を示す側面図である。 本実施例のかつらベースの要部構成例を示す側面図である。 本発明のかつらの実施形態における使用例を従来例との関係で示す側面図である。 サイドプロテクタからネープ部にかけての部分を示した図である。 弾性部材の形成例を示す図である。
符号の説明
10 かつらベース
10a フロント側のエッジライン
10b リア側のエッジライン
11 サイドプロテクタ
12 ネープ部
13 くり部
13a くり部の頂部
14 弾性部材
15 耳芯
16 留め具
17 受部(留め位置調整部材)
18 筒状部
19 固定部
20 素材ゴム紐
21 縫込部
22 糸
23 湾曲部
A 先端
B 縫い込み終端
C 弾性体終端部

L1 前額髪際中央部FP 及び盆の窪BP 間を結ぶ仮想線
L2 つむじ部GP 及び顎部AP 間を結ぶ仮想線

Claims (10)

  1. 湾曲形成されたくり部をサイド部に有するネットを基材とするかつらベースに、多数の毛髪を植設してなるかつらにおいて、
    前記くり部は、頂部が前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線とつむじ部及び顎部間を結ぶ仮想線との交点に位置するように形成されていることを特徴とするかつら。
  2. 前記くり部からネープ部に掛けて、伸縮自在な軟質の弾性部材がエッジラインに沿って湾曲状に添設されていることを特徴とする請求項1記載のかつら。
  3. 前記くり部の前側に連接されたサイドプロテクタの下端部が、つむじ部及び顎部間の仮想延長線よりも上方に位置することを特徴とする請求項1又は2記載のかつら。
  4. 耳後ろ部からネープ部に至るかつらベースを構成するネットの縁部を筒状とし、該筒状部に少なくとも弾性部材の前半部を挿入したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のかつら。
  5. 伸縮自在な軟質の弾性部材が湾曲部を有する帯状ゴム紐であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のかつら。
  6. 湾曲部を有する帯状ゴム紐が、湾曲内側となる縁部側に1〜数本の糸を一定長縫い込み、各糸長を、縫い込み代よりも短く、且つ、内側縁側ほど短く固定してなる湾曲部を備えた湾曲部を有する帯状ゴム紐であることを特徴とする請求項5記載のかつら。
  7. 弾性部材の先端部はサイドプロテクタの縁部に固定されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のかつら。
  8. サイドプロテクタはくり部の頂部あるいはくり部の頂部より前側に接合されており、サイドプロテクタのくり部における接合角度が前額髪際中央部及び盆の窪間を結ぶ仮想線に対して90度以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のかつら。
  9. 弾性部材の後端部に係止具を設け、該係止具はネープ部に設けた受部に係止することを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載のかつら。
  10. 帯状のゴム紐であって、一方の縁部側に1〜数本の糸を一定長縫い込み、各糸長を、縫い込み代よりも短く固定し、縫い込み側縁側を湾曲内側とする湾曲部を形成したことを特徴とするかつら用湾曲弾性材。
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