JP2022047217A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境下においても、コネクタハウジングに対する電線の振れを抑制または阻止して、電線と端子との接続部位への電線に加わる外力の伝達を抑制または阻止することができる、新規な構造のコネクタを開示する。【解決手段】コネクタ10が、電線引出口20を有するコネクタハウジング15と、コネクタハウジング15に収容された端子14と、端子14に接続されて電線引出口20からコネクタハウジング15の外部に引き出される電線12と、電線引出口20から引き出された電線12を保持する金属製のブラケット22とを含み、ブラケット22は、電線12の軸直角方向両側から電線12を挟み込んで保持して相互に固定される第1保持部24と第2保持部26と、コネクタハウジング15への固定部139とを有している。【選択図】図3

Description

本開示は、コネクタに関する。
従来から、車載機器間を電気的に接続するために、コネクタが用いられている。このようなコネクタは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに収容された端子と、端子に接続された電線とを含んでおり、電線がコネクタハウジングの電線引出口から外部に引き出されている。外部に引き出された電線に加わる外力が、電線と端子の接続部位に伝わると接続不良等の問題が生じる。そこで、電線に加わる外力が端子との接続部位に及ぼされることを抑制するために、例えば特許文献1では、電線の振れを抑えつつ、電線をコネクタハウジングに保持する樹脂製のリアホルダを備えている。
特開2011-54393号公報
ところが、リアホルダが樹脂製であることから、高温環境下ではクリープによってリアホルダが変形して、リアホルダと電線との間に隙間が生じる場合があった。これにより、コネクタハウジングに対する電線の振れを抑制できないおそれがあった。
そこで、高温環境下においても、コネクタハウジングに対する電線の振れを抑制または阻止して、電線と端子との接続部位への電線に加わる外力の伝達を抑制または阻止することができる、新規な構造のコネクタを開示する。
本開示のコネクタは、電線引出口を有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに収容された端子と、前記端子に接続されて前記電線引出口から前記コネクタハウジングの外部に引き出される電線と、前記電線引出口から引き出された前記電線を保持する金属製のブラケットとを含み、前記ブラケットは、前記電線の軸直角方向両側から前記電線を挟み込んで保持して相互に固定される第1保持部と第2保持部と、前記コネクタハウジングへの固定部とを有しているものである。
本開示のコネクタによれば、高温環境下においても、コネクタハウジングに対する電線の振れを抑制または阻止して、電線と端子との接続部位への電線に加わる外力の伝達を抑制または阻止することができる。
図1は、実施形態1に係るコネクタを示す平面側からの斜視図である。 図2は、図1に示されたコネクタにおける底面側からの斜視図である。 図3は、図1に示されたコネクタの縦断面図であって、図4におけるIII-III断面図である。 図4は、図3におけるIV-IV断面図である。 図5は、図1に示されたコネクタの分解斜視図である。 図6は、図1に示されたコネクタを構成するコネクタ本体の分解斜視図である。 図7は、コネクタ本体におけるハーネスアセンブリを示す斜視図である。 図8は、コネクタ本体においてリテーナを構成する1つの部材を示す斜視図である。 図9は、コネクタ本体においてリテーナを構成する別の部材を示す斜視図である。 図10は、第1保持部における平面側からの斜視図である。 図11は、第1保持部における底面側からの斜視図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)電線引出口を有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに収容された端子と、前記端子に接続されて前記電線引出口から前記コネクタハウジングの外部に引き出される電線と、前記電線引出口から引き出された前記電線を保持する金属製のブラケットとを含み、前記ブラケットは、前記電線の軸直角方向両側から前記電線を挟み込んで保持して相互に固定される第1保持部と第2保持部と、前記コネクタハウジングへの固定部とを有しているものである。
本開示のコネクタによれば、電線引出口から引き出された電線を保持するブラケットが金属製である。また、ブラケットは、電線を軸直角方向の両側から挟み込んで保持して相互に固定される第1保持部と第2保持部とを有している。それゆえ、高温環境下においても、ブラケットが合成樹脂製である従来例に比べて、ブラケットの変形が生じ難くなっている。この結果、電線引出口から引き出された電線とブラケットとの間に隙間が生じる不具合を抑制または阻止することができる。しかも、ブラケットはコネクタハウジングへの固定部を有し、コネクタハウジングに固定されていることから、電線に伝えられる外力もコネクタハウジングに有利に分散される。それゆえ、高温環境下においても、コネクタハウジングに対する電線の振れを抑制または阻止して、電線と端子との接続部位への電線に加わる外力の伝達を抑制または阻止することができる。
なお、第1保持部と第2保持部の固定は、ボルト等の締結具による固定やカシメ固定など、任意の固定構造が採用可能である。また、ブラケットの固定部は、ブラケットをコネクタハウジングに固定できる構造であればいずれの構造も採用可能である。例えば、ボルト等の締結具やコネクタハウジングに設けられたロック突部に係合するロック片等が有利に採用され得る。
(2)前記第1保持部と前記第2保持部の前記電線への接触面の少なくとも一方には、前記電線に圧接する圧接リブが設けられていることが好ましい。第1保持部と第2保持部の電線への接触面の少なくとも一方に、電線に圧接する圧接リブを設けることで電線の変位がより抑制される。これにより、コネクタハウジングに対する電線の振れを一層有利に抑えて、電線からの外力を電線と端子との接続部位に、より伝達し難くすることができる。なお、圧接リブは任意の形状で設けることができ、例えば電線に向かって突出する突起状や電線の周方向に延びる形状や、電線の周方向に交差する方向に延びる形状等が有利に採用され得る。
(3)上記(2)において、前記第1保持部と前記第2保持部は相互に組み付けられて前記電線を囲う筒状を形成する半割筒状部を有しており、前記半割筒状部の内周面が前記電線への前記接触面であり、前記第1保持部と前記第2保持部との両方の前記半割筒状部における前記内周面に、複数の前記圧接リブが前記電線の軸方向で相互に離隔して設けられており、前記電線の周方向に延びていることが好ましい。第1保持部と第2保持部が半割筒状部を有し、それらが組み付けられた際には、電線を囲う筒状を形成することから、第1保持部および第2保持部により電線を安定して保持することができる。しかも、圧接リブが、電線への接触面である第1保持部および第2保持部の半割筒状部の内周面において、電線の周方向に延びて軸方向に離隔して複数設けられていることから、電線の振れや引張に対して電線を一層安定して保持することができる。
(4)前記第1保持部と前記第2保持部とがそれぞれボルト挿通孔を有し、前記第1保持部と前記第2保持部とが各前記ボルト挿通孔を挿通する固定用ボルトにより相互に固定されていることが好ましい。第1保持部と第2保持部とを固定用ボルトにより、簡単に、且つ十分な固定力をもって相互に固定することができる。
(5)上記(4)において、前記コネクタハウジングが複数の前記電線引出口を有し、複数の前記端子にそれぞれ接続された複数の前記電線が前記複数の電線引出口からそれぞれ引き出されており、前記第1保持部と前記第2保持部が、それぞれ前記複数の電線に接触する複数の接触面を有し、前記第1保持部と前記第2保持部において、前記複数の接触面の隣接方向で前記複数の接触面の間に位置して前記固定用ボルトが装着されていることが好ましい。電線引出口から隣接して引き出された複数の電線間のスペースを利用して、第1保持部と第2保持部の固定用ボルトを装着することができ、コンパクトな構造で複数の電線の固定を行うことができる。
(6)前記電線を覆うシールド部材が設けられており、前記シールド部材に電気的に接続される第1シールド用導通部が前記コネクタハウジングを覆って設けられており、前記第1シールド用導通部が前記ブラケットと一体的に形成されて、前記第1シールド用導通部に前記固定部が設けられていることが好ましい。シールド部材に電気的に接続される第1シールド用導通部がコネクタハウジングを覆って設けられることから、電線だけでなく、コネクタハウジング、ひいてはコネクタ全体に対するシールド効果を発揮することができる。特に、この第1シールド用導通部がブラケットと一体的に形成されることから、部品点数を削減することもできる。また、第1シールド用導通部に固定部を設けることができることから、固定部を高い設計自由度をもって設けることができる。
(7)上記(6)において、第2シールド用導通部を有し、前記第2シールド用導通部が、前記第1シールド用導通部に設けられた前記固定部と共に、前記コネクタハウジングに対して締結用ボルトにより共締めされていることが好ましい。コネクタハウジングを覆うシールド用導通部が複数の部材により構成されることで、例えばコネクタハウジングが大きかったり複雑な形状である場合にも、シールド用導通部の製造を容易に行うことができる。特に、第2シールド用導通部が第1シールド用導通部に設けられた固定部を利用してコネクタハウジングに共締めされることから、例えば第1シールド用導通部と第2シールド用導通部を個別にコネクタハウジングに固定する場合に比べて、シールド用導通部のコネクタハウジングへの固定作業性の向上をコンパクトな構造で達成できる。
(8)上記(6)または(7)において、前記ブラケットに対して前記シールド部材が固定されていることが好ましい。第1シールド用導通部が一体的に形成された金属製のブラケットの任意の部位にシールド部材を固定するだけで、シールド部材によるシールド効果を生じさせることができる。それゆえ、少ない部品点数で、電線のコネクタハウジングに対する固定構造と、電線のシールド構造を設けることができる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1のコネクタ10について、図1から図11を用いて説明する。コネクタ10は、車載機器間を電気的に接続するものであり、図1中の左下方向に延びる電線12に対して車載機器が電気的に接続されるとともに、図1中の右上部分に対して、相手側車載機器のオス端子13(図4参照)が電気的に接続されるようになっている。なお、コネクタ10は、任意の向きで配置することができるが、以下では、上下方向、左右方向および前後方向を、図中に示す上下方向、左右方向および前後方向を基準として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<コネクタ10>
図5,6にも示されるように、実施形態1のコネクタ10は、2本の電線12,12と、それぞれの電線12,12に接続される端子14,14と、これら2つの端子14,14を収容するコネクタハウジング15とを含んで構成される。さらに、コネクタ10は、コネクタハウジング15に後述するハーネスアセンブリ62,62が収容されたコネクタ本体16を含んでいる。コネクタハウジング15の前方部分には、電線12を覆う略円筒形状とされた筒状部18が設けられており、実施形態1では、筒状部18が左右方向で2つ並んで設けられている。そして、これら筒状部18,18の前方開口部が電線引出口20,20であり、コネクタハウジング15内の端子14,14に接続された電線12,12が電線引出口20,20からコネクタハウジング15の外部へ前方に向かって引き出されている。
電線引出口20,20から前方へ引き出された電線12,12は、金属製のブラケット22により保持されている。ブラケット22は、電線12,12の長さ方向に延びる電線12,12の軸方向に直交する軸直角方向で相互に固定される第1保持部24と第2保持部26とを含んで構成されている。そして、実施形態1では、電線12,12が、第1保持部24と第2保持部26とにより電線12,12の軸直角方向となる上下方向の両側から挟み込まれている。また、ブラケット22は、後述するコネクタハウジング15に対する固定部139を有している。
<電線12>
電線12は、図7にも示されるように、被覆電線である。すなわち、電線12は、芯線28の周囲が合成樹脂製の絶縁被覆30で覆われることにより構成されている。電線12の後端部は、絶縁被覆30が剥がされて芯線28が露出している。この露出した芯線28が接続部32を構成して端子14に溶着等により固着されることで、電線12が端子14に対して電気的に接続されている。実施形態1では、一対の電線12,12および接続部32,32が左右方向で対向しており、接続部32,32における対向方向内側の面に端子14,14が固着されている。
<端子14>
端子14は、金属製であり、全体として前後方向に延びる平板形状である。そして、端子14の前方部分が接続部32に固着されている。したがって、芯線28の後端部、接続部32、端子14の前方部分を含んで、電線12と端子14の接続部位が構成されている。端子14の後端部には、上方に突出する上方突出部36が設けられている。上方突出部36の上下方向中間部分には、左右方向外方に突出する部分が設けられており、この突出する部分の突出先端面が、図4に二点鎖線で示す相手側車載機器のオス端子13と接触する接点部38である。すなわち、端子14は、相手側車載機器のオス端子13と電気的に接続するメス端子である。
実施形態1では、端子14における上方突出部36の下端部分に、左右方向で貫通する挿通孔39が設けられており、この挿通孔39を利用して端子14に対してリテーナ40が組み付けられている。このリテーナ40は、分割構造とされており、図8に示す第1リテーナ42と図9に示す第2リテーナ44とが相互に組み合わされることで構成されている。なお、2つの端子14,14に組み付けられるリテーナ40,40は何れも、第1リテーナ42と第2リテーナ44との組み合わせにより構成されるものであることから、以下の説明では、図7中の紙面奥側のリテーナ40について説明する。図7中の紙面手前側では、端子14に対してリテーナ40が、紙面奥側のリテーナ40とは左右対称に組み付けられている。
図8に示す第1リテーナ42は、全体として前後方向に延びる第1壁部45を備えており、第1壁部45の前後方向両端部には、左方に突出する係合壁部46,46が設けられている。また、第1壁部45の前後方向中央部分には、右方に突出する係止凸部48が設けられている。
図9に示す第2リテーナ44は、前後方向に延びて、第1リテーナ42に組み付けられた際に第1壁部45と左右方向で対向する第2壁部50を有している。第2壁部50の前後方向両端部には、右方に突出する第3壁部52および第4壁部54が設けられており、これら第3および第4壁部52,54の前後方向外面には、右方に開口する係合凹部56が設けられている。また、第2壁部50の前後方向中央部分には、左方に突出する係止凸部58が設けられている。さらに、第2壁部50の前後方向中央部分には、右方に突出する突出部60が設けられている。
そして、端子14における上方突出部36の下端部分に設けられた挿通孔39に対して左方から第2リテーナ44の突出部60が挿通される。それとともに、第2リテーナ44に対して右方から第1リテーナ42が組み付けられて、第2リテーナ44の係合凹部56,56に対して、第1リテーナ42の係合壁部46,46が嵌め入れられる。
ここで、例えば係合凹部56,56に対して、係合壁部46,46が圧入状態で嵌め入れられることで、第1リテーナ42と第2リテーナ44とが相互に固定される。あるいは、係合壁部46,46に厚さ方向で貫通する貫通孔を設けるとともに、係合凹部56,56の内面に凸部を設けて、これら貫通孔と凸部との凹凸嵌合により、第1リテーナ42と第2リテーナ44とが相互に固定されるようになっていてもよい。なお、上方突出部36の挿通孔に挿通された突出部60は、第1壁部45に対して左方から当接するようになっていてもよいし、第1壁部45に対して離隔していてもよいし、第1壁部45の左端面に凹部を設けて、この凹部に嵌め入れられるようになっていてもよい。
これにより、端子14における上方突出部36の下端部分において、周囲を第1~第4壁部45,50,52,54で覆うようにリテーナ40が組み付けられている。そして、リテーナ40の左右両側において係止凸部48,58が外方に突出していることから、上方突出部36に対して係止凸部48,58が左右方向外方に突出している。
このように、電線12に対して、直接的または間接的に接続部32、端子14、リテーナ40が組み付けられることで、図7に示されるハーネスアセンブリ62が構成されている。実施形態1では、このハーネスアセンブリ62が一対形成されている。
<コネクタハウジング15>
コネクタハウジング15は、ハウジング本体63を備えている。図6に示されるように、ハウジング本体63の前方部分には筒状部18,18が設けられているとともに、ハウジング本体63の後方部分には上方に開口する箱状部64が設けられている。すなわち、箱状部64は、矩形平板形状の底壁66を備えているとともに、底壁66の外周縁部には、上方に突出する周壁68が設けられている。そして、周壁68を構成する前方の壁部に対して筒状部18,18が一体的に形成されている。これにより、筒状部18,18の後方開口部が箱状部64における周壁68の内面に設けられており、箱状部64の内部空間が筒状部18,18を介して外部空間に連通されている。なお、箱状部64の底壁66には、後述する締結用ボルト142が挿通されるボルト挿通孔70(図3,図4参照)が設けられている。また、矩形枠状のスペーサ72およびシールゴム74が箱状部64の上方開口部から挿入されて、箱状部64の内周面に沿うように配置されている。さらに、箱状部64の上方開口部は、蓋部材76により覆蓋されている。
蓋部材76は、箱状部64の上方開口部と対応する形状とされた矩形の平板部78を備えている。この平板部78には、上下方向で貫通する矩形の貫通孔80が形成されており、貫通孔80の開口周縁部には、上方に突出する矩形筒形状の外側壁部82が設けられている。また、貫通孔80の開口周縁部には、下方に突出する矩形筒形状の下方突出部84(図3や図4参照)が設けられている。これにより、蓋部材76が箱状部64に組み付けられた際には、シールゴム74が下方突出部84と周壁68との間で圧縮状態とされて、平板部78と周壁68との間が液密的にシールされるようになっている。更にまた、図4に示されるように、外側壁部82の内周面には、内側に突出するリブ86が形成されている。
また、外側壁部82の内側には、一対の内側壁部88,88が設けられている。内側壁部88は、それぞれ全体として下方に開口する矩形の有底筒形状であり、上底壁には、相手側車載機器のオス端子13が挿通される端子挿通孔90が、上下方向で貫通して形成されている。また、内側壁部88の周壁における下端部において、左右方向両側には、左右方向で貫通する係止孔92が形成されている。
さらに、箱状部64と蓋部材76における平板部78との組付部分は、上方からリテーナ94により固定されている。すなわち、箱状部64の上方開口部の周縁部分に対して平板部78の外周縁部が重ね合されており、これらの重ね合わせ部分における左右両側および後側が、リテーナ94に覆われている。リテーナ94は、箱状部64の上方開口部の周縁部分および平板部78の外周縁部に対して、例えば圧入や接着、溶着等の固定手段によって固定することができる。これにより、箱状部64からの蓋部材76の離脱が防止され得る。実施形態1では、これらハウジング本体63、蓋部材76、内側壁部88,88、リテーナ94等を含んでコネクタハウジング15が構成されている。
<コネクタ本体16>
上記のコネクタハウジング15に、前述のハーネスアセンブリ62が収容されることでコネクタ本体16が構成されている。すなわち、ハーネスアセンブリ62における電線12が、ハウジング本体63における筒状部18に挿通されているとともに、接続部32および端子14が箱状部64に収容されている。そして、箱状部64の上方開口部に蓋部材76を組み付けることで、端子14における上方突出部36が、箱状部64の上方開口部および蓋部材76の貫通孔80を通じて平板部78よりも上方に突出している。これにより、上方に突出する上方突出部36の周囲が、外側壁部82で覆われるようになっている。
さらに、外側壁部82の内周側に位置する端子14の上方突出部36に対して、上方から内側壁部88を接近させて、内側壁部88における係止孔92に対して上方突出部36から左右両側に突出するリテーナ40の係止凸部48,58を係止させることで、端子14の上方突出部36に対して内側壁部88が組み付けられる。特に、内側壁部88の周壁が、蓋部材76の外側壁部82の内周面に設けられたリブ86に当接することで、上方突出部36に対して内側壁部88が傾くことなく組み付けられるようになっている。これにより、図1等に示されるコネクタ10の組付状態では、端子14の上方突出部36が、内側壁部88と外側壁部82とにより覆われることから、上方突出部36に対する意図しない接触や損傷等が、効果的に防止されている。
ハウジング本体63の筒状部18に挿通された電線12に対しては、何れも環状とされたシール部材96および抜止部材98が外挿されている。これらシール部材96および抜止部材98は、筒状部18の前方開口部である電線引出口20から筒状部18内に挿入されて収容されている。なお、シール部材96は、電線12と筒状部18との径方向間において圧縮状態で配置されている。この結果、電線12と筒状部18との間が、シール部材96により液密的にシールされる。
抜止部材98は、金属や合成樹脂等の硬質の材質により形成されており、シール部材96の前方に配置されている。抜止部材98は、電線引出口20に対して図示しない任意の構造により係止されており、シール部材96が、筒状部18の前方開口部である電線引出口20から外部へ脱落することが防止されている。
<ブラケット22>
実施形態1のブラケット22は、左右方向で隣接する電線12,12を保持しており、それぞれの電線12,12を囲う筒状部分100,100を有している。そして、これら左右方向で隣接する筒状部分100,100が、左右方向中央部分の連結部分102によって相互に連結されている。実施形態1では、両筒状部分100,100が、何れも円筒形状である。前述のように、ブラケット22は、上方に位置する第1保持部24と、下方に位置する第2保持部26とを含んで構成されている。すなわち、第1保持部24における後述する半割筒状部104,104と第2保持部26における後述する半割筒状部116,116とがそれぞれ相互に組み付けられることで、筒状部分100,100が構成される。また、第1保持部24における後述する上側連結部110と第2保持部26における後述する下側連結部118とが相互に組み付けられることで、連結部分102が構成される。そして、これら第1保持部24と第2保持部26とは、連結部分102にそれぞれ後述するボルト挿通孔114,120を備えている。これらボルト挿通孔114,120に固定用ボルト103が挿通されて締結されることで、第1保持部24と第2保持部26とが相互に固定されている。
<第1保持部24>
図10,11に示されるように、第1保持部24は、筒状部分100,100の上半部分を構成する半割筒状部104,104を有している。実施形態1では、一対の筒状部分100,100が左右方向で隣接して設けられていることから、第1保持部24は、左右方向で隣接する一対の半割筒状部104,104を有している。これら半割筒状部104,104は、それぞれ半円筒形状である。そして、半割筒状部104の内周面が、電線12に接触する接触面106である。
各接触面106には、電線12を保持する際に電線12に圧接する圧接リブ108が、内周側に突出して設けられている。実施形態1では、圧接リブ108が、電線12の周方向に延びており、各半割筒状部104の内周面(接触面106)の周方向の全長に亘る半円環形状をもって形成されている。また、圧接リブ108は複数設けられており、複数の圧接リブ108が、電線12の軸方向となる前後方向で相互に離隔している。
左右方向で隣接する半割筒状部104,104は、連結部分102の上半部分を構成する上側連結部110により連結されている。上側連結部110の上下両面は、何れも平坦面であり、左右方向で隣接する半割筒状部104,104の外周面が、上側連結部110の上面により滑らかに接続されている。また、半割筒状部104,104の内周面である接触面106,106が、上側連結部110の下面に接続している。
実施形態1では、上側連結部110の後方部分において、固定用ボルト103の頭部103aが収容される収容凹部112が形成されているとともに、収容凹部112の底壁には、上下方向に貫通するボルト挿通孔114が形成されている。すなわち、第1保持部24において、2つの接触面106,106が左右方向で隣接しており、これら接触面106,106の隣接方向(左右方向)の間にボルト挿通孔114が形成されている。
<第2保持部26>
第2保持部26は、第1保持部24と同様の構造である。すなわち、第2保持部26は、左右方向で隣接する一対の筒状部分100,100の下半部分を構成する半割筒状部116,116を有しており、これら半割筒状部116,116が、連結部分102の下半部分を構成する下側連結部118により連結されている。半割筒状部116,116は、それぞれ半円筒形状である。また、下側連結部118において、上側連結部110のボルト挿通孔114と対応する位置には、ボルト挿通孔120が形成されている。このボルト挿通孔120の内周面には、例えば雌ねじが形成されて、固定用ボルト103に形成された雄ねじと螺合可能とされる。
そして、半割筒状部116,116の内周面が、電線12に接触する接触面122,122であり、各接触面122には、内周側に突出して、電線12に圧接する圧接リブ124が設けられている。第2保持部26における圧接リブ124は、第1保持部24における圧接リブ108と同様の形状である。すなわち、複数の圧接リブ124が、前後方向で相互に離隔して設けられており、それぞれの圧接リブ124は、周方向に延びる半円環形状である。そして、第2保持部26においても、2つの接触面122,122が左右方向で隣接しており、これら接触面122,122の隣接方向(左右方向)の間にボルト挿通孔120が形成されている。
実施形態1では、第1保持部24における複数の圧接リブ108と第2保持部26における複数の圧接リブ124とが、前後方向で同じ位置に形成されている。これにより、第1保持部24と第2保持部26とが組み付けられた状態では、ブラケット22の筒状部分100,100において、第1保持部24における圧接リブ108と第2保持部26における圧接リブ124とにより円環形状の圧接リブが構成されて、電線12の外周面に対して、周方向の全周に亘って圧接するようになっている。
上記のような第1保持部24と第2保持部26とを固定することによって、ブラケット22が、電線引出口20から前方に引き出された電線12に取り付けられる。すなわち、ブラケット22は、コネクタハウジング15に組み付けられた抜止部材98よりも前方に設けられており、実施形態1では、ブラケット22と抜止部材98とが前後方向で僅かな対向距離をもって離隔している。したがって、抜止部材98のコネクタハウジング15からの脱落がブラケット22によっても防止されており、これにより、シール部材96のコネクタハウジング15からの脱落が一層防止されている。
<シールド部材126>
コネクタハウジング15の電線引出口20から前方に引き出されてブラケット22に保持される電線12,12は、シールド部材126により電磁的にシールドされている。実施形態1では、シールド部材126が、全体として前後方向に延びる筒状であり、金属製の細線を編組することによって形成されている。特に、実施形態1では、シールド部材126が、左右方向で隣接する電線12,12を保持するブラケット22の前方部分を覆い得る大きさの1つの筒状体として形成されている。なお、図3では、シールド部材126をメッシュ状に示しているが、他の図面では、見易さのために単なる筒状体として図示する。シールド部材126の編組構造は限定されるものではなく、従来公知の編組構造、編織構造等が何れも採用され得る。シールド部材126は、後述するシールド用導通部130に電気的に接続されており、シールド用導通部130を通じてアース接続されている。
実施形態1では、シールド部材126が、ブラケット22に対して固定されている。具体的には、ブラケット22の前方部分に対してシールド部材126の後端部分を外挿した後、シールド部材126の外周側から金属製のカシメバンド128を縮径してかしめることで、シールド部材126がブラケット22に対して固定されている。カシメバンド128は、例えば帯状の部材であり、長さ方向の一方の端部に設けられたロック部に対して長さ方向の他方の端部を挿通することで縮径することが可能である。なお、カシメバンド128は、第1保持部24と第2保持部26とを重ね合わせた状態で縮径されることから、カシメバンド128によっても第1保持部24と第2保持部26との固定が達成される。
<シールド用導通部130>
シールド部材126をアース接続するシールド用導通部130は、シールド部材126から後方に延び出している。実施形態1では、シールド用導通部130が、コネクタハウジング15を前後方向全長に亘って覆っており、コネクタハウジング15の後方まで延び出している。実施形態1のシールド用導通部130は、何れも金属製とされた第1シールド用導通部132と第2シールド用導通部134とを含んで構成されている。
<第1シールド用導通部132>
第1シールド用導通部132は、コネクタハウジング15を前後方向の全長に亘って覆い得る大きさの平板部136を備えている。この平板部136の前端部は、連結部138によってブラケット22を構成する第2保持部26の後端部に連結されている。すなわち、実施形態1では、第1シールド用導通部132が、ブラケット22を構成する第2保持部26と一体的に形成されている。そして、第2保持部26および第1シールド用導通部132が、コネクタハウジング15を下方から覆っている。
また、平板部136の後端部分には、コネクタハウジング15の箱状部64における底壁66に設けられたボルト挿通孔70を覆う位置に、ブラケット22をコネクタハウジング15に固定するための固定部139が設けられている。固定部139には、ボルト挿通孔70に対応する位置に、ボルト挿通孔140が形成されている。すなわち、第1シールド用導通部132の平板部136とコネクタハウジング15とを重ね合わせて、両ボルト挿通孔70,140を相互に位置合わせした状態で締結用ボルト142を挿通することができる。
<第2シールド用導通部134>
第2シールド用導通部134は、前方および上方に開口する略箱状体である。すなわち、第2シールド用導通部134は、底壁144と、底壁144の外周縁部から上方に突出して左右両側および後側を覆う側壁146とを備えている。この第2シールド用導通部134は、コネクタ本体16の後端部分を覆い得る大きさで形成されている。そして、底壁144において、コネクタハウジング15のボルト挿通孔70と対応する位置には、ボルト挿通孔148が形成されている。すなわち、コネクタハウジング15の底壁66に第2シールド用導通部134の底壁144と第1シールド用導通部132の平板部136とを重ね合わせて、ボルト挿通孔70,140,148を位置合わせした状態で締結用ボルト142を挿通することができる。そして、締結用ボルト142をコネクタハウジング15の内部に収容されたナット149に螺合することで、コネクタハウジング15に対して第1シールド用導通部132と第2シールド用導通部134とが固定される。要するに、第1シールド用導通部132に設けられた固定部139と、第2シールド用導通部134とが、締結用ボルト142によりコネクタハウジング15に共締めされている。これにより、第1シールド用導通部132と第2シールド用導通部134とが電気的に接続される。また、この結果、第1シールド用導通部132と一体的に形成された第2保持部26を含むブラケット22がコネクタハウジング15に固定される。
第2シールド用導通部134の側壁146において後側の壁部の上端部には、後方に突出する外部接続部150が設けられている。この外部接続部150は、例えば金属筐体等に対して電気的に接続されるようになっている。これにより、シールド部材126から金属筐体に至るシールド用導通部130(第1シールド用導通部132および第2シールド用導通部134)が、ブラケット22(第2保持部26)を含んで構成されて、シールド部材126がアース接続されるようになっている。特に、実施形態1では、第1シールド用導通部132がコネクタハウジング15を覆い得る大きさで形成されていることから、コネクタハウジング15に対してもシールド効果が発揮され得る。
<コネクタ10の組立方法>
以下、コネクタ10の組立方法の具体的な一例を説明する。なお、コネクタ10の組立方法は、以下に記載の態様に限定されるものではない。
先ず、電線12、端子14、リテーナ40を準備する。電線12の絶縁被覆30を剥いで芯線28を露出させた後、露出させた芯線28に対して接続部32を介して端子14を固着する。この端子14に対してリテーナ40を組み付ける。これにより、図7に示されるハーネスアセンブリ62を形成する。なお、このハーネスアセンブリ62は、一対形成する。
その後、ハウジング本体63を準備して、これらハーネスアセンブリ62,62を、図6に示すようにハウジング本体63に収容する。すなわち、ハーネスアセンブリ62,62の電線12,12における接続部32,32と反対側の端部をハウジング本体63の筒状部18,18に挿し入れて、電線12,12を筒状部18,18に挿通状態で配置する。次に、接続部32,32および端子14,14を箱状部64に配置する。そして、箱状部64に対して、スペーサ72、シールゴム74、蓋部材76、リテーナ94、内側壁部88を順に組み付ける。また、筒状部18,18の電線引出口20,20から、電線12,12に外挿されたシール部材96,96および抜止部材98,98を挿入して筒状部18,18内の所定位置に収容する。これにより、コネクタハウジング15にハーネスアセンブリ62,62を収容して、図5に示されるコネクタ本体16を形成する。
そして、コネクタ本体16において電線引出口20,20から前方に延び出す電線12,12に対して上下両側から第1保持部24と第2保持部26とを重ね合わせて、第1保持部24と第2保持部26とを固定用ボルト103で固定する。また、コネクタ本体16の後端部分に対して第2シールド用導通部134を重ね合わせて、第1シールド用導通部132の固定部139と第2シールド用導通部134とを締結用ボルト142によりコネクタハウジング15に固定する。さらに、ブラケット22の前方部分にシールド部材126の後端部分を外挿して、カシメバンド128で固定する。これにより、コネクタ10が完成する。
実施形態1のコネクタ10では、端子14に接続されてコネクタハウジング15の電線引出口20から引き出された電線12を保持する部材が、金属製のブラケット22である。それゆえ、従来例のように電線を保持する部材が樹脂製とされる場合に比べて、高温環境下であっても変形が生じ難く、電線12とブラケット22との間に隙間が生じるおそれが低減される。これにより、電線12の振れを抑制または阻止して、電線12と端子14との接続部位に外力を伝達し難くすることができる。また、ブラケット22は、固定部139においてコネクタハウジング15に固定されることから、電線12の振れ等の外力をブラケット22を介してコネクタハウジング15に分散させることができる。これにより、電線12と端子14との接続部位への外力の伝達を一層抑制することができる。
第1保持部24と第2保持部26における半割筒状部104,116の内周面は電線12との接触面106,122であり、この接触面106,122には、電線12に圧接する圧接リブ108,124が設けられている。これにより、電線12の振れがより抑制されて、振れに伴う外力が、電線12と端子14との接続部位に一層伝達され難くなっている。実施形態1では、圧接リブ108,124がそれぞれ複数設けられており、軸方向で相互に離隔しているとともに、電線12の周方向に延びる半円環形状である。これにより、圧接リブ108,124と電線12との接触面積を大きく確保することもできて、電線12の振れの抑制効果が安定して発揮され得る。
第1保持部24と第2保持部26とは、固定用ボルト103により固定することで、容易に、且つ強固に固定され得る。特に、固定用ボルト103が、ブラケット22において2本の電線12,12を保持する筒状部分100,100の間に位置する連結部分102に装着されることから、スペース効率よく固定用ボルト103の装着領域を確保することができる。
電線12を電磁的にシールドするシールド部材126は、シールド用導通部130を通じてアース接続されている。シールド用導通部130は、第1シールド用導通部132と第2シールド用導通部134とを含んで構成されており、第1シールド用導通部132が第2保持部26と一体的に形成されている。これにより、部品点数の削減が図られる。また、第1シールド用導通部132は、コネクタハウジング15を覆う大きさで形成されており、コネクタハウジング15に対するシールド効果も発揮される。このように第1シールド用導通部132を大きく形成することで、コネクタハウジング15に対する固定部139を設けることも容易となり、設計自由度の向上が図られる。
コネクタハウジング15を覆うシールド用導通部130が複数の部材(第1シールド用導通部132および第2シールド用導通部134)により構成されていることから、例えばコネクタハウジングが大きかったり複雑な形状である場合にも、シールド用導通部を容易に形成することができる。特に、第2シールド用導通部134が、第1シールド用導通部132の固定部139と、コネクタハウジング15に対して締結用ボルト142により共締めされることから、第1シールド用導通部と第2シールド用導通部を個別にコネクタハウジングに対して固定する場合に比べて、部品点数の削減や作業性の向上が図られる。
シールド用導通部130はブラケット22を含んで構成されており、シールド部材126をブラケット22に固定することでシールド部材126をアース接続することができることから、簡単な構造と少ない部品点数で、シールド部材126をアース接続することができる。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態では、ブラケット22が第1保持部24と第2保持部26との2つの部材により構成されていたが、例えば3つの部材で構成することも可能である。すなわち、両電線間に第3保持部を設けるとともに、両電線および第3保持部を上下両側から挟んで保持する第1保持部と第2保持部とを設けて、これら第1保持部と第2保持部とを相互に固定してもよい。この場合、両電線間において第1保持部と第2保持部と第3保持部とを固定用ボルトにより締結してもよいが、例えば第1保持部と第2保持部に左右方向外方に突出する部分を設けて、この突出部分を固定用ボルトの装着領域としてもよい。
(2)前記実施形態では、2本の電線12,12が設けられていたが、電線は、1本でもよいし、3本以上でもよい。
(3)第1保持部と第2保持部により電線を挟み込む電線の軸直角方向は上下方向に限定されるものではなく、例えば左右方向であってもよい。
(4)ブラケットは、前記実施形態のように第1保持部と第2保持部が別体とされている態様の他、第1保持部と第2保持部における一方の端部同士がヒンジ部によりヒンジ連結された構造であってもよい。この場合、ヒンジ部を中心として第1保持部と第2保持部とを開閉させることが可能であり、第1保持部と第2保持部とを拡開させてその間に電線を挟み込んだ後、第1保持部と第2保持部における他方の端部同士を相互に固定することでブラケットにより電線が保持され得る。
(5)前記実施形態では、ブラケット22において電線12,12を囲う筒状部分100,100が何れも円筒形状であったが、例えば角筒形状であってもよい。
(6)前記実施形態では、第1保持部24と第2保持部26との固定が、固定用ボルト103とカシメバンド128とによりなされていたが、例えば何れか一方でもよい。
(7)前記実施形態では、第1保持部24における半割筒状部104の内周面(接触面106)と第2保持部26における半割筒状部116の内周面(接触面122)との両方に圧接リブ108,124が設けられていたが、何れか一方でもよいし、圧接リブは設けられなくてもよい。圧接リブが設けられる場合でも、圧接リブは前記実施形態のような半円環形状に限定されるものではなく、突起状や、電線の軸方向に延びる形状や、螺旋形状など、任意の形状が採用され得る。また、第1保持部における圧接リブと第2保持部における圧接リブは前後方向で同じ位置に設けられる必要はなく、前後方向で異なる位置に設けられてもよい。
(8)前記実施形態では、ブラケット22におけるコネクタハウジング15への固定部139がボルト固定によりコネクタハウジング15に固定されていたが、ブラケットとコネクタハウジングとの固定方法はボルト固定に限定されるものではない。例えば、ブラケットの固定部とコネクタハウジングに相互に係合するロック突部とロック片とを設けて、これらロック突部とロック片との係合によりブラケットの固定部とコネクタハウジングとが固定されるようになっていてもよい。
(9)電線を電磁的にシールドするシールド部材は必須なものではなく、シールド部材をアース接続するシールド用導通部も必須なものではない。前記実施形態では、固定部139が第1シールド用導通部132に設けられていたが、シールド用導通部が設けられない場合、固定部はブラケットの他の部位に設けられる。シールド部材が設けられる場合であっても、シールド部材をブラケットに固定する方法はカシメバンドに限定されるものではなく、例えば溶着や接着であってもよい。なお、シールド部材はブラケット以外の部材に固定されてもよく、シールド部材がブラケット以外の部材に固定される場合、シールド部材をアース接続するシールド用導通部が適宜に採用され得る。
(10)前記実施形態では、第1シールド用導通部132と第2シールド用導通部134とが締結用ボルト142によりコネクタハウジング15に対して共締めされていたが、第1シールド用導通部と第2シールド用導通部とはコネクタハウジングに対して個別に固定されてもよい。なお、シールド用導通部は、1つの部材で構成されてもよいし、3つ以上の部材で構成されてもよい。
10 コネクタ
12 電線
13 オス端子
14 端子
15 コネクタハウジング
16 コネクタ本体
18 筒状部
20 電線引出口
22 ブラケット
24 第1保持部
26 第2保持部
28 芯線
30 絶縁被覆
32 接続部
36 上方突出部
38 接点部
39 挿通孔
40 リテーナ
42 第1リテーナ
44 第2リテーナ
45 第1壁部
46 係合壁部
48 係止凸部
50 第2壁部
52 第3壁部
54 第4壁部
56 係合凹部
58 係止凸部
60 突出部
62 ハーネスアセンブリ
63 ハウジング本体
64 箱状部
66 底壁
68 周壁
70 ボルト挿通孔
72 スペーサ
74 シールゴム
76 蓋部材
78 平板部
80 貫通孔
82 外側壁部
84 下方突出部
86 リブ
88 内側壁部
90 端子挿通孔
92 係止孔
94 リテーナ
96 シール部材
98 抜止部材
100 筒状部分
102 連結部分
103 固定用ボルト
103a 頭部
104 半割筒状部
106 接触面
108 圧接リブ
110 上側連結部
112 収容凹部
114 ボルト挿通孔
116 半割筒状部
118 下側連結部
120 ボルト挿通孔
122 接触面
124 圧接リブ
126 シールド部材
128 カシメバンド
130 シールド用導通部
132 第1シールド用導通部
134 第2シールド用導通部
136 平板部
138 連結部
139 固定部
140 ボルト挿通孔
142 締結用ボルト
144 底壁
146 側壁
148 ボルト挿通孔
149 ナット
150 外部接続部

Claims (8)

  1. 電線引出口を有するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに収容された端子と、
    前記端子に接続されて前記電線引出口から前記コネクタハウジングの外部に引き出される電線と、
    前記電線引出口から引き出された前記電線を保持する金属製のブラケットとを含み、
    前記ブラケットは、前記電線の軸直角方向両側から前記電線を挟み込んで保持して相互に固定される第1保持部と第2保持部と、前記コネクタハウジングへの固定部とを有しているコネクタ。
  2. 前記第1保持部と前記第2保持部の前記電線への接触面の少なくとも一方には、前記電線に圧接する圧接リブが設けられている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1保持部と前記第2保持部は相互に組み付けられて前記電線を囲う筒状を形成する半割筒状部を有しており、前記半割筒状部の内周面が前記電線への前記接触面であり、
    前記第1保持部と前記第2保持部との両方の前記半割筒状部における前記内周面に、複数の前記圧接リブが前記電線の軸方向で相互に離隔して設けられており、前記電線の周方向に延びている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1保持部と前記第2保持部とがそれぞれボルト挿通孔を有し、前記第1保持部と前記第2保持部とが各前記ボルト挿通孔を挿通する固定用ボルトにより相互に固定されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタハウジングが複数の前記電線引出口を有し、複数の前記端子にそれぞれ接続された複数の前記電線が前記複数の電線引出口からそれぞれ引き出されており、
    前記第1保持部と前記第2保持部が、それぞれ前記複数の電線に接触する複数の接触面を有し、前記第1保持部と前記第2保持部において、前記複数の接触面の隣接方向で前記複数の接触面の間に位置して前記固定用ボルトが装着されている請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記電線を覆うシールド部材が設けられており、前記シールド部材に電気的に接続される第1シールド用導通部が前記コネクタハウジングを覆って設けられており、
    前記第1シールド用導通部が前記ブラケットと一体的に形成されて、前記第1シールド用導通部に前記固定部が設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 第2シールド用導通部を有し、
    前記第2シールド用導通部が、前記第1シールド用導通部に設けられた前記固定部と共に、前記コネクタハウジングに対して締結用ボルトにより共締めされている請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記ブラケットに対して前記シールド部材が固定されている請求項6または請求項7に記載のコネクタ。
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