JP2022053889A - 粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による品質の劣化が無い、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)グリセリン含量が0.5重量%以下の、一般式(1)で示される、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタイン、JPEG2022053889000006.jpg28121[式中Rは、炭素数7~17の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルキレン基を示す。](B)粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤として、N-アシルグルタミン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルイセチオン酸塩、及びココイルイセチオン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種、かつ(B)成分/(A)成分の比率が1.0~50.0の組成である、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による品質の劣化が無い、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に関する。
近年SDGsを考慮し、液体皮膚洗浄剤の濃縮化・コンパクト化が進んでいる。身体洗浄剤の粉末または顆粒化も進んでいるが、液体皮膚洗浄剤と比べ泡立ち、泡質の性能が劣る場合があり、また、吸湿によりケーキングを起こす場合もあり、品質トラブルも十分に解決できていない場合もあった。
特許文献1においては、飽和脂肪酸の石鹸にアルカリ金属の炭酸塩及び/又は重炭酸塩を含有させ、泡立て性能を改善している。しかしながら、飽和脂肪酸の石鹸を主成分としており、刺激性が高い場合があり、性能が不十分な場合もあった。特許文献2においては、N-アシルグルタミン酸塩及び/又は高級脂肪酸塩と、ポリアミノ酸と、中性アミノ酸を配合した、泡立ちに優れた粉末状の洗浄料組成物が提案されている。しかし、粉末状皮膚洗浄料や顆粒状皮膚洗浄料については、泡立ちの早さ、泡質、泡量についてさらなる性能の向上が求められる場合もあった。さらに、特許文献3では、N-アシルグルタミン酸塩と脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドを含有することを特徴とする、粉末状または顆粒状の皮膚洗浄剤組成物が提案され、泡立ちが早く、泡質に優れた泡となっている。しかし、特許文献3にも記載されているが、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドを粉末化した先行技術は見当たらず、粉末化することが困難な場合があるためか、粉末状皮膚洗浄料や顆粒状の皮膚洗浄料に配合された例は見当たらない。特許文献3の実施例においても、水溶液の市販製品を、凍結乾燥機を使って乾燥させ、粉末化して評価を行っているが、実用的ではない場合があり、経済的な価格での提供が難しい場合もあった。
特許文献1においては、飽和脂肪酸の石鹸にアルカリ金属の炭酸塩及び/又は重炭酸塩を含有させ、泡立て性能を改善している。しかしながら、飽和脂肪酸の石鹸を主成分としており、刺激性が高い場合があり、性能が不十分な場合もあった。特許文献2においては、N-アシルグルタミン酸塩及び/又は高級脂肪酸塩と、ポリアミノ酸と、中性アミノ酸を配合した、泡立ちに優れた粉末状の洗浄料組成物が提案されている。しかし、粉末状皮膚洗浄料や顆粒状皮膚洗浄料については、泡立ちの早さ、泡質、泡量についてさらなる性能の向上が求められる場合もあった。さらに、特許文献3では、N-アシルグルタミン酸塩と脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドを含有することを特徴とする、粉末状または顆粒状の皮膚洗浄剤組成物が提案され、泡立ちが早く、泡質に優れた泡となっている。しかし、特許文献3にも記載されているが、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドを粉末化した先行技術は見当たらず、粉末化することが困難な場合があるためか、粉末状皮膚洗浄料や顆粒状の皮膚洗浄料に配合された例は見当たらない。特許文献3の実施例においても、水溶液の市販製品を、凍結乾燥機を使って乾燥させ、粉末化して評価を行っているが、実用的ではない場合があり、経済的な価格での提供が難しい場合もあった。
このような問題を解決するため、本発明は、経済的な価格で提供でき、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による品質の劣化が無い、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のアルキル基またはアルキレン基を持つ、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインを使用する事で、経済的な価格で提供でき、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低い、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物を得る事が出来た。しかしながら、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物の品質を確認するために、経時安定性評価を実施した結果、吸湿により、ケーキングを生じる場合があり、さらに原因追及を行った。この結果、特定のアルキル基またはアルキレン基を持つ、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインに含まれるグリセリンの含量と、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物の吸湿性に相関がある事を見出した。
即ち本発明は、グリセリン含量が0.5重量%以下の、特定のアルキル基またはアルキレン基を持つ、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインと、特定の粉末状または顆粒状の陰イオン性界面活性剤を含有する事を特徴とした、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に関する。
即ち本発明は、グリセリン含量が0.5重量%以下の、特定のアルキル基またはアルキレン基を持つ、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインと、特定の粉末状または顆粒状の陰イオン性界面活性剤を含有する事を特徴とした、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に関する。
即ち本発明は、以下のとおりである。
(1)
(A)グリセリン含量が0.5重量%以下の、一般式(1)で示される、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタイン
[式中Rは、炭素数7~17の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルキレン基を示す。]
(B)粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤として、N-アシルグルタミン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルイセチオン酸塩、及びココイルイセチオン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種
かつ(B)成分/(A)成分の比率が1.0~50.0
の組成である、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
(2)
(A)成分である粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインが、粉末状または顆粒状のラウラミドプロピルベタインである、(1)の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
(3)
(B)成分である粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤が、粉末状または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩である、(1)又は(2)の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
(1)
(A)グリセリン含量が0.5重量%以下の、一般式(1)で示される、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタイン
(B)粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤として、N-アシルグルタミン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルイセチオン酸塩、及びココイルイセチオン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種
かつ(B)成分/(A)成分の比率が1.0~50.0
の組成である、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
(2)
(A)成分である粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインが、粉末状または顆粒状のラウラミドプロピルベタインである、(1)の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
(3)
(B)成分である粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤が、粉末状または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩である、(1)又は(2)の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によれば、グリセリン含量が0.5重量%以下の、特定のアルキル基またはアルキレン基を持つ、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインと、特定の粉末状または顆粒状の陰イオン性界面活性剤を含有する事により、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、経時による品質の劣化が無い、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物を、経済的な価格で提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(A)成分は、グリセリン含量が0.5重量%以下の、一般式(1)で示される、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインである。
[式中Rは、炭素数7~17の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルキレン基を示す。]
(A)成分は、(B)成分の刺激緩和などを目的として、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に配合される。
アミドプロピルベタインの原料である脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等のような混合脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等のような単独の炭素数の脂肪酸を、混合または単独で使用することができる。
アミドプロピルベタインとして、具体的には、ラウラミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリン(登録商標)LPB、LPB-R)、コカミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンCPB-R)、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ウンデシレナミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、シア脂アミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、メドウフォームアミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、乳脂脂肪酸アミドプロピルベタイン、馬油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。好ましくは、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタインが挙げられ、泡立ち、泡のキメが細かさの点から、特に好ましくは、ラウラミドプロピルベタインが挙げられる。
(A)成分は、グリセリン含量が0.5重量%以下の、一般式(1)で示される、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインである。
(A)成分は、(B)成分の刺激緩和などを目的として、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に配合される。
アミドプロピルベタインの原料である脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等のような混合脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等のような単独の炭素数の脂肪酸を、混合または単独で使用することができる。
アミドプロピルベタインとして、具体的には、ラウラミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリン(登録商標)LPB、LPB-R)、コカミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンCPB-R)、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ウンデシレナミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、シア脂アミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、メドウフォームアミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、乳脂脂肪酸アミドプロピルベタイン、馬油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。好ましくは、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタインが挙げられ、泡立ち、泡のキメが細かさの点から、特に好ましくは、ラウラミドプロピルベタインが挙げられる。
一般式(1)において、Rは炭素数7~17の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルキレン基であり、その炭素数は、平均で10~13であり、望ましくは11~12、更に望ましくは11である。平均炭素数が10未満では、吸湿性が高い場合があり、サラサラな粉末にならない場合がある。平均炭素数が13を超えると、水への溶解性が悪くなる場合があり、使用時に溶け残る場合があり、ざらつきを生じる場合がある。
また、アミドプロピルベタイン中のグリセリン含量が0.5重量%を超えると、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物において吸湿により、ケーキングを起こす場合があり、経時安定性が悪くなる場合がある。グリセリン含量は、さらに望ましくは0.1重量%以下が望ましく、含有しなくてもよい。
また、アミドプロピルベタイン中のグリセリン含量が0.5重量%を超えると、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物において吸湿により、ケーキングを起こす場合があり、経時安定性が悪くなる場合がある。グリセリン含量は、さらに望ましくは0.1重量%以下が望ましく、含有しなくてもよい。
粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物への(A)成分の配合量は、0.1~50.0重量%が好ましく、1.0~20.0重量%がより好ましく、3.0~15.0重量%が更により好ましい。(A)成分は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、組成物のさらなる安定性向上などの効果を求める場合は、アミドプロピルベタインは脱塩精製品を使用することが好ましい。
粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインを、安価に大量に安定して製造する方法として、スプレードライ法、連続式真空乾燥法、ドラムドライヤー法、CDドライヤー法などの公知の方法を使用することができる。
(B)成分は粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤であり、N-アシルグルタミン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルイセチオン酸塩、及びココイルイセチオン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種である。(B)成分は、起泡性、洗浄性などを目的として、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物に配合される。
N-アシルグルタミン酸塩として、具体的には、パーム脂肪酸グルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ココイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ステアロイルグルタミン酸塩、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸塩、(ヤシ脂肪酸/水添牛脂脂肪酸)グルタミン酸塩、オリーブ油脂肪酸グルタミン酸塩、カプリロイルグルタミン酸塩、水添タロウグルタミン酸塩、馬油アシルグルタミン酸塩、馬油脂肪酸グルタミン酸塩などが挙げられる。粉末状または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩として、具体的には、パーム脂肪酸グルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸K、ステアロイルグルタミン酸Naなどが挙げられ、好ましくは、パーム脂肪酸グルタミン酸Naが挙げられる。
粉末状または顆粒状のラウロイルサルコシン塩として、具体的には、ラウロイルサルコシンNa(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソイポン(登録商標)SLP)などが挙げられる。
粉末状または顆粒状のラウロイルイセチオン酸塩として、具体的には、ラウロイルイセチオン酸Naなどが挙げられる。粉末状または顆粒状のココイルイセチオン酸塩として、具体的には、ココイルイセチオン酸Naなどが挙げられる。
刺激性が低い点から、陰イオン界面活性剤では、N-アシルグルタミン酸塩が好ましい。
陰イオン界面活性剤の塩としては、ナトリウム原子、カリウム原子などを有する金属塩、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アルギニン、リシンなどの塩基性アミノ酸類などを用いることが出来る。
N-アシルグルタミン酸塩として、具体的には、パーム脂肪酸グルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ココイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ステアロイルグルタミン酸塩、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸塩、(ヤシ脂肪酸/水添牛脂脂肪酸)グルタミン酸塩、オリーブ油脂肪酸グルタミン酸塩、カプリロイルグルタミン酸塩、水添タロウグルタミン酸塩、馬油アシルグルタミン酸塩、馬油脂肪酸グルタミン酸塩などが挙げられる。粉末状または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩として、具体的には、パーム脂肪酸グルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸K、ステアロイルグルタミン酸Naなどが挙げられ、好ましくは、パーム脂肪酸グルタミン酸Naが挙げられる。
粉末状または顆粒状のラウロイルサルコシン塩として、具体的には、ラウロイルサルコシンNa(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソイポン(登録商標)SLP)などが挙げられる。
粉末状または顆粒状のラウロイルイセチオン酸塩として、具体的には、ラウロイルイセチオン酸Naなどが挙げられる。粉末状または顆粒状のココイルイセチオン酸塩として、具体的には、ココイルイセチオン酸Naなどが挙げられる。
刺激性が低い点から、陰イオン界面活性剤では、N-アシルグルタミン酸塩が好ましい。
陰イオン界面活性剤の塩としては、ナトリウム原子、カリウム原子などを有する金属塩、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アルギニン、リシンなどの塩基性アミノ酸類などを用いることが出来る。
粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物への(B)成分の配合量は、0.1~99.0重量%が好ましく、20.0~39.0重量%がより好ましく、25.0~37.0重量%が更により好ましい。
(A)成分である、グリセリン含量が0.5重量%以下の、粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインと、(B)成分である、粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤の、2つの成分を含有する事で、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、経時による品質の劣化が無い、粉末状または顆粒状の皮膚洗浄剤組成物を、経済的な価格で提供することができる。
(B)成分/(A)成分の比率は、重量比で1.0~50.0とすることで、泡のキメが細かくなり、泡の量が多くなる。望ましくは、2.0~10.0である。1.0未満では、泡立ちが悪くなる場合がり、泡の量も少なくなる場合がある。50.0を超えると、(A)成分による、(B)成分の刺激を緩和する効果が弱くなる場合があり、刺激が高くなる場合がある。
(B)成分/(A)成分の比率は、重量比で1.0~50.0とすることで、泡のキメが細かくなり、泡の量が多くなる。望ましくは、2.0~10.0である。1.0未満では、泡立ちが悪くなる場合がり、泡の量も少なくなる場合がある。50.0を超えると、(A)成分による、(B)成分の刺激を緩和する効果が弱くなる場合があり、刺激が高くなる場合がある。
本発明の粉末状または顆粒状の皮膚洗浄剤組成物は、必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常に用いられる公知成分を適宜配合することができる。配合可能な成分としては、糖類、糖アルコール類、有機粉体、無機粉体、高分子類、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることができる。また、その他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。糖類、糖アルコール類としては、グルコース、マンニトール、ソルビトール、マンノース、ガラクトース、ガラクチトール、マルトース、マルチトール、トレハロース、エリスロース、エリスリトール、キシロース、キシリトール、スクロース、ラクトース、ラクチトール、ダイフラクトースアンハイドライド等が挙げられる。有機粉体としてはポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、ポリメチルメタアクリレート粉末、ナイロン粉末、ポリウレタン粉末、寒天粉末、コルク粉末、澱粉等を挙げることができる。無機粉体としては、タルク、カオリン、シリカ、雲母、ゼオライト、ベントナイト、二酸化チタン等が挙げられる。
また、本発明においては、コーンスターチ、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸などのヒドロキシアルキルデンプンリン酸、環状構造保有分岐状グルカン、ポリデキストロースなどを配合することができる。ヒドロキシアルキルデンプンリン酸は、ヒドロキシアルキルデンプンがリン酸架橋されたものである。ヒドロキシアルキルデンプンはデンプンとアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシドを反応させて得られる。ヒドロキシアルキルデンプンリン酸は、例えばアクゾノーベル株式会社製ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、商品名「STRUCTUREXL(登録商標)」が挙げられる。ポリデキストロースは、難消化性の水溶性食物繊維であり、グルコース、ソルビトール、クエン酸を反応させて得られる。ポリデキストロースとして市販品を用いることができる。高分子類としては、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、キサンタンガム、クインスシード、デキストラン、カチオン化デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL(登録商標、ルブリゾール社)等)等を挙げることができる。防腐剤として、例えばメチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。薬効成分としては、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸リン酸エステル、L-アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-グルコシド等のビタミンC類等、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ-オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
さらに中性アミノ酸を配合することで、起泡性を高めることができる。本発明に用いることができる中性アミノ酸としては、脂肪族アミノ酸であり、モノアミノモノカルボン酸であるグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、脂肪族アミノ酸であり、オキシアミノ酸であるセリン、トレオニン、脂肪族アミノ酸であり、イオウを含むアミノ酸であるシステイン、シスチン、メチオニン、アミド基をもつアミノ酸であるグルタミン、アスパラギン、芳香族をもつアミノ酸であるフェニルアラニン、チロシン、イミノ基をもつアミノ酸であるプロリン、オキシプロリンが挙げられる。中性アミノ酸の中でも、脂肪族アミノ酸であり、オキシアミノ酸であるセリン、トレオニンが好ましく、セリンが特に好ましい。香料としては、アニス油、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、イリスコンクリート、ウィンターグリーン油、オレンジフラワー、オレンジ油、オリガナム油、カシア油、カルダモン油、カモミル油、キャラウェイ油、クランベリー油、グレープフルーツ油、クローブ油、コリアンダー油、シソ油、ジャスミン油、スウィーティー油、スペアミント油、セージ油、タイム油、タバナ油、ティーツリー油、ナツメグ油、ネロリ油、パインニードル油、ハッカ油、バジル油、バニラ油、ピメント油、フェンネル油、ベイ油、ペパーミント油、マジョラム油、マンダリン油、ライム油、ユーカリ油、ラベンダー油、ローズ油、ローズマリー油、ローレル油、レモングラス油、冬緑油、柚油、珪藻油、丁字油、桂葉油、アネトール、アニスアルデヒド、アリルシクロヘキサンプロピオネート、イソアミルアルコール、ウンデカラクトン、エチルアセテート、エチルブチレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラクテート、エチルリナロール、エチルチオアセテート、オイゲノール、オクチルアルデヒド、オシメン、カルボン、カルビールアセテート、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シトラール、シオネール、シトロネリルアセテート、ジメチルサルファイド、シクロテン、ダバナ、チモール、トリメチルピラジン、バニリン、ピネン、ブタノール、プレゴン、フルフラール、ヘキサナール、ベンジルサクシネート、メントン、メンチルアセテート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、ワニリン、α-テルピネオール、3-l-メントキシプロパン-1,2-ジオール、N-置換-パラメンタン-3-カルボキサミド、n-デシルアルコール、桂皮アルデヒド、アップルフレーバー、グレープフレーバー、ストロベリーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、パイナップルフレーバー、バターフレーバー、フルーツミックスフレーバー等を挙げる事ができる。
また、本発明においては、コーンスターチ、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸などのヒドロキシアルキルデンプンリン酸、環状構造保有分岐状グルカン、ポリデキストロースなどを配合することができる。ヒドロキシアルキルデンプンリン酸は、ヒドロキシアルキルデンプンがリン酸架橋されたものである。ヒドロキシアルキルデンプンはデンプンとアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシドを反応させて得られる。ヒドロキシアルキルデンプンリン酸は、例えばアクゾノーベル株式会社製ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、商品名「STRUCTUREXL(登録商標)」が挙げられる。ポリデキストロースは、難消化性の水溶性食物繊維であり、グルコース、ソルビトール、クエン酸を反応させて得られる。ポリデキストロースとして市販品を用いることができる。高分子類としては、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、キサンタンガム、クインスシード、デキストラン、カチオン化デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL(登録商標、ルブリゾール社)等)等を挙げることができる。防腐剤として、例えばメチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。薬効成分としては、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸リン酸エステル、L-アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-グルコシド等のビタミンC類等、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ-オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
さらに中性アミノ酸を配合することで、起泡性を高めることができる。本発明に用いることができる中性アミノ酸としては、脂肪族アミノ酸であり、モノアミノモノカルボン酸であるグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、脂肪族アミノ酸であり、オキシアミノ酸であるセリン、トレオニン、脂肪族アミノ酸であり、イオウを含むアミノ酸であるシステイン、シスチン、メチオニン、アミド基をもつアミノ酸であるグルタミン、アスパラギン、芳香族をもつアミノ酸であるフェニルアラニン、チロシン、イミノ基をもつアミノ酸であるプロリン、オキシプロリンが挙げられる。中性アミノ酸の中でも、脂肪族アミノ酸であり、オキシアミノ酸であるセリン、トレオニンが好ましく、セリンが特に好ましい。香料としては、アニス油、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、イリスコンクリート、ウィンターグリーン油、オレンジフラワー、オレンジ油、オリガナム油、カシア油、カルダモン油、カモミル油、キャラウェイ油、クランベリー油、グレープフルーツ油、クローブ油、コリアンダー油、シソ油、ジャスミン油、スウィーティー油、スペアミント油、セージ油、タイム油、タバナ油、ティーツリー油、ナツメグ油、ネロリ油、パインニードル油、ハッカ油、バジル油、バニラ油、ピメント油、フェンネル油、ベイ油、ペパーミント油、マジョラム油、マンダリン油、ライム油、ユーカリ油、ラベンダー油、ローズ油、ローズマリー油、ローレル油、レモングラス油、冬緑油、柚油、珪藻油、丁字油、桂葉油、アネトール、アニスアルデヒド、アリルシクロヘキサンプロピオネート、イソアミルアルコール、ウンデカラクトン、エチルアセテート、エチルブチレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラクテート、エチルリナロール、エチルチオアセテート、オイゲノール、オクチルアルデヒド、オシメン、カルボン、カルビールアセテート、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シトラール、シオネール、シトロネリルアセテート、ジメチルサルファイド、シクロテン、ダバナ、チモール、トリメチルピラジン、バニリン、ピネン、ブタノール、プレゴン、フルフラール、ヘキサナール、ベンジルサクシネート、メントン、メンチルアセテート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、ワニリン、α-テルピネオール、3-l-メントキシプロパン-1,2-ジオール、N-置換-パラメンタン-3-カルボキサミド、n-デシルアルコール、桂皮アルデヒド、アップルフレーバー、グレープフレーバー、ストロベリーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、パイナップルフレーバー、バターフレーバー、フルーツミックスフレーバー等を挙げる事ができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、粉末状または顆粒状である。粉末状の皮膚洗浄剤組成物は、原料をあらかじめ篩い分けして、粒度を調整した粉末原料を常法により混合して、調製することができる。また顆粒状の皮膚洗浄剤組成物とするためには、均等に混合した粉末状組成物を、水又はアルコールなどをバインダーとして噴霧しながら造粒し、さらに篩別することで粒度を調整して得ることができる。
本発明の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物は、水又はお湯で溶解させながら泡立てた後、洗顔や、身体、毛髪(頭皮)、手指等の洗浄に使用することができる。
本発明の効果に関して、以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
以下の製造法で、ラウラミドプロピルベタインの粉末品、コカミドプロピルベタインの粉末品を製造した。
以下の製造法で、ラウラミドプロピルベタインの粉末品、コカミドプロピルベタインの粉末品を製造した。
製造例1
ラウラミドプロピルベタイン粉末品の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、ラウラミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンLPB)を粉末化した。グリセリン含量は0.01重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は120μmであった。
ラウラミドプロピルベタイン粉末品の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、ラウラミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンLPB)を粉末化した。グリセリン含量は0.01重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は120μmであった。
製造例2
コカミドプロピルベタイン粉末品の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、コカミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンCPB-R)を粉末化した。グリセリン含量は0.3重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は100μmであった。
コカミドプロピルベタイン粉末品の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、コカミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンCPB-R)を粉末化した。グリセリン含量は0.3重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は100μmであった。
比較製造例1
コカミドプロピルベタイン粉末品(グリセリン含量が範囲外)の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、コカミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンCPB)を粉末化した。グリセリン含量は1.2重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は130μmであった。
コカミドプロピルベタイン粉末品(グリセリン含量が範囲外)の製造
ビュッヒ社製スプレードライヤー装置(B-290)を用いて、空気/原料同流方式で、コカミドプロピルベタイン30重量%水溶液(川研ファインケミカル社製ソフタゾリンCPB)を粉末化した。グリセリン含量は1.2重量%であった。レーザー回折式乾式粒度分布測定装置(マツボー社製 HEROS&RODOS)による粒度測定では、重量平均粒子径は130μmであった。
表1、2記載の配合比率に従って、粉末状の皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。組成における数値は、純分の重量%を示す。具体的には、配合に使用する各粉末成分は、あらかじめ篩別して粒子サイズを調整しておき、粉末成分を混合して、粉末状の皮膚洗浄剤組成物を調製した。得られた粉末状の皮膚洗浄剤組成物について、下記評価を行った。その結果を表1、2に示す。
<粉末状の皮膚洗浄剤組成物の評価試験>
実施例1~9と比較例1~6の粉末状の皮膚洗浄剤組成物において、次の評価項目について、熟練した専門の官能評価員(専門パネラー)による官能評価試験を行った。
実施例1~9と比較例1~6の粉末状の皮膚洗浄剤組成物において、次の評価項目について、熟練した専門の官能評価員(専門パネラー)による官能評価試験を行った。
泡立ちの早さの評価
専門パネラー10名により、次の方法で泡立て操作を行って評価した。各粉末状の皮膚洗浄剤組成物0.6gを手のひらにとり、水道水2mLを加えて、両手をこすり合わせるように約30秒間泡立てさせ、その後、泡に空気を巻き込むようにしっかりと泡立て動作を行う。評価は、比較例1((A)成分が未配合)の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡立ちの早さを基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡立ちが早い。
0点:泡立ちの早さが変わらない。
-1点:泡立ちが遅い。
専門パネラー10名により、次の方法で泡立て操作を行って評価した。各粉末状の皮膚洗浄剤組成物0.6gを手のひらにとり、水道水2mLを加えて、両手をこすり合わせるように約30秒間泡立てさせ、その後、泡に空気を巻き込むようにしっかりと泡立て動作を行う。評価は、比較例1((A)成分が未配合)の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡立ちの早さを基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡立ちが早い。
0点:泡立ちの早さが変わらない。
-1点:泡立ちが遅い。
泡のキメの細かさの評価
上記の泡立ちの評価の際に、泡立ちの早さの評価と同時に、形成した泡のキメの細かさを評価した。なお、評価は、泡立ちの早さの評価試験と同様に、比較例1の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡のキメの細かさを基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡のキメが細かい。
0点:泡のキメの細かさが変わらない。
-1点:泡のキメが粗い。
上記の泡立ちの評価の際に、泡立ちの早さの評価と同時に、形成した泡のキメの細かさを評価した。なお、評価は、泡立ちの早さの評価試験と同様に、比較例1の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡のキメの細かさを基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡のキメが細かい。
0点:泡のキメの細かさが変わらない。
-1点:泡のキメが粗い。
泡の量の評価
同様にして、専門パネラー10名により、泡立ちの早さの評価と同時に、形成した泡の量を評価した。評価は、比較例1の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡の量を基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡の量が多い。
0点:泡の量が変わらない。
-1点:泡の量が少ない。
同様にして、専門パネラー10名により、泡立ちの早さの評価と同時に、形成した泡の量を評価した。評価は、比較例1の粉末状の皮膚洗浄剤組成物の泡の量を基準として、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:泡の量が多い。
0点:泡の量が変わらない。
-1点:泡の量が少ない。
刺激性の評価
洗顔料で皮膚トラブルを起こしやすい人10名を用いて使用テストを行った。14日間続けて使用してもらい、洗顔後の刺激について評価を行い、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:刺激は全く感じなかった。
0点:刺激を感じた日が数日あった。
-1点:毎日刺激を感じた。
洗顔料で皮膚トラブルを起こしやすい人10名を用いて使用テストを行った。14日間続けて使用してもらい、洗顔後の刺激について評価を行い、以下の評点を付した。10名の平均点を表1、2に記した。
1点:刺激は全く感じなかった。
0点:刺激を感じた日が数日あった。
-1点:毎日刺激を感じた。
経時安定性
100メッシュの篩にかけた各粉末状の皮膚洗浄剤組成物20gをシャーレに広げ、室温25℃、湿度80%の恒温恒湿室で1か月静置し、再度100メッシュで篩にかけ、ケーキングにより篩に残ったサンプル量を重量%で示した。
100メッシュの篩にかけた各粉末状の皮膚洗浄剤組成物20gをシャーレに広げ、室温25℃、湿度80%の恒温恒湿室で1か月静置し、再度100メッシュで篩にかけ、ケーキングにより篩に残ったサンプル量を重量%で示した。
※1:アミソフト(登録商標)GS-11P(味の素社)、※2:ソイポンSLP(川研ファインケミカル社)、※3:ダイヤポン(登録商標)S-Cl(日油社)、※7:STRUCTUREXL(アクゾノーベル社)、※8:カチナール(登録商標)HC-200(東邦化学工業社)、※4、5、6、9:試薬(富士フィルム和光純薬社)
評価の結果
本発明の、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物の範囲内で調製された実施例1~9は、泡立ちが早く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による経時の品質の劣化が無かった。
一方で、(A)成分が未配合の比較例1では、実施例1~9と比較して、泡立ちの早さ、泡のキメの細かさ、泡の量が劣り、刺激性があった。(A)成分の比較品として、グリセリン含量が範囲外となるアミドプロピルベタインを使用した比較例2では、吸湿による経時のケーキングがあり、品質が劣化した。(B)成分/(A)成分が範囲外となる比較例3では、実施例1~9と比較して、刺激性があった。(B)成分/(A)成分が範囲未満となる比較例4では、実施例1~9と比較して、泡立ち、泡の量が劣った。(A)成分が未配合で、(B)成分として、ラウロイルサルコシンNaとココイルイセチオン酸Naを使用した比較例5では、実施例1~9と比較して、泡のキメの細かさ、泡の量が劣り、刺激性があった。(B)成分が未配合の比較例6では、実施例1~9と比較して、泡立ち、泡のキメの細かさ、泡の量が劣った。
本発明の、粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物の範囲内で調製された実施例1~9は、泡立ちが早く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による経時の品質の劣化が無かった。
一方で、(A)成分が未配合の比較例1では、実施例1~9と比較して、泡立ちの早さ、泡のキメの細かさ、泡の量が劣り、刺激性があった。(A)成分の比較品として、グリセリン含量が範囲外となるアミドプロピルベタインを使用した比較例2では、吸湿による経時のケーキングがあり、品質が劣化した。(B)成分/(A)成分が範囲外となる比較例3では、実施例1~9と比較して、刺激性があった。(B)成分/(A)成分が範囲未満となる比較例4では、実施例1~9と比較して、泡立ち、泡の量が劣った。(A)成分が未配合で、(B)成分として、ラウロイルサルコシンNaとココイルイセチオン酸Naを使用した比較例5では、実施例1~9と比較して、泡のキメの細かさ、泡の量が劣り、刺激性があった。(B)成分が未配合の比較例6では、実施例1~9と比較して、泡立ち、泡のキメの細かさ、泡の量が劣った。
以下に、本発明の構成を有する、粉末状の洗浄剤組成物の処方例を示す。
処方例1 粉末状のボディシャンプー
成分 配合量(重量%)
ラウロイルグルタミン酸Na(※10) 15
ラウラミドプロピルベタイン(製造例1) 10
ミリスチン酸K(※11) 5
L-セリン(※12) 0.02
マンニトール 30
グルコース 20
タルク 残余
※10:アミソフトLS-11(味の素社)、※11、12:試薬(富士フィルム和光純薬社)
処方例1 粉末状のボディシャンプー
成分 配合量(重量%)
ラウロイルグルタミン酸Na(※10) 15
ラウラミドプロピルベタイン(製造例1) 10
ミリスチン酸K(※11) 5
L-セリン(※12) 0.02
マンニトール 30
グルコース 20
タルク 残余
※10:アミソフトLS-11(味の素社)、※11、12:試薬(富士フィルム和光純薬社)
処方例2 粉末状のヘアシャンプー
成分 配合量(重量%)
ラウロイルグルタミン酸Na 15
ラウロイルサルコシンNa 15
ラウラミドプロピルベタイン(製造例1) 15
ポリクオタニウム-10 1
マンニトール 30
グルコース 20
香料 1
精製水 残余
成分 配合量(重量%)
ラウロイルグルタミン酸Na 15
ラウロイルサルコシンNa 15
ラウラミドプロピルベタイン(製造例1) 15
ポリクオタニウム-10 1
マンニトール 30
グルコース 20
香料 1
精製水 残余
粉末状のボディシャンプー、粉末状のヘアシャンプーにおいても、泡立ちが良く、泡のキメが細かく、泡の量が多く、刺激性が低く、吸湿による経時の品質の劣化が無かった。
本発明の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物は、洗顔や、身体、毛髪(頭皮)、手指等の洗浄に使用することができる。
Claims (3)
- (A)成分である粉末状または顆粒状のアミドプロピルベタインが、粉末状または顆粒状のラウラミドプロピルベタインである、請求項1に記載の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物。
- (B)成分である粉末状または顆粒状の陰イオン界面活性剤が、粉末状または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩である、請求項1又は2に記載の粉末状または顆粒状皮膚洗浄剤組成物。
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KR20220041691A (ko) | 2022-04-01 |
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