JP2006305290A - 姿勢矯正具及びこれに使用するフック及びバックサポート - Google Patents

姿勢矯正具及びこれに使用するフック及びバックサポート Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で高い矯正機能が発揮される姿勢矯正具を提供する。
【手段】姿勢矯正具は、人の背に重なるバックサポート1と、バックサポート1の上部に取付けた左右のサスペンダーベルト2とを備えている。バックサポート1は、その下部をズボンSとバンドBとの間に差し込み得る長さであり、バックサポート1の下部には抜け止め用の突起16,17を設けている。サスペンダーベルト2の先端には、バンドBに引っ掛けられるフック3を設けている。矯正具とズボンSとバンドBとが一体になって人の前傾姿勢に対する抵抗として作用するため、人は背筋を延ばした状態に保持される。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、人が使用する姿勢矯正具に関するものである。
人は立ったり座ったりしている状態で背筋が伸びていると心肺の機能が活性化すると共に脊椎への負担も減少して身体によく、また、精神的にも前向きになるので好ましい。そこで、背筋を伸ばした状態に保持する姿勢矯正具が数多く提案されている。例えば特許文献1,2には、全体を柔軟なベルトやサポーターで構成した姿勢矯正具が提案されており、また、特許文献3には、人の背に当たる部分を剛体構造とした姿勢矯正具が提案されている。
また、人がゴルフでスイングを行う場合も、背筋が延びているとリキミがなくなって良いスコアを出すことができるものである。そこで、姿勢矯正具の一種として、ゴルフ用のスイング矯正具が提案されており、その例として特許文献4では、人の背に重なる縦長の棒にベルトを取り付けたものを提案している。
なお、傘ホルダーを背負ってベルトで身体に固定する方式の傘保持具は例えば特許文献5,6を初めとして多数提案されている。この背負い方式の傘保持具は必ずしも人の姿勢矯正を目的としたものではないが、傘ホルダーが人の背に当たることにより、結果的に姿勢矯正機能も果たし得ると言える。
特開2001−224613号公報 特開2002−224150号公報 特開2000−325377号公報 特開2004−229754号公報 特開平8−196319号公報 特開2000−41824号公報
特許文献3,4のように人の背に当たる剛体部を備えている矯正具は、猫背気味になると背中への抵抗が大きくなって人に違和感を与えることを利用して、正しい姿勢を保持しようとするものであり、剛体部に取り付けたベルトで身体に固定するようになっている。しかしながら、更に高い矯正効果を持つ矯正具が要請されている。
また、従来の矯正具は人が着ている衣服とは関係なく身体に取り付けできるようになっており、このため、殆ど例外なく、腹の部分に巻くベルトを備えている。しかし、バンド(ベルト)で止めるズボンを人が穿いてると、ズボンのバンドと矯正具のベルトとが並んだり重なったりして腹部に圧迫感を与えることがあった。
更に、ウォーキングする場合のように人目に触れる場合、姿勢矯正具を使用していることを人に見られたくないという要望も多いが、特許文献3,4の矯正具を装着した状態で上着を着ることは難しいため、装着状態を隠したい(人目を気にせずに姿勢矯正具を使用したい)という要望には応え難いという点も問題であった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
ところで、人の上半身は主として腰椎の箇所を中心にして曲がるから、背筋を伸ばした状態を保持するには腰椎の箇所でなるべく曲がらないようにする必要がある。換言すると、腰椎が曲がろうとすることに対する抵抗ができるだけ高いのが好ましい。
他方、従来の姿勢矯正具は既述のとおり衣服とは関係なく身体に装着できるようになっているが、下部のベルトは人の腹部に位置しているため、姿勢矯正具を装着した状態のままでも上半身を曲げやすく、このため矯正機能は必ずしも満足できるとは言えない(例えば、人は腰ベルト付きのリュックサックを背負った状態でも身体を容易に屈めることができるが、この点からも、従来の姿勢矯正具の機能が弱いことを推測できる。)。
人がズボンを穿いている場合は、当然ながら人の骨盤の部分はズボンで覆われているが、ズボンは身体の動きに対してかなりの抵抗として作用し得るものである。本願発明者はこの点に着目し、姿勢矯正具の働きをズボンに補助させると矯正機能を高め得るのではないかと考え、実験と試作を繰り返して本願発明を完成させるに至った。
すなわち本願発明の姿勢矯正具は人がズボン類を穿いた状態で装着するものであり、請求項1の発明に係る姿勢矯正具は、人の背に重なって殆ど上下動しない状態に保持されるバックサポートと、人が穿いたズボン類の腰口部又はバンドを人の腹部の箇所において吊支する左右2つの係止具とを備えており、前記左右の係止具はそれぞれ吊支手段を介してバックサポートで吊り下げられている。
請求項2の発明に係る姿勢矯正具は、請求項1において、前記バックサポートは剛体構造であると共に、下部をズボンの内側又はズボンを止めているバンドの内側に差し込みできる長さになっている一方、前記吊支手段は撓み変形自在なサスペンダーベルトであり、このサスペンダーベルトをバックサポートの上端部に取付けている。
請求項3の発明は請求項2を具体化したもので、前記バックサポートの下部には、ズボンを止めているバンドに下方から引っ掛かるストッパー手段を設けている一方、前記左右サスペンダーベルトの下端には、前記バンドに引っ掛けることのできるフックを設けている。
本願発明の姿勢矯正具は必ずしも専用品である必要はなく、リュックやシャツのように他の機能を備えている物品を構成要素として流用することも可能である。このように他の用途を備えている物品を姿勢矯正具に兼用する場合、姿勢矯正具としての機能を発揮させるための部材が必要である。その例として請求項4では、人の背に重なる収納部と左右の背負いベルトとを備えているリュックを姿勢矯正具として使用するに際して用いるフック又はバックサポートを提案している。
すなわち、前記フックは、リュックにおける背負いベルトの下部に着脱自在に取付けるためのバックル部と人のバンドに下方から引っ掛け得る鉤部とを備えている。一方、前記バックサポートは、剛体又は非剛体であって人の肩から腰まで延びる長さを有しており、上部にはリュックへの取付け部を備えており、下部には、人がズボン類を止めているバンドに引っ掛けできるか又はバンドの内側に差し込みできる係止部を備えている。この請求項4では、リュックの背負いベルトが吊支手段を兼用している。
本願において「ズボン類」の用語は人の下半身用外着を総称する概念で使用しており、従って、足を包む部分が二股になっている一般的な意味でのズボン(スラックス,パンツ)の他に、女性用のスカートも含んでいる。言うまでもないが、通常の意味でのズボンには半ズボンも含まれている(なお、キュロットスカートは一種の半ズボンと見ることもできる)。
本願発明では、バックサポートが殆ど上下動しない(すなわち前屈みなってもあまりずれ動かない)ことにより、ズボン又はバンドが腹部の箇所において吊り上げた状態にしっかりと保持される。この場合、バックサポートが背中に重なっていることにより、人のズボン類又はバンドはバックサポートを柱にして上から吊り上げられたような状態になり、このため、人は上半身を起こした正しい姿勢に保持される。また、本願発明ではバックサポートを人の腰部に止めるベルトは必ずしも必要ないため、人の腹部を過度に圧迫する不具合も防止できる。
請求項2のように構成すると、人の背に重なったバックサポートの下部がズボンの内側又はズボン用バンドの内側に入り込んでいるため、バックサポートの下部は人の骨盤や腰椎の下部に後方から当たった状態が保持されており、このため、バックサポートは前傾しにくい状態に保持されている。
そして、バックサポートがズボン又はバンドによって前傾しにくい状態に保持されつつ、サスペンダーベルトによってズボン又はバンドが吊られているため、いわば、人の上半身は固定式のバックサポートの上部からサスペンダーベルトを介して後ろ側に引っ張るような傾向を呈している。このため、人が前傾しようとすることに対する抵抗が大きくて、背筋を伸ばした状態に保持する機能が高い。換言すると、姿勢矯正具はズボン(及びバンド)と一体になることにより、人の前傾姿勢に対する抵抗が高くなっており、このため、簡単な構造でありながら高い姿勢矯正機能(姿勢保持機能)を発揮できる。
また、バックサポートの下部はズボン又はバンドの内側に入っていると共に、サスペンダーベルトはズボン又はバンドに取り付いているため、人が上着を着ると姿勢矯正具は必然的に上着で隠れることになる。すなわち、上着の着脱を阻害することなく姿勢矯正具を装着することができる。このため、人目を気にすることなく装着することができる。この点も本願発明の優れた特徴の1つである。
ズボンの腰口を身体に止める方法としては、バックル付きのバンド(ベルト)を使用する場合と、腰口にゴムを取付ける場合とがあるが、バンドで止めるズボンを着用すると、バンドは延びないため、バックサポートが前傾しようとするとベルトで人の前腹が強く圧迫されることになり、このため、人の前傾に対する抵抗が高くなって姿勢保持機能をより向上することができる。また、バックサポートの下部はズボンの外面に重なっているため、バックサポートの下部で身体が圧迫され過ぎることを防止できる。従って、本願発明の姿勢矯正具はベルトで止めるズボンとセットで使用すると好適である。
そして、サスペンダーベルトでズボン又はバンドを吊っていると、サスペンダーベルトは下向きに引っ張られてバックサポートが上向きに引かれる傾向を呈するが、請求項3のように構成すると、バンドで止めるズボンを着用した場合において、姿勢矯正具のバックサポートが上向きにずり上がることをストッパー手段によって防止できるため、バックサポートがベルトから抜け出る不具合はない。また、請求項2のように構成すると、サスペンダーベルトをズボンのバンドにワンタッチで引っ掛けることができるため、姿勢矯正具の装着を簡単に行える利点がある。
請求項4のように構成すると、リュックを姿勢矯正具に兼用できるため汎用性を向上できると共に、体裁が良い利点がある。なお、リュックを姿勢矯正具として使用する場合、リュックの背部をバックサポートに兼用することが可能であり、従って、少なくともフックがあれば足り、バックサポートは必ずしも必要はない(但し、両者を併用すると好適である)。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).第1実施形態の概要
図1〜図5では第1実施形態を示している。このうち図1は、仮想線で示した人Mが姿勢矯正具を装着した状態の背面図であり、姿勢矯正具は、人Mの背にシャツ類を介して当たる上下長手のバックサポート1と、一端(基端)をバックサポート1の上端部に取り付けた左右一対のサスペンダーベルト2とを備えている。
バックサポート1は合成樹脂成形品であって剛体構造であり、その下部は人が穿いているズボンSのバンドBよりも下方に延びており、バックサポート1の下部はバンドBの内側に挿入されている。他方、サスペンダーベルト2は人の肩を回ってズボンSのバンドBまで延びており、両サスペンダーベルト2の他端(先端)には、係止具の一例として、バンドBに引っ掛かけてこれを吊支するフック3を取り付けている。
フック3は、その鉤部が外向きになるようにバンドBに内側から引っ掛けている(バンドBに外側から引っ掛けてもよいが、バンドBに内側から引っ掛けると、身体への圧迫感がないと共に、バンドBから外れにくい利点がある。)。バンドBはその長さを調節できるように調節具(バックル)4を備えている。以下、姿勢矯正具の詳細を図2以下の図面も参照して説明する。
(2).第1実施形態の構造の詳細
図2のうち(A)は姿勢矯正具のみの一部省略背面図、(B)は使用状態での(A)のB−B視一部破断図、図3のうち(A)はバックサポート1の正面図、(B)はバックサポート1の側面図、図4(A)はバックサポート1を正面方向から見た斜視図である。
バックサポート1は、当該バックサポート1の正面形状及び背面形状を成す基板5を備えており、基板5は、上端寄り部位にくびれ部6を有し、くびれ部6の下方には外向き突に湾曲した膨大部7が続き、膨大部7の下方の部分は全体として下端に向けて巾狭となりながら側面は緩く蛇行した形状になっている。基板5の上端部でかつ左右両端部には、サスペンダーベルト2が取付く取り付け穴8が空いている。
バックサポート1の具体的な寸法は必要に応じて設定できるが、例えば、膨大部7の最大巾寸法は70〜100mm程度、下端の巾寸法を20〜40mm程度、全長は300〜450mm程度の寸法を採用できる。大きさや形状が相違するものを複数種類用意しておくのも一案である。
バックサポート1の基板5には、その外周に沿って延びつつ表面側(片側)に突出した周壁9と、周壁9で囲われた内側に位置した内リブ10の群とが一体に形成されている。これら周壁9と内リブ10の存在により、バックサポート1に全体としての厚みが付与されていると共に、全体をほぼ等しい肉厚としつつ強度が保持されている。
周壁9と内リブ10との側面形状は同じになっている。具体的には、くびれ部6を挟んだ部分は高さが高くて(例えば30〜40mm程度)円弧条の第1山形部11に形成されており、その下方には短い長さの第1平行部12が続き、第1平行部12の下方には第1山形部11と同じ程度の上下巾で高さは低い緩やかなな第2山形部13が続き、第2山形部13の下方には第2平行部14が連続している。
本実施形態では、バックサポート1はその表面を前向きにした状態と裏面を前向きにした状態とのいずれの状態でも使用できるようになっている。従って、厳密にはどちらが表でどちらが裏とは言えないのであるが、説明の便宜上、大きな凹凸のある部分を表面と称している。そして、バックサポート1の表面側に高さが異なる山形部11,13を形成しているのは、人の背中に対する指圧効果を狙ったものである。
周壁9のうち取り付け穴8の外側の部分には、サスペンダーベルト2と干渉を回避するため切欠き15が形成されている。また、バックサポート1の下部には、人のズボンSのバンドBに下方から引っ掛かるストッパー手段の一例として、最下端に位置した第1突起16と、それよりもある程度上方に位置した第2突起17とを形成している。
既述のようにバックサポート1は表裏いずれを前向きにしても使用できるため、両突起16,17は表裏両側に突出している。両突起16,17の左右横幅はバックサポート1の横幅よりも小さい(10〜20mm程度で良い)。これは、バンドBへの挿入の便宜のためである。また、バンドBの内側への挿入のガイドのため傾斜リブ18を設けている。両突起16,17の間隔寸法は、第2突起17をバンドBに引っ掛けた状態で第1突起16が人の尾てい骨のあたりに位置するような寸法に設定すると、尾てい骨のあたりに対する指圧効果が発揮されて好適であった。具体的には、一般的な成人用姿勢矯正具であると、両突起16,17の間隔は70mm程度が好適であった。
身長の違いや好みに応じて、バンドBに引っ掛ける突起を第1突起16と第2突起17とから選択しても良いし、身長には関係なく、専ら第2突起17をバンドBに引っ掛けて、第1突起16は人の臀部に対する刺激用に使用することも可能である。
サスペンダーベルト2の一端はバックサポート1の取り付け穴8に離脱不能に固定しているが、図2(C)に別例として示すように、サスペンダーベルト2の一端に設けた樹脂製又は金属製のフック20をバックサポート1の取り付け穴8に引っ掛けても良い。フック20は戻り止め20aを設けたタイプが好ましい。
本実施形態のサスペンダーベルト2は基端側部分2aと先端側部分2bとに分離しており、両者を調節具4で連結することにより、全体の長さを調節できるようになっている。本実施形態の調節具4は回動式のピン4aを備えていて、ピン4aをサスペンダーベルト2の先端側部分2bのピン穴2cに嵌め変えることで全体の長さを段階的に調節できるようになっている。敢えて述べるまでもないが、調節具4は様々のタイプを使用できる。また、必ずしもサスペンダーベルト2は2本に分離する必要はない。
(2).傘ホルダーの取り付け構造
バックサポート1の上部には、傘を取り付けることができる。この点を主として図5に基づいて説明する。図5(A)は傘ホルダー21の斜視図であり、傘ホルダー21は合成樹脂製であり、傘の柄22のグリップ22aが上方から差し込むまれる上向き開口のケース23を備えている。ケース23の前面には、上下一対の係合爪24と、上下の爪24の間に位置した位置決め突起25とを突設している。
上部の係合爪24は側面視で上向き鉤状であり、下部の係合爪24は側面視で下向き鉤状に形成されており、また、上下係合爪24と位置決め突起25との左右横幅は同じ寸法に設定されている。他方、バックサポート1の上部には、保持取り付け部の一部として、上下係合爪24と位置決め突起25とが左右ずれ不能に嵌まる正面視縦長で前後に開口した角筒部26と、ケース23が内側から嵌まる囲いリブ27とが形成されている。
角筒部26は内リブ10を利用して形成されており、角筒部26には、上下の係合爪24がその弾性に抗して変形することによって噛み合う係止部28と、位置決め突起25を上下ずれ不能に保持する上下2本ずつの位置決めリブ29とが形成されている。また、角筒部26の左右内側面には、上下の係合爪24を左右動不能に保持する薄肉の段部30が形成されている。
傘ホルダー21は、その係止爪24及び位置決め突起25を角筒部26に後方から差し込むことによってバックサポート1にワンタッチで取り付けることができる。また、上下の係合爪24の先端部より指を当てて互いに接近するように弾性変形させることによって簡単に取り外すことができる。
傘ホルダー21のケース23には、傘が簡単に離脱することを防止する固定手段の一例として、傘の柄22のグリップ22aを押さえるねじ式のノブ31を設けている。ノブ31は、ケース23に形成したポケット部23aに嵌め込まれたナット板32にねじ込まれている。ノブ31とケース23の側面から横向きに露出しているが、これは、上着との干渉を回避するためである。
傘の柄22の抜け防止をより的確に実現するため、ケース23の開口縁部には、当該ケース23の内部において下方に延びる板ばね製の押さえ部材33を上方から抜け不能に嵌め込んでおり、この押さえ部材33をノブ31で傘の柄22のグリップ22aに押し付けている。ケース23には、押さえ部材33を横ずれ不能に保持する第1ストッパー23bと、上向き抜け不能に保持する第2ストッパー23cとを形成している。そして、押さえ部材33の先端を傘の柄22のグリップ22aに形成された多数の凹凸に係合させることによって抜け防止を図っている。押さえ部材33をグリップ22aの上端面に係合させることも可能である。
なお、傘の柄のグリップはストレートタイプのみでなく湾曲したものも多いが、この場合は、ケースを横向き開口又は後向き開口した形態に形成して、傘の柄のグリップを水平方向からケースに差し込むように構成したら良い。この場合も、ノブ等の固定手段でグリップをケース23に押さえ固定することになる。
(3).まとめ
以上の構成において、バックサポート1の下端はその下端がズボンSとバンドBとの間に入りんでいるため、バックサポート1の下端はしっかりと押さえられている。そして、人が前傾姿勢を採ろうとすると、腰椎の部分がバックサポート1の下端部で強く圧迫されると共に、バンドBにテンションが掛かることによって腹部が圧迫され、このため、前傾姿勢に対して高い抵抗が付与される。
ところで、仮にサスペンダーベルト2の他端がバンドBに引っ掛けられていないと、人が前傾姿勢を採るとバックサポート1は上向きにずり上がる傾向を呈し、このため、人の身体に対するバックサポート1の抵抗が弱くなる。これに対してサスペンダーベルト2でズボンSのバンドBが腹部の箇所で吊られていると、ズボンSの後部がずり上がることが阻止されるため、バックサポート1のずり上がりは殆どなく、このため、高い姿勢保持機能を確保できるのである。
また、本願発明の姿勢矯正具が高い矯正機能を持つ理由は、次のようにも説明できる。すなわち、人が上半身を屈めると背中の肩から腰までの上下長さは背筋を伸ばしている時に比べて長くなり、このため、人の胴体の側面視での周回りの寸法(背中−肩−胸−腹−股−腰−背中を結ぶ閉ループの寸法)は、直立姿勢のときよりも前傾姿勢のときが大きくなるが、本願発明では、姿勢矯正具とズボンSとで構成されるループの長さは一定であるため、人が前傾姿勢を採ることが許容されにくく、このため、姿勢保持機能(矯正機能)が高いと言える。
図4(B)は変形例の背面図、(C)は(A)の一部破断側面図である。この変形例では、囲いリブ27の箇所を除いて基板5を厚さ方向の中間部に位置して、表裏両側に周壁9と内リブ10とを設けている。このように構成すると、バックサポート1を合成樹脂の射出成形で製造するにおいて、表裏両側で樹脂の成形収縮を均等化できるため、バックサポート1が反ることを防止できる利点がある。
(4).第2〜第7実施形態(図6〜図8)
図6では第2実施形態を示している。(A)は正面図、(B)は縦断側面図、(C)は背面図、(D)は平面図である。この実施形態はバックサポート1の別形態を示すもので、バックサポート1は全体として等巾の長方形に形成されている。また、本実施形態のバックサポート1は1つの突起16しか備えていない一方、サスペンダーベルト2が取付く取り付け穴8は上下2カ所に設けている。周壁9と内リブ10とを備えている点は第1実施形態と同じである。
図7では第3実施形態を示している。(A)は横向き姿勢にした正面図、(B)は横向き姿勢にした側面図である。この実施形態ではバックサポート1は全体として板状に形成されており、また、人が装着した状態で側面視後向き凹となるように緩く湾曲している。この例では、姿勢矯正具を装着すると人は上半身を後側に反り気味となるため、姿勢矯正機能はより高くなる。
図8(A)では第4実施形態を示している。この実施形態では、バックサポート1のうち人の身体に当たる側の面に、クッション手段の一例として、エラストマー等の軟質層35を一体に形成している。刺激に対する感度は身体の部位によってまちまちであるから、バックサポート1のうち、刺激に対して敏感な部分に当たる部分だけにクッション手段を設けても良い。
図8(B)ではサスペンダーベルト2の他端に設ける係止手段の別例である第5実施形態を示している。すなわちこの第5実施形態では、係止手段としての固定具36を、ホルダー37のスライド作用によってクランプ体38が開閉するタイプに構成している。バンドBを使用しない場合はサスペンダーベルト2でズボンSを吊る必要があるが、この場合は、第4実施形態のような固定具36を使用すると好適である(ズボンに、フックが引っ掛かる部分を縫い付け等によって設けておいても良い。)。
図8(C)に示す第6実施形態もサスペンダーベルト2の係止手段の別例であり、この実施形態では、係止手段の一例として、サスペンダーベルト2の他端部にバンドBが通るリング部39を形成している。図8(D)では、バックサポート1に形成するストッパー手段の別例である第7実施形態を示している。すなわちこの実施形態では、ストッパー手段として、バックサポート1の下部にバンドBが嵌まる凹所40を形成している。
(5).第8実施形態(図9〜図10)
図9〜図10では、リュックを姿勢矯正具に兼用した第8実施形態を示しているす。図9のうち(A)は全体の斜視図であり、リュック42は通常のものであり、人の背に重なる収納部43と左右の背負いベルト44とを備えている。
収納部43の上端には吊り下げて持つための提げ輪45を設けており、この提げ輪45に平ベルト製のバックサポート46を取付けている。バックサポート46は、取付け部の一例としてのバックル47によって提げ輪45に取付けており、バックサポート46の下端にはフック48を設けている(フック48でバックサポート46を提げ輪45に取り付けることも可能であり、この場合は上下の方向性が無くなる利点がある)。
背負いベルト44は、収納部43の上端に一体に取付けられた厚肉状の上ベルト部49と、収納部43の下端に一体に取付けられた下ベルト部50とから成っており、上ベルト部49の下端に取付けたバックル51に下ベルト部50を通している。そして、下ベルト部50のうちその付け根とバックル51との間の部位にはフック48を取付けている。
フック48の詳細は図9(B)〜(D)に示している。すなわち、(B)は斜視図、(C)は正面図、(D)は縦断側面図であり、これらの図から理解できるように、フック48は、バックサポート46又は下ベルト部50が取り付くバックル部48aと、人のバンドBに引っ掛けるための上向きの鉤部48bとを備えており、バックル部48aには、上下2つのベルト挿通穴52が開口している。上方のベルト挿通穴52の内部には、ベルトの引っ掛かりを良くするための歯が形成されている。
本実施形態のフック48は合成樹脂製であり、フック48の鉤部48bは正面視で基部48cの左右外側にずれている。これは、主として射出成形法で製造するに際して密着・離反する一対の金型のみで成形できるようにするためである。もちろ、正面視で鉤部48bと基部48cとが前後に重なる形態とすることも可能であり、また、フック48を線材製や金属板製とすることも可能である。
図10では使用状態を示しており(但し、人は表示していない)、この図に示すように、各フック48でズボンのバンドBを吊ることにより、姿勢矯正機能が発揮される。バックサポート46及び背負いベルト44は上向きのテンションが掛かる状態にしておくのが好ましい。背負いベルト44の下ベルト部50はバックル51らはみ出た余長部50aを備えているが、この余長部50aにフック48を取付けても良い。
また、バックサポート46を設けることに代えて、リュック42における収納部の下端中央部からバックベルトを吊り下げ、このベルトに設けたフックをバンドBの後部に引っ掛けることも可能である(この場合は、リュック42の背部がバックサポートを兼用することになる。)。この場合、バックベルトはリュック42に縫着等によって固定しても良いし、着脱式としても良い。
(6).他の実施形態(図11)
図11では他の実施形態を示している。このうち(A)で示す第9実施形態は板状に形成された剛体構造のバックサポート1の別例であり、基本的には第1実施形態と同じである。バックサポート1の上端には取付け穴8が空いており、この取付け穴8を利用してリュック42に取付けることができる。取付けは例えば紐で縛ったりフックで引っ掛けたりすることによって行われる。取付け穴8は左右に分離せずに、一点鎖線で示すように一つの長穴にしてもよい。
(B)に示すのはサスペンダーベルト2の別例である第10実施形態であり、両端にフック48を設けている。このサスペンダーベルト2を使用して(A)のバックサポート1を装着することも可能である。
(C)及び(D)に示すのは第11実施形態である。この実施形態において、バックサポート53は樹脂板のような比較的薄い素材からなっていて人の背に重なるようになっており、かつ、バックサポート53は人の肩に上方から嵌まる左右のフック状部53aと、バンドBの下方まで延びる係止部53bとを備えている。また、左右フック状部53aにサスペンダーベルト2を取付けている。バックサポート53には、クッション材54を張っている。
(E)及び(F)に示すのは姿勢矯正具をシャツと一体化した第12実施形態である。この実施形態では、シャツ55の内側に、腰のある素材からなるバックサポート56を縫着等の適宜手段で一体に取付けている。バックサポート56は人の胸の当たりまで延びるフロント部56aを設け、シャツ55の前面に、フロント部56aの下端に取り付くバックル57を設けて、このバックル57にサスペンダーベルト2を取付けている。この例から理解できるように、姿勢矯正具を衣服と一体化することもできるのである。なお、洗濯の容易性からは、バックサポート56は衣服に着脱方式とするのが好ましい。
(7).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えばバックサポートの素材としては木を使用しても可能である。勿論、異種素材を併用してもよい。また、バックサポートの形状(正面形状、側面形状、断面形状)も様々に具体化することができる。例えばバックサポートの下部に、人の腰を後ろから抱く幅広部を形成するといったことも可能である。
バックサポートは用途によってその硬さを選択したらよい。従って、本質的に撓み変形しない剛体構造のものから、薄い樹脂板やダンボール状素材、或いは皮革のようにある程度は撓み変形するもの、厚い織地(或いは網地)のよう自在に撓み変形するものなど、様々の素材を選択できる。
バックサポートに補助取り付け部を設ける場合、様々のものを取付けることが可能である。例えばゴルフに際して使用する姿勢矯正具の場合は、ボールやティ類のような備品用の収納ケースを取付けることが可能である。また、ウォーキング用姿勢矯正具の場合であると、小物入れを取付けることも可能である。傘ホルダー等の補助部材をバックサポートに一体的に設けておくことも可能である。なお、本願発明の姿勢矯正具は、例えば椅子に腰掛けた状態で使用するというように、静止状態で使用することも可能である。
第1実施形態の使用状態の背面図である。 (A)は第1実施形態の背面図、 (B)は使用状態での (A)の一部破断 B-B視図 、 (C)は別例を示す図である。 バックサポートの正面図及び側面図である。 バックサポート1の斜視図である。 傘ホルダーの取り付け手段を示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4〜第7実施形態を示す図である。 第8実施形態を示す図である。 第8実施形態の使用状態を示す図である。 第9〜12実施形態を示す図である。
符号の説明
1,46,53,56 バックサポート
2 サスペンダーベルト
3,48 フック
16,17 突起
42 リュック

Claims (4)

  1. 人がズボン類を穿いた状態で装着する姿勢矯正具であって、
    人の背に重なって殆ど上下動しない状態に保持されるバックサポートと、人が穿いたズボン類の腰口部又はバンドを人の腹部の箇所において吊支する左右2つの係止具とを備えており、前記左右の係止具はそれぞれ吊支手段を介してバックサポートで吊り下げられている、
    姿勢矯正具。
  2. 前記バックサポートは剛体構造であると共に、下部をズボンの内側又はズボンを止めているバンドの内側に差し込みできる長さになっている一方、前記吊支手段は撓み変形自在なサスペンダーベルトであり、このサスペンダーベルトをバックサポートの上端部に取付けている、
    請求項1に記載した姿勢矯正具。
  3. 前記バックサポートの下部には、ズボンを止めているバンドに下方から引っ掛かるストッパー手段を設けている一方、前記左右サスペンダーベルトの下端には、前記バンドに引っ掛けることのできるフックを設けている、
    請求項2に記載した姿勢矯正具。
  4. 人の背に重なる収納部と左右の背負いベルトとを備えているリュックを姿勢矯正具として使用するに際して用いるフック又はバックサポートであって、
    前記フックは、リュックにおける背負いベルトの下部に着脱自在に取付けるためのバックル部と人のバンドに下方から引っ掛け得る鉤部とを備えている一方、前記バックサポートは、剛体又は非剛体であって人の肩から腰まで延びる長さを有しており、上部にはリュックへの取付け部を備えており、下部には、人がズボン類を止めているバンドに引っ掛けできるか又はバンドの内側に差し込みできる係止部を備えている、
    姿勢矯正具に使用するフック又はバックサポート。
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