JP2022056306A - 組立ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な形状の強度に優れた大きな実用品としての立体構造物を製作できる組立ブロックを提供する。【解決手段】平面形状が正方形及び正三角形であるブロックピース1と、ブロックピース1同士を連結するジョイント2と、ブロックピース1にジョイント2を固定するロック片3の組み合わせからなり、これらのパーツが金属板を加工して形成され、ブロックピース1は、平板部11の各辺に側板部12が連設され、ジョイント2は、中芯部21からプラグ片22が突出したものとする。ブロックピース1の連結用スリット13にジョイント2のプラグ片22を差し込み、連通したブロックピース1の抜止用スリット14とジョイント2の抜止用スリット23とにロック片3を差し込むと、連結用スリット13からプラグ片22が抜け止めされるようにする。【選択図】図1
Description
この発明は、ブロックピースをジョイントを介して順次連結し、様々な立体構造物を製作できる組立ブロックに関するものである。
一般に、複数のブロックピースを組み合わせて、様々な立体形状の作品を製作できる組立ブロックは、玩具の範疇のものであるが、下記特許文献1には、直方体の表面に凹部と凸部とを形成したスポンジ製、ゴム製、木製、プラスチック製、金属製などのブロックピースを複数組み合わせ、ブロックピース同士を、その凹部と凸部の嵌合により連結して、実用品であるベッドのほか、机や椅子等の様々な形の家具を玩具的に製作できるようにした組立ブロックが記載されている。
このような組立ブロックは、直方体のブロックピース同士を直接連結するものであることから、組み立てられる立体構造物の形状に制約がある。
また、本出願人は、下記特許文献2に記載した発明に基づいて、図18に示すように、平面形状が正方形及び正三角形の偏平な板状のブロックピース51と、このブロックピース51同士を連結するジョイント61の組み合わせからなるプラスチック製の組立ブロック[商品名:LaQ(登録商標)]を提供している。実際のブロックピース51は、下記特許文献3,4に記載の形状となっており、基本的なジョイント61は、下記特許文献5に記載の形状となっている。
この組立ブロックにおいて、ブロックピース51の周囲各辺には、厚さ方向の両面が窪んだ受口52が形成され、受口52には開口縁と平行に突条53が設けられている。ジョイント61には、厚さ方向に対向したプラグ片62が同一平面で二方向に突設され、プラグ片62の内面に彫溝63が設けられている。また、プラグ片62の基部から両側へ中芯部64が張り出している。
このようなブロックピース51同士を連結する際、ブロックピース51の両面の受口52にジョイント61のプラグ片62を嵌めると、プラグ片62の外縁が受口52の奥側の段差に当接すると共に、突条53が彫溝63に係合し、中芯部64がブロックピース51の外周面に当接して、連結状態が安定する。
連結したブロックピース51とジョイント61とを分離するには、ブロックピース51とジョイント61とを持って、接続部を折るように曲げる。これにより、プラグ片62が開くように撓み、受口52からプラグ片62が抜けて、両者を分離することができる。
ジョイント61には複数の種類があり、上述の基本的なもののほか、プラグ片62が直交する二方向に突出するもの、直交する三方向に突出するもの、120°の角度で二方向に突出するもの、プラグ片62の基部間の距離が大きなものなどが用意されている。そして、平面形状が正方形及び正三角形のブロックピース51と、各種のジョイント61とを組み合わせると、様々な立体作品を組み立てることができる。
しかしながら、出願人が提供している従来の組立ブロックは、玩具の特性に応じたプラスチック成型品の小さなパーツからなるので、強度を要する大きな実用品の製作には向かないものである。
そこで、この発明は、様々な形状の強度に優れた大きな実用品としての立体構造物を製作できる組立ブロックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明に係る組立ブロックは、平面形状が正方形及び正三角形であるブロックピースと、前記ブロックピース同士を連結するジョイントと、前記ブロックピースに前記ジョイントを固定するロック片の組み合わせからなり、
前記ブロックピースは、その平面形状をなす平板部の各辺に側板部が連設された形状であって、前記側板部には、それぞれ連結用スリットを有し、前記平板部には、外周各辺に臨む抜止用スリットを有するものとされ、
前記ジョイントは、前記ブロックピース同士の連結時に前記側板部の間に挟まれる中芯部からプラグ片が突出した形状であって、前記プラグ片には、それぞれ抜止用スリットを有するものとされ、
前記ロック片は、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起を有するものとされ、
前記ブロックピースの連結用スリットに前記ジョイントのプラグ片を差し込み、連通した前記ブロックピースの抜止用スリットと前記ジョイントの抜止用スリットとに前記ロック片を差し込むと、前記ブロックピースの連結用スリットから前記ジョイントのプラグ片が抜け止めされ、
前記ロック片の係止突起が前記ジョイントのプラグ片に当接することにより、前記ロック片の差込深さが所定範囲に制限されるものとしたのである。
前記ブロックピースは、その平面形状をなす平板部の各辺に側板部が連設された形状であって、前記側板部には、それぞれ連結用スリットを有し、前記平板部には、外周各辺に臨む抜止用スリットを有するものとされ、
前記ジョイントは、前記ブロックピース同士の連結時に前記側板部の間に挟まれる中芯部からプラグ片が突出した形状であって、前記プラグ片には、それぞれ抜止用スリットを有するものとされ、
前記ロック片は、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起を有するものとされ、
前記ブロックピースの連結用スリットに前記ジョイントのプラグ片を差し込み、連通した前記ブロックピースの抜止用スリットと前記ジョイントの抜止用スリットとに前記ロック片を差し込むと、前記ブロックピースの連結用スリットから前記ジョイントのプラグ片が抜け止めされ、
前記ロック片の係止突起が前記ジョイントのプラグ片に当接することにより、前記ロック片の差込深さが所定範囲に制限されるものとしたのである。
また、平面形状が正方形及び正三角形であるブロックピースと、前記ブロックピース同士を連結するジョイントと、前記ブロックピースに前記ジョイントを固定するロック片の組み合わせからなり、
前記ブロックピースは、その平面形状の輪郭をなす各辺が側板部により形成され、前記側板部に囲まれた部分が空洞になった形状であって、前記側板部には、それぞれ連結用スリットを有するものとされ、
前記ジョイントは、前記ブロックピース同士の連結時に前記側板部の間に挟まれる中芯部からプラグ片が突出した形状であって、前記プラグ片には、それぞれ抜止用スリットを有するものとされ、
前記ロック片は、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起を有するものとされ、
前記ブロックピースの連結用スリットに前記ジョイントのプラグ片を差し込み、前記ブロックピースの空洞で前記ジョイントの抜止用スリットに前記ロック片を差し込むと、前記ブロックピースの連結用スリットから前記ジョイントのプラグ片が抜け止めされ、
前記ロック片の係止突起が前記ジョイントのプラグ片に当接することにより、前記ロック片の差込深さが所定範囲に制限されるものとしたのである。
前記ブロックピースは、その平面形状の輪郭をなす各辺が側板部により形成され、前記側板部に囲まれた部分が空洞になった形状であって、前記側板部には、それぞれ連結用スリットを有するものとされ、
前記ジョイントは、前記ブロックピース同士の連結時に前記側板部の間に挟まれる中芯部からプラグ片が突出した形状であって、前記プラグ片には、それぞれ抜止用スリットを有するものとされ、
前記ロック片は、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイントの抜止用スリットに差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起を有するものとされ、
前記ブロックピースの連結用スリットに前記ジョイントのプラグ片を差し込み、前記ブロックピースの空洞で前記ジョイントの抜止用スリットに前記ロック片を差し込むと、前記ブロックピースの連結用スリットから前記ジョイントのプラグ片が抜け止めされ、
前記ロック片の係止突起が前記ジョイントのプラグ片に当接することにより、前記ロック片の差込深さが所定範囲に制限されるものとしたのである。
この発明に係る組立ブロックでは、平面形状が正方形及び正三角形となったブロックピースと、ブロックピース同士を連結するジョイントと、ブロックピースにジョイントを固定するロック片とが破損しにくいものなり、ブロックピース同士を堅固に連結して、様々な形状の強度に優れた大きな実用品としての立体構造物を製作することができる。
また、ロック片をジョイントの抜止用スリットから引き抜くと、ブロックピースの連結用スリットからジョイントのプラグ片を引き抜いて、ブロックピース同士を分離することができるので、立体構造物の組立途中や組立後においても、ブロックピースの連結構造を適宜組み替えることができる。
まず、この発明の第1実施形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
この組立ブロックは、図1及び図2に示すように、平面形状が正方形及び正三角形のブロックピース1と、ブロックピース1同士を連結するジョイント2と、それらを連結状態で固定するロック片3とから構成され、ブロックピース1の周囲各辺の長さとジョイント2の両端間の長さは40mm程度であり、ほぼ等しくなっている。ブロックピース1、ジョイント2及びロック片3は、それぞれ鋼板等の金属板を加工して形成されている。
ブロックピース1は、その平面形状をなす平板部11の各辺に側板部12が連設され、平板部11に対し側板部12が稜線を介して外周面を形成するように直角をなす形状とされている。この形状とする加工方法には、材料となる金属板を平板部11と側板部12が同一平面となった展開形状に打ち抜いて稜線で折り曲げる加工のほか、側板部12の高さが低く、材料が展性に優れたものであれば、深絞り加工を採用することもできる。
側板部12には、平板部11の外周の稜線に平行な連結用スリット13が設けられ、平板部11には、その外周の稜線に沿った抜止用スリット14が設けられている。また、抜止用スリット14に連通するように、その内側縁に臨んで半円状のリムーバ差込用切欠15が設けられている。
ジョイント2は、ブロックピース1同士を連結したとき、側板部12の間に挟まれる中芯部21からプラグ片22が突出した形状とされ、プラグ片22は、ブロックピース1の連結用スリット13に差込可能となっている。
プラグ片22には、中芯部21側の付根部分に沿って抜止用スリット23が設けられ、ロック片3がブロックピース1の側板部12の内面に沿って抜止用スリット14とプラグ片22の抜止用スリット23とに差込可能となっている。
ジョイント2としては、後述のように、多様な形式のものが用意されているが、ここで示すジョイント2は、中芯部21からプラグ片22が同一平面で二方向に突出する基本形式のものである。
ジョイント2の中芯部21は、金属板が断面がコ字状のチャンネル材となるように折り曲げられ、その両側の対向する凹所に二方向への突出部が一体となったプラグ片22が嵌合している。そして、中芯部21の結合片21aをプラグ片22の結合スリット22aに差し込んで折り曲げることにより、中芯部21とプラグ片22とが結合されている。
ジョイント2の抜止用スリット23の長さ寸法は、ブロックピース1の抜止用スリット14の長さ寸法よりも短くなっている。
ロック片3は、ジョイント2の抜止用スリット23に差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、ジョイント2の抜止用スリット23に差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起31が形成されている。抜止用スリット23に差し込まれる部分は、テーパー状に先細りとなっており、抜止用スリット23に差し込まれない部分の中間の位置には、小さな円形のリムーバ引掛穴32が設けられている。
上記のような組立ブロックにおいて、ブロックピース1同士をジョイント2を介して連結するには、図3乃至図5に示すように、ブロックピース1の連結用スリット13にジョイント2のプラグ片22を差し込む。
次に、ブロックピース1の表面側から、連通したブロックピース1の抜止用スリット14とジョイント2の抜止用スリット23とにロック片3を差し込むと、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22が抜け止めされ、ブロックピース1同士がジョイント2を介して連結状態でロックされる。
この状態において、ロック片3は完全にブロックピース1の抜止用スリット14に没入するが、ロック片3の係止突起31がジョイント2のプラグ片22に当接して、ロック片3の差込深さが所定範囲に制限されるので、ロック片3がブロックピース1の裏面側へ過度に押し込まれて、抜止用スリット14から抜けてしまうことがない。
このようにジョイント2を介して連結されたブロックピース1同士を分離する際には、図6に示すように、リムーバ4を用いる。リムーバ4は、柄41の先端部に引掛軸42を有するものであり、その引掛軸42をブロックピース1のリムーバ差込用切欠15に差し込み、ロック片3のリムーバ引掛穴32に引っ掛けて、ロック片3をジョイント2の抜止用スリット23とブロックピース1の抜止用スリット14から引き抜く。
これにより、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22を引き抜くことができるので、ブロックピース1同士を分離することができる。
この組立ブロックのジョイント2としては、図7(7A)に示すように、同一平面で二方向に突出するプラグ片22の基部間の距離が大きなもの、図7(7B)に示すように、プラグ片22が120°の角度で二方向に突出するもの、図7(7C)に示すように、プラグ片22が直交する二方向に突出するもの、図7(7D)に示すように、プラグ片22が直交する三方向に突出するもの、図7(7E)に示すように、プラグ片22が直交する四方向に突出するものなどを用意しておく。
上記のような組立ブロックによると、例えば、図8に示すように、多数のブロックピース1をジョイント2を介して連結し、ロック片3により連結状態で固定して、正六角形の天板を有する机のような作品を製作することができる。このような机は、天板に重量のある物品を載せても、ブロックピース1とジョイント2とが不意に分離することがなく、天板や脚部が破損しない堅固なものとなる。
また、図9に示すように、複数本の柱により角錐状の屋根を支えた小屋のような作品を製作することもできる。このような小屋は、骨組みを構成するブロックピース1、ジョイント2及びロック片3の材料にステンレス鋼板等の耐腐食性を有する金属板を使用し、屋根の部分にテント用の防水布地を張ることにより、公園の休憩用の東屋などとして、屋外に設置しても、十分な強度と耐久性を有するものとなる。
このように、上記組立ブロックでは、平面形状が正方形及び正三角形となったブロックピース1と、これらのブロックピース1同士を連結するジョイント2と、ブロックピース1にジョイント2を固定するロック片3とを、金属を材料として形成するとともに、連結部に負荷がかかりにくい構造としたので、ブロックピース1同士を堅固に連結して、様々な形状の強度に優れた大きな実用品としての立体構造物を製作することができる。
また、リムーバ4を使用して、ロック片3をジョイント2の抜止用スリット23から引き抜くと、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22を引き抜いて、ジョイント2を介して連結されたブロックピース1同士を分離することができるので、立体構造物の組立途中や組立後においても、ブロックピース1の連結構造を適宜組み替えることができる。
次に、この発明の第2実施形態を図10乃至図17に基づいて説明する。なお、ここでは、上記第1実施形態のものと共通の機能を有する部分に同一の符号を付する。
この組立ブロックは、図10に示すように、平面形状が正方形及び正三角形のブロックピース1と、ブロックピース1同士を連結するジョイント2と、それらを連結状態で固定するロック片3とから構成されている。ブロックピース1、ジョイント2及びロック片3は、それぞれ金属を加工して形成されている。
ブロックピース1は、その平面形状の輪郭をなす各辺が側板部12により形成され、側板部12により囲まれた部分が空洞になっている。この形状に加工するには、材料となる鋼板等の金属板をコーナーの稜線で折り曲げる加工のほか、塊状の金属の切り出しによる加工を採用することもできる。側板部12には、平面形状の各辺に平行な連結用スリット13が設けられている。
ジョイント2は、ブロックピース1同士を連結したとき、側板部12の間に挟まれる板状の中芯部21からプラグ片22が突出した形状とされ、プラグ片22は、ブロックピース1の連結用スリット13に差込可能となっている。
プラグ片22には、中芯部21側の付根部分に沿って抜止用スリット23が設けられ、ロック片3がブロックピース1の側板部12の内面に沿ってプラグ片22の抜止用スリット23に差込可能となっている。中芯部21の中央部には、付加パーツを取り付けるための取付穴24が設けられている。
ジョイント2としては、後述のように、多様な形式のものが用意されているが、ここで示すジョイント2は、中芯部21からプラグ片22が同一平面で二方向に突出する基本形式のものである。
ロック片3は、ジョイント2の抜止用スリット23に差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、ジョイント2の抜止用スリット23に差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起31が形成されている。抜止用スリット23に差し込まれない部分の中間の位置には、小さな円形のリムーバ引掛穴32が設けられている。
上記のような組立ブロックにおいて、ブロックピース1同士をジョイント2を介して連結するには、図11乃至図13に示すように、ブロックピース1の連結用スリット13にジョイント2のプラグ片22を差し込む。
次に、ブロックピース1の空洞でジョイント2の抜止用スリット23にロック片3を差し込むと、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22が抜け止めされ、ブロックピース1同士がジョイント2を介して連結状態でロックされる。
この状態において、ロック片3はブロックピース1の内部に没入するが、ロック片3の係止突起31がジョイント2のプラグ片22に当接して、ロック片3の差込深さが所定範囲に制限されるので、ロック片3が抜止用スリット23に過度に押し込まれて、抜止用スリット23から抜けてしまうことがない。
このようにジョイント2を介して連結されたブロックピース1同士を分離する際には、図14に示すように、リムーバ4を用いる。リムーバ4は、柄41の先端部に引掛軸42を有するものであり、その引掛軸42をロック片3のリムーバ引掛穴32に引っ掛けて、ロック片3をジョイント2の抜止用スリット23から引き抜く。
これにより、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22を引き抜くことができるので、ブロックピース1同士を分離することができる。
この組立ブロックのジョイント2としては、図15(15A)に示すように、同一平面で二方向に突出するプラグ片22の基部間の距離が大きなもの、図15(15B)に示すように、プラグ片22が120°の角度で二方向に突出するもの、図15(15C)に示すように、プラグ片22が直交する二方向に突出するもの、図15(15D)に示すように、プラグ片22が直交する三方向に突出するもの、図15(15E)に示すように、プラグ片22が直交する四方向に突出するものなどを用意しておく。
上記のような組立ブロックによると、例えば、図16に構造を説明するためのミニチュアとして示すように、多数のブロックピース1をジョイント2を介して連結し、ロック片3により連結状態で固定して、周囲の壁の上方に傾斜した屋根を有する物置用の小屋のような作品を製作することができる。
実際の小屋を製作する際には、図17に示すように、さらに多数のブロックピース1をジョイント2を介して連結し、ロック片3により連結状態で固定する。この小屋では、ブロックピース1、ジョイント2及びロック片3の材料として、ステンレス鋼板等の耐腐食性を有する金属板を使用し、外壁と屋根の部分に取付穴24を利用して耐水性のパネルやシートを張ることにより、十分な強度と耐久性、実用性を有するものとなる。
このように、上記組立ブロックでは、平面形状が正方形及び正三角形となったブロックピース1と、これらのブロックピース1同士を連結するジョイント2と、ブロックピース1にジョイント2を固定するロック片3とを、金属を材料として形成するとともに、連結部に負荷がかかりにくい構造としたので、ブロックピース1同士を堅固に連結して、様々な形状の強度に優れた大きな実用品としての立体構造物を製作することができる。
また、リムーバ4を使用して、ロック片3をジョイント2の抜止用スリット23から引き抜くと、ブロックピース1の連結用スリット13からジョイント2のプラグ片22を引き抜いて、ジョイント2を介して連結されたブロックピース1同士を分離することができるので、立体構造物の組立途中や組立後においても、ブロックピース1の連結構造を適宜組み替えることができる。
また、ブロックピース1に表裏の区別がなく、ブロックピース1のどちらの平面からでもジョイント2の抜止用スリット23にロック片3を差し込むことができ、或いは、抜止用スリット23からロック片3を引き抜くことができるので、ブロックピース1同士を容易に連結又は分離して、立体構造物の組み立てや組み替えを行うことができる。
なお、上記各実施形態においては、金属製のものを例示しているが、作品の用途によっては、プラスチックや木材を材料として、上記と同様の形状のパーツを作成し、これにより立体構造物を製作するようにしてもよい。
1 ブロックピース
2 ジョイント
3 ロック片
4 リムーバ
11 平板部
12 側板部
13 連結用スリット
14 抜止用スリット
15 リムーバ差込用切欠
21 中芯部
21a 結合片
22a 結合スリット
22 プラグ片
23 抜止用スリット
24 取付穴
31 係止突起
32 リムーバ引掛穴
41 柄
42 引掛軸
2 ジョイント
3 ロック片
4 リムーバ
11 平板部
12 側板部
13 連結用スリット
14 抜止用スリット
15 リムーバ差込用切欠
21 中芯部
21a 結合片
22a 結合スリット
22 プラグ片
23 抜止用スリット
24 取付穴
31 係止突起
32 リムーバ引掛穴
41 柄
42 引掛軸
Claims (2)
- 平面形状が正方形及び正三角形であるブロックピース(1)と、前記ブロックピース(1)同士を連結するジョイント(2)と、前記ブロックピース(1)に前記ジョイント(2)を固定するロック片(3)の組み合わせからなり、
前記ブロックピース(1)は、その平面形状をなす平板部(11)の各辺に側板部(12)が連設された形状であって、前記側板部(12)には、それぞれ連結用スリット(13)を有し、前記平板部(11)には、外周各辺に臨む抜止用スリット(14)を有するものとされ、
前記ジョイント(2)は、前記ブロックピース(1)同士の連結時に前記側板部(12)の間に挟まれる中芯部(21)からプラグ片(22)が突出した形状であって、前記プラグ片(22)には、それぞれ抜止用スリット(23)を有するものとされ、
前記ロック片(3)は、前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)に差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)に差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起(31)を有するものとされ、
前記ブロックピース(1)の連結用スリット(13)に前記ジョイント(2)のプラグ片(22)を差し込み、連通した前記ブロックピース(1)の抜止用スリット(14)と前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)とに前記ロック片(3)を差し込むと、前記ブロックピース(1)の連結用スリット(13)から前記ジョイント(2)のプラグ片(22)が抜け止めされ、
前記ロック片(3)の係止突起(31)が前記ジョイント(2)のプラグ片(22)に当接することにより、前記ロック片(3)の差込深さが所定範囲に制限される組立ブロック。 - 平面形状が正方形及び正三角形であるブロックピース(1)と、前記ブロックピース(1)同士を連結するジョイント(2)と、前記ブロックピース(1)に前記ジョイント(2)を固定するロック片(3)の組み合わせからなり、
前記ブロックピース(1)は、その平面形状の輪郭をなす各辺が側板部(12)により形成され、前記側板部(12)に囲まれた部分が空洞になった形状であって、前記側板部(12)には、それぞれ連結用スリット(13)を有するものとされ、
前記ジョイント(2)は、前記ブロックピース(1)同士の連結時に前記側板部(12)の間に挟まれる中芯部(21)からプラグ片(22)が突出した形状であって、前記プラグ片(22)には、それぞれ抜止用スリット(23)を有するものとされ、
前記ロック片(3)は、前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)に差し込まれる部分と差し込まれない部分とから構成され、前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)に差し込まれない部分には、両側方へ張り出す係止突起(31)を有するものとされ、
前記ブロックピース(1)の連結用スリット(13)に前記ジョイント(2)のプラグ片(22)を差し込み、前記ブロックピース(1)の空洞で前記ジョイント(2)の抜止用スリット(23)に前記ロック片(3)を差し込むと、前記ブロックピース(1)の連結用スリット(13)から前記ジョイント(2)のプラグ片(22)が抜け止めされ、
前記ロック片(3)の係止突起(31)が前記ジョイント(2)のプラグ片(22)に当接することにより、前記ロック片(3)の差込深さが所定範囲に制限される組立ブロック。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020163446 | 2020-09-29 | ||
JP2020163446 | 2020-09-29 |
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JP2022056306A true JP2022056306A (ja) | 2022-04-08 |
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Family Applications (1)
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JP2021004904A Pending JP2022056306A (ja) | 2020-09-29 | 2021-01-15 | 組立ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022056306A (ja) |
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2021
- 2021-01-15 JP JP2021004904A patent/JP2022056306A/ja active Pending
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