JP2022052616A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線の照射方向の微調整がしやすい放射線撮影装置を提供する。【解決手段】放射線撮影装置は、放射線画像検出器に向けて放射線を照射する照射部と、照射部を変位可能に支持する支柱と、支柱に取り付けられ、照射部の焦点を通る第一中心線J1を回転中心とする第一回転が可能な第一回転部と、第一回転部に取り付けられ、放射線の照射方向において第一中心線よりも放射線画像検出器側に位置する第二中心線を回転中心とする第二回転が可能な第二回転部とを備えており、第一回転部及び第二回転部によって照射部の前記第一回転及び前記第二回転が可能である。【選択図】図2

Description

本開示の技術は、放射線撮影装置に関する。
特許文献1には、放射線撮影を行う放射線撮影装置が記載されている。特許文献1に記載の放射線撮影システムは、放射線(一例としてX線)を放射線画像検出器に向けて照射する放射線源と、放射線源を変位自在に支持する支柱とを備えている。支柱は天井から鉛直方向に延びており、支柱の下端にX線源が設けられている。放射線源は、支柱の軸回りに回転可能である他、放射線を発する焦点を中心に回転自在である。
特開2019-122589号公報
放射線撮影の目的によっては、放射線の照射方向をきめ細かく調整したいという要望がある。例えば、膝の関節などを撮影する場合に、放射線の入射角を微妙に変化させるといった調整が必要になる場合がある。特許文献1に記載の放射線源のように、焦点を中心に回転させることで放射線の照射方向を調整することはできる。
しかしながら、焦点と被写体が位置する放射線画像検出器との間には、SID(Source Image receptor Distance:放射線焦点・受像面間距離)が確保される。そのため、焦点を中心に放射線源を回転させる場合は、放射線の照射方向が変化することに加えて、放射線源の単位回転角に対する放射線の照射野の位置もズレてしまう。照射野の位置ズレが大きいと、例えば、被写体に対して照射野を合わせた状態で、被写体に対する放射線の入射角だけを変化させるといった照射方向の微調整が難しい場合があった。
本開示の技術は、従来と比較して、放射線の照射方向の微調整がしやすい放射線撮影装置を提供することを目的とする。
第一態様の放射線撮影装置は、放射線画像検出器に向けて放射線を照射する照射部と、照射部を変位可能に支持する支柱と、支柱に取り付けられ、照射部の焦点を通る第一中心線を回転中心とする第一回転が可能な第一回転部と、第一回転部に取り付けられ、放射線の照射方向において第一中心線よりも放射線画像検出器側に位置する第二中心線を回転中心とする第二回転が可能な第二回転部とを備えており、第一回転部及び第二回転部によって照射部の第一回転及び第二回転が可能な放射線撮影装置である。
第一態様の放射線撮影装置は、第一回転が可能な第一回転部と、第一中心線よりも放射線画像検出器側に位置する第二中心線で第二回転が可能な第二回転部とを備えている。第二回転によって被写体が位置する放射線画像検出器側を基点とする照射方向の調整が可能であるため、焦点を回転中心とする第一回転によって放射線の照射野を被写体に合わせるための照射方向の粗調整を行い、第二回転によって被写体に対する放射線の入射角を調整するといった照射方向の微調整がしやすい。
第二態様の放射線撮影装置では、第一態様の放射線撮影装置において、第一中心線と第二中心線とが平行である。
第二態様の放射線撮影装置では、第一中心線を回転中心とした第一回転により放射線の照射位置を被写体の位置に合わせた後、第二中心線を回転中心とした第二回転により被写体に対する放射線の照射方向を微調整することが可能となる。
第三態様の放射線撮影装置は、第二態様の放射線撮影装置において、照射部は、放射線を照射する照射開口を有しており、照射開口と放射線画像検出器の検出面とが正対した状態で焦点から検出面へおろした垂線を仮定した場合において、第二中心線は、垂線と交差する。
第三態様の放射線撮影装置では、第二中心線が焦点から検出面へおろした垂線と交差しない場合と比較して、第二回転により被写体に対する放射線の照射方向を微調整する場合において、放射線の照射範囲の被写体からのズレ量が少ない。
第四態様の放射線撮影装置は、第一~第三のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、第一回転部は、第二回転の回転軌跡の一部となる円弧状のガイド面を備え、第二回転部は、ガイド面に沿って摺動可能に第一回転部に取り付けられる。
第四態様の放射線撮影装置では、第二中心線に物理的な回転軸を設けることなく、第二回転部を回転させることが可能となる。第二中心線は放射線画像検出器側に位置するため、ここに物理的な回転軸を配置しようとすると、第二回転の半径分の長さのアームが必要となり第二回転部が大型化する。
したがって、第二中心線に物理的な回転軸を設ける場合と比べて、円弧状のガイド面によって第二回転をさせることにより、アームが不要となり第二回転部を小型化することができる。
第五態様の放射線撮影装置は、第四態様の放射線撮影装置において、焦点を基準に、放射線の照射方向を前方、反対方向を後方とした場合において、ガイド面は、焦点の後方に配置されている。
第五態様の放射線撮影装置では、第一中心線が延びる方向を放射線発生装置の奥行方向とした場合において、焦点の後方にガイド面を配置したので、ガイド面と照射部とを奥行方向においてオーバラップさせることができるため、ガイド面を奥行方向に並べて配置する場合と比較して、装置の奥行方向のサイズを小さくすることができる。
第六態様の放射線撮影装置は、第四態様の放射線撮影装置において、 第一中心線が延びる方向を奥行方向とした場合において、照射部とガイド面とは、奥行方向において並べて配置されている。
第六態様の放射線撮影装置では、第一中心線が延びる方向を放射線発生装置の奥行方向とした場合において、照射部とガイド面とは、奥行方向において間隔を空けて配置されるため、ガイド面を焦点の後方に配置する場合と比較して、ガイド面の曲率半径を小さくすることができるため、ガイド面の円弧の長さも短くすることが可能である。
第七態様の放射線撮影装置は、第一~第六のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、第二回転部に設けられ、照射部を保持する保持部であって、第一中心線に対して直交する第三中心線を回転中心とする第三回転が可能に照射部を保持する保持部を有している。
第七態様の放射線撮影装置では、第一回転とは異なる向きに照射部を回転させることができる。第三回転が無い場合と比較して、放射線の照射方向の調整の自由度が高い。
第八態様の放射線撮影装置は、第一~第七のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、第二回転の回転中心から焦点までの距離である第二回転の回転半径は400mmから1,000mmの範囲であり、第二回転の回転可能な回転角度は、正方向と負方向のそれぞれにおいて基準位置に対して0°以上15°以下の範囲である。
第八態様の放射線撮影装置では、使用頻度が高いと考えられるSIDが約1,000mmの撮影を前提とした場合において、第二回転の回転半径及び第二回転の回転可能な回転角度を上記の範囲にすれば、プレ撮影を行いながら放射線の照射方向を調整する場合の画像の確認のしやすさを犠牲にすることなく、装置の小型化を実現することができる。
第九態様の放射線撮影装置は、第一~第八のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、第一回転部の第一回転を規制する第一回転規制部と、第二回転部の第二回転を規制する第二回転規制部とを備えており、第一回転規制部と第二回転規制部とを制御するプロセッサを有する。
第九態様の放射線撮影装置では、第一回転部と第二回転部の不用意な回転を抑制できる。
第十態様の放射線撮影装置は、第九態様の放射線撮影装置において、第一回転が許容され、かつ、第二回転規制部により第二回転が規制される第一回転規制状態と、第一回転規制部により第一回転が規制され、かつ、第二回転が許容される第二回転規制状態とのそれぞれの状態にするための操作部を備えている。
第十態様の放射線撮影装置では、第一回転部と第二回転部の一方を回転させる際に他方の不用意な回転を抑制でき、回転操作が容易になる。
第十一態様の放射線撮影装置は、第一~第十のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、照射部は、照射開口を有し、照射開口の開口サイズを変化させることにより放射線の照射野を限定する照射野限定器を有しており、照射部の照射制御、及び照射野限定器の照射開口の制御のうちの少なくとも1つを実行するプロセッサを備えている。
第十一態様の放射線撮影装置では、照射部の照射制御(照射モードの変更及び緊急時の停止など)及び照射開口の調整などを簡便に行うことができる。
第十二態様の放射線撮影装置は、第十一態様の放射線撮影装置において、プロセッサは、第二回転が許容されているか否かの信号を取得可能であり、かつ、第二回転が許容されている場合には、照射開口の開口サイズを調整する制御を実行し、調整後の開口サイズは、照射開口と放射線画像検出器の検出面とが正対し、且つ、焦点から検出面におろした垂線が検出面の中心を通る状態を仮定した場合において、第二回転の回転角度が最大の場合でも照射野の放射線画像検出器の画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値以下となる大きさである。
第十二態様の放射線撮影装置では、第二回転が行われる場合に、放射線の照射野の、放射線画像検出器の画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えることを抑制できる。
第十三態様の放射線撮影装置は、第十一又は第十二の態様の放射線撮影装置において、プロセッサは、第一回転の第一回転角度、第二回転の第二回転角度及び焦点を通り第一中心線と直交する第三中心線を回転中心とする第三回転の第三回転角度のうちの少なくとも1つを示す指標値と、照射部の焦点と放射線画像検出器の検出面との間の距離であるSIDと、照射野限定器の照射開口の開口サイズとに基づいて、放射線画像検出器の画像検出領域に対する放射線の照射野の位置を導出し、放射線の照射野の画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えていることを検知した場合、又はあらかじめ定めた数値を超えるおそれがあることを検知した場合は、照射部の照射を禁止する。
第十三態様の放射線撮影装置では、照射部の照射野の、画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えることを抑制することができる。
第十四態様の放射線撮影装置は、第九~第十三のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、照射部は、放射線を照射する照射モードとして、動画撮影のための照射モード、予め設定された枚数の静止画を連続的に取得する連写撮影のための照射モード、1枚の静止画撮影のための照射モードの中から選択された少なくとも2つの照射モードを有している。
第十四態様の放射線撮影装置では、複数の照射モードを備えているため、目的に応じた撮影が可能となる。
第十五態様の放射線撮影装置は、第十四態様の放射線撮影装置において、プロセッサは、放射線画像検出器を着脱自在に収容する撮影台に放射線画像検出器が収容されているか否かの信号を取得可能であり、プロセッサは、撮影台に放射線画像検出器が収容されている場合は、動画撮影のための照射モードを許容し、撮影台に放射線画像検出器が収容されていない場合は、動画撮影のための照射モードを禁止する。
第十五態様の放射線撮影装置では、撮影台に放射線画像検出器が収容されていない場合に、動画撮影のための照射モードを実行することを抑制できる。
第十六態様の放射線撮影装置は、第一~第十五のいずれか1つの態様の放射線撮影装置において、支柱は、天井走行可能な天井吊り下げ式の支柱であるか、あるいは、床面を走行可能な床面から起立する起立式の支柱である。
第十六態様の放射線撮影装置では、支柱が天井又は床面を走行することで、照射部の位置を変更することができる。
本開示の技術によれば、放射線の照射方向の微調整がしやすい。
図1は第一実施形態の放射線撮影装置を天井吊り下げ式で示す斜視図である。 図2は第一実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す斜視図である。 図3は第一実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す斜視図である。 図4は第一実施形態の放射線撮影装置を部分的に拡大して示す分解斜視図である。 図5は第一実施形態の放射線撮影装置における照射部の説明図である。 図6は第一実施形態の放射線撮影装置の放射線の照射モードの説明図である。 図7は第一実施形態の放射線撮影装置を部分的に拡大して示す平面図である。 図6は第一実施形態の放射線撮影装置を部分的に拡大して示す側面図である。 図9は第一実施形態の放射線撮影装置を、基準位置にある状態、負方向に第一回転した状態及び正方向に第一回転した状態でそれぞれ示す正面図である。 図10は第一実施形態の放射線撮影装置を図2とは異なる使用状態で示す側面図である 図11は第一実施形態の放射線撮影装置を基準位置にある状態で示す正面図である。 図12は第一実施形態の放射線撮影装置を負方向に第二回転した状態及び正方向に第二回転した状態で示す正面図である。 図13は第一実施形態の放射線撮影装置を、基準位置にある状態、負方向に第二一回転した状態及び正方向に第二回転した状態でそれぞれ示す正面図である。 図14は第一実施形態の放射線撮影装置における照射範囲調整処理の一例を示すフローチャート及び説明図である。 図15は第二実施形態の放射線照射装置を示す説明図である。 図16は第二実施形態の放射線撮影装置において回転規制状態と回転規制部の状態の関係を示す表である。 図17は第二実施形態の放射線撮影装置における照射開口の制御を示すフローチャートである。 図18は第二実施形態の放射線撮影装置において絞り部材の照射開口と照射野の関係を示す説明図である。 図19は第三実施形態の放射線撮影装置を示す説明図である。 図20は第三実施形態の放射線撮影装置において撮影用ベッドの近傍を示す説明図である。 図21は第三実施形態の放射線撮影装置において放射線を照射している状態を示す斜視図である。 図22は第三実施形態の放射線撮影装置における放射線のはみ出し抑制処理のフローチャートである。 図23は第三実施形態の放射線撮影装置における動画モード制限処理のフローチャートである。 図24Aは第四実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す斜視図である。 図24Bは第四実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す斜視図である。 図25Aは第四実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す側面図である。 図25Bは第四実施形態の放射線撮影装置を拡大して示す正面図である。 図26は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図27は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図28は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図29は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図30は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図31は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す説明図である。 図31は放射線撮影装置における放射線の照射範囲を示す斜視図である。 図33Aは放射線撮影装置における放射線の照射範囲のずれ量を示す説明図である。 図33Bは放射線撮影装置における放射線の照射範囲のずれ量を示す拡大説明図である。 図34は放射線撮影装置におけるガイド面の位置を示す説明図である。 図35は本開示の技術の放射線撮影装置を床上式として示す正面図である。 図36は本開示の技術の放射線撮影装置を床上式として示す正面図である。
[第一実施形態]
以下、図面を参照して、第一実施形態について説明する。
図1において、放射線撮影システム100は、放射線撮影を行うためのシステムであり、放射線撮影装置102、電子カセッテ104、臥位撮影台106、及び立位撮影台111などを備えている。放射線撮影装置102は、放射線源112と、放射線源112が取り付けられる支柱114とを備えている。放射線源112は、放射線を照射する照射部113を有している。
支柱114は、天井走行装置126に取り付けられており、天井128及び床面172と平行な面内で移動が可能である。支柱114は、天井走行装置126から鉛直方向(Z方向)に延びている。放射線源112は、支柱114の下端に設けられている。照射部113は、Z方向に延びる支柱114の軸回りに回転可能である他、後述するように支柱114に対して変位自在に設けられている。
電子カセッテ104は、放射線画像検出器の一例である。電子カセッテ104は、例えば、複数の画素が2次元に配列されたTFT(Thin Film Transistor)マトリックス基板を有する検出部を有し、検出部は、各画素に入射した放射線の入射量に応じた電気信号を出力する。電子カセッテ104は、各画素に応じた電気信号に基づいて放射線画像を生成し、生成した放射線画像をカセッテ制御装置105に向けて無線又は有線によって送信する。
放射線撮影の際には、放射線技師などのオペレータOPによって、被写体Hの撮影部位と電子カセッテ104の検出面104Aとの位置合わせが行われ、かつ、電子カセッテ104の検出面104Aの位置及び姿勢に応じて、照射部113の照射方向が調整される。この状態で、照射部113から電子カセッテ104に向けて放射線が照射される。電子カセッテ104は、被写体Hの撮影部位を透過した放射線を受けて、被写体Hの撮影部位を表す放射線画像を検出し、検出した放射線画像をカセッテ制御装置105に送信する。カセッテ制御装置105は、受信した放射線画像をディスプレイ166に表示する他、受信した放射線画像を、ネットワークを通じて外部のサーバに送信する。電子カセッテ104は、動画撮影、静止画撮影、連写撮影などが可能である。
臥位撮影台106は、被写体Hが仰臥する寝台107と電子カセッテ104を収容する収容部108とを有し、臥位姿勢の被写体Hを撮影するための撮影台である。寝台107の天板は放射線を透過する部材で形成されており、電子カセッテ104を収容部108に収容して撮影を行うことが可能である。また、電子カセッテ104を寝台107上の任意の位置に載置して、撮影を行う、いわゆるフリー撮影も可能である。
立位撮影台111は、スタンド110と、電子カセッテ104を収容する収容部109とを有し、立位姿勢の被写体Hを撮影するための撮影台である。
図2から図4にも示すとおり、放射線源112は、照射部113の他、照射部113を制御する線源制御部122(図4参照)と、操作パネル156(図4も参照)と、照射スイッチ168と、第一回転部116と、第二回転部118と、取付部130とを有している。なお、本例において、図4に示すように、線源制御部122は操作パネル156の内部に備えられた例を示しているが、線源制御部122は、操作パネル156の外部に備えられていてもよい。
図5にも示すように、照射部113は、例えば、放射線管117と照射野限定器154とを有している。放射線管117は、陰極と陽極とを有し、陰極から発生する電子線を陽極に衝突させることで放射線を発生する。陽極において電子線が衝突することにより放射線が発生する点が焦点Fとなる。照射部113には、放射線管117に対して高電圧を印加するための高電圧発生装置(図示せず)が接続されている。
照射野限定器154は、放射線管117が発生する放射線を外部に照射する照射開口164を有しており、照射開口164によって、被写体H及び電子カセッテ104の検出面104Aに照射される放射線の照射野LFを限定する。後述するように照射開口164のサイズは可変である。照射野限定器154は、コリメータなどとも呼ばれる。
照射開口164は、例えば、放射線を遮蔽する複数の遮蔽板154Aによって画定される。照射開口164は、矩形状をしており、複数の遮蔽板154Aは、照射開口164の四辺に対応する位置にそれぞれ配置される。複数の遮蔽板154Aの位置を平行移動させることで、照射開口164の開口サイズを調整することが可能である。遮蔽板154Aの移動は、モータなどのアクチュエータ154Bによって行われる。放射線管117から照射されるX線は照射開口164を通過するので、照射開口164の開口サイズを調整することで、焦点Fを基点として発散するX線の発散角を規制することができる。これにより、照射野LFのサイズ調整を簡便に行うことが可能である。
図5に示す例では、照射開口164は検出面104Aと正対している。ここで、「正対」とは、照射開口164の内縁を外形線とする平面FPを仮定した場合に、仮定した平面FPと検出面104Aとが平行である状態をいう。
また、ここで、照射開口164と検出面104Aとが正対した状態で、照射部113の焦点Fから検出面104Aへおろした垂線NLを仮定する。図5においては、照射部114の焦点Fと検出面104Aの中心CPとが対応する位置にあり、焦点Fと中心CPとがともに垂線NLを通る状態を示している。
また、照射開口164と検出面104Aとが正対した状態においては、垂線NLは、焦点Fを基点に錐形状に発散するX線の線束LBの中心軸である光軸OAとも一致する。
線源制御部122は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリとによって構成される制御回路である。CPUが種々の制御プログラムを実行することにより、線源制御部122として機能する。
線源制御部122は、放射線の照射開始及び照射の停止といった照射タイミングを制御する。図4に示すように、線源制御部122には、照射スイッチ168が接続されている。オペレータOPによって照射スイッチ168が操作されると、線源制御部122は、照射部113を動作させることにより、放射線の照射を開始する。この際に、線源制御部122は、カセッテ制御装置105と通信を行うことにより、照射部113が放射線を照射するタイミングと、電子カセッテ104の検出動作のタイミングとを同期させる同期制御を行う。また、線源制御部122は、管電圧、管電流、及び照射時間といった放射線の照射条件を制御する。照射条件は、外部装置から送信によって設定することも可能であり、また、操作パネル156から設定することも可能である。
また、線源制御部122は、アクチュエータ154Bの駆動を制御する。これにより、線源制御部122の制御の下、照射開口164の開口サイズが調整される。線源制御部122は、操作パネル156からの操作指示に基づいて、照射開口164の開口サイズを調整する他、予め設定されたタイミングで照射開口164の開口サイズを調整することも可能である。
また、線源制御部122は、X線の照射モードを制御することが可能である。図6に示すように、照射部113は、「動画モード」、「連写モード」及び「静止画モード」の少なくとも3つの照射モードを採ることが可能である。動画モードは、例えば、単位時間当たりの照射量を一定にした状態でX線を連続的に照射する照射モードである。動画モードでは、例えば、照射スイッチ168が操作されている間、照射が継続される。また、動画モードにおいて、照射スイッチ168が一回操作された場合に、予め設定された時間だけ照射を継続するようにしてもよい。連写モードは、例えば、照射スイッチ168が一回操作された場合に、複数枚分のパルス照射を行うモードであり、連続的に静止画を複数枚撮影する場合に使用される。静止画モードは、照射スイッチ168が一回操作された場合に、1枚分の照射を行う照射モードである。単位時間当たりのX線の照射量は設定によって可変である。例えば、連続的な照射が行われる動画モードの単位時間当たりの照射量を、静止画モードと比較して、低くすることが可能である。
また、動画モードは、放射線源112と電子カセッテ104との相対的な位置調整を行う場合に使用することが可能である。この場合は、例えば、動画モードの単位時間当たりの照射量を本撮影よりも低くしてプレ撮影を行う。オペレータOPは、ディスプレイ166で画像を確認しながら、照射部113の照射方向と、電子カセッテ104及び被写体Hの位置及び姿勢を調整することができる。プレ撮影の照射量を低くしておくことで被写体Hへの被爆量を低減させることが可能である。このように放射線撮影装置102は複数の照射モードを備えているので、目的に応じた撮影が可能となる。
図4にもどって、操作パネル156には、設定された照射条件及びステータス情報等を表示する表示部160と、各種の操作ボタン162とが設けられている。操作ボタン162は、照射条件の入力に用いられるボタンの他、照射開口164の開口サイズを調整する際に操作される操作ボタン、及び照射部113を変位させる際に操作される規制解除ボタンなどがある。放射線源112には、照射部113が不用意に動かないようにするためのブレーキである第一回転規制部204及び第二回転規制部206(図15参照)が設けられている。初期状態では照射部113の回転は規制されており、規制解除ボタンを操作することで、回転規制が解除される。オペレータOPは、規制解除ボタンを操作しながら、照射部113を変位させる。
操作パネル156には、操作ボタン162の他、表示部160が設けられている。表示部160には、照射条件などの設定された情報および現在の照射モードなどが表示される。また、表示部160は、例えばタッチパネルディスプレイであり、オペレータOPは、表示部160に表示される設定画面を通じて各種の設定を行うことも可能である。操作ボタン162および表示部160を通じて入力された操作情報は、線源制御部122に入力される。操作パネル156は、照射部113の一面に取り付けられている。
操作パネル156には、操作ハンドル170が取り付けられている。本例の操作ハンドル170は、パイプ状の部材を、操作パネル156の両側面及び上面を取り囲むように屈曲させた形状をしている。オペレータOPは、操作ハンドル170を把持して操作することで、照射部113を所望の方向に向けることができる。もちろん、操作ハンドル170を介さずに、照射部113などを直接操作することによっても、照射部113を所望の方向に向けることが可能である。
放射線源112は、照射部113を変位させる構成として、取付部130、第一回転部116、および第二回転部118を備えている。
取付部130は、放射線源112を支柱114に取り付けるための部材である。取付部130は、支柱114の下部において、矢印Z方向の支柱中心線JRを中心として回転可能に取り付けられている。取付部130は、支柱中心線JRを法線とする回転座部132と、この回転座部132から直角に立ち上がる立設部134と、を有している。回転座部132には、回転軸136が設けられている。回転軸136が支柱114に取り付けられることにより、取付部130が、支柱中心線JRを中心として、支柱114に対して回転(以下、「支柱周り回転」という)する。
立設部134には、第一回転軸142が設けられている。第一回転軸142には第一回転部116が取り付けられている。第一回転部116は、第一回転軸142に取り付けられることで、第一中心線J1を中心とした回転(以下、「第一回転」という)が可能となる。第一中心線J1は、焦点Fを通る直線である(図6等参照)。また、取付部130には、取付部130に対する第一回転部116の回転を規制する第一回転規制部204(図15参照)が設けられている。
第一回転部116は、立設部134と平行に延出するアーム部138と、アーム部138の先端側から、アーム部138に対し直角に延出される延出部116Aとを有している。延出部116Aには、挟持部140が設けられている。挟持部140は、挟持外板140A及び挟持内板140Bを有しており、挟持内板140Bと挟持外板140Aの間には、円弧状の間隙が構成されている。円弧状の間隙には、第二回転部118の一部が挿入される。挟持部140は、円弧状の間隙に挿入された第二回転部118の一部を挟み込むことで、第二回転部118を保持する。
第二回転部118は、円弧状の外周面を有する円弧部143を有している。第二回転部118において、円弧部143が、挟持部140の円弧状の間隙に挿入され、かつ、挟持部140によって挟持される。挟持部140の円弧状の間隙に円弧部143が挿入された場合において、挟持外板140A及び挟持内板140Bは、円弧部143の図4における上面及び下面とそれぞれ対面する。対面するそれぞれの面は、円弧部143と摺接するガイド面150となっている。第一回転部116の挟持部140は、ガイド面150に沿って円弧部143を摺動可能に保持する。ガイド面150と円弧部143の上面及び下面の円弧の曲率半径は同じであり、円弧の中心は、後述するように第二中心線J2である(図11及び図12等を参照)。すなわち、第二回転部118は、第一回転部116の挟持部140に摺動可能に保持されることによって、第二中心線J2を中心として、第一回転部116に対して回転(以下、「第二回転」という)する。ガイド面150は、第二回転の回転軌跡の一部となる円弧状のガイド面の一例である。
本例において、第二中心線J2は、第一中心線J1と平行である(図8参照)。ただし、第二中心線J2は、焦点Fを通っておらず、図11に示すように、照射部113の焦点Fを通る第一中心線J1よりも、電子カセッテ104側に位置する(図12及び図13も参照)。また、本例では、第二中心線J2は、X線の光軸OAと交差している。より具体的には、本例では、第二中心線J2は、光軸OAと直交している。照射開口164と検出面104Aとが正対した状態では、第二中心線J2は垂線NLとも交差している。また、光軸OAは、焦点Fを基点にする直線である。第一中心線J1は焦点Fを通るため、第二中心線J2が光軸OAと交差しているということは、第一回転の回転中心と第二回転の回転中心とがともに光軸OA上に位置していることを意味する。
ここで、焦点Fを基準に、X線の照射方向を前方、反対方向を後方とする。図8及び図11では、下向きが前方である。本例では、ガイド面150は焦点Fの後方に位置している。このため、ガイド面150と摺接する第二回転部118の円弧部143も焦点Fの後方に位置している。
また、図4に示すように、円弧部143にはガイド溝146が形成され、挟持外板140Aには、ガイド溝146に嵌合するガイドピン148が形成されている。ガイドピン148とガイド溝146との嵌合により、第二回転部118の挟持部140からの脱落が防止される。また、挟持部140の内部には、ベアリング145が備えられている。ベアリング145によって、挟持部140に対して第二回転部118がスムーズに摺動可能である。また、挟持部140には、挟持部140に対する第二回転部118の回転を規制する第二回転規制部206(図15参照)が設けられている。
第二回転部118は、円弧部143と、円弧部143の両端から延出された一対の保持板部144を有している。一対の保持板部144は、照射部113を両側面側から挟み込む位置に配置されている。第二回転部118は、全体として、略U字形状であり、図4において、照射部113の上面と両側面を取り囲むように配置されている。
一対の保持板部144のそれぞれには、照射部113の側面と対向する面に、第三回転軸152が設けられている。第三回転軸152は、照射部113の側面に形成された嵌合穴113Aと嵌合する。この嵌合により、照射部113は、第三回転軸152の中心を通る第三中心線J3を中心として、第二回転部118に対して回転可能に取り付けられる。第三中心線J3は、第一中心線J1に対して直交している。本例では、第三中心線J3は、第一中心線J1と同様に、焦点Fを通っているが、第三中心線J3は、必ずしも焦点Fを通らなくてもよい。保持板部144は、保持部の一例である。
以上の構成により、照射部113は、図7から図13に示すように変位する。まず、図7に示すように、取付部130が支柱114の支柱中心線JRを中心として支柱回り回転をすることで、照射部113の支柱周り回転が可能である。また、図8に示すように、照射部113は、第三中心線J3を中心として第二回転部118に対して回転可能である。
図9に示すように、第一回転部116が第一中心線J1を中心とした第一回転をすることで、照射部113も第一回転が可能である。図9に示す例では、時計周り方向を正方向、反時計周り方向を負方向として、それぞれ第一回転した状態を示している。上述のとおり、第一中心線J1は、後述する焦点Fを通る直線である。照射部113を第一回転させることにより、照射部113からの放射線の照射方向を、焦点Fを中心に回転させることができる。
さらに、この第一回転により、たとえば、図10に示すように、立位撮影台111を使用して撮影を行う場合に、照射部113の照射方向を、立位撮影台111に取り付けられた電子カセッテ104の検出面104Aに向けることができる。
さらに、図11から図13に示すように、第二回転部118は第一回転部116に対して、第二中心線J2を中心として第二回転が可能である。そのため、第二回転部118を第二回転させることにより、照射部113を、第二中心線J2を中心として第二回転させることができる。
図11は、照射部113が第一回転及び第二回転の中立位置にある状態を示す。図11に示す状態を照射部113の基準位置とする。また、図11は、図8と同様に、照射部113と電子カセッテ104の検出面104Aとを正対させた場合の状態を示す。
図12及び図13に示すように、第二回転部118は、第一回転部116に対して、第二中心線J2を中心として第二回転が可能であるため、照射部113も、第二中心線J2を中心とした第二回転が可能である。図11及び図13に示す基準位置に対して、照射部113は、正方向と負方向に第二回転が可能である。
以上をまとめると、照射部113は、焦点Fを通る第一中心線J1を中心とする第一回転に加えて、第一中心線J1よりも電子カセッテ104側に位置する第二中心線J2を中心とする第二回転が可能である。本例では、第二中心線J2は、第一中心線J1と平行であり、第一中心線J1及び第二中心線J2は、共に光軸OAと直交している。そのため、例えば、電子カセッテ104の検出面104Aの位置及び姿勢に対して、第一回転と第二回転の2つの回転により、照射部113の照射方向を微調整することが可能である。
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら、第一実施形態の放射線撮影装置102の作用を説明する。
放射線撮影を行う場合は、オペレータOPは、放射線源112、電子カセッテ104及び被写体Hの相対的な位置関係を調整するポジショニングを行う。ポジショニングにおいて、図1に示したように臥位撮影台106を使用した放射線撮影を行う場合は、オペレータOPは、まず、臥位撮影台106上の被写体Hに対して電子カセッテ104の位置及び姿勢を合わせる。図1の例では電子カセッテ104は臥位撮影台106上に載置されているため、オペレータOPは、臥位撮影台106上において電子カセッテ104の検出面104Aの位置を被写体Hの撮影部位に合わせる。
その後、放射線源112のポジショニングとして、オペレータOPは、照射部113の照射方向を調整する。照射部113は、焦点Fを通る第一中心線J1を中心とする第一回転と、第一中心線J1よりも電子カセッテ104側の第二中心線J2を中心とする第二回転が可能である。しかも、第一中心線J1と第二中心線J2は、光軸OAと直交しており、第一回転と第二回転のそれぞれの回転中心は光軸OA上に位置している。
電子カセッテ104側に位置する被写体Hを基準として考えると、第二中心線J2よりも第一中心線J1の方が、被写体Hからの距離が遠い。そのため、第一回転による単位回転角当たりの被写体Hに対する照射野LFの変化量は、第二回転による単位回転角当たりの被写体Hに対する照射野LFの変化量よりも大きい。本例では、第二中心線J2は、検出面104Aの近くにあり、被写体Hの位置とほぼ一致しているため、照射部113を第二回転させても、被写体Hに対する照射野LFの位置はほとんど変化しない。そのため、照射部113を第二回転させることで、照射野LFの位置を被写体Hに合わせた状態で、被写体Hに対するX線の入射角を調整することが可能となる。
したがって、図14のフローチャートに示すように、オペレータOPは、照射部113の照射方向調整を、ステップS102の粗調整と、ステップS106の微調整の2段階で行うことが可能となる。ステップS102の粗調整は、第一回転による照射部113の照射方向の調整である。オペレータOPは、この粗調整によって、照射部113の照射野LFを被写体Hに合わせる。ステップS106の微調整は、第二回転による照射部113の照射方向の調整である。オペレータOPは、この微調整によって、照射部113の照射野LFを被写体Hに合わせた状態で、被写体Hに対するX線の入射角を調整する。X線の入射角の調整は、例えば、被写体Hの膝の関節などを撮影する場合に視点を僅かに変化させたい場合等において非常に有効である。X線の入射角を被写体Hに対して斜めにする撮影は斜入撮影などと呼ばれる。第二回転による微調整は、斜入撮影の際に非常に有効である。
ステップS106の微調整においては、僅かな視点の変化が問題になるため、オペレータOPは、画像を確認することができれば非常に行いやすい。そのため、ステップS106の微調整を行う前に、ステップS104に示すように照射部113にプレ撮影を開始させ、プレ撮影を実行しながら、ステップS106の微調整が行われることが好ましい。プレ撮影は、照射部113に対して、単位時間当たりのX線の照射量を低くした状態で動画モードを実行させることにより行われる。これにより、オペレータOPは、ディスプレイ166を通じて画像を確認しながら、ステップS106の微調整を行うことができる。こうして照射部113の照射方向の調整が行われた後、ステップS108の本撮影が行われる。
以上説明したとおり、第一実施形態の放射線撮影装置102では、照射部113は第一回転と第二回転が可能である。第一回転は、焦点を通る第一中心線J1を回転中心とする回転であり、第二回転は、X線(放射線の一例)の照射方向において第一中心線J1よりも電子カセッテ104(放射線画像検出器の一例)側に位置する第二中心線J2を回転中心とする回転である。このように、第一回転に加えて、第二回転も可能であることで、第二回転ができない構成と比較して、放射線撮影装置102におけるX線の照射方向の微調整がしやすい。
本例では、第一中心線J1と第二中心線J2とが平行であるため、平行でない場合と比較して、第一回転による照射方向の粗調整に対する、第二回転による照射方向の微調整を行いやすい。
また、第一中心線J1と同様に、第二中心線J2は、光軸OAと交差しているため、交差していない場合と比較して、第二回転により被写体Hに対する放射線の照射方向を微調整する場合において、放射線の照射範囲の被写体からのズレ量が少ない。
本第一実施形態の放射線撮影装置102では、図5に示すように、照射開口164を有する照射野限定器154を備えている。線源制御部122は、放射線源112の照射制御、及び照射開口164の制御のいずれか一方もしくは両方を制御可能である。線源制御部122が照射制御及び照射開口164の制御を行うことにより、放射線源112が使いやすい。
また、第一回転部116は、第二回転の回転軌跡の一部となる円弧状のガイド面150を備え、第二回転部118は、ガイド面150に沿って摺動可能に第一回転部116に取り付けられる。円弧状のガイド面150によって第二回転を実現しているため、第二中心線J2の位置に物理的な回転軸を設けずに済む。そのため、放射線源112の装置構成を小型化することができる。
また、第一実施形態の放射線撮影装置102は、第二回転部118に設けられ、照射部113を保持する保持部の一例として保持板部144を有している。保持板部144は、第一中心線J1に対して直交する第三中心線J3を回転中心とする第三回転が可能に照射部113を保持する。照射部113は、第一回転及び第二回転に加えて、第三回転も可能であるため、放射線撮影装置102は、照射方向の調整の自由度が高い。
[第二実施形態]
次に第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については、第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、第二実施形態における放射線撮影装置の全体構成は第一実施形態の放射線撮影装置102と同様であるので、図示を省略する。
図15に示すように、取付部130の第一回転軸142に、第一回転規制部204が備えられている。第一回転規制部204は、第一回転に対し抵抗を付与し、第一回転を規制する作用を有する。具体的には、第一回転規制部204は、第一回転軸142上に同軸に配置された円形の摩擦板を軸方向に移動してパッドに押し当てることで第一回転に対し摩擦抵抗を付与する電磁ブレーキである。第一回転規制部204は、線源制御部122によって制御される。第一回転が規制された状態を、以下では「第一回転規制状態」とする。第一回転規制部204は、通電されていない状態では第一回転規制状態になり、通電されると第一回転規制状態が解除される。
さらに、第一回転部116の挟持部140には、第二回転規制部206が備えられている。第二回転規制部206は、第二回転に対し抵抗を付与し、第二回転を規制する作用を有する。具体的には、第二回転規制部206は、挟持部140内に設けられた摩擦パッドを第二回転部118の円弧部143に押し当てることで第二回転に対し摩擦抵抗を付与する電磁ブレーキである。第二回転規制部206は、線源制御部122によって制御される。第二回転が規制された状態を、以下では「第二回転規制状態」とする。第二回転規制部206も、第一回転規制部204と同様に、通電されていない状態では第二回転規制状態になり、通電されると第二回転規制状態が解除される。
オペレータOPは操作パネル156を用いて、第一回転規制状態又は第二回転規制状態のいずれかの状態を選択できる。線源制御部122によって第一回転規制状態と第二回転規制状態とが制御されるため、オペレータOPは、簡便に第一回転と第二回転の回転規制を行うことが可能である。
また、第二実施形態では、図16に示すように、線源制御部122は、第一回転規制状態と第二回転規制状態とを制御し連動させることが可能である。すなわち、第一回転規制状態が選択されると、線源制御部122は、第一回転規制部204がオフ(第一回転を許容)、第二回転規制部206がオン(第二回転を規制)の状態とする。また、第二回転規制状態が選択されると、線源制御部122は、第一回転規制部204がオン(第一回転を規制)、第二回転規制部206がオフ(第二回転を許容)の状態とする。
このように第一回転規制状態と第二回転規制状態とを連動させることで、第一回転及び第二回転の一方を行う場合には他方が規制されることになる。そのため、第一回転及び第二回転の一方を行う場合に、不用意に他方の回転が行われることが無いため、操作性がよい。
さらに、第二実施形態において、一例として、図17に示す照射開口の制御を行うことが可能である。図17に示す照射開口の制御は、第二回転の規制状態と照射部113の照射状態とに応じて、照射野限定器154の照射開口164の開口サイズを自動的に調整する制御である。
図17において、ステップS202において、線源制御部122は、操作パネル156からの入力情報に基づいて、第二回転が許容されているか否かを判定する。この判定が否定された場合(ステップS202でN)は、ステップS202において引き続きこの判定を行う。
ステップS202において、第二回転が許容されていると判断された場合(ステップS202でY)は、線源制御部122は、ステップS204において、照射部113に対するプレ撮影開始の指示があったか否かを判定する。第二回転が許容されているか否か、プレ撮影開始の指示があったか否かの判定は、たとえば、操作パネル156からの操作信号と照射スイッチ168からの操作信号とに基づいて行われる。
ステップS204において、判定が否定された場合(ステップS204でN)は、ステップS204において引き続きこの判定を行う。
ステップS204において、プレ撮影開始の指示があったと判定した場合(ステップS204でY)は、線源制御部122は、ステップS206に進み、ステップS206において、照射野限定器154の照射開口164を絞り、第二回転の回転角度が最大の場合でも、後述するように、照射野LFが画像検出領域VFからはみ出さない制御を実行する。
そして、線源制御部122は、ステップS210において、プレ撮影終了の指示があったか否かを判定する。ステップS210の判定が肯定された場合(ステップS210でY)は、線源制御部122は、照射開口の制御を終了し、否定された場合(ステップS210でN)はステップS202に戻り、照射開口の制御を継続する。
図17に示す制御は、すなわち、線源制御部122が、第二回転が許容されているか否かの信号を取得可能な場合において、線源制御部122は、第二回転が許容される場合は、照射開口164の開口サイズを絞る制御である。このような照射開口の制御を行うことにより、次のような効果が得られる。
図18には、照射開口164の大小における、電子カセッテ104における画像検出領域VFとX線の照射野LFとの関係が示されている。図18の例は、図5に示す照射部113と電子カセッテ104の位置関係を前提とした例である。すなわち、図5においては、照射開口164と検出面104と正対し、且つ、垂線NLが焦点Fを通っている状態である。図18に示す例は、この状態における画像検出領域VFと照射野LFとの位置関係である。図18において<照射開口:大>で示す照射開口164が相対的に大きい場合は、以下、開口サイズが大の場合という。また、図18においては<照射開口:小>で示す照射開口164が相対的に小さい場合は、以下、開口サイズが小の場合という。図18において、開口サイズが大の場合と開口サイズが小の場合のそれぞれにおいて、第二回転前の照射野LFを照射野LF1、第二回転後の照射野LFを照射野LF2として区別している。開口サイズが大の場合の照射野LFは、当然ながら、開口サイズが小の場合の照射野LFよりも広い。図18に示した例では、開口サイズが大における第二回転前の場合の照射野LF1は、画像検出領域VFと概ね一致している。ここで、画像検出領域VFは、電子カセッテ104において、放射線画像の生成に寄与する画素が配列された有効画素領域である。
図14に示したとおり、プレ撮影を行いながら、第二回転による照射方向の微調整を行う場合がある。第一実施形態で述べたとおり、第二回転の回転中心である第二中心線J2が、被写体Hに近い場合は、第二回転によって照射野LFが位置ズレする量は少ないが、それでも照射野LFの位置ズレは発生する。しかも、第二中心線J2がより第一中心線J1の位置に近く、被写体Hから離れた位置にある場合、または第二回転の回転角度が大きい場合は、第二回転によって照射野LFの位置ズレ量はより大きくなる。
図18に示したとおり、照射開口164の開口サイズが大の状態で、第二回転を行わせると、開口サイズが小の場合と比較して、照射野LFが画像検出領域VFからはみ出しやすい。図18において、符号TFは画像検出領域VFから照射野LFがはみ出した領域を示している。
放射線撮影装置の規格において、原則として、照射野LFの、画像検出領域VFからのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値以下であることを要求する規定がある。そのため、プレ撮影を行いながら、第二回転を行わせる場合においても、上記規格に適合させる必要がある。そのため、図17に示したように、線源制御部122は、第二回転が許容されている場合において、プレ撮影が行われる場合は、照射開口164の開口サイズを調整する制御を実行する。この制御において、調整後の開口サイズは、次のような大きさに調整される。すなわち、図5に示すように、照射開口164と電子カセッテ104の検出面104Aとが正対し、且つ、焦点Fから検出面104Aにおろした垂線NLが検出面104Aの中心を通る状態を仮定した場合において、第二回転の回転角度が最大の場合でも照射野LFの電子カセッテ104の画像検出領域VFからのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値以下となる大きさである。このように、線源制御部122は、第二回転の回転角度が最大の場合でも、照射野LFの画像検出領域VFからのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値以下となる大きさに、照射開口164を絞る。これにより、開口サイズが大の状態でプレ撮影を行わせる場合と比べて、照射野LFの画像検出領域VFからのはみ出しを抑制したり、はみ出し量があらかじめ定めた数値を超えることを抑制したりすることができる。
なお、第二実施形態において、図16に示した第一回転規制と第二回転規制とを連動させる制御と、図17及び図18に示した照射開口の開口サイズの制御とはそれぞれ別に行ってもよい。
[第三実施形態]
次に第三実施形態について説明する。第三実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については、第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、第三実施形態におけるX線照射装置の全体構成は第一実施形態の放射線撮影装置102と同様であるので、図示を省略する。
第三実施形態の放射線撮影装置102では、図19に示すように、支柱周り角度センサ304、第一回転角度センサ306、第二回転角度センサ308及び第三回転角度センサ310を有している。
支柱周り角度センサ304は、回転軸136(図4参照)に設けられており、支柱周り回転角度の指標値が線源制御部122に送られる。第一回転角度センサ306は第一回転軸142に設けられており、第一回転角度の指標値が線源制御部122に送られる。第二回転角度センサ308は第一回転部116の挟持部140に設けられており、第二回転角度の指標値が線源制御部122に送られる。第三回転角度センサ310は第三回転軸152に設けられており、第三回転角度の指標値が線源制御部122に送られる。線源制御部122では、これらの回転角度から、照射部113がどういう姿勢にあるか、という情報を取得できる。
支柱周り角度センサ304、第一回転角度センサ306、第二回転角度センサ308及び第三回転角度センサ310としては、たとえば、ポテンショメータ、可変抵抗器、ロータリーエンコーダ及び加速度センサのいずれかを単独で、あるいは適切に組み合わせて用いることができる。
さらに、第三実施形態では、SIDを検出する測距センサ314を有している。検出されたSIDの値は線源制御部122に送られる。SIDはオペレータOPが操作パネル156から入力してもよい。
図20に示すように、臥位撮影台106には、カセッテセンサ312が備えられている。カセッテセンサ312は、収容部108に電子カセッテ104が存在しているか否かを検知するセンサである。カセッテセンサ312は、フォトセンサ又はマイクロスイッチなどで構成される。また、カセッテセンサ312は、電子カセッテ104が存在している場合には、カセッテサイズを検知する。カセッテサイズの情報は線源制御部122に送られる。なお、カセッテサイズの情報は、オペレータOPが操作パネル156から入力してもよい。
線源制御部122は、照射部113の第一回転の第一回転角度、第二回転の第二回転角度及び第三回転の第三回転角度の指標値と、SIDと、照射開口164の開口サイズとに基づいて、画像検出領域VFに対するX線の照射野LFの位置を導出する。これにより、線源制御部122は、一例として図21に示すような照射野LFと電子カセッテ104の検出面104A(より具体的には画像検出領域VF)との位置関係を把握することができる。
線源制御部122は、こうした位置関係を把握することにより、図22に示すような、プレ撮影を行う場合における照射野LFのはみ出し抑制処理を実行することが可能である。
はみ出し抑制処理では、ステップS302において、線源制御部122は、SID、カセッテサイズ及びカセッテ位置を取得する。次いで、ステップS304において、線源制御部122は、照射部113の姿勢と、照射野限定器154の開口サイズを取得する。線源制御部122は、これらの情報に基づいて、電子カセッテ104の画像検出領域VFに対するX線の照射野LFの位置を導出する。
そして、ステップS306において、線源制御部122は、オペレータOPからの操作指示に基づいてプレ撮影を開始させる。上述したとおり、プレ撮影によって得られた画像を視認することで、オペレータOPは、X線の照射方向の調整を容易に行える。
次いで、ステップS308において、線源制御部122は、導出した照射野LFの位置に基づいて、X線の照射野LFの、検出面104Aの画像検出領域VFからのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えるおそれがあるか否かを判定する。
そして、ステップS308の判定が否定された場合(ステップS308でN)は、プレ撮影を行いながら、引き続きステップS310の判定を継続する。
これに対し、ステップS308の判定が肯定された場合(ステップS308でY)は、ステップS310において、線源制御部122は、放射線源112からX線の照射を禁止する。これにより、照射野LFが画像検出領域VFからはみ出すことを抑制することができる。
線源制御部122は、こうしたはみ出し抑制処理を、プレ撮影が終了するまで継続する。線源制御部122は、オペレータOPによって照射部113の姿勢が変更されることにより照射野LFのはみ出し量があらかじめ定めた数値を超えるおそれが解消された場合には、照射禁止を解除して、プレ撮影を再開させてもよい。
第三実施形態の放射線撮影装置では、プレ撮影を行う場合において、照射野LFのはみ出し抑制処理を行うことで、X線の照射野LFの、画像検出領域VFからのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えることを抑制できる。
第三実施形態の放射線撮影装置において、線源制御部122は、図23に示す動画モード制限処理を実行することも可能である。
動画モード制限処理では、ステップS402において、カセッテセンサ312から取得される情報に基づいて、収容部108に電子カセッテ104があるか否かを判定する。ステップS402の判定が肯定された場合(ステップS402でY)は、動画モード制限処理を実行しない。
ステップS402の判定が否定された場合(ステップS402でN)には、ステップS404において、線源制御部122は、動画モードを禁止する。これにより、収容部108に電子カセッテ104が存在しない場合に、動画モードにてX線を連続で照射することを抑制できる。
電子カセッテ104が収容部108に存在しない場合は、電子カセッテ104を任意な位置に配置して撮影を行うフリー撮影が行われる可能性が高い。このような場合にX線が連続的に照射される動画モードを実行すると、無用な被爆の可能性が高くなるため、動画撮影モードが禁止される。一方、電子カセッテ104が収容部108に存在する場合は、電子カセッテ104の位置が定まっているため、動画モードを許容しても、無用な被爆の可能性は低い。
図23の動画モード制限処理と図22のはみ出し抑制処理とを組み合わせてもよい。この場合は、例えば、図23において動画モードを許容する場合に、図21に示したはみ出し抑制処理を実行する。
[第四実施形態]
次に第四実施形態について説明する。第四実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については、第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、第四実施形態におけるX線照射装置の全体構成は第一実施形態の放射線撮影装置102と同様であるので、図示を省略する。
図24A及び図24Bに示すように、第四実施形態の放射線撮影装置402では、第一回転部及び第二回転部の形態が第一実施形態と異なっている。主たる相違点は、第四実施形態の放射線撮影装置402では、第二回転を可能にする円弧状のガイド面の位置である。第一実施形態の放射線撮影装置102においては、円弧状のガイド面150は、照射部113の後方に配置されており、第一中心線J1が延びる方向を奥行方向とした場合において、照射部113とガイド面とが奥行方向において重なっている。これに対して、第四実施形態の放射線撮影装置402においては、照射部113とガイド面150とは、奥行方向において重なっておらず、並べて配置されている。
具体的には、図25A及び図25Bにも示すように、第四実施形態の放射線撮影装置402の第一回転部404は、アーム部408及び円弧部410を有している。
アーム部408は、第一実施形態のアーム部138と同様に取付部130の立設部134と平行で、且つ第一回転軸142によって立設部134に第一回転可能に取り付けられている。
円弧部410は、第一実施形態の円弧部143と同様に、第二中心線J2を中心として円弧状に湾曲しているガイド面150を有する。ガイド面150は、図25Bに示すように、円弧部410の上面及び下面に形成されている。
第四実施形態の第二回転部406は、挟持部412及び保持板部414を有している。挟持部412は、円弧部410を厚み方向に挟持する挟持外板414A及び挟持内板414Bを有している。すなわち、第四実施形態では、挟持部412が第二回転部406に設けられており、この挟持部412が、第一回転部404の円弧部410を挟持することで、第二中心線J2を中心として回転可能に、第二回転部406が第一回転部404に取り付けられる構造である。
第二回転部406の保持板部414は、挟持外板414Aから平行に延出される一対の板状の部材である。保持板部414の間には、照射部113が、第三回転軸152を中心として第三回転可能に取り付けられている。
図25Aに示すように、第四実施形態では、第一回転部404及び第二回転部406が基準位置にある状態で、照射部113とガイド面150とが、第一中心線J1が延びる奥行方向において間隔を空けて配置される。このため、第一実施形態のようにガイド面150を焦点Fの後方に配置する場合と比較して、第二回転の回転半径を同一とした場合は、ガイド面150の曲率半径R1を小さくすることができる。そのため、ガイド面150の円弧の長さも短くすることが可能である。
なお、第一実施形態では、図6に示すように、焦点Fの後方(図6における上方)にガイド面150を配置したので、ガイド面150と照射部113とを奥行方向においてオーバラップさせることができる。このため、第四実施形態のようにガイド面150を奥行方向に並べて配置する場合と比較して、放射線撮影装置102の奥行方向のサイズを小さくすることができる。このように、第一実施形態と第四実施形態のいずれの形態にもそれぞれメリットがある。
[好ましいパラメータ]
以下において、第二回転の回転半径R2及び第二回転の回転角度の範囲といったパラメータの好ましい範囲について説明する。
使用頻度が高いSIDが約1,000mmの撮影を前提とした場合において、第二回転の回転半径R2は400mmから1,000mmの範囲であり、第二回転の回転可能な回転角度の範囲Aは、基準位置(図11及び図12参照)に対して正方向と負方向のそれぞれにおいて基準位置に対して0°以上15°以下の範囲であることが好ましい。理由は以下のとおりである。
図26に示すように、第二中心線J2、すなわち、第二回転の回転中心O2が電子カセッテ104の検出面104Aに位置し、かつ、第二回転の回転半径R2とSIDとが一致するのが理想的である。というのも、この場合は、図27に示すように、第二回転が検出面104Aにある回転中心O2を基点に行われるため、第二回転した場合の電子カセッテ104の検出面104Aに対するX線の照射野LFの位置ズレ量が最も少なくなるからである。上述したとおり、照射部113から照射されるX線の照射野LFは、X線の画像検出領域VF(図18参照)を大きく外れてはいけないという規格がある。第二回転をした場合のX線の照射野LFの位置ズレ量が少ないと、位置ズレ量が多い場合と比較して、第二回転の回転角度の範囲を大きくとれる。
しかし、回転半径R2が大きくなるほど、最大回転角度を確保するためのガイド面150(図4及び図25B参照)の円弧の長さが長くなる。そのため、装置の小型化を考慮した場合は、回転半径R2は1,000mmを超えないことが好ましい。
SIDとして約1,000mmを想定した場合、回転半径R2を1,000mmより短くすることも可能である。
この場合、たとえば図28に示すように、第二回転の回転中心O2は、光軸OA方向において、電子カセッテ104の検出面104Aから焦点F側にシフトすることになる。このように検出面104Aからの回転中心O2のシフト量が大きくなるほど、図29に示すように、照射部113を第二回転させた場合のX線の照射野LFの位置ズレ量Z1は多くなる。このため、X線の照射野LFの位置ズレ量Z1が多い場合は、例えば、照射野LFの位置ズレ量が最大になった場合でも上記規格に適合するように、図30に示すように、照射野LFを小さく絞る必要が生じる。これは、図17において、プレ撮影の際に照射開口164の開口サイズを絞る制御として説明した内容である。
しかしながら、プレ撮影の際に照射野LFを小さくすると、確認用の画像は小さくなるため、確認がしにくい。そのため、回転半径R2の下限は400mmとすることが好ましい。たとえば、図31及び図32に示す例は、SIDが1000mm、回転半径R2が900mmであり、好ましい形態の一例である。回転半径R2については、400mmから1,000mmの範囲において、ガイド面150の円弧の長さ及び照射野LFの位置ズレ量などを考慮して適宜設定されることが好ましい。
また、第二回転の回転角度の範囲Aは、広いほど調整範囲が広がるため好ましいが、広すぎると、円弧状のガイド面150などの装置の大型化を招く。そこで、第二回転の回転可能な回転角度の範囲Aは、基準位置(図11及び図12参照)に対して正方向と負方向のそれぞれにおいて0°以上15°以下の範囲とすることが好ましい。図27、図29及び図30においては、回転角度の範囲Aを反時計周り方向(負方向)に15度とした場合を例示している。
以上より、使用頻度が高いと考えられるSIDが約1,000mmの撮影を前提とした場合において、回転半径R2及び回転角度の範囲Aを上記の範囲にすることが好ましい。これにより、プレ撮影を行いながらX線の照射方向を調整する場合において、画像の確認のしやすさを犠牲にすることなく、装置の小型化を実現することができる。
図33A及び図33Bは、第二回転によって照射野LFが検出面104Aからはみ出す場合のはみ出し量の計算方法の例である。図33Aに示す例において、SIDを1000mm、回転半径R2を1000mm、回転角度の範囲Aを15度としている。また、画像検出領域VFのサイズであるパネルサイズbは431.8mmであり、照射角度cは77.8度である。431.8mmという値は、使用頻度が高い17インチの電子カセッテ104を前提としている。図33A及び図33Bにおいて、パネルサイズbと検出面104Aのサイズは同じとしている。また、照射角度cは、X線の線束の最外郭線ELが検出面104Aと成す角である。なお、図33A及び33Bでは、焦点Fの位置を回転させる代わりに、検出面104Aを回転させているが、焦点Fと検出面104Aとの回転は相対的であり、実際上は、第二回転の回転中心O2を中心に照射部113の焦点Fを第二回転させた場合と同様の関係が成り立つ。図33A及び図33Bにおいて、基準位置である第二回転前の検出面104Aを実線で、第二回転角度が15°の状態の検出面104Aを二点鎖線でそれぞれ示す。
図33Bに示すように、基準位置の検出面104Aの端部104AEから、回転角度が15°の状態の検出面104Aに下した垂線を補助線L1、この補助線L1を、端部104AEを中心にして、回転角度が15°の半分の7.5°回転させた場合の線を補助線L2とする。補助線L1の長さD1は、0.5×b×sin(A)である。また、補助線L1の先端L1Tと補助線L2の先端L2Tのズレ量S2は、S1×tan(A/2)である。また、回転角度が15°の状態の検出面104Aの端部104AEと、X線の照射野LFの最外郭線ELとのズレ量S3は、S1/tan(c-A)である。第二回転後の、検出面104Aからの照射野LFのはみ出し量S4は、S4=S3-S2であり、この値を、上記の各数値を入れて計算すると、S4=21.3mmとなる。こうしたはみ出し量S4を考慮して、第二回転の回転角度の範囲Aを決定したり、あるいは、プレ撮影を行う際の照射野LFの開口サイズの絞り量を決定したりすることが好ましい。例えば、使用頻度が高い1,000mmというSID、及び17インチという電子カセッテ104のサイズを前提とした場合には、21.3mmというはみ出し量S4であれば、照射野LFの開口サイズを絞ることで、はみ出しを抑制することが可能である。こうしたはみ出し量S4の計算結果を考慮しても、第二回転の回転角度の範囲Aは±基準位置に対して正方向と負方向のそれぞれにおいて0°以上15°以下の範囲とすることが好ましい。
その他、本開示の放射線撮影装置は、図34から図36に示すように、種々の変形が可能である。
「変形例1」
図34は、図24Aから図25Bに示した第四実施形態のガイド面150の変形例である。第四実施形態のガイド面150は、光軸OA方向の高さは、照射部113の焦点Fとほぼ同じ位置にあるが、図34に示すように、ガイド面150を、焦点Fよりも第二中心線J2に近づけて配置してもよい。この構成では、第四実施形態と同じ第二回転の回転半径R2を実現する場合において、ガイド面150が焦点Fから第二中心線J2に近づく分、ガイド面150の曲率半径を回転半径R2よりも小さくすることができ、かつ、ガイド面150の円弧の長さを短くすることができる。ただし、図34の例では、ガイド面150が照射部113よりも電子カセッテ104側に位置することになる。この場合、ガイド面150が放射線源112と電子カセッテ104の間のスペースに進入するため、ガイド面150がポジショニングの邪魔になりやすい。また、照射部113とガイド面150との距離が多くなるほど、両者を連結する部材も大型化する。
これに対し、第一実施形態において図11に示したように、ガイド面150が焦点Fの後方に位置していると、ガイド面150はポジショニングの邪魔にならない。また、上述したとおり、焦点Fの後方であれば、照射部113とガイド面150とを第一中心線J1が延びる奥行方向にオーバラップさせることができる。そのため、照射部113に対するガイド面150の配置の自由度が相対的に大きくなり、ガイド面150を取り付けやすいというメリットもある。また、焦点Fの後方にガイド面150を配置すれば、第二回転の回転半径R2よりも、ガイド面150の曲率半径を大きくできるため、ガイド面150を形成しやすいというメリットもある。
[支柱の変形例]
本開示の技術において、支柱114は、天井から吊り下げられている例に限定されず、たとえば、図35及び図36に示すように、床面172から起立した支柱114であってもよい。この支柱114は、図35に二点鎖線で示すように、床面172から起立した状態を維持しつつ、床面172上を走行可能である。支柱114が床面172を走行することで、放射線源112の位置を変更することができる。
また、支柱114に取り付けられた状態で、図36に実線及び二点鎖線でそれぞれ示すように、第一回転が可能であり、さらには、第二回転及び第三回転も可能である。
上記実施形態では、第一中心線J1及び第二中心線J2は、平行であり、かつ、第一中心線J1と同様に第二中心線J2も光軸OAと交差している例で示したが、平行でなくてもよいし、第二中心線J2は、光軸OAと交差していなくてもよい。この場合でも、照射部113を第一回転に加えて、放射線画像検出器側に位置する回転中心で第二回転をさせることができれば、照射部113の微調整は可能となる。もちろん、上記実施形態のように、第一中心線J1及び第二中心線J2が平行であり、かつ、第一中心線J1と同様に第二中心線J2も光軸OAと交差している態様が、好ましい。照射方向の粗調整と微調整のそれぞれにおいて、照射部113を平行な面内で回転させることが可能となるからである。
また、上記実施形態にかかわらず、本開示の技術の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
100 放射線撮影システム
102 放射線撮影装置
104 電子カセッテ
104A 検出面
104AE 端部
105 カセッテ制御装置
106 臥位撮影台
107 寝台
108、109 収容部
110 スタンド
111 立位撮影台
112 放射線源
113 照射部
113A 嵌合穴
114 支柱
116 第一回転部
116A 延出部
117 放射線管
118 第二回転部
122 線源制御部
126 天井走行装置
128 天井
130 取付部
132 回転座部
134 立設部
136 回転軸
138 アーム部
140 挟持部
140A 挟持外板
140B 挟持内板
142 第一回転軸
143 円弧部
144 保持板部
145 ベアリング
146 ガイド溝
148 ガイドピン
150 ガイド面
152 第三回転軸
154 照射野限定器
154A 遮蔽板
154B アクチュエータ
156 操作パネル
160 表示部
162 操作ボタン
164 照射開口
166 ディスプレイ
168 照射スイッチ
170 操作ハンドル
172 床面
204 第一回転規制部
206 第二回転規制部
304 支柱周り角度センサ
306 第一回転角度センサ
308 第二回転角度センサ
310 第三回転角度センサ
312 カセッテセンサ
314 測距センサ
402 放射線撮影装置
404 第一回転部
406 第二回転部
408 アーム部
410 円弧部
412 挟持部
414 保持板部
414A 挟持外板
414B 挟持内板
2019 特開
A 回転角度の範囲
EL 最外郭線
F 焦点
H 被写体
J1 第一中心線
J2 第二中心線
J3 第三中心線
JR 支柱中心線
LF 照射野
NL 垂線
O2 回転中心
OA 光軸
OP オペレータ
R1 曲率半径
R2 回転半径
VF 画像検出領域

Claims (16)

  1. 放射線画像検出器に向けて放射線を照射する照射部と、
    前記照射部を変位可能に支持する支柱と、
    前記支柱に取り付けられ、前記照射部の焦点を通る第一中心線を回転中心とする第一回転が可能な第一回転部と、
    前記第一回転部に取り付けられ、前記放射線の照射方向において前記第一中心線よりも前記放射線画像検出器側に位置する第二中心線を回転中心とする第二回転が可能な第二回転部とを備えており、
    前記第一回転部及び前記第二回転部によって前記照射部の前記第一回転及び前記第二回転が可能な放射線撮影装置。
  2. 前記第一中心線と前記第二中心線とが平行である請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記照射部は、前記放射線を照射する照射開口を有しており、
    前記照射開口と前記放射線画像検出器の検出面とが正対した状態で前記焦点から前記検出面へおろした垂線を仮定した場合において、
    前記第二中心線は、前記垂線と交差する請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記第一回転部は、前記第二回転の回転軌跡の一部となる円弧状のガイド面を備え、
    前記第二回転部は、前記ガイド面に沿って摺動可能に前記第一回転部に取り付けられる請求項1~請求項3の何れか一項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記焦点を基準に、前記放射線の照射方向を前方、反対方向を後方とした場合において、前記ガイド面は、前記焦点の後方に配置されている請求項4に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記第一中心線が延びる方向を奥行方向とした場合において、前記照射部と前記ガイド面とは、前記奥行方向において並べて配置されている請求項4に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記第二回転部に設けられ、前記照射部を保持する保持部であって、前記第一中心線に対して直交する第三中心線を回転中心とする第三回転が可能に前記照射部を保持する保持部を有している請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記第二回転の回転中心から前記焦点までの距離である前記第二回転の回転半径は400mmから1,000mmの範囲であり、前記第二回転の回転可能な回転角度は、正方向と負方向のそれぞれにおいて基準位置に対して0°以上15°以下の範囲である請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記第一回転部の前記第一回転を規制する第一回転規制部と、前記第二回転部の前記第二回転を規制する第二回転規制部とを備えており、
    前記第一回転規制部と前記第二回転規制部とを制御するプロセッサを有する請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記第一回転が許容され、かつ、前記第二回転規制部により前記第二回転が規制される第一回転規制状態と、前記第一回転規制部により前記第一回転が規制され、かつ、前記第二回転が許容される第二回転規制状態とのそれぞれの状態にするための操作部を備えている請求項9に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記照射部は、照射開口を有し、前記照射開口の開口サイズを変化させることにより前記放射線の照射野を限定する照射野限定器を有しており、
    前記照射部の照射制御、及び前記照射野限定器の前記照射開口の制御のうちの少なくとも1つを実行するプロセッサを備えている請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記プロセッサは、前記第二回転が許容されているか否かの信号を取得可能であり、かつ、前記第二回転が許容されている場合には、前記照射開口の開口サイズを調整する制御を実行し、
    前記調整後の前記開口サイズは、前記照射開口と前記放射線画像検出器の検出面とが正対し、且つ、前記焦点から前記検出面におろした垂線が前記検出面の中心を通る状態を仮定した場合において、前記第二回転の回転角度が最大の場合でも前記照射野の前記放射線画像検出器の画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値以下となる大きさである請求項11に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記プロセッサは、前記第一回転の第一回転角度、前記第二回転の第二回転角度及び前記焦点を通り前記第一中心線と直交する第三中心線を回転中心とする第三回転の第三回転角度のうちの少なくとも1つを示す指標値と、前記照射部の焦点と前記放射線画像検出器の検出面との間の距離であるSIDと、前記照射野限定器の照射開口の開口サイズとに基づいて、前記放射線画像検出器の画像検出領域に対する前記放射線の照射野の位置を導出し、
    前記放射線の照射野の前記画像検出領域からのはみ出し量が、あらかじめ定めた数値を超えていることを検知した場合、又はあらかじめ定めた数値を超えるおそれがあることを検知した場合は、前記照射部の照射を禁止する請求項11または請求項12に記載の放射線撮影装置。
  14. 前記照射部は、放射線を照射する照射モードとして、動画撮影のための照射モード、予め設定された枚数の静止画を連続的に取得する連写撮影のための照射モード、1枚の静止画撮影のための照射モードの中から選択された少なくとも2つの照射モードを有している請求項9~13のいずれか記載の放射線撮影装置。
  15. 前記プロセッサは、前記放射線画像検出器を着脱自在に収容する撮影台に前記放射線画像検出器が収容されているか否かの信号を取得可能であり、
    前記プロセッサは、前記撮影台に前記放射線画像検出器が収容されている場合は、前記動画撮影のための照射モードを許容し、前記撮影台に前記放射線画像検出器が収容されていない場合は、前記動画撮影のための照射モードを禁止する請求項14に記載の放射線撮影装置。
  16. 前記支柱は、天井走行可能な天井吊り下げ式の支柱であるか、あるいは、床面を走行可能な床面から起立する起立式の支柱である、請求項1~請求項15のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
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