JP2022052141A - 扉の自動開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記電動ドアクローザは、扉が全閉位置にある待機モードにおいて、扉が手動で押されたり、起動スイッチが操作されたりすると、待機モードから自動開閉モードの第一の開扉モードに移行する。第一の開扉モードでは、第一の開き区間を第一の速度で扉を移動し、扉が第二の開き区間に達すると、第二の開扉モードに移行する。第二の開扉モードでは、第二の開き区間を第一の速度よりも低速な第二の速度で扉を移動する。扉は、設定全開位置まで開いて停止する。
また、前記電動ドアクローザは、扉が開き始めると、障害物などに衝突したり、人が意図的に扉を止めない限り、設定全開位置まで扉を移動する。このため、例えば玄関扉を前記電動ドアクローザで開閉すると、玄関扉を開く毎に玄関内が露出して外部からの視線を遮ることが難しい。
以下、本発明の第1実施形態の扉の自動開閉装置1を図面に基づいて説明する。本実施形態の自動開閉装置1は、図1に示すように、扉10を開閉させる装置である。扉10は、建物の玄関の開口枠(図示略)にヒンジ(図示略)を介して開閉可能に取り付けられている。
制御装置3は、駆動装置2を制御して扉10の開閉動作を制御するものである。なお、本実施形態の制御装置3には、駆動装置2と、設定装置4と、電気錠ユニット5と、通信制御ユニット6と、センサユニット7と、受信ユニット8とが接続されている。
本体21内には、図示は省略するが、電動モーターと、電動モーターで回動される駆動軸とが設けられている。駆動軸は、上下方向に沿って配置され、その上端は本体21の上面に突出され、駆動軸の上端にアーム22の一端が取り付けられている。
通信制御ユニット6は、住宅内の無線LANと通信可能な装置である。このため、スマートフォンに登録したアプリによって、スマートフォンと制御装置3とは、インターネット、住宅内の無線LAN、通信制御ユニットを介して通信できる。このため、スマートフォンのアプリから扉10の開閉制御や施解錠制御を行うことができ、制御装置3から扉10の開閉状態や施解錠状態をスマートフォンのアプリに通知できる。
なお、受信ユニット8は、扉10の室外側のハンドルなどにも設けられ、室外側からハンドルにICカードキーを近づけたり、リモコンやスマートフォンのアプリで施解錠操作を行うことで、室外側からもキー情報を送信できる。
まず、事前準備として、設定装置4を操作することで、第1開き角度位置、第1開き速度、第2開き角度位置、第2開き速度、全開位置、第3開き速度、第1閉じ角度位置、第1閉じ速度、第2閉じ速度を設定することができる。なお、これらの設定値は、工場出荷時に記憶部31に初期設定値を記憶しておき、ユーザー等が必要に応じて設定装置4を操作することで変更できるようにしてもよい。
図3は、扉10の開き動作時に設定される各開き角度位置を示す図であり、全閉位置をA0、第1開き角度位置をA1、第2開き角度位置をA2、全開位置をA3と表記する。
第1開き角度位置A1は、全閉位置A0から扉10を自動的に開いた際に一時停止させる位置である。第1開き角度位置A1は、全閉位置A0からの扉10の回転角度(第1角度)で設定できる。このため、ユーザーが設定装置4を操作して第1角度を入力することで設定できる。第1角度は、例えば15度~25度程度の範囲で設定すればよく、利用者が体の一部、例えば、脚、肩、腕などを入れる空間を確保できる角度とすればよい。
本実施形態では、第1角度の設定上限値が設定されており、ユーザーはこの設定上限値より大きな角度を設定できない。設定上限値は、例えば、25度に設定されている。
第1開き速度は、扉10を全閉位置A0から第1開き角度位置A1まで駆動装置2で自動的に移動する場合の移動速度である。この第1開き速度は、ユーザーが設定できるが、その上限値が予め設定され、所定速度以下の低速度に設定される。
第2開き速度は、後述する第2実施形態のように、扉10を第1開き角度位置A1から第2開き角度位置A2に自動的に移動する場合の移動速度である。
第3開き速度は、扉10を第2開き角度位置A2から全開位置A3に自動的に移動する場合の移動速度である。
扉停止位置B0は、扉10の開き動作で扉10を停止した位置である。第1閉じ角度位置B1は、第1開き角度位置A1と同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。初期設定では、第1閉じ角度位置B1は第1開き角度位置A1と同じ位置であり、設定装置4で第1閉じ角度位置B1を設定した場合に個別に設定される。
第1閉じ速度は、扉10を扉停止位置B0から第1閉じ角度位置B1まで駆動装置2で自動的に移動する場合の移動速度である。
第2閉じ速度は、扉10を第1閉じ角度位置B1から全閉位置B2まで駆動装置2で自動的に移動する場合の移動速度である。第2閉じ速度は、ユーザーが設定できるが、その上限値が予め設定され、所定速度以下の低速度に設定される。
次に、制御装置3による扉10の開き動作制御(ステップS10)について、図5のフローチャートを参照して説明する。
扉10が全閉状態にある時に、制御装置3は、まず、解錠指示があるか否かを判定する(ステップS11)。制御装置3は、ステップS11でNOと判定した場合は、解錠指示があるまで待機する。
解錠は、ICカードキーを受信ユニット8にかざしたり、リモコン(携帯器)の解錠ボタンを押したり、スマートフォンのアプリで解錠ボタンを押すことで指示できる。また、リモコンやスマートフォンを所持した状態、つまり受信ユニット8と通信している状態で、センサユニット7に体を近づけたり、タッチ操作することでも解錠を指示できる。このため、両手に荷物を持って帰宅した場合でも、リモコンやスマートフォンを所持した状態で、体の一部、例えば肩などをセンサユニット7に近づけることで解錠を指示できる。
そして、制御装置3は、駆動装置2を制御して扉10を第1開き速度で第1開き角度位置A1まで開く(ステップS13)。第1開き角度位置A1は予め設定されて記憶部31に記憶されているので、制御装置3は、全閉位置B2から第1開き角度位置A1まで扉10を移動させるために必要なモーターの駆動量を把握しており、第1開き角度位置A1まで扉10を移動して停止することができる。
制御装置3は、ステップS14でYESと判定した場合は、ユーザーが手動操作で扉10を開く速度に合わせて駆動装置2を制御して追従アシストを行う(ステップS16)。追従アシストを行うことで、扉10を開く速度に合わせて駆動装置2が連動して作動するため、ユーザーは軽い力で扉10を開くことができる。
したがって、第1開き角度位置A1から第2開き角度位置A2の間で、手動操作による扉10の移動をやめると、制御装置3は、ステップS14でNOと判定し、ステップS15で扉10の移動を停止する。このため、ユーザーは、出入りに必要な角度だけ扉10を開くことができる。
扉10の移動が停止した状態で、手動操作による扉10の移動を再開すると、ステップS14でYESと判定され、ユーザーは、ステップS16で追従アシストを受けながら扉10を手動操作で開くことができる。
次に、制御装置3による扉10の閉じ動作制御(ステップS20)について、図6のフローチャートを参照して説明する。
制御装置3は、扉10が全開状態にある時に、あるいは、第1開き角度位置A1および第2開き角度位置A2間で停止している時に、扉10の閉じ動作の指示があるか否かを判定する(ステップS21)。制御装置3は、ステップS21でNOと判定した場合は、扉10の閉じ動作指示があるまで待機する。
ここで、扉10の閉じ動作の指示は、ICカードキーを受信ユニット8にかざしたり、リモコンの施錠ボタンを押したり、スマートフォンのアプリで施錠ボタンを押すことで指示できる。また、リモコンやスマートフォンを所持した状態、つまり受信ユニット8と通信している状態で、センサユニット7に体を近づけたり、タッチ操作することでも扉10の閉じ動作を指示できる。
また、室内側にも受信ユニット8やセンサユニット7が設けられているので、帰宅時に室内側から扉10の閉じ動作を指示できる。
制御装置3は、扉10が第1閉じ角度位置に到達した後は、扉10を第2閉じ速度で全閉位置B2まで自動的に閉じる(ステップS23)。第2閉じ速度は、所定速度以下の低速度に設定されるため、扉10は低速度で全閉位置まで閉じられる。
制御装置3は、全閉位置に扉10が閉じたら、電気錠ユニット5を制御して、自動的に施錠を行う(ステップS24)。
自動開閉装置1は、扉10の解錠指示があると、解錠および扉10を開く動作を連動して自動的に実行するので、解錠操作と扉10を開く操作を別々に行う場合に比べて、利便性を向上できる。
また、扉10の開き動作時に、制御装置3の制御によって扉10を第1開き角度位置A1で一時停止させているので、自動的に移動する扉10にユーザーや荷物が衝突することを防止できる。
また、扉10が第1開き角度位置A1で一時停止している際に、壁と扉10との間に、脚や肩などのユーザーの体の一部を入れて扉10を押すことで、扉10を開き方向に移動させることができる。このため、ユーザーは両手に荷物を持っている場合でも、扉10を手動操作で開くことができる。
手動操作による開き方向への扉10の移動が解除されると、扉10の移動を停止しているので、扉10を任意の位置で停止できる。このため、ユーザーが出入りするために必要な角度だけ扉10を開くことができ、扉10の内側にある室内空間の露出も最小限に抑制できるので、外部からの視線を制限することもできる。
また、扉10を閉めるために、室外側に出て扉10のハンドルを持って手動操作する必要が無いため、ユーザーの利便性を向上できる。
さらに、扉10は第1閉じ角度位置B1から全閉位置B2に閉じる際に、低速度で動作するので、指挟みなどを防止することができる。
また、扉10が全閉位置B2に閉められると自動的に施錠されるので、利便性を向上できる。
第1開き角度位置A1等を設定装置4でユーザーが設定できるので、各ユーザーに合わせて設定できて使い勝手を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態について図7のフローチャートを参照して説明する。本実施形態は、開き動作時に、第1開き角度位置A1に停止している扉10を手動操作で開いた場合の動作が第1実施形態と相違するものであり、その他の処理は第1実施形態と同じであるため、説明を簡略する。
第2実施形態において、ステップS30の開き動作を行うと、制御装置3は、第1実施形態のステップS11と同じく解錠指示が有るか否かを判定する(ステップS31)。制御装置3は、ステップS31でYESと判定すると、第1実施形態のステップS12、S13と同じ処理であるステップS32、S33を実行し、扉10を第1開き角度位置A1で一時停止する。
そして、制御装置3は、ステップS34でYESと判定すると、扉10を第2開き速度で第2開き角度位置A2まで自動的に開く(ステップS35)。すなわち、第1実施形態では、手動操作に連動する追従アシストで扉10を移動していたが、本実施形態では、扉10を手動操作で少し動かすと、制御装置3は扉10を第2開き角度位置A2まで自動的に開く制御を開始し、その後は手動操作しなくても、扉10は第2開き速度で自動的に移動する。
制御装置3は、ステップS38でYESと判定すると、第1実施形態のステップS18と同じく、扉10を第3開き速度で全開位置A3まで自動的に開く(ステップS39)。
第2実施形態の閉じ動作は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第1開き角度位置A1で一時停止した扉10を、手動操作によって開き方向に移動させると、駆動装置2を作動して扉10を自動的に第2開き角度位置A2まで移動できるので、ユーザーが扉10を手動操作で第2開き角度位置A2まで移動させる必要が無く、扉10を自動的に移動できる。
本発明は、以上の各実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
制御装置3は、第1実施形態の開き動作と、第2実施形態の開き動作とを、切り替えて選択できるように構成してもよい。これにより、ユーザーの使い勝手がよい動作方法を選択できる。
前記実施形態では、第2開き角度位置A2と全開位置A3とを別々に設定していたが、第2開き角度位置A2を全開位置A3と一致させてもよい。
本発明の扉の自動開閉装置は、扉に開き動作をさせる駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、全閉位置にある前記扉に対する開き動作の指示を検知すると、前記駆動装置を作動して前記扉を前記全閉位置から、前記全閉位置および前記扉の全開位置の間に設定される第1開き角度位置まで移動して一時停止し、前記第1開き角度位置で停止した前記扉が手動操作で開き方向に移動されたことを検知すると、前記駆動装置を作動して前記手動操作に連動して前記扉を開き方向に移動し、手動操作による開き方向への扉の移動が解除されたことを検知すると、扉の移動を停止することを特徴とする。
本発明によれば、自動開閉装置は、扉の開き動作時に、制御装置の制御によって扉を第1開き角度位置で一時停止させているので、自動的に移動する扉にユーザーや荷物が衝突することを防止できる。
また、第1開き角度位置で一時停止した扉を、手動操作によって開き方向に移動させることができるので、第1開き角度位置は、ユーザーが出入りできるほど大きな角度に設定する必要が無く、扉を開くために体の一部が入る空間を確保できる最小限の角度に設定すればよいので、扉の前にユーザーが立っていても扉が衝突しないように設定できる。
さらに、扉が第1開き角度位置で一時停止している際に、扉で開閉される開口が設けられた壁と扉との間に、脚や肩などのユーザーの体の一部を入れて扉を押すことで、扉を開き方向に移動させることができる。このため、ユーザーは両手に荷物を持っている場合でも、扉を手動操作で開くことができる。
また、第1開き角度位置で一時停止した扉を、手動操作によって開き方向に移動させる際に、手動操作に連動して駆動装置を作動して扉を移動しているので、扉の手動移動に追従して駆動装置でアシストすることができ、軽い力で扉を移動できる。
その上、手動操作による開き方向への扉の移動が解除されると、扉の移動を停止しているので、ユーザーが出入りするために必要な角度だけ扉を開くことができ、扉内部の露出も最小限に抑制できるので、外部からの視線を制限することもできる。
本発明によれば、自動開閉装置は、扉の開き動作時に、制御装置の制御によって扉を第1開き角度位置で一時停止させているので、自動的に移動する扉にユーザーや荷物が衝突することを防止できる。
また、第1開き角度位置で一時停止した扉を、手動操作によって開き方向に移動させることができるので、第1開き角度位置は、ユーザーが出入りできるほど大きな角度に設定する必要が無く、扉を開くために体の一部が入る空間を確保できる最小限の角度に設定すればよいので、扉の前にユーザーが立っていても扉が衝突しないように設定できる。
さらに、扉が第1開き角度位置で一時停止している際に、扉で開閉される開口が設けられた壁と扉との間に、脚や肩などのユーザーの体の一部を入れて扉を押すことで、扉を開き方向に移動させることができる。このため、ユーザーは両手に荷物を持っている場合でも、扉を手動操作で開くことができる。
また、第1開き角度位置で一時停止した扉を、手動操作によって開き方向に移動させると、駆動装置を作動して扉を自動的に移動できるので、ユーザーが扉を移動させる必要が無く、扉を移動できる。
その上、手動操作で扉が停止されると、その時点で扉の移動を停止しているので、ユーザーが出入りするために必要な角度だけ扉を開くことができ、扉内部の露出も最小限に抑制できるので、外部からの視線を制限することもできる。
第1開き速度を設定し、全閉位置から第1開き角度位置まで第1開き速度で扉を移動しているので、第1開き速度を低速に設定することで、ユーザーは、扉が開き始めた際に、扉の移動を察知して対応することができ、扉に衝突することを防止できる。また、ユーザーが第1開き速度を設定できるので、ユーザー毎に使いやすいように設定でき、利便性を向上できる。
第2開き角度位置に扉が移動すると、全開位置まで自動的に移動させているので、扉を全開位置まで手動操作する必要が無く、扉を容易に全開できる。
Claims (4)
- 扉に開き動作をさせる駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
全閉位置にある前記扉に対する開き動作の指示を検知すると、前記駆動装置を作動して前記扉を前記全閉位置から、前記全閉位置および前記扉の全開位置の間に設定される第1開き角度位置まで移動して一時停止し、
前記第1開き角度位置で停止した前記扉が手動操作で開き方向に移動されたことを検知すると、前記駆動装置を作動して前記手動操作に連動して前記扉を開き方向に移動し、手動操作による開き方向への扉の移動が解除されたことを検知すると、扉の移動を停止する
ことを特徴とする扉の自動開閉装置。 - 扉に開き動作をさせる駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
全閉位置にある前記扉に対する開き動作の指示を検知すると、前記駆動装置を作動して前記扉を前記全閉位置から、前記全閉位置および前記扉の全開位置の間に設定される第1開き角度位置まで移動して一時停止し、
前記第1開き角度位置で停止した前記扉が手動操作で開き方向に移動されたことを検知すると、前記駆動装置を作動して前記扉を開き方向に移動し、手動操作で扉が停止されたことを検知すると、扉の移動を停止する
ことを特徴とする扉の自動開閉装置。 - 請求項1または請求項2に記載の扉の自動開閉装置において、
第1開き速度を設定する設定装置を備え、
前記制御装置は、
前記扉を前記第1開き速度で前記第1開き角度位置まで移動して一時停止する
ことを特徴とする扉の自動開閉装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の扉の自動開閉装置において、
前記制御装置は、
前記扉が前記第1開き角度位置から、前記第1開き角度位置および前記全開位置の間に設定される第2開き角度位置まで開き方向に移動すると、前記扉を前記全開位置まで自動的に移動する
ことを特徴とする扉の自動開閉装置。
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