JP2012002973A - 手振れ抑制装置 - Google Patents

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厚吉 寺嶋
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Abstract

【課題】カメラモジュールを可動枠体に後付けが可能で、かつ、可動枠体を効率よく回動させることのできる手振れ抑制装置を提供する。
【解決手段】Z軸方向と直交する方向に磁化された永久磁石12を、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がそれぞれN極及びS極になるように着磁された磁石片と、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がそれぞれN極及びS極となるように着磁された小磁石片とを上下方向に重ねて成る磁石片とから構成するとともに、この永久磁石12を、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と同じ磁極であり、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの残りの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と異なる磁極となるように配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影用光学機器の手振れを抑制する装置に関するもので、特に、レンズ駆動装置などのレンズ及び撮像素子を搭載した装置を遥動させて手振れを抑制する手振れ抑制装置に関する。
近年、携帯電話等に搭載されるカメラは、撮影時に手振れが発生しやすい。
そこで、図17,18に示すように、レンズ駆動装置とイメージセンサーユニットとを備えたカメラモジュール51を被写体側に開口部52sを有する可動枠体52に取付け、この可動枠体52を、ジンバルバネ53を介して、固定体54に遥動可能に取付けるとともに、手振れ検出センサー55の検出結果に基づいて可動枠体52を固定体54に対して遥動させる手振れ補正機構56を用いて、可動枠体52を固定体54に対して遥動させて手振れの影響を抑制する構成の手振れ抑制装置50が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
手振れ補正機構56は、可動枠体52の互いに対向する2つの側面52a,52cに取付けられた永久磁石57a,57cと、互いに対向し前記側面52a,52cに直交する2つの側面52b,52dに取付けられた永久磁石57b,57dと、固定体54の内壁54a〜54dの永久磁石57a〜57dに対向する位置に永久磁石57a〜57dと所定の空隙を隔ててそれぞれ配置されたコイル58a〜58dと、手振れ検出センサー55の検出結果に基づいてコイル58a〜58dに通電する電流を制御する電流制御手段(図示せず)とを備える。なお、図17,18では、固定体54の内壁54a,54cと、側面52c側に配置される永久磁石57cとコイル58cとについては図示していない。
永久磁石57a〜57dは、それぞれ側面52a〜52dに垂直な方向、すなわち、カメラモジュール51のレンズ駆動装置に搭載される図示しないレンズの光軸方向をZ軸方向とし、可動枠体52の互いに直交する側面52a,52bに垂直な方向をそれぞれX軸方向,Y軸方向としたときに、X軸方向及びY軸方向にそれぞれ磁化されている。
一方、コイル58a,58cはそれぞれX軸周りに巻き回され、コイル58b,58dはそれぞれY軸回りに巻き回されている。
永久磁石57a〜57dからの磁界は、図18に示すように、それぞれ、永久磁石57a〜57dの表面側から裏面側に向かうので、コイル58a,58cに通電するとコイル各辺にはそれぞれX軸方向のローレンツ力が作用する。コイル58a,58cに通電する際には、コイル58aに作用するローレンツ力の方向を+X方向としたときに、コイル58cに作用するローレンツ力の方向も+X方向となるように通電する。
一方、コイル58b,58dに通電するとコイル各辺にはそれぞれY軸方向のローレンツ力が作用する。コイル58b,58dに通電する際には、コイル58bに作用するローレンツ力の方向を+Y方向としたときに、コイル58dに作用するローレンツ力の方向も+Y方向となるように通電する。
コイル58aは固定体54に固定され、永久磁石57aは可動枠体52に固定されているので、永久磁石57aには、コイル58aに作用するローレンツ力の反作用により−X方向の推力が作用し、永久磁石57cにもコイル58cに作用するローレンツ力の反作用により−X方向の推力が作用する。したがって、コイル58a,58cに通電することで、可動枠体52をY軸回りに回動させることができる。同様に、永久磁石57bにはコイル58bに作用するローレンツ力の反作用により−Y方向の推力が作用し、永久磁石57dにはコイル58dに作用するローレンツ力の反作用により−Y方向の推力が作用するので、コイル58b,58dに通電することで、可動枠体52をX軸回りに回動させることができる。
したがって、固定体54に手振れが生じた場合には、手振れの大きさと方向とを手振れ検出センサー55で検出し、この検出された手振れの大きさと方向に応じて、コイル58a〜58dに通電する電流量を制御して、カメラモジュール51が取付けられた可動枠体52を回動させることで手振れを抑制することができる。
特開2009−294393号公報
しかしながら、従来の手振れ抑制装置50では、ジンバルバネ53が、固定体54の内側で、可動枠体52と固定体54とに挟持されているオールインワン構造となっているので、可動枠体52に独立して別体として構成されたカメラモジュール51を手振れ抑制装置50の組立後に外側から取付けることができず、その結果、カメラモジュール51を構成するレンズ駆動装置やイメージセンサーユニットの選択が限られてしまい、設計の自由度がないといった問題点があった。
また、手振れ補正機構56では、可動枠体52を、例えば、Y軸回りに回動させるのは、レンズ駆動装置を隔てた互いに対向する側面52a,52c側に設けられた永久磁石57a,57cとコイル58a,58cから成る手振れ防止機構のみで、側面52b,52d側の手振れ防止機構はY軸回りの回動に寄与しないので、十分な駆動力を得ることが困難であった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、カメラモジュールを可動枠体に後付けが可能で、かつ、可動枠体を効率よく回動させることのできる手振れ抑制装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、手振れを防止する対象物を保持する可動枠体と、前記可動枠体を遥動可能に支持する固定枠体と、前記可動枠体を回動させる回動機構とを有し、前記対象物の手振れを抑制する手振れ抑制装置であって、内周枠と、外周枠と、内周枠と外周枠とを連結する連結部とを有し、前記可動枠体と前記固定枠体との間に介挿されて前記可動枠体と前記固定枠体とを連結する板バネを備え、前記回動機構は、対象物の挿入方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直でかつ互いに直交する方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向としたときに、Z軸周りに巻き回された第1の駆動用コイルと、前記第1の駆動用コイルと同軸に巻き回された第2の駆動用コイルと、永久磁石とを備え、前記第1及び第2の駆動用コイルは前記可動枠体と前記固定枠体の一方の枠体に取付けられ、前記永久磁石は前記可動枠体と前記固定枠体の他方の枠体に取付けられ、前記板バネは、前記内周枠が前記可動枠体と前記固定枠体の一方の枠体に取付けられ、前記外周枠が前記可動枠体と前記固定枠体の他方の枠体に取付けられ、前記連結部は前記内周枠を前記外周枠に対してX軸及びY軸回りに回動自在に連結し、前記永久磁石は、前記第1及び第2の駆動用コイルの半周分に第1の駆動用コイルの内側に向かう磁界をそれぞれ印加し、残りの半周分にそれぞれ外側に向かう磁界を印加し、前記第1の駆動用コイルに印加される磁界の方向と前記第2の駆動用コイルに印加される磁界の方向とが、Z軸方向を回転軸として90度ずれていることを特徴とする。
このような構成を採ることにより、レンズ駆動装置を後付けすることができるとともに、駆動用コイルの全ての辺にローレンツ力を作用させることができるので、可動枠体を効率よく回動させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の手振れ抑制装置において、前記永久磁石がZ軸方向と直交する方向に磁化し、前記永久磁石の第1の駆動用コイルに対向する側の磁極のうちの半周分を第2の駆動用コイルに対向する側の磁極と同じ磁極とし、前記永久磁石の第1の駆動用コイルに対向する側の磁極のうちの残りの半周分を第2の駆動用コイルに対向する側の磁極と異なる磁極としたもので、これにより、第1及び第2の駆動用コイルの全ての辺にローレンツ力を確実に作用させることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の手振れ抑制装置において、前記永久磁石をZ軸方向に磁化し、前記第1の駆動用コイルのうちの半周分を永久磁石の内側に、残りの半周分は外側に配置し、前記第2の駆動用コイルのうちの半周分を永久磁石の内側に、残りの半周分は外側に配置するとともに、前記第1の駆動用コイルの永久磁石の内側に配置したもので、このような構成としても、第1及び第2の駆動用コイルの全ての辺にローレンツ力を確実に作用させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の手振れ抑制装置において、前記永久磁石が取付けられている方の枠体を軟磁性材料から構成したものである。
これにより、永久磁石からの磁界を第1及び第2の駆動用コイルに有効に印加することができるので、可動枠体を更に効率よく回動させることができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
本発明の実施の形態1に係る手振れ抑制装置の構成を示す図である。 永久磁石の磁化状態と駆動用コイルの形態の一例を示す図である。 永久磁石と駆動用コイルとの位置関係を示す図である。 本実施の形態1に係る手振れ抑制装置の駆動用コイルに作用するローレンツ力を示す図である。 本実施の形態1に係る手振れ抑制装置の動作を説明するための図である。 手振れ抑制装置へのレンズ駆動装置の搭載方法を示す図である。 本発明による手振れ抑制装置の他の構成を示す図である。 本発明による手振れ抑制装置の他の構成を示す図である。 本発明による永久磁石と駆動用コイルの他の形態を示す図である。 本発明による永久磁石と駆動用コイルの他の形態を示す図である。 図10の構成の駆動用コイルに作用するローレンツ力を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る手振れ抑制装置の構成を示す図である。 本実施の形態2における永久磁石と駆動用コイルの拡大図である。 図13のC−C断面図、及び、D−D断面図である。 本実施の形態2の手振れ抑制装置の駆動用コイルに作用するローレンツ力を示す図である。 本実施の形態2に係る手振れ抑制装置の動作を説明するための図である。 従来の手振れ抑制装置の構成を示す図である。 従来の手振れ抑制装置の動作を説明するための図である。
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る手振れ抑制装置10の構成を示す図で、(a)図は断面図、(b)図は分解斜視図である。
本例の手振れ抑制装置10には、図示しないレンズを搭載したレンズ駆動装置21とイメージセンサーユニット22とを一体としたカメラモジュール20が搭載される。
手振れ抑制装置10は、可動枠体である第1の枠体11と、永久磁石12と、第1及び第2の駆動用コイル13,14と、接続枠15と、板バネ16と、固定枠体である第2の枠体17と、板バネ押さえ18と、手振れ検出センサー及び電流制御手段(図示せず)とを備える。
本例では、手振れ検出センサーと電流制御手段とを、カメラモジュール20のレンズ駆動装置21もしくはイメージセンサーユニット22に搭載している。
第1の枠体11は、同図の矢印で示す被写体側に開口する矩形状の開口部11sを備えた環状のフランジ部11Fと、フランジ部11Fの外周から被写体側とは反対側に突出する外壁11Nと、フランジ部11Fの内周から被写体側とは反対側に突出する内壁11Mと、フランジ部11Fの4隅の外周から外側に突出する支持片11Lとを備える。カメラモジュール20はこの第1の枠体11に搭載される。
ここで、(a)図の矢印で示す被写体方向をZ軸方向とし、紙面の上側を上側、紙面の下側を下側とする。また、(b)図に示すように、フランジ部11Fを構成する互いに対向する2辺11a,11cに平行な方向をX軸方向とし、2辺11a,11cに直交する方向をY軸方向とする。フランジ部11Fの残りの互いに対向する2辺11b,11dはY軸方向に平行な方向に延長している。
第1の枠体11には、後述するように、永久磁石12が取付けられるので、第1の枠体11を軟磁性材料から構成することが好ましい。これにより、第1及び第2の駆動用コイル13,14に印加される実効的な磁界の大きさを大きくできるので、第1の枠体11を効率よく回動させることができる。
永久磁石12は、図2に示すように、Z軸方向と直交する方向に磁化された複数の磁石片12N,12S,12A,12Bから構成され、各磁石片12N〜12Bは、Z軸方向からみたときに四角形の枠状を成すように環状に配置されている。
一方、第1及び第2の駆動用コイル13,14は、永久磁石12の外周側に永久磁石12と同軸に配置されている。下側に配置されている駆動用コイルが第1の駆動用コイル13で、上側に配置されている駆動用コイルが第2の駆動用コイル14である。本例では、図1(b)に示すように、第1及び第2の駆動用コイル13,14の間にスペーサー19を介挿させている。
磁石片12Nは、板面に垂直な方向(X軸方向もしくはY軸方向)で、かつ、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がN極になるように着磁された磁石片で、磁石片12Sは、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がS極になるように着磁された磁石片である。以下、永久磁石12の第1及び第2の駆動用コイル13,14側を外側という。
また、磁石片12A,12Bは、板面に垂直な方向で、かつ、外側がN極になるように着磁された小磁石片12nと、板面に垂直な方向で、かつ、外側がS極になるように着磁された小磁石片12sとから成る。小磁石片12nが上側に位置している磁石片が磁石片12Aで、小磁石片12sが上側に位置している磁石片が磁石片12Bである。
小磁石片12n,12sのZ軸方向の長さは、それぞれ、磁石片12N,12SのZ軸方向の長さの半分で、磁石片12Aでは小磁石片12nの底面と小磁石片12sの上面とが互いに当接し、磁石片12Bでは小磁石片12sの底面と小磁石片12nの上面とが互いに当接している。
永久磁石12の各磁石片12N,12S,12A,12Bは、第1の枠体11のフランジ部11Fの各辺11a〜11dから下側に突設された内壁11Mの外周側にそれぞれ保持される。以下、磁石片及び小磁石片の第1及び第2の駆動用コイル13,14側である外側の磁極を、磁石片及び小磁石片の磁極と呼ぶ。
X軸方向に延長する一方の辺11aに設けられた内壁11Mには、上側は全てN極で、下側は、辺11d側がS極で辺11b側がN極となるように、磁石片12Aと磁石片12Nとが取付けられる。
Y軸方向に延長する一方の辺11bに設けられた内壁11Mには、下側は全てN極で、上側は、辺11a側がN極で辺11c側がS極となるように、磁石片12Nと磁石片12Bとが取付けられる。
また、X軸方向に延長する他方の辺11cに設けられた内壁11Mには、上側は全てS極で、下側は、辺11b側がN極で辺11d側がS極となるように、磁石片12Bと磁石片12Sとが取付けられ、Y軸方向に延長する他方の辺11dに設けられた内壁11Mには、下側は全てS極で、上側は、辺11c側がS極で辺11a側がN極となるように、磁石片12Sと磁石片12Aとが取付けられる。
図3は図2のA−A断面図(Y軸方向に垂直な断面図)で、第1の駆動用コイル13は永久磁石12の下側の磁石片と対向する位置に配置され、第2の駆動用コイル14は永久磁石12の上側の磁石片と対向する位置に配置される。
したがって、永久磁石12の磁石片12Sが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は同じで、磁石片12Bが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は異なる。
すなわち、図4(a),(b)に示すように、永久磁石12の第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と同じ磁極(同図の○で囲んだ磁極)であり、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの残りの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と異なる磁極(囲みなしの磁極)となる。
接続枠15は、平面視が四角形の枠状体で、上面15aが第1の枠体11のフランジ部11Fに取付けられ、内周側面15bが外壁11Nに取付けられ、下面15cには、後述する板バネ16の内周枠16aが取付けられる。この接続枠15は樹脂等で構成されるが、軟磁性ヨークである第1の枠体11をインサート部材としたインサート成形をすることで、第1の枠体11と一体に成形してもよい。なお、第1の枠体11を樹脂から構成する場合には、第1の枠体11と接続枠15とを一体としてもよい。
板バネ16は、図1(b)に示すように、内周に開口部16sを有する金属もしくは樹脂フィルム等から成る板部材に複数の「コ」の字状の切り込みを設けることで、内周枠16aと、外周枠16bと、可動枠16cと、内周枠16aと可動枠16c、及び、可動枠16cと外周枠16bとをそれぞれ連結する連結片16dとを形成する。
内周枠16aは接続枠15の下面15cに取付けられ、外周枠16bは板バネ押さえ18と第2の枠体17との間に挟持される。可動枠16cと連結片16dとが、内周枠16aと外周枠16bとを連結する連結部を構成する。
板バネ16では、同図で網掛けを施した可動枠16cがバネとして作用するとともに、連結片16dが内周枠16aを外周枠16bに対してX軸及びY軸回りに回動自在に連結しているので、第1の枠体11は第2の枠体17に対して遥動自在に連結される。
第2の枠体17は、基台17aと、板バネ支持部17bと、コイル支持部17cとを備える。基台17aの中央部には開口部17sが形成されており、この開口部17sの周縁部に上側に突出するコイル支持部17cが設けられている。
板バネ支持部17bは、基台17aの外縁部から上側に突出する枠状の部材で、上面に板バネ16の外周枠16bの下面が取付けられる。
コイル支持部17cの内周側には、周面に沿って溝部17kが形成されており、この溝部17kに第1の駆動用コイル13、スペーサー19、及び、第2の駆動用コイル14が収納される。
板バネ押さえ18は、水平片18aと垂直片18bとを備えた断面がL字状の部材で、この水平片18aの下側の面と第2の枠体17の板バネ支持部17bとにより、板バネ16の外周枠16bを挟持する。垂直片18bは水平片18aから下方に突出し、内周側の面で板バネ支持部17bの外周側面に当接する。なお、垂直片18bは省略してもよい。
次に、本発明による手振れ抑制装置10の動作について説明する。
まず、第2の枠体17に手振れが生じたか否かを図示しない手振れ検出センサーにて検出する。手振れが生じている場合には、手振れ検出センサーで検出した手振れの大きさと方向とを図示しない電流制御手段に送る。電流制御手段では、検出された手振れの大きさと方向に応じて、第1及び第2の駆動用コイル13,14に通電する電流量と電流の方向とを制御して、手振れを抑制する。
本例では、永久磁石12と第1及び第2の駆動用コイル13,14とが、図3及び図4(a),(b)のように配置されているので、第1の駆動用コイル13の半周分(図4(a)の左半分)には第1の駆動用コイル13の内側に向かう磁界が印加され、残りの半周分(図4(a)の右半分)には外側に向かう磁界が印加される。
一方、第2の駆動用コイル14の半周分(図4(b)の下半分)には、第2の駆動用コイル14の内側に向かう磁界が印加され、残りの半周分(図4(b)の上半分)には外側に向かう磁界が印加される。
また、図4(a),(b)に示すように、前記第1の駆動用コイル13において内側に向かう磁界が印加される部分と第2の駆動用コイル14において内側に向かう磁界が印加される部分とが、Z軸方向を回転軸として、反時計回りに90度ずれている。
ここで、図4(a)に示すように、第1の駆動用コイル13の、第1の枠体11のフランジ部11Fの各辺11a〜11dに対向する辺を、それぞれ、13a〜13dとし、第1の駆動用コイル13に反時計回り(13a→13d→13c→13bの方向)に電流を流すと、辺13aの左半分と辺13cの左半分には+Z方向(紙面の裏側から表側に向かう方向)にローレンツ力が作用し、辺13aの右半分と辺13c右半分には−Z方向(紙面の表側から裏側に向かう方向)にローレンツ力が作用する。
一方、第1の駆動用コイル13の辺13dには+Z方向にローレンツ力が作用し、辺13bには−Z方向にローレンツ力が作用する。
したがって、第1の駆動用コイル13に通電することで、第1の駆動用コイル13は、Y軸回りに回動するような力を受ける。
一方、図4(b)に示すように、第2の駆動用コイル14の、第1の枠体11のフランジ部11Fの各辺11a〜11dに対向する辺を、それぞれ、14a〜14dとし、第2の駆動用コイル14に反時計回り(14a→14d→14c→14bの方向)に電流を流すと、辺14dの上半分と辺14bの上半分には−Z方向にローレンツ力が作用し、辺14dの下半分と辺14bの下半分には+Z方向にローレンツ力が作用する。
一方、第2の駆動用コイル14の辺14aには−Z方向にローレンツ力が作用し、辺14cには+Z方向にローレンツ力が作用する。
したがって、第2の駆動用コイル14に通電することで、第2の駆動用コイル14は、X軸回りに回動するような力を受ける。
本例では、第1及び第2の駆動用コイル13,14が固定枠体である第2の枠体17に取付けられ、永久磁石12がこの第2の枠体17に板バネ16を介して連結された可動枠体である第1の枠体11に取付けられている。したがって、第1の駆動用コイル13に通電すれば、図5に示すように、永久磁石12に作用するローレンツ力の反力により、永久磁石12が取付けられている第1の枠体11がY軸回りに回動する。
同様に、第2の駆動用コイル14に通電すれば、第1の枠体11はX軸回りに回動する。
したがって、第1の駆動用コイル13に通電する電流量と、第2の駆動用コイル14に通電する電流量とを適宜制御すれば、第1の枠体11を、X−Y平面内にある任意の方向の軸回りに回動させることができる。
また、本例の手振れ抑制装置10は、第1の枠体11と第2の枠体17とを、板バネ16により連結しているので、図6(a)に示すように、カメラモジュール20を第2の枠体17の開口部17s側から挿入して第1の枠体11の内壁に装着することができる。また、図6(b)に示すように、第1の枠体11の上面に搭載することも可能である。
すなわち、手振れ抑制装置10は、カメラモジュール20とは別体に、カメラモジュール20とは独立して構成することができるので、カメラモジュール20を後付けできる。したがって、カメラモジュール20の設計の自由度が高くなり、設計に応じた最適のレンズ駆動装置21やイメージセンサーユニット22の選択及び設計が可能となる。
このように、本実施の形態1の手振れ抑制装置10では、カメラモジュール20を搭載する可動枠体である第1の枠体11を、板バネ16を介して、固定枠体である第2の枠体17に遥動自在に連結し、第1及び第2の駆動用コイル13,14を第2の枠体17に取付け、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がそれぞれN極及びS極になるように着磁された磁石片12N,12Sと、第1及び第2の駆動用コイル13,14側がそれぞれN極及びS極となるように着磁された小磁石片12n,12sとを上下方向に重ねて成る磁石片12A,12Bとから成る永久磁石12を、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と同じ磁極であり、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの残りの半周分は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と異なる磁極となるように、第1の枠体11に取付けることで、第1及び第2の駆動用コイル13,14の全ての辺に第1の枠体11をそれぞれY軸回り及びX軸回りに回動させるためのローレンツ力を作用させることができるようにしたので、第1の枠体11を、X−Y平面内にある任意の方向の軸回りに効率よく回動させることができる。
また、第1の枠体11と第2の枠体17とを、板バネ16により連結しているので、カメラモジュール20を後付けできる。したがって、カメラモジュール20の設計の自由度が高くなり、設計に応じた最適のレンズ駆動装置21やイメージセンサーユニット22の選択や設計が可能となる。
なお、前記実施の形態1では、第2の枠体17を固定枠体とし、第1の枠体11を可動枠体としたが、図7(a),(b)に示すように、第1の枠体11を固定枠体とし、第2の枠体17を可動枠体としてもよい。
また、前記例では、永久磁石12を第1及び第2の駆動用コイル13,14の内周側に配置したが、図8に示すように、永久磁石12を第1及び第2の駆動用コイル13,14の外周側に配置してもよい。
具体的には、永久磁石12の各磁石片12N,12S,12A,12Bを、第1の枠体11のフランジ部11Fの各辺11a〜11dの外壁11Nの内壁にそれぞれ保持するとともに、溝部17kを第2の枠体17のコイル支持部17cの外周側の周面に沿って形成し、この溝部17kに第1及び第2の駆動用コイル13,14とスペーサー19とを収納すればよい。なお、この場合には、永久磁石12の各磁石片12N,12S,12A,12Bと第1及び第2の駆動用コイル13,14の位置関係が内,外が逆になるので、第1及び第2の駆動用コイル13,14の各辺に作用するローレンツ力の向きは逆になるが、第1の駆動用コイル13に通電することで、第1の枠体11をY軸回りに回動させ、第2の駆動用コイル14に通電することで、第1の枠体11をX軸回りに回動させることは、前記実施の形態1の場合と同じである。
また、図9に示すように、磁石片を円環状に配置した永久磁石12Rを用いてもよい。
永久磁石12Rは、半径方向に磁化された円弧柱状の磁石片12S,12Nと、小磁石片12nが上側に配置された円弧柱状の磁石片12Aと小磁石片12sが上側に配置された円弧柱状の磁石片12Bとを円状に配列したもので、磁石片は、時計回りに、磁石片12N→磁石片12B→磁石片12S→磁石片12Aの順で配列される。各磁石片12N,12S,12A,12Bの円弧の円周角はそれぞれ90度である。また、これに伴って、第1及び第2の駆動用コイル13R,14Rも円形とした。
このような構成をとることにより永久磁石12Rも、永久磁石12と同様に、永久磁石12Rの第1の駆動用コイル13Rに対向する側の磁極のうちの半周分が第2の駆動用コイル14Rに対向する側の磁極と同じ磁極であり、第1の駆動用コイル13Rに対向する側の磁極のうちの残りの半周分が第2の駆動用コイル14Rに対向する側の磁極と異なる磁極となる。
したがって、第1の駆動用コイル13Rに通電したときの回動軸と第2の駆動用コイル14Rに通電したときの回動軸は直交するので、第1の駆動用コイル13Rに通電する電流量と、第2の駆動用コイル14Rに通電する電流量とを適宜制御すれば、第1の枠体11を、X−Y平面内にある任意の方向の軸回りに回動させることができる。
あるいは、図10(a)に示すように、磁石片12N〜12Bを、磁石辺12Nと磁石片12Sが対向し、磁石片12Aと磁石片12Bとが対向するように環状に配列した永久磁石12Kを用いてもよい。
なお、この場合、永久磁石12Kと第1及び第2の駆動用コイル13,14の向きを、実施の形態1で示した永久磁石12と第1及び第2の駆動用コイル13,14の向きの向きに対してZ軸回りに45°回転させる。
図10(b)は図10(a)のB−B断面図(Y軸方向に垂直な断面図)で、永久磁石12Kの磁石片12Sが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は同じで、磁石片12Aが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は異なっていることがわかる。同様に、磁石片12Nが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は同じで、磁石片12Bが第1の駆動用コイル13と第2の駆動用コイル14とに印加する磁界の方向は異なっている。
すなわち、永久磁石12Kの第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの半周分の磁極は第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と同じ磁極であり、第1の駆動用コイル13に対向する側の磁極のうちの残りの半周分の磁極が第2の駆動用コイル14に対向する側の磁極と異なる磁極となる。
したがって、図11(a)に示すように、第1の駆動用コイル13に反時計回り(13a→13d→13c→13bの方向)に電流を流すと、辺13aと辺13dには−Z方向にローレンツ力が作用し、辺13bと辺13cには+Z方向にローレンツ力が作用するので、第1の駆動用コイル13はX軸回りに回動する。同様に、図11(b)に示すように、第2の駆動用コイル14に通電したときは、第2の駆動用コイル14はY軸回りに回動する。
したがって、この構成においても、第1の駆動用コイル13に通電する電流量と、第2の駆動用コイル14に通電する電流量とを適宜制御すれば、第1の枠体11を、X−Y平面内にある任意の方向の軸回りに回動させることができる。
実施の形態2.
図12は、本発明の実施の形態2に係る手振れ抑制装置30の構成を示す図で、(a)図は断面図、(b)図は分解斜視図である。
手振れ抑制装置30は、可動枠体である第1の枠体11と、永久磁石32と、第1及び第2の駆動用コイル33,34と、接続枠15と、板バネ36と、固定枠体である第2の枠体37と、板バネ押さえ18と、手振れ検出センサー及び電流制御手段(図示せず)とを備える。手振れ検出センサーと電流制御手段とは、カメラモジュール20のレンズ駆動装置21もしくはイメージセンサーユニット22に搭載されている。
なお、前記実施の形態1と同符号である第1の枠体11、接続枠15、及び、板バネ押さえ18については、前記実施の形態1のものと同一構成であるので、その説明を省略する。
本例では、第1及び第2の駆動用コイル33,34の形状、板バネ36の形状、永久磁石32の磁化方向、及び、永久磁石32と第1及び第2の駆動用コイル33,34との位置関係が実施の形態1と異なるので、固定枠体である第2の枠体37についても形状を変更している。
本例の板バネ36は、図12(b)に示すように、内周枠36aと、外周枠36bと、4つの可動片36cと、内周枠36aと可動片36c、及び、可動片36cと外周枠36bとをそれぞれ連結する連結片36dとを備える。内周枠36a、外周枠36b、4つの可動片36c、及び、連結片36dは、内周に開口部36sを有する金属もしくは樹脂フィルム等から成る板部材に4個のL字状の切り込みを設けることで形成される。
内周枠36aは接続枠15の下面15cに取付けられ、外周枠36bは板バネ押さえ18と第2の枠体37との間に挟持される。可動片36cと連結片36dとが、内周枠36aと外周枠36bとを連結する連結部を構成する。
板バネ36では、同図で網掛けを施した4つの可動片36cがバネとして作用する。
第2の枠体37は、基台37aと、板バネ支持部37bと、スペーサー部37cとを備える。基台37aの中央部には開口部37sが形成されており、この開口部37sの周縁部に上方向に突出するスペーサー部37cが設けられている。板バネ支持部37bは、基台37aの外縁部から上側に突出する枠状の部材で、上面に板バネ36の外周枠36bの下面が取付けられる。スペーサー部37cは、第2の駆動用コイル34を第1の駆動用コイル33の上側に保持する。
なお、永久磁石32は、後述するように、第1の枠体11のフランジ部11Fの下側に取付けられる。
図13は、永久磁石32と第1及び第2の駆動用コイル33,34の拡大図で、図14(a)は図13のC−C断面図、図14(b)は図13のD−D断面図である。
永久磁石32は、+Z軸方向に磁化された4個の磁石片32a〜32dから成る。各磁石片32a〜32dは、X軸方向に延長する第1の辺とY軸方向に延長する第2の辺とから成るL字柱状で、Z軸方向からみたときに四角形の枠状を成すように、かつ、互いに所定の間隔を隔てて環状に配置されている。
永久磁石32の各磁石片32a〜32dは、第1の枠体11のフランジ部11Fの下側で外壁11Nと内壁11Mとの間に、S極が下側を向くようにそれぞれ取付けられている。磁石片32aは一辺が辺11aに他辺が辺11bに取付けられ、磁石片32bは一辺が辺11bに他辺が辺11cに取付けられ、磁石片32cは一辺が辺11cに他辺が辺11dに取付けられ、磁石片32dは一辺が辺11dに他辺が辺11aに取付けられる。
第1の駆動用コイル33は、図15(a)に示すように、永久磁石32の磁石片32aと磁石片32bの外周側(L字の外側)に位置してY軸方向に延長する第1の辺33aと、第1の辺33aの両端部からX軸方向に延長する第2及び第3の辺33b,33cと、永久磁石32の磁石片32cと磁石片32dの内周側(L字の内側)に位置してY軸方向に延長する第4の辺33pと、磁石片32cと磁石片32dの内周側に位置して第4の辺33pの両端部からX軸方向に延長する第6及び第7の辺33q,33rと、辺33bと辺33qとを連結する連結辺33mと、辺33cと辺33rとを連結する連結辺33nとを備える。通電時には、33a→33c→33n→33r→33p→33q→33m→33bの方向か、もしくは、逆方向に電流が流れる。
第2の駆動用コイル34は、図15(b)に示すように、第1の駆動用コイル33を、Z軸を回転軸として反時計回りに90°回転させたもので、第1の駆動用コイル33の上側に配置され永久磁石32の磁石片32dと磁石片32aの外周側に位置してX軸方向に延長する第1の辺34aと、第1の辺34aの両端部からY軸方向に延長する第2及び第3の辺34b,34cと、永久磁石32の磁石片32bと磁石片32cの内周側に位置してX軸方向に延長する第4の辺34pと、磁石片32bと磁石片32cの内周側に位置して第4の辺34pの両端部からY軸方向に延長する第6及び第7の辺34q,34rと、辺34bと辺34qとを連結する連結辺34mと、辺34cと辺34rとを連結する連結辺34nとを備える。通電時には、34a→34c→34n→34r→34p→34q→34m→34bの方向か、もしくは、逆方向に電流が流れる。
これにより、図15(a),(b)に示すように、永久磁石32の第1の駆動用コイル33に対向する側の磁極のうちの半周分は第2の駆動用コイル34に対向する側の磁極と同じ磁極となり、第1の駆動用コイル33に対向する側の磁極のうちの残りの半周分は第2の駆動用コイル34に対向する側の磁極と異なる磁極となる。
したがって、第1の駆動用コイル33の半周分(図15(a)の左半分)には第1の駆動用コイル33の外側に向かう磁界が印加され、残りの半周分(図15(a)の右半分)には内側に向かう磁界が印加される。
一方、第2の駆動用コイル34の半周分(図15(b)の上半分)には、第2の駆動用コイル34の内側に向かう磁界が印加され、残りの半周分(図15(b)の下半分)には外側に向かう磁界が印加される。
また、前記第1の駆動用コイル33において内側に向かう磁界が印加される部分と第2の駆動用コイル34において内側に向かう磁界が印加される部分とが、Z軸方向を回転軸として、反時計回りに90度ずれている。
したがって、第1の駆動用コイル33に時計回りに電流を流すと、右半分の辺33a,辺33b,辺33cには−Z方向にローレンツ力が作用し、左半分の辺33p,辺33q,辺33rには+Z方向にローレンツ力が作用する。
したがって、第1の駆動用コイル33に通電することで、第1の駆動用コイル33は、Y軸回りに回動するような力を受ける。
一方、第2の駆動用コイル34に時計回りに電流を流すと、上半分の辺34a,辺34b,辺34cには−Z方向にローレンツ力が作用し、下半分の辺34p,辺34q,辺34rには+Z方向にローレンツ力が作用する。
したがって、第2の駆動用コイル34に通電することで、第2の駆動用コイル34は、X軸回りに回動するような力を受ける。
本例では、第1及び第2の駆動用コイル33,34が固定枠体である第2の枠体37に取付けられ、永久磁石32がこの第2の枠体37に板バネ36を介して連結された可動枠体である第1の枠体11に取付けられている。
したがって、第1の駆動用コイル33に通電すれば、図16に示すように、第1の枠体11はY軸回りに回動する。また、第2の駆動用コイル34に通電すれば、第1の枠体11はX軸回りに回動する。
したがって、第1の駆動用コイル33に通電する電流量と、第2の駆動用コイル34に通電する電流量とを適宜制御すれば、第1の枠体11を、X−Y平面内にある任意の方向の軸回りに回動させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
以上説明したように、本発明によれば、カメラモジュールを可動枠体に後付けが可能で、かつ、駆動用コイルに有効に力を与えることができる構成としたので、カメラモジュールの設計の自由度が高まるとともに、可動枠体を効率よく回動することができる手振れ抑制装置を提供することができる。
10 手振れ抑制装置、11 第1の枠体、11F フランジ部、11N 外壁、
11M 内壁、11L 支持片、12 永久磁石、
12N,12S,12A,12B 磁石片、12n,12s 小磁石片、
13 第1の駆動用コイル、14 第2の駆動用コイル、15 接続枠、
16 板バネ、17 第2の枠体、18 板バネ押さえ、19 スペーサー、
20 カメラモジュール、21 レンズ駆動装置、22 イメージセンサーユニット。

Claims (4)

  1. 手振れを防止する対象物を保持する可動枠体と、前記可動枠体を遥動可能に支持する固定枠体と、前記可動枠体を回動させる回動機構とを有し、前記対象物の手振れを抑制する手振れ抑制装置であって、
    内周枠と、外周枠と、内周枠と外周枠とを連結する連結部とを有し、前記可動枠体と前記固定枠体との間に介挿されて前記可動枠体と前記固定枠体とを連結する板バネを備え、
    前記回動機構は、
    対象物の挿入方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直でかつ互いに直交する方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向としたときに、
    Z軸周りに巻き回された第1の駆動用コイルと、
    前記第1の駆動用コイルと同軸に巻き回された第2の駆動用コイルと、
    永久磁石とを備え、
    前記第1及び第2の駆動用コイルは前記可動枠体と前記固定枠体の一方の枠体に取付けられ、
    前記永久磁石は前記可動枠体と前記固定枠体の他方の枠体に取付けられ、
    前記板バネは、
    前記内周枠が前記可動枠体と前記固定枠体の一方の枠体に取付けられ、
    前記外周枠が前記可動枠体と前記固定枠体の他方の枠体に取付けられ、
    前記連結部は前記内周枠を前記外周枠に対してX軸及びY軸回りに回動自在に連結し、
    前記永久磁石は、
    前記第1及び第2の駆動用コイルの半周分に第1の駆動用コイルの内側に向かう磁界をそれぞれ印加し、残りの半周分にそれぞれ外側に向かう磁界を印加し、
    前記第1の駆動用コイルに印加される磁界の方向と前記第2の駆動用コイルに印加される磁界の方向とが、Z軸方向を回転軸として90度ずれていることを特徴とする手振れ抑制装置。
  2. 前記永久磁石はZ軸方向と直交する方向に磁化され、
    前記永久磁石の第1の駆動用コイルに対向する側の磁極のうちの半周分は第2の駆動用コイルに対向する側の磁極と同じ磁極であり、
    前記永久磁石の第1の駆動用コイルに対向する側の磁極のうちの残りの半周分は第2の駆動用コイルに対向する側の磁極と異なる磁極であることを特徴とする請求項1に記載の手振れ抑制装置。
  3. 前記永久磁石はZ軸方向に磁化され、
    前記第1の駆動用コイルのうちの半周分は永久磁石の内側に、残りの半周分は外側に配置され、
    前記第2の駆動用コイルのうちの半周分は永久磁石の内側に、残りの半周分は外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の手振れ抑制装置。
  4. 前記永久磁石が取付けられている方の枠体が軟磁性材料から構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の手振れ抑制装置。
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