JP2022051386A - 洗浄便座装置 - Google Patents

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雄太 砂山
Yuta Sunayama
真一 梶野
Shinichi Kajino
佑司 齋藤
Yuji Saito
竜馬 岸野
Tatsuma Kishino
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Abstract

【課題】開閉式のシャッターを容易に洗浄して洗浄便座装置の清潔性を保つ。【解決手段】洗浄便座装置は、装置本体の開口を介して進退移動が可能に構成され使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する局部洗浄ノズルと、回動軸を支点に回動することで開口を開閉する板状のシャッターと、閉状態のシャッターの裏面に対向し且つ開状態のシャッターの表面に洗浄水を吐出可能な位置に設けられた吐出口を少なくとも有し、吐出口からシャッターに向けて洗浄水を吐出するシャッター洗浄器と、を備えるものである。【選択図】図8

Description

本発明は、洗浄便座装置に関する。
従来、洗浄便座装置としては、便器後部に配置され局部洗浄ノズルを進退移動可能に保持する本体ベースと、局部洗浄ノズルの先端部を覆う開閉式のシャッターとを備え、シャッターが本体ベースに着脱可能なものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この洗浄便座装置では、シャッターに汚れが付着した場合、使用者等がシャッターを本体ベースから取り外して分解することでシャッターを洗浄することが可能となっている。
特許第4924799号
しかしながら、上述した洗浄便座装置では、洗浄のために使用者がシャッターを取り外す必要があり、手間が掛かるものとなる。また、シャッターを取り外せるため、取り外したシャッターを紛失するおそれがあり、注意が必要となる。シャッターは、使用者の目につく部材であり、清潔性を保って美観を維持するために、なお改善の余地がある。
本発明は、開閉式のシャッターを容易に洗浄して、洗浄便座装置の清潔性および美観を保つことを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の洗浄便座装置は、
装置本体の開口を介して進退移動が可能に構成され、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する局部洗浄ノズルと、
回動軸を支点に回動することで前記開口を開閉する板状のシャッターと、
閉状態の前記シャッターの裏面に対向し且つ開状態の前記シャッターの表面に洗浄水を吐出可能な位置に設けられた吐出口を少なくとも有し、前記吐出口から前記シャッターに向けて洗浄水を吐出するシャッター洗浄器と、
を備えることを要旨とする。
本発明の洗浄便座装置では、閉状態のシャッターの裏面に対向し且つ開状態のシャッターの表面に洗浄水を吐出可能な位置に設けられた吐出口を少なくとも有し、吐出口から洗浄水を吐出することでシャッターを洗浄するシャッター洗浄器を備える。このため、シャッターが閉状態の場合に、洗浄水が外方に飛散するのを抑えつつシャッターの裏面を洗浄することができる。また、シャッターが開状態となれば、シャッターの表面を洗浄することができる。これにより、開閉式のシャッターを取り外さなくてもシャッターの表裏面を容易に洗浄することができるから、シャッターに付着した汚れを適切に除去して清潔性および美観を保つことができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、前記シャッターの前記回動軸よりも上方の位置に設けられた吐出口を有するものとしてもよい。こうすれば、シャッターが回動軸を支点に回動した際に、吐出口からシャッターの表面に向けて洗浄水を吐出させて、シャッターの表面を容易に洗浄することができる。この態様の洗浄便座装置において、前記シャッターは、前記回動軸が上端よりも下方の位置に設けられているものとしてもよい。こうすれば、シャッターが回動して表面を洗浄する際に、シャッター洗浄器から吐出された洗浄水を、シャッターの表面に適切に当てて洗浄することができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記シャッターは、開状態で斜め下方に傾いた状態となり、前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、中心軸の延長線が開状態の前記シャッターの表面に対して平行または平行よりも近付くように斜め下方に傾いた吐出口を有するものとしてもよい。こうすれば、シャッター洗浄器が吐出口から開状態のシャッターに向けて洗浄水を吐出した際に、洗浄水がシャッターの表面に沿って流れやすくするから、洗浄水の飛散を抑えつつ、洗浄水の勢いで汚れを適切に除去することができる。
本発明の洗浄便座装置において、前記シャッターは、開状態で斜め下方に傾いて裏面の先端が前記局部洗浄ノズルの外周面に当接する状態となり、前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、開状態の前記シャッターの裏面の先端と前記局部洗浄ノズルの外周面との当接箇所に向けて洗浄水を吐出するように、中心軸の延長線が斜め下方に傾いた吐出口を有するものとしてもよい。シャッターの裏面の先端と局部洗浄ノズルの外周面との当接箇所には、局部洗浄ノズルに付着した汚れがシャッターの先端でかき落とされて汚れが溜まりやすくなるが、そこに向けて洗浄水を吐出することで汚れを適切に除去することができる。また、シャッター洗浄器で局部洗浄ノズルを洗浄することもできるから、洗浄便座装置の清潔性および美観をより良好に保つことができる。
洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図である。 洗浄便座装置10の構成の概略を示す構成図である。 おしり洗浄ノズル31が進出した状態の便座装置本体11の側面図である。 シャッター35が閉じた状態の断面図である。 シャッター35が開いた状態の断面図である。 シャッター洗浄器40の外観斜視図である。 局部洗浄時のタイムチャートの一例である。 開状態のシャッター35を洗浄する様子を示す説明図である。 閉状態のシャッター35を洗浄する様子を示す説明図である。 シャッター洗浄スイッチ操作時のタイムチャートの一例である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は洗浄便座装置10が取り付けられた便器1の外観斜視図であり、図2は洗浄便座装置10の構成の概略を示す構成図である。また、図3は、おしり洗浄ノズル31が進出した状態の便座装置本体11の側面図であり、図4は、シャッター35が閉じた状態の断面図であり、図5は、シャッター35が開いた状態の断面図である。本実施形態において、左右方向、前後方向および上下方向は、図1に示した通りとする。
便器1は、トイレ室内に配設された洋式便器であり、便器1の上面に洗浄便座装置10が設置されている。洗浄便座装置10は、図1に示すように、便器1の後方に設置される便座装置本体11と、便座装置本体11に回動自在に支持された便座12と、便座装置本体11に回動自在に支持された便蓋13と、使用者により操作される操作パネル14とを備える。便座装置本体11は、便器1の上面に固定される樹脂製のベース11aと、ベース11aに取り付けられる樹脂製のカバー11bとを有し(図4参照)、ベース11aとカバー11bとにより収容空間を形成する。なお、ベース11aには、前方に斜めに立ち上がるようにベース11aと一体形成された前壁部11cが設けられている。また、洗浄便座装置10は、図2に示すように、洗浄水を供給する給水路20と、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33などの局部洗浄ノズルを有するノズルユニット30と、洗浄便座装置10の全体を制御する制御装置18とを備える。これらは、便座装置本体11内(収容空間内)に収容されている。
給水路20には、給水源からの水(洗浄水)の供給を司る止水電磁弁22と、洗浄水を加熱する熱交換器24と、熱交換器24を流通した洗浄水の流量調整と供給先の切り替えとを行う流路切替弁26とを備える。また、給水路20には、図示は省略するが、洗浄水の温度を検出する水温センサや洗浄水の流量を検出する流量センサなどが設けられる。熱交換器24は、例えば1200W程度の定格出力を有するセラミックヒータ等を内蔵し、洗浄水を瞬間的に加熱可能な瞬間加熱式のユニットとして構成されている。流路切替弁26は、例えばステッピングモータにより駆動するロータリディスクバルブとして構成されており、給水路20に接続される給水口を介して供給された洗浄水の流量を調整しながら供給先を切り替え可能となっている。
ノズルユニット30は、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33の他に、おしり洗浄ノズル駆動部32と、ビデ洗浄ノズル駆動部34と、シャッター35と、ノズル洗浄器38と、シャッター洗浄器40とを備える。なお、便座装置本体11のベース11aの前壁部11cには、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33が挿通可能な開口11dが形成されている。
おしり洗浄ノズル31は、内部に洗浄水の流路が形成されると共に先端側(前端側)の上面に洗浄水を吐出する吐出口31aが形成された筒状部材である。おしり洗浄ノズル駆動部32は、図示は省略するが、駆動源としてのモータと、モータにより回転するピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合うと共におしり洗浄ノズル31に先端部が接続されピニオンギヤの回転に伴って移動可能なラック(フレキシブルラック)とを備える。おしり洗浄ノズル31は、おしり洗浄ノズル駆動部32のモータの正回転または逆回転により斜め前方または斜め後方に移動する。即ち、おしり洗浄ノズル31は、便座装置本体11内の収容位置(図4参照)と局部洗浄位置(図3参照)との間を、便座装置本体11の開口11dを介して進退移動する。ビデ洗浄ノズル33およびビデ洗浄ノズル駆動部34は、おしり洗浄ノズル31およびおしり洗浄ノズル駆動部32と同様に構成されているため、説明は省略する。
ノズル洗浄器38は、便座装置本体11内に、収容位置にあるおしり洗浄ノズル31の吐出口31aおよびビデ洗浄ノズル33の吐出口の上方に配設されている(図4参照)。このノズル洗浄器38は、流路切替弁26から供給された洗浄水を、下面に形成された吐出口38aから下方に吐出して、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33の外表面を洗浄する。
シャッター35は、便座装置本体11の開口11dを開閉する略平板状部材であり、上端(上辺)よりも少し下方の位置であるやや中央寄り(上端部近傍)に設けられた回動軸36で便座装置本体11の前壁部11cに回動可能に支持されている。このシャッター35は、開口11dを閉じる閉状態(図4参照)で、おしり洗浄ノズル31の先端面(前端面)31bやビデ洗浄ノズル33の先端面を覆うと共に表面35aが外方に露出する。これにより、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33、さらにはその周辺部が露出するのを防止して、美観を維持することができる。また、シャッター35は、おしり洗浄ノズル駆動部32の駆動によりおしり洗浄ノズル31が進出するかビデ洗浄ノズル駆動部34の駆動によりビデ洗浄ノズル33が進出すると、進出する局部洗浄ノズルに裏面35bが押されて回動軸36回りに回動することで開状態となる(図5参照)。開状態のシャッター35(表面35a)は、斜め下方(斜め前方)に傾いた状態となる。また、開状態のシャッター35は、裏面35bの先端でおしり洗浄ノズル31の外周面に当接する状態となっており(ビデ洗浄ノズル33が進出した場合も同様)、図5ではその当接箇所を丸で囲む。また、シャッター35は、図示しないスプリングによって閉方向に付勢されており、おしり洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル33が便座装置本体11の収容空間内に収容されると、スプリングの付勢力により閉状態となる。
シャッター洗浄器40は、図4,図5に示すように、便座装置本体11内の前壁部11cの上部に配設されている。図6は、シャッター洗浄器40の外観斜視図である。図示するように、シャッター洗浄器40は、略五角柱状の中空部材として形成された洗浄器本体41と、複数の吐出口44が形成され洗浄器本体41に前面板として取り付けられる吐出口形成板43と、洗浄器本体41の両端面から長手方向に突出し前壁部11cに支持される支持軸45とを備える。支持軸45は、中心に洗浄水の供給口45aを有する中空軸として形成されており、供給口45aは図示しないホースを介して流路切替弁26に接続されている。シャッター洗浄器40は、流路切替弁26から供給される洗浄水を供給口45aを介して洗浄器本体41内に導入して、吐出口形成板43の吐出口44から吐出する。なお、支持軸45は、少なくとも一方に供給口45aが形成されていればよく、両方に供給口45aが形成されていてもよい。
吐出口形成板43は、長手方向(左右方向)に沿って複数の吐出口44が所定間隔で形成された吐出口44の列が上下2列(2段)に亘って設けられている。これらの吐出口44のうち、上側(上段)を上側吐出口44a、下側(下段)を下側吐出口44bとする。図4に示すように、シャッター洗浄器40は、閉状態のシャッター35の裏面35bに吐出口形成板43が対向するように配置されている。このため、上側吐出口44aおよび下側吐出口44bも閉状態の裏面35bに対向する。また、上側吐出口44aは、シャッター35の回動軸36よりも上方となる位置に設けられている。さらに、上側吐出口44aの中心軸(一点鎖線)と下側吐出口44bの中心軸(一点鎖線)がそれぞれ裏面35bに交わる交点間に回動軸36が位置するように、シャッター洗浄器40とシャッター35とが配置されている。即ち、回動軸36は、上側吐出口44aの中心軸(一点鎖線)が裏面35bに交わる交点よりも下方に位置している。また、図5に示すように、上側吐出口44aの中心軸の延長線(一点鎖線)と、開状態の表面35aの延長線(点線)とが、シャッター35よりも前方側の位置で交わるものとなっている。即ち、上側吐出口44aは、中心軸の延長線が、シャッター35の表面35aの延長線に対して平行よりも表面35aに近付くように下方に傾いて設けられている。また、下側吐出口44bの中心軸の延長線(一点鎖線)は、開状態の裏面35bとおしり洗浄ノズル31の外周面との当接箇所(図5の丸の箇所,接点)に交差するように下方に傾いて設けられている。なお、上側吐出口44aと下側吐出口44bとは、このような傾きを満たす範囲で設けられていれば、吐出口形成板43の板面に対して同じ角度で形成されていてもよいし、異なる角度で形成されていてもよい。
操作パネル14には、図2に示すように、おしり洗浄を指示するおしり洗浄スイッチ14aやビデ洗浄を指示するビデ洗浄スイッチ14b、洗浄の停止を指示する停止スイッチ14c、洗浄水の温度を調整する温度調整スイッチ14d、洗浄水の洗浄強さ(勢い)を調整する水勢調整スイッチ14e、シャッター洗浄を指示するシャッター洗浄スイッチ14f、ノズル洗浄を指示する図示しないノズル洗浄スイッチなどが設けられている。
制御装置18は、図示は省略するが、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM,タイマ,入出力ポートなどを備える。制御装置18には、図2に示すように、操作パネル14からの操作信号や便座12への使用者の着座を検知する着座センサ16からの検知信号の他、洗浄水の温度を検出する図示しない温度センサからの検出信号などが入力ポートを介して入力される。また、制御装置18からは、止水電磁弁22への駆動信号や熱交換器24の温水ヒータへの駆動信号,流路切替弁26への駆動信号,ノズルユニット30のおしり洗浄ノズル駆動部32やビデ洗浄ノズル駆動部34への駆動信号などが出力ポートを介して出力される。なお、制御装置18は、おしり洗浄ノズル駆動部32やビデ洗浄ノズル駆動部34の各モータの回転量や図示しない位置センサなどから、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33の位置を検出可能である。
次に、こうして構成された洗浄便座装置10(ノズルユニット30)の動作について説明する。まず、局部洗浄時の動作を説明する。図7は、局部洗浄時のタイムチャートの一例である。
使用者による操作パネル14の操作により、局部洗浄(おしり洗浄またはビデ洗浄)の開始が指示されると、制御装置18はノズル洗浄を開始すると共に局部洗浄を行う局部洗浄ノズル(おしり洗浄ノズル31およびビデ洗浄ノズル33のいずれか、以下同じ)を収納位置から洗浄位置へ進出させる(時刻t11)。ノズル洗浄は、止水電磁弁22を開いて、流路切替弁26の洗浄水の供給先をノズル洗浄器38に切り替えることにより行われる。ノズル洗浄器38から洗浄水を吐出するノズル洗浄によって、局部洗浄位置へ移動中の局部洗浄ノズルの外表面を洗浄することができる。このため、局部洗浄ノズルの外表面を洗浄水で濡らすことができるから、局部洗浄中に局部洗浄ノズルの外表面に汚れが付着しても、その汚れを落としやすくなる。また、上述したように、局部洗浄ノズルの進出によりシャッター35が閉状態から開状態となる。
局部洗浄ノズルが洗浄位置に到達すると、流路切替弁26の洗浄水の供給先を局部洗浄ノズルに切り替えることで、局部洗浄ノズルから洗浄水を吐出させて局部洗浄を行う(時刻t12)。そして、使用者による操作パネル14の操作により、局部洗浄の停止が指示されると、局部洗浄を終了(停止)してシャッター洗浄を開始する(時刻t13)。シャッター洗浄は、流路切替弁26の洗浄水の供給先を、局部洗浄ノズルからシャッター洗浄器40に切り替え、シャッター洗浄器40から洗浄水を吐出させることにより行われる。次に、シャッター洗浄を行ったまま、洗浄位置にある局部洗浄ノズルの後退(便座装置本体11内への移動)を開始する(時刻t14)。シャッター35が開状態にあるため、シャッター洗浄器40から洗浄水を吐出することで、主にシャッター35の表面35aの洗浄が可能となる。
図8は、開状態のシャッター35を洗浄する様子を示す説明図である。上述したように、上側吐出口44aは、シャッター35の回動軸36よりも上方の位置に設けられているから、開状態で表面35aに向けて洗浄水を吐出するものとなる。また、上側吐出口44aは、中心軸の延長線が、表面35aに近付くように下方に傾いているから、表面35aに沿うように洗浄水を吐出することができ、吐出された洗浄水の勢いを利用して表面35aに付着した汚れを容易に洗い落として除去することができる。また、下側吐出口44bは、開状態のシャッター35の裏面35bと局部洗浄ノズル(図8ではおしり洗浄ノズル31)の外周面との当接箇所に向けて洗浄水を吐出する。このため、局部洗浄ノズルの外周面に付着した汚れがシャッター35の先端で掻き取られても、裏面35bとの当接箇所に溜まるのを防いで洗い落とすことができる。また、シャッター洗浄器40は、局部洗浄ノズルの外周面を洗浄することもできるから、シャッター35の洗浄と局部洗浄ノズルの洗浄とを同時に行うことができる。
また、局部洗浄ノズルが便座装置本体11内の収容位置(待機位置)に近付くにつれて、シャッター35はスプリングの付勢力により徐々に閉じられていく。そして、シャッター35がある角度(所定の開角度)になると、シャッター洗浄器40から吐出される洗浄水が裏面35bに当たるようになって、表面35aの洗浄から裏面35bの洗浄に切り替わる(時刻t15)。なお、表面35aの洗浄と裏面35bの洗浄とが一時的に重なる場合があってもよい。そして、局部洗浄ノズルが収容位置に到達するとシャッター35は閉状態となる(時刻t16)。この状態で、さらにシャッター洗浄器40から洗浄水を吐出することでシャッター35の裏面35bの洗浄を続けることができる。この裏面35bの洗浄が、時刻t16から数秒程度の所定時間に亘って行われると、止水電磁弁22を閉じて洗浄水の吐出を停止することで、シャッター洗浄を終了する(時刻t17)。
図9は、閉状態のシャッター35を洗浄する様子を示す説明図である。上述したように、上側吐出口44aおよび下側吐出口44bは、閉状態のシャッター35の裏面35bに対向するように配置されている。このため、図9に示すように、上側吐出口44aおよび下側吐出口44bから裏面35bに向けて洗浄水が吐出されると、裏面35bに当たった洗浄水が裏面35bに沿って下方へ流れるから、洗浄水が外方に飛散するのを抑えつつ裏面35bの全面を洗浄することができる。また、シャッター35は、局部洗浄ノズルの先端面(図9では先端面31b)を覆うから、裏面35bに当たった洗浄水の跳ね返りを利用したり、裏面35bと局部洗浄ノズルの先端面との間に留めた水泡(洗浄水)を利用して局部洗浄ノズルの先端面を洗浄して、先端面に付着した汚れを落とすこともできる。
次に、局部洗浄時以外、例えば操作パネル14のシャッター洗浄スイッチ14fの操作が行われた際に、シャッター35を洗浄する際の動作を説明する。図10は、シャッター洗浄スイッチ操作時のタイムチャートの一例である。使用者によるシャッター洗浄スイッチ14fの操作により、シャッター洗浄の開始が指示されると、制御装置18は局部洗浄ノズル(おしり洗浄ノズル31またはビデ洗浄ノズル33)を収納位置から洗浄位置へ進出させる(時刻t21)。そして、局部洗浄ノズルが洗浄位置に到達すると(時刻t22)、止水電磁弁22を開いて、流路切替弁26の洗浄水の供給先をシャッター洗浄器40に切り替え、シャッター洗浄器40から洗浄水を吐出させることにより主に表面35aの洗浄を開始する。また、洗浄開始から数秒程度の時間が経過した時刻t23でシャッター洗浄を行ったまま、局部洗浄ノズルの後退を開始する。そして、局部洗浄ノズルが収容位置に後退している途中で表面35aの洗浄から裏面35bの洗浄に切り替わり(時刻t24)、局部洗浄ノズルが収容位置に到達してシャッター35が閉状態となってから(時刻t25)、さらに数秒程度の所定時間に亘ってシャッター洗浄器40から洗浄水を吐出することで裏面35bの洗浄を行い、時刻t26でシャッター洗浄を終了する。このように、使用者などの洗浄操作(洗浄指示)によっても、シャッター35に付着した汚れを適切に除去して洗浄便座装置10の清潔性および美観を保つことができる。
以上説明した洗浄便座装置10は、閉状態のシャッター35の裏面35bに対向し且つ開状態のシャッター35の表面35aに洗浄水を吐出可能な吐出口44を有するシャッター洗浄器40を備える。このため、シャッター35を取り外さなくても表面35aおよび裏面35bを容易に洗浄することができるから、シャッター35に付着した汚れを適切に除去して洗浄便座装置10の清潔性および美観を保つことができる。
また、シャッター洗浄器40は、シャッター35の回動軸36よりも上方に上側吐出口44aを有するから、シャッター35が回動軸36を支点に回動した際に上側吐出口44aから表面35aに向けて洗浄水を吐出して表面35aを容易に洗浄することができる。また、シャッター35は、回動軸36が上端よりも少し下方の位置に設けられているから、表面35aを洗浄する際に、シャッター洗浄器40から吐出された洗浄水を表面35aに適切に当てて洗浄することができる。
また、シャッター洗浄器40は、上側吐出口44aの中心軸の延長線が開状態のシャッター35の表面35aに対して平行よりも近付くように斜め下方に傾いている。このため、上側吐出口44aから吐出した洗浄水を表面35aに沿って流れやすくするから、洗浄水の飛散を抑えつつ洗浄水の勢いで汚れを容易に除去することができる。
また、シャッター洗浄器40は、開状態のシャッター35の裏面35bの先端と局部洗浄ノズルの外周面との当接箇所に向けて洗浄水を吐出するように、中心軸の延長線が斜め下方に傾いた下側吐出口44bを有する。当接箇所に向けて洗浄水を吐出することで、局部洗浄ノズルに付着した汚れがシャッター35の先端でかき落とされて溜まるのを防止することができる。また、シャッター洗浄器40を局部洗浄ノズルの洗浄にも用いることができるから、洗浄便座装置10の清潔性および美観をより良好に保つことができる。
上述した実施形態では、局部洗浄ノズルの後退中にシャッター洗浄器40がシャッター35を洗浄したが、これに限られず、局部洗浄ノズルの前進中にシャッター洗浄器40がシャッター35を洗浄してもよい。このようにする場合、図7では、時刻t11~t12の間にノズル洗浄器38に代えてシャッター洗浄器40から洗浄水を吐出すればよい。また、図10では、時刻t21からシャッター洗浄器40から洗浄水を吐出すればよい。
実施形態では、シャッター洗浄器40の吐出口44が上下2列(2段)としたが、これに限られず、吐出口44が3列以上の複数列でもよいし、1列でもよい。また、上下に対応する吐出口44が左右方向で同じ位置に配置されたが、これに限られず、互い違いに千鳥状に配置されてもよいし、1の吐出口44を中心に放射状に配置されるものなどとしてもよい。また、シャッター洗浄器40は、閉状態のシャッター35の裏面35bに対向し且つ開状態の表面35aに洗浄水を吐出可能な位置に設けられた吐出口44を少なくとも有するものであればよい。このため、例えば1列とする場合、上側吐出口44aが設けられればよく、下側吐出口44bが設けられなくてもよい。
実施形態では、開状態のシャッター35の裏面35bの先端と局部洗浄ノズルの外周面との当接箇所に向けて洗浄水を吐出するように、中心軸の延長線が斜め下方に傾いた下側吐出口44bを有したが、これに限られるものではない。例えば、中心軸が鉛直下方を向いた下側吐出口を有するものでもよい。あるいは、下側吐出口として、実施形態の下側吐出口44bと、中心軸が鉛直下方を向いた下側吐出口とを両方有してもよい。
実施形態では、シャッター35が、進出する局部洗浄ノズルに裏面35bが押されて回動することで開状態となったが、これに限られず、モータなどの駆動源の駆動により回動して開状態となってもよい。即ち、シャッター35が局部洗浄ノズルの移動により開閉するものに限られず、モータなどの駆動源の駆動により開閉するものでもよい。その場合、シャッター35は、開状態で裏面35bの先端が局部洗浄ノズルの外周面に当接しない構成としてもよい。
実施形態では、上側吐出口44aは、中心軸の延長線が開状態のシャッター35の表面35aに対して平行よりも近付くように斜め下方に傾くものとしたが、これに限られず、シャッター35の回動軸36よりも上方の位置に設けられればよい。例えば、中心軸の延長線が開状態のシャッター35の表面35aに対して平行とし、洗浄水が自重により表面35aに近付いて表面35a上を流れるようにしてもよい。あるいは、中心軸の延長線がシャッター35の表面35aに交差してもよいが、洗浄水の飛散を抑えるため、表面35aに平行または平行よりも近付く方向に洗浄水を吐出するものが好ましい。
実施形態では、おしり洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル33の2本の局部洗浄ノズルを備えるものとしたが、これに限られず、3本以上の複数の局部洗浄ノズルを備えるものでもよいし、1本の局部洗浄ノズルを備えるものでもよい。
実施形態では、シャッター洗浄器40が、シャッター35の回動軸36よりも上方の位置に設けられた吐出口44aを有したが、これに限られず、閉状態のシャッター35の裏面35bに対向し且つ開状態のシャッター35の表面35aに洗浄水を吐出可能な吐出口を有するものであればよい。あるいは、シャッター洗浄器40は、閉状態のシャッター35の裏面35bに洗浄水を吐出可能で且つ開状態のシャッター35の表面35aに洗浄水を吐出可能な構成であればよい。例えば、シャッター洗浄器40が、シャッター35の下方に配置されていてもよいし、シャッター35の側方に配置されていてもよく、そのような配置位置からシャッター35に向けて洗浄水を吐出して、閉状態のシャッター35の裏面35bを洗浄し、開状態のシャッター35の表面35aを洗浄すればよい。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、洗浄便座装置10が「洗浄便座装置」に相当し、便座装置本体11が「装置本体」に相当し、おしり洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル33が「局部洗浄ノズル」に相当し、シャッター35が「シャッター」に相当し、シャッター洗浄器40が「シャッター洗浄器」に相当し、少なくとも上側吐出口44aを含む吐出口44(44a,44b)が「吐出口」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、洗浄便座装置の製造産業などに利用可能である。
1 便器、10 洗浄便座装置、11 便座装置本体、11a ベース、11b カバー、11c 前壁部、11d 開口、12 便座、13 便蓋、14 操作パネル、14a おしり洗浄スイッチ、14b ビデ洗浄スイッチ、14c 停止スイッチ、14d 温度調整スイッチ、14e 水勢調整スイッチ、14f シャッター洗浄スイッチ、16 着座センサ、18 制御装置、20 給水路、22 止水電磁弁、24 熱交換器、26 流路切替弁、30 ノズルユニット、31 おしり洗浄ノズル、31a 吐出口、31b 先端面、32 おしり洗浄ノズル駆動部、33 ビデ洗浄ノズル、34 ビデ洗浄ノズル駆動部、35 シャッター、35a 表面、35b 裏面、36 回動軸、38 ノズル洗浄器、38a 吐出口、40 シャッター洗浄器、41 洗浄器本体、43 吐出口形成板、44 吐出口、44a 上側吐出口、44b 下側吐出口、45 支持軸、45a 供給口。

Claims (5)

  1. 装置本体の開口を介して進退移動が可能に構成され、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する局部洗浄ノズルと、
    回動軸を支点に回動することで前記開口を開閉する板状のシャッターと、
    閉状態の前記シャッターの裏面に対向し且つ開状態の前記シャッターの表面に洗浄水を吐出可能な位置に設けられた吐出口を少なくとも有し、前記吐出口から前記シャッターに向けて洗浄水を吐出するシャッター洗浄器と、
    を備える洗浄便座装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄便座装置であって、
    前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、前記シャッターの前記回動軸よりも上方の位置に設けられた吐出口を有する
    洗浄便座装置。
  3. 請求項2に記載の洗浄便座装置であって、
    前記シャッターは、前記回動軸が上端よりも下方の位置に設けられている
    洗浄便座装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の洗浄便座装置であって、
    前記シャッターは、開状態で斜め下方に傾いた状態となり、
    前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、中心軸の延長線が開状態の前記シャッターの表面に対して平行または平行よりも近付くように斜め下方に傾いた吐出口を有する
    洗浄便座装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の洗浄便座装置であって、
    前記シャッターは、開状態で斜め下方に傾いて裏面の先端が前記局部洗浄ノズルの外周面に当接する状態となり、
    前記シャッター洗浄器は、前記吐出口として、開状態の前記シャッターの裏面の先端と前記局部洗浄ノズルの外周面との当接箇所に向けて洗浄水を吐出するように、中心軸の延長線が斜め下方に傾いた吐出口を有する
    洗浄便座装置。
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