JP2022056747A - 光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】光学モジュールを備える可動体と固定体と可動体の固定体に対する配置を変更して光軸方向を補正する補正機構とを備える光学ユニットにおいて、小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くする。
【解決手段】光学モジュール22を備える可動体100と、光学モジュール22の光軸方向と交差する周囲方向において可動体100を囲む固定体200と、可動体100の固定体200に対する配置を補正する補正機構41及び43と、を備え、補正機構41及び43は、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構41と、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構43と、を有する光学ユニット1。
【選択図】図3
【解決手段】光学モジュール22を備える可動体100と、光学モジュール22の光軸方向と交差する周囲方向において可動体100を囲む固定体200と、可動体100の固定体200に対する配置を補正する補正機構41及び43と、を備え、補正機構41及び43は、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構41と、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構43と、を有する光学ユニット1。
【選択図】図3
Description
本発明は、光学ユニットに関する。
従来から、様々な光学ユニットが使用されている。このうち、光学モジュールを備える可動体を固定体に対して配置を変更して光軸方向を補正する補正機構を備える光学ユニットが使用されている。例えば、特許文献1には、レンズを備えるレンズ支持体を第1プレートに対して移動させることが可能なレンズ駆動装置が開示されている。
上記のような、光学モジュールを備える可動体を固定体に対して配置を変更して光軸方向を補正する補正機構を備える光学ユニットにおいては、小型に保ちつつ可動体の固定体に対する補正量を多くすることが困難であった。可動体を固定体に対して傾けるにしても傾けることが可能な角度は限られている場合が多く、また、可動体を固定体に対して傾ける角度を大きくするとその回転軸と交差する方向に可動体の回転を許容するスペースを固定体において大きくとらなくいけなくなるためである。また、可動体を固定体に対して直線方向にシフトさせる構成では光軸方向の補正量は限られる。そこで、本発明は、光学モジュールを備える可動体と固定体と可動体の固定体に対する配置を変更して光軸方向を補正する補正機構とを備える光学ユニットにおいて、小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることを目的とする。
本発明の光学ユニットは、光学モジュールを備える可動体と、前記光学モジュールの光軸方向と交差する周囲方向において前記可動体を囲む固定体と、前記可動体の前記固定体に対する配置を変更して前記光軸方向を補正する補正機構と、を備え、前記補正機構は、前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構と、前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、補正機構は、可動体を固定体に対して光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構と、可動体を固定体に対して光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構と、を有する。このため、2種類の補正機構を組み合わせることで。光学ユニットを小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構による前記光学モジュールの前記光軸方向に対する前記可動体の前記固定体に対する配置の補正範囲は、前記シフト機構による前記光学モジュールの前記光軸方向に対する前記可動体の前記固定体に対する配置の補正範囲よりも広い構成とすることができる。このような構成とすることで、補正量を大きくしやすいチルト機構をメインの補正機構とし、補正量を大きくしにくいシフト機構をサブの補正機構とすることができ、効率的に光軸方向の補正量を多くすることができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、コイルと磁石とからなる駆動機構を備える構成とすることができる。このような構成とすることで、チルト機構及びシフト機構の少なくとも一方の駆動機構を、コイルと磁石とからなる簡単な構成とすることができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構及び前記シフト機構は、共に、コイルと磁石とからなる駆動機構を備え、前記チルト機構の磁石と前記シフト機構の磁石とが干渉しない位置に配置されている構成とすることができる。このような構成とすることで、チルト機構の磁石とシフト機構の磁石とが干渉して補正機構が誤動作することを抑制することができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、前記可動体に磁石を有し、前記固定体にコイルを有する構成とすることができる。このように、可動しない固定体にコイルを有する構成とすることで、コイルの配線を簡単にすることができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、前記可動体にコイルを有し、前記固定体に磁石を有する構成とすることができる。このような構成とすることで、可動体に磁石を有し固定体にコイルを有することが困難な構成においても、光学ユニットを小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記シフト機構は、前記チルト機構と共に前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向に移動させる構成とすることができる。このような構成とすることで、チルト機構と可動体とを有するユニットをシフトさせて光軸方向の補正を行うことができる。
本発明の光学ユニットにおいては、前記チルト機構は、前記シフト機構と共に前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動させる構成とすることができる。このような構成とすることで、シフト機構と可動体とを有するユニットをチルトさせて光軸方向の補正を行うことができる。
本発明の光学ユニットは、光学モジュールを備える可動体と固定体と可動体の固定体に対する配置を変更して光軸方向を補正する補正機構とを備える光学ユニットにおいて、小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。なお、各図において、X軸、Y軸及びZ軸は各々直行する方向であり、+X方向及び-X方向に見た図を側面図、+Y方向に見た図を正面図、-Y方向に見た図を背面図、+Z方向に見た図を平面図、-Z方向に見た図を底面図とする。また、X軸方向はヨーイング軸方向に対応し、Y軸方向はピッチング軸方向に対応し、Z軸方向は光軸方向に対応するとともにローリング軸方向に対応する。
[実施例1](図1及び図2)
最初に、本発明の光学ユニット1として、実施例1に係る光学ユニット1Aについて図1及び図2を用いて説明する。
最初に、本発明の光学ユニット1として、実施例1に係る光学ユニット1Aについて図1及び図2を用いて説明する。
本実施例の光学ユニット1Aは、カメラやスマートフォンなどにおいて好ましく使用可能である。本実施例の光学ユニット1Aは、コンパクトに構成でき、カメラやスマートフォンをコンパクト構成できるためである。ただし、本実施例の光学ユニット1Aは、カメラやスマートフォンに限定されず、特に用途を限定することなく様々な装置に使用可能である。
図1及び図2で表されるように、本実施例の光学ユニット1Aは、レンズ等が設けられる光学モジュール22を備える第1可動体20を備えている。また、光学モジュール22の光軸方向(Z軸方向)と交差する周囲方向において第1可動体20を囲むケース部10Aと、第1可動体20がケース部10Aに収容された状態で-Z方向からケース部10Aを覆うことが可能な底部10Bと、を備える第2可動体10を備えている。また、第1可動体20と第2可動体10との間において、バネ性を有するジンバルフレーム部31をもって第1可動体20を第2可動体10に対して揺動可能に支持するジンバル機構30を備えている。さらに、第2可動体10に対して第1可動体20を揺動させる揺動機構41を備えている。
これら、第1可動体20、第2可動体10、ジンバル機構30及び揺動機構41などにより可動体100(可動体100A)を構成している。また、本実施例の光学ユニット1Aは、可動体100Aを収容部50の内部に保持する固定体200(固定体200A)を備えている。固定体200Aは、光軸方向(Z軸方向)と交差する周囲方向において可動体100Aを囲む構成となっている。
第1可動体20は、略直方体をしている。光学モジュール22は、上面部20a、下面部20d、X軸方向における両側の側面部20b及びY軸方向における両側の側面部20cにより第1可動体20の内部に保持されており、第1可動体20の+Z方向の面である上面部20aからレンズが突出した状態となるように配置されている。また、X軸方向における第1可動体20の両側の側面部20bには、揺動機構41を構成する磁石21Aが設けられている。また、Y軸方向における第1可動体20の両側の側面部10cには、揺動機構41を構成する磁石21Bが設けられている。磁石21A及び磁石21Bは、N極とS極とがZ軸方向(光軸方向)に並んで形成される2極着磁の磁石21である。
第2可動体10は、略直方体をしており、ケース部10Aが上面部10a、X軸方向における両側の側面部10b及びY軸方向における両側の側面部10cを構成し、底部10Bが下面部10dを構成している。第2可動体10の+Z方向の面である上面部10aには、光学モジュール22のレンズを通す孔部12が設けられている。
また、第2可動体10のX軸方向における両側の側面部10bにおける内側の面には、揺動機構41を構成するコイル11Aが設けられている。また、第2可動体10のY軸方向における両側の側面部10cにおける内側の面には、揺動機構41を構成するコイル11Bが設けられている。コイル11Aは磁石21Aと対向する位置に配置され、コイル11Bは磁石21Bと対向する位置に配置されている。また、第2可動体10のX軸方向における両側の側面部10bにおける外側の面には、後述するスライド機構43を構成するコイル13Aが設けられている。また、第2可動体10のY軸方向における両側の側面部10cにおける外側の面は、スライド機構43を構成するコイル13Bが設けられている。
ジンバル機構30は、光学モジュール22を通す円形の孔部33を有し外形が矩形のジンバルフレーム部31と、第1可動体20及び第2可動体10との接続部32と、を有している。接続部32は矩形のジンバルフレーム部31の4角に形成されており、このうち対角線上の2つの接続部32は第1可動体20に対して揺動可能に接続されており、別の対角線上の2つの接続部32は第2可動体10に対して揺動可能に接続されている。
揺動機構41は、コイル11Aと磁石21Aとからなるピッチング軸揺動機構と、コイル11Bと磁石21Bとからなるヨーイング軸揺動機構と、を有している。詳細には、ピッチング軸揺動機構として光学ユニット1AのX軸方向における両側に1つずつ合計2つのコイル11Aと磁石21Aとが設けられており、ヨーイング軸揺動機構として光学ユニット1AのY軸方向における両側に1つずつ合計2つのコイル11Bと磁石21Bとが設けられている。ただし、このような構成に限定されず、ピッチング軸揺動機構としてコイル11Aと磁石21Aとを1つずつ備える構成としてもよいし、ヨーイング軸揺動機構としてコイル11Bと磁石21Bとを1つずつ備える構成としてもよい。さらには、ピッチング軸揺動機構及びヨーイング軸揺動機構のうちのいずれか一方のみを備える構成としてもよい。
なお、上記のように、磁石21A及び磁石21BはともにN極とS極とがZ軸方向に並んで形成され、第1可動体20は第2可動体10に対してジンバル機構30により4隅で係合される。このため、コイル11Aと磁石21Aとからなるピッチング軸揺動機構を駆動することで、磁石21AにZ軸方向に力が加わって、第1可動体20は第2可動体10に対してY軸方向を回転軸としてチルトする。一方、コイル11Bと磁石21Bとからなるヨーイング軸揺動機構を駆動することで、磁石21BにZ軸方向に力が加わって第1可動体20は第2可動体10に対してX軸方向を回転軸としてチルトする。
収容部50は、上面部50aが+Z方向に開放しており、X軸方向における両側の側面部50b、Y軸方向における両側の側面部50c、-Z方向の下面部50dにより、略直方体のコップ状となっている。ただし、光学モジュール22院設けられたレンズが遮光されることがなければ、上面部50aが+Z方向に開放していない構成としてもよい。そして、X軸方向における両側の側面部50bにおける内側の面には、スライド機構43を構成する磁石23Aが設けられている。また、Y軸方向における両側の側面部50cにおける内側の面には、スライド機構43を構成する磁石23Bが設けられている。磁石23Aは第2可動体10に設けられたコイル13Aと対向する位置に配置され、磁石23Bは第2可動体10に設けられたコイル13Bと対向する位置に配置されている。
ここで、磁石23Aは、N極とS極とがY軸方向に並んで形成される2極着磁の磁石21である。このため、コイル13Aに電流を流すと磁石23AにはY軸方向に力が加わる。一方、磁石23Bは、N極とS極とがX軸方向に並んで形成される2極着磁の磁石21である。このため、コイル13Bに電流を流すと磁石23BにはX軸方向に力が加わる。収容部50には不図示の案内機構が設けられており、コイル13Aに電流を流すことで可動体100Aは固定体200Aに対してY軸方向にシフトし、コイル13Bに電流を流すことで可動体100Aは固定体200Aに対してX軸方向にシフトする。
ここで、一旦まとめると、本実施例の光学ユニット1Aは、光学モジュール22を備える可動体100と、光学モジュール22の光軸方向(Z軸方向)と交差する周囲方向において可動体100を囲む固定体200と、を備えている。そして、可動体100の固定体200に対する配置を変更して光軸方向を補正する補正機構としての役割をジンバル機構30などとともに揺動機構41とに担わせている。また、補正機構としての役割を不図示の案内機構などとともにスライド機構43にも担わせている。詳細には、該補正機構として、揺動機構41は可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向(X軸方向及びY軸方向)を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構の役割をし、スライド機構43は可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向(X軸方向及びY軸方向)に移動可能に支持するシフト機構の役割をしている。
このように、本実施例の光学ユニット1Aは、補正機構として、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構と、可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構と、を有する。このため、本実施例の光学ユニット1Aは、2種類の補正機構を組み合わせることで。光学ユニット1を小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることができる。
ここで、本実施例の光学ユニット1Aにおいては、チルト機構による光学モジュール1の光軸方向に対する可動体100の固定体200に対する配置の補正範囲を、シフト機構による光学モジュール1の光軸方向に対する可動体100の固定体200に対する配置の補正範囲よりも広い構成としている。このような構成としていることで、本実施例の光学ユニット1Aは、補正量を大きくしやすいチルト機構をメインの補正機構とし、補正量を大きくしにくいシフト機構をサブの補正機構とし、効率的に光軸方向の補正量を多くしている。本実施例の光学ユニット1Aにおいては、例えば、5°の光軸方向の補正を行う場合、チルト機構による補正範囲を4°とし、シフト機構による補正範囲を1°ぶんに相当する移動量とする。
また、本実施例の光学ユニット1Aにおいては、揺動機構41及びスライド機構43はともにコイルCと磁石Mとからなる駆動機構である。このように、チルト機構及びシフト機構の少なくとも一方は、コイルCと磁石Mとからなる駆動機構を備える構成とすることが望ましい。このような構成とすることで、チルト機構及びシフト機構の少なくとも一方の駆動機構を、コイルCと磁石Mとからなる簡単な構成とすることができるためである。
また、本実施例の光学ユニット1Aにおいては、図2で表されるように、第2可動体10に対して、揺動機構41を構成するコイルC及び磁石MのうちのコイルC(コイル11A及びコイル11B)と、スライド機構43を構成するコイルC及び磁石MのうちのコイルC(コイル13A及びコイル13B)と、を配置している。これは、第2可動体10に対して磁石M同士を配置すると、第2可動体10に配置された一方の磁石Mの磁力が第2可動体10に配置されたもう一方の磁石Mに影響を与えてしまう虞があるためである。
別の表現をすると、本実施例の光学ユニット1Aにおいては、チルト機構及びシフト機構は、共に、コイルCと磁石Mとからなる駆動機構を備え、チルト機構の磁石Mとシフト機構の磁石Mとが干渉しない位置に配置されている。このような構成としていることで、本実施例の光学ユニット1Aは、チルト機構の磁石Mとシフト機構の磁石Mとが干渉して補正機構が誤動作することを抑制している。
ここで、チルト機構及びシフト機構の少なくとも一方は、可動体100に磁石Mを有し、固定体200にコイルCを有する構成としてもよい。このように、可動しない固定体200にコイルCを有する構成とすることで、コイルの配線を簡単にすることができる。
ただし、本実施例の光学ユニット1Aのシフト機構のように、チルト機構及びシフト機構の少なくとも一方は、可動体100にコイルCを有し、固定体200に磁石Mを有する構成としてもよい。このような構成とすることで、可動体100に磁石Mを有し固定体200にコイルCを有することが困難な構成においても、光学ユニット1を小型に保ちつつ光軸方向の補正量を多くすることができるためである。
なお、本実施例の光学ユニット1Aのように、シフト機構が、チルト機構と共に可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向に移動させる構成としてもよい。このような構成とすることで、チルト機構と可動体100とを有するユニット(本実施例の可動体100に相当)をシフトさせて光軸方向の補正を行うことができる。
ただし、チルト機構が、シフト機構と共に可動体100を固定体200に対して光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動させる構成としてもよい。このような構成とすることで、シフト機構と可動体100とを有するユニットをチルトさせて光軸方向の補正を行うことができる。
なお、本実施例の光学ユニット1Aは、シフト機構として、可動体100を固定体200に対してY軸方向にスライド可能なコイル13A及び磁石23Aと、可動体100を固定体200に対してX軸方向にスライド可能なコイル13B及び磁石23Bと、を有している。ただし、このような構成に限定されず、シフト機構として、可動体100を固定体200に対してX軸方向またはY軸方向の一方のみにスライド可能な構成としてもよい。
また、本実施例の光学ユニット1Aは、シフト機構としてのコイル13A及び磁石23Aの対及びコイル13B及び磁石23Bの対を各々2つ有している。ただし、このような構成に限定されず、シフト機構としてのコイル13A及び磁石23Aの対及びコイル13B及び磁石23Bの対を各々1つずつ有する構成としてもよい。また、本実施例の光学ユニット1Aは、チルト機構としてのコイル11A及び磁石21Aの対及びコイル11B及び磁石21Bの対を各々2つ有している。ただし、このような構成に限定されず、シフト機構としてのコイル11A及び磁石21Aの対及びコイル11B及び磁石21Bの対を各々1つずつ有する構成としてもよい。
[実施例2](図3及び図4)
次に、実施例2の光学ユニット1について図3及び図4を用いて説明する。ここで、図3は本発明の実施例2に係る光学ユニット1Bの分解斜視図であり、実施例1の光学ユニット1Aにおける図1に対応する図である。また、図4は本発明の実施例2に係る光学ユニット1Bの側面断面図であり、実施例1の光学ユニット1Aにおける図2に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。本実施例の光学ユニット1は、下記に説明する部分の構成以外は、実施例1の光学ユニット1Aと同様の構成である。このため、下記で説明する部分以外においては、実施例1の光学ユニット1Aと同様の技術的特徴を有する。
次に、実施例2の光学ユニット1について図3及び図4を用いて説明する。ここで、図3は本発明の実施例2に係る光学ユニット1Bの分解斜視図であり、実施例1の光学ユニット1Aにおける図1に対応する図である。また、図4は本発明の実施例2に係る光学ユニット1Bの側面断面図であり、実施例1の光学ユニット1Aにおける図2に対応する図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。本実施例の光学ユニット1は、下記に説明する部分の構成以外は、実施例1の光学ユニット1Aと同様の構成である。このため、下記で説明する部分以外においては、実施例1の光学ユニット1Aと同様の技術的特徴を有する。
図1及び図2で表されるように、実施例1の光学ユニット1Aは、シフト機構(スライド機構43)が可動体100(可動体100A)の周囲方向に配置される構成であった。一方、図3及び図4で表されるように、本実施例の光学ユニット1Bは、シフト機構(スライド機構43)が可動体100(可動体100B)の周囲方向ではなく、シフト機構(スライド機構43)が可動体100Bと光軸方向においてオーバーラップする位置に配置される構成である。
具体的には、本実施例の光学ユニット1Bは、底部10Bの下面部10dにコイル14を有し、収容部50の下面部50dに磁石24を備えている。コイル14及び磁石24は2つずつ設けられており、一方の磁石24はN極とS極とがX軸方向に並んで配置されており、他方の磁石24はN極とS極とがY軸方向に並んで配置されている。このため、2つのコイル14に流す電流を調整することで、可動体100Bは固定体200Bに対してX軸方向にもY軸方向にもシフトすることが可能である。ただし、このような構成に限定されず、可動体100Bが固定体200Bに対してX軸方向またはY軸方向の一方にのみシフトすることが可能な構成としてもよい。
実施例1の光学ユニット1Aは、シフト機構が可動体100の周囲方向に配置される構成であるので、光軸方向における光学ユニット1の大型化を抑制できる。一方、本実施例の光学ユニット1Bは、シフト機構が可動体100と光軸方向においてオーバーラップする位置に配置される構成であるので、周囲方向における光学ユニット1の大型化を抑制できる。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…光学ユニット、1A…光学ユニット、1B…光学ユニット、10…第2可動体、10a…上面部、10b…側面部、10c…側面部、10d…下面部、10A…ケース部、10B…底部、11A…コイル、11B…コイル、12…孔部、13A…コイル、13B…コイル、20…第1可動体、20a…上面部、20b…側面部、20c…側面部、20d…下面部、21A…磁石、21B…磁石、22…光学モジュール、23A…磁石、23B…磁石、30…ジンバル機構(補正機構、チルト機構)、31…ジンバルフレーム部、32…接続部、33…孔部、41…揺動機構(補正機構、チルト機構)、43…スライド機構(補正機構、シフト機構)、50…収容部、50a…上面部、50b…側面部、50c…側面部、50d…下面部、100…可動体、100A…可動体、100B…可動体、200…固定体、200A…固定体、200B…固定体、C…コイル、M…磁石
Claims (8)
- 光学モジュールを備える可動体と、
前記光学モジュールの光軸方向と交差する周囲方向において前記可動体を囲む固定体と、
前記可動体の前記固定体に対する配置を変更して前記光軸方向を補正する補正機構と、
を備え、
前記補正機構は、
前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動可能に支持するチルト機構と、
前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するシフト機構と、を有することを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構による前記光学モジュールの前記光軸方向に対する前記可動体の前記固定体に対する配置の補正範囲は、前記シフト機構による前記光学モジュールの前記光軸方向に対する前記可動体の前記固定体に対する配置の補正範囲よりも広いことを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1または2に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、コイルと磁石とからなる駆動機構を備えることを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1または2に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構及び前記シフト機構は、共に、コイルと磁石とからなる駆動機構を備え、
前記チルト機構の磁石と前記シフト機構の磁石とが干渉しない位置に配置されていることを特徴とする光学ユニット。 - 請求項3または4に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、前記可動体に磁石を有し、前記固定体にコイルを有することを特徴とする光学ユニット。 - 請求項3または4に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構及び前記シフト機構の少なくとも一方は、前記可動体にコイルを有し、前記固定体に磁石を有することを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の光学ユニットにおいて、
前記シフト機構は、前記チルト機構と共に前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向に移動させることを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の光学ユニットにおいて、
前記チルト機構は、前記シフト機構と共に前記可動体を前記固定体に対して前記光軸方向と交差する方向を回転軸として揺動させることを特徴とする光学ユニット。
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