JP2022052082A - 射出成形システムおよび射出成形機の設定支援方法 - Google Patents

射出成形システムおよび射出成形機の設定支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにとっての使い勝手を向上できるようにした射出成形システムを提供すること。【解決手段】射出成形システム1は、金型と射出成形機との組合せと、金型と射出成形機との組合せに固有の成形条件とを決定し、決定された固有の成形条件を、射出成形機に手動入力するための所定の形態で出力させる。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形システムおよび射出成形機の設定支援方法に関する。
特許文献1では、クラウドサーバで機械パラメータに基づき樹脂流動解析を実行して、最適の射出条件を発生させ、この最適の射出条件を全自動射出成形機へダウンロードして射出成形する。
特許第5709328号
特許文献1に記載の技術では、クラウドサーバにおいて、機械パラメータに基づいて樹脂の流動を解析することにより、最適の成形条件を生成する。特許文献1に記載の技術では、生成された最適の成形条件を全電気式射出成形機のコントローラにダウンロードさせると、コントローラは最適の成形条件に基づいて全電気式射出成形機を駆動する。したがって、特許文献1では、流動解析で生成した最適の成形条件を、コントローラへダウンロードさせることが前提である。
クラウドサーバで生成された成形条件をコントローラへダウンロードさせる際、クラウドサーバ側のデータフォーマットとコントローラ側のデータフォーマットとが一致している必要がある。クラウドサーバのデータフォーマットとコントローラ側のデータフォーマットとが異なる場合、クラウドサーバで生成されたデータを取得してコントローラ側のデータフォーマットへ変換するためのゲートウェイ機能が必要になる。
しかし、現状、射出成形機のメーカ毎に、コントローラのデータフォーマットはそれぞれ異なる。複数の射出成形機を保有する工場内において、全ての射出成形機にゲートウェイ機能を搭載することは、コスト増大となるため困難である。したがって、特許文献1の技術は、導入コストが高い。
さらに、実際には、ユーザ(オペレータ)が射出成形機へ成形条件を手動入力することが多い。しかし、射出成形機へ成形条件を入力するための仕様は、たとえ同じメーカのものであっても、入力画面のGUI(Graphical User Interface)は、年式や型番によって異なる。
メーカが異なる場合は、GUIがなお大きく異なる。したがって、例えば複数の射出成形機を有する製造工場において、ユーザは、各射出成形機の仕様を熟知して成形条件を入力する必要がある。このため、ユーザの作業スキルが低い場合は、成形条件の射出成形機への入力に長時間を要する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的はユーザにとっての使い勝手を向上できるようにした射出成形システムを提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に関わる射出成形システムは、それぞれがマイクロプロセッサと記憶装置とを含む計算機を一つ以上有して構成される射出成形システムであって、マイクロプロセッサは、金型と射出成形機との組合せと、金型と射出成形機との組合せに固有の成形条件とを決定し、決定された固有の成形条件を、射出成形機に手動入力するための所定の形態で出力させる。
本発明によれば、固有の成形条件を、射出成形機へ手動入力するための所定の形態で出力させることができる。
射出成形システムの機能ブロック図である。 射出成形システムの実現に使用できる計算機のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示す説明図である。 射出成形機の構成を示す断面図である。 射出成形方法を示すフローチャートである。 製造実行指示の方法を示すフローチャートである。 成形機固有情報を取得する方法を示すブロック図である。 第2実施例に係る射出成形システムの計算機構成を示す説明図である。 第3実施例に係る射出成形システムの計算機構成を示す説明図である。 第4実施例に係る射出成形システムの計算機構成を示す説明図である。 第5実施例に係る射出成形システムの説明図である。 第6実施例に係る射出成形システムの説明図である。 成形機固有GUIテンプレートの例である。 ユーザ固有GUIテンプレートの例である。 標準GUIテンプレートの例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る射出成形システムは、決定された固有の成形条件を、射出成形機へ手動入力するための所定の形態で出力させる。本実施形態では、射出成形機の設定画面のGUIに対応するGUIテンプレート、またはユーザが事前に作成したユーザ固有GUIテンプレートに、固有の成形条件を適用したGUIを「所定の形態」として、射出成形機を設定するユーザ(オペレータ)に提供する。ユーザは、そのGUIを見て、射出成形機へ成形条件の各パラメータを入力し、射出成形を実行させる。
したがって、本実施形態によれば、ユーザの環境にあわせて任意のGUIで成形条件を表示させることができ、ユーザのスキルに依存せずに短時間で射出成形機へ成形条件を入力することができる。すなわち、本実施形態のシステムは、例えば射出成形機の設定画面のGUIに似せて成形条件をユーザへ提供することができ、これによりユーザはその射出成形機の仕様を熟知せずとも成形条件を正確かつ速やかに入力することができる。
固有の成形条件とは、金型と射出成形機との組合せに固有の成形条件である。固有の成形条件は、例えば以下の所定の方法により求めることができる。
所定の方法は、第1の金型と第1の射出成形機との組合せを用いた第1の生産実績の有無を、生産実績記憶部を検索することにより確認する工程と、第1の生産実績がある場合は、第1の生産実績を固有の成形条件として、第1の生産実績が無い場合は、第1の射出成形機について予め取得された第1の成形機固有情報と、第1の金型と組み合わされた第2の生産実績を持つ第2の射出成形機について予め取得された第2の成形機固有情報と、生産実績記憶部から取得される第2の生産実績とに基づいて、第1の射出成形機と第1の金型との組合せを用いて射出成形するための補正成形条件を作成し、作成された補正成形条件を前記固有の成形条件とする補正成形条件作成工程とを含む。
以下、図面に基づいて、本実施形態を説明する。本実施形態では、製造条件として金型および射出成形機の組合せと、金型および射出成形機の組合せによる成形条件を決定する工程と、予め登録された複数のGUIテンプレートを参照して任意のGUIテンプレートに決定された固有の成形条件を入力して表示する工程とを有する。表示された固有の成形条件は、射出成形機に入力されて、射出成形が実行される。以下、射出成形機へ成形条件を設定することを、射出成形機へ成形条件を入力すると表現する場合がある。同様に、設定画面を入力画面と呼ぶ場合もある。
図1~図6を用いて第1実施例を説明する。図1は、射出成形システム(または射出成形方法)1の機能ブロック図である。
射出成形システム1は、例えば、生産管理システム2と、製造実行システム3と、成形条件補正システム4と、製造実行支援システム5と、製造工場6を含む。以下に述べる射出成形システム1の各機能の一部または全部は、ソフトウェアとして構成してもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働として実現してもよいし、固定的な回路を有するハードウェアを用いて実現してもよい。それら機能の少なくとも一部を、一部の回路を変更可能なハードウェアを用いて実現してもよい。生産管理システム2、製造実行システム3、および製造工場5の有する機能の少なくとも一部を、ユーザが手動で実行してもよい。
生産管理システム2は、生産計画を管理するシステムであり、少なくとも生産計画管理部21を含む。生産計画管理部21は、受注状況および在庫状況に合わせて、生産仕様、数量、および時期などを含む生産計画を生成する機能である。
製造実行システム3は、製造工場6に対して生産実行を指示するシステムである。製造実行システム3は、生産管理システム2により生成された生産計画に基づいて、製造条件と成形条件を決定し、製造条件と成形条件を含む製造実行指示を製造工場5へ送る。製造条件は、例えば、生産(射出成形)に用いる射出成形機を特定する情報、生産に使用する金型を特定する情報、生産に使用する材料を特定する情報、生産する成形品の数量、生産時期などを含む。
製造実行システム3について説明する。製造実行システム3は、例えば、製造条件決定部31と、生産実績記憶部32と、生産実績取得部33と、製造実行指示部34と、補正成形条件取得部35と、生産実績学習部36とを備える。
製造条件決定部31は、生産管理システム2の生産計画管理部21より生成される生産計画に基づいて、上述の製造条件を決定する機能である。製造条件決定部31は、製造条件に関する情報を成形条件補正システム4に送信することができる。製造条件に関する情報は、第1の金型と第1の射出成形機とに関する所定の情報を含むことができる。所定の情報は、例えば、第1の金型の容量、第1の金型のランナー構成を含む。所定の情報として、さらに例えば、第1の射出成形機の制御モード(PID(Proportional-Integral-Differential)、設定値等)、入力する各設定パラメータの単位系の情報が含まれてもよい。なお、製造条件決定部31は、第1の金型のCAD(Computer Aided Design)データと、第1の射出成形機の仕様データおよび設定データとのうち、いずれか一方または両方を「所定の情報」として成形条件補正システム4へ送信することもできる。成形条件補正システム4は、製造条件決定部31から受信した情報を成形機固有情報41に格納させる。
生産実績記憶部32は、生産実績を記憶する機能である。本実施例において、生産実績とは、射出成形機と金型との組み合わせに対して、良好な成形品品質が得られることが確認された成形条件のことを示す。
生産実績取得部33は、生産実績記憶部32から生産実績を取得する機能である。生産実績取得部33は、製造条件決定部31により決定された金型(以下、第1の金型とする)による生産実績と、製造条件決定部31により決定された射出成形機(第1の射出成形機とする)と第1の金型との組合せにおける生産実績とを、生産実績記憶部32から読み出して取得する。
生産実績取得部34は、第1の金型による生産実績が無い場合、製造実行指示部32に対して、成形条件出しを要求する。成形条件出しの要求とは、製造工場6において、適切な成形条件を探索するように指示することを意味する。製造工場6は、入力された製造条件にしたがって、各種パラメータを変えながら適切な成形条件を見つける。
第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる生産実績が有る場合、生産実績取得部33は、生産実績記憶部32から取得した生産実績を製造実行指示部34へ出力する。第1の金型による生産実績は有るが、第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる生産実績が無い場合、生産実績取得部33は、製造実行指示部34に対して、成形条件出しを要求する。あるいは、生産実績取得部33は、補正成形条件取得部35に対して補正成形条件の取得を指示する。
補正成形条件取得部35は、成形条件補正システム4より、製造条件決定部31により決定された第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる補正成形条件を取得する機能である。
補正成形条件取得部35は、成形条件補正システム4に補正成形条件の生成を要求し、成形条件補正システム4で生成された補正成形条件を取得する機能である。補正成形条件取得部35は、補正成形条件作成に必要な基礎的情報を成形条件補正システム4に送ることにより、成形条件補正システム4から補正成形条件を取得する。
補正成形条件の生成に必要な基礎的情報には、例えば、製造条件決定部31により決定された第1の射出成形機および第1の金型と、第1の金型との組合せによる生産実績のある他の射出成形機(以下、第2の射出成形機とする)と、第2の射出成形機と第1の金型の組合せによる生産実績(第2の生産実績)とが含まれる。
補正成形条件取得部35は、成形条件補正システム4から補正成形条件を取得すると、取得された補正成形条件を製造実行指示部34へ出力する。
製造実行指示部34は、製造工場6に製造実行を指示する機能である。なお、製造実行を生産と呼ぶこともできる。製造実行指示の内容には、例えば、生産実績取得部33により入力される成形条件出し要求または生産実績と、補正成形条件取得部35により取得される補正成形条件のうちいずれか一つと、製造条件決定部31により決定される製造条件とが含まれる。また、製造実行指示部34は、製造実行支援システム5に製造実行指示の内容を表示させる機能も有する。加えて、製造実行指示部34は、第1の射出成形機が、製造工場6のユーザを介さず成形条件を入力可能かどうかを判定する機能も有する。
製造実行指示部34から製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に成形条件を入力可能である場合、製造実行指示部34は、製造工場6に直接製造実行を指示することができる。製造実行指示部34から製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に成形条件を入力可能である場合とは、例えば、製造実行システム3における成形条件のデータのフォーマットと、第1の射出成形機における成形条件のデータのフォーマットが一致しており、かつ製造実行指示部34と第1の射出成形機を接続する通信インターフェースが接続されている場合がある。あるいは、データのフォーマットが異なる場合でも、第1の射出成形機に、製造実行指示部34から成形条件のデータを取得し、変換するためのゲートウェイ機能が搭載されている場合、または第1の成形機にゲートウェイ機能を持つ外部機器が接続されている場合がある。
製造実行指示部34から製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に成形条件を入力できない場合、製造実行指示部34は、製造工場6への製造実行指示の前に、製造実行支援システム5に製造実行指示の内容を表示させる。
生産実績学習部36は、製造工場6において良好な成形品品質が得られることが確認された成形条件を、生産実績記憶部32へ記録させる機能である。生産実績学習部36は、製造工場5の品質検査部63から取得される、成形品の品質結果を示す情報に基づいて、所定基準以上の品質が得られた成形条件を生産実績記憶部32に登録する。
成形条件補正システム4について説明する。成形条件補正システム4は、製造実行システム3から入力された生産実績と予め取得された成形機固有情報とに基づいて、成形条件を補正する機能である。補正された成形条件を補正成形条件と呼ぶ。
本実施例における成形機固有情報とは、各射出成形機に固有の情報であり、射出成形機の型番と仕様だけでなく、射出成形機に固有の機差を含む。
本実施例における機差とは、複数の射出成形機に同一の成形条件が入力される場合において、入力された成形条件と金型内の所定の位置における物理量との差異である。
金型内の所定の位置は、例えば、金型の樹脂流入口などである。物理量には、例えば、樹脂の圧力、樹脂の温度、樹脂の速度、樹脂の材料物性、および金型の開き量(型開き量)が含まれる。材料物性とは、例えば、樹脂の密度、樹脂の粘度、樹脂の繊維長の分布(強化繊維含有材料の場合)などである。機差は、図3で後述する射出成形機50の構成の差異に由来するほかに、例えば、圧力制御または温度制御などの制御アルゴリズム(制御モード、設定値)の差異、図示せぬ金型温度調節機などの付帯設備の差異など、に起因して生じると考えられる。
成形条件補正システム4は、例えば、成形機固有情報記憶部41と、成形機固有情報取得部42と、成形条件補正部43と、成形機固有情報学習部44とを含む。
成形機固有情報記憶部41は、各射出成形機について予め取得される成形機固有情報を記憶する機能である。
成形機固有情報取得部42は、製造実行システム3から指定された射出成形機の成形機固有情報などを、成形機固有情報記憶部41から取得する機能である。成形機固有情報取得部42は、第1の射出成形機の成形機固有情報(第1の成形機固有情報)と第2の射出成形機の成形機固有情報(第2の成形機固有情報)とを、製造実行システム3の補正成形条件取得部35から取得し、これら取得された各成形機固有情報を成形条件補正部43へ出力する。成形機固有情報取得部42は、生産実績取得部33が生産実績記憶部32から取得した生産実績も補正成形条件取得部35を介して受け取り、受け取った生産実績を成形条件補正部43に渡すこともできる。
成形条件補正部43は、成形機固有情報取得部42から入力される情報に基づいて、成形条件を補正する機能である。成形条件補正部43は、成形機固有情報取得部42から入力される、前記第1の成形機固有情報と、第2の成形機固有情報と、第2の射出成形機と第1の金型の組合せによる生産実績とに基づいて成形条件を補正することにより、補正成形条件を生成する機能である。成形条件補正部43は、生成された補正成形条件を、製造実行システム3の補正成形条件取得部35に送る。
成形機固有情報学習部44は、射出成形機構60または金型に設けられたセンサ67からのデータ(センシングデータ)に基づいて、物理量の特徴量を抽出し、この特徴量を機差情報として成形機固有情報記憶部41へ記憶させる機能である。すなわち、成形機固有情報学習部44は、製造工場5から得られた射出成形プロセス64~66中のセンシングデータから特徴量を抽出し、抽出された特徴量を機差情報として成形機固有情報記憶部41へ記憶させる。
製造実行支援システム5について説明する。製造実行支援システム5は、製造実行システム3から要求を受けて、製造工場6に製造実行指示の内容を表示する。製造実行支援システム5は、射出成形機60への成形条件の入力を支援するシステムである。
製造実行支援システム5は、例えばGUIテンプレート取得部51と、GUIテンプレート記憶部52と、製造実行指示表示部53と、GUIテンプレート学習部54とを有する。
GUIテンプレート取得部51は、製造実行システム3の製造実行指示部34からの、製造実行指示の内容の表示要求を受けると、GUIテンプレート記憶部52から1つのGUIテンプレートを取得する。また、GUIテンプレート取得部51は、取得したGUIテンプレートと、製造実行指示部34から入力された製造実行指示の内容とを、製造実行指示表示部53へ入力する。
「所定の形態」の例であるGUIテンプレートとは、例えば、少なくとも製造実行指示に含まれる成形条件(ここでは、生産実績あるいは補正成形条件のうちいずれか一つ)について、成形条件の各設定パラメータを表示するレイアウトやデザインを規定する画面構成情報ものである。
GUIテンプレートにより、例えば、計量および可塑化過程、射出および保圧過程など、後述する射出成形プロセスの各過程に関連する設定パラメータ毎に分類して成形条件を表示することができる。あるいは、GUIテンプレートにより、圧力、温度、速度および型締め力など、物理量に関連する設定パラメータ毎に分類して成形条件を表示することもできる。
このように、本実施例では、ユーザの作業環境(射出成形機60へ成形条件を設定する作業の環境)にあわせて、任意のGUIテンプレートを作成して使用できる。なお、射出成形機によって入力する物理量の単位系も異なる場合があるため、GUIテンプレートでは、各設定パラメータに対して単位系も表示する。
本実施例において、GUIテンプレートを、射出成形機に関連付けられたGUIテンプレート(以下、成形機固有GUIテンプレートと称する)、ユーザが作成したユーザ固有のGUIテンプレート(以下、ユーザ固有GUIテンプレートと称する)、およびいずれのGUIテンプレートも適用されない場合に標準的に適用されるGUIテンプレート(標準GUIテンプレート)に分類して説明する。成形機固有GUIテンプレートは、「第1の所定の形態」に対応する。ユーザ固有GUIテンプレートは、「第2の所定の形態」に該当する。標準GUIテンプレートは、「第3の所定の形態」に該当する。
例えば、GUIテンプレート取得部51は、製造実行指示部34による製造実行指示の内容のうち、第1の射出成形機の情報を参照して、第1の射出成形機に関連付けられた成形機固有GUIテンプレートをGUIテンプレート記憶部52から取得する。
この場合、成形機固有GUIテンプレートは、例えば第1の射出成形機における成形条件の設定画面のGUI 615(図3,図10参照)に対して、レイアウトやデザインを似せたものを登録する。これにより、製造工場6で射出成形機60を扱うユーザは、第1の射出成形機における成形条件の設定画面のGUIに慣れていない場合でも、製造実行支援システム5により表示された成形条件を参照することにより、操作に迷うことなく短時間で成形条件を第1の射出成形機に入力することができる。
成形機固有GUIテンプレートが射出成形機の設定画面のGUIに似ているとは、設定対象である各パラメータの手動入力を支援できる程度に似ていることを意味する。例えば、設定画面における各パラメータの設定位置(入力位置)の相対的関係が略一致していれば、ユーザは操作に迷うことなく、製造実行指示部34で指定された成形条件の各パラメータを射出成形機の設定画面へ入力することができる。各パラメータの設定位置の相対的関係は厳密に一致している必要はない。ユーザが成形機固有GUIテンプレートを見たときに、そこに示された各パラメータを実際の設定画面のどこに設定すべきが明らかな程度に、似ていれば足りる。
GUIテンプレート取得部51は、製造実行指示表示部53から、製造工場6のユーザから要求されたGUIテンプレート(ユーザ固有GUIテンプレート)の取得を受けつけることができる。GUIテンプレート取得部51は、製造実行指示表示部53から要求されたユーザ固有GUIテンプレートをGUIテンプレート記憶部52から取得し、取得したユーザ固有GUIテンプレートを製造実行指示表示部53へ入力する。
例えば、製造工場6において、製造実行指示の内容を表示するユーザ固有GUIテンプレートが定められており、そのユーザ固有GUIテンプレートが長期間にわたって使用されている場合がある。この場合、製造工場6のユーザは、そのユーザ固有GUIテンプレートを使い慣れているため、その使い慣れたユーザ固有GUIテンプレートの適用を要求することもできる。これにより、製造工場6のユーザは、使い慣れたユーザ固有GUIテンプレートを参照して、入力項目を見落とすことなく短時間で、成形条件を第1の射出成形機へ入力することができる。
GUIテンプレート記憶部52は、GUIテンプレートを記憶する機能である。GUIテンプレート記憶部52は、GUIテンプレート取得部51から要求されたGUIテンプレートを、GUIテンプレート取得部51へ出力する。GUIテンプレート記憶部52は、GUIテンプレート学習部54から入力されたGUIテンプレートを記憶する。
製造実行指示表示部53は、製造実行指示部34からの製造実行指示を、射出成形機60を操作するユーザに表示することにより、ユーザによる手動入力を支援する。すなわち、製造実行指示表示部53は、GUIテンプレート取得部51から入力されたGUIテンプレートと製造実行指示部34からの製造実行指示とに基づき、製造工場6のユーザによる射出成形機60への成形条件の手動入力を支援する。製造実行指示表示部53は、少なくとも製造実行指示に含まれる成形条件にGUIテンプレートを適用することにより、成形条件を表示する画面を生成し、生成した画面にその他の製造実行指示の内容を含めて、製造工場6のユーザに提供する機能を持つ。
製造実行指示表示部53は、製造工場6の製造実行部61から、テンプレート使用要求を受け付けることもできる。ユーザは、製造実行部61から製造実行表示部53に対し、任意のGUIテンプレートの適用を要求することができる。
ユーザからの要求を受けた製造実行指示表示部53は、GUIテンプレート取得部51に、要求されたGUIテンプレートの取得を指示する。製造実行指示表示部53は、製造実行指示に含まれる成形条件に対して、ユーザの要求したGUIテンプレートを適用することにより、成形条件を表示する画面を生成し、生成した画面にその他の製造実行指示の内容を含めて、製造工場6のユーザへ提供する。
製造実行指示表示部53による製造実行指示の内容の表示は、製造実行指示の内容を紙面に印刷したものをユーザに渡してもよいし、ユーザが使用する計算機に製造実行指示の内容を表示させても良い。
すなわち、「所定の形態」は、紙、板、フィルムなどの物理的印刷媒体に印刷されてもよいし、あるいは、ユーザの使用する端末の画面に表示されるデータまたはファイルなどの電子的媒体でもよい。ユーザの使用する端末の種類は問わない。ユーザは、例えば、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、ダブレット型コンピュータ、ウェアラブル型コンピュータ、携帯電話(スマートフォンを含む)などに、製造実行指示表示部53から送信された製造実行指示内容を表示させることができる。あるいは、通信機能と表示機能を備えるモニタディスプレイに、各パラメータが表示されたGUIテンプレートを表示させることもできる。後述するGUI部70を、GUIテンプレートをユーザへ提示するための手段として用いることができる。
GUIテンプレート学習部54は、製造工場6の製造実行部61からの要求に応じて、GUIテンプレートをGUIテンプレート記憶部52に新規登録したり、またはGUIテンプレート記憶部52に記憶されているGUIテンプレートを更新したりする。ユーザは、新たなユーザ固有GUIテンプレートまたは新たな成形機固有GUIテンプレートを、GUIテンプレート記憶部52に記憶させることができる。ユーザは、GUIテンプレート記憶部52に記憶されているユーザ固有GUIテンプレートまたは成形機固有GUIテンプレートの一部を変えて、更新することもできる。
製造工場6について説明する。製造工場6は、製造実行システム3からの製造実行指示を受けて、射出成形プロセス64~66のいずれか一つまたは複数を実行する。図1では、射出成形を「IM」と略記する場合がある。製造工場6は、製造実行支援システム5で表示された製造実行指示の内容を参照することができる。
製造工場6は、例えば、製造実行部61と、複数台の射出成形機60(図3で後述)と、複数台の金型(図3で後述)と、成形条件作成部62と、成形品品質検査部63とを有する。以下、成形品品質検査部63を品質検査部63と略記する場合がある。
製造実行部61は、製造実行システム3の製造実行指示部34から入力される製造条件に基づいて、射出成形プロセスを実行する。製造実行部61は、補正成形条件を入力された場合、製造条件中で指示された射出成形機と金型との組合せに対して補正成形条件を入力することにより、射出成形プロセス64を実行する。すなわち、射出成形プロセス64は、補正成形条件に基づいて射出成形するプロセスである。
製造実行システム3の製造実行指示部34から、製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に補正成形条件を入力可能である場合、製造工場6は、製造実行指示部34から、製造実行指示に含まれる補正成形条件を第1の射出成形機にダウンロードすることで、製造工場6のユーザによる補正成形条件の手動設定を経ずに、射出成形プロセス64を実行する。
製造実行システム3の製造実行指示部34から、製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に補正成形条件を入力できない場合、製造工場6のユーザは、製造実行支援システム5の製造実行指示表示部53に表示された製造実行指示の内容のうち、補正成形条件を第1の射出成形機に入力して、射出成形プロセス64を実行する。
製造実行部61は、生産実績を入力された場合、指示された射出成形機と金型との組合せに対して生産実績を入力することにより、射出成形プロセス65を実行する。すなわち、射出成形プロセス65は、指定された射出成形機と金型との組合せを用いて、良品生産の実績のある成形条件で行われる射出成形プロセスである。
製造実行システム3の製造実行指示部34から、製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に生産実績を直接入力可能である場合、製造工場6は、製造実行指示部34から、製造実行指示に含まれる生産実績を第1の射出成形機にダウンロードすることで、製造工場6のユーザによる生産実績の手動入力を経ずに、射出成形プロセス65を実行することができる。
製造実行システム3の製造実行指示部34から、製造工場6のユーザを介さず第1の射出成形機に生産実績を入力できない場合、製造工場6のユーザは、製造実行支援システム5の製造実行指示表示部53に表示された製造実行指示の内容のうち、生産実績を第1の射出成形機に手動入力して、射出成形プロセス65を実行させる。
製造実行部61は、成形条件出し要求を入力された場合、成形条件作成部62に成形条件出しの指示を出す。成形条件作成部62は、製造実行部61から成形条件出し要求を受け取ると、安定して良品が得られる最適な成形条件を導出する。成形条件を導出する際に、予め樹脂の流動を解析し、大よその成形条件を見出しておくことにより、成形条件出しの時間を短縮することができる。品質検査部63において、導出された成形条件にしたがって安定して良品が得られることを確認できた場合、導出した最適な成形条件を入力して射出成形プロセス66を実行する。すなわち、射出成形プロセス66は、成形条件を導出し、その導出された成形条件にしたがって射出成形するプロセスである。
製造工場6のユーザは、製造実行支援システム5の製造実行指示表示部53に表示された製造実行指示の内容を参照して、必要であれば任意のGUIテンプレートの適用を製造実行指示表示部53に要求することができる。この場合、ユーザは、要求したGUIテンプレートが適用された状態で、製造実行指示の内容を確認することができる。例えば、最初に製造実行指示表示部53に表示された成形条件のGUIテンプレートがユーザにとって使いにくいものであった場合、ユーザは、使い慣れたGUIテンプレートの適用を製造実行指示表示部53に要求することができる。
品質検査部63は、射出成形プロセスで得られた成形品の品質の良否を判定する機能である。成形品品質は、例えば、寸法、反り量、バリ、傷、光沢、色彩などに基づいて評価される。成形品の品質検査は、自動的に行われてもよいし、検査員により手動で行われてもよいし、半自動で行われてもよい。
品質検査部63は、成形品の品質が良好であった場合、製造条件と、射出成形機と金型との組合せと、成形条件と、成形品品質の検査結果とを、製造実行システム3の生産実績学習部36へ出力する。
なお、本実施例に係る成形機固有情報は、予め製造工場6が保有する各射出成形機および金型に搭載されたセンサ67により、金型内の所定の位置における物理量を測定して、成形条件補正システム4に出力することにより取得される。
図2は、本実施例の射出成形システム1の実現に使用することができる計算機10の構成例を示す。ここでは、一つの計算機10から射出成形システム1を実現する場合を説明するが、これに限らず、複数の計算機を連携させることにより一つまたは複数の射出成形システム1を構築することもできる。また、上述の通り、生産管理システム2、製造実行システム3、および製造工場5は、専用のソフトウェアやハードウェアを用いずに、各機能の一部または全部をユーザが実施することで、射出成形システム1を実現することもできる。
後述する他の実施例のように、成形条件補正システム4を、クラウドサーバ上で機能するソフトウェアとして構築し、複数のユーザと共有することもできる。この場合、成形機固有情報記憶部41に記録されている成形機固有情報を複数のユーザ間で共有することができる。この場合は、ユーザ数が増加すると、他のユーザが取得した成形機固有情報を活用して補正成形条件を取得できるケースが増えるため、成形機固有情報を取得する工数を短縮できる。
計算機10は、例えば、演算装置11、メモリ12、記憶装置13、入力装置14、出力装置15、通信装置16、媒体インターフェース部17を備えており、それら各装置11~17は通信経路CN1により接続されている。通信経路CN1は、例えば、内部バス、LAN(Local Area Network)などである。
演算装置11は、例えばマイクロプロセッサなどから構成されている。演算装置11は、記憶装置13に記憶されたコンピュータプログラムをメモリ12に読み出して実行することにより、射出成形解析システム1としての各機能21、31~36、41~44、51~55、61、62を実現する。
記憶装置13は、コンピュータプログラムとデータとを記憶する装置であり、例えば、フラッシュメモリまたはハードディスクなどの書き換え可能な記憶媒体を有する。記憶装置13には、ユーザにGUI(Graphical User Interface)を提供するGUI部70を実現するためのコンピュータプログラムと、上述した各機能21、31~36、41~44、51~55、61、62を実現するためのコンピュータプログラムとが格納される。
入力装置14は、ユーザが計算機10に情報を入力する装置である。入力装置14としては、例えば、キーボード、タッチパネル、マウスなどのポインティングデバイス、音声指示装置(いずれも不図示)などがある。出力装置15は、計算機10が情報を出力する装置である。出力装置15としては、例えば、ディスプレイ、プリンタ、音声合成装置(いずれも不図示)などがある。
通信装置16は、外部の情報処理装置と計算機10とを通信経路CN2を介して通信させる装置である。外部の情報処理装置としては、図示せぬ計算機のほかに、外部記憶装置19がある。計算機10は、外部記憶装置19に格納されたデータ(成形機固有情報、生産実績など)およびコンピュータプログラムを読み込むことができる。計算機10は、記憶装置13に記憶されたコンピュータプログラムおよびデータの全部または一部を、外部記憶装置19に送信して記憶させることもできる。
媒体インターフェース部17は、外部記録媒体18に読み書きする装置である。外部記録媒体18としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、ハードディスクなどがある。外部記録媒体18から記憶装置13に対してコンピュータプログラムおよびデータを転送させることもできるし、記憶装置13に記憶されたコンピュータプログラムおよびデータの全部または一部を外部記録媒体18に転送して記憶させることもできる。
図3は、射出成形機60の概要を示す。図3を用いて、射出成形プロセスの各過程を説明する。本実施例において、成形現象とは、射出成形プロセスにおいて生じる一連の現象を示す。本実施例では、射出成形プロセスを、計量および可塑化過程と、射出および保圧過程と、冷却過程と、取出過程とに大別する。
計量および可塑化過程では、可塑化用モータ601を駆動力としてスクリュー602を後退させ、ホッパー603から樹脂ペレット604をシリンダ605内へ供給する。そして、ヒータ606による加熱とスクリュー602の回転とにより、樹脂を可塑化させて均一な溶融状態とする。スクリュー602の背圧および回転数の設定により、溶融樹脂の密度と強化繊維の破断度合いとが変化する。これらの変化は成形品品質に影響する。
射出および保圧過程では、射出用モータ607を駆動力としてスクリュー602を前進させ、ノズル608を介して溶融樹脂を金型609内へ射出する。金型609内に射出された溶融樹脂には、金型609の壁面からの冷却と、流動に起因するせん断発熱とが並行して作用する。すなわち溶融樹脂は、冷却作用と加熱作用を受けながら、金型609のキャビティ内へ向けて流動する。
金型609に溶融樹脂を充填した後、溶融樹脂の冷却に伴う体積収縮分を、保圧をかけて金型609に供給する。ここで、射出中の圧力および保圧中の圧力に対して、金型609を閉じておく力である型締力が小さい場合は、溶融樹脂の固化後に微少な金型開きが生じてしまい、その微少な隙間により成形品品質が影響を受ける。
冷却過程では、一定温度に保持された金型609により、溶融樹脂が固化温度以下に冷却される。この冷却過程において発生する残留応力は、成形品の品質に影響を与える。残留応力は、金型内での流動により生じる材料物性の異方性、保圧による密度分布、成形収縮率の不均等に伴って発生する。
取出過程では、金型609を開閉するモータ611を駆動力として型締機構612を駆動させることにより、金型609を開く。そして、突き出し用モータ613を駆動力としてエジェクタ機構614を駆動させることにより、固化した成形品を金型609内から取り出す。その後、次のショットに向けて金型609は閉じられる。成形品を金型609から取り出す場合において、十分な突き出し力が成形品に均等に作用しなかったときには、成形品に残留応力が残ってしまい、成形品の品質に影響する。
射出成形機60において、ロードセル610による圧力値が、入力された成形条件内の圧力値へ近づくように圧力制御される。シリンダ605の温度は、複数のヒータ606により制御される。スクリュー602の形状とシリンダ605の形状とノズル608の形状とによって、射出成形機毎に異なる圧力損失が生じる。これにより、金型609の樹脂流入口における圧力は、射出成形機に入力された成形条件に示される圧力よりも低い値となる。さらに、ヒータ606の配置とノズル部における樹脂のせん断発熱とに起因して、金型609の樹脂流入口における樹脂温度は、射出成形機に入力された成形条件に示される樹脂温度と異なる場合がある。射出機構の構成(スクリュー602の形状、シリンダ605の形状、ノズル608の形状、ヒータ606の配置など)は、射出成形機によって異なる。したがって、金型609の樹脂流入口における溶融樹脂の物理量が等しくなるように、成形条件を補正することにより、異なる射出成形機を用いても同じ成形品品質を得ることができる。
成形品の品質は、形状特性(重量、長さ、厚さ、ヒケ、バリ、反りなど)と、外観不良などの表面特性(ウェルド、シルバー、焼け、白化、傷、気泡、剥離、フローマーク、ジェッティング、色・光沢など)と、機械的・光学特性(引張強度、耐衝撃性など)とで評価される。
形状特性は、射出および保圧過程と冷却過程とにおける、圧力および温度の履歴と型締力とに強い相関がある。表面特性は、発生する現象に対してそれぞれ発生要因が異なるが、例えばフローマークおよびジェッティングは、射出過程における樹脂の温度と速度とに強い相関がある。機械的および光学的特性は、例えば引張強度の場合、破壊試験での評価が必要になるため、重量などの相関する他の品質指標で評価されることが多い。
成形条件には、射出成形プロセスの各過程に対応したパラメータが設定される。計量および可塑化過程については、計量位置、サックバック、背圧、背圧速度、および回転数などが設定される。射出および保圧過程については、圧力と温度と時間と速度とがそれぞれ設定される。射出および保圧過程については、射出と保圧とを切り替えるスクリュー位置(VP切替位置)と、金型609の型締め力も設定される。冷却過程については、保圧後の冷却時間が設定される。温度に関するパラメータとして、複数のヒータ606の温度、および金型609を冷却するための冷媒の温度および流量となどが設定される。
射出成形機60は、メーカや型式によって、成形条件の設定画面615のGUIが大きく異なる。前述したとおり、成形条件には、射出成形プロセスの各過程に対応した様々なパラメータが設定される。したがって、ユーザが設定画面615のGUIに精通していないと、短時間ですべてのパラメータを手動設定するのは難しい。
そこで、本実施例では、射出成形機に固有の設定画面615のGUIに似せたGUIテンプレートを用いて、成形条件をユーザへ提示する。ユーザは、操作対象のGUIに似たGUIに表示された成形条件を見ながら、複数のパラメータを短時間で設定画面615へ入力することができる。
図4は、射出成形システム1により行われる射出成形方法の例を示すフローチャートである。図中、射出成形機を成形機と略記する。さらに、図4中では、第1の金型を決定された金型と、第1の射出成形機を決定された成形機と、表現する。
生産管理システム2は、GUI部70により実現される生産計画管理部21から、生産計画を決定するための情報である受注状況と在庫状況などを取得する(S1)。例えば、ユーザは、GUI上に表示された受注状況や在庫状況から、最適な生産仕様、数量、および時期を決定し、生産計画を生成する(S1)。あるいは、ロジスティクス全体を最適化するための数理計画モデルとアルゴリズムとを導入することにより、自動的に生産計画を生成することもできる。
製造実行システム3は、GUI部70により実現される製造条件決定部31から、生産生産計画を取得し、製造条件を決定する(S2)。例えば、ユーザは、生産計画と製造工場5の射出成形機の稼働状況とから、最適な第1の射出成形機と第1の金型との組合せなどを決定する。あるいは、生産効率を最適化するための数理計画モデルとアルゴリズムとを導入することにより、自動的に製造条件を決定することもできる。
生産実績取得部33は、生産実績記憶部32に記録された、ステップS2で決定された第1の金型による生産実績を参照し、生産実績の有無を判定する(S3)。第1の金型による生産実績がない場合(S3:NO)、生産実績取得部33は、製造実行指示部34に成形条件出し要求を出力する(S4)。第1の金型による生産実績がある場合(S3:YES)、ステップS5へ移る。
製造実行指示部34は、生産実績取得部33から成形条件出し要求が入力された場合、製造工場5に成形条件出しの指示を出す(S4)。例えば、成形条件作成部52において、ユーザは、GUI部70により実現される製造実行部51から、成形条件出しの指示を確認する。そして、ユーザは、第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる射出成形プロセスを実施することにより、安定して良品が得られる最適な成形条件を導出する(S4)。なお、ステップS4では、予め樹脂流動解析により理論上で最適な成形条件を導出しておくことで、成形条件出しにおける射出成形プロセスの繰り返し回数(試行錯誤の回数)を低減することができる。
生産実績取得部33は、生産実績記憶部32に記録された、ステップS2で決定された第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる生産実績を参照し、生産実績の有無を判定する(S5)。第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる生産実績がある場合(S5:YES)、生産実績取得部33は、取得した生産実績を製造実行指示部34に出力する(S7)。第1の射出成形機と第1の金型との組合せによる生産実績がない場合(S5:NO)、生産実績取得部33は、補正成形条件取得部35に補正成形条件の取得を指示する(S5)。
補正成形条件取得部35は、製造条件決定部31により決定された第1の射出成形機と、第1の金型と、第1の金型との組合せによる生産実績のある第2の射出成形機と、第2の射出成形機と第1の金型の組合せによる生産実績とを、成形条件補正システム4に入力して、補正成形条件を作成させる(S6)。補正成形条件取得部35は、作成された補正成形条件を製造実行指示部34に出力する(S6)。
製造実行システム3は、GUI部70により実現される製造実行指示部34から、ステップS2で決定された製造条件と、ステップS5で入力された生産実績あるいはステップS6で入力された補正成形条件とを含む製造実行指示を、製造工場6に対して出力する(S7)。
例えば、ユーザは、決定された製造条件と生産実績あるいは補正成形条件とを確認し、内容に問題が無ければ、製造工場6に製造実行指示を与えることができる。あるいは、ユーザが、決定された生産実績あるいは補正成形条件の内容を確認しなくても、機差が補正された成形条件を提供することができる。
ユーザは、GUI部70により実現される製造実行部61を介して、製造実行指示の内容を確認し、指示された射出成形機と金型と成形条件との組合せにしたがって射出成形プロセスを実行させる(S7)。製造実行指示部34から通信装置16を介して、指定された射出成形機に成形条件を入力可能である場合、ユーザによる射出成形機への成形条件の入力を経ずに、射出成形プロセスを実行する。
製造実行指示部34から通信装置16を介して、指定された射出成形機に成形条件を入力できない場合、ユーザは、GUI部70により実現される製造実行指示表示部53を介して確認した成形条件を、指定された射出成形機の設定画面615へ入力して、射出成形プロセスを実行させる。
成形品品質検査部63は、ステップS4またはステップS7で実施された、射出成形プロセスにより得られた成形品品質が良好であった場合、例えば製造条件、射出成形機と金型の組合せ、成形条件、成形品品質の検査結果を、生産実績学習部36に登録させる(S8)。生産実績学習部36への情報登録には、GUI部70を用いることができる。これにより、次回以降、製造条件として同じ射出成形機と金型の組合せが決定された場合には、生産実績記憶部32に記憶された生産実績に基づいて製造することができる。
図5は、本実施例による製造実行指示から射出成形プロセスの実行まで(図4のS7)の詳細を示すフローチャートである。
製造実行システム3は、GUI部70により実現される製造実行指示部34において、「第1の射出成形機」である射出成形機へ成形条件を直接入力可能か判定する(S701)。つまり、製造実行システム3は、製造実行システム3から射出成形機へ、ユーザを介さずに成形条件を設定することができるか判定する。
製造実行システム3から射出成形機へ成形条件を直接入力可能である場合(S701:YES)、製造実行指示部34は、製造実行指示の内容を製造工場6の製造実行部61に出力し、製造を実行させる(S711)。
この際、製造実行指示部34は、射出成形機に対し、製造実行指示の内容に含まれる、補正成形条件あるいは生産実績を、ユーザを介さず直接入力する(S711)。製造実行システム3から射出成形機へ成形条件を直接入力できない場合(S701:NO)、製造実行指示部34は、製造実行支援システム5に、製造実行指示の内容を表示させる。
すなわち、製造実行支援システム5は、GUI部70により実現されるGUIテンプレート取得部51において、GUIテンプレート選択の初期値を読み込む(S702)。初期値の選択肢としては、例えば「選択なし」、「成形機固有GUIテンプレート」、「ユーザ固有GUIテンプレート」がある。
成形機固有GUIテンプレートが初期選択される場合、GUIテンプレート取得部51は、射出成形機に関連付けられた成形機固有GUIテンプレートを取得する。したがって、ユーザは、射出成形機に関連付けられた成形機固有GUIテンプレートを探して選択する必要はない(S702)。
ユーザ固有GUIテンプレートが初期選択される場合、GUIテンプレート取得部51は、ユーザに関連付けられたユーザ固有GUIテンプレートを取得する。したがって、ユーザは、所望の固有のGUIテンプレートを探して選択する必要はない(S702)。但し、ユーザは製造実行指示表示部53を介して、ユーザ自身にあらかじめ関連付けられたユーザ固有GUIテンプレートを変更することもできる。
GUIテンプレート取得部51は、ステップS702あるいは後述するステップ709におけるGUIテンプレートの選択を判定する(S703)。GUIテンプレートが初期選択されなかった場合、GUIテンプレート取得部51は、GUIテンプレート記憶部52に記憶された、標準GUIテンプレートを読み込み、GUI部70により実現される製造実行指示表示部53に出力する(S706)。
GUIテンプレートの初期選択が、成形機固有GUIテンプレートである場合、GUIテンプレート取得部51は、GUIテンプレート記憶部52を参照して、射出成形機に関連付けられた成形機固有GUIテンプレートを読み込み、製造実行指示部53に出力する(S704)。
GUIテンプレートの初期選択が、ユーザ固有GUIテンプレートである場合、GUIテンプレート取得部51は、GUIテンプレート記憶部52を参照して、ユーザに関連付けられたユーザ固有GUIテンプレートを読み込み、製造実行指示部54に出力する(S705)。
製造実行指示表示部53は、GUIテンプレート取得部51から入力されたGUIテンプレートを成形条件に適用し、GUI部70を介して、製造実行指示部34から入力された成形条件を製造工場6のユーザへ提示する(S707)。
製造実行指示表示部53は、ユーザからGUIテンプレートの変更を受け付ける(S708)。ユーザは、製造実行指示表示部53から提示された成形条件を確認した後、GUIテンプレートの変更を要求できる(S708)。製造実行指示表示部53は、ユーザからGUIテンプレートの変更を要求されると(S708:YES)、あらかじめ用意された複数のGUIテンプレートをGUI部70を介して提示し、ユーザによるGUIテンプレートの選択を待つ(S709)。
製造実行指示表示部53は、ユーザから選択されたGUIテンプレートを、GUIテンプレート取得部51から取得して、ステップS707へ戻る(S709)。ユーザは、製造実行指示表示部53から提示されたGUIテンプレートを変更しない場合(S708:NO)、そのGUIテンプレートの表示にしたがって、射出成形機へ成形条件を入力する(S710)。
製造工場6のユーザは、射出成形機へ成形条件を入力した後(S710)、製造実行指示の内容を確認し、指示された射出成形機と金型と成形条件との組合せにしたがって射出成形プロセスを実行させる(S711)。
図6は、射出成形機の成形機固有情報を取得する方法の例を示すブロック図である。図6に示す成形機固有情報の取得方法は、所定の位置に所定の物理量を計測するセンサが設けられた「センサ付き金型」あるいは「センサ内蔵金型」を用いることにより実現することができる。
まず任意の成形条件701を、実際の射出成形機702へ入力することにより、金型内の所定部位における物理量を取得する。ここで、射出成形機702は、図3で述べた射出成形機60に対応する。
成形条件701は、単一である必要はなく、複数であってもよい。成形品品質として良品が得られる範囲内において、種々の成形条件で物理量を取得することができる。
射出成形機の機差は、樹脂温度または保圧の設定値によって異なりうるため、単一の成形条件において取得しても、有効でない場合がある。成形条件701としては、ゲートシール後に保圧を完了する条件としていることが好ましい。保圧時間が不十分で、ゲートシールする前に保圧を完了する場合、ゲート部から樹脂が逆流して、成形品の充填密度が低下するおそれがあるためである。この場合、成形品品質との相関の評価が難しい。
実際の射出成形機702において成形現象を取得するために、成形機内センサ705または金型内センサ706を用いる方法がある。成形機内センサ705の例は、図3に示すロードセル610である。
成形機内センサ705を用いる場合、例えば金型703を装着せずに射出するエアーショットを行い、そのときのロードセル610の出力を観測することにより、射出機構による圧力損失を間接的に測定する。あるいは、ノズル部にセンサを搭載して、金型に流入する少し前の、樹脂の状態を測定する。また、樹脂温度を測定する場合、エアーショットにより得られた樹脂の温度を温度計などで直接測定することもできる。
金型内センサ706を用いる場合、金型703内の任意の位置にセンサを配置することにより、金型703内の成形現象を直接測定して、物理量の実測値708を取得することができる。なお、成形品704の品質は、製品品質検査707により取得できる。
得られた物理量から、特徴量が取得される(709)。得られた物理量は、いずれも射出成形プロセス中の時間変化として取得されるため、直接評価することは難しい。そこで、本実施例では、物理量の時間変化から、成形品品質に影響しうる特徴量を取得することにより、射出成形機702の機差の定量的な評価を可能とする。
本実施例では、得られた特徴量と最初に入力した任意の成形条件を関連付けて、成形機固有情報データベース710に記録する。成形機固有情報データベース710は、図1の成形機固有情報記憶部41に対応する。
このように構成される本実施例によれば、ユーザの環境にあわせて任意のGUIテンプレートで成形条件を表示することができるため、ユーザのスキルに依存せずに短時間で成形条件を射出成形機へ入力することができる。
本実施例では、例えば、射出成形機の設定画面615のGUIに似せた成形機固有GUIテンプレートて成形条件をユーザへ提示できるため、ユーザは、操作対象の射出成形機の仕様を熟知していなくても、短時間で成形条件を射出成形機へ入力できる。
本実施例では、ユーザが使い慣れたユーザ固有GUIテンプレートで成形条件をユーザへ提示することができるため、ユーザは入力すべき項目を見落とすことなく、短時間で成形条件を射出成形機へ入力できる。
さらに、本実施例によれば、或る射出成形機で生産実績の有る金型を用いて他の射出成形機で成形を行う場合において、良品が得られる生産実績と予め取得された成形機固有情報とに基づき、熟練作業者によらずとも、従来よりも短時間で、良品が得られる最適な射出成形条件を得ることができる。
さらに、本実施例によれば、製造条件として生産スケジュールの最適化を実施する際、射出成形機を操作するユーザの熟練度を考慮する必要が無くなり、かつ射出成形機と金型との組合せを考慮する必要が無くなるため、より効率的な生産スケジュールを立案することができるようになる。
さらに、本実施例によれば、多数のユーザが作成した成形機固有GUIテンプレートまたはユーザ固有GUIテンプレートを共有することができる。したがって、本実施例のシステム1を使用するユーザが増えるほど、他のユーザが作成したGUIテンプレートを活用することができるため、GUIテンプレートの作成工数を大幅に短縮できる。
さらに、本実施例によれば、多数のユーザが取得した成形機固有情報を共有することもできる。したがって、ユーザが増えるほど、他のユーザが取得した成形機固有情報を活用して、補正成形条件を取得できるケースが増加するため、成形機固有情報の取得の工数を短縮できる。
図7を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例では、第1実施例との相違を中心に述べる。本実施例では、射出成形システム1の成形条件補正システム4と、製造実行支援システム5の一部の機能をネットワークCN2上の計算機10Aに設ける。計算機10Aには、製造実行支援システム5のうち、GUIテンプレート記憶部52およびGUIテンプレート学習部54を設ける。また、生産管理システム2、製造実行システム3および製造実行支援システム5の一部の機能を、製造工場6を持つユーザ(E/U)側の計算機8で管理する。計算機8では、製造実行支援システム5のうち、GUIテンプレート取得部51と製造実行指示表示部53を設ける。
工場側の計算機8は、GUIテンプレート記憶部52およびGUIテンプレート学習部54が実装された計算機10Aに対して、所定の情報を送信することにより、GUIテンプレートの取得と登録を行うことができる。所定の情報としては、上述の通り、例えば、ユーザが選択したGUIテンプレート、あるいはユーザが作成したGUIテンプレートである。
また、工場側の計算機8は、成形条件補正システム4の実装された計算機10Aに対して、所定の情報を送信することにより、補正成形条件を得ることができる。所定の情報としては、上述の通り、例えば、第1の金型の容量、第1の金型のランナー構成を含む情報である。さらに例えば、第1の射出成形機の制御モード(PID(Proportional-Integral-Differential)、設定値等)、第1の金型のCAD(Computer Aided Design)データと、第1の射出成形機の仕様データおよび設定データ、も所定の情報として採用してもよい。工場側の計算機8は「所定の計算機」の一例である。計算機10Aは「他の所定の計算機」の一例である。
このように構成される本実施例も、第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、複数のユーザの計算機8は、計算機10Aの提供するGUIテンプレート記憶部52を共同で利用することができる。したがって、本実施例では、一つのGUIテンプレート記憶部52により、複数の工場がそれぞれ有する射出成形機に対して射出成形機固有GUIテンプレートを提供することができる。
また、本実施例では、同様に複数の工場がそれぞれ有するユーザ固有GUIのGUIテンプレートを提供することができる。これにより、例えば熟練のユーザが作成したユーザ固有テンプレートを、他のユーザが参照することで、複数のユーザが入力する項目を見落とすことなく短時間で成形条件を入力することができる。
さらに本実施例によれば、複数のユーザの計算機8は、計算機10Aの提供する成形条件補正システム4を共同で利用することができる。したがって、本実施例では、一つの成形条件補正システム4により、複数の工場がそれぞれ有する射出成形機に対して補正成形条件を提供することができる。
図8を用いて第3実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例では、第2実施例との相違を中心に述べる。本実施例では、例えば、製造工場6に複数のユーザが在籍している場合に適用する。本実施例では、生産管理システム2、製造実行システム3および製造実行支援システム5のGUIテンプレート取得部51を、ネットワークCN3上の製造工場6を持つユーザ(E/U)が共有する1台の計算機8Aで管理する。また、製造実行支援システム5の製造実行指示表示部53の機能を、製造工場6の複数のユーザ(E/U)がそれぞれ保有する計算機8Bで管理する。
複数のユーザがそれぞれ保有する計算機8Bは、GUIテンプレート取得部51が実装された計算機8Aから、任意のGUIテンプレートを取得することにより、任意のGUIテンプレートが適用された成形条件の表示することができる。計算機8Aは「所定の計算機」の一例である。計算機8Bは「他の所定の計算機」の一例である。
このように構成される本実施例も、第1実施例および第2実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、複数の製造工場8に所属する複数のユーザがそれぞれ保有する計算機8Bは、計算機10Aの提供するGUIテンプレート記憶部52を共同で利用することができる。したがって、本実施例では、複数のユーザがそれぞれに保有する計算機8Bに対して、任意のGUIテンプレートが適用された成形条件を表示することができる。
図9を用いて第4実施例を説明する。本実施例では、図1で述べた生産管理システム2、製造実行システム3、成形条件補正システム4、製造実行支援システム5、製造工場6のそれぞれを計算機10(2)、10(3)、10(4)、10(5)、10(6)で実現し、通信ネットワークCN2で接続する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、システム2~6毎に計算機10(2)~(6)を割り当てるため、例えば、分散する複数の製造工場の計算機10(6)を、共通の生産管理システム2、製造実行システム3、成形条件補正システム4、製造実行支援システム5を用いて管理することもできる。
図10を用いて第5実施例を説明する。本実施例では、いわゆるAR(Augmented Reality)を用いる。すなわち、ユーザの持つ端末90の内蔵するカメラ92により、射出成形機60の設定画面615のGUIを撮影し、端末90の画面上において、撮影された設定画面615のGUIに成形条件の各パラメータを重ねて表示させる。
ユーザの端末90は、その右側に示すように、パラメータ取得部93と、画像認識部94と、AR表示部95といった機能を持つ。
パラメータ取得部93は、成形条件の各パラメータを製造実行指示表示部53から取得する。画像認識部94は、撮影された設定画面615のGUIを画像解析し、各パラメータを入力すべき領域を検出する。AR表示部95は、画像認識部94により検出された入力領域上に、パラメータ取得部93で取得された各パラメータが位置するようにして重畳表示させる。
このように構成される本実施例も第1~第4実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、ユーザの端末90に射出成形機60の設定画面615を映し出すことにより、その画面上で成形条件の各パラメータの入力位置を示すことができる。
図11を用いて第6実施例を説明する。本実施例では、ユーザの持つ端末90の画面91に、成形条件を表示する成形条件表示領域91Gと、射出成形機の設定画面615のGUIを撮影した静止画像を表示する設定画面GUI表示領域615Gとを表示する。
図中、成形条件表示領域91Gを画面91の上側に表示し、設定画面GUI表示領域615Gを画面91の下側に表示するが、上下逆でもよいし、左右に配置してもよい。
そして、成形条件表示領域91Gと設定画面GUI表示領域615Gとの対応関係を示す矢印が画面91に表示される。すなわち、成形条件の各パラメータの値を静止画像で示された設定画面のGUIのどこに入力すべきかを、矢印でユーザに提示する。パラメータのグループ単位で矢印を表示させてもよい。これにより、画面91に表示される矢印を少なくして見やすくすることができる。このように構成される本実施例も第1~第4実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、図12~図14は、本システム1が射出成形機のユーザへ提供するGUIテンプレートの例を示す。
図12は、成形機固有GUIテンプレートG1の例である。成形機固有GUIテンプレートG1は、例えば、「温度」GP11、「可塑化」GP12、「型開閉」GP13といったグループ毎にパラメータを表示する。
「温度」GP11には、例えば、成形機の温度、実測された樹脂温度、金型の設定温度、実測された金型温度などが含まれる。「可塑化」GP12には、例えば、充填に関するパラメータ群、保圧に関するパラメータ群、樹脂の計量に関するパラメータ群などが含まれる。「型開閉」GP13には、例えば型締め力などの金型の開閉に関するパラメータ群が含まれる。
図13は、ユーザ固有GUIテンプレートG2の例である。ユーザ固有GUIテンプレートG2は、例えば、「成形温度」GP21、「段数」GP22、「速度」GP23、「圧力」GP24、「時間」GP25、「切替位置」GP26、「計量」GP27といったグループ毎にパラメータを表示する。
図14は、標準GUIテンプレートG3の例である。標準GUIテンプレートG3は、例えば、「温度」GP31、「計量」GP32、「射出」GP33、「保圧」GP34、「その他」GP35といったグループ毎にパラメータを表示する。
図12~図14で示したように、各GUIテンプレートG1~G3の構成は、それぞれ異なる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されず、様々の変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。さらに、本実施例に開示された特徴の組合せは、特許請求の範囲の記載に限定されない。
1:射出成形システム、2:生産管理システム、3:製造実行システム、4:成形条件補正システム、5、製造実行支援システム、6:製造工場、31:製造条件決定部、32:生産実績記憶部、33:生産実績取得部、34:製造実行指示部、35:補正成形条件取得部、36:生産実績学習部、41:成形機固有情報記憶部、42:成形機固有情報取得部、43:成形条件補正部、44:成形機固有情報学習部、51:GUIテンプレート取得部、52:GUIテンプレート記憶部、53:製造実行指示表示部、54:GUIテンプレート学習部、60:射出成形機、61:製造実行部、62:成形条件作成部、63:品質検査部、67:センサ、70:GUI部

Claims (12)

  1. それぞれがマイクロプロセッサと記憶装置とを含む計算機を一つ以上有して構成される射出成形システムであって、
    前記マイクロプロセッサは、
    金型と射出成形機との組合せと、前記金型と前記射出成形機との組合せに固有の成形条件とを決定し、
    前記決定された固有の成形条件を、前記射出成形機に手動入力するための所定の形態で出力させる、
    射出成形システム。
  2. 請求項1に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態は、前記射出成形機に関連付けられた設定画面の構成に対応する、
    射出成形システム。
  3. 請求項2に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態は、前記設定画面に対応する画面構成情報と前記固有の成形条件とに基づいて生成される、
    射出成形システム。
  4. 請求項2に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態は、前記射出成形機に関連付けられた前記設定画面であって、前記固有の成形条件に含まれる各設定パラメータを手動入力するための前記設定画面の構成に対応する、
    射出成形システム。
  5. 請求項1に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態は、前記射出成形機のユーザに関連付けられている、
    射出成形システム。
  6. 請求項1に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態は、前記射出成形機に関連付けられた設定画面の構成に関連付けられている第1の所定の形態と、前記射出成形機のユーザに関連付けられている第2の所定の形態とを含む、
    射出成形システム。
  7. 請求項1に記載の射出成形システムであって、
    前記所定の形態には、さらに、前記射出成形機およびユーザから独立した標準の形態である第3の所定の形態が含まれる、
    射出成形システム。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の射出成形システムであって、
    第1の金型と第1の射出成形機との組合せを用いた第1の生産実績の有無を、生産実績記憶部を検索することにより確認する工程と、
    前記第1の生産実績がある場合は、前記第1の生産実績を前記固有の成形条件として、前記第1の生産実績が無い場合は、前記第1の射出成形機について予め取得された第1の成形機固有情報と、前記第1の金型と組み合わされた第2の生産実績を持つ第2の射出成形機について予め取得された第2の成形機固有情報と、前記生産実績記憶部から取得される前記第2の生産実績とに基づいて、前記第1の射出成形機と前記第1の金型との組合せを用いて射出成形するための補正成形条件を作成し、前記作成された補正成形条件を前記固有の成形条件とする補正成形条件作成工程とを含む、
    射出成形システム。
  9. 請求項8に記載の射出成形システムであって、
    前記第2の射出成形機が前記補正成形条件にしたがって射出成形した製品の品質検査結果を前記生産実績記憶部に登録させる工程をさらに含む、
    射出成形システム。
  10. 請求項9に記載の射出成形システムであって、
    成形機固有情報は、任意の成形条件を射出成形機に入力して射出成形させた場合の、前記射出成形機に取り付けられた金型内の所定部位における物理量の実測値と前記任意の成形条件とを関連付けた情報を含む、射出成形システム。
  11. 請求項8に記載の射出成形システムであって、
    前記補正成形条件作成工程は、前記第1の金型と前記第1の射出成形機とに関する所定の情報を利用することができ、
    前記第1の生産実績が無い場合に、前記第1の成形機固有情報と、前記第2の成形機固有情報と、前記第2の生産実績と、前記所定の情報とに基づいて、前記補正成形条件を作成する、
    射出成形システム。
  12. 計算機を用いて射出成形機への成形条件の設定を支援する設定支援方法であって、
    前記計算機は、
    金型と射出成形機との組合せと、前記金型と前記射出成形機との組合せに固有の成形条件とを決定し、
    前記決定された固有の成形条件を、前記射出成形機に手動入力するための所定の形態で、前記射出成形機のユーザに関連付けられた端末へ出力させる、
    射出成形機の設定支援方法。
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