JP2022053041A - シタグリプチンリン酸塩含有錠剤 - Google Patents

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輝志 伊藤
Terushi Ito
裕美子 小林
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Abstract

【課題】シタグリプチンリン酸塩無水物の結晶形態が安定に存在する錠剤を提供する。【解決手段】シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を含有する、打錠圧50N~300Nによる湿製錠剤。さらに賦形剤及び結合剤を含有し、錠剤内部に滑沢剤を含有しない。前記賦形剤が、乳糖、マンニトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種以上、前記結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体、デンプングリコール酸ナトリウム及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる。【選択図】なし

Description

本発明は、シタグリプチンリン酸塩無水物の特定結晶を含有する錠剤に関する。
シタグリプチンリン酸塩は、経口選択的DPP-4阻害薬であり、2型糖尿病治療薬として販売されている。市販されているシタグリプチンリン酸塩含有錠には、シタグリプチンリン酸塩一水和物が配合されている(非特許文献1~3)。
一方、シタグリプチンリン酸塩には、水和物の結晶(特許文献1、2)以外に無水物の結晶も存在することが報告されており、それぞれ結晶多形が存在することが知られている(特許文献3)。シタグリプチンリン酸塩無水物には、無水形態I~IIIが存在することが知られており、無水形態Iは物理学的な撹拌を用いた乾燥、圧縮又は粉砕により、無水形態IIIに転換し、無水形態IIIは約110℃にて約30分間加熱することにより無水形態Iに転換することが知られている(特許文献3段落(0031))。
無水形態Iは融点が無水形態IIIに比べて高く、無水形態Iの方が化学的安定性が高い製剤を得ることができると考えられる。また、一般的に、単一の結晶を含む製剤は、混晶を含む製剤に比べ、化学的安定性及び溶出性の観点において安定した品質の製剤を得ることができる。
特許第4463768号公報 国際公開第2017/006335号 特表2007-504230号公報
グラクティブ錠添付文書 ジャヌビア錠添付文書 スージャヌ配合錠添付文書
前記のように、シタグリプチンリン酸塩無水物の結晶形態は、錠剤化の過程でその形態が変化し、安定な無水形態Iを含有する錠剤は得られていないと考えられる。
従って、本発明の課題は、シタグリプチンリン酸塩無水物の結晶形態が無水形態Iとして安定に存在する錠剤を提供することにある。
そこで本発明者は、シタグリプチンリン酸塩無水物を用いて種々の方法で錠剤化し、その結晶形態の変化を観察したところ、シタグリプチンリン酸塩無水物を50N~300Nという低い打錠圧にて湿式打錠法で錠剤とすれば、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態Iを安定に含有する湿製錠剤が得られ、この錠剤は保存後も無水形態Iを保持し、類縁物質をほとんど生じない安定なものであることも確認し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の発明[1]~[5]を提供するものである。
[1]シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を含有する、打錠圧50N~300Nによる湿製錠剤。
[2]賦形剤及び結合剤を含有する[1]記載の湿製錠剤。
[3]錠剤内部に滑沢剤を含有しない[1]又は[2]記載の湿製錠剤。
[4]賦形剤が、乳糖、マンニトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種以上である[2]又は[3]記載の湿製錠剤。
[5]結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシプロピルメチルセルロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上である[2]~[4]のいずれかに記載の湿製錠剤。
本発明の湿製錠剤は、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に含有する錠剤であり、かつ保存後も類縁物質をほとんど生じない医薬製剤として優れた錠剤である。
比較例1~6で得られた製剤のXRDチャートを示す。比較例1~3については、赤枠で囲った無水形態III由来のピーク(2θ=4.8及び15.4°)が認められないことから無水形態Iであると判断した。比較例4~6については、赤枠で囲った無水形態III由来のピーク(2θ=4.8及び15.4°)が認められることから無水形態I+IIIであると判断した。 実施例1~4で得られた製剤のXRDチャートを示す。赤枠で囲った無水形態III由来のピーク(2θ=4.8及び15.4°)が認められないことから無水形態Iであると判断した。 実施例2及び比較例1、3、4,6で得られた製剤の固体NMRチャートを示す。比較例1、比較例3及び実施例2は点線で示した無水形態III由来のピークが認められないことから無水形態Iであると判断した。比較例4及び比較例6は点線で示した無水形態III由来のピークが認められることから、無水形態I+IIIであると判断した。 実施例5~8で得られた製剤のXRDチャートを示す。赤枠で囲った無水形態III由来のピーク(2θ=4.8及び15.4°)が認められないから無水形態Iであると判断した。
本発明の医薬は、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を含有する錠剤であり、打錠圧50N~300Nによる湿製錠剤である。
本発明の医薬の有効成分は、シタグリプチンリン酸塩である。シタグリプチンリン酸塩は、化学名「(3R)-3-アミノ-1-[3-(トリフルオロメチル)-5,6-ジヒドロ{1.2.4}トリアゾロ[4,3-α]ピラジン-7(8H)-イル]-4-(2,4,5-トリフルオロフェニル)ブタン-1-オン モノホスフェート」の化合物であり、選択的DPP-4阻害作用を有することから、これを含有する本発明の医薬は経口2型糖尿病治療薬として使用される。
本発明の医薬に含有されるシタグリプチンリン酸塩は、無水物であってその結晶形態は無水形態Iである。当該無水形態Iは、前記の特許文献3記載の方法によって製造することができる。
特許文献3には、この無水形態Iは通常の錠剤化条件で容易に無水形態IIIに転換することが知られているが、本発明の湿製錠剤中では、無水形態Iのままで安定に存在する。
なお、本発明の錠剤中で、無水形態Iが安定に存在することは、X線回折により特許文献3記載のX線回折パターンを有することにより確認できる。
本発明の湿製錠剤中のシタグリプチンリン酸塩無水物の含有量は特に制限されるものではないが、15~70質量%が好ましく、20質量%~65質量%がより好ましく、22質量%~60質量%がさらに好ましい。また、本発明の湿製錠剤1錠中のシタグリプチンリン酸塩無水物の含有量は、シタグリプチンとして12.5mg~100mgであるのが好ましい。
本発明の錠剤は、打錠圧50N~300Nによる湿製錠剤である。
ここで、湿製錠剤とは、第17改正日本薬局方に薬品を含む湿潤した練合物を一定の型にはめ込んで成形した後、乾燥して製される錠剤と定義されており、通常、有効成分と賦形剤との混合物に、結合剤を溶解した水又は含水有機溶媒を加えて練合して湿潤粉体を得、当該湿潤粉体を低圧で圧縮成形し、乾燥して得られる錠剤である。
従って、通常、本発明の湿製錠剤には、シタグリプチンリン酸塩無水物以外に、賦形剤、結合剤が含まれる。
賦形剤としては、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に製剤中に存在させる観点から、乳糖及び糖アルコールから選ばれる1種以上が好ましく、乳糖、マンニトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種以上がより好ましく、乳糖及びマンニトールから選ばれる1種以上がさらに好ましい。
これらの賦形剤は、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に製剤中に存在させる観点から、本発明の湿製錠剤中に40質量%~85質量%含有するのが好ましく、40質量%~80質量%含有するのがより好ましく、40質量%~75質量%含有するのが更に好ましい。
結合剤としては、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に製剤中に存在させる観点から、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体、デンプングリコール酸ナトリウム及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上が好ましく、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマーから選ばれる1種以上がより好ましい。
これらの結合剤は、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に製剤中に存在させる観点から、本発明の湿製錠剤中に0.02質量%~5質量%含有するのが好ましく、0.03質量%~3質量%含有するのがより好ましく、0.05質量%~2質量%含有するのが更に好ましい。
また、本発明の湿製錠の内部には、保存後の類縁物質増加量の観点からステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を含有しないのが好ましい。
さらに、本発明の湿製錠剤には、崩壊剤、矯味剤、着色剤、香料などを含有させることができる。
本発明の湿製錠剤は、打錠圧を50N~300Nとする以外は、通常の湿製錠剤の製造法と同様の方法で製造される。
具体的には、シタグリプチンリン酸塩無水物と賦形剤との混合物に、結合剤を溶解した水又は含水有機溶媒を加えて練合して湿潤粉体を得、当該湿潤粉体を打錠圧50N~300Nで圧縮成形し、乾燥して得られる。
含水有機溶媒における有機溶媒としては、エタノールが好ましい。好ましい溶媒としては、含水エタノールが挙げられる。
これらの溶媒の使用量は、シタグリプチンリン酸塩無水物、賦形剤及び結合剤の合計量100質量部に対して、1質量部~25質量部が好ましく、2質量部~20質量部がより好ましい。
ここで、打錠圧が50N未満では良好な錠剤の形態を保持できない可能性があり、300Nを超えるとシタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態Iが保持できず、無水形態IIIに転換される虞がある。好ましい打錠圧は100N~300Nである。
本発明の湿製錠剤の硬度は、輸送時及び取扱い性の点から、20N以上が好ましく、40N以上がより好ましい。
本発明の湿製錠剤は、シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を安定に含有する錠剤であり、かつ保存後も類縁物質をほとんど生じない医薬製剤として優れた錠剤である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
比較例1~6(乾式打錠法による錠剤)
シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶、乳糖水和物(Pharmatose 200M、DFE Pharma製)、ポビドン(PVP-K30:Ashland製)、ステアリン酸マグネシウム(ステアリン酸マグネシウム、太平化学産業株式会社製)を混合した。得られた粉体を質量276mgとなるようにオートグラフ(AGS-X 10kN、株式会社島津製作所製)を用いて、100N(比較例1)、200N(比較例2))、300N(比較例3)、1000N(比較例4)、3000N(比較例5)、5000N(比較例6)の圧力で打錠し、直径9.0mmの錠剤を得た(表1)。
Figure 2022053041000001
得られたシタグリプチンリン酸塩含有組成物の結晶形をX線回折装置(SmartLab、株式会社リガク製)を用いて測定した。測定条件は以下の通り。
波長:CuKα/1.5418オングストローム
測定範囲:1~40°(2θ)
さらに核磁気共鳴装置(NMR)(AVANCE 500、Bruker製)を用いて測定した。測定条件は以下の通り。
測定方法:CP/MAS 法
積算回数:10240回
回転数:8000Hz
結果を、図1及び表2に示す。
その結果、乾式打錠法で1000N以上に加圧した錠剤では、結晶転移が起こることが確認された(図1及び表2)。
また、乾式打錠法によって製造された比較例1~6では、100~300Nの打圧では結晶転移は確認されなかったものの、成型性が不十分であり、錠剤として成形されなかった。
Figure 2022053041000002
実施例1~4
シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶、乳糖水和物(Pharmatose 200M、DFE Pharma製)を高速攪拌造粒機(NMG-5、株式会社奈良機械製作所製)で混合した。結合剤(ポビドン(PVP-K30:Ashland社製)、またはポリビニルアルコール(部分けん化物)(ゴーセノールEG-03P:三菱ケミカル株式会社製)のいずれか)を溶解させた水/エタノール混液(水:エタノール=40:60)を添加しながら練合した。得られた湿製粉体を湿式打錠機(EMT-18、株式会社三共製作所製)を用いて、質量276mgとなるように打圧20kgf(約200N)、直径9.5mmで打錠し、その後、乾燥機(ETD-18、株式会社三共製作所製)を用いて85℃で乾燥することで錠剤を得た(表3)。
得られたシタグリプチンリン酸塩含有組成物の結晶形を、X線回折装置(SmartLab、株式会社リガク製)を用いて測定した。測定条件は以下の通り。
波長:CuKα/1.5418オングストローム
測定範囲:1~40°(2θ)
さらに核磁気共鳴装置(NMR)(AVANCE 500、Bruker製)を用いて測定した。測定条件は以下の通り。
測定方法:CP/MAS 法
積算回数:10240回
回転数:8000Hz
また、得られた錠剤の硬度を、硬度計(PC-30、岡田精工株式会社製)を用いて測定した。
その結果を、図2、図3、表4及び表5に示す。
湿式打錠法よって製造した実施例1~4において、結晶転移は確認されず、結晶形は無水形態Iであった(図2、3)。また、錠剤として成形可能であり、錠剤硬度を計測可能であった。これに対し、比較例2は錠剤として成形されなかったため、硬度測定不可であった。
Figure 2022053041000003
Figure 2022053041000004
Figure 2022053041000005
実施例5~8
シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶、D-マンニトール(マンニットP、三菱商事ライフサイエンス株式会社製)を高速攪拌造粒機(NMG-5、株式会社奈良機械製作所製)で混合した。結合剤(ポビドン(PVP-K30:Ashland製)、またはヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SSL:日本曹達株式会社製)のいずれか)を溶解させた水/エタノール混液(水:エタノール=70:30あるいは0:100のいずれか)を添加しながら練合した。得られた湿製粉体を湿式打錠機(EMT-18、株式会社三共製作所製)を用いて、質量160mgとなるように打圧15kgf(約150N)、直径8.0mmで打錠し、その後、乾燥機(ETD-18、株式会社三共製作所製)を用いて85℃で乾燥することで錠剤を得た(表6)。
得られたシタグリプチンリン酸塩含有組成物の結晶形を、X線回折装置(SmartLab、株式会社リガク製)を用いて測定した。測定条件は以下の通り。
波長:CuKα/1.548オングストローム
測定範囲:1~40°(2θ)
結果を図4及び表7に示す。
その結果、実施例1~4とは処方、溶媒量が異なっても、湿製錠として製剤化をおこなった実施例5~8では製剤化後も結晶形態は無水形態Iであった(図4及び表7)。
Figure 2022053041000006
Figure 2022053041000007
試験例1(配合変化試験(密栓、60℃、2週間))
原薬(シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶)と添加剤の質量比を1:9として混合し、密栓状態で60℃75%RHに2週間保管して類縁物質量(%)を測定した。ステアリン酸マグネシウム及びフマル酸ステアリルナトリウムについては、原薬と添加剤の質量比を1:1として実施した。
(類縁物質量の測定方法)
日本薬局方「シタグリプチンリン酸塩水和物」 純度試験(2)類縁物質記載の試験条件(HPLC法)で試験を実施した。
結果を表8に示す
その結果、表8に示すように、原薬は、本発明で使用する賦形剤、結合剤などとは接触しても類縁物質を生じなかったが、滑沢剤として汎用されているステアリン酸マグネシウムとの接触安定性が悪い結果であった。
Figure 2022053041000008
試験例2(湿製錠剤での保存安定性)
実施例1、5及び比較例5、7の錠剤(表9)について、60℃、75%RHにて2週間保存後の総類縁物質量(%)を測定した。
(類縁物質量の測定法)
日本薬局方「シタグリプチンリン酸塩錠」 純度試験(2)類縁物質記載の試験条件(HPLC法)で試験を実施した。
比較例7
シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶、無水リン酸水素カルシウム(GS、協和化学工業株式会社製)、結晶セルロース(セオラスUF-711、旭化成株式会社製)、クロスカルメロースカルシウム(Ac-Di-Sol、DuPont製)をポリ袋で混合後、ステアリン酸マグネシウム(ステアリン酸マグネシウム-S、日油株式会社製)及びフマル酸ステアリルナトリウム(PRUV、JRS製)を加えさらに混合した。得られた粉体をロータリー式打錠機(VIRGO、株式会社菊水製作所製)を用いて質量200mgとなるように打圧7kN打錠し、11.5mm×4.8mmオーバル形状の錠剤を得た。
結果を、表10に示す。
乾式打錠法によって製造した比較例5及び比較例7に比べ、湿式打錠法によって製造した実施例1では総類縁の増加量が小さく、シタグリプチンの化学的な安定性が改善されることが確認された(表10)。また、錠剤の内部に滑沢剤を含有しない湿製錠剤は安定性が向上することがわかる。
Figure 2022053041000009
Figure 2022053041000010

Claims (5)

  1. シタグリプチンリン酸塩無水物の無水形態I結晶を含有する、打錠圧50N~300Nによる湿製錠剤。
  2. 賦形剤及び結合剤を含有する請求項1記載の湿製錠剤。
  3. 錠剤内部に滑沢剤を含有しない請求項1又は2記載の湿製錠剤。
  4. 賦形剤が、乳糖、マンニトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種以上である請求項2又は3記載の湿製錠。
  5. 結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、ポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体、デンプングリコール酸ナトリウム及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上である請求項2~4のいずれか1項に記載の湿製錠剤。
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