JP2022051333A - Fm中継装置 - Google Patents
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Abstract
Description
受信部は、FM同期放送用の放送波を、二つの受信アンテナ(2A,2B)を用いて受信するように構成される。信号合成部は、二つの受信部から得られる二つの受信信号を、干渉波に基づく信号成分である干渉波成分の位相が逆相となり、かつ、干渉波成分の信号強度が一致するように合成するように構成される。信号再生部は、信号合成部からの合成信号を復調し、復調した信号を再変調することで送信信号を生成するように構成される。送信部は、信号再生部にて生成された送信信号を用いて放送波を再現した中継波を、送信アンテナ(7)を介して送信するように構成される。
[1.同一周波数FM放送システム]
まず、本開示に係るFM中継装置が適用される同一周波数FM放送システム100について説明する。
中継所105を構成するFM中継装置1について説明する。
図2に示すように、FM中継装置1は、二つの受信アンテナ2A,2Bと、二つの受信部3A,3Bと、中継処理部4と、送信部5と、パワーアンプ6と、送信アンテナ7と、を備える。
ΔPp-ΔPr≧THP (2)
受信アンテナ2A,2Bは、無指向性アンテナでも指向性アンテナでもよい。親局波Dは、FM変調波であり、その中心周波数をfcとする。
受信部3Aは、増幅器31と、ローカル信号生成器32と、ミキサ33と、A/D変換器34と、直交復調器35とを備える。
ミキサ33は、増幅器31にて増幅された受信信号に、ローカル信号生成器32から供給されるローカル信号LOを混合することで、受信信号の周波数をfc-flにダウンコンバートする。
直交変調器51は、中継処理部4にて再生された送信IQ信号に、互いに直交する二つの搬送波信号を乗じて加算することで、FM変調された送信信号を生成する。
パワーアンプ6は、送信部5にて生成された中継信号を、更に増幅して送信アンテナ7に供給する。なお、パワーアンプ6は、中継所105がカバーする中継エリアの大きさに応じて設定される増幅器であり、多段接続されてもよいし、省略されてもよい。
[2-1.中継処理部]
中継処理部4は、信号合成部40と、信号再生部41と、発振検知部42と、回り込み波除去部43とを備える。
信号合成部40は、干渉波逆相合成部401と、合成誤差解析部402と、差分検出部403と、係数調整部404とを備える。なお、合成誤差解析部402及び係数調整部404が係数設定部に相当する。
合成誤差解析部402は、更に、5個の処理ブロックB1~B5を有する。各処理ブロックBi(但し、i=1~5)は、信号調整器91iと、加算器92iと、品質検出器93iとを有する。
AAV+A=0dB (4)
位相差φAVは、第1受信IQ信号の位相の平均値から、第2受信IQ信号の位相の平均値を減算した結果である。強度差AAVは、第1受信IQ信号の強度の平均値を、第2受信IQ信号の強度の平均値で除した結果であり、単位はデシベルである。
信号再生部41は、復調前CHフィルタ411と、FM復調部412と、コンポジットフィルタ413と、FM変調部414と、を備える。なお、CHは、Channelの略である。
発振検知部42は、復調前CHフィルタ411にて抽出された受信IQ信号の振幅を監視し、振幅の変動が予め設定された閾値を超えている場合、又は飽和している場合に、アクティブレベルに設定した発振検知信号Soを出力する。つまり、発振検知部42では、FM変調波を表す受信IQ信号は、理想的には振幅が一定となるが、FM変調波に、周波数がわずかに異なる信号(すなわち、回り込み波U0~Un)が重畳されている場合には、振幅が変動することを利用して、発振を検知している。なお、振幅の変動幅が一定値を超えるFM変調波は、正しく復調することが困難となる。
回り込み波除去部43は、変調後CHフィルタ431と、相関解析部432と、プロファイル記憶部433と、適応フィルタ434と、減算器435とを備える。なお、相関解析部432がプロファイル生成部に相当し、適応フィルタ434及び減算器435が抑制部に相当する。
相関解析部432での処理は、FM中継装置1が起動すると開始される。
続くS120では、相関解析部432は、発振検知部42にて発振が検知されたか否か、即ち、発振検知信号Soがアクティブレベルになったか否かを判定する。
S130では、相関解析部432は、プロファイル記憶部433の記憶内容を再設定(例えば、ゼロクリア)する。S130での処理が再設定処理に相当する。
S180では、相関解析部432は、一致する既存プロファイルについて記憶されている信号強度Aと位相θに、生成プロファイルの信号強度Aと位相θを加えることで既存プロファイルの内容を更新して、処理をS120に戻す。
[3.動作]
システムの動作について説明する。
相関解析部432は、処理を行う時点で、合成IQ信号に含まれる最も強度が強い回り込み波Ui(i=1,2,…,n)についての遅延プロファイルを生成する。従って、最初は、回り込み波U0に次ぐ強度を有する回り込み波U1の遅延プロファイルが生成されて、プロファイル記憶部433に記憶される。適応フィルタ434は、プロファイル記憶部433に記憶された遅延プロファイルに従って回り込み波U1のレプリカIQ信号を生成する。減算器435が、レプリカIQ信号を合成IQ信号から減じることで、回り込み波U1に基づく信号成分が合成IQ信号から除去される。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Claims (12)
- FM同期放送用の放送波を、二つの受信アンテナ(2A,2B)を用いて受信するように構成された受信部(3A,3B)と、
前記受信部から得られる二つの受信信号を、干渉波に基づく信号成分である干渉波成分の位相が逆相となり、かつ、前記干渉波成分の信号強度が一致するように合成するように構成された信号合成部(40)と、
前記信号合成部からの合成信号を復調し、復調した信号を再変調することで送信信号を生成するように構成された信号再生部(41)と、
前記信号再生部にて生成された前記送信信号を用いて前記放送波を再現した中継波を、送信アンテナ(7)を介して送信するように構成された送信部(5)と、
を備えるFM中継装置。 - 請求項1に記載のFM中継装置であって、
前記二つの受信アンテナは、前記放送波に基づく信号成分である放送波成分が、前記信号再生部での処理に必要な信号強度で前記合成信号に含まれるように配置された
FM中継装置。 - 請求項2に記載のFM中継装置であって、
前記二つの受信アンテナで受信される前記放送波の位相差をΔθp、前記放送波のレベル差をΔPp、前記干渉波の位相差をΔθr、前記干渉波のレベル差をΔPr、前記信号再生部での処理に必要な信号強度に応じて設定される下限閾値をTHθ、THpとして、
前記二つの受信アンテナは、|Δθp-Δθr|≧THθ、及びΔPp-ΔPr≧THPのうち、少なくとも一方を満たすように配置された
FM中継装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のFM中継装置であって、
前記信号合成部は、
前記受信部から得られる前記二つの受信信号を、設定された合成係数に従って位相差及びレベル差が調整された状態で合成することで前記合成信号を生成するように構成された干渉波逆相合成部(401)と、
前記合成信号の信号品質を指標として前記合成係数を設定するように構成された係数設定部(402,404)と、
を備えるFM中継装置。 - 請求項4に記載のFM中継装置であって、
前記信号合成部は、予め設定された計測時間毎に、前記二つの受信信号の位相差の平均値及びレベル差の平均値を算出するように構成された差分検出部(403)を更に備え、
前記係数設定部は、前記干渉波が前記放送波より受信強度が大きい状態のときに、前記差分検出部での検出結果に従って前記合成係数を設定するように構成された FM中継装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のFM中継装置であって、
前記合成信号と前記送信信号とを用いて時間軸相関を算出し、前記時間軸相関の最大値である最大相関値、及び該最大相関値が得られるときの前記受信信号に対する前記送信信号の遅延時間を含んだ情報である遅延プロファイルを生成するように構成されたプロファイル生成部(432)と、
前記信号再生部で生成される前記送信信号を、前記遅延プロファイルに従って、前記遅延時間だけ遅延させ且つ前記最大相関値に応じた強度と位相に調整することでレプリカ信号を生成し、前記信号再生部に入力される前記合成信号から前記レプリカ信号を減じるように構成された抑制部(434,435)と、
を備え、
前記信号再生部は、前記送信信号の搬送波を、前記放送波の搬送波とは、FM放送において許容される中心周波数偏差の範囲内で設定されるオフセット周波数だけ異ならせるように構成された
FM中継装置。 - 請求項6に記載のFM中継装置であって、
前記プロファイル生成部は、前記オフセット周波数をΔfoとして、前記オフセット周波数Δfoの逆数であるTo=1/Δfoの時間幅で畳み込み演算を実行することで前記時間軸相関を生成するように構成された
FM中継装置。 - 請求項6または請求項7に記載のFM中継装置であって、
当該FM中継装置の起動時に、前記送信アンテナが送信する前記中継波の出力レベルを、予め設定された最小レベルに設定し、前記出力レベルを予め設定された最大レベルまで回り込み波除去の進捗に応じて段階的に調整するように構成された出力調整部(414)
を更に備えるFM中継装置。 - 請求項8に記載のFM中継装置であって、
当該FM中継装置の発振を検知するように構成された発振検知部(42)と、
前記プロファイル生成部にて生成された前記遅延プロファイルを記憶するように構成されたプロファイル記憶部(433)と、
を更に備え、
前記抑制部は、前記プロファイル記憶部の記憶内容に従って前記レプリカ信号を生成するように構成され、
前記プロファイル生成部は、前記発振検知部による発振検知時に、前記プロファイル記憶部の記憶内容を再設定する再設定処理を行うように構成された、
前記出力調整部は、前記起動時に加え、前記発振検知部による発振検知時にも、前記中継波の出力レベルを調整するように構成された、
FM中継装置。 - 請求項9に記載のFM中継装置であって、
前記プロファイル生成部は、前記再設定処理として、前記プロファイル記憶部の記憶内容を消去するように構成された
FM中継装置。 - 請求項9に記載のFM中継装置であって、
前記プロファイル記憶部には、前記遅延プロファイルの履歴が更に記憶されるように構成され、
前記プロファイル生成部は、前記再設定処理として、前記プロファイル記憶部の記憶内容を、前記遅延プロファイルの履歴を用いて発振検知前の状態に戻すように構成された、
FM中継装置。 - 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のFM中継装置であって、
前記受信部は、前記受信信号を、同相成分を表すI信号及び直交成分を表すQ信号に変換して出力し、
前記送信部は、前記I信号及び前記Q信号で表わされた前記送信信号を直交復調して送信するように構成された
FM中継装置。
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