JP2022051990A - 制御装置及び洗濯乾燥機 - Google Patents

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【課題】パワーモジュールの自己保護による停止要求が発生する以前の段階での温度管理を可能とする制御装置及び洗濯乾燥機を提供する。【解決手段】交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、マイクロコンピュータは、パワーモジュールに取り付けられたサーミスタによりパワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第1の閾値を超過したことをもってパワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御することを特徴とする制御装置。【選択図】図8

Description

本発明は制御装置及び洗濯乾燥機に係り、特に乾燥風により衣類を乾燥するためにパワーモジュールにより送風ファン用モータ(ブロワモータ)の電力を制御する制御装置及び洗濯乾燥機に関する。
洗濯乾燥機内には多数のモータが設置されており、これらのモータの中には電力を変換するパワーモジュールから電力を供給されて駆動されているものがある。またパワーモジュールやこれを制御するマイクロコンピュータ、さらにはパワーモジュールにおける発熱を除去するための冷却ファンなどが基板上に形成されて洗濯乾燥機の制御装置を構成している。
係る制御装置を搭載した洗濯乾燥機として特許文献1が知られている。特許文献1は、「外箱と、前記外箱内に配置された水槽と、前記外箱と前記水槽との間に配置された基板ボックスとを備え、前記基板ボックスが、回路部品を搭載した回路基板と、回路基板を覆う基板ケースと、前記回路部品を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンが取り付けられるファン取付部とを有し、前記ファン取付部が、少なくとも前記冷却ファンと前記回路基板との間で延在して、前記冷却ファンが、前記回路基板または前記回路基板に搭載された前記回路部品に対して前記基板ボックスの高さ方向に離間して配設されていることを特徴とする洗濯機。」のように構成したものである。
特開2019-42334号公報
制御装置内のパワーモジュールは、温度上昇に対する対策として自己保護による停止要求をマイクロコンピュータに対して行うようにされているが、停止要求に至る前に極力パワーモジュールの温度を上げないように運用することが望ましい。
この点に関して特許文献1では、パワーモジュールの温度を直接計測していない。パワーモジュールの温度によらずパワーモジュール駆動に応じて冷却ファンを動作させ冷却することによりパワーモジュールの温度上昇を抑制しパワーモジュールを保護している。また、長時間冷却ファンを駆動する乾燥運転中で、冷却ファンの出力を切替え、冷却性能を向上しパワーモジュールの温度上昇を抑制している。
然るに特許文献1では、パワーモジュールの温度を検知していないため外部から冷却しても、パワーモジュールの温度が上昇し続けた場合はパワーモジュールの自己保護による停止要求のみとなり、パワーモジュール故障に至る危険性がある。
以上のことから本発明においては、パワーモジュールの自己保護による停止要求が発生する以前の段階での温度管理を可能とする制御装置及び洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、「交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、マイクロコンピュータは、パワーモジュールに取り付けられたサーミスタによりパワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第1の閾値を超過したことをもってパワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御することを特徴とする制御装置。」としたものである。
また本発明は、「交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、マイクロコンピュータは、パワーモジュールに取り付けられたサーミスタによりパワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第2の閾値を超過したことをもってモータの回転数を低下させるようにパワーモジュールを制御することを特徴とする制御装置。」としたものである。
また本発明は、「交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、マイクロコンピュータは、パワーモジュールに取り付けられたサーミスタによりパワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第1の閾値を超過したことをもってパワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御し、検知した温度が第2の閾値を超過したことをもってモータの回転数を低下させるようにパワーモジュールを制御することを特徴とする制御装置。」としたものである。
また本発明は、「交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置を備え、乾燥風により衣類を乾燥する洗濯乾燥機であって、洗濯乾燥機は、駆動モータに電力供給する駆動モータ用パワーモジュールと、乾燥風を与える送風モータに電力供給する送風モータ用パワーモジュールの2つのパワーモジュールを備え、マイクロコンピュータは、パワーモジュールに取り付けられたサーミスタによりパワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、送風モータ用パワーモジュールで検知した温度が第1の閾値を超過したことをもってパワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御し、送風モータ用パワーモジュールあるいは駆動モータ用パワーモジュールで検知した温度が第2の閾値を超過したことをもって、送風モータあるいは駆動モータの回転数を低下させるように送風モータ用パワーモジュールあるいは駆動モータ用パワーモジュールを制御することを特徴とする洗濯乾燥機。」としたものである。
また本発明は、「交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、基板上に隣接して配置された2つのパワーモジュール、2つのパワーモジュールの間であってパワーモジュールの上面側に配置されたパワーモジュール冷却ファン、パワーモジュール冷却ファンからの送風を隣接して配置された2つのパワーモジュールの方向に導く放熱板、隣接して配置された2つのパワーモジュールの外側に配置され、放熱板により導かれて隣接して配置された2つのパワーモジュールを冷却した後の冷却風により冷却されるコイルを備えていることを特徴とする制御装置。」としたものである。
本発明によれば、パワーモジュールの自己保護による停止要求を行う前に、冷却性能を上げたり、温度上昇を抑制するように制御するため、パワーモジュールの温度が過昇することなく洗濯機の運転を行うことができる。
本発明の実施例に係る洗濯乾燥機Sの構成例を示す図。 洗濯乾燥機S内の制御装置100の構成例を示す図。 制御装置100の基板100Aを上面からみた図。 図3のA方向から見た側面図。 図3のB方向から見た側面図。 図3のパワーモジュールPM1、PM2を拡大して記述した図。 図6をAの方向から見た図。 マイクロコンピュータCPUによる温度管理の処理フローを示す図。 温度上昇時の送風用ファンモータ11側のパワーモジュールPM2に対する処理を時系列的に示した図 温度上昇時の駆動モータ10関連のパワーモジュールPM1が高温になった時の対策に対する処理を時系列的に示した図。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、縦型洗濯乾燥機である洗濯乾燥機Sを例に挙げて説明するが、前面側に洗濯物の出し入れ口が形成されほぼ水平軸周りにドラムが回転するドラム式洗濯乾燥機やその他の機器に送風機22を適用できる。
図1は、本発明の実施例に係る洗濯乾燥機の構成例を示している。図1は、送風機22が搭載される洗濯乾燥機Sを示す右側縦断面図である。洗濯乾燥機Sを使用側(前側)から向かって見て右と左とする。
図1に示すように、洗濯乾燥機Sは、筐体の外枠1、洗濯水を貯留する外槽2、回転槽(内槽)3、駆動モータ10、および送風機22を備えている。本実施例の送風機22は、洗濯乾燥機Sの乾燥工程において、乾燥風を作る役割をもつ。
外槽2は、例えば合成樹脂製のものであり、外枠1内の中央に防振支持され外枠1内に収容されている。
回転槽3は、洗濯、脱水、乾燥される洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽である。回転槽3は、外槽2の内部中央に設けられる。また、回転槽3は、鉛直方向に回転軸を有し、外槽2内に回転自在に支持される。
回転槽3の底部には、洗濯水を攪拌して洗い、すすぎを行う攪拌翼4が回動自在に設けられている。攪拌翼4は、洗濯運転時および乾燥運転時に、正転/逆転を繰り返す動作が行われる。また、攪拌翼4は、脱水運転時に、回転槽3と一緒に回転槽3内の洗濯物とともに高速回転し、洗濯物に含まれる水分を遠心力で脱水する。
駆動モータ10は、外枠1内に設けられ、攪拌翼4および回転槽3を回転駆動する。駆動モータ10は、例えばDCブラシレスモータが使用される。DCブラシレスモータは、ベクトル制御によって制御が行われる。駆動モータ10は、攪拌翼4および回転槽3をダイレクトドライブしているが、ベルトなどの減速機構を用いて駆動してもよい。
外枠1の上部には、開閉自在な外蓋5が設けられている。外蓋5は、外枠1の上部に設けられたトップカバー6に後側が軸支持されている。外槽2の上部の外蓋5下方には、内蓋34が後側の軸周りに開閉自在に設けられている。回転槽3に対する洗濯物の出し入れは、外蓋5および内蓋34を開くことで行われる。
外枠1内には、トップカバー6の外蓋5の後側に、給水ユニット7が設けられている。給水ユニット7は、内部に複数の水路を有する給水ボックス(図示せず)を有している。給水ユニット7は、トップカバー6から上方に突き出る給水ホース接続口8から供給される水道水や風呂水を外槽2の内部に注ぐ。また、トップカバー6の前側には、洗剤、仕上剤の投入装置35が設けられている。洗剤、仕上剤は、投入ホース36により、外槽2と回転槽3の間に注がれる。
また、洗濯乾燥機Sは、洗濯物を乾かす乾燥機構9を備えている。乾燥機構9は、回転槽3内の洗濯物を乾燥する乾燥用空気の循環送風や除湿を行う。乾燥機構9は、大部分が乾燥用空気循環路で占められている。乾燥用空気循環路は、外槽2の底部に連通する底部循環路20と、底部循環路20から上向きに延びる除湿用縦通路21とを備える。
送風機22の下部の吸込側は、除湿用縦通路21の上端部に接続される。送風機22と除湿用縦通路21の間には乾燥フィルタ45が配置され、送風機22に異物が流入しないようになっている。送風機22の前部の排出側は、戻り接続循環路25と接続され連通している。なお、送風機22は、送風用のファンとファンを駆動するファン用モータ11を含んで構成されている。
戻り接続循環路25は、その一部の上部蛇腹ホース23を介して、外槽2の上部に連通する。底部循環路20は、その一部の下部蛇腹ホース26を介して、外槽2の底部に連通している。
下部蛇腹ホース26は、外槽2の底落込部31に接続されている。底落込部31は、下部連通管41を介して、排水用の洗濯水排水路42と、循環用の洗濯水循環水路43に連通する。洗濯水排水路42には、排水時のみ開弁される常閉型の排水弁44が設けられている。
排水弁44は、洗濯運転時や乾燥運転時には閉じられている。排水弁44は、洗濯水を排水する排水時に開いて、外槽2に溜まっている洗濯水やすすぎ水を、洗濯水排水路42から洗濯乾燥機Sの外部(機外)に排出する。洗濯水循環水路43には、糸くず等を除去するための異物除去トラップ32が設けられている。
洗濯水循環水路43は、洗濯水循環水縦水路46に接続されている。洗濯水循環水縦水路46は、外槽2の外側面に沿って上昇して回転槽3の上側まで延び、回転槽3の上側に設けられている洗濯糸屑除去装置33に連通している。
外槽2に溜まる洗濯水やすすぎ水は、洗濯水循環水縦水路46を流れて洗濯糸屑除去装置33から回転槽3内に散布して注がれる。このような散布注水を継続しつつ洗濯やすすぎが行われるので、少ない水量で洗濯、すすぎが行われる。
洗濯乾燥機Sは、外槽2に溜まる洗濯水やすすぎ水の水位を検知する水位センサ47を備えている。外槽2の底部近傍にはエアートラップ50が設けられている。エアートラップ50に連通してエアーチューブ49が接続されている。このエアーチューブ49の上端には水位センサ47が連通して接続される。
図1の洗濯乾燥機Sには、制御装置100が備えられており、この一例を図2に示している。制御装置100は、マイクロコンピュータCPU、パワーモジュールPM1、PM2、パワーモジュール冷却ファン103を主たる構成要素として構成されており、パワーモジュールPM1、PM2は、交流電源を適宜の値の直流に変換して、それぞれ駆動モータ(メインモータ)10、送風用ファンモータ(ブロワモータ)11に直流電力を供給している。また交流電源は、パワーモジュール冷却用ファン103のモータに供給されている。
マイクロコンピュータCPUは、洗濯乾燥機Sにおける作業処理工程を適切に制御すべく、各所の信号を取り込み、各所に制御信号を与えている。図2には、このうちパワーモジュールPM1、PM2と、パワーモジュール冷却用ファン103との信号授受の関係を記述している。
図2によればマイクロコンピュータCPUは、パワーモジュールPM1に対して制御信号Sg1を与え、パワーモジュールPM2に対して制御信号Sg3を与え、パワーモジュール冷却用ファン103に対して制御信号Sg2を与える。またマイクロコンピュータCPUは、パワーモジュールPM1、PM2内に設置したサーミスタ111、112が検知した温度信号Sg4、Sg5を取り込んでいる。
図3から図7は、制御装置内におけるパワーモジュールPM1、PM2とパワーモジュール冷却用ファン103の配置構成例を示した図である。まず図3は、制御装置100の基板100Aを上面からみた図であり、基板100A上に、主要な各種機器として、マイクロコンピュータCPU、パワーモジュールPM1、PM2、パワーモジュール冷却用ファン103、発熱が大きいコイルL1、L2を配置している。
この図3によれば、図示上下に2つのパワーモジュールPM1、PM2を離して配置し、パワーモジュール間の上部にパワーモジュール冷却用ファン103を配置し、パワーモジュール冷却用ファン103からの冷風が図示上から下に向かって吹き付けられ、2つのパワーモジュールPM1、PM2の配置された図示上下方向に分流されて流れることによりパワーモジュールPM1、PM2を冷却するものである。なお、分流された図示上下方向には、さらに発熱が大きいコイルL1、L2を配置することで、パワーモジュールPM1、PM2を冷却した後の冷却風によりコイルL1、L2を冷却することにより冷熱の有効利用を図っている。
図4、図5は、図3のA方向、B方向から見た側面図であり、特に図4によれば冷却風を下方向に吹き付けるとともに、左右に分流してパワーモジュールPM1、PM2を有効に冷却するにあたり、放熱板102による風路を左右方向に形成したものである。またこの場合に、パワーモジュール上に取り付ける放熱板102の幅を同一にしている。
図6は、図3のパワーモジュールPM1、PM2を拡大して記述した図であり、パワーモジュールPM1、PM2には、モジュールで生じた発熱を計測するサーミスタ111、112が搭載されていることを表している。図7は図6をAの方向から見た図である。この図が示すように本発明においては、パワーモジュールPM1、PM2の発熱を直接計測し、計測した温度をマイクロコンピュータCPUに導入し、マイクロコンピュータCPUにより発熱部材であるパワーモジュールPM1、PM2の温度管理を実行する。
図3から図7に例示したように、制御装置内の各機器は基板100A上に配置されている。係る配置によれば、2つのパワーモジュールPM1、PM2を同一基板100A上に実装する際に、2つのパワーモジュールPM1、PM2を同一線上に実装することで、1つの冷却機構(パワーモジュール冷却用ファン103)で同時に2つのパワーモジュールPMを冷却できる構造としている。
さらにそのうえで本発明においては、パワーモジュール上に取り付ける放熱フィンの幅を同一にし、効率よく2つのパワーモジュールを冷却できる構造としている。さらに、放熱フィンの空冷流路の先に発熱が大きいコイルL1、L2を実装することで、コイルも同時に冷却できる構造としている。これにより、洗濯機のパワーモジュールが壊れにくくなるため、モータが途中で動作しなくなることがなくなり、長く洗濯機を使用できる。
図8は、マイクロコンピュータCPUによる温度管理の処理フローを示す図である。なおこのフローにおいて、右側の列はパワーモジュールPM1の温度管理の処理を、中央の列はパワーモジュールPM2の温度管理の処理を、左側の列はパワーモジュールPM1とPM2に共通の復旧処理を表している。
この処理フローの最初の処理ステップS1では、洗濯乾燥機Sの乾燥運転時にパワーモジュールPM1、PM2に取り付けられたサーミスタ111、112が検知した温度信号Sg4、Sg5を監視している。なお以降、パワーモジュールPM1、PM2の温度をTm1、Tm2とする。まず、中央列のパワーモジュールPM2の温度管理の処理について説明する。
処理ステップS2では、パワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1を超過したことを検知し、超過した時には処理ステップS3においてパワーモジュール冷却用ファン103のモータに印加する駆動電圧(直流電圧)を例えば通常の12(V)から24(V)に上昇させるように、パワーモジュール冷却用ファン103に対して出力信号Sg2を与える。なお図8の図示では明確でないが、この結果としてパワーモジュール冷却用ファン103が高速回転され、パワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1以下になれば、再度処理ステップS1の通常監視段階となる。
処理ステップS4では、パワーモジュール冷却用ファン103の高速回転を継続してもパワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1以下にならないことから継続して温度監視を行うものであり、パワーモジュールPM2の温度Tm2が逆に第1段閾値X1よりも高く設定された第2段閾値X2を超過したことを検知したときに、処理ステップS6の処理を実施する。
処理ステップS6では、パワーモジュール冷却用ファン103の高速回転によるパワーモジュールPM2の冷却をおこなっても、それでもなお温度Tm2が上昇するのは送風機22における過負荷が原因で、パワーモジュールPM2が送風機22の送風用ファンモータ11に過大電力を供給し続けていることが想定される。このことから、マイクロコンピュータCPUはパワーモジュールPM2に出力信号Sg3を与え、送風用ファンモータ11の回転数を低下させるべく、パワーモジュールPM2を制御する。
処理ステップS7では、高温対策(パワーモジュール冷却用ファン103の高速回転化、並びに送風用ファンモータ11の回転数低下)を実行した後の、温度監視を実行する。
これにより、パワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1よりも低い第3段閾値X3よりも低下したときには、処理ステップS8において高温対策を解除する。具体的にはパワーモジュール冷却用ファン103に対する出力信号Sg2を解除して、直流電圧を通常の12(V)に復帰させ、さらにはパワーモジュールPM2に対する出力信号Sg3を解除して、送風用ファモータ11の回転数低下を復帰させる。処理ステップS8の処理後は、処理ステップS2に戻り、温度監視を継続する。
処理ステップS9は、高温対策(パワーモジュール冷却用ファン103の高速回転化、送風用ファモータ11の回転数低下)を実行してもなお、高温状態が継続するときの対策であり、リトライ後に乾燥運転を停止する。
上記は、送風機22関連のパワーモジュールPM2が高温になった時の対策である。これに対し、駆動モータ10側のパワーモジュールPM1に対しては、図8の右列に示す処理を行う。ここではまず、サーミスタ112が検知した温度を処理ステップS5において処理する。ここでは、処理ステップS4と同様にパワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1よりも高く設定された第2段閾値X2を超過したことを検知したときに、処理ステップS10の処理を実施する。このとき処理ステップS10では、マイクロコンピュータCPUはパワーモジュールPM1に出力信号Sg1を与え、駆動ファンモータ10の回転数を低下させるべく、パワーモジュールPM1を制御する。
処理ステップS10の処理後は、基本的に送風用ファンモータ11側のパワーモジュールPM2に対する処理と同様に行われる。例えば、処理ステップS7に移動し、温度Tm2の代わりに温度Tm1を継続監視し、適宜処理ステップS9、S8の処理を行う。ただし、この場合に適宜処理ステップS8の高温対策解除とは、マイクロコンピュータCPUからパワーモジュールPM1に与えていた出力信号Sg1を解除し、駆動ファンモータ10の回転数を復旧させることである。
図9は、温度上昇時の送風用ファンモータ11側のパワーモジュールPM2に対する処理を時系列的に示した図である。これによれば、パワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1を超過した時刻t1において、パワーモジュール冷却用ファン103のモータに印加する駆動電圧(直流電圧)を上昇させ、第2段閾値X2を超過した時刻t2において、送風用ファモータ11の回転数を低下させ、温度低下しない状態での時刻t3において停止し、逆に温度低下した場合には第1段閾値X1よりも小さい第3段閾値X3以下となる時刻t4において高温対策を解除する。なおここでは、パワーモジュールPM2の温度Tm2が第1段閾値X1を超過したあとに、温度低下してしまった場合の状況を記述していない。
図10は、温度上昇時の駆動モータ10関連のパワーモジュールPM1が高温になった時の対策に対する処理を時系列的に示した図である。これによれば、パワーモジュールPM1の温度Tm1が第2段閾値X2を超過した時刻t5において、駆動モータ10の回転数を低下させ、温度低下しない状態での時刻t6において停止し、逆に温度低下した場合には第1段閾値X1よりも小さい第3段閾値X3以下となる時刻t7において高温対策を解除する。
図8のフローに示した制御は、パワーモジュールPM(PM1、PM2)と、パワーモジュールPMの温度を検知するサーミスタTm(Tm1、Tm2)と、パワーモジュールPMを冷却するパワーモジュール冷却用ファン103と、パワーモジュールPMで制御されるモータ(駆動モータ10、送風用ファンモータ11)を有する洗濯乾燥機Sに適用される。
この処理においては、サーミスタTmにより常時パワーモジュールPMの温度を監視し、パワーモジュールPMの温度が第一閾値を超えた場合、パワーモジュール冷却用ファン103の出力を切替え、冷却性能を向上する。その後、パワーモジュールPM温度が第二閾値を超えた場合、パワーモジュールPMで制御するモータの稼働率を下げ、パワーモジュールPMの温度上昇を抑制する。
なお、IPM温度が第三閾値を下回った場合は、パワーモジュール冷却用ファン103の出力及びモータ稼働率を元に戻す。なお、閾値の大小関係は、第三閾値<第一閾値<第二閾値であり、第二閾値は自己保護による停止要求を行う温度より低くするのがよい。
10:駆動モータ
11:送風用ファンモータ
100:制御装置
100A:制御装置基板
103:パワーモジュール冷却ファン
S:洗濯乾燥機
CPU:マイクロコンピュータ
PM1、PM2:パワーモジュール

Claims (6)

  1. 交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、
    前記マイクロコンピュータは、前記パワーモジュールに取り付けられたサーミスタにより前記パワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第1の閾値を超過したことをもって前記パワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御することを特徴とする制御装置。
  2. 交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、
    前記マイクロコンピュータは、前記パワーモジュールに取り付けられたサーミスタにより前記パワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第2の閾値を超過したことをもって前記モータの回転数を低下させるように前記パワーモジュールを制御することを特徴とする制御装置。
  3. 交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、
    前記マイクロコンピュータは、前記パワーモジュールに取り付けられたサーミスタにより前記パワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、検知した温度が第1の閾値を超過したことをもって前記パワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御し、検知した温度が第2の閾値を超過したことをもって前記モータの回転数を低下させるように前記パワーモジュールを制御することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記第2の閾値は前記第1の閾値よりも高く設定されており、第1の閾値よりも低い第3の閾値以下に検知した温度が低下したことをもって、前記マイクロコンピュータは、前記パワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇前に復旧させる、前記モータの回転数の低下を低下前に復旧させることを特徴とする制御装置。
  5. 交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置を備え、乾燥風により衣類を乾燥する洗濯乾燥機であって、
    洗濯乾燥機は、駆動モータに電力供給する駆動モータ用パワーモジュールと、乾燥風を与える送風モータに電力供給する送風モータ用パワーモジュールの2つのパワーモジュールを備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記パワーモジュールに取り付けられたサーミスタにより前記パワーモジュールの温度を検知してこれを監視し、
    前記送風モータ用パワーモジュールで検知した温度が第1の閾値を超過したことをもって前記パワーモジュール冷却ファンに与える電圧を上昇させるように制御し、
    前記送風モータ用パワーモジュールあるいは前記駆動モータ用パワーモジュールで検知した温度が第2の閾値を超過したことをもって、前記送風モータあるいは前記駆動モータの回転数を低下させるように前記送風モータ用パワーモジュールあるいは前記駆動モータ用パワーモジュールを制御することを特徴とする洗濯乾燥機。
  6. 交流電源を変換してモータに電力供給するパワーモジュールと、パワーモジュールを制御するマイクロコンピュータと、パワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却ファンが基板上に配置された制御装置であって、
    前記基板上に隣接して配置された2つの前記パワーモジュール、2つの前記パワーモジュールの間であって前記パワーモジュールの上面側に配置された前記パワーモジュール冷却ファン、前記パワーモジュール冷却ファンからの送風を隣接して配置された2つの前記パワーモジュールの方向に導く放熱板、隣接して配置された2つの前記パワーモジュールの外側に配置され、前記放熱板により導かれて隣接して配置された2つの前記パワーモジュールを冷却した後の冷却風により冷却されるコイルを備えていることを特徴とする制御装置。
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