JP2022056148A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの大型化や体積エネルギー密度の低下を招くことなく、大電流での充放電も可能とする二次電池の提供。【解決手段】正極と負極とがセパレータを介して積層された電池素子20と、電池素子を収容する外装部材10と、正極と接続される正極リード31A、31Bと、負極と接続される負極リード32A、32Bと、を有し、正極リードおよび負極リードの少なくとも一方は、複数であり、複数のリードのそれぞれは、結束されない状態で、外装部材の外部に導出されている、二次電池である。【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は、様々な用途に利用されている。この分野では、大電流での充放電を可能とするためにリチウムイオン二次電池のセル抵抗を小さくする構造が望まれている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-187077号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、外装ケースの内部で、正極側の複数のタブを正極リードに溶接し、負極側の複数のタブを負極リードに溶接している。このため、溶接スペースが必要となり、リチウムイオン二次電池の大型化や体積エネルギー密度の低下を招く。
従って、本発明は、サイズの大型化や体積エネルギー密度の低下を招くことなく、大電流での充放電も可能とする電池を提供することを目的の一つとする。
上述した課題を解決するために、本発明は、
正極と負極とがセパレータを介して積層された電池素子と、
電池素子を収容する外装部材と、
正極と接続される正極リードと、
負極と接続される負極リードと、
を有し、
正極リードおよび負極リードの少なくとも一方は、複数であり、
複数のリードのそれぞれは、結束されない状態で、外装部材の外部に導出されている、
二次電池である。
本発明の少なくとも実施形態によれば、サイズの大型化や体積エネルギー密度の低下を招くことなく、大電流での充放電も可能とする電池を提供できる。なお、本明細書で例示された効果により本発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、一実施形態に係る電池の平面図である。 図2は、一実施形態に係る電池の分解斜視図である。 図3は、一実施形態に係る電池素子をA-A線で断面した場合の概略断面図である。 図4Aおよび図4Bは、一実施形態に係る正極および負極についての説明がなされる際に参照される図である。 図5Aおよび図5Bは、一実施形態の効果についての説明がなされる際に参照される図である。 図6Aおよび図6Bは、実施例2を説明するための図である。 図7Aおよび図7Bは、実施例3を説明するための図である。 図8Aおよび図8Bは、実施例4を説明するための図である。 図9Aおよび図9Bは、実施例5を説明するための図である。 図10Aおよび図10Bは、比較例1を説明するための図である。 図11Aおよび図11Bは、比較例2を説明するための図である。 図12Aおよび図12Bは、比較例3を説明するための図である。 図13Aおよび図13Bは、比較例4を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<一実施形態>
<変形例>
以下に説明する実施形態等は本発明の好適な具体例であり、本発明の内容がこれらの実施形態等に限定されるものではない。
<1.一実施形態>
[電池の全体構成例]
図1~図4を参照しつつ、一実施形態に係る電池(電池1)の構成例について説明する。図1は、一実施形態に係る電池1の平面図である。図2は、一実施形態に係る電池1の分解斜視図である。図3は、一実施形態に係る電池1が有する電池素子を、図2に示す切断線A-A線で切断した場合の概略断面図である。図4Aおよび図4Bは、一実施形態に係る正極および負極についての説明がなされる際に参照される図である。なお、図3では、正極リードおよび負極リードの図示を省略している。また、図4等では、セパレータや密着フィルムに関する図示を適宜、省略している。
一実施形態に係る電池1は、リチウムイオン二次電池であり、より具体的には、正極と負極とがセパレータを介して積層され巻回された巻回型電池である。電池1は、全体としては概略薄い直方体状の形状であって、上面から視ると略矩形状の形状である(図1参照)。
電池1は、概略、外装部材10と、外装部材10内に収容される電池素子20と、正極リード31と、負極リード32とを有している。
(外装部材)
外装部材10は、外装部材10Aおよび外装部材10Bを有している。なお、外装部材10Aおよび外装部材10Bを区別する必要がない場合は、外装部材10と総称する。外装部材10は、例えば、ナイロンフィルム、アルミニウム箔およびポリエチレンフィルムをこの順に張り合わせた矩形状のラミネートフィルムにより構成されている。外装部材10は、例えばポリエチレンフィルム側と電池素子20とが対向するように配置される。そして、外装部材10Aおよび外装部材10Bのそれぞれの周縁付近が融着または接着剤により互いに接合されることで、外装部材10Aおよび外装部材10Bが一体化されるとともに、外装部材10内に電池素子20が収容される。
なお、外装部材10は、上述したラミネートフィルムに代えて、他の構造、例えば金属材料を有さないラミネートフィルム、ポリプロピレンなどの高分子フィルムまたは金属フィルムなどにより構成してもよい。ここで、外装部材の一般的な構成は、外装層/金属箔/シーラント層の積層構造で表すことができ(但し、外装層およびシーラント層は複数層で構成されることがある。)、上記の例では、ナイロンフィルムが外装層、アルミニウム箔が金属箔、ポリエチレンフィルムがシーラント層に相当する。なお、金属箔としては、耐透湿性のバリア膜として機能すれば十分であり、アルミニウム箔のみならず、ステンレス箔、ニッケル箔およびメッキを施した鉄箔などを使用することができるが、薄く軽量で加工性に優れるアルミニウム箔を好適に用いることができる。
外装部材として、使用可能な構成を(外装層/金属箔/シーラント層)の形式で列挙すると、Ny(ナイロン)/Al(アルミ)/CPP(無延伸ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)/Al/CPP、PET/Al/PET/CPP、PET/Ny/Al/CPP、PET/Ny/Al/Ny/CPP、PET/Ny/Al/Ny/PE(ポリエチレン)、Ny/PE/Al/LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、PET/PE/Al/PET/LDPE(低密度ポリエチレン)、およびPET/Ny/Al/LDPE/CPPなどがある。
(電池素子)
図3に示すように、電池素子20は、帯状の正極21と帯状の負極22とが帯状のセパレータ23を介して対向して位置し、巻回されているものである。電池素子20の最外周部は、保護テープ24が貼付されていることにより保護されている。電池素子20内には非水電解液(不図示)が満たされており、正極21、負極22およびセパレータ23が非水電解液に含浸されている。
正極21は、帯状の正極集電体21Aを有している。正極集電体21Aは、両面または片面に正極活物質層21Bが被覆された構造を有している。すなわち、図4Aに示すように、正極21は、正極活物質層21Bが被覆された正極活物質被覆部21Cと、正極活物質層21Bが被覆されていない正極集電体露出部とを有している。本実施形態では、正極集電体21Aの両端に、正極集電体露出部21D、21Eが形成されている。
正極集電体21Aは、例えばアルミニウム箔、ニッケル箔またはステンレス箔などの金属箔により構成される。正極活物質層21Bは、正極活物質(または正極合材と称する)として、リチウムイオンを吸蔵および放出することが可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて導電材および結着剤を含んでいてもよい。
これらの中でも、リチウム含有化合物は、高電圧および高エネルギー密度を得ることができるものがあるので好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えばリチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物や、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物が挙げられるが、より高い電圧を得る観点からは、特にコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)、またはこれらの任意の混合物を含むものが好ましい。
かかるリチウム含有化合物は、代表的には、次の一般式(1)または(2)
LixI2・・・(1)
LiyIIPO4・・・(2)
(式中のMIおよびMIIは1種類以上の遷移金属元素を示し、xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なるが、通常0.05≦x≦1.10、0.05≦y≦1.10である。)で表され、(1)式の化合物は一般に層状構造を有し、(2)式の化合物は一般にオリビン構造を有する。
また、リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物の具体例としては、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)、リチウムニッケル複合酸化物(LixNiO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(LixNi1-zCoz2(0<z<1)、スピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(LiMn24)などが挙げられる。
リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物の具体例としては、例えばオリビン構造を有するリチウム鉄リン酸化合物(LiFePO4)またはリチウム鉄マンガンリン酸化合物(LiFe1-vMnvPO4(v<1))が挙げられる。これらの複合酸化物において、構造を安定化させる等の目的から、遷移金属の一部をAlやMgその他の遷移金属元素で置換したり結晶粒界に含ませたもの、酸素の一部をフッ素等で置換したもの等も挙げることができる。更に、正極活物質表面の少なくとも一部に他の正極活物質を被覆したものとしてもよい。また、正極活物質は、複数種類を混合して用いてもよい。
一方、負極22は、正極21と同様に、帯状の負極集電体22Aを有している。負極集電体22Aは、両面または片面に負極活物質層22Bが被覆された構造を有している。すなわち、図4Aに示すように、負極22は、負極活物質層22Bが被覆された負極活物質被覆部22Cと、負極活物質層22Bが被覆されていない負極集電体露出部とを有している。本実施形態では、負極集電体22Aの両端に、負極集電体露出部22D、22Eが形成されている。
負極集電体22Aは、例えば銅箔、ニッケル箔またはステンレス箔などの金属箔により構成される。負極活物質層22Bは、負極活物質(または負極合材と称する。)として、リチウムイオンを吸蔵および放出することが可能な負極材料、金属リチウムのいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて導電材や結着剤を含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば炭素材料、金属酸化物および高分子化合物が挙げられる。炭素材料としては、難黒鉛化炭素材料、人造黒鉛材料や黒鉛系材料などが挙げられ、より具体的には、熱分解炭素類、コークス類、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭およびカーボンブラックなどがある。
このうち、コークス類にはピッチコークス、ニードルコークスおよび石油コークスなどがあり、有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。また、金属酸化物としては、酸化鉄、酸化ルテニウムおよび酸化モリブデンなどが挙げられ、高分子化合物としてはポリアセチレンやポリピロールなどが挙げられる。
更に、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、リチウムと合金を形成可能な金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素として含む材料も挙げられる。この負極材料は金属元素または半金属元素の単体でも合金でも化合物でもよく、またこれらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有するようなものでもよい。なお、本発明において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物またはこれらのうちの2種以上が共存するものがある。
このような金属元素または半金属元素としては、例えばスズ(Sn)、鉛(Pb)、アルミニウム、インジウム(In)、ケイ素(Si)、亜鉛(Zn)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、銀(Ag)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)およびイットリウム(Y)が挙げられる。中でも、長周期型周期表における14族の金属元素または半金属元素が好ましく、特に好ましいのはケイ素またはスズである。ケイ素およびスズは、リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。
ケイ素の合金としては、例えばケイ素以外の第2の構成元素として、スズ、マグネシウム、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモンおよびクロムから成る群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズの化合物またはケイ素の化合物としては、例えば酸素(O)または炭素(C)を含むものが挙げられ、スズまたはケイ素に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
また、セパレータ23は、例えばポリプロピレン(融点:165℃前後)若しくはポリエチレン(融点:135℃前後)などのポリオレフィン系の合成樹脂から成る多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料から成る多孔質膜など、イオン透過度が大きく、所定の機械的強度を有する絶縁性の薄膜から構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造としてもよい。特に、ポリオレフィン系の多孔質膜を含むものは、正極21と負極22との分離性に優れ、内部短絡や開回路電圧の低下をいっそう低減できるので好適である。
非水電解液としては、電解質塩と非水溶媒を含むものであればよい。ここで、電解質塩としては、後述する非水溶媒に溶解ないしは分散してイオンを生ずるものであればよく、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を好適に使用することができるが、これに限定されないことはいうまでもない。
すなわち、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6)、六フッ化アンチモン酸リチウム(LiSbF6)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、四塩化アルミニウム酸リチウム(LiAlCl4)等の無機リチウム塩や、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド(LiN(CF3SO2)2)、リチウムビス(ペンタフルオロメタンスルホン)メチド(LiN(C25SO22)、およびリチウムトリス(トリフルオロメタンスルホン)メチド(LiC(CF3SO23)等のパーフルオロアルカンスルホン酸誘導体のリチウム塩なども使用可能であり、これらを1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
なお、このような電解質塩の含有量は、溶媒1リットル(l)に対して0.1mol~3.0molの範囲内が好ましく、0.5mol~2.0molの範囲内であればより好ましい。この範囲内においてより高いイオン伝導性を得ることができるからである。
また、非水溶媒としては、各種の高誘電率溶媒や低粘度溶媒を挙げることができる。高誘電率溶媒としては、エチレンカーボネートとプロピレンカーボネート等を好適に用いることができるが、これに限定されるものではなく、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、4-フルオロ-1,3-ジオキソラン-2-オン(フルオロエチレンカーボネート)、4-クロロ-1,3-ジオキソラン-2-オン(クロロエチレンカーボネート)、およびトリフルオロメチルエチレンカーボネートなどの環状カーボネートを用いることができる。
また、高誘電率溶媒として、環状カーボネートの代わりにまたはこれと併用して、γ-ブチロラクトンおよびγ-バレロラクトン等のラクトン、N-メチルピロリドン等のラクタム、N-メチルオキサゾリジノン等の環状カルバミン酸エステル、テトラメチレンスルホン等のスルホン化合物なども使用可能である。
一方、低粘度溶媒としては、ジエチルカーボネートを好適に使用することができるが、これ以外にも、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびメチルプロピルカーボネート等の鎖状カーボネート、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチルおよびトリメチル酢酸エチル等の鎖状カルボン酸エステル、N,N-ジメチルアセトアミド等の鎖状アミド、N,N-ジエチルカルバミン酸メチルおよびN,N-ジエチルカルバミン酸エチル等の鎖状カルバミン酸エステル、並びに1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピランおよび1,3-ジオキソラン等のエーテルを用いることができる。
なお、本発明の電池に用いる非水電解液としては、上述の高誘電率溶媒および低粘度溶媒は、その1種を単独でまたは2種以上を任意に混合して用いることができるが、20~50%の環状カーボネートと50~80%の低粘度溶媒(低粘度非水溶媒)を含むものが好ましく、特に低粘度溶媒として沸点が130℃以下の鎖状カーボネートであるものが望ましい。
環状カーボネートと低粘度溶媒との比率が上述の範囲を逸脱すると、低粘度溶媒が多すぎる場合には誘電率が低くなり、逆に低粘度溶媒が少なすぎる場合には粘度が低くなってしまい、どちらの場合にも十分な伝導度が得られず、良好な電池特性が得られなくなるおそれがある。
本発明の電池内への非水電解液の充填量については、電池容量1cm3あたり0.14~0.35gの範囲とすることが望ましい。すなわち、非水電解液の充填量が単位容量あたり0.14gに満たないと、所期の電池性能が得られず、0.35gを超えると耐漏液性が劣化する傾向がある。
(正極リードおよび負極リード)
正極リード31および負極リード32のうち少なくとも一方は、複数であり、複数のリードのそれぞれは、結束されない状態で、外装部材10の外部に導出されている。本実施形態では、正極リード31は、2個の正極リード31A、31Bを含み、負極リード32は、2個の負極リード32A、32Bを含む。なお、以下の説明において、2個の正極リード31A、31Bを区別する必要がない場合は、正極リード31と適宜、総称する。また、以下の説明において、2個の負極リード32A、32Bを区別する必要がない場合は、負極リード32と適宜、総称する。
正極リード31は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、またはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、薄板状の形状を有している。正極リード31の一端側は外装部材10の外部に導出されている。図1、図2および図4Bに示すように、個々の正極リード31A、31Bは、互いに結束されない状態で外装部材10の外部に導出されている。なお、本明細書で結束されないとは、溶接や結束部材を用いた方法等によって複数のリードが結束(集約)されないことを意味する。
正極リード31の一端側とは反対側である他端側は、電池素子20内で延在している。正極リード31の他端側は、正極集電体露出部に溶接等によって取り付けられている。図4Aに示すように、例えば、正極リード31Aの他端側が正極集電体露出部21Dに溶接されており、正極リード31Bの他端側が正極集電体露出部21Eに溶接されている。このように、個々の正極集電体露出部のそれぞれに1個の正極リードが取り付けられている。
負極リード32は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、またはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、薄板状の形状を有している。負極リード32の一端側は外装部材10の外部に導出されている。図1、図2および図4Bに示すように、個々の負極リード32A、32Bは、互いに結束されない状態で外装部材10の外部に導出されている。
負極リード32の一端側とは反対側である他端側は、電池素子20内で延在している。負極リード32の他端側は、負極集電体露出部に溶接等によって取り付けられている。図4Aに示すように、例えば、負極リード32Aの他端側が負極集電体露出部22Dに溶接されており、負極リード32Bの他端側が負極集電体露出部22Eに溶接されている。このように、個々の負極集電体露出部のそれぞれに1個の負極リードが取り付けられている。
電池1は、電池1の保護動作等を行う制御基板の端子に取り付けられる。制御基板には、例えば、4個の端子が設けられている。4個の端子は、2個の正極用端子と2個の負極用端子とを含む。正極リード31Aの一端側が一方の正極用端子に接続され、正極リード31Bの一端側が他方の正極用端子に接続される。負極リード32Aの一端側が一方の負極用端子に接続され、負極リード32Bの一端側が他方の負極用端子に接続される。
(密着フィルム)
外装部材10と正極リード31との間には、外装部材10内への外気の侵入や漏液等を防止するための密着フィルム41が挿入されている。密着フィルム41は、正極リード31に対して密着性を有する材料により構成され、正極リード31が上述した金属材料から構成される場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンまたは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されることが好ましい。正極リード31が、複数のリードを含む場合には、個々のリード毎に密着フィルム41が取り付けられる。図1に示すように、本実施形態では、正極リード31Aに密着フィルム41Aが取り付けられており、正極リード31Bに密着フィルム41Bが取り付けられている。
外装部材10と負極リード32との間には、外装部材10内への外気の侵入や漏液等を防止するための密着フィルム41が挿入されている。負極リード32には、外気の侵入を防止するための密着フィルム42が接着されている。なお、密着フィルム42は、負極リード32に対して密着性を有する材料により構成され、負極リード32が上述した金属材料から構成される場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンまたは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されることが好ましい。負極リード32が、複数のリードを含む場合には、個々のリード毎に密着フィルム42が取り付けられている。図1に示すように、本実施形態では、負極リード32Aに密着フィルム42Aが取り付けられており、負極リード32Bに密着フィルム42Bが取り付けられている。なお、密着フィルムは、シーラントとも称される。
[作用]
以上に説明した電池1では、充電を行うと、正極活物質層21Bからリチウムイオンが放出され、非水電解液を介して負極活物質層22Bに吸蔵される。放電を行うと、負極活物質層22Bからリチウムイオンが放出され、非水電解液を介して正極活物質層21Bに吸蔵される。
[電池の製造方法]
次に、電池1の製造方法の一例について説明する。
(正極の作製)
コバルト酸リチウム(LiCoO2)92重量%と、粉状ポリフッ化ビニリデン3重量%と、粉状黒鉛5重量%とを均一に混合し、これをN-メチルピロリドンに分散させてスラリー状の正極合剤を調製した。この正極合剤を正極集電体となるアルミニウム箔の両面に均一に被覆し、100℃で24時間減圧乾燥することにより正極活物質層を形成した。この際、正極合材の被覆位置を調整することで、正極集電体露出部も形成した。
次いで、これをロールプレス機で加圧成形することにより正極シートとし、当該正極シートを帯状に切り出して正極とした。アルミニウム箔からなる正極リードの他端側を、当該正極シートの両端の正極集電体露出部に各1個ずつ溶接した。さらに、正極リードのうち、ラミネートフィルムで外装される際に熱融着層に対向する部分には、ポリプロピレン製樹脂フィルムからなる密着フィルムを接着した。
(負極の作製)
人造黒鉛91重量%と、粉状ポリフッ化ビニリデン9重量%とを均一に混合し、N-メチルピロリドンに分散させてスラリー状の負極合剤を調製した。次に、この負極合剤を負極集電体となる銅箔の両面に均一に被覆し、120℃で24時間減圧乾燥することにより負極活物質層を形成した。この際、負極合材の被覆位置を調整することで、負極集電体露出部も形成した。
次いで、これをロールプレス機で加圧成形することにより負極シートとし、当該負極シートを帯状に切り出して負極とした。ニッケル箔からなる負極リードの他端側を、当該負極シートの両端の負極集電体露出部に各1個ずつ溶接した。さらに、負極リードのうち、ラミネートフィルムで外装される際に熱融着層に対向する部分には、ポリプロピレン製樹脂フィルムからなる密着フィルムを接着した。
(電解液の作製)
エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)を6:4の重量比で混合し、0.8mol/kgのLiPF6を溶解して電解液を作製した。
(ラミネートフィルムの作製)
外層フィルム/接着層/金属箔/接着層/内層フィルムのような構成となるラミネートフィルムを作製した。このとき、金属箔としては、厚さ40μmのアルミニウム箔を、内層フィルムとしては、厚さ30μmのポリプロピレン(PP)を、外層フィルムとしては、厚さ30μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。
(非水電解質電池の組み立て)
正極および負極を、多孔質ポリエチレンセパレータを介して積層することで積層体を作製した。この積層体を、長手方向の一方端を巻回開始端として巻回することで扁平型の電池素子を作製した。このとき、電池素子は、厚さ4mm、幅60mm、リードを除いた高さ50mmとし、満充電電圧4.2V、放電終止電圧を3.0Vとした場合の放電容量が約1500mAhとなるように作製した。
この電池素子を、上述のアルミラミネートフィルムからなる外装部材で外装した。電池素子は、アルミラミネートフィルムに形成した凹部に収容して外装し、真空下で電池素子の周囲の各辺を熱融着で貼り合わせることで真空封止した。そして、外装部材の開口部から電池素子の内部に電解液を注入して試験用電池を作製した。このとき、正負極2個ずつ計4個のリードを取り出す構造とした。
[本実施形態により得られる効果]
・本実施形態によれば、正極集電体21Aの両端に正極集電体露出部21D、21Eを設け、正極リード31Aを正極集電体露出部21Dに、正極リード31Bを正極集電体露出部21Eに取り付けている。一般に、放電の際には、負極リードに近い位置の活物質層から電子が取り出される。負極集電体露出部を負極集電体の一方のみに設ける構成では、放電が進んで電子が取り出される負極活物質の箇所が負極リードから離れてくると、電子の移動に対する抵抗が大きくなる。特に、大電流の放電が行われた際に、負極リードに近い負極活物質からしか電子を取り出すことができず、電子の取り出しが間に合わなくなり電圧降下が進む。これにより、電池の放電禁止電圧に達することで放電が停止してしまい、大電流での放電が行うことができなくなる。
しかしながら、本実施形態によれば、負極集電体22Aの両端に負極集電体露出部22D、22Eを設けてそれぞれに1個の負極リードを接続してので、負極リードから最も遠い負極活物質層の位置が負極活物質被覆部22Cの中央付近となる。従って、電子の移動距離が短くできるので抵抗を小さくすることができ、大電流の放電にも対応することが可能となる。
・個々のリードが結束されずに外装部材10外に導出されている。これにより外装部材10内で複数のタブとリードと結束する必要がないため、結束するためのスペースを設ける必要がなく、電池1の大型化や体積エネルギー密度の低下を防止できる。
・同じ極性のリードが隣接するように同方向から導出されているので、複数のリードがある場合でもリードを引き回すことなく、制御基板に接続することが可能となる。リードを引き回す必要がないので、電池1が大型化してしまうことがない。
・本実施形態によれば、図5Aに示すように、個々のリードに密着フィルムを接続している。これにより、シール性が低下してしまうことを防止できる。例えば、図5Bに示すように2個の正極リード31A、31Bの両方に1個の密着フィルム41を接続すると、リードと密着フィルムを接合する際に各リードを出しにくく、2個のリードが平行でないと密着フィルムの接合不良が発生し、漏液等が生じる虞がある。本実施形態では、個々のリードに密着フィルムを接続しているので係る問題が生じてしまうことを回避できる。負極リード32についても同様である。
・本実施形態のように、各リードが厚み方向(図2に示すZ軸方向)で重ならない構成が好ましい。リードが厚み方向で重なると、リードとリードの間の密着フィルムに熱がかかりにくくなり、密着フィルムの溶解が不十分となることでシール不良が発生しやすくなるからである。係る問題を回避するために、温度を高くしたり熱をかける時間を長くすると、シールヘッドに近い外側のシーラントに熱がかかりすぎて溶解し、リードと外装部材のアルミニウム層との絶縁不良が発生しやすくなり、制御が難しくなる。従って、各リードが厚み方向で重ならない構成が好ましい。
以下、本発明を、実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上述した製造方法により電池1を作製した。図4Aに示すように、正極集電体露出部21Dに正極リード31Aを溶接し、正極集電体露出部21Eに正極リード31Bを溶接した。また、負極集電体露出部22Dに負極リード32Aを溶接し、負極集電体露出部22Eに負極リード32Bを溶接した。
(実施例2)
図6Aおよび図6Bに示すように、負極集電体露出部22Dに負極リード32Aを取り付けなかった以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(実施例3)
図7Aおよび図7Bに示すように、正極集電体露出部21Dに正極リード31Aを取り付けなかった以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(実施例4)
図8Aおよび図8Bに示すように、正極集電体21Aの中央付近に正極集電体露出部21Fを形成した。そして、正極リード31Aの取り付け箇所を正極集電体露出部21Dではなく、正極集電体露出部21Fにした。また、正極集電体露出部21Eには、正極リード31Bを取り付けなかった。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(実施例5)
図9Aおよび図9Bに示すように、正極集電体21Aの中央付近に正極集電体露出部21Fを形成した。そして、正極集電体露出部21Fに正極リード31Cを取り付けた。また、負極集電体22Aの中央付近に負極集電体露出部22Fを形成した。そして、負極集電体露出部22Fに負極リード32Cを取り付けた。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(比較例1)
図10Aおよび図10Bに示すように、集電体の一方側(巻回内側)の集電体露出部のみにリードを取り付けた。具体的には、正極集電体露出部21Dに正極リード31Aを取り付けず、正極集電体露出部21Eのみに正極リード31Bを取り付けた。また、負極集電体露出部22Dに負極リード32Aを取り付けず、負極集電体露出部22Eのみに負極リード32Bを取り付けた。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(比較例2)
図11Aおよび図11Bに示すように、集電体の一方側(巻回外側)の集電体露出部のみにリードを取り付けた。具体的には、正極集電体露出部21Dのみに正極リード31Aを取り付け、正極集電体露出部21Eに正極リード31Bを取り付けなかった。また、負極集電体露出部22Dのみに負極リード32Aを取り付け、負極集電体露出部22Eに負極リード32Bを取り付けなかった。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(比較例3)
図12Aおよび図12Bに示すように、正極集電体21Aの中央付近に正極集電体露出部21Fを形成した。そして、正極リード31Aの取り付け箇所を正極集電体露出部21Dではなく、正極集電体露出部21Fにした。正極集電体露出部21D、21Eには、正極リードを取り付けなかった。また、負極集電体22Aの中央付近に負極集電体露出部22Fを形成した。そして、負極リード32Aの取り付け箇所を負極集電体露出部22Dではなく、負極集電体露出部22Fにした。負極集電体露出部22D、22Eには、負極リードを取り付けなかった。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(比較例4)
図13Aに示すように、正極集電体21Aに1周毎に重なるように配置された複数のタブ51を作製し、負極集電体22Aに1周毎に重なるように配置された複数のタブ52を作製した。そして、図13Bに示すように、電池素子20内で、複数のタブ51を正極リード31に溶接し、複数のタブ52を負極リード32に溶接した。正極および負極とも、集電体露出部にはリードを取り付けなかった。それ以外は、実施例1と同様に電池1を作製した。
(評価)
上述した実施例1~5、および、比較例1~4のそれぞれの方法で作製した電池を以下の方法により評価した。
・(a)0.2ItA容量検査
電池を300mA,4.2Vにて8h充電したあと、300mAにて3.0Vまで放電することにより0.2ItA放電容量を測定した。
・(b)エネルギー密度比
実施例1の体積エネルギー密度を100とした場合の、各実施例、比較例で得られた電池の体積エネルギー密度をエネルギー密度比として規定した。
・(c)大電流での容量検査
電池を300mA,4.2Vにて8h充電したあと、6000mAにて3.0Vまで放電することにより、大電流での放電容量を測定した。
セルサイズは、完成後の電池1のサイズであり、図2において、正極リードおよび負極リードの延在方向(X軸方向)を高さ、X軸方向と直交するY軸方向を幅、電池の厚みであるZ軸方向を厚みとして規定した。
結果を表1に示す。
Figure 2022056148000002
比較例1~2は、実施例1~5と同等の0.2ItA容量およびエネルギー密度比となるが、正負極のリードが1個しかないため、大電流を流した場合、電流分布が不均一となり、容量が大きく低下してしまう。また、比較例3では中央付近にリードが取り付けられているため、比較例1~2と比べると大電流を流した場合の容量が改善しているが、実施例と比較すると、大電流を流した場合の容量低下が大きい。従って、複数の正極リードおよび/または複数の負極リードが設けられていることが好ましい。
比較例4では、多数のタブから集電されるため大電流での放電容量は実施例1と同等である。しかしながら、タブとリードとを接合する空間が必要となるため高さが大きくなり、セルサイズが大きくなる。このため、実施例と比較してエネルギー密度が顕著に小さくなる。従って、多数のタブをリードと接合することなく、リードが外装部材外に導出されることが好ましい。
以上のように、実施例1~5によれば、高いエネルギー密度と高い大電流での放電容量を両立することができる。
また、実施例1および5のように、正極および負極に複数本のリードが取り付けられている場合は、実施例2~4のように正負極どちらかの電極に1個のリードが取り付けられている場合に比べて電流分布がさらに均一になり、大電流での放電容量がさらに改善する。従って、正極および負極に複数本のリードが取り付けられている構成がより好ましい。
また、実施例1は、実施例5に比べて、正極活物質被覆部および負極活物質被覆部の領域を大きくすることができる。従って、実施例1は実施例5に比べて0.2ItA容量の値を大きくすることができる。また、実施例1の場合は、正極集電体および負極集電体の両端以外に活物質層を連続的に被覆できるので、実施例5に比べて工程を簡素化することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明の内容は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
図13に示した、タブ51およびタブ52の少なくとも一方が、正極リードや負極リードと溶接されずにそのまま外装部材10外に導出されてもよい。この場合、導出されたタブ51が正極リードとして機能し、導出されたタブ52が負極リードとして機能する。また、積層型電池において、個々の正極に接続されるリードが結束されずに外装部材10外に導出され、個々の負極に接続されるリードが結束されずに外装部材10外に導出されてもよい。個々のリードは、溶接ではなく、接着等によって集電体露出部に取り付けられてもよい。本発明は、リチウムイオン二次電池以外の他の電池に対しても適用可能である。また、本発明に係る電池は、ウエアラブル機器、電動工具等の各種の電子機器に適用可能である。
上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。上述した実施形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。
1・・・電池
10・・・外装部材
20・・・電池素子
21・・・正極
21A・・・正極集電体
21B・・・正極活物質層
21C・・・正極活物質被覆部
21D,21E・・・正極集電体露出部
22・・・負極
22A・・・負極集電体
22B・・・負極活物質層
22C・・・負極活物質被覆部
22D,22E・・・負極集電体露出部
31,31A,31B・・・正極リード
32,32A,32B・・・負極リード
41,41A,41B,42,42A,42B・・・密着フィルム

Claims (4)

  1. 正極と負極とがセパレータを介して積層された電池素子と、
    前記電池素子を収容する外装部材と、
    前記正極と接続される正極リードと、
    前記負極と接続される負極リードと、
    を有し、
    前記正極リードおよび前記負極リードの少なくとも一方は、複数であり、
    前記複数のリードのそれぞれは、結束されない状態で、前記外装部材の外部に導出されている、
    二次電池。
  2. 複数の前記正極リードおよび複数の前記負極リードが、同じ極性のリードが隣接するようにして前記外装部材の外部に導出されている、
    請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記正極集電体には、複数の正極集電体露出部が形成されており、
    前記負極集電体には、複数の負極集電体露出部が形成されており、
    個々の前記正極集電体露出部に1個の正極リードが取り付けられ、個々の前記負極集電体露出部に1個の負極リードが取り付けられている、
    請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記複数の正極リードおよび前記複数の負極リードのそれぞれに、密着フィルムが取り付けられている、
    請求項2から4までの何れかに記載の二次電池。
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