JP2022049503A - 誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置 - Google Patents

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Yosuke Sato
明生 宇井
Akio Ui
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Masato Akita
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Shotaro Oka
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Tomonao Takamatsu
祐之 安井
Sukeyuki Yasui
晋弥 松田
Shinya Matsuda
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Abstract

【課題】低電圧での駆動を実現した上で誘電体や金属電極の劣化や分解を抑制することを可能にした誘電体バリア放電装置を提供する。【解決手段】実施形態の誘電体バリア放電装置1は、誘電体4と、誘電体4上に露出するように設けられた第1電極5と、誘電体4に覆われるように設けられた第2電極6と、第1電極5の近傍に誘電体に覆われるように設けられた第3電極7とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置に関する。
大気圧下で低温のプラズマを生成するための代表的な方法として、誘電体バリア放電(Dielectric Barrier Dischage:DBD)方式が知られている。DBDを適用した放電装置(以下、DBD装置とも記す。)は通常、1組の金属等からなる電極と誘電体とから構成され、1組の電極間に例えば数kVから数10kVの高電圧を印加することで、気体の放電(絶縁破壊)を発生させてプラズマを生成する。電圧波形を交流又はパルスとすることで、電子だけを集中的に加速(加熱)することができ、電子温度は10000~200000K程度(約1eV~20eV、約11000K=1eV)の高温となる一方で、気体の温度は室温程度(約300K)に抑えることができる。このような状態を非平衡プラズマ又は低温プラズマと呼ぶ。
DBD装置では、少なくとも一部の電極を誘電体で覆う構成とすることが一般的である。このような構成によれば、回路がショートして過大な電流が流れることを防ぐことができることから、DBD装置の安全性や制御性を高めることができ、DBD装置の幅広い分野への応用を可能にする。このようなDBD装置において、電極間に誘電体(絶縁体)を挟んで放電を行うことで安全性は向上するものの、動作電圧が高くなることが課題とされている。DBD装置を低電圧で駆動するための工夫として、電極間に配置される誘電体の薄肉化や比誘電率の高い材質の使用等が検討されている。しかしながら、誘電体の薄肉化等は放電に直接晒される誘電体や金属電極の表面の劣化や分解を招き、DBD電極及びDBD装置の耐久性や寿命を低下させるという問題がある。
特開2006-222019号公報
本発明が解決しようとする課題は、低電圧での駆動を実現した上で誘電体や金属電極の劣化や分解を抑制することを可能にした誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置を提供することにある。
実施形態の誘電体バリア放電電極は、誘電体と、前記誘電体の表面上に露出するように設けられた第1電極と、前記誘電体に覆われるように設けられた第2電極と、前記第1電極の近傍に前記誘電体に覆われるように設けられた第3電極とを具備する。
第1の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す断面図である。 図1に示す誘電体バリア放電装置の斜視図である。 図1に示す誘電体バリア放電装置の一部を拡大して示す断面図である。 第2の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す断面図である。 図4に示す誘電体バリア放電装置の斜視図である。 図4に示す誘電体バリア放電装置の他の断面図である。 第2の実施形態の誘電体バリア放電装置の変形例を示す断面図である。 第3の実施形態の誘電体バリア放電装置の第1の例を示す断面図である。 第3の実施形態の誘電体バリア放電装置の第2の例を示す断面図である。
以下、実施形態の誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、その説明を一部省略する場合がある。図面は模式的なものであり、各部の厚さと平面寸法との関係、各部の厚さの比率等は現実のものとは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す断面図、図2は第1の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す斜視図である。図1は図2のA-A線に沿った断面図である。図1及び図2に示す誘電体バリア放電装置1は、誘電体バリア放電電極2とそれに電圧を印加する電源3とを具備している。誘電体バリア放電電極2は、平板状の誘電体4と第1電極5と第2電極6と第3電極7とを備えている。電源3は第1電極5に電気的に接続されている。電源3から第1電極5に電圧を印加することによって、放電(絶縁破壊)を発生させてプラズマが生成される。第2電極6は基本的に接地されている(0V)。第3電極7は、必ずしも接地されている必要はないが、接地されていることが好ましい。
誘電体バリア放電電極2において、第1電極5は誘電体4の表面4a上に設けられており、板状や箔状等の形状を有している。ここで、誘電体4の表面4aに平行でかつ互いに交差する2方向をx方向(第1方向)及びy方向(第2方向)とし、x方向及びy方向と交差する方向をz方向(第3方向)とする。第1電極5は誘電体4上に露出され、かつx方向に延在している。第2電極6及び第3電極7は、誘電体4の内部に設けられており、誘電体4により覆われている。第2電極6はx方向及びy方向に延在しており、第3電極7はx方向に延在している。第1電極5と第2電極6及び第3電極7との間は、誘電体4により絶縁されている。第3電極7は、第1電極5との間で放電の起点となってプラズマを発生させるものである。第2電極6は、第3電極7で発生させたプラズマの発生面積を誘電体4の表面4aに沿ってy方向に拡大させるものである。
誘電体4には、例えば無アルカリガラスやホウケイ酸ガラス等のガラス材料、アルミナセラミックスや窒化ケイ素セラミックス等のセラミックス材料、エポキシ樹脂やポリエーテル樹脂等の樹脂材料等が用いられる。第1電極5、第2電極6、及び第3電極7には、例えば銅、銀、クロム、チタン、白金等の金属材料が用いられる。第1電極5に印加する電圧の波形としては、交流波形又はパルス波形が使用される。交流の周波数としては、数Hzから数GHzまで使用することができる。交流の周波数は数kHzから数MHzが典型的であり、GHzオーダーのマイクロ波を使用することも可能である。商用電源周波数(50又は60Hz)も使用可能である。パルス波形としては、数ナノ秒から数100マイクロ秒の立ち上がり時間をもつ波形を使用ことができる。
このような誘電体4上に露出した状態で設けられた第1電極5に電圧を印加すると、誘電体4の内部に設けられた被覆電極と第1電極5との間で絶縁破壊が生じてプラズマが発生する。第1電極5と被覆電極との間で放電を発生させやすくするためには、第1電極5と被覆電極との間の距離を狭くすることが有効である。そこで、誘電体4内に第2電極6のみを配置する場合、誘電体4の表面4aから第2電極6までの距離を狭めることによって、放電が発生しやすくなり、放電電圧を下げることができる。しかしながら、誘電体4の表面4aから第2電極6までの距離を狭め、第2電極6上の誘電体4を薄肉化することによって、プラズマを発生させた際に、誘電体4の劣化や削れ(掘れ)等が生じやすくなる。さらに、第2電極6自体の劣化や分解も生じやすくなる。これらは、誘電体バリア放電電極の耐久性を低下させる要因となる。
このような点に対し、第1の実施形態の誘電体バリア放電電極2では、誘電体4及び第2電極6の耐久性を高めることが可能な誘電体4内の位置に第2電極6を配置した上で、誘電体4内の第1電極5の近傍に第3電極7を配置している。第3電極7の配置位置は、図3に示すように、第1電極5と第3電極7との最短距離SD1が第1電極5と第2電極6との最短距離SD2より短くなるような位置とすることが好ましい。第1電極5までの距離が短い第3電極7を用いることによって、第1電極5と第3電極7との間で電界が局所的に高くなり、最初の放電(着火)が促進されて低電圧での駆動が可能となる。
第1電極5と第3電極7との間の放電が促進されてプラズマPが生じると、プラズマPは誘電体4の内部に設けられた第2電極6により誘電体4の表面4aに沿ってy方向に進展していくため、プラズマPの形成領域を広げることができると共に、第3電極7付近での放電の集中を抑制することができる。従って、誘電体4の薄肉化による劣化や削れ、さらに第2電極6及び第3電極7の劣化や分解を抑制しつつ、低電圧でプラズマPを発生することができる。すなわち、プラズマPの低電圧での形成性を高めた上で、誘電体バリア放電電極2の耐久性を向上させることが可能になる。
上記したように、第3電極7による放電の促進と第2電極6による誘電体4の耐久性の向上及びプラズマPの拡張を実現する上で、図3に示すように、第3電極7の誘電体4の表面4aからのz方向の距離L2が第2電極6の誘電体4の表面4aからのz方向の距離L1より短くなるように、第2電極6及び第3電極7を設置することが好ましい。さらに、距離L1は5mm以上とすることが好ましく、距離L2は5mm未満とすることが好ましい。距離L1が5mm以上20mm以下となるように第2電極6を配置することで、誘電体4の耐久性を高めつつ、プラズマPの持続性及び拡張性を向上させることができる。距離L2は放電を促進しつつ、第1電極5と第3電極7との間のショート等を抑制する上で、1mm以上5mm未満とすることが好ましく、3mm以下がより好ましい。
第2電極6は、前述したようにx方向及びy方向に延在するように設けられている。第2電極6は、例えば厚さ(z方向の寸法)が10μm以上2mm以下の板状又は箔状の形状を有していることが好ましい。第2電極6のx方向の長さは5mm以上とすることが好ましく、またx方向の長さに対するy方向の長さのアスペクト比は5以上となるように、第2電極6のx方向の長さ及びy方向の長さを設定することが好ましい。これによって、プラズマPの進展性及び拡張性を高めることができる。また、第3電極7は放電の起点となればよいため、例えばワイヤ状や棒状の形状を有することができる。第1電極5は、電源3から印加される電圧に耐え得る程度の厚さを有し、かつプラズマPのx方向への拡がりを実現し得る長さを有していればよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置について、図4ないし図7を参照して説明する。図4は第2の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す断面図、図5は第2の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す斜視図、図6は第2の実施形態の誘電体バリア放電装置を示す断面図である。図4は図5のA-A線に沿った断面図、図6は図5のB-B線に沿った断面図である。図4、図5、及び図6に示す誘電体バリア放電装置1は、第1の実施形態と同様に、誘電体バリア放電電極2とそれに電圧を印加する電源3とを具備している。第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2と第1の実施形態の誘電体バリア放電電極2との違いは、第2電極6の構造が異なると共に、第3電極7を有していない点である。それ以外について、第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2は第1の実施形態の誘電体バリア放電電極2と同様な構成を有している。
第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2は、第3電極7を有しておらず、それに代えて第2電極6が凸部8を有している。第2電極6は第1の実施形態と同様に、x方向及びy方向に延在している。このような形状に加えて、第2電極6は第1電極5側の端部に設けられた凸部8を有している。凸部8は第1電極5に向けてz方向に突出する形状を有している。第2電極6の第1電極5までの距離が狭まるように設けられた凸部8は、第1の実施形態の第3電極7と同様に機能する。
第2電極6の凸部8は、誘電体4の表面4aからの距離が第1の実施形態の第3電極7と同様になるように配置されている。第2電極6の本体部分は、第1の実施形態の第2電極6と同様に配置されている。具体的には、第2電極6の凸部8は、誘電体4の表面4aからの距離(L2)が第1の実施形態の第3電極7と同様に5mm未満となるように、誘電体4内に配置されていることが好ましい。距離(L2)は3mm以下がより好ましい。第2電極6の凸部8を除く本体部分は、誘電体4の表面4aからの距離(L1)が第1の実施形態の第2電極6と同様に5mm以上となるように、誘電体4内に配置されていることが好ましい。凸部8の距離(L2)や第2電極6の本体部分の距離(L1)は、第1の実施形態と同様に設定することが好ましい。
第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2によれば、第1電極5と凸部8との間で電界が局所的に高くなり、最初の放電(着火)が促進されて低電圧での駆動が可能となる。第1電極5と凸部8との間の放電が促進されてプラズマPが生じると、プラズマPは誘電体4の内部に設けられた第2電極6の本体部分により誘電体4の表面4aに沿ってy方向に進展していくため、プラズマPの形成領域を広げることができると共に、凸部8付近での放電の集中を抑制することができる。従って、誘電体4の薄肉化による劣化や削れ、さらに第2電極6の劣化や分解を抑制しつつ、低電圧でプラズマPを発生させることができる。すなわち、プラズマPの低電圧での形成性を高めた上で、誘電体バリア放電電極2の耐久性を向上させることが可能になる。
図4ないし図6では、x方向に連続して延伸した凸部8を有する第2電極6を示したが、凸部8はこれに限られるものではない。例えば、図7に示すように、第2電極6x方向に離間して設けられた複数の凸部8を有していてもよい。このような形状を有する複数の凸部8であっても、x方向に連続して延伸した凸部8と同様な効果を得ることができる。すなわち、第1電極5と複数の凸部8との間で最初の放電(着火)が促進され、これにより低電圧での駆動が可能となる。図7に示す凸部の形状は、角錐や円錐等の先端が尖った形状に限らず、半球、円柱、角柱等であってもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の誘電体バリア放電電極及び誘電体バリア放電装置について、図8及び図9を参照して説明する。図8は第3の実施形態の誘電体バリア放電装置の第1の例を示す断面図、図9は第3の実施形態の誘電体バリア放電装置の第2の例を示す断面図である。図8及び図9に示す誘電体バリア放電装置1は、第2の実施形態と同様に、誘電体バリア放電電極2とそれに電圧を印加する電源3とを具備している。第3の実施形態の誘電体バリア放電電極2と第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2との違いは、第2電極6の構造が異なる点である。第3の実施形態の誘電体バリア放電電極2は、それ以外について第2の実施形態の誘電体バリア放電電極2と同様な構成を有している。
第3の実施形態の誘電体バリア放電電極2は、第2の実施形態の第2電極6に設けられた凸部8に代えて、誘電体4の表面4a側の第2電極6の第1面6aを誘電体4内に傾斜させて配置している。第2電極6は、第1電極5側の第1端部とy方向における他方の第2端部とを有している。第2電極6は、誘電体4の表面4aから第1端部までの第1距離が誘電体4の表面4aから第2端部までの第2距離より短くなるように、第1面6aが傾斜された状態で誘電体4内に配置されている。
図8及び図9に示す第2電極6は、いずれも第1距離が第2距離より短くなる第1面6aを有している。図8に示す第2電極6において、第1面6aとは反対側の第2面6bは誘電体4の表面4aと平行とされている。図9に示す第2電極6において、第1面6aとは反対側の第2面6bは第1面6aと平行とされている。このように、第2電極6の第1距離を第2距離より短くするにあたって、図8に示すように、第1面6aのみが誘電体4に対して傾斜された形状であってもよいし、図9に示すように、第2電極6全体を誘電体4に対して傾斜させてもよい。図8に示す第2電極6は、第1面6aが傾斜するように変形された長方体形状を有している。図9に示す第2電極6は、一般的な長方体形状を有しており、そのような第2電極6を誘電体4内に傾斜させて配置している。
第3の実施形態の第2電極6において、第1端部は誘電体4の表面4aからの距離(L2)が第1の実施形態の第3電極7と同様に5mm未満となるように、誘電体4内に配置されていることが好ましい。距離(L2)は3mm以下がより好ましい。第2端部は誘電体4の表面4aからの距離(L1)が第1の実施形態の第2電極6と同様に5mm以上となるように、誘電体4内に配置されていることが好ましい。第1端部の距離(L2)や第2端部の距離(L1)は、第1の実施形態の距離L1や距離L2と同様に設定することが好ましい。第2電極6の傾斜配置によって、第2の実施形態と同様な効果が得られる。
すなわち、第3の実施形態の誘電体バリア放電電極2によれば、第1電極5と第2電極6の第1端部との間で電界が局所的に高くなり、最初の放電(着火)が促進されて低電圧での駆動が可能となる。第1電極5と第2電極6の第1端部との間の放電が促進されてプラズマPが生じると、プラズマPは誘電体4の内部に設けられた第2電極6により誘電体4の表面4aに沿ってy方向に進展していくため、プラズマPの形成領域を広げることができると共に、第1端部での放電の集中を抑制することができる。この際、第2電極6は傾斜配置されており、第2端部に向けて徐々に誘電体4の表面4aから第2電極6までの距離が広がるため、誘電体4や第2電極6の劣化を抑制することができる。従って、誘電体4の全体的な薄肉化による劣化や削れ、さらに第2電極6の劣化や分解を抑制しつつ、低電圧でプラズマPを発生させることができる。すなわち、プラズマPの低電圧での形成性を高めた上で、誘電体バリア放電電極2の耐久性を向上させることが可能になる。
図8及び図9では、平面状の第1面6aを有する第2電極6を示したが、第2電極6はこれに限られるものではない。例えば、第2電極6は第1端部から第2端部に向けて階段状に低下させた第1面6aを有していてもよい。この場合、図8に示す第2電極6に代えて、第1端部から第2端部に向けて、段階的に誘電体4の表面4aからの距離が大きくなるように、階段状に形成した第1面6aを適用することができる。このような形状の第1面6aを有する第2電極6であっても、第1電極5と第2電極6の第1端部との間で最初の放電(着火)を促進し、低電圧でプラズマを発生させることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施し得るものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…誘電体バリア放電装置、2…誘電体バリア放電電極、3…電源、4…誘電体、5…第1電極、6…第2電極、7…第3電極、8…凸部。

Claims (14)

  1. 誘電体と、
    前記誘電体の表面上に露出するように設けられた第1電極と、
    前記誘電体に覆われるように設けられた第2電極と、
    前記第1電極の近傍に前記誘電体に覆われるように設けられた第3電極と
    を具備する誘起体バリア放電電極。
  2. 前記第3電極は、前記第1電極と前記第3電極との最短距離が前記第1電極と前記第2電極との最短距離より短くなるように配置されている、請求項1に記載の誘起体バリア放電電極。
  3. 前記第1電極は、前記誘電体の前記表面と平行な第1方向に延在しており、
    前記第2電極は、前記第1方向及び前記表面と平行でかつ前記第1方向と交差する第2方向に延在しており、
    前記第3電極は、前記第1方向に延在している、請求項1又は請求項2に記載の誘起体バリア放電電極。
  4. 前記第3電極は、前記誘電体の前記表面と平行な第1方向及び第2方向と交差する第3方向における前記誘電体の前記表面からの距離が、前記第2電極の前記第3方向における前記誘電体の前記表面からの距離より短くなるように配置されている、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の誘起体バリア放電電極。
  5. 前記第2電極は、前記誘電体の前記表面から前記第3方向における距離が5mm以上になるように前記誘電体内に埋め込まれており、かつ前記第1方向の長さが5mm以上で、前記第1方向の長さに対する前記第2方向の長さのアスペクト比が5以上となる形状を有し、
    前記第3電極は、前記誘電体の前記表面から前記第3方向における距離が5mm未満になるように前記誘電体内に埋め込まれている、請求項4に記載の誘起体バリア放電電極。
  6. 誘電体と、
    前記誘電体の表面上に露出するように設けられた第1電極と、
    前記誘電体に覆われるように設けられた第2電極とを具備する誘起体バリア放電電極であって、
    前記第2電極は、前記第1電極側の端部に設けられ、前記第1電極に向けて突出させた凸部を有する、誘起体バリア放電電極。
  7. 前記第1電極は、前記誘電体の前記表面と平行な第1方向に延在しており、
    前記第2電極は、前記第1方向及び前記表面と平行でかつ前記第1方向と交差する第2方向に延在しており、かつ前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に突出する前記凸部を有する、請求項6に記載の誘起体バリア放電電極。
  8. 前記第2電極の前記凸部は、前記第1方向に延在している、請求項7に記載の誘起体バリア放電電極。
  9. 前記第2電極は、前記第1方向に離間して設けられた複数の前記凸部を有する、請求項7に記載の誘起体バリア放電電極。
  10. 誘電体と、
    前記誘電体の表面上に露出するように設けられた第1電極と、
    前記誘電体に覆われるように設けられた第2電極とを具備する誘起体バリア放電電極であって、
    前記第1電極は、前記誘電体の前記表面と平行な第1方向に延在しており、
    前記第2電極は、前記第1方向及び前記誘電体の前記表面と平行でかつ前記第1方向と交差する第2方向に延在していると共に、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向において、前記第1電極側の一方の端部から前記誘電体の前記表面までの第1距離が他方の端部から前記誘電体の前記表面までの第2距離より短くなるように、前記誘電体内に埋め込まれている、誘起体バリア放電電極。
  11. 前記第2電極は、前記第1距離が前記第2距離より短くなる第1面を有する、請求項10に記載の誘起体バリア放電電極。
  12. 前記第2電極は、前記誘電体の前記表面と平行な第2面を有する、請求項11に記載の誘起体バリア放電電極。
  13. 前記第2電極は、前記第1面と平行な第2面を有する、請求項11に記載の誘起体バリア放電電極。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の誘起体バリア放電電極と、
    前記誘起体バリア放電電極の少なくとも前記第1電極に電気的に接続された電源と
    を具備する誘起体バリア放電装置。
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