JP2022047657A - 力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラム - Google Patents

力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】力制御パラメーターを容易かつ正確に設定することができる力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラムを提供すること。【解決手段】第1力制御パラメーターに基づいて、ロボットアームに設置されるハンド、または、ハンドに保持された第1対象物を第2対象物に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、ハンドまたは第1対象物を第2対象物に接触させた状態で、ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、ロボットアームが受ける外力の情報を取得する第2ステップと、取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、力制御パラメーターを第1力制御パラメーターから、取得した外部剛性の情報と、取得した外部剛性の情報に対応する制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターに変更する第4ステップと、を有することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラムに関する。
ロボットアームと、ロボットアームに加わる力を検出する力検出部と、を有し、力検出部の検出結果に基づいてロボットアームを駆動する力制御を行うことによって、所定の作業を行うロボットが知られている。このようなロボットにおいては、例えば、特許文献1に記載されているように、力制御を行う際に、どのようなモードでロボットアームを駆動するかを決め、さらに力制御パラメーターを適した値に設定する必要がある。
特開2014-233814号公報
しかしながら、作業内容や、ロボットアーム自身の特性や、周辺の環境等によって、適した力制御パラメーターは変わってくる。これらを考慮したうえで、適した力制御パラメーターを設定するのは困難である。
本発明の力制御パラメーター調整方法は、力制御により駆動して、第1対象物を第2対象物に挿入する作業を行うロボットアームを有するロボットの力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整方法であって、
第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された前記第1対象物を前記第2対象物に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、
前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得する第2ステップと、
取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、
前記力制御パラメーターを前記第1力制御パラメーターから、取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターに変更する第4ステップと、を有することを特徴とする。
本発明のロボットシステムは、力制御により駆動して作業を行うロボットアームを有するロボットと、前記ロボットアームに加わる力を検出する力検出部と、前記ロボットの作動を制御する制御部と、を備えるロボットシステムであって、
前記制御部は、
第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された第1対象物を第2対象物に接触させる第1動作を実行し、
前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得し、
取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得し、
取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する前記制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを前記力制御パラメーターとして設定するよう制御を行うことを特徴とする。
本発明の力制御パラメーター調整プログラムは、力制御により駆動して、第1対象物を第2対象物に挿入する作業を行うロボットアームを有するロボットの力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整方法を実行するための力制御パラメーター調整プログラムであって、
第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された前記第1対象物を前記第2対象物に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、
前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得する第2ステップと、
取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、
取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する前記制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを前記力制御パラメーターとして設定する第4ステップと、を実行するためのものであることを特徴とする。
図1は、ロボットシステムの全体構成を示す図である。 図2は、図1に示すロボットシステムのブロック図である。 図3は、外部剛性を説明するための概念図である。 図4は、入力画面の一例を示す平面図である。 図5は、図1に示すロボットシステムが実行する制御動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、第1動作を説明するための縦断面図である。 図7は、第1動作を説明するための縦断面図である。 図8は、第2動作を説明するための縦断面図である。 図9は、第2動作を説明するための縦断面図である。 図10は、第2動作を説明するための縦断面図である。 図11は、力制御パラメーターを取得する方法を説明するための概念図である。 図12は、ロボットシステムについてハードウェアを中心として説明するためのブロック図である。 図13は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例1を示すブロック図である。 図14は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例2を示すブロック図である。
<実施形態>
図1は、ロボットシステムの全体構成を示す図である。図2は、図1に示すロボットシステムのブロック図である。図3は、外部剛性を説明するための概念図である。図4は、入力画面の一例を示す平面図である。図5は、図1に示すロボットシステムが実行する制御動作を説明するためのフローチャートである。図6および図7は、第1動作を説明するための縦断面図である。図8~図10は、第2動作を説明するための縦断面図である。図11は、力制御パラメーターを取得する方法を説明するための概念図である。
以下、本発明の力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の+Z軸方向、すなわち、上側を「上」、-Z軸方向、すなわち、下側を「下」とも言う。また、ロボットアームについては、図1中の基台11側を「基端」、その反対側、すなわち、エンドエフェクター側を「先端」とも言う。また、図1中のZ軸方向、すなわち、上下方向を「鉛直方向」とし、X軸方向およびY軸方向、すなわち、左右方向を「水平方向」とする。
図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1を制御する制御装置3と、教示装置4と、を備え、本発明の力制御パラメーター調整方法を実行する。
まず、ロボット1について説明する。
図1に示すロボット1は、本実施形態では単腕の6軸垂直多関節ロボットであり、基台11と、ロボットアーム10と、を有する。また、ロボットアーム10の先端部にエンドエフェクター20を装着することができる。エンドエフェクター20は、ロボット1の構成要件であってもよく、ロボット1の構成要件でなくてもよい。
なお、ロボット1は、図示の構成に限定されず、例えば、双腕型の多関節ロボットであってもよい。また、ロボット1は、水平多関節ロボットであってもよい。
基台11は、ロボットアーム10を下側から駆動可能に支持する支持体であり、例えば工場内の床に固定されている。ロボット1は、基台11が中継ケーブル18を介して制御装置3と電気的に接続されている。なお、ロボット1と制御装置3との接続は、図1に示す構成のように有線による接続に限定されず、例えば、無線による接続であってもよく、さらには、インターネットのようなネットワークを介して接続されていてもよい。
本実施形態では、ロボットアーム10は、第1アーム12と、第2アーム13と、第3アーム14と、第4アーム15と、第5アーム16と、第6アーム17とを有し、これらのアームが基台11側からこの順に連結されている。なお、ロボットアーム10が有するアームの数は、6つに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上であってもよい。また、各アームの全長等の大きさは、それぞれ、特に限定されず、適宜設定可能である。
基台11と第1アーム12とは、関節171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸を回動中心とし、その第1回動軸回りに回動可能となっている。第1回動軸は、基台11が固定される床の法線と一致している。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回動軸を回動中心として回動可能となっている。第2回動軸は、第1回動軸に直交する軸と平行である。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対して水平方向と平行な第3回動軸を回動中心として回動可能となっている。第3回動軸は、第2回動軸と平行である。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回動軸を回動中心として回動可能となっている。第4回動軸は、第3回動軸と直交している。
第4アーム15と第5アーム16とは、関節175を介して連結されている。そして、第5アーム16は、第4アーム15に対して第5回動軸を回動中心として回動可能となっている。第5回動軸は、第4回動軸と直交している。
第5アーム16と第6アーム17とは、関節176を介して連結されている。そして、第6アーム17は、第5アーム16に対して第6回動軸を回動中心として回動可能となっている。第6回動軸は、第5回動軸と直交している。
また、第6アーム17は、ロボットアーム10の中で最も先端側に位置するロボット先端部となっている。この第6アーム17は、ロボットアーム10の駆動により、エンドエフェクター20ごと回動することができる。
ロボット1は、駆動部としてのモーターM1、モーターM2、モーターM3、モーターM4、モーターM5およびモーターM6と、エンコーダーE1、エンコーダーE2、エンコーダーE3、エンコーダーE4、エンコーダーE5およびエンコーダーE6とを備える。モーターM1は、関節171に内蔵され、基台11と第1アーム12とを相対的に回転させる。モーターM2は、関節172に内蔵され、第1アーム12と第2アーム13とを相対的に回転させる。モーターM3は、関節173に内蔵され、第2アーム13と第3アーム14とを相対的に回転させる。モーターM4は、関節174に内蔵され、第3アーム14と第4アーム15とを相対的に回転させる。モーターM5は、関節175に内蔵され、第4アーム15と第5アーム16とを相対的に回転させる。モーターM6は、関節176に内蔵され、第5アーム16と第6アーム17とを相対的に回転させる。
また、エンコーダーE1は、関節171に内蔵され、モーターM1の位置を検出する。エンコーダーE2は、関節172に内蔵され、モーターM2の位置を検出する。エンコーダーE3は、関節173に内蔵され、モーターM3の位置を検出する。エンコーダーE4は、関節174に内蔵され、モーターM4の位置を検出する。エンコーダーE5は、関節175に内蔵され、モーターM5の位置を検出する。エンコーダーE6は、関節176に内蔵され、モーターM6の位置を検出する。
エンコーダーE1~エンコーダーE6は、制御装置3と電気的に接続されており、モーターM1~モーターM6の位置情報、すなわち、回転量が制御装置3に電気信号として送信される。そして、この情報に基づいて、制御装置3は、モーターM1~モーターM6を、図示しないモータードライバーを介して駆動させる。すなわち、ロボットアーム10を制御するということは、モーターM1~モーターM6を制御することである。
また、ロボットアーム10の先端には、制御点CPが設定されている。制御点CPは、ロボットアーム10の制御を行う際の基準となる点のことである。ロボットシステム100では、ロボット座標系で制御点CPの位置を把握し、制御点CPが所望の位置に移動するようにロボットアーム10を駆動する。
また、ロボット1では、ロボットアーム10に、力を検出する力検出部19が着脱自在に設置される。そして、ロボットアーム10は、力検出部19が設置された状態で駆動することができる。力検出部19は、本実施形態では、6軸力覚センサーである。力検出部19は、互いに直交する3個の検出軸上の力の大きさと、当該3個の検出軸まわりのトルクの大きさとを検出する。すなわち、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の力成分と、X軸回りとなるTx方向の力成分と、Y軸回りとなるTy方向の力成分と、Z軸回りとなるTz方向の力成分とを検出する。なお、本実施形態では、Z軸方向が鉛直方向となっている。また、各軸方向の力成分を「並進力成分」と言い、各軸回りの力成分を「回転力成分」と言うこともできる。また、力検出部19は、6軸力覚センサーに限定されず、他の構成のものであってもよい。
本実施形態では、力検出部19は、第6アーム17に設置されている。なお、力検出部19の設置箇所としては、第6アーム17、すなわち、最も先端側に位置するアームに限定されず、例えば、他のアームや、隣り合うアーム同士の間や、基台11の下方であってもよい。
力検出部19には、エンドエフェクター20を着脱可能に装着することができる。エンドエフェクター20は、一対の爪が接近離間することにより物品を把持するハンドで構成されているが、本発明ではこれに限定されず、2本以上の爪を有していてもよい。また、吸着により物品を把持するハンドであってもよい。
また、ロボット座標系において、エンドエフェクター20の先端の任意の位置、好ましくは各爪が接近した状態における先端にツールセンターポイントTCPが設定されている。前述したように、ロボットシステム100では、ロボット座標系で制御点CPの位置を把握し、制御点CPが所望の位置に移動するようにロボットアーム10を駆動する。また、エンドエフェクター20の種類、特に、長さを把握しておくことにより、ツールセンターポイントTCPと制御点CPとのオフセット量を把握することができる。このため、ツールセンターポイントTCPの位置をロボット座標系で把握することができる。したがって、ツールセンターポイントTCPを制御の基準とすることができる。
また、図1に示すように、ロボット1は、第1対象物であるワークW1を把持して、第2対象物であるワークW2に挿入し、嵌合する作業を行う。ここで、「嵌合」とは、狭義の嵌合のみならず、嵌入、係合等を含む広い概念で用いられる。したがって、ワークW1およびワークW2の構成によっては、「嵌合」を「嵌入」、「係合」等と読み換えることができる。なお、ワークW2を把持してワークW1をワークW2に挿入させる作業であってもよい。
ワークW1は、横断面形状が円形をなす棒状体である。なお、ワークW1は、横断面形状が三角形、四角形またはそれ以上の多角形であってもよく、星形等のものであってもよい。ワークW2は、ワークW1が挿入される挿入孔200を有するブロック状をなしている。
次に、制御装置3および教示装置4について説明する。
制御装置3は、ロボット1から離間して配置されており、プロセッサーの1例であるCPU(Central Processing Unit)が内蔵されたコンピューター等で構成することができる。この制御装置3は、ロボット1の基台11に内蔵されていてもよい。
制御装置3は、中継ケーブル18によりロボット1と通信可能に接続される。また、制御装置3は、教示装置4とケーブルで、または無線通信可能に接続される。教示装置4は、専用のコンピューターであってもよいし、ロボット1を教示するためのプログラムがインストールされた汎用のコンピューターであってもよい。例えばロボット1を教示するための専用装置であるティーチングペンダント等を教示装置4の代わりに用いても良い。さらに、制御装置3と教示装置4とは、別々の筐体を備えていてもよいし、一体に構成されていてもよい。
また、教示装置4には、制御装置3に後述する目標位置姿勢Sと目標力fStとを引数とする実行プログラムを生成して制御装置3にロードするためのプログラムがインストールされていてもよい。教示装置4は、ディスプレイ、プロセッサー、RAMやROMを備え、これらのハードウェア資源が教示プログラムと協働して実行プログラムを生成する。
図2に示すように、制御装置3は、ロボット1の制御を行うための制御プログラムがインストールされたコンピューターである。制御装置3は、プロセッサーや図示しないRAMやROMを備え、これらのハードウェア資源がプログラムと協働することによりロボット1を制御する。
また、図2に示すように、制御装置3は、目標位置設定部3Aと、駆動制御部3Bと、記憶部3Cと、を有する。記憶部3Cは、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリー、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー、着脱式の外部記憶装置等で構成される。記憶部3Cには、本発明の力制御パラメーター調整方法を実行するためのプログラム等、ロボット1を作動させるための動作プログラムが記憶されている。
目標位置設定部3Aは、ワークW1に対して所定の作業を実行するための目標位置姿勢Sおよび動作経路を設定する。目標位置設定部3Aは、教示装置4から入力された教示情報等に基づいて、目標位置姿勢Sおよび動作経路を設定する。
駆動制御部3Bは、ロボットアーム10の駆動を制御するものであり、位置制御部30と、座標変換部31と、座標変換部32と、補正部33と、力制御部34と、指令統合部35と、を有する。
位置制御部30は、予め作成されたコマンドで指定される目標位置に従って、ロボット1のツールセンターポイントTCPの位置を制御する位置指令信号、すなわち、位置指令値を生成する。
ここで、制御装置3は、ロボット1の動作を力制御等で制御することが可能である。「力制御」とは、力検出部19の検出結果に基づいて、エンドエフェクター20の位置、すなわち、ツールセンターポイントTCPの位置や、第1アーム12~第6アーム17の姿勢を変更したりするロボット1の動作の制御のことである。
力制御には、例えば、フォーストリガー制御と、インピーダンス制御とが含まれている。フォーストリガー制御では、力検出部19により力検出を行い、その力検出部19により所定の力を検出するまで、ロボットアーム10に移動や姿勢の変更の動作をさせる。
インピーダンス制御は、倣い制御を含む。まず、簡単に説明すると、インピーダンス制御では、ロボットアーム10の先端部に加わる力を可能な限り所定の力に維持、すなわち、力検出部19により検出される所定方向の力を可能な限り目標力fStに維持するようにロボットアーム10の動作を制御する。これにより、例えば、ロボットアーム10に対してインピーダンス制御を行うと、ロボットアーム10は、対象物や、オペレーターから加わった外力に対し、前記所定方向について倣う動作を行う。なお、目標力fStには、0も含まれる。例えば、倣い動作の場合の設定の1つとしては、目標値を「0」とすることができる。なお、目標力fStを0以外の数値とすることもできる。この目標力fStは、作業者が適宜設定可能である。
記憶部3Cは、モーターM1~モーターM6の回転角度の組み合わせと、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置との対応関係を記憶している。また、制御装置3は、ロボット1が行う作業の工程ごとに目標位置姿勢Sと目標力fStとの少なくとも一方をコマンドに基づいて記憶部3Cに記憶する。目標位置姿勢Sおよび目標力fStを引数、すなわち、パラメーターとするコマンドは、ロボット1が行う作業の工程ごとに設定される。
駆動制御部3Bは、設定された目標位置姿勢Sと目標力fStとがツールセンターポイントTCPにて一致されるように、第1アーム12~第6アーム17を制御する。目標力fStとは、第1アーム12~第6アーム17の動作によって達成されるべき力検出部19の検出力およびトルクである。ここで、「S」の文字は、ロボット座標系を規定する軸の方向(X,Y,Z)のいずれか1つの方向を表すこととする。また、Sは、S方向の位置も表すこととする。例えば、S=Xの場合、ロボット座標系にて設定された目標位置のX方向成分がS=Xとなり、目標力のX方向成分がfSt=fXtとなる。
また、駆動制御部3Bでは、モーターM1~モーターM6の回転角度を取得すると、図2に示す座標変換部31が、対応関係に基づいて、当該回転角度をロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢S(X,Y,Z,Tx,Ty,Tz)に変換する。そして、座標変換部32が、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sと、力検出部19の検出値とに基づいて、力検出部19に現実に作用している作用力fをロボット座標系において特定する。
作用力fの作用点は、ツールセンターポイントTCPとは別に力検出原点として定義される。力検出原点は、力検出部19が力を検出している点に対応する。なお、制御装置3は、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sごとに、力検出部19のセンサー座標系における検出軸の方向を規定した対応関係を記憶している。従って、制御装置3は、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sと対応関係とに基づいて、ロボット座標系における作用力fを特定できる。また、ロボットに作用するトルクは、作用力fと、接触点から力検出部19までの距離とから算出することができ、回転力成分として特定される。なお、ワークW1に対してエンドエフェクター20が接触して作業を行う場合、接触点は、ツールセンターポイントTCPとみなすことができる。
補正部33は、作用力fに対して重力補償を行う。重力補償とは、作用力fから重力に起因する力やトルクの成分を除去することである。重力補償を行った作用力fは、ロボットアーム10またはエンドエフェクター20に作用している重力以外の力と見なすことができる。
また、補正部33は、作用力fに対して慣性補償を行う。慣性補償とは、作用力fから慣性力に起因する力やトルクの成分を除去することである。慣性補償を行った作用力fは、ロボットアーム10またはエンドエフェクター20に作用している慣性力以外の力と見なすことができる。
力制御部34は、インピーダンス制御を行う。インピーダンス制御は、仮想の機械的インピーダンスをモーターM1~モーターM6によって実現する能動インピーダンス制御である。制御装置3は、このようなインピーダンス制御を、ワークの嵌合作業、螺合作業、研磨作業等、エンドエフェクター20が対象物であるワークから力を受ける接触状態の工程や、直接教示を行う際に実行する。なお、このような工程以外であっても、例えば、人がロボット1に接触した際にインピーダンス制御を行うことにより、安全性を高めることができる。
インピーダンス制御では、目標力fStを後述する運動方程式に代入してモーターM1~モーターM6の回転角度を導出する。制御装置3がモーターM1~モーターM6を制御する信号は、PWM(Pulse Width Modulation)変調された信号である。
また、制御装置3は、エンドエフェクター20が外力を受けない非接触状態の工程では、目標位置姿勢Sから線形演算で導出する回転角度でモーターM1~モーターM6を制御する。目標位置姿勢Sから線形演算で導出する回転角度でモーターM1~モーターM6を制御するモードのことを、位置制御モードと言う。
制御装置3は、目標力fStと作用力fとをインピーダンス制御の運動方程式に代入することにより、力由来補正量ΔSを特定する。力由来補正量ΔSとは、ツールセンターポイントTCPが機械的インピーダンスを受けた場合に、目標力fStとの力偏差Δf(t)を解消するために、ツールセンターポイントTCPが移動すべき位置姿勢Sの大きさを意味する。下記の式(1)は、インピーダンス制御の運動方程式である。
Figure 2022047657000002
式(1)の左辺は、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sの2階微分値に仮想質量係数m(以下、「質量係数m」と言う)を乗算した第1項と、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sの微分値に仮想粘性係数d(以下、「粘性係数d」と言う)を乗算した第2項と、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sに仮想弾性係数k(以下、「弾性係数k」と言う)を乗算した第3項とによって構成される。式(1)の右辺は、目標力fStから現実の力fを減算した力偏差Δf(t)によって構成される。式(1)における微分とは、時間による微分を意味する。ロボット1が行う工程において、目標力fStとして一定値が設定される場合もあるし、目標力fStとして時間の関数が設定される場合もある。
質量係数mは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に有する質量を意味し、粘性係数dは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に受ける粘性抵抗を意味し、弾性係数kは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に受ける弾性力のバネ定数を意味する。
質量係数mの値が大きくなるにつれて、動作の加速度が小さくなり、質量係数mの値が小さくなるにつれて動作の加速度が大きくなる。粘性係数dの値が大きくなるにつれて、動作の速度が遅くなり、粘性係数dの値が小さくなるにつれて動作の速度が速くなる。弾性係数kの値が大きくなるにつれて、バネ性が大きくなり、弾性係数kの値が小さくなるにつれて、バネ性が小さくなる。
本明細書では、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kの各々を力制御パラメーターと言う。これら質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kは、方向ごとに異なる値に設定されてもよいし、方向に関わらず共通の値に設定されてもよい。また、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kは、作業者が、作業前に適宜設定可能である。このことに関しては、後に詳述する。
このように、ロボットシステム100では、力検出部19の検出値、予め設定された力制御パラメーター、および、予め設定された目標力から補正量を求める。この補正量は、前述した力由来補正量ΔSのことであり、外力を受けたその位置からツールセンターポイントTCPを移動すべき位置との差のことである。
そして、指令統合部35は、位置制御部30が生成した位置指令値Pに、力由来補正量ΔSを合算する。これを随時行うことにより、指令統合部35は、外力を受けた位置に移動させるために用いていた位置指令値Pから、新たな位置指令値P’を求める。
そして、この新たな位置指令値P’を座標変換部31がロボット座標に変換し、実行部351が実行することにより、力由来補正量ΔSを加味した位置にツールセンターポイントTCPを移動させて、外力が加わった衝撃を緩和し、ロボット1に接触した対象物に対し、それ以上負荷がかかるのを緩和することができる。
このような駆動制御部3Bによれば、ワークW1を把持した状態で、ツールセンターポイントTCPを目標位置姿勢Sに向かって移動させつつ、かつ、目標力fStが予め設定された値になるまでツールセンターポイントTCPが移動するようにロボットアーム10を駆動することができる。具体的には、ワークW1がワークW2の挿入孔200に挿入され、予め設定された目標力fStを検出するまで挿入作業を行い、挿入作業を完了することができる。また、挿入過程において、上記のような力制御を行うことにより、ワークW1およびワークW2に過剰に負荷がかかるのを防止または抑制することができる。
ここで、作業者は、作業の内容や、ワークW1およびワークW2の種類等に応じて、作業を行う前に、前述した力制御パラメーター、すなわち、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kを適切な値に設定する必要がある。これらを適切な値に設定することにより、作業中のロボットアーム10のモードを作業に適したモードとすることができ、正確かつ迅速な作業を行うことができる。
しかしながら、作業内容だけでなく、ロボットアーム10自身の特性や、周辺の環境等によって、適した力制御パラメーターは変わってくる。これらを考慮したうえで、適した力制御パラメーターを設定するのは困難である。そこで、本発明では、作業者が後述するような条件を入力して、ロボットアーム10を試験的に駆動させて、ロボットアーム10自身の剛性の情報や、周辺の剛性の情報である外部剛性の情報を取得し、取得した外部剛性の情報に基づいて力制御パラメーターを調整する。これにより、外部剛性を考慮した力制御パラメーターを設定することができる。
なお、外部剛性とは、ツールセンターポイントTCPから見た外部全体の剛性のことを言う。すなわち、図3に示すように、外部剛性は、ロボットアーム10自身の剛性、エンドエフェクター20の剛性、ワークW1の剛性、ワークW2の剛性を加味して全体の剛性のことを言う。各要素の剛性は、ロボットアーム10が受ける外力に相関している。さらに換言すれば、外部剛性は、ツールセンターポイントTCPの移動量と、ロボットアーム10が受ける外力、すなわち、力検出部19が検出した検出値から求められた外力との関数により決定する。また、外部剛性は、単位が「N/mm」または「Nmm/deg」で表される実数であり、後述する第2動作の種類に応じて単位が決定する。
このように、外部剛性を決定する要素は、ロボットアーム10に属する要素の情報、ハンドであるエンドエフェクター20の情報、第1対象物であるワークW1の情報および第2対象物であるワークW2の情報を含む。これにより、外部剛性の情報を正確に取得することができる。その結果、力制御パラメーターを正確に設定することができる。
なお、外部剛性には、上記に加え、ワークW2が載置される図示しない作業台の剛性や、ロボット1が設置される設置面の剛性等も含まれる。
また、本明細書における「取得」とは、情報を受け取り、制御装置3、教示装置4および通信可能な外部記憶装置のいずれかの記憶部に記憶することを言う。
以下、本発明の力制御パラメーター調整方法の一例について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。以下の各ステップS101~ステップS112は、本実施形態では、制御装置3および教示装置4が分担して行うが、本発明ではこれに限定されず、制御装置3および教示装置4のうちのいずれか実行する構成であってもよい。
ステップS101は、作業者が図4に示す入力画面40を用いて入力を行い、その入力に基づいて教示装置4のプロセッサーが実行するステップである。まず、入力画面40について説明する。入力画面40は、教示装置4のディスプレイに表示され、作業者が操作することにより各種設定を行うことができる。なお、入力画面40は、教示装置4以外のディスプレイに表示される構成であってもよい。
入力画面40は、第1入力部41と、第2入力部42と、第3入力部43と、第4入力部44と、第5入力部45と、を有する。第1入力部41は、ワークW1の情報、特に、種類を入力するものである。第2入力部42は、ワークW1を把持する方向を選択する。具体的には、第2入力部42は、ワークW1をワークW2に挿入する挿入長を入力する。第3入力部43は、ワークW2の情報、特に、材質を入力するものである。第4入力部44は、作業開始時の初期位置から、ワークW1およびワークW2が接触するまでの距離を入力するものである。第5入力部45は、ワークW1を挿入する際に、ワークW1の姿勢の変化の有無を入力するものである。
第1入力部41~第5入力部45は、例えば、マウス、キーボード等を用いて、カーソルを操作して選択、入力する構成であってもよく、タッチパネル式で作業者が所望の位置をタッチして選択、入力する構成であってもよい。
作業者が第1入力部41~第5入力部45を操作して上記設定を行うと、ステップS101において、各種設定情報を受け付ける。
次いで、ステップS102において、開始位置を決定する。すなわち、ワークW1およびワークW2が非接触の状態において、ロボットアーム10が力制御を開始する位置を決定する。本ステップは、ステップS101において作業者が設定した情報に基づいて決定する。
なお、図6~図11に示すように、ツールセンターポイントTCPを、Z軸方向に挿入する動作を例に挙げて説明する。
次いで、ステップS103において、挿入開始、すなわち、力制御を開始してワークW1をワークW2に接近させる(図6参照)。本ステップにおける力制御パラメーターは、予め設定された初期値である第1力制御パラメーターである。第1力制御パラメーターは、ステップS101において作業者が設定する構成であってもよく、記憶されている構成であってもよい。なお、ステップS105まで、ステップS108およびステップS109は、第1力制御パラメーターで力制御を実行する。
なお、本ステップでは、ワークW1をワークW2に挿入する作業を例に挙げて説明しているため、ワークW1がワークW2に接触するまでロボットアーム10を駆動するが、本発明ではこれに限定されず、作業の内容によっては、エンドエフェクター20がワークW2と接触するよう駆動する構成であってもよい。
次いで、ステップS104において、力検出部19の検出結果に基づいて、ワークW1およびワークW2が接触したことを検知すると、ステップS105において、挿入途中でロボットアーム10を停止させる(図7参照)。
このようなステップS103およびステップS104は、第1力制御パラメーターに基づいて、ロボットアーム10に設置されるハンドであるエンドエフェクター20、または、エンドエフェクター20に保持された第1対象物であるワークW1を第2対象物であるワークW2に接触させる第1動作を実行する第1ステップである。
次いで、ステップS106において、ワークW1およびワークW2の接触状態で、第2動作を実行しつつ、ロボットアーム10が受ける力を検出する。すなわち、以下のような第2動作を実行しつつ、力検出部19の検出結果を取得する。
第2動作としては、図8~図10に示すような動作が挙げられる。
図8に示すように、第2動作は、ワークW1がワークW2に挿入、抜出される方向と交わる方向、例えば、XY平面内でのX軸方向にワークW1を移動させるようにロボットアーム10を駆動する動作を含む。これにより、ワークW1を挿入するときに軸ずれが生じた際にロボットアーム10に加わる外力を検出することができる。
また、図9に示すように、第2動作は、ワークW1がワークW2に対して挿入、抜出される方向とは交わる方向、例えば、XY平面内でのY軸方向にワークW1を移動させるようにロボットアーム10を駆動する動作を含む。これにより、ワークW1を挿入する際に軸ずれが生じた際にロボットアーム10に加わる外力を検出することができる。なお、本実施形態では、X軸方向およびY軸方向に沿ってツールセンターポイントTCPを移動させる方向にロボットアーム10を駆動する場合について説明する。
また、図10に示すように、第2動作は、ワークW1がワークW2に対して挿入、抜出される方向に沿った軸回り、すなわち、Z軸回りにワークW1を回転させるようにロボットアーム10を駆動する動作を含む。これにより、ワークW1を挿入する際にワークW1を回転させる動作を行った際にロボットアーム10に加わる外力を検出することができる。
ステップS106では、上記のような第2動作を行いつつ、上述した動作ごとに力検出部19の検出結果を記憶する。これにより、異なる動作ごとにロボットアーム10が受ける外力を取得することができる。
なお、図示はしないが、本実施形態では、X軸回りおよびY軸回りにツールセンターポイントTCPが回転する方向にロボットアーム10を駆動させて外力を検出する。
このように本実施形態では、X軸に沿った方向、Y軸に沿った方向、X軸回りに回転する方向、Y軸回りに回転する方向、Z軸回りに回転する方向の5方向に、ツールセンターポイントTCPが移動するようロボットアーム10を駆動させて外力を検出する。
また、上述した動作は、上記の順番に限定されない。また、第2動作では、図8~図10に示す動作の全てを実行しなくてもよく、少なくとも1つを実行する構成であってもよい。また、上記とは異なる方向の動作を含んでいてもよい。例えば、Z軸に沿った方向の動作を加えてもよい。
また、第2動作では、位置制御によりロボットアーム10を駆動する。具体的には、ツールセンターポイントTCPが、予め設定された所定の距離または所定角度を移動するようにロボットアーム10を駆動する。
このように、第2動作は、ロボットアーム10を位置制御で駆動することにより実行される。これにより、ロボットアーム10が受ける外力を正確かつ確実に検出することができる。
また、第2動作は、第1対象物であるワークW1を第2対象物であるワークW2に挿入する挿入方向、前記挿入方向と交わる方向、前記挿入方向に沿った軸回りに回転する方向のうちの少なくとも1つの方向に制御点であるツールセンターポイントTCPを移動させる動作である。これにより、実際の作業時にロボットアーム10が受ける外力の大きさを正確に検出することができる。よって、後述するように、外部剛性を正確に把握することができる。
また、第2ステップでは、検出した外力が所定値になるまで、制御点であるツールセンターポイントTCPの移動量を大きくしていく。すなわち、力検出部19が検出した外力の上限値を設定し、上限値になるまでロボットアーム10の第2動作を行う。このような構成により、ワークW1およびワークW2に負荷がかかりすぎるのを防止しつつ、ロボットアーム10が受ける外力の大きさを正確に検出することができる。
次に、ステップS107において、ステップS106で得た外力の大きさの情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する。本ステップでは、外力の情報と外部剛性との関係を示す検量線またはテーブルを用いて外部剛性の情報を取得する。このテーブルは、ツールセンターポイントの移動量と、力検出部19の検出値との関数で表されるものである。この検量線またはテーブルは、制御装置3、教示装置4および外部記憶装置のうちのいずれかに記憶されており、予め実験的に得られたものである。
また、検量線またはテーブルは、外力の方向ごとに記憶されており、前述した第2動作の方向ごとに記憶されている。すなわち、本実施形態では、X軸に沿った方向、Y軸に沿った方向、X軸回りに回転する方向、Y軸回りに回転する方向、Z軸回りに回転する方向の5方向ごとに検量線またはテーブルが記憶されている。
ステップS107を経て、第2動作の種類ごとに、5方向の外部剛性の情報を取得することができる。このようなステップS107は、取得した外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップである。
次いで、ステップS108において、力制御パラメーターを取得する。なお、ステップS108で取得される力制御パラメーターが第2力制御パラメーターである。本ステップでは、図11に示すように、データベースに、5方向の外部剛性の情報と、力を検出したときのロボットアーム10の位置および姿勢の情報と、作業方向と、を入力する。これにより、5方向ごとに力制御パラメーターが出力され、取得することができる。よって、動作する方向ごとに、力制御パラメーターを取得、設定することができる。なお、ロボットアーム10の位置とは、ツールセンターポイントTCPのロボット座標系における位置のことを言い、ロボットアーム10の姿勢とは、各関節の角度情報のことを言う。なお、データベースは、制御装置3、教示装置4および外部記憶装置のうちのいずれかに記憶されている。
本実施形態では、データベースに入力する入力情報は、外部剛性の情報、ロボットアーム10の位置および姿勢の情報および作業方向であるが、本発明ではこれに限定されず、外部剛性の情報およびロボットアーム10の位置さえ入力すれば、力制御パラメーターを取得することができる。
また、並進方向の力制御パラメーターを同じにしてもよい。すなわち、X軸方向に動作する際の力制御パラメーターと、Y軸方向に動作する際の力制御パラメーターと、Z軸方向に動作する際の力制御パラメーターと、を同じに設定してもよい。
また、回転方向の力制御パラメーターを同じにしてもよい。すなわち、X軸回りに動作する際の力制御パラメーターと、Y軸回りに動作する際の力制御パラメーターと、Z軸回りに動作する際の力制御パラメーターと、を同じに設定してもよい。
このように、方向ごとに力制御パラメーターを同じにすることにより、力制御パラメーターを設定する際の処理を簡素化することができる。
また、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kを全て同じ数値に設定してもよい。この場合、力制御パラメーターを設定する際の処理をさらに簡素化することができる。
また、上記のパターンを組み合わせて設定してもよい。
次いで、ステップS109において、ワークW1をワークW2から抜出し、ステップS110において、ツールセンターポイントTCPを開始位置に戻す。そして、ステップS111において、挿入完了位置を検出する。すなわち、第2動作を実行した際に、ツールセンターポイントTCPがどこまで移動したかを検出、記憶する。そして、この検出値を、次回の第2動作の際の目標位置とする。これにより、2回目以降の第2動作を迅速かつ正確に行うことができる。
次いで、ステップS112において、力制御パラメーターを取得した回数が2回目であるか否かを判断する。2回目ではない、すなわち、1回目であると判断した場合、ステップS103に戻り、以降のステップを繰り返す。なお、2回目であると判断した場合、ステップS113に移行する。
ステップS113では、1回目に取得した力制御パラメーターと、2回目に取得した力制御パラメーターとを比較して、乖離が予め設定された所定範囲以内であるか否かを判断する。本ステップでは、第2動作の方向ごとに力制御パラメーターを1回目と2回目とで比較し、各力制御パラメーターの乖離が所定範囲以内であった場合、ステップS114では、ステップS113で比較した1回目または2回目のいずれかの力制御パラメーターを実際に作業を行う際の力制御パラメーターとして設定する。
なお、ステップS113において、乖離が予め設定された所定範囲から外れていた場合、すなわち、乖離が比較的大きかった場合、ステップS103に戻り、1回目の測定として、外部剛性を測定しなおす。
このように、力制御パラメーターを2回測定して、乖離が所定範囲内であった場合に力制御パラメーターを採用することにより、より正確に力制御パラメーターを設定することができる。
このようなステップS114は、取得した外部剛性の情報と、取得した外部剛性の情報に対応するツールセンターポイントTCPの位置と、に基づいて取得された第2力制御パラメーターを力制御パラメーターとして設定する第4ステップである。
以上説明したように、本発明の力制御パラメーター調整方法は、力制御により駆動して、第1対象物であるワークW1を第2対象物であるワークW2に挿入する作業を行うロボットアーム10を有するロボット1の力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整方法である。また、本発明の力制御パラメーター調整方法は、第1力制御パラメーターに基づいて、ロボットアーム10に設置されるハンドであるエンドエフェクター20、または、エンドエフェクター20に保持されたワークW1をワークW2に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、エンドエフェクター20またはワークW1をワークW2に接触させた状態で、第1動作とは異なる第2動作を実行し、ロボットアーム10が受ける外力の情報を取得する第2ステップと、取得した外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、力制御パラメーターを第1力制御パラメーターから、取得した外部剛性の情報と、取得した外部剛性の情報に対応するツールセンターポイントTCPの位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターに変更する第4ステップと、を有する。これにより、外部剛性を考慮しつつ力制御パラメーターを容易かつ正確に設定することができる。
また、本発明の力制御パラメーター調整プログラムは、力制御により駆動して、第1対象物であるワークW1を第2対象物であるワークW2に挿入する作業を行うロボットアーム10を有するロボット1の力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整プログラムである。また、本発明の力制御パラメーター調整プログラムは、第1力制御パラメーターに基づいて、ロボットアーム10に設置されるハンドであるエンドエフェクター20、または、エンドエフェクター20に保持されたワークW1をワークW2に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、エンドエフェクター20またはワークW1をワークW2に接触させた状態で、第1動作とは異なる第2動作を実行し、ロボットアーム10が受ける外力の情報を取得する第2ステップと、取得した外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、取得した外部剛性の情報と、取得した外部剛性の情報に対応するツールセンターポイントTCPの位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを力制御パラメーターとして設定する第4ステップと、を実行するためのものである。これにより、外部剛性を考慮しつつ力制御パラメーターを容易かつ正確に設定することができる。
なお、本発明の力制御パラメーター調整プログラムは、制御装置3や教示装置4の記憶部に記憶されたものであってもよいし、例えばCD-ROM等の記録媒体に格納されていてもよく、ネットワーク等を介して接続可能な記憶装置に記憶されたものであってもよい。
また、本発明のロボットシステム100は、力制御により駆動して作業を行うロボットアーム10を有するロボット1と、ロボットアーム10に加わる力を検出する力検出部19と、ロボット1の作動を制御する制御部である制御装置3または教示装置4と、を備える。また、制御装置3または教示装置4は、第1力制御パラメーターに基づいて、ロボットアーム10に設置されるハンドであるエンドエフェクター20、または、エンドエフェクター20に保持されたワークW1をワークW2に接触させる第1動作を実行し、エンドエフェクター20またはワークW1をワークW2に接触させた状態で、第1動作とは異なる第2動作を実行し、ロボットアーム10が受ける外力の情報を取得し、取得した外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得し、取得した外部剛性の情報と、取得した外部剛性の情報に対応するツールセンターポイントTCPの位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを力制御パラメーターとして設定するよう制御を行う。これにより、外部剛性を考慮しつつ力制御パラメーターを容易かつ正確に設定することができる。
また、力検出部19は、ロボットアーム10を力制御により駆動する際に用いられる。すなわち、力検出部19は、第2動作を行いつつ外力を検出する力検出部と、力制御を行う際に外力を検出する力検出部と、を兼用している。これにより、装置構成を簡素にすることができるともに、制御を簡素にすることができる。
<ロボットシステムの他の構成例>
図12は、ロボットシステムについてハードウェアを中心として説明するためのブロック図である。
図12には、ロボット1とコントローラー61とコンピューター62が接続されたロボットシステム100Aの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コントローラー61にあるプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して実行されてもよいし、コンピューター62に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出してコントローラー61を介して実行されてもよい。
従って、コントローラー61とコンピューター62とのいずれか一方または両方を「制御装置」として捉えることができる。
<変形例1>
図13は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例1を示すブロック図である。
図13には、ロボット1に直接コンピューター63が接続されたロボットシステム100Bの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コンピューター63に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して直接実行される。
従って、コンピューター63を「制御装置」として捉えることができる。
<変形例2>
図14は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例2を示すブロック図である。
図14には、コントローラー61が内蔵されたロボット1とコンピューター66が接続され、コンピューター66がLAN等のネットワーク65を介してクラウド64に接続されているロボットシステム100Cの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コンピューター66に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して実行されてもよいし、クラウド64上に存在するプロセッサーによりコンピューター66を介してメモリーにある指令を読み出して実行されてもよい。
従って、コントローラー61とコンピューター66とクラウド64とのいずれか1つ、または、いずれか2つ、または、3つを「制御装置」として捉えることができる。
以上、本発明の力制御パラメーター調整方法、ロボットシステムおよび力制御パラメーター調整プログラムを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、ロボットシステムを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
1…ロボット、3…制御装置、3A…目標位置設定部、3B…駆動制御部、3C…記憶部、4…教示装置、10…ロボットアーム、11…基台、12…第1アーム、13…第2アーム、14…第3アーム、15…第4アーム、16…第5アーム、17…第6アーム、18…中継ケーブル、19…力検出部、20…エンドエフェクター、30…位置制御部、31…座標変換部、32…座標変換部、33…補正部、34…力制御部、35…指令統合部、40…入力画面、41…第1入力部、42…第2入力部、43…第3入力部、44…第4入力部、45…第5入力部、61…コントローラー、62…コンピューター、63…コンピューター、64…クラウド、65…ネットワーク、66…コンピューター、100…ロボットシステム、100A…ロボットシステム、100B…ロボットシステム、100C…ロボットシステム、171…関節、172…関節、173…関節、174…関節、175…関節、176…関節、200…挿入孔、351…実行部、CP…制御点、E1…エンコーダー、E2…エンコーダー、E3…エンコーダー、E4…エンコーダー、E5…エンコーダー、E6…エンコーダー、M1…モーター、M2…モーター、M3…モーター、M4…モーター、M5…モーター、M6…モーター、TCP…ツールセンターポイント、W1…ワーク、W2…ワーク

Claims (9)

  1. 力制御により駆動して、第1対象物を第2対象物に挿入する作業を行うロボットアームを有するロボットの力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整方法であって、
    第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された前記第1対象物を前記第2対象物に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、
    前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得する第2ステップと、
    取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、
    前記力制御パラメーターを前記第1力制御パラメーターから、取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターに変更する第4ステップと、を有することを特徴とする力制御パラメーター調整方法。
  2. 前記外部剛性を決定する要素は、前記ロボットアームに属する要素の情報、前記ハンドの情報、前記第1対象物の情報および前記第2対象物の情報を含む請求項1に記載の力制御パラメーター調整方法。
  3. 前記第2動作は、前記ロボットアームを位置制御で駆動することにより実行される請求項1または2に記載の力制御パラメーター調整方法。
  4. 前記第2動作は、前記第1対象物を前記第2対象物に挿入する挿入方向、前記挿入方向と交わる方向、前記挿入方向に沿った軸回りに回転する方向のうちの少なくとも1つの方向に前記制御点を移動させる動作である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の力制御パラメーター調整方法。
  5. 前記第2ステップでは、検出した前記外力が所定値になるまで、前記制御点の移動量を大きくしていく請求項1ないし4のいずれか1項に記載の力制御パラメーター調整方法。
  6. 前記第4ステップでは、さらに、前記ハンドの種類の情報、前記第1対象物の種類の情報に基づいて、前記力制御パラメーターを調整する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の力制御パラメーター調整方法。
  7. 力制御により駆動して作業を行うロボットアームを有するロボットと、前記ロボットアームに加わる力を検出する力検出部と、前記ロボットの作動を制御する制御部と、を備えるロボットシステムであって、
    前記制御部は、
    第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された第1対象物を第2対象物に接触させる第1動作を実行し、
    前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得し、
    取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得し、
    取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する前記制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを前記力制御パラメーターとして設定するよう制御を行うことを特徴とするロボットシステム。
  8. 前記力検出部は、前記ロボットアームを力制御により駆動する際に用いられる請求項7に記載のロボットシステム。
  9. 力制御により駆動して、第1対象物を第2対象物に挿入する作業を行うロボットアームを有するロボットの力制御パラメーターを調整する力制御パラメーター調整方法を実行するための力制御パラメーター調整プログラムであって、
    第1力制御パラメーターに基づいて、前記ロボットアームに設置されるハンド、または、前記ハンドに保持された前記第1対象物を前記第2対象物に接触させる第1動作を実行する第1ステップと、
    前記ハンドまたは前記第1対象物を前記第2対象物に接触させた状態で、前記ロボットに前記第1動作とは異なる第2動作を実行し、前記ロボットアームが受ける外力の情報を取得する第2ステップと、
    取得した前記外力の情報に基づいて、外部剛性の情報を取得する第3ステップと、
    取得した前記外部剛性の情報と、取得した前記外部剛性の情報に対応する前記制御点の位置と、に基づいて取得される第2力制御パラメーターを前記力制御パラメーターとして設定する第4ステップと、を実行するためのものであることを特徴とする力制御パラメーター調整プログラム。
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