JP2022047274A - 漏水検出装置及び給水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸封部の漏水を検出できる漏水検出装置を提供する。【解決手段】実施形態にかかる漏水検出装置は、ポンプ装置の軸封部15に近接する所定範囲に配される一対の電極を有する漏水センサ16と、一方の前記電極に直流電圧を印加し、他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測する電圧計測を行う検出処理部と、を備え、前記電圧計測をしていないときには前記他方の電極の電圧を測定する入力部がグランドに接地される。【選択図】図5
Description
本発明は、漏水検出装置及び給水装置に関する。
給水装置において、インバータで可変速駆動されるモータとポンプ部を備える複数のポンプ装置を備えるものが知られている。長期にわたる運転により、軸封装置であるメカニカルシールに異物が混入することや、メカニカルシールの回転環や固定環の摩耗により、漏水が発生することがある。一方、軸封装置は、インバータにより駆動されるモータ近傍にあり、電圧印可側の電極と導通電圧測定用の電極ともに、終端がオープンされており、モータが発生する電磁ノイズが、電極回路より制御基板に侵入し、制御盤が誤動作する恐れがあった。
そこで、軸封部の漏水を検出するとともに、モータが発生する電磁ノイズの影響を抑制できる漏水検出装置及び給水装置が求められている。
実施形態にかかる漏水検出装置は、ポンプ装置の軸封部に近接する所定範囲に配される一対の電極を有する漏水センサと、一方の前記電極に直流電圧を印加し、他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測する電圧計測を行う検出処理部と、を備え、前記電圧計測をしていないときには前記他方の電極の電圧を測定する入力部がグランドに接地される。
本発明によれば、漏水を検出するとともに、モータが発生する電磁ノイズの影響を抑制できる漏水検出装置及び給水装置を提供できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施の形態に係る給水装置について、図1乃至図7を用いて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施の形態に係る給水装置の構成を示す図である。図1は正面図、図2は側面図、図3は平面図を示す。図4は給水装置の内部構成を示す断面図であり、図5は給水装置の一部を示す説明図である。図6はブロック図、図7は漏水検出装置の回路構成の説明図である。なお、説明のため、各図において適宜構成を省略して示している。
以下、本発明の一実施の形態に係る給水装置について、図1乃至図7を用いて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施の形態に係る給水装置の構成を示す図である。図1は正面図、図2は側面図、図3は平面図を示す。図4は給水装置の内部構成を示す断面図であり、図5は給水装置の一部を示す説明図である。図6はブロック図、図7は漏水検出装置の回路構成の説明図である。なお、説明のため、各図において適宜構成を省略して示している。
図1乃至図7に示すように、給水装置1は、複数のポンプ装置12と、配管ユニット13と、複数のインバータや制御基板を備える制御盤14と、を備え、例えば建物などの複数の給水先に送水する。給水装置1の一次側の吸込側配管は、受水槽を介して、あるいは直接、水道配管に接続される直結給水装置である。給水装置1の二次側の吐出側配管は、複数に分岐して複数の給水先の水道機器に接続される。
ポンプ装置12は、モータ10と、モータ10に接続されたインペラを有する1段または複数段のポンプ部20と、を備え、流体を増圧して二次側に圧送する。本実施形態においては3台のポンプ装置12が架台に縦置きで第1方向に並んで設置されている。ポンプ装置12は吸込側が水道配管に直結された直結給水ポンプである。
モータ10は例えばブラシレスモータである。モータ10はケーブルによって制御盤14に接続される。モータ10はインバータを介して制御基板40に接続され、制御基板40に搭載された制御部42の制御によって回転数制御される。
モータ10は、固定子及び回転子を収容するモータケーシング10aと、回転子に接続されモータケーシング10aの外方に突出するモータ軸10bと、モータ軸10bを支持するモータ軸受10cと、を備える。モータ軸10bの先端部には軸継手11が設けられ、軸継手11によってポンプ部20の主軸20aに連結されている。
ポンプ部20はモータ10の軸方向一方側に配置されている。ポンプ部20は、モータ軸10bに接続される主軸20aと、主軸20aに取付けられる複数のインペラ21と、所定の流路を形成するポンプケーシング22と、を備える。例えば本実施形態において、ポンプ部20は、軸方向において複数段のインペラ21が配置される、多段タービンポンプである。
主軸20aは、軸継手11によって、モータ軸10bに連結される。主軸20aの所定箇所には軸封部15が設けられている。例えば軸封部15は、メカニカルシールを備え、モータ10、ポンプ部20及び主軸20a間を液密に仕切る。また、軸封部15の近傍には漏水センサ16が設けられている。例えば漏水センサ16は、軸封部15に近接した位置であって、軸封部15で漏水が発生した場合に水が届く領域内に設けられ、例えば軸封部15から一定距離の領域に設けられる。例えば軸の方向や重力方向によってその位置は変更可能であるが、一例として本実施形態では、ケーシングカバー28において軸封部15の外周部に隣接して設けられている。
主軸20aは、ポンプケーシング22内において、複数のインペラ21の軸孔を通って配される。主軸20aの外周にはスリーブが装着されている。
それぞれのインペラ21は、例えばクローズドタイプの羽根車であり、第1シュラウドと、第2シュラウドと、羽根と、を備える。インペラ21は、第2シュラウドに形成された開口であるインペラ吸込口を形成する吸込マウスと、外周に形成されるインペラ吐出口とを有する。各インペラ21の羽根は、シュラウドの中心からの径が各位置で異なる形状、例えば渦巻形状やインボリュート形状に形成されている。各インペラ21の吸込マウスはライナリングを介してポンプケーシング22に支持される。
ポンプケーシング22は、ベースケーシング23と、初段ケーシング24と、複数の中間ケーシング25と、後段ケーシング26と、外ケーシング27と、ケーシングカバー28と、を備える。
ベースケーシング23は、吸込室23aと吐出室23bとを構成する。ベースケーシング23の側部には吸込室23aに連通する吸込管31が連結される。ベースケーシング23の他方の側部には吐出室23bに連通する吐出管32が連結される。
ベースケーシング23の吸込室23aの二次側に、初段ケーシング24が配される。初段ケーシング24は、インペラ21を支持するインペラ口を有する底壁部と周壁部とを備え、インペラ21を収容する。
また、初段ケーシング24の二次側である上側に、中間ケーシング25が軸方向に複数配される。各中間ケーシング25は、インペラ21を支持するインペラ口25aを有する底壁部25bと周壁部25cと、案内羽根25dと、を備え、インペラ21を収容する。最も二次側である上端の中間ケーシング25の上側に、後段ケーシング26が水密に連結される。
後段ケーシング26は案内羽根を有する底壁部と、窓部を有する周壁部と、を備える。
外ケーシング27は、軸方向に連なる初段ケーシング24、複数の中間ケーシング25、及び後段ケーシング26、の外周に配される筒状に構成される。軸方向に連なる初段ケーシング24、複数の中間ケーシング25、及び後段ケーシング26、で構成される内部ケーシングと外ケーシング27との間に環状の吐出空間が形成される。
ケーシングカバー28は、後段ケーシング26の周壁部の上側開口、及び外ケーシング27の上側開口を塞ぐ底壁部と、底壁部の外周から軸方向に上方に延びるとともに軸継手11の外周を覆う周壁部と、周壁部の外周縁から下方に延出するとともに外ケーシング27の外周縁を覆うフランジカバーと、を備える。ケーシングカバー28はモータ10とポンプ部20との間を連結するとともに、軸継手11を収容する空間を構成する。
ケーシングカバー28は、軸封部15を介して主軸20aの外周部に装着され、後段ケーシング26及び外ケーシング27の上側の開口を覆う。ケーシングカバー28の底壁部28aにおいて軸封部15の近傍に、漏水センサ16が設けられている。また、ケーシングカバー28のフランジカバーには、ポンプケーシング22の内側に連通する孔部が形成され、水温センサが設けられている。
漏水センサ16は一対の電極板16a、16bと、を備える。
一方の第1電極板16aは第1の配線を介して直流電流を印加可能に電源部に接続されている。他方の第2電極板16bは第2の配線を介してグランド、あるいは測定部に、切替え可能に接続されている。第1電極板16aと第2電極板16bは所定の間隔で離れて配置され、漏水した場合に水滴によって導通される。
一対の電極板16a、16bは締結部材によってケーシングカバー28に締結され、支持されている。
配管ユニット13は、吸込管31と、吐出管32と、吐出連結管33と、合流管34と、をそれぞれ備える。
吸込管31は、一端が水道配管に接続され、他端側が各ポンプ装置12のベースケーシング23の一次側に接続される。吸込管31内に形成される吸込流路はベースケーシング23の吸込室23aに連通する。
吐出管32は、一端側がベースケーシング23に接続され、他端側が吐出連結管33に連結される。吐出管32内に形成される吐出流路はベースケーシング23の吐出室23bに連通する。
吐出連結管33は、一端側が複数のポンプ装置12の吐出管32に接続される。吐出連結管33は連結曲管33aと、流量センサ35と、逆止弁36と、ボール弁37と、を備える。ポンプ装置12の吐出口に連結曲管33aが接続され、流量センサ35、逆止弁36、ボール弁37の順番で接続される。吐出連結管33の二次側、すなわちボール弁37の二次側は、合流管34に接続される。吐出連結管33は、縦置きされたポンプ装置12の後ろ側において鉛直方向に上方に延びる。
流量センサ35は、各ポンプ吐出口の二次側において、連結曲管33aのベント部分の上方の直管部分に設けられている。流量センサ35は、上昇流を検出するように取り付けられている。流量センサ35として、回転羽根車式の流量センサを用いる。流量センサ35は、例えば水流方向に直交する回転軸を有するボディと、水流によって回転可能に設けられた磁石部を有する羽根車と、磁気検出素子である交番検知タイプのホールICと、がボディ内に磁石の外周に対向配置して設けられている。流量センサ35は、信号線を介して制御部42に接続されている。流量センサ35は、各ポンプの流量を検出し、検出流量に比例したパルス信号を制御部42に送信する。流量センサ35は、検出流量に比例した電圧もしくは電流、パルス信号を出力するカルマン渦式流量センサなど、他の構成を用いてもよい。
逆止弁36は、流量センサ35の二次側であって合流管34との合流部よりも一次側に、それぞれ設けられている。すなわち、逆止弁36は、流量センサ35の上方の所定位置に設けられている。逆止弁36は、吐出連結管33の流路の流れを、一次側から二次側に向かう1方向となるように規制する。
ボール弁37は、吐出連結管33の上部、すなわち流量センサ35及び逆止弁36よりも二次側、すなわち上方であって、合流管34との合流部よりも一次側に、設けられている。ボール弁37は回転により流路を開閉するボールと、ボールを回転させるレバーと、を備え、レバーの回動操作によって、流路を開閉する開閉弁である。
合流管34は、ポンプ装置12の並列方向である第1方向に延びる管状部材であり、複数の吐出連結管33の内部流路に連通する流路を形成する配管である。合流管34は給水先である蛇口等の水道機器に接続される。
アキュムレータ17は合流管34に設けられる。
圧力センサ18は、合流管34に設けられる。圧力センサ18は、例えばダイヤフラム式のセンサであり、合流管34内の流路の圧力を検出する。圧力センサ18は、信号線を介して制御部42に接続され、検出した圧力信号を制御部42に送信する。
制御盤14は、制御ボックスと、制御ボックス内に収容された制御基板と、インバータとを備える。また、制御ボックス内には、漏電遮断器、直流リアクトルと、電源端子台、ノイズフィルタ等の、各種制御機器が設けられている。また、拡張基板を増設することも可能である。例えば制御基板、インバータ、漏電遮断器、直流リアクトル及び電源端子台、及びノイズフィルタは、複数のポンプ装置12にそれぞれ対応して、複数設けられる。
制御基板は、回路基板であり、例えば記憶装置と、制御部42と、を備えるとともに、その他各種の制御機器が搭載されている。
記憶装置は、例えばプログラムメモリやRAMを備える。記憶装置には、例えば、制御に必要な情報として、各種プログラム、算出式、データテーブル、基準値、閾値等が記憶されている。
制御部42はプロセッサ等の制御回路を備える。例えば制御部42は、通信部43と、ポンプ制御部44と、検出処理部としての漏水検出部45と、を備える。
ポンプ制御部44は各ポンプ装置12に設けられた流量センサ35や圧力センサ18等の各種検出装置によって検知した情報に基づき、予め記憶装置に記憶された各種プログラムに従って、複数のポンプ装置12の動作を制御する。具体的には、ポンプ制御部44は、複数のインバータに制御信号を送信し、各ポンプ装置12に対応するインバータを制御する。また、ポンプ制御部44は受水槽に設けられた受水槽の水位検出回路に接続される。
例えばポンプ制御部44は、圧力センサや流量センサによって検出される検出値に基づき、各種の演算処理を行い、インバータの周波数制御により、ポンプ装置12のモータ10を変速運転し、または停止させる。例えば、吐出圧力一定制御もしくは推定末端圧一定制御を行い、回転数制御及び運転停止制御をする。
制御部42は、漏水検出部45(漏水検出回路)を備える。漏水検出部45は、漏水センサ16に接続され、漏水センサ16の電極板16aに電圧が印加され、電極板16bから入力される電圧値に基づいて漏水状態を検出する。漏水検出部45は、通信部43を介してポンプ制御部44に接続される。漏水検出部45は漏水が発生していると判断した場合に漏水信号をポンプ制御部44に送る。
本実施形態において、制御盤14に設けられた漏水検出部45と、各ポンプ装置12のポンプケーシング22の外側であって軸封部15の近傍の空間に設けられる漏水センサ16とによって、漏水検出装置60が構成される。
漏水検出部45は、漏水センサ16の一方の電極板16aに直流電圧を印加する。また、漏水検出部45は、他方の電極板16bとグランドの間の電圧を計測する電圧計測を行う。また、漏水検出部45は、電圧計測をしていない時には、他方の電極板16bの入力側をグランドGNDに接地させる。
具体的には、漏水検出部45は、ポンプ装置12の停止中に、一方の電極板16aに直流電圧を印加するとともに、他方の電極板16bとグランドGNDの間の電圧を基準電圧として記憶する。また漏水検出部45は、ポンプ装置12の運転中に一方の電極板16aに直流電圧を印加した際の他方の電極板16bとグランドGNDの間の電圧を計測する。そして、計測した計測電圧と基準電圧との電圧差が所定値以上である場合に漏水として検知する。
また、漏水検出部45は、ポンプ装置12の停止中に吸込側の圧力が予め設定された第1圧力P1未満である場合に、基準電圧を測定して記憶装置に記憶させる。また、漏水検出部45は、ポンプ停止中において、吸込側の圧力が第1圧力P1よりも高く設定された第2圧力P2以上となった場合、及びポンプ運転中に、前記他方の電極とグランドの間の電圧を計測し、前記計測電圧と、前記基準電圧との電圧差が所定値以上である場合に、漏水が発生していると判断する。したがって、ポンプ運転中の漏水の検出に加え、ポンプの停止中においても吸込圧に応じて漏水を検出する。
漏水検出部45は、ポンプ装置12を一台のみ単独運転している単独運転中は一定時間毎に運転中のポンプ装置12の電圧計測を行う。漏水検出部45は、ポンプ装置12を複数台運転している並列運転中は、複数の運転中のポンプ装置12の電圧計測を、順番に行い、一巡したら再度順番に計測を行う。
図8は漏水検出装置の運転条件である電源電圧と消費電流の対応を示す表である。水の導電率を63μS/cmとすると抵抗率はその逆数の15.9kΩ/cmとなり、電極の幅を7mm,電極間のピッチを9mmとし、電極が水に浸漬する推進を3mmとすれば、電極間の導電抵抗は68kΩとなる。そして、漏水検出部45は、一方の電極板16aに2秒間、直流電圧12Vを印加して、他方の電極板16bとグランドGND間の電圧を計測し、電極電圧が2.0V以上の状態が2秒間継続した場合に、漏水と判断し、ポンプ停止中及び漏水検出後は、直流電圧の印加を中止する。例えば、漏水検出部45において、0.19mA/MHzの低消費電力タイプのプロセッサを使用し、クロックスピードを50MHzとすると、消費電流は9.5mAとなり、ポンプ制御基板の漏水検出部45用の直流電源の許容電流容量を10mAとすれば、殆ど余裕はなくなる。
そこで、図8に示す運転条件の場合、漏水検出部45の消費電流は、漏水検出時には0.14mAとなるため、例えばポンプ運転時に1分間間隔で、2秒間電圧印加することにすれば、常時電圧印加方式に比べて、漏水検出回路の消費電流がアップする時間を減らすことができる。
また、電極板16aに直流電圧を印加する場合に、例えば100ms毎に、10msの間パルス状の直流電圧を印加する構成としてもよい。これにより、実効消費電流をさらに低減することが可能となる。
また、電極板16aに直流電圧を印加する場合に、例えば100ms毎に、10msの間パルス状の直流電圧を印加する構成としてもよい。これにより、実効消費電流をさらに低減することが可能となる。
また、漏水検出部45は、図7に示す回路図のように、非検出中には、他方の第2電極板16bの電圧測定側である入力部をグランドGND側に接地する。言い換えると、漏水検出部45は、非検出中には、他方の電極の電圧を測定する入力部を、グランドGND側に接地するように、構成される。これにより漏水を検出していない殆どの時間には第2電極板16bの信号入力部が接地されるため、クローズドループ回路となり、モータが発生する電磁ノイズに対して、高い耐電磁ノイズ性能を実現可能となる。
なお、漏水検出部45は、ポンプ装置12の運転が確認された後に、直流電圧を印加して漏水検出を実施する。したがって、運転中は軸シール部が加圧されて漏水の発生確率が高くなるため、漏水有無の検出が容易となる。
ポンプ装置12の停止中には、軸シール部は加圧されず、漏水がゼロであれば基準電圧は0Vとなる。一方で、結露により電極板間に水滴が付着すれば、基準電圧は上昇する。例えば電極板16a,16bが導通した場合には基準電圧は例えば0.5Vに上昇する。したがって、一例として、漏水検出部45は、基準電圧と第2電極板16bの計測電圧との電圧差が2.0V以上であるか、あるいは第2電極板16bとグランドGND間の電圧の絶対値が2.6V以上であった場合に、漏水が発生したと判断する。
また吸込側が水道配管に直結された直結給水ユニットの場合には、ポンプ装置12の停止中にも軸封部15に吸込側の高圧が作用する可能性がある。このため、ポンプ装置12の停止中にも漏水検出する必要がある。したがって、漏水検出部45において、ポンプ停止中に、吸込側圧が予め設定された第1圧力P1(例:15m)未満の場合に、基準電圧を測定・記憶し、ポンプ停止中で上記の第1圧力P1より高く設定された第2圧力(例:20m)以上の場合及びポンプ運転中に、他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測し、前記計測電圧と、前記基準電圧との電圧差が所定値以上である場合に、漏水状態と判断する。
また、複数のポンプ装置12を有する給水装置の漏水検出装置60において、単独運転中は一定時間ごとに、当該運転ポンプの漏水センサにて漏水を検出する。
通信部43はホスト監視サーバーに接続されている。
本実施形態にかかる給水装置1によれば、軸封部15が配される空間に一対の電極を備える漏水センサ16を設けることにより、軸封部15近傍の漏水を検出できる。また、ポンプケーシング22の外側であってケーシングカバー28によって囲まれた領域に漏水センサ16を設置してモータから遠ざけることで、電圧計測中のモータの電磁ノイズの影響を抑制できる漏水検出装置を提供できる。
一般的に、受水槽の水位検出では水位検出用の電流に交流電圧が印加されているが、漏水検出用の電極板は、正常時には不導通であり、導通しても長時間導通することはない。このため、直流電圧を電極板に印加する構成としても電気分解による電極板の腐食の虞がない。したがって、電極電圧印加回路は二枚の電極板に直流電圧を印加する構成とすることができる。
また、給水装置1において、漏水検出部45は、ポンプ装置12を一台のみ単独運転している単独運転中は一定時間毎に運転中のポンプ装置12の電圧計測を行い、ポンプ装置12を複数台運転している並列運転中は、複数の運転中のポンプ装置12の電圧計測を、順番に行い、一巡したら再度順番に計測を行う。このため、漏水検出部45が複数あっても、検出電流はポンプ一台分となるため、全台数において漏水検出したとしても、漏水検出後は電圧印加を中止するため検出電流は0mAとなるので、消費電力を低減できる。
漏水検出部45の消費電流について、例えばポンプ運転時に所定時間間隔で電圧印加することにすれば、常時電圧印加方式に比べて、漏水検出回路の消費電流がアップする時間を減らすことができる。また、電極板16aに直流電圧を印加する場合に、例えば100ms毎に、10msの間パルス状の直流電圧を印加する構成としてもよい。これにより、実効消費電流をさらに低減することが可能となる。
なお、本発明は上記第1実施形態に限られるものではなく、各種条件及び具体的な設定値は適宜変更して実施可能である。
例えば上記実施形態においては並列運転の際に個々の漏水検出部における計測処理を順番に行う例を示したが、これに限られるものではない。例えば図7に示すように、複数のポンプ装置12にそれぞれ設けられた複数の漏水センサ16の一方の電極板16a同士を並列接続されるとともに漏水検出部45の入力側に接続され、複数のポンプ装置12にそれぞれ設けられた複数の漏水センサ16の他方の電極板16b同士が並列接続されるとともに漏水検出部の入力側に接続される構成としてもよい。
すなわち複数の一方の電極板16a同士を第1のコード71によって並列接続し、他方の電極板16b同士を第2のコード72によって並列接続し、コード本数を2本とし、当該2本のコード71,72を漏水検出部45の入力側に入力すれば、コード本数を減らし、ユニットの接続作業を単純化できる。なお、漏水が発生したポンプ装置12は点検時に容易に確認可能である。この場合、接続作業を簡易化でき、給水装置の組立工程を省力化できる。
また、上記実施形態においては縦置きの多段タービンポンプを例示したが、これに限られるものではない。例えば、横軸のポンプ装置に適用することも可能である。図9及び図10は他の実施形態として横軸のポンプ装置に設けられた漏水センサ16の構成を示す。この場合、主軸20aの下側に、漏水センサ16を配置することで、重力によって下に移動する水を検出しやすくなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…給水装置、10…モータ、10a…モータケーシング、10b…モータ軸、10c…モータ軸受、11…軸継手、12…ポンプ装置、13…配管ユニット、14…制御盤、15…軸封部、16…漏水センサ、16a…電極板、16b…電極板、17…アキュムレータ、18…圧力センサ、20…ポンプ部、20a…主軸、21…インペラ、22…ポンプケーシング、23…ベースケーシング、23a…吸込室、23b…吐出室、24…初段ケーシング、25…中間ケーシング、25a…インペラ口、25b…底壁部、25c…周壁部、25d…案内羽根、26…後段ケーシング、27…外ケーシング、27c…周壁部、28…ケーシングカバー、31…吸込管、32…吐出管、33…吐出連結管、33a…連結曲管、34…合流管、35…流量センサ、36…逆止弁、37…ボール弁、40…制御基板、42…制御部、43…通信部、44…ポンプ制御部、45…漏水検出部、60…漏水検出装置、71…第1コード、72…第2コード。
Claims (6)
- ポンプ装置の軸封部に近接する所定範囲に配される一対の電極を有する漏水センサと、
一方の前記電極に直流電圧を印加し、他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測する電圧計測を行う検出処理部と、を備え、
前記電圧計測をしていないときには前記他方の電極の電圧を測定する入力部がグランドに接地される、漏水検出装置。 - 前記漏水センサはケーシングカバーに配され、
前記検出処理部は、前記ポンプ装置の停止中に、一方の前記電極に直流電圧を印加した際の他方の前記電極とグランドの間の電圧を基準電圧とし、前記ポンプ装置の運転中に一方の前記電極に直流電圧を印加した際の他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測し、前記計測電圧と前記基準電圧との電圧差が所定値以上である場合に漏水として検知する、請求項1に記載の漏水検出装置。 - 前記ポンプ装置は、吸込側が水道配管に直結された直結給水ポンプであり、
前記検出処理部は、前記ポンプ装置の停止中に、吸込側の圧力が第1圧力P1未満の場合に、前記基準電圧を測定及び記憶し、ポンプ停止中で前記第1圧力P1よりも高く設定された第2圧力P2以上の場合及びポンプ運転中に、他方の前記電極とグランドの間の電圧を計測し、前記計測電圧と前記基準電圧との電圧差が所定値以上である場合に漏水として検知する、請求項2に記載の漏水検出装置。 - 複数の前記ポンプ装置のケーシングカバーにそれぞれ設けられた複数の前記漏水センサを備え、
単独運転中は一定時間毎に運転中の前記ポンプ装置の前記電圧計測を行い、
並列運転中は、複数の運転中の前記ポンプ装置の前記電圧計測を、順番に行う、請求項1乃至3のいずれかに記載の漏水検出装置。 - 複数の前記ポンプ装置にそれぞれ設けられた複数の前記漏水センサの一方の電極同士を並列接続するとともに前記検出処理部に接続される第1のコードと、
複数の前記ポンプ装置にそれぞれ設けられた複数の前記漏水センサの他方の電極同士を並列接続するとともに前記検出処理部に接続される第2のコードと、を備える、請求項1乃至3のいずれかに記載の漏水検出装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の漏水検出装置と、
前記漏水センサが設けられる複数の前記ポンプ装置と、
前記検出処理部が設けられる制御盤と、を備える、給水装置。
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JP2020153090A JP2022047274A (ja) | 2020-09-11 | 2020-09-11 | 漏水検出装置及び給水装置 |
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