JP2023007773A - 教示支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が設定した教示情報がどのような内容であるかを一目で把握することができる教示支援装置を提供すること。【解決手段】先端に研磨用工具が装着されたロボットアームを有し、力制御により制御して、対象物に対し研磨作業を行うロボットに対して教示を行う教示支援装置であって、前記対象物に設定される複数の教示点に関する情報を取得する教示点取得部と、前記教示点取得部が取得した前記複数の教示点における前記研磨作業の研磨パラメーターに関する情報を取得する研磨パラメーター取得部と、前記複数の教示点のうち、前記教示点を、前記研磨パラメーター取得部が取得した前記研磨パラメーターに基づいた色で前記対象物に重畳して表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする教示支援装置。【選択図】図3
Description
本発明は、教示支援装置に関する。
ロボットアームに設けられた力センサーを用いて力制御を行うロボットが知られている。このようなロボットが作業を行うのに先立って、例えば、特許文献1に示すように、ロボットに対して作業情報の教示を行う教示支援装置が開示されている。特許文献1に記載されている教示支援装置では、教示の際、作業対象物にかかる力を表示することにより教示の支援を行う装置が知られている。この教示の支援を行う装置では、作業対象物に教示された教示点毎に、目標力等の教示情報が設定される。
しかしながら、従来の方法では、作業対象物に設定されている複数の教示点における教示情報を一目で把握することが困難であった。
本発明の教示支援装置は、先端に研磨用工具が装着されたロボットアームを有し、力制御により制御して、対象物に対し研磨作業を行うロボットに対して教示を行う教示支援装置であって、
前記対象物に設定される複数の教示点に関する情報を取得する教示点取得部と、
前記教示点取得部が取得した前記複数の教示点における前記研磨作業の研磨パラメーターに関する情報を取得する研磨パラメーター取得部と、
前記複数の教示点のうち、前記教示点を、前記研磨パラメーター取得部が取得した前記研磨パラメーターに基づいた色で前記対象物に重畳して表示する表示制御部と、を備える。
前記対象物に設定される複数の教示点に関する情報を取得する教示点取得部と、
前記教示点取得部が取得した前記複数の教示点における前記研磨作業の研磨パラメーターに関する情報を取得する研磨パラメーター取得部と、
前記複数の教示点のうち、前記教示点を、前記研磨パラメーター取得部が取得した前記研磨パラメーターに基づいた色で前記対象物に重畳して表示する表示制御部と、を備える。
<実施形態>
図1は、本発明の教示支援装置を備えるロボットシステムの全体構成を示す図である。図2は、図1に示すロボットシステムのブロック図である。図3は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図4は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図5は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。図6は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図7は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図1は、本発明の教示支援装置を備えるロボットシステムの全体構成を示す図である。図2は、図1に示すロボットシステムのブロック図である。図3は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図4は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図5は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。図6は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。図7は、図1に示すロボットシステムが備える表示部に表示される画面の一例を示す図である。
以下、本発明の教示支援装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の+Z軸方向、すなわち、上側を「上」、-Z軸方向、すなわち、下側を「下」とも言う。また、ロボットアームについては、図1中の基台11側を「基端」、その反対側、すなわち、エンドエフェクター側を「先端」とも言う。また、図1中のZ軸方向、すなわち、上下方向を「鉛直方向」とし、X軸方向およびY軸方向、すなわち、左右方向を「水平方向」とする。
図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1を制御する制御装置3と、教示装置4と、を備える。また、教示装置4には、教示支援装置10Aが内蔵されている。
まず、ロボット1について説明する。
図1に示すロボット1は、本実施形態では単腕の6軸垂直多関節ロボットであり、基台11と、ロボットアーム10と、を有する。また、ロボットアーム10の先端部にエンドエフェクター20を装着することができる。エンドエフェクター20は、ロボット1の構成要件であってもよく、ロボット1の構成要件でなくてもよい。
図1に示すロボット1は、本実施形態では単腕の6軸垂直多関節ロボットであり、基台11と、ロボットアーム10と、を有する。また、ロボットアーム10の先端部にエンドエフェクター20を装着することができる。エンドエフェクター20は、ロボット1の構成要件であってもよく、ロボット1の構成要件でなくてもよい。
なお、ロボット1は、図示の構成に限定されず、例えば、双腕型の多関節ロボットであってもよい。また、ロボット1は、水平多関節ロボットであってもよい。
基台11は、ロボットアーム10を下側から駆動可能に支持する支持体であり、例えば工場内の床に固定されている。ロボット1は、基台11が中継ケーブル18を介して制御装置3と電気的に接続されている。なお、ロボット1と制御装置3との接続は、図1に示す構成のように有線による接続に限定されず、例えば、無線による接続であってもよく、さらには、インターネットのようなネットワークを介して接続されていてもよい。
本実施形態では、ロボットアーム10は、第1アーム12と、第2アーム13と、第3アーム14と、第4アーム15と、第5アーム16と、第6アーム17とを有し、これらのアームが基台11側からこの順に連結されている。なお、ロボットアーム10が有するアームの数は、6つに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上であってもよい。また、各アームの全長等の大きさは、それぞれ、特に限定されず、適宜設定可能である。
基台11と第1アーム12とは、関節171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸を回動中心とし、その第1回動軸回りに回動可能となっている。第1回動軸は、基台11が固定される床の法線と一致している。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回動軸を回動中心として回動可能となっている。第2回動軸は、第1回動軸に直交する軸と平行である。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対し、水平方向と平行な第3回動軸を回動中心として回動可能となっている。第3回動軸は、第2回動軸と平行である。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回動軸を回動中心として回動可能となっている。第4回動軸は、第3回動軸と直交している。
第4アーム15と第5アーム16とは、関節175を介して連結されている。そして、第5アーム16は、第4アーム15に対し、第5回動軸を回動中心として回動可能となっている。第5回動軸は、第4回動軸と直交している。
第5アーム16と第6アーム17とは、関節176を介して連結されている。そして、第6アーム17は、第5アーム16に対し、第6回動軸を回動中心として回動可能となっている。第6回動軸は、第5回動軸と直交している。
また、第6アーム17は、ロボットアーム10の中で最も先端側に位置するロボット先端部となっている。この第6アーム17は、ロボットアーム10の駆動により、エンドエフェクター20ごと回動することができる。
ロボット1は、駆動部としてのモーターM1、モーターM2、モーターM3、モーターM4、モーターM5およびモーターM6と、エンコーダーE1、エンコーダーE2、エンコーダーE3、エンコーダーE4、エンコーダーE5およびエンコーダーE6とを備える。モーターM1は、関節171に内蔵され、基台11と第1アーム12とを相対的に回転させる。モーターM2は、関節172に内蔵され、第1アーム12と第2アーム13とを相対的に回転させる。モーターM3は、関節173に内蔵され、第2アーム13と第3アーム14とを相対的に回転させる。モーターM4は、関節174に内蔵され、第3アーム14と第4アーム15とを相対的に回転させる。モーターM5は、関節175に内蔵され、第4アーム15と第5アーム16とを相対的に回転させる。モーターM6は、関節176に内蔵され、第5アーム16と第6アーム17とを相対的に回転させる。
また、エンコーダーE1は、関節171に内蔵され、モーターM1の位置を検出する。エンコーダーE2は、関節172に内蔵され、モーターM2の位置を検出する。エンコーダーE3は、関節173に内蔵され、モーターM3の位置を検出する。エンコーダーE4は、関節174に内蔵され、モーターM4の位置を検出する。エンコーダーE5は、関節175に内蔵され、モーターM5の位置を検出する。エンコーダーE6は、関節176に内蔵され、モーターM6の位置を検出する。
エンコーダーE1~エンコーダーE6は、制御装置3と電気的に接続されており、モーターM1~モーターM6の位置情報、すなわち、回転量が制御装置3に電気信号として送信される。そして、この情報に基づいて、制御装置3は、モーターM1~モーターM6を、図示しないモータードライバーを介して駆動させる。すなわち、ロボットアーム10を制御するということは、モーターM1~モーターM6を制御することである。
また、ロボットアーム10の先端には、制御点CPが設定されている。制御点CPは、ロボットアーム10の制御を行う際の基準となる点のことである。ロボットシステム100では、ロボット座標系で制御点CPの位置を把握し、制御点CPが所望の位置に移動するようにロボットアーム10を駆動する。
また、ロボット1では、ロボットアーム10に、力を検出する力検出部19が着脱自在に設置される。そして、ロボットアーム10は、力検出部19が設置された状態で駆動することができる。力検出部19は、本実施形態では、6軸力覚センサーである。力検出部19は、互いに直交する3つの検出軸上の力の大きさと、当該3つの検出軸まわりのトルクの大きさとを検出する。すなわち、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の力成分と、X軸回りとなるTx方向の力成分と、Y軸回りとなるTy方向の力成分と、Z軸回りとなるTz方向の力成分とを検出する。なお、本実施形態では、Z軸方向が鉛直方向となっている。また、各軸方向の力成分を「並進力成分」と言い、各軸回りの力成分を「回転力成分」と言うこともできる。また、力検出部19は、6軸力覚センサーに限定されず、他の構成のものであってもよい。
本実施形態では、力検出部19は、第6アーム17に設置されている。なお、力検出部19の設置箇所としては、第6アーム17、すなわち、最も先端側に位置するアームに限定されず、例えば、他のアームや、隣り合うアーム同士の間や、基台11の下方であってもよく、全関節にそれぞれ設置されていてもよい。
力検出部19には、エンドエフェクター20を着脱可能に装着することができる。エンドエフェクター20は、本実施形態では、研磨を行う研磨用工具で構成される。エンドエフェクター20は、先端に砥石を有し、砥石が回転しつつワークW1と接触することにより、ワークW1を研磨する。なお、本実施形態においては、研磨用工具として砥石を用いているが、これに限定されず、紙、布、またはフィルムに砥粒を付着させたものやスポンジであってもよい。
また、ロボット座標系において、エンドエフェクター20の先端の任意の位置、好ましくは砥石の先端にツールセンターポイントTCPが設定されている。前述したように、ロボットシステム100では、ロボット座標系で制御点CPの位置を把握し、制御点CPが所望の位置に移動するようにロボットアーム10を駆動する。また、エンドエフェクター20の種類、特に、長さを把握しておくことにより、ツールセンターポイントTCPと制御点CPとのオフセット量を把握することができる。このため、ツールセンターポイントTCPの位置をロボット座標系で把握することができる。したがって、ツールセンターポイントTCPを制御の基準とすることができる。
ワークW1は、エンドエフェクター20による研磨の対象物である。ワークW1の表面のうち、研磨される領域が研磨領域である。ワークW1としては、電子機器のコネクターや、プラスチック外装品、金属外装品等が挙げられる。
次に、制御装置3について説明する。
制御装置3は、ロボット1から離間して配置されており、プロセッサーの1例であるCPU(Central Processing Unit)が内蔵されたコンピューター等で構成することができる。この制御装置3は、ロボット1の基台11に内蔵されていてもよい。
制御装置3は、ロボット1から離間して配置されており、プロセッサーの1例であるCPU(Central Processing Unit)が内蔵されたコンピューター等で構成することができる。この制御装置3は、ロボット1の基台11に内蔵されていてもよい。
制御装置3は、中継ケーブル18によりロボット1と通信可能に接続される。また、制御装置3は、教示装置4とケーブルで、または無線通信可能に接続される。教示装置4は、専用のコンピューターであってもよく、ロボット1を教示するためのプログラムがインストールされた汎用のコンピューターであってもよい。例えばロボット1を教示するための専用装置であるティーチングペンダント等を教示装置4の代わりに用いても良い。さらに、制御装置3と教示装置4とは、別々の筐体を備えていてもよく、一体に構成されていてもよい。
また、教示装置4には、制御装置3に後述する目標位置姿勢Stと目標力fStとを引数とする実行プログラムを生成して制御装置3にロードするためのプログラムがインストールされていてもよい。教示装置4は、ディスプレイ、プロセッサー、RAMやROMを備え、これらのハードウェア資源が教示プログラムと協働して実行プログラムを生成する。
図2に示すように、制御装置3は、ロボット1の制御を行うための制御プログラムがインストールされたコンピューターである。制御装置3は、プロセッサーや図示しないRAMやROMを備え、これらのハードウェア資源がプログラムと協働することによりロボット1を制御する。
また、図2に示すように、制御装置3は、目標位置設定部3Aと、駆動制御部3Bと、記憶部3Cと、を有する。記憶部3Cは、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリー、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー、着脱式の外部記憶装置等で構成される。記憶部3Cには、ロボット1を作動させるための動作プログラム等が記憶されている。
目標位置設定部3Aは、ワークW1に対して所定の作業を実行するための目標位置姿勢Stおよび動作経路を設定する。目標位置設定部3Aは、教示装置4から入力された教示情報等に基づいて、目標位置姿勢Stおよび動作経路を設定する。
駆動制御部3Bは、ロボットアーム10の駆動を制御するものであり、位置制御部30と、座標変換部31と、座標変換部32と、補正部33と、力制御部34と、指令統合部35と、を有する。
位置制御部30は、予め作成されたコマンドで指定される目標位置に従って、ロボット1のツールセンターポイントTCPの位置を制御する位置指令信号、すなわち、位置指令値を生成する。
ここで、制御装置3は、ロボット1の動作を力制御等で制御することが可能である。「力制御」とは、力検出部19の検出結果に基づいて、エンドエフェクター20の位置、すなわち、ツールセンターポイントTCPの位置や、第1アーム12~第6アーム17の姿勢を変更したりするロボット1の動作の制御のことである。
力制御には、例えば、フォーストリガー制御と、インピーダンス制御とが含まれている。フォーストリガー制御では、力検出部19により力検出を行い、その力検出部19により所定の力を検出するまで、ロボットアーム10に移動や姿勢の変更の動作をさせる。
インピーダンス制御は、倣い制御を含む。インピーダンス制御では、ロボットアーム10の先端部に加わる力を可能な限り所定の力に維持、すなわち、力検出部19により検出される所定方向の力を可能な限り目標力fStに維持するようにロボットアーム10の動作を制御する。これにより、例えば、ロボットアーム10に対してインピーダンス制御を行うと、ロボットアーム10は、対象物や、オペレーターから加わった外力に対し、前記所定方向について倣う動作を行う。なお、目標力fStには、0も含まれる。例えば、倣い動作の場合の設定の1つとしては、目標値を「0」とすることができる。なお、目標力fStを0以外の数値とすることもできる。この目標力fStは、例えば教示装置4を介して作業者が適宜設定可能である。また、目標力fStは、軸の方向(X,Y,Z)ごと、軸回りの方向(Tx,Ty,Tz)ごとに設定することもできる。
記憶部3Cは、モーターM1~モーターM6の回転角度の組み合わせと、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置との対応関係を記憶している。また、制御装置3は、ロボット1が行う作業の工程ごとに目標位置姿勢Stと目標力fStとの少なくとも一方をコマンドに基づいて記憶部3Cに記憶する。目標位置姿勢Stおよび目標力fStを引数、すなわち、パラメーターとするコマンドは、ロボット1が行う作業の工程ごとに設定される。
駆動制御部3Bは、設定された目標位置姿勢Stと目標力fStとがツールセンターポイントTCPにて一致するように、第1アーム12~第6アーム17を制御する。目標力fStとは、第1アーム12~第6アーム17の動作によって達成されるべき力検出部19の検出力およびトルクである。ここで、「S」の文字は、ロボット座標系を規定する軸の方向(X,Y,Z)のいずれか1つの方向を表すこととする。また、Sは、S方向の位置も表すこととする。例えば、S=Xの場合、ロボット座標系で設定された目標位置のX方向成分がSt=Xtとなり、目標力のX方向成分がfSt=fXtとなる。
また、駆動制御部3Bでは、モーターM1~モーターM6の回転角度を取得すると、図2に示す座標変換部31が、対応関係に基づいて、当該回転角度をロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sに変換する。そして、座標変換部32が、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sと、力検出部19の検出値とに基づいて、力検出部19に現実に作用している作用力fSをロボット座標系において特定する。
作用力fSの作用点は、ツールセンターポイントTCPとは別に力検出原点として定義される。力検出原点は、力検出部19が力を検出している点に対応する。なお、制御装置3は、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sごとに、力検出部19のセンサー座標系における検出軸の方向を規定した対応関係を記憶している。従って、制御装置3は、ロボット座標系におけるツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sと対応関係とに基づいて、ロボット座標系における作用力fSを特定できる。また、ロボットに作用するトルクは、作用力fSと、接触点から力検出部19までの距離とから算出することができ、回転力成分として特定される。なお、ワークW1に対してエンドエフェクター20が接触して作業を行う場合、接触点は、ツールセンターポイントTCPとみなすことができる。
補正部33は、作用力fSに対して重力補償を行う。重力補償とは、作用力fSから重力に起因する力やトルクの成分を除去することである。重力補償を行った作用力fSは、ロボットアーム10またはエンドエフェクター20に作用している重力以外の力と見なすことができる。
また、補正部33は、作用力fSに対して慣性補償を行う。慣性補償とは、作用力fSから慣性力に起因する力やトルクの成分を除去することである。慣性補償を行った作用力fSは、ロボットアーム10またはエンドエフェクター20に作用している慣性力以外の力と見なすことができる。
力制御部34は、インピーダンス制御を行う。インピーダンス制御は、仮想の機械的インピーダンスをモーターM1~モーターM6によって実現する能動インピーダンス制御である。制御装置3は、このようなインピーダンス制御を、嵌合作業、螺合作業、研磨作業等、エンドエフェクター20が対象物から力を受ける接触状態の工程や、直接教示を行う際に実行する。なお、このような工程以外であっても、例えば、人がロボット1に接触した際にインピーダンス制御を行うことにより、安全性を高めることができる。
インピーダンス制御では、目標力fStを後述する運動方程式に代入してモーターM1~モーターM6の回転角度を導出する。制御装置3がモーターM1~モーターM6を制御する信号は、PWM(Pulse Width Modulation)変調された信号である。
また、制御装置3は、エンドエフェクター20が外力を受けない非接触状態の工程では、目標位置姿勢Stから線形演算で導出する回転角度でモーターM1~モーターM6を制御する。目標位置姿勢Stから線形演算で導出する回転角度でモーターM1~モーターM6を制御するモードのことを、位置制御モードと言う。
制御装置3は、目標力fStと作用力fSとをインピーダンス制御の運動方程式に代入することにより、力由来補正量ΔSを特定する。力由来補正量ΔSとは、ツールセンターポイントTCPが機械的インピーダンスを受けた場合に、目標力fStとの力偏差ΔfS(t)を解消するために、ツールセンターポイントTCPが移動すべき位置姿勢Sの大きさを意味する。下記の式(1)は、インピーダンス制御の運動方程式である。
式(1)の左辺は、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sの2階微分値に仮想質量係数m(以下、「質量係数m」と言う)を乗算した第1項と、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sの微分値に仮想粘性係数d(以下、「粘性係数d」と言う)を乗算した第2項と、ツールセンターポイントTCPの位置姿勢Sに仮想弾性係数k(以下、「弾性係数k」と言う)を乗算した第3項とによって構成される。式(1)の右辺は、目標力fStから現実の力fを減算した力偏差ΔfS(t)によって構成される。式(1)における微分とは、時間による微分を意味する。ロボット1が行う工程において、目標力fStとして一定値が設定される場合や、目標力fStとして時間の関数が設定される場合もある。
質量係数mは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に有する質量を意味し、粘性係数dは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に受ける粘性抵抗を意味し、弾性係数kは、ツールセンターポイントTCPが仮想的に受ける弾性力のバネ定数を意味する。
質量係数mの値が大きくなるにつれて、動作の加速度が小さくなり、質量係数mの値が小さくなるにつれて動作の加速度が大きくなる。粘性係数dの値が大きくなるにつれて、動作の速度が遅くなり、粘性係数dの値が小さくなるにつれて動作の速度が速くなる。弾性係数kの値が大きくなるにつれて、バネ性が大きくなり、弾性係数kの値が小さくなるにつれて、バネ性が小さくなる。
これら質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kは、方向ごとに異なる値に設定されてもよく、方向に関わらず共通の値に設定されてもよい。また、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kは、作業者が、作業前に適宜設定可能である。この入力は、例えば、教示装置4を用いて、作業者によって行われる。
このような質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数kは、力制御パラメーターである。力制御パラメーターは、ロボットアーム10が実際に作業を行うのに先立って設定される値である。力制御パラメーターには、質量係数m、粘性係数dおよび弾性係数k等が含まれる。
このように、ロボットシステム100では、力制御を実行中、力検出部19の検出値、予め設定された力制御パラメーター、および、予め設定された目標力から補正量を求める。この補正量は、前述した力由来補正量ΔSのことであり、外力を受けたその位置からツールセンターポイントTCPを移動すべき位置との差のことである。
そして、指令統合部35は、位置制御部30が生成した位置指令値Pに、力由来補正量ΔSを合算する。これを随時行うことにより、指令統合部35は、外力を受けた位置に移動させるために用いていた位置指令値Pから、新たな位置指令値P’を求める。
そして、この新たな位置指令値P’を座標変換部31がロボット座標に変換し、実行部351が実行することにより、力由来補正量ΔSを加味した位置にツールセンターポイントTCPを移動させて、外力に対して応答し、ロボット1に接触した対象物に対し、それ以上負荷がかかるのを緩和することができる。
このような駆動制御部3Bによれば、ワークW1に対してエンドエフェクター20を押し付けつつ、力制御を行って、所望の圧力を加えつつ研磨作業を良好に行うことができる。
次に、教示装置4について説明する。
図2に示すように、教示装置4は、各種設定を受け付けたり、動作プログラムを生成したり、図3~図7に示すような画像を生成、表示する装置である。教示装置4は、表示部40と、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を有する。教示装置4としては、図示の構成では、ノート型パソコンであるが、本発明ではこれに特に限定されず、例えば、デスクトップ型パソコン、タブレット、スマートフォン等であってもよい。
図2に示すように、教示装置4は、各種設定を受け付けたり、動作プログラムを生成したり、図3~図7に示すような画像を生成、表示する装置である。教示装置4は、表示部40と、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を有する。教示装置4としては、図示の構成では、ノート型パソコンであるが、本発明ではこれに特に限定されず、例えば、デスクトップ型パソコン、タブレット、スマートフォン等であってもよい。
表示部40は、図5に示すように、作業者が各種情報を入力する設定画面400や、教示した情報を表示するシミュレーション画像等を表示する。上記各種情報としては、教示点P1に関する情報、研磨作業の研磨パラメーターに関する情報、前述した力制御パラメーターに関する情報等が挙げられる。
制御部41は、少なくとも1つのプロセッサーを有する。プロセッサーとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)や、GPU(Graphics Processing Unit)等が挙げられる。制御部41は、記憶部42に記憶されている各種プログラム等を読み出し、実行する。各種プログラムとしては、例えば、ロボットアーム10の動作プログラム、教示プログラム等が挙げられる。これらのプログラムは、教示装置4で生成されたものであってもよく、例えばCD-ROM等の外部記録媒体から記憶されたものであってもよく、ネットワーク等を介して記憶されたものであってもよい。
制御部41で生成された教示プログラムは、通信部43を介してロボット1の制御装置3に送信される。これにより、ロボットアーム10が所定の作業を所定の条件で実行したりすることができる。
また、制御部41は、教示点取得部411と、研磨パラメーター取得部412と、色情報取得部413と、表示制御部414と、を有する。教示点取得部411と、研磨パラメーター取得部412と、色情報取得部413と、表示制御部414とにより、教示支援装置10Aが構成される。
教示点取得部411は、作業者が図5に示す設定画面400を用いて入力した教示点P1に関する情報を取得する。教示点P1は、図3に示すように、ワークW1の表面に配置され、ツールセンターポイントTCPが通過すべき点である。図示の構成では、教示点P1は、格子状に配置されており、各点に対し、通過する順番に関する情報が紐づけられている。これにより、図4に示すような経路を設定することができる。なお、教示点P1のワークW1に対する位置情報は、例えば、ロボット座標系で表される。
研磨パラメーター取得部412は、作業者が図5に示す設定画面400を用いて入力した研磨パラメーターに関する情報を取得する。研磨パラメーターとしては、例えば、研磨用工具に関する情報、砥石の砥粒の材質に関する情報、砥粒の大きさに関する情報、砥石の回転速度、押付力等が挙げられる。図示の構成では、押付力が表示されている。
色情報取得部413は、作業者が図5に示す設定画面400を用いて入力した色情報を取得する。
表示制御部414は、複数の教示点P1のうち、任意の教示点P1を、研磨パラメーター取得部412が取得した研磨パラメーターに基づいた色でワークW1に重畳して表示する。すなわち、複数の教示点P1のうち、任意の教示点P1を、取得した研磨パラメーターに基づいた色を付けて表示する。このことに関しては、後に詳述する。
記憶部42は、制御部41が実行可能な各種プログラムや、各種設定情報等を保存する。記憶部42としては、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリー、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー、着脱式の外部記憶装置等が挙げられる。
通信部43は、例えば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等の外部インターフェースを用いて制御装置3との間で信号の送受信を行う。
表示部40は、表示画面を有する各種ディスプレイで構成されている。本実施形態では、マウス、キーボード等の入力操作部を操作することにより、作業者が各種設定を入力することができる。ただし、この構成に限定されず、例えば、タッチパネル、すなわち、表示部40が表示機能と入力操作機能とを備える構成であってもよい。また、タッチパネルと、マウス、キーボードを併用する構成であってもよい。
なお、表示部40としては、図示の構成に限定されず、例えば、対象物や空中に画像を結像させる構成のものであってもよい。
次に、図5に示す設定画面400について説明する。設定画面400は、表示部40に表示される画面であり、作業者が各項目を入力することにより、教示を行うことができる。具体的には、設定画面400は、入力部401と、入力部402と、入力部403と、入力部404と、入力部405と、入力部406と、入力部407と、を有する。
入力部401は、教示点P1の番号を入力して、教示点P1の番号を複数の範囲で設定する部分である。また、各範囲に、以下の入力部402~入力部407を用いて、各項目を単独で設定することができる。
入力部402は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、表示する色を設定する部分である。すなわち、入力部402は、入力部401で指定した教示点P1の範囲の右側に色を選択して入力する部分である。
入力部403は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、座標系の種類を入力する部分である。座標系の種類には、ローカル座標系、手先座標系、ロボット座標系等がある。
入力部404は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、研磨作業を行う際の砥石の押し付け力の方向、大きさを入力する部分である。押し付け力の方向としては、Fx、Fy、Fzがあり、これらのうちから1つを選択することにより設定することができる。また、押し付け力の大きさは、数値を入力することにより、設定することができる。
入力部405は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、力制御パラメーターの1つである粘性係数を入力する部分である。なお、この構成に限定されず、例えば、質量係数や、弾性係数や、これらのうちの2つ以上を入力する構成であってもよい。
入力部406は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、ツールセンターポイントTCPの移動速度を設定する部分である。移動速度は、数値を入力することにより、設定することができる。
入力部407は、入力部401で指定した教示点P1の範囲ごとに、研磨用工具の砥石の回転速度を設定する部分である。砥石の回転速度は、数値を入力することにより、設定することができる。
このような設定画面400を用いて設定を行うと、図6に示すようなシミュレーション画像が表示される。図6に示すシミュレーション画像では、ワークW1と、ワークW1上に設定された教示点P1とが表示されている。また、教示点P1は、研磨パラメーター取得部412が取得した研磨パラメーターに基づいた色でワークW1に重畳して表示される。これにより、作業者は、自分が入力した教示情報がどのような内容であるかを一目で把握することができる。特に、教示点P1に色を付して表示することにより、教示情報がどのような内容であるかを明確に把握することができる。
このように、教示支援装置10Aは、先端に研磨用工具であるエンドエフェクター20が装着されたロボットアーム10を有し、力制御により制御して、対象物であるワークW1に対し研磨作業を行うロボット1に対して教示を行うものであって、ワークW1に設定される複数の教示点P1に関する情報を取得する教示点取得部411と、教示点取得部411が取得した複数の教示点P1における研磨作業の研磨パラメーターに関する情報を取得する研磨パラメーター取得部412と、複数の教示点P1のうち、教示点P1を、研磨パラメーター取得部412が取得した研磨パラメーターに基づいた色でワークW1に重畳して表示する表示制御部414と、を備える。これにより、作業者は、自分が入力した教示情報がどのような内容であるかを一目で把握することができる。特に、教示点P1に色を付して表示することにより、教示情報がどのような内容であるかを明確に把握することができる。
また、表示制御部414は、取得した研磨パラメーターが第1範囲、例えば、押し付け力が4N以上6N以下にある場合には、第1色で教示点P1を表示し、受け付けた研磨パラメーターが第1範囲と異なる第2範囲、例えば、押し付け力が7N以上10N以下にある場合には、第1色と異なる第2色で任意の教示点P1を表示する。これにより、作業者は、自分が入力した教示情報がどのような内容であるかを一目でより明確に把握することができる。
また、表示制御部414は、教示点P1を含む円を表示する。これにより、作業者は、自分が入力した教示情報がどのような内容であるかを一目でより明確に把握することができる。なお、この構成に限定されず、三角形、四角形またはそれ以上の多角形、星形等いかなる構成であってもよい。
また、研磨パラメーターは、研磨用工具が備える砥石の大きさの情報を含み、表示制御部414は、砥石の大きさの情報に応じて、異なる大きさの円を表示する。すなわち、砥石の大きさが大きければ大きいほど表示する円を大きくし、砥石の大きさが小さければ小さいほど表示する円を小さくする。これにより、研磨用工具が備える砥石の大きさを一目で把握することができる。また、実際に研磨する領域を把握することができる。
また、色を設定する情報を取得する色情報取得部413を備える。これにより、表示する色を設定することができる。
また、色情報取得部413は、設定される色の数と、研磨パラメーターの範囲と、を取得し、表示制御部414は、色情報取得部413が取得した色の数と研磨パラメーターの範囲とに基づいて、色を表示する構成であってもよい。すなわち、入力した押しつけ力の大きさに応じて、押し付け力の大きいところを例えば赤色で、小さいところを例えば緑色になるよう自動で表示色を振り分ける構成であってもよい。これにより、押し付け力の大きさの違いも一目で把握することができる。さらに、押し付け力の大きさと表示色が関連付けられているため、押し付け力の分布を確認することができる。
なお、図7に示すように、表示された色ごとに矢印を表示する構成であってもよい。この場合、押し付け力に応じて、矢印の色、太さ、長さ等を区別して表示することが好ましい。これにより、押し付け力の大きさの違いを一目で把握することができる。
このように表示制御部414は、教示点P1を含む矢印を表示する。これにより、押し付け力の大きさの違いを一目で把握することができる。
<ロボットシステムの他の構成例>
図8は、ロボットシステムについてハードウェアを中心として説明するためのブロック図である。
図8は、ロボットシステムについてハードウェアを中心として説明するためのブロック図である。
図8には、ロボット1とコントローラー61とコンピューター62が接続されたロボットシステム100Aの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コントローラー61にあるプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して実行されてもよく、コンピューター62に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出してコントローラー61を介して実行されてもよい。
従って、コントローラー61とコンピューター62とのいずれか一方または両方を「制御装置」として捉えることができる。
<変形例1>
図9は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例1を示すブロック図である。
図9は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例1を示すブロック図である。
図9には、ロボット1に直接コンピューター63が接続されたロボットシステム100Bの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コンピューター63に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して直接実行される。
従って、コンピューター63を「制御装置」として捉えることができる。
従って、コンピューター63を「制御装置」として捉えることができる。
<変形例2>
図10は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例2を示すブロック図である。
図10は、ロボットシステムのハードウェアを中心とした変形例2を示すブロック図である。
図10には、コントローラー61が内蔵されたロボット1とコンピューター66が接続され、コンピューター66がLAN等のネットワーク65を介してクラウド64に接続されているロボットシステム100Cの全体構成が示されている。ロボット1の制御は、コンピューター66に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して実行されてもよく、クラウド64上に存在するプロセッサーによりコンピューター66を介してメモリーにある指令を読み出して実行されてもよい。
従って、コントローラー61とコンピューター66とクラウド64とのいずれか1つ、または、いずれか2つ、または、3つを「制御装置」として捉えることができる。
以上、本発明の教示支援装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、教示支援装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
1…ロボット、3…制御装置、3A…目標位置設定部、3B…駆動制御部、3C…記憶部、4…教示装置、10…ロボットアーム、10A…教示支援装置、11…基台、12…第1アーム、13…第2アーム、14…第3アーム、15…第4アーム、16…第5アーム、17…第6アーム、18…中継ケーブル、19…力検出部、20…エンドエフェクター、30…位置制御部、31…座標変換部、32…座標変換部、33…補正部、34…力制御部、35…指令統合部、40…表示部、400…設定画面、401…入力部、402…入力部、403…入力部、404…入力部、405…入力部、406…入力部、407…入力部、41…制御部、411…教示点取得部、412…研磨パラメーター取得部、413…色情報取得部、414…表示制御部、42…記憶部、43…通信部、61…コントローラー、62…コンピューター、63…コンピューター、64…クラウド、65…ネットワーク、66…コンピューター、100…ロボットシステム、100A…ロボットシステム、100B…ロボットシステム、100C…ロボットシステム、171…関節、172…関節、173…関節、174…関節、175…関節、176…関節、351…実行部、CP…制御点、E1…エンコーダー、E2…エンコーダー、E3…エンコーダー、E4…エンコーダー、E5…エンコーダー、E6…エンコーダー、M1…モーター、M2…モーター、M3…モーター、M4…モーター、M5…モーター、M6…モーター、TCP…ツールセンターポイント、P…位置指令値、P’…位置指令値、P1…教示点、W1…ワーク、ΔS…力由来補正量
Claims (7)
- 先端に研磨用工具が装着されたロボットアームを有し、力制御により制御して、対象物に対し研磨作業を行うロボットに対して教示を行う教示支援装置であって、
前記対象物に設定される複数の教示点に関する情報を取得する教示点取得部と、
前記教示点取得部が取得した前記複数の教示点における前記研磨作業の研磨パラメーターに関する情報を取得する研磨パラメーター取得部と、
前記複数の教示点のうち、前記教示点を、前記研磨パラメーター取得部が取得した前記研磨パラメーターに基づいた色で前記対象物に重畳して表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする教示支援装置。 - 前記表示制御部は、取得した前記研磨パラメーターが第1範囲にある場合には、第1色で前記教示点を表示し、受け付けた前記研磨パラメーターが前記第1範囲と異なる第2範囲にある場合には、前記第1色と異なる第2色で任意の前記教示点を表示する請求項1に記載の教示支援装置。
- 表示制御部は、前記教示点を含む円を表示する請求項1または2に記載の教示支援装置。
- 前記研磨パラメーターは、前記研磨用工具が備える砥石の大きさの情報を含み、
前記表示制御部は、前記砥石の大きさの情報に応じて、異なる大きさの前記円を表示する請求項3に記載の教示支援装置。 - 前記表示制御部は、前記教示点を含む矢印を表示する請求項1または2に記載の教示支援装置。
- 前記色を設定する情報を取得する色情報取得部を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の教示支援装置。
- 前記色情報取得部は、設定される前記色の数と、前記研磨パラメーターの範囲と、を取得し、
前記表示制御部は、前記色情報取得部が取得した前記色の数と前記研磨パラメーターの範囲とに基づいて、前記色を表示する請求項6に記載の教示支援装置。
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