JP2022049423A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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雅樹 中山
Masaki Nakayama
敦 岡本
Atsushi Okamoto
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【課題】熱源側熱交換器の熱交換効率を向上させる。【解決手段】冷凍サイクル装置1は、冷媒回路30と、制御部と、を備える。冷媒回路30は、第1圧縮要素11a、第2圧縮要素12a、第1熱源側熱交換器211、第2熱源側熱交換器212、第1熱源側膨張機構221、第2熱源側膨張機構222、利用側熱交換器111を順次接続している。冷媒回路30においては、第1圧縮要素11a、第2圧縮要素12aから出た冷媒が、第1熱源側熱交換器211、第2熱源側熱交換器212のそれぞれ異なる列に配置されるパスに分配される。冷媒回路30においては、分配されたそれぞれのパスの後に、第1熱源側膨張機構221、第2熱源側膨張機構222が接続されている。制御部は、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度を、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度よりも低く制御する。【選択図】図1

Description

冷凍サイクル装置に関する。
従来、特許文献1(特開2009-150562号公報)に開示されているように、複数系統の独立した冷凍回路が設けられている装置であって、少なくとも1つの冷凍回路は能力可変式の圧縮機により運転され、他の冷凍回路は能力可変式の圧縮機よりも高出力の一定速圧縮機により運転される冷凍回路を有する冷凍装置が知られている。
上記特許文献1に記載の冷凍装置では、1つの空冷式の凝縮器を共用している。この凝縮器は、能力可変式の圧縮機により運転される冷凍回路が使用する伝熱管を風下側に配し、一定速圧縮機により運転される冷凍回路が使用する伝熱管を風上側に配した構造を取る。
上記特許文献1に記載の冷凍装置では、凝縮器の風下側の伝熱管を流れる冷媒が熱交換を行う室外空気は、予め凝縮器の風上側の伝熱管を流れる冷媒と熱交換を行って温度が上昇している室外空気である。このため、凝縮器の風下側の伝熱管において、熱交換効率が低下している。
第1観点の冷凍サイクル装置は、冷媒回路と、制御部と、を備える。冷媒回路は、複数の圧縮要素、空気と熱交換を行う複数列の熱源側熱交換器、複数の絞り手段、利用側熱交換器を順次接続している。冷媒回路においては、複数の圧縮要素から出た冷媒が、複数列の熱源側熱交換器のそれぞれ異なる列に配置されるパスに分配される。冷媒回路においては、分配されたそれぞれのパスの後に、絞り手段が接続されている。制御部は、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度を、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度よりも低く制御する。
本開示に係る冷凍サイクル装置では、複数列の熱源側熱交換器における熱交換効率を向上させることができる。
第2観点の冷凍サイクル装置は、第1観点に係る冷凍サイクル装置であって、以下のような回路構成を特徴とする。複数の圧縮要素は、低段側の圧縮要素と高段側の圧縮要素とを有する。複数列の熱源側熱交換器が冷媒の凝縮器として機能する第1運転時に低段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、複数列の熱源側熱交換器の風上側のパスと高段側の圧縮要素の吸入側とに分配される。高段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、複数列の熱源側熱交換器の風下側のパスを通る。
本開示に係る冷凍サイクル装置では、複数列の熱源側熱交換器における熱交換効率を向上させることができる。
第3観点の冷凍サイクル装置は、第2観点に係る冷凍サイクル装置であって、低段側の圧縮要素と、高段側の圧縮要素と、の間にインタークーラを設置する。冷凍サイクル装置は、インタークーラで冷却された冷媒を、高段側の圧縮要素が吸い込むよう構成されている。
本開示に係る冷凍サイクル装置では、複数列の熱源側熱交換器における熱交換効率を更に向上させることができる。
冷凍サイクル装置の概略構成図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 複数列の熱源側熱交換器の斜視図である。 複数列の熱源側熱交換器の断面図である。 複数列の熱源側熱交換器の断面図である。 複数列の熱源側熱交換器を通過する室外空気の温度変化の例を概略的に示す図である。 インタークーラを備える冷凍サイクル装置の概略構成図である。 インタークーラを備える冷凍サイクル装置の概略構成図である。 第1運転と第2運転とを切り替え可能に構成された冷凍サイクル装置の概略構成図である。 第1運転と第2運転とを切り替え可能に構成された冷凍サイクル装置の概略構成図である。 第1運転と第2運転とを切り替え可能に構成された冷凍サイクル装置の概略構成図である。 過冷却器を備える冷凍サイクル装置の概略構成図である。 エコノマイザ熱交換器を備える冷凍サイクル装置の概略構成図である。 第1吸入管と第2吸入管とを備える冷凍サイクル装置の概略構成図である。 従来技術に係る複数列の熱源側熱交換器を通過する室外空気の温度変化の例を概略的に示す図である。
<第1実施形態>
(1)冷凍サイクル装置の全体構成
図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、熱源側ユニット201と利用側ユニット101とを備えている。また、冷凍サイクル装置1は、冷媒が充填された冷媒回路30を備えている。冷媒回路30は、熱源側ユニット201に収容された熱源側回路部20と利用側ユニット101に収容された利用側回路部とが、ガス側連絡管117a及び液側連絡管117bによって接続されることで構成されている。本実施形態において、冷凍サイクル装置1は、冷房運転(第1運転)を行う。
(2)詳細構成
(2-1)利用側ユニット
利用側ユニット101は、ビル等の屋内の天井に、埋め込みや吊り下げ等により設置されるか、あるいは屋内の壁面に壁掛け等により設置されることで、空調対象空間の空気調和を行うユニットである。利用側ユニット101は、ガス側連絡管117a及び液側連絡管117bを介して熱源側ユニット201に接続されており、冷媒回路30の一部を構成する。
利用側ユニット101は、利用側熱交換器111と、利用側膨張機構121とを有する。利用側熱交換器111は、冷媒と室内空気との熱交換を行うことで室内の空調負荷(熱負荷)を処理する熱交換器である。利用側熱交換器111は、タイプを限定するものではないが、例えば複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有するフィンアンドチューブ型の熱交換器である。利用側膨張機構121は、冷媒を膨張させる機構である。利用側膨張機構121は例えば、開度可変の電動膨張弁である。ただし、利用側膨張機構121は電動膨張弁に限定されるものではなく、冷凍サイクル装置において一般に膨張機構として使用される機構が適宜選択されればよい。
また、利用側ユニット101は、利用側ユニット101を構成する各部の動作を制御する利用側制御部170を有する(図2参照)。利用側制御部170は、熱源側制御部270と通信回線で結ばれることによって、制御部70を構成する。
利用側制御部170は、利用側ユニット101を制御するために設けられたCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を有するマイクロコンピュータと、各種電気部品と、を含んでいる。CPUは、メモリ等に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、CPUは、プログラムに従って、演算結果をメモリに書き込んだり、メモリに記憶されている情報を読み出したりすることができる。利用側制御部170は、通信回線を介し、熱源側制御部270との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能に構成されている。また、利用側制御部170は、利用側ユニット101を操作するためのリモコン(図示せず)から送信される冷凍サイクル装置1の運転、停止に関する信号や、各種設定に関する信号等を受信可能に構成されている。
なお、本実施形態では、1台の利用側ユニット101を備える冷凍サイクル装置1について説明するが、利用側ユニットの台数はこれに限定されるものではなく、適宜選択されればよい。また、利用側ユニット101に配置される利用側膨張機構121は必須の構成ではなく、利用側ユニット101は利用側膨張機構121を有しない構成を採るものであってもよい。
(2-2)熱源側ユニット
熱源側ユニット201は、ビル等の建物の屋上あるいはビル等の建物の周囲に設置される。熱源側ユニット201は、ガス側連絡管117a及び液側連絡管117bを介して利用側ユニット101に接続されており、冷媒回路30の一部を構成する。本実施形態に係る熱源側ユニット201としては、例えば背面側及び側面側から取り込んだ室外空気を正面方向へ吹き出す、いわゆるトランク型の熱源側ユニットを用いることができる。ただし、熱源側ユニット201の型式はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば熱源側ユニット201は、室外空気の吸込口が側面に形成され、吹出口が天面に形成される、いわゆる上吹き型の熱源側ユニットであってもよい。この他、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、熱源側ユニットのタイプは適宜選択されればよい。
熱源側ユニット201は主として、複数の圧縮要素と、複数列の熱源側熱交換器と、複数の絞り手段及び熱源側ファン24を有する。
また、熱源側ユニット201の各部は、熱源側回路部20を構成する各種配管によって接続されている。熱源側回路部20は例えば、吸入管7、吐出管8、第1熱源側分岐流路21、第2熱源側分岐流路22、熱源側液配管23を有する。第1熱源側分岐流路21は、第1管21a、第1熱源側熱交換器211、第2管21bからなる(図1参照)。第2熱源側分岐流路22は、第1管22a、第2管22b、第2熱源側熱交換器212、第3管22cからなる(図1参照)。
熱源側ユニット201は、熱源側ユニット201を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部270を有する(図2参照)。熱源側制御部270は、利用側制御部170と通信回線で結ばれることによって、制御部70を構成する。熱源側制御部270は、熱源側ユニット201を制御するために設けられたCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を有するマイクロコンピュータと、各種電気部品とを含んでいる。CPUは、メモリ等に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、CPUは、プログラムに従って、演算結果をメモリに書き込んだり、メモリに記憶されている情報を読み出したりすることができる。熱源側制御部270は、通信回線を介して、利用側制御部170との間で制御信号等のやりとりを行うことが可能に構成されている。
(2-2-1)複数の圧縮要素
本実施形態に係る熱源側ユニット201は、冷媒を圧縮する複数の圧縮要素として、第1圧縮要素11aと第2圧縮要素12aとを有する(図1参照)。本実施形態において、第1圧縮要素11aは低段側の圧縮要素であり、第2圧縮要素12aは高段側の圧縮要素である。第1圧縮要素11aは例えば、単段圧縮構造の第1圧縮機11に含まれている。また、第2圧縮要素12aは例えば、第1圧縮機11とは別体の圧縮機であって、単段圧縮構造の第2圧縮機12に含まれている。第1圧縮機11及び第2圧縮機12は、熱源側制御部270によって制御される(図2参照)。
第1圧縮機11及び第2圧縮機12は、タイプを限定するものではないが、例えばロータリ式の容積圧縮機である。なお、第1圧縮機11及び第2圧縮機12はスクロール式もしくはスイング式の容積圧縮機であってもよい。第1圧縮要素11a及び第2圧縮要素12aは、それぞれ図示しないモータによって駆動される。ここでは、各モータは、インバータによる回転数制御が可能なモータである。各モータの回転数(運転周波数)が熱源側制御部270によって制御されることで、第1圧縮機11及び第2圧縮機12の容量が制御される。なお、第1圧縮要素11a及び第2圧縮要素12aは、モータ以外の原動機(例えば内燃機関)により駆動されてもよい。
本実施形態に係る第1圧縮機11は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入管7から吸入し、吸入した冷媒を第1圧縮要素11aで冷凍サイクルにおける中間圧にまで圧縮し、圧縮した冷媒を吐出管8に吐出する機器である。本実施形態において、第1圧縮要素11aは、熱源側制御部270に制御されることで、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1となるように冷媒を圧縮する。第1凝縮温度Tc1は、後述する第2凝縮温度Tc2よりも低温の凝縮温度である。
本実施形態において、第1圧縮要素11aで圧縮され、吐出管8に吐出された冷媒は、図1に示す点Aにおいて、第1熱源側分岐流路21と、第2熱源側分岐流路22と、に分岐して流れる。第1熱源側分岐流路21(第1管21a)に流れた冷媒は、後述する第1熱源側熱交換器211に送られる。第2熱源側分岐流路22(第1管22a)に流れた冷媒は、第2圧縮機12に吸入される。
本実施形態に係る第2圧縮機12は、冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を第1管22aから吸入し、吸入した冷媒を第2圧縮要素12aで冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮し、圧縮した冷媒を第2管22bに吐出する機器である。本実施形態において、第2圧縮要素12aは、熱源側制御部270に制御されることで、凝縮温度が第2凝縮温度Tc2となるように冷媒を圧縮する。第2凝縮温度Tc2は、第1凝縮温度Tc1よりも高温の凝縮温度である。
本実施形態において、第2圧縮要素12aで圧縮され、第2管22bに吐出された冷媒は、後述する第2熱源側熱交換器212に送られる。
ここでは、熱源側ユニット201が複数の圧縮要素として第1圧縮要素11aと第2圧縮要素12aとを有する例について説明したが、圧縮要素の数量はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。
また、ここでは、第1圧縮要素11aが第1圧縮機11に含まれており、第2圧縮要素12aが第2圧縮機12に含まれており、第1圧縮機11と第2圧縮機12とはそれぞれ別体である例について説明した。しかしながら、複数の圧縮要素の構成はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。例えば、本開示に係る冷凍サイクル装置1は、複数の圧縮要素を有する1台の多段圧縮機を備えるものであってもよい。
(2-2-2)複数列の熱源側熱交換器
本実施形態に係る熱源側ユニット201は、複数列の熱源側熱交換器として、熱源側熱交換器210を有する。また、本実施形態において、熱源側熱交換器210の近傍には、室外空気を熱源側熱交換器210へ送るための熱源側ファン24が設けられている。熱源側熱交換器210では、熱源側ファン24によって送られる室外空気と、熱源側熱交換器210を流れる冷媒と、の間で熱交換が行われる。
本実施形態において、熱源側熱交換器210は、熱源側ファン24によって生成される空気の流れ方向AFにおいて、伝熱管が2列に配置された構造を有している(図3参照)。本実施形態において、伝熱管の列とは、上下方向に並んで配置された複数の伝熱管の集まりである。換言すると、熱源側熱交換器210は、風上側の伝熱管の列と、風下側の伝熱管の列と、からなる2列の伝熱管を有している。なお、熱源側熱交換器210の形状は、図3に示される形状に限定されるものではなく、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。例えば、熱源側熱交換器210の形状は、平面視において、略U字状、略V字状、略I字状を呈するものであってもよい。
本実施形態において、熱源側熱交換器210は、第1熱源側熱交換器211と、第1熱源側熱交換器211とは別体の第2熱源側熱交換器212とを有する(図3参照)。第1熱源側熱交換器211及び第2熱源側熱交換器212は、複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有するフィンアンドチューブ型の熱交換器である。以下では、第1熱源側熱交換器211が有する伝熱管を第1伝熱管31、第2熱源側熱交換器212が有する伝熱管を第2伝熱管32とする(図3参照)。また、第1熱源側熱交換器211が有する伝熱フィンを第1伝熱フィン41、第2熱源側熱交換器212が有する伝熱フィンを第2伝熱フィン42とする(図3参照)。図3及び図4に示すように、本実施形態においては、第1伝熱管31が風上側であり、第2伝熱管32が風下側である。第1伝熱管31及び第2伝熱管32の内部には、冷媒が流れる冷媒流路が形成されている。換言すると、第1熱源側熱交換器211は風上側のパスであり、第2熱源側熱交換器212は風下側のパスである。限定するものではないが、第1伝熱管31及び第2伝熱管32は、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製の扁平多穴管である。熱源側ファン24によって送られる室外空気は、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒と熱交換を行った後に、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒と熱交換を行う。
図1に示すように、本実施形態において、第1熱源側熱交換器211のガス側は、第1管21aと接続されている。第1熱源側熱交換器211の液側は、第2管21bと接続されている。また、図1に示すように、第1熱源側熱交換器211には、第1圧力センサ241が取り付けられており、第2管21bの第1熱源側熱交換器211と第1熱源側膨張機構221との間には、第1温度センサ261が取り付けられている。第1圧縮機11の第1圧縮要素11aで冷凍サイクルにおける中間圧にまで圧縮された冷媒であって、第1熱源側分岐流路21(第1管21a)に流れた冷媒は、第1熱源側熱交換器211に流れる。第1運転が行われる際、第1熱源側熱交換器211に流れた冷媒は、室外空気と熱交換を行うことで凝縮する。第1熱源側熱交換器211において室外空気と熱交換を行った冷媒は、第2管21bに流れる。
図1に示すように、本実施形態において、第2熱源側熱交換器212のガス側は、第1管22aと接続されている。第2熱源側熱交換器212の液側は、第2管22bと接続されている。また、図1に示すように、第2熱源側熱交換器212には、第2圧力センサ242が取り付けられており、第3管22cの第2熱源側熱交換器212と第2熱源側膨張機構222との間には、第2温度センサ262が取り付けられている。第2熱源側分岐流路22(第1管22a)に流れた冷媒であって、第2圧縮機12の第2圧縮要素12aで冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮された冷媒は、第2熱源側熱交換器212に流れる。第1運転が行われる際、第2熱源側熱交換器212に流れた冷媒は、第1熱源側熱交換器211において熱交換を行った室外空気と熱交換を行うことで凝縮する。
上記の通り、第1圧縮機11から第2熱源側分岐流路22に流れて、第2圧縮要素12aで冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮された冷媒は、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1から第2凝縮温度Tc2に上昇する。このため、第2熱源側熱交換器212に流れた冷媒は、第1熱源側熱交換器211において熱交換を行ったことで温度が上昇している室外空気と、効率よく熱交換を行うことができる。第2熱源側熱交換器212において室外空気と熱交換を行った冷媒は、第2管22bに流れる。
ここでは、複数列の熱源側熱交換器としての熱源側熱交換器210が、それぞれ別体の熱交換器である第1熱源側熱交換器211と第2熱源側熱交換器212とを有する例について説明した。しかしながら、複数列の熱源側熱交換器の例はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。例えば複数列の熱源側熱交換器は、1台の熱交換器からなるものであってもよい。あるいは、複数列の熱源側熱交換器は、1台の熱交換器が補助熱交換器を有することで構成されるものであってもよい。
また、ここでは、第1伝熱管31及び第2伝熱管32がアルミニウム製もしくはアルミニウム合金製の扁平多穴管である例について説明した。しかしながら、本実施形態に係る伝熱管は、扁平多穴管に限定されるものではなく、内部に単一の冷媒流路を形成する扁平管であってもよい。また、伝熱管は、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製の扁平多穴管に限定されるものではなく、断面が円形状で銅製の円管であってもよい(図5参照)。
また、ここでは、複数列の熱源側熱交換器としての熱源側熱交換器210が、熱源側ファン24によって生成される空気の流れ方向AFにおいて、伝熱管が2列に配置された構造を有していると説明した。しかしながら、複数列の熱源側熱交換器の構成はこれに限定されるものではなく、空気の流れ方向AFにおいて、より多くの伝熱管の列を有するものであってもよい。
(2-2-3)複数の絞り手段
本実施形態に係る熱源側ユニット201は、複数の絞り手段として、第1熱源側膨張機構221と第2熱源側膨張機構222とを有する(図1参照)。第1熱源側膨張機構221及び第2熱源側膨張機構222は、冷媒を膨張させる機構である。第1熱源側膨張機構221及び第2熱源側膨張機構222は例えば、開度可変の電動膨張弁である。ただし、第1熱源側膨張機構221及び第2熱源側膨張機構222の構成は電動膨張弁に限定されるものではなく、冷凍サイクル装置に一般に膨張機構として使用される機構が適宜選択されればよい。第1熱源側膨張機構221及び第2熱源側膨張機構222の開度は、冷凍サイクル装置1が有する各種センサが検出した圧力及び温度に基づいて、熱源側制御部270によって制御される。
本実施形態において、第1熱源側膨張機構221は、第2管21bに取り付けられている。第1熱源側膨張機構221は、第1熱源側熱交換器211に流れて室外空気と熱交換を行った冷媒であって、第2管21bに流れる冷媒を減圧する。第1熱源側膨張機構221の開度は、例えば第1圧力センサ241が検出した冷媒の圧力や、第1温度センサ261が検出した冷媒の過冷却度に基づいて、熱源側制御部270によって制御される。第1熱源側膨張機構221において減圧された冷媒は、第2管21bを流れ、図1の点Bで第3管22cを流れる冷媒と合流する。
本実施形態において、第2熱源側膨張機構222は、第3管22cに取り付けられている。第2熱源側膨張機構222は、第2熱源側熱交換器212に流れて室外空気と熱交換を行った冷媒であって、第3管22cに流れる冷媒を減圧する。第2熱源側膨張機構222の開度は、例えば第2圧力センサ242が検出した冷媒の圧力や、第2温度センサ262が検出した冷媒の過冷却度に基づいて、熱源側制御部270によって制御される。第2熱源側膨張機構222において減圧された冷媒は第3管22cを流れ、図1の点Bで、第2管21bを流れる冷媒と合流する。
(2-2-4)熱源側ファン
熱源側ファン24は、外部から熱源側ユニット201内に流入し、熱源側熱交換器210を通過し、熱源側ユニット201外へ流出する空気の流れAFを生成する送風機である。熱源側ファン24は、熱源側制御部270によって回転数が制御される。限定するものではないが、本実施形態に係る熱源側ファン24は、プロペラファンである。ただし、熱源側ファン24の種類は適宜選択されればよく、熱源側ファン24は例えばクロスフローファンであってもよい。
(2-3)制御部
制御部70は、冷凍サイクル装置1を構成する各部の機器の動作を制御する。本実施形態において、制御部70は利用側制御部170と熱源側制御部270とが通信回線で結ばれることによって構成される(図2参照)。なお、図2に示す制御部70の構成は一例であり、制御部70は、本実施形態の制御部70が発揮する機能と同様の機能を、論理回路等のハードウェアにより実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実現してもよい。また、ここでは利用側制御部170と熱源側制御部270とが制御部70を構成するが、これに限定されるものではない。例えば、利用側制御部170と熱源側制御部270とに加えて、あるいは利用側制御部170と熱源側制御部270とに代えて、本実施形態で説明する制御部70の機能の一部又は全部を実現する制御部を有してもよい。
また、制御部70は、本実施形態で説明する機能の一部又は全部を有していなくてもよい。例えば、本実施形態で説明する制御部70の機能の一部又は全部は、冷凍サイクル装置1とは別の場所に設置されるサーバ等により実現されてもよい。
(2-3-1)
本実施形態において、冷凍サイクル装置1は、外気温センサ230、第1圧力センサ241、第2圧力センサ242、第1温度センサ261、第2温度センサ262を有する。制御部70は、これらの各種センサが検出する圧力及び温度を受け取り、記憶することで、冷凍サイクル装置1の各種構成機器を制御することができる。
制御部70は、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度を、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度よりも低く制御する。本実施形態では、風上側のパスは第1熱源側熱交換器211であり、風下側のパスは第2熱源側熱交換器212である。また、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度は第1凝縮温度Tc1であり、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度は第2凝縮温度Tc2である。
例えば、外気温センサ230が検出した外気温度が46℃であり、第2凝縮温度Tc2が56℃となるように制御されている場合、制御部70は、第1圧縮機11のモータの回転数(運転周波数)を低下させることで、第1凝縮温度Tc1を51℃とする。なお、これらの数値及び制御の態様は一例であり、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。
あるいは、例えば外気温センサ230が検出した外気温度が25℃であり、第2凝縮温度Tc2が41℃となるように制御されている場合、制御部70は、第1圧縮機11のモータの回転数(運転周波数)を低下させることで、第1凝縮温度Tc1を35℃とする。なお、これらの数値及び制御の態様は一例であり、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。
このように、本実施形態に係る制御部70は、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒の凝縮温度である第1凝縮温度Tc1を、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒の凝縮温度である第2凝縮温度Tc2よりも低く制御する。
(3)冷凍サイクル装置の動作
次に、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1の動作について説明する。冷凍サイクル装置1では、制御部70が第1運転を行うことで、空気調和を実現する。
(3-1)第1運転
第1運転は、制御部70が、利用側熱交換器111を蒸発器として機能させ、熱源側熱交換器210を凝縮器として機能させる運転状態(冷房運転)である。
本実施形態に係る冷媒回路30において、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管7から第1圧縮機11に吸入される。第1圧縮機11に吸入された冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、第1圧縮要素11aによって冷凍サイクルにおける中間圧にまで圧縮されて、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1となった後に、吐出管8に吐出される。第1圧縮機11から吐出管8に吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、図1に示す点Aにおいて、第1熱源側分岐流路21の第1管21aと、第2熱源側分岐流路22の第1管22aとに分岐して流れる。
第1熱源側分岐流路21の第1管21aに流れた冷媒は、第1熱源側熱交換器211に送られる。第1熱源側熱交換器211に送られた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する第1熱源側熱交換器211において、室外空気と熱交換を行って凝縮する。この時、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒と熱交換を行った室外空気は、熱源側ファン24が生成する空気の流れに従って、第1熱源側熱交換器211を通過して第2熱源側熱交換器212に流れる。第1熱源側熱交換器211において凝縮した冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2管21bに流れる。第2管21bに流れた冷媒は、第1温度センサ261によって検出された過冷却度に応じて、第1熱源側膨張機構221によって減圧される。第1熱源側膨張機構221によって減圧された冷媒は、第2管21bを流れて、図1に示す点Bにおいて第2熱源側分岐流路22を流れる冷媒と合流する。
一方、図1に示す点Aにおいて、第2熱源側分岐流路22の第1管22aに流れた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2圧縮機12に吸入される。第2圧縮機12に吸入された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2圧縮要素12aによって冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮されて、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1よりも高い第2凝縮温度Tc2となった後に、第2管22bに吐出される。第2管22bに吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2熱源側熱交換器212に送られる。第2熱源側熱交換器212に送られた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する第2熱源側熱交換器212において、室外空気と熱交換を行って凝縮する。この時、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒と熱交換を行う室外空気は、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒と熱交換を行ったことで温度が上昇している空気である。しかしながら、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒は、第1圧縮要素11a及び第2圧縮要素12aによって、凝縮温度が第2凝縮温度Tc2となるように圧縮された冷媒である。このため、本実施形態に係る第2熱源側熱交換器212では、効率よく熱交換を行うことができる。第2熱源側熱交換器212において凝縮した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第3管22cに流れる。第3管22cに流れた冷媒は、第2熱源側膨張機構222において減圧される。第2熱源側膨張機構222によって減圧された冷媒は、第3管22cを流れて、図1に示す点Bにおいて第1熱源側分岐流路21を流れる冷媒と合流する。
点Bにおいて合流した冷媒は、熱源側液配管23、液側連絡管117bを流れて利用側膨張機構121で減圧されることによって、冷凍サイクルにおける低圧の気液二相状態の冷媒になる。利用側膨張機構121において減圧された冷媒は、利用側熱交換器111に送られる。利用側熱交換器111に送られた冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する利用側熱交換器111において室内空気と熱交換を行って蒸発する。利用側熱交換器111において蒸発した冷媒は、ガス側連絡管117aや吸入管7を通じて、再び第1圧縮機11に吸入される。このようにして、第1運転が行われる。
なお、図1に示される冷媒の流れはあくまでも一例であり、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。例えば冷媒回路30は、アキュムレータ、逆止弁、閉鎖弁、インタークーラ、過冷却器及び流路切換弁等の、各種機器を備えるものであってもよい。
(4)特徴
従来、特許文献1に示されているように、複数系統の独立した冷凍回路が設けられ、少なくとも1つの冷凍回路は能力可変式の圧縮機により運転されるもので、他の冷凍回路は能力可変式の圧縮機よりも高出力の一定速圧縮機により運転される冷凍回路、を有する装置が知られている。上記特許文献1では、能力可変式の圧縮機により運転される冷凍回路が使用する伝熱管が風下側となる位置に配されており、一定速圧縮機により運転される冷凍回路が使用する伝熱管が、能力可変式の圧縮機により運転される冷凍回路が使用する伝熱管よりも風上側に配されている構造を取る。
しかしながら、従来技術に係る技術的思想では、風下側に位置する伝熱管(風下側のパス)において熱交換を行う室外空気は、風上側に位置する伝熱管(風上側のパス)において熱交換を行った室外空気であるため、熱交換効率が低下することが考えられる。例えば図15は、従来技術に係る複数列の熱源側熱交換器を通過する室外空気の温度変化を概略的に示した図である。グラフの横軸は、複数列の熱源側熱交換器を通過する際の室外空気の位置を表す。グラフの縦軸は、室外空気の温度である温度Taの高さを表す。ここでは、従来技術に係る複数列の熱源側熱交換器を流れる冷媒の凝縮温度であって、風上側の伝熱管を流れる冷媒の凝縮温度を第1凝縮温度BTc1とする。また、従来技術に係る複数列の熱源側熱交換器を流れる冷媒の凝縮温度であって、風下側の伝熱管を流れる冷媒の凝縮温度を第2凝縮温度BTc2とする。
図15に示すように、室外空気が複数列の熱源側熱交換器を通過するにつれて、室外空気の温度Taは徐々に上昇する。このため、従来技術に係る装置では、第1凝縮温度BTc1と温度Taとの間では温度差が確保されている一方で、第2凝縮温度BTc2と温度Taとの間では十分な温度差が確保されていない。換言すると、風下側のパスにおいて、熱交換効率が低下している。
また、時期的要因や地理的要因によって、外気温が高い環境では、風下側のパスにおいて熱交換を行う室外空気の温度Taが、さらに高温になることが考えられる。このため、外気温が高い環境においては、風下側のパスにおける熱交換効率がさらに低下する恐れがある。
また、上記特許文献1に記載の装置のように、高出力の圧縮機によって圧縮された冷媒を風上側のパスに流す場合には、高出力の圧縮機によって圧縮された冷媒の温度が上昇することが考えられる。このため、風下側のパスにおいて熱交換を行う室外空気の温度Taが、より一層高温になることが想定される。
(4-1)
本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、冷媒回路30と、制御部70と、を備える。冷媒回路30は、複数の圧縮要素、空気と熱交換を行う複数列の熱源側熱交換器、複数の絞り手段、利用側熱交換器111を順次接続している。冷媒回路30においては、複数の圧縮要素から出た冷媒が、複数列の熱源側熱交換器のそれぞれ異なる列に配置されるパスに分配される。冷媒回路30においては、分配されたそれぞれのパスの後に、絞り手段が接続されている。制御部70は、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度を、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度よりも低く制御する。なお、本実施形態において、複数の圧縮要素は第1圧縮要素11a及び第2圧縮要素12aであり、複数列の熱源側熱交換器は熱源側熱交換器210(第1熱源側熱交換器211、第2熱源側熱交換器212)であり、複数の絞り手段は第1熱源側膨張機構221及び第2熱源側膨張機構222であり、風上側のパスを流れる冷媒の凝縮温度は第1凝縮温度Tc1であり、風下側のパスを流れる冷媒の凝縮温度は第2凝縮温度Tc2である。
本実施形態に係る冷凍サイクル装置1では、制御部70によって、第1凝縮温度Tc1が、第2凝縮温度Tc2よりも低く制御される。図6は、本実施形態に係る熱源側熱交換器210を通過する室外空気の温度変化を概略的に示した図である。グラフの横軸は、熱源側熱交換器210を通過する際の室外空気の位置を表す。グラフの縦軸は、室外空気の温度である温度Taの高さを表す。
図6に示すように、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1では、第1凝縮温度Tc1と温度Taとの間での温度差が確保されており、且つ、第2凝縮温度Tc2と温度Taとの間での温度差が確保されている。換言すると、風下側のパスにおける熱交換効率が向上している。このため、熱源側熱交換器210における熱交換効率が向上している。特に、外気温が高い環境においては、冷凍サイクル装置1全体の成績係数COPが向上する。
また、本実施形態係る冷凍サイクル装置1では、熱源側熱交換器210において向上した熱交換効率に応じて、熱源側熱交換器210のサイズを小型化させることができる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、第1凝縮温度Tc1を、第2凝縮温度Tc2よりも低く制御することで、第2熱源側熱交換器212の凝縮器としての機能を確実に発揮させる装置であると言い換えることができる。このため、外気温が高い環境であっても、本開示に係る冷凍サイクル装置1では、熱源側熱交換器210の信頼性の低下が抑制される。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1の冷媒回路30は、図1に示すように、一系統の冷媒回路によって構成されている。このため、冷凍サイクル装置1は、冷媒回路が、独立した複数系統の冷媒回路からなる装置と比較して、部品点数及び組立工数の増加が抑制されている。換言すると、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、簡易な構成で、熱交換効率を向上させることができる。
部品点数の削減について、より詳細に説明する。本実施形態に係る冷凍サイクル装置1では、冷媒回路が独立した複数系統の冷媒回路からなる装置と比較して、冷媒回路30における点A~点B間を除いた回路を構成する配管の数を、半減させることができる。さらに、冷媒回路30における点A~点B間を除いた回路を構成する配管に取り付けられる各種部品(閉鎖弁、電動弁、温度センサ等)の数を、半減させることができる。このため、冷凍サイクル装置1の低コスト化が実現している。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1では、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒は、第2圧縮要素12aによって圧縮されることで、凝縮温度が上昇するとともに、冷媒の温度が上昇している。このため、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒の温度と温度Taとの間での温度差が確保されており、熱交換効率が向上している。
(4-2)
本実施形態に係る冷凍サイクル装置1では、複数の圧縮要素は、低段側の圧縮要素と高段側の圧縮要素とを有する。複数列の熱源側熱交換器が冷媒の凝縮器として機能する第1運転時に低段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、複数列の熱源側熱交換器の風上側のパスと高段側の圧縮要素の吸入側とに分配される。高段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、複数列の熱源側熱交換器の風下側のパスを通る。なお、本実施形態において、低段側の圧縮要素は第1圧縮要素11aであり、高段側の圧縮要素は第2圧縮要素12aであり、高段側の圧縮要素の吸入側は第1管22aである。
本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、熱源側熱交換器210における熱交換効率を向上させることができる。
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように、適宜変形が可能である。各変形例は、矛盾が生じない範囲で、他の変形例と適宜組み合わせて適用されてもよい。なお、上記の第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(5-1)変形例1A
本開示に係る冷凍サイクル装置は、低段側の圧縮要素と、高段側の圧縮要素と、の間にインタークーラ130を設置し、インタークーラ130で冷却された冷媒を、高段側の圧縮要素が吸い込むように構成されているものであってもよい。
(5-1-1)
本開示に係る冷凍サイクル装置は、例えば図7に示すように、第1管22aによって吐出管8とインタークーラ130とが接続されており、第4管22dによってインタークーラ130と第2圧縮機12とが接続されている冷凍サイクル装置1aであってもよい。この場合、第2圧縮要素12aに吸入される冷媒がインタークーラ130によって冷却されるため、第2圧縮要素12aに吸入される冷媒の密度を増加させることができる。このため、第2圧縮要素12aにおける圧縮効率が向上する。換言すると、冷凍サイクル装置1a全体の成績係数COPが向上する。
また、第2圧縮要素12aにおいて向上した圧縮効率に応じて、第2圧縮機12のサイズを小型化させることができる。
(5-1-2)
あるいは、本開示に係る冷凍サイクル装置は、図8に示すように、吐出管8によって第1圧縮機11とインタークーラ130とが接続されており、インタークーラ130で冷却された冷媒が、点Aにおいて第1熱源側分岐流路21と第2熱源側分岐流路22とに分岐して流れる冷凍サイクル装置1bであってもよい。この場合、第2圧縮要素12aに吸入される冷媒がインタークーラ130によって冷却されることにより、第2圧縮要素12aに吸入される冷媒の密度を増加させることができる。このため、第2圧縮要素12aにおける圧縮効率が向上する。換言すると、冷凍サイクル装置1b全体の成績係数COPが向上する。
また、第2圧縮要素12aにおいて向上した圧縮効率に応じて、第2圧縮機12のサイズを小型化させることができる。
さらに、図8に示す冷凍サイクル装置1bでは、第1熱源側熱交換器211に流れる冷媒の圧力はそのままに、第1熱源側熱交換器211に流れる冷媒の温度はインタークーラ130で冷却されることで低下する。このため、第1熱源側熱交換器211を通過する室外空気の温度Taの上昇が抑制される。従って、第2凝縮温度Tc2と、室外空気の温度Taとの間の温度差がより大きくなる。これにより、本変形例に係る冷凍サイクル装置1bでは、風下側のパスにおける熱交換効率がさらに向上している。
(5-2)変形例1B
上記実施形態では、冷凍サイクル装置1が、第1運転として冷房運転を行う例について説明した。しかしながら、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の例はこれに限定されるものではなく、例えば冷凍サイクル装置は、第1運転と第2運転とを切り替え可能に構成されている冷凍サイクル装置1cであってもよい。
本変形例に係る冷凍サイクル装置1cの冷媒回路30Cを図9に示す。図9に示すように、冷媒回路30Cは、第1四路切換弁301及び第2四路切換弁302を有する。以下では、本変形例に係る冷凍サイクル装置1cが第1運転及び第2運転を行う例について説明する。
(5-2-1)第1運転
本変形例に係る冷凍サイクル装置1cが第1運転(冷房運転)を行う場合、制御部70は、第1四路切換弁301及び第2四路切換弁302を図9の実線で示された状態(第1状態)に切り替える。この状態で第1圧縮機11及び第2圧縮機12を運転すると、冷媒回路30Cでは熱源側熱交換器210が冷媒の凝縮器となり、利用側熱交換器111が冷媒の蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
冷媒回路30Cでは、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒が、吸入管7から第1圧縮機11に吸入される。第1圧縮機11に吸入された冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、第1圧縮要素11aによって冷凍サイクルにおける中間圧にまで圧縮されて、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1となった後に、吐出管8に吐出される。吐出管8に吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、図9に示す点Aにおいて、第1熱源側分岐流路21の第1管21aと、第2熱源側分岐流路22の第1管22aとに分岐して流れる。
第1熱源側分岐流路21の第1管21aに流れた冷媒は、第1四路切換弁301を通り、第1熱源側熱交換器211において室外空気と熱交換を行って凝縮する。第1熱源側熱交換器211において凝縮した冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2管21bに流れる。第2管21bに流れた冷媒は、第1熱源側膨張機構221において減圧されて、図9に示す点Bにおいて第3管22cを流れる冷媒と合流する。
一方、図9に示す点Aにおいて、第2熱源側分岐流路22の第1管22aに流れた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、第2圧縮機12において冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮されて、凝縮温度が第1凝縮温度Tc1よりも高い第2凝縮温度Tc2となった後に、第2管22bに吐出される。第2管22bに吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2四路切換弁302を通り、第2熱源側熱交換器212において室外空気と熱交換を行って凝縮する。第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒と熱交換を行う室外空気は、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒と熱交換を行ったことで温度Taが上昇している空気である。しかしながら、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒は、第1圧縮要素11a及び第2圧縮要素12aによって凝縮温度が第2凝縮温度Tc2となった冷媒であるため、第1熱源側熱交換器211と熱交換を行って温度が上昇している室外空気と、効率よく熱交換を行うことができる。第2熱源側熱交換器212において凝縮した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第3管22cに流れて第2熱源側膨張機構222において減圧される。第2熱源側膨張機構222によって減圧された冷媒は、第3管22cを流れて、図9に示す点Bにおいて第2管21bを流れる冷媒と合流する。
点Bにおいて合流した冷媒は、熱源側液配管23、液側連絡管117bを流れて、利用側膨張機構121で減圧されて冷凍サイクルにおける低圧の気液二相状態の冷媒になる。利用側膨張機構121において減圧された冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、利用側熱交換器111に送られて室内空気と熱交換を行って蒸発する。利用側熱交換器111において蒸発した冷媒は、ガス側連絡管117a、第1四路切換弁301又は第2四路切換弁302、吸入管7を通じて、再び第1圧縮機11に吸入される。このようにして、第1運転が行われる。
(5-2-2)第2運転
本変形例に係る冷凍サイクル装置1cが第2運転を行う場合、制御部70は、第1四路切換弁301及び第2四路切換弁302を図10の破線で示された状態(第2状態)に切り替える。この状態で第1圧縮機11を運転すると、冷媒回路30Cでは熱源側熱交換器210が冷媒の蒸発器となり、利用側熱交換器111が冷媒の凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。本変形例において、第2運転は例えば暖房運転である。
冷媒回路30Cでは、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管7から第1圧縮要素11aを有する第1圧縮機11に吸入される。第1圧縮機11に吸入された冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、第1圧縮要素11aによって冷凍サイクルにおける中間圧にまで圧縮された後に、吐出管8に吐出される。第1圧縮機11から吐出管8に吐出された冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、図10に示す点Aにおいて、第1熱源側分岐流路21の第1管21aと、第2熱源側分岐流路22の第1管22aとに分岐して流れる。
第1熱源側分岐流路21の第1管21aに流れた冷媒は、第1四路切換弁301を通り、点Cにおいて第2熱源側分岐流路22の第1管22aに流れた冷媒と合流する。
第2熱源側分岐流路22の第1管22aに流れた冷媒は、第2圧縮機12に流れて、冷凍サイクルにおける高圧にまで圧縮された後に、第2管22bに吐出される。第2管22bに吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、第2四路切換弁302を通り、点Cにおいて第1熱源側分岐流路21の第1管21aに流れた冷媒と合流する。
点Cにおいて合流した冷媒は、利用側熱交換器111で室内空気と熱交換を行って凝縮する。利用側熱交換器111で凝縮した冷媒は、利用側膨張機構121に流れて減圧される。利用側膨張機構121において減圧された冷媒は、熱源側液配管23、液側連絡管117bを流れて、点Bにおいて第2管21bと第3管22cとに分岐する。
第2管21bに流れた冷媒は、第1熱源側膨張機構221において減圧される。第1熱源側膨張機構221において減圧された冷媒は、第1熱源側熱交換器211において熱交換を行って蒸発する。第1熱源側熱交換器211において蒸発した冷媒は、第1四路切換弁301を通って吸入管7に流れ、再び第1圧縮機11に吸入される。
第3管22cに流れた冷媒は、第2熱源側膨張機構222において減圧される。第2熱源側膨張機構222において減圧された冷媒は、第2熱源側熱交換器212において熱交換を行って蒸発する。第2熱源側熱交換器212において蒸発した冷媒は、第2四路切換弁302を通って吸入管7に流れ、再び第1圧縮機11に吸入される。このようにして、第2運転が行われる。
本変形例に係る冷凍サイクル装置1cでは、第1運転と第2運転との切り替えが可能である。
なお、本変形例に係る冷凍サイクル装置1cは、変形例1Dや変形例1Eの構成と組み合わせることで、第1運転と第2運転との切換が可能であって、且つ、中間インジェクション又は高圧バイパスを行う冷凍サイクル装置であってもよい。
(5-3)変形例1C
変形例1Bで説明したように、本開示に係る冷凍サイクル装置は、第1運転と第2運転とを切り替え可能に構成される冷凍サイクル装置であってもよい。
しかしながら、本開示に係る冷凍サイクル装置の例はこれに限定されるものではなく、冷凍サイクル装置は例えば、第1運転と第2運転と、第3運転とを切り替え可能な装置であってもよい。
一般に、冷凍サイクル装置が暖房運転を行う場合、熱源側熱交換器の表面に霜が付着することがある。この場合、従来技術に係る冷凍サイクル装置では、熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ、利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させることで、熱源側熱交換器の表面に付着した霜を凝縮熱によって解凍する運転(除霜運転)が行われる。
しかしながら、複数列の熱源側熱交換器を備える冷凍サイクル装置が暖房運転を行う場合は、複数列の熱源側熱交換器の風上側の表面に、風下側の表面よりも多くの霜が付着することがある。特に、複数列の熱源側熱交換器の風上側の表面には、熱交換効率が低下する恐れがある程度の量の霜(多量の霜)が付着する一方で、風下側の表面には、熱交換効率が低下する恐れがない程度の量の霜(少量の霜)が付着するといった場合がある。このような場合に、複数列の熱源側熱交換器の風上側のパスと風下側のパスとに均等な量の冷媒を流して、凝縮熱を発生させることは、除霜効率の低下を招く恐れがある。
本変形例に係る冷凍サイクル装置1d(図11参照)では、複数列の熱源側熱交換器に霜が付着していることを検知した場合、第3運転が行われる。第3運転では、制御部70は、熱源側熱交換器210を冷媒の凝縮器として機能させ、利用側熱交換器111を冷媒の蒸発器として機能させる。また、第3運転では、制御部70は、第2圧縮機12の運転を停止し、第2熱源側膨張機構222を閉じる。この場合、第1圧縮機11の第1圧縮要素11aで圧縮された冷媒は、第1熱源側分岐流路21に流れ、第1熱源側熱交換器211で凝縮する。このように、第3運転では、複数列の熱源側熱交換器の風上側において集中的に凝縮が行われる。このため、複数列の熱源側熱交換器の風上側の表面に付着した霜を、集中的に解凍することができる。
本変形例に係る冷凍サイクル装置1dでは、効率的な除霜が実現される。
(5-4)変形例1D
上記実施形態では説明を省略したが、本開示に係る冷凍サイクル装置は、バイパス配管150と、バイパス膨張機構151と、過冷却器152と、を備える冷凍サイクル装置1eであってもよい(図12参照)。この場合、図12に示す点Dを流れる冷媒は、熱源側液配管23とバイパス配管150とに分岐して流れる。
バイパス配管150は、熱源側熱交換器210から利用側膨張機構121に送られる冷媒の一部を、吸入管7に戻す冷媒管である。バイパス配管150には、開度制御が可能なバイパス膨張機構151が設けられている。バイパス膨張機構151は、バイパス配管150を流れる冷媒を冷凍サイクルにおける低圧にまで減圧する機構である。バイパス膨張機構151は、本変形例においては例えば電動膨張弁である。過冷却器152は、熱源側液配管23を流れる冷媒を冷却する熱交換器である。より具体的には、過冷却器152は、熱源側液配管23を流れる冷媒と、バイパス配管150を流れる冷媒と、の間で熱交換を行わせる熱交換器であり、両冷媒が対向するように流れるパスを有している。
第1運転において点Bで合流した冷媒であって、点Dからバイパス配管150に流れた冷媒は、バイパス膨張機構151で冷凍サイクルにおける低圧にまで減圧された後に、過冷却器152に流れる。過冷却器152に流れた冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、熱源側液配管23に流れた冷媒と熱交換を行う。これにより、バイパス配管150を流れる冷媒は蒸発し、熱源側液配管23を流れる冷媒は過冷却状態になる。過冷却器152において熱源側液配管23を流れる冷媒と熱交換を行って蒸発した冷媒は、吸入管7を流れる冷媒と合流する。一方で、過冷却器152においてバイパス配管150を流れる冷媒と熱交換を行い過冷却状態となった冷媒は、利用側膨張機構121、利用側熱交換器111を経由して、吸入管7に流れる。
(5-5)変形例1E
上記実施形態では説明を省略したが、本開示に係る冷凍サイクル装置は、中間インジェクション管160と、中間インジェクション膨張機構161と、エコノマイザ熱交換器162と、を備える冷凍サイクル装置1fであってもよい(図13参照)。また、第1圧縮機11には、第1圧縮機11における圧縮途中の中間圧の冷媒に対して外部から冷媒を流すための冷媒導入用ポートである中間インジェクションポート(図示省略)が設けられているものであってもよい。この場合、図13に示す点Dを流れる冷媒は、熱源側液配管23と中間インジェクション管160とに分岐して流れる。
中間インジェクション管160は、凝縮器としての熱源側熱交換器210から利用側膨張機構121に送られる冷媒の一部を、中間インジェクションポートを通じて第1圧縮機11に戻す冷媒管である。中間インジェクション管160には、開度制御が可能な中間インジェクション膨張機構161が設けられている。中間インジェクション膨張機構161は、中間インジェクション管160を流れる冷媒を冷凍サイクルにおける中間圧にまで減圧する機構である。中間インジェクション膨張機構161は、本変形例においては例えば電動膨張弁である。エコノマイザ熱交換器162は、熱源側液配管23を流れる冷媒を冷却する熱交換器である。より具体的には、エコノマイザ熱交換器162は、熱源側液配管23を流れる冷媒と、中間インジェクション管160を流れる冷媒と、の間で熱交換を行わせる熱交換器であり、両冷媒が対向するように流れるパスを有している。
第1運転において点Bで合流した冷媒であって、点Dから中間インジェクション管160に流れた冷媒は、中間インジェクション膨張機構161で冷凍サイクルにおける中間圧にまで減圧された後に、エコノマイザ熱交換器162に流れる。エコノマイザ熱交換器162に流れた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒は、熱源側液配管23を流れる冷媒と熱交換を行う。これにより、中間インジェクション管160を流れる冷媒は蒸発し、熱源側液配管23を流れる冷媒は過冷却状態になる。エコノマイザ熱交換器162において熱源側液配管23を流れる冷媒と熱交換を行って蒸発した冷媒は、中間インジェクションポートを通じて第1圧縮機11に送られる。一方で、エコノマイザ熱交換器162において中間インジェクション管160を流れる冷媒と熱交換を行い過冷却状態となった冷媒は、利用側膨張機構121、利用側熱交換器111を経由して、吸入管7に流れる。
なお、本変形例に係る冷凍サイクル装置1fは、第2圧縮機12に中間インジェクションポートが設けられているものであってもよい。
あるいは、本変形例に係る冷凍サイクル装置1fは、中間インジェクション管160が第1管22aと接続されるものであってもよい。この場合、中間インジェクション管160を流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒が、第1管22aを流れる冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒と合流する。
(5-6)変形例1F
上記実施形態では、ガス側連絡管117aと吸入管7とが接続されており、吸入管7が第1圧縮機11と接続されている例について説明した。しかしながら、本開示に係る冷凍サイクル装置の例はこれに限定されるものではなく、冷凍サイクル装置は例えば、第1吸入管7aと第2吸入管7bとを有する冷凍サイクル装置1gであってもよい(図14参照)。この場合、第1吸入管7aは第1圧縮機11と接続され、第2吸入管7bは第2圧縮機12と接続されるものであってもよい。
(5-7)変形例1G
上記実施形態では、制御部70が第1圧縮機11のモータの回転数(運転周波数)を制御することで、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒の凝縮温度である第1凝縮温度Tc1が、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒の凝縮温度である第2凝縮温度Tc2よりも低温になるように制御する例について説明した。しかしながら、本開示に係る冷凍サイクル装置の例はこれに限定されるものではない。本変形例に係る冷凍装置の制御部70は、第2圧縮機12のモータの回転数(運転周波数)を制御することで、第2凝縮温度Tc2を、第1凝縮温度Tc1よりも高く制御するものであってもよい。
例えば、外気温センサ230が検出した外気温度が46℃であり、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒の第1凝縮温度Tc1が51℃となるように制御されている場合、制御部70は、第2圧縮機12のモータの回転数を制御することで、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒の第2凝縮温度Tc2を56℃とする。あるいは、例えば外気温センサ230が検出した外気温度が25℃であり、第1凝縮温度Tc1が35℃となるように制御されている場合、制御部70は、第2圧縮機12のモータの回転数(運転周波数)を制御することで、第2凝縮温度Tc2を41℃とする。なお、これらの数値及び制御の態様は一例であり、本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。
(5-8)変形例1H
上記実施形態では説明を省略したが、制御部70は、第1熱源側熱交換器211を流れる冷媒の凝縮温度である第1凝縮温度Tc1と、第2熱源側熱交換器212を流れる冷媒の凝縮温度である第2凝縮温度Tc2と、の間で、所定値以上の温度差が保たれるように制御するものであってもよい。
例えば制御部70は、第1凝縮温度Tc1と、第2凝縮温度Tc2と、の間で、5℃以上の温度差が保たれるように制御するものであってもよい。なお、第1凝縮温度Tc1と、第2凝縮温度Tc2と、の間で保たれる温度差は上記の数値に限定されるものではなく、より大きな温度差又はより小さな温度差が保たれるものであってもよい。
<他の実施形態>
以上、本開示に係る実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、上記各実施形態そのままに限定されるものではない。本開示は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本開示は、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の開示を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよい。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。従って、本実施形態はあらゆる点で一例に過ぎず、限定するものではないと考えるべきであり、これにより、当業者に自明のあらゆる修正が実施形態に含まれることが意図される。
1 冷凍サイクル装置
11a 第1圧縮要素(低段側の圧縮要素)
12a 第2圧縮要素(高段側の圧縮要素)
30 冷媒回路
70 制御部
111 利用側熱交換器
130 インタークーラ
210 熱源側熱交換器(複数列の熱源側熱交換器)
221 第1熱源側膨張機構(絞り手段)
222 第2熱源側膨張機構(絞り手段)
特開2009-150562号公報

Claims (3)

  1. 複数の圧縮要素(11a、12a)、空気と熱交換を行う複数列の熱源側熱交換器(210)、複数の絞り手段(221、222)、利用側熱交換器(111)を順次接続した冷媒回路(30)と、
    制御部(70)と、
    を備え、
    前記冷媒回路において、
    前記複数の圧縮要素から出た冷媒が、前記複数列の熱源側熱交換器のそれぞれ異なる列に配置されるパスに分配され、
    分配されたそれぞれの前記パスの後に、前記絞り手段が接続されており、
    前記制御部は、風上側の前記パスを流れる冷媒の凝縮温度を、風下側の前記パスを流れる冷媒の凝縮温度よりも低く制御する、
    冷凍サイクル装置(1)。
  2. 前記複数の圧縮要素は、低段側の圧縮要素と高段側の圧縮要素とを有し、
    前記複数列の熱源側熱交換器が冷媒の凝縮器として機能する第1運転時に前記低段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、前記複数列の熱源側熱交換器の風上側の前記パスと前記高段側の圧縮要素の吸入側とに分配され、
    前記高段側の圧縮要素から吐出された冷媒は、前記複数列の熱源側熱交換器の風下側の前記パスを通る、
    回路構成を特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記低段側の圧縮要素と、前記高段側の圧縮要素と、の間にインタークーラ(130)を設置し、
    前記インタークーラで冷却された冷媒を、前記高段側の圧縮要素が吸い込むよう構成されている、
    請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
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