JP2022046215A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の減圧弁のうち異常が生じている減圧弁を特定することができる燃料供給装置を提供すること。【解決手段】FCECUは、全ての主止弁を開弁させる総合水素供給制御と、全ての主止弁が開弁状態である場合、第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回ると判定するとき、全ての主止弁を閉弁状態としたうえでインジェクタを動作させる減圧制御と、減圧制御を実施した場合、第1圧力が第2閾値Ph2以上低下した場合、第1分岐配管に接続される第1減圧弁が異常であると判定する異常判定制御と、を実施する。【選択図】図2
Description
本発明は、燃料供給装置に関する。
従来、特許文献1に記載される燃料供給装置が知られている。
上記の燃料供給装置は、水素タンクと、水素供給配管と、主止弁と、減圧弁と、インジェクタと、制御部と、を備えている。水素供給配管には、水素タンク、主止弁、減圧弁、及びインジェクタが接続されている。水素タンクに貯留される圧縮された水素は、主止弁が開弁状態であれば、主止弁を通過して減圧弁に供給される。減圧弁により減圧された水素は、インジェクタに供給される。インジェクタは、制御部により動作が制御されることにより燃料電池に水素を供給する。
上記の燃料供給装置は、水素タンクと、水素供給配管と、主止弁と、減圧弁と、インジェクタと、制御部と、を備えている。水素供給配管には、水素タンク、主止弁、減圧弁、及びインジェクタが接続されている。水素タンクに貯留される圧縮された水素は、主止弁が開弁状態であれば、主止弁を通過して減圧弁に供給される。減圧弁により減圧された水素は、インジェクタに供給される。インジェクタは、制御部により動作が制御されることにより燃料電池に水素を供給する。
制御部は、主止弁と減圧弁との間の水素の圧力と、減圧弁とインジェクタとの間の水素の圧力と、を監視している。制御部は、減圧弁とインジェクタとの間の水素の圧力が閾値を上回る場合、主止弁を閉弁状態としたうえでインジェクタを動作させる。このとき、制御部は、主止弁と減圧弁との間の水素の圧力が低下し、且つ減圧弁とインジェクタとの間の水素の圧力が低下した場合、減圧弁が異常であると判定する。
燃料供給装置において、複数の水素タンクが採用されることがある。複数の水素タンクを採用した場合、水素供給配管は、燃料電池に接続される統合配管と、統合配管から複数の水素タンクそれぞれに向けて分岐する複数の分岐配管と、により構成されることがある。このように構成された場合、複数の分岐配管それぞれに主止弁及び減圧弁が接続され、且つインジェクタは統合配管に接続される。
ところが、複数の減圧弁を採用した場合に、上述した減圧弁の異常判定を実施すると、複数の減圧弁のうち異常が生じている減圧弁を特定することが難しい。
本発明は、複数の減圧弁のうち異常が生じている減圧弁を特定することができる燃料供給装置を提供することにある。
本発明は、複数の減圧弁のうち異常が生じている減圧弁を特定することができる燃料供給装置を提供することにある。
上記課題を解決する燃料供給装置は、圧縮された水素が貯留される複数の水素タンクと、前記複数の水素タンクに貯留される水素を燃料電池に供給する配管であって、前記燃料電池に接続される統合配管と、前記統合配管から前記複数の水素タンクそれぞれに向けて分岐する複数の分岐配管と、を有する水素供給配管と、前記複数の分岐配管それぞれに接続され、前記複数の分岐配管それぞれに水素が流動する開弁状態と、前記複数の分岐配管それぞれに水素が流動しない閉弁状態と、を切り換える複数の主止弁と、前記複数の分岐配管それぞれに接続され、前記主止弁を通過した水素の圧力を減圧する複数の減圧弁と、前記複数の分岐配管それぞれに設けられ、前記主止弁と前記減圧弁との間の水素の圧力を検出する複数の上流側圧力センサと、前記統合配管に接続され、前記減圧弁を通過した水素を前記燃料電池へ供給する状態と、前記減圧弁を通過した水素の前記燃料電池への供給を遮断する状態とを切り換えるインジェクタと、前記複数の主止弁の動作及び前記インジェクタの動作を制御する制御部と、を備え、前記複数の分岐配管それぞれにおける前記主止弁と前記減圧弁との間の水素の圧力を上流側圧力とし、前記統合配管における前記インジェクタよりも上流の水素の圧力を下流側圧力とすると、前記制御部は、全ての前記主止弁を開弁させる総合水素供給制御と、全ての前記主止弁が開弁状態である場合、前記下流側圧力が所定の閾値を上回るとき、全ての前記主止弁を閉弁状態としたうえで前記インジェクタにより前記燃料電池へ水素を供給する減圧制御と、前記減圧制御を実施した場合、前記複数の分岐配管それぞれの前記上流側圧力のうち少なくとも1つが当該減圧制御の実施前の前記上流側圧力よりも所定値以上低下したとき、前記上流側圧力が前記所定値以上低下した前記分岐配管に接続される前記減圧弁が異常であると判定する異常判定制御と、を実施する。
仮に、複数の減圧弁の中には、減圧した水素の圧力が設定値を大きく上回る異常が発生している減圧弁が含まれているとする。全ての減圧弁を閉弁状態としたうえでインジェクタを開弁状態とすると、異常が発生している減圧弁が接続される分岐配管の水素が優先的に統合配管に引き込まれ、インジェクタから燃料電池に供給される。すなわち、異常が発生している減圧弁が接続される分岐配管に設けられた上流側圧力センサにおいて、第1圧力の低下が顕著になる。
上記の特性をふまえ、制御部では、複数の分岐配管それぞれの上流側圧力のうち少なくとも1つが減圧制御の実施前の上流側圧力よりも所定値以上低下したとき、上流側圧力が所定値以上低下した分岐配管に接続される前記減圧弁が異常であると判定する異常判定制御を実施する。したがって、複数の減圧弁のうち異常が発生している減圧弁を特定することができる。
上記の燃料供給装置において、前記統合配管に設けられるとともに前記下流側圧力を検出する下流側圧力センサを更に備え、前記制御部は、前記下流側圧力が前記所定の閾値を上回るとき、前記減圧制御を実施するとよい。
これによれば、下流側圧力センサにより検出される下流側圧力に基づき減圧制御を実施するか否かを判定するため、複数の減圧弁の中に異常が生じている減圧弁が含まれるか否かをより正確に判別することができる。
上記の燃料供給装置において、前記制御部は、前記異常判定制御において異常であると判定された前記減圧弁と同じ前記分岐配管に接続される前記主止弁を閉弁状態とし、且つ異常であると判定されていない前記減圧弁と同じ前記分岐配管に接続される前記主止弁を開弁状態とする主止弁切換制御と、前記主止弁切換制御を実施した場合において、前記インジェクタを動作させることにより前記燃料電池を発電させる切換発電制御と、を実施するとよい。
これによれば、異常が発生していない減圧弁を使用して燃料電池を発電させることができるため、燃料供給装置の冗長性を向上させることができる。
この発明によれば、複数の減圧弁のうち異常が生じている減圧弁を特定することができる。
以下、燃料供給装置を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。なお、本実施形態の燃料供給装置は、燃料電池システムに適用されている。そのため、燃料電池システムの構成について説明する中で燃料供給装置の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料電池車両に搭載される。燃料電池システム1は、例えば、自動車やフォークリフト等の燃料電池車両に搭載される。燃料電池システム1は、燃料電池10を備えている。燃料電池10は、複数の燃料電池セルをスタック化したものである。燃料電池セルとは、例えば、固定高分子型燃料電池である。燃料電池10は、アノード極と、カソード極と、電解質膜とを有している。燃料電池10は、アノード極に供給される燃料ガスとしての水素と、カソード極に供給される酸化剤ガスとしての酸素を含む空気との電気化学反応により発電を行う。燃料電池10は、アノード極に水素が供給され、カソード極に酸素を含む空気が供給されると、アノード極での触媒反応により発生した水素イオンが電解質膜を通過してカソード極まで移動し、カソード極で酸素と電気化学反応を起こして発電する。燃料電池10では、水素と酸素とが反応することにより水が生成される。
燃料電池システム1は、酸素アクチュエータ80を備えている。酸素アクチュエータ80は、例えば、燃料電池10に酸素を含む空気を供給するエアコンプレッサ、及びエアコンプレッサと燃料電池10とを接続するカソードガス供給路を開閉するエアシャットバルブを含んでいる。
燃料電池システム1は、冷却回路90を備えている。冷却回路90は、例えば、燃料電池10に冷却水を循環させる冷却水循環路、冷却水循環路に設けられるとともに冷却水が吸収した熱を外部に放出する熱交換器としてのラジエータ、及び冷却水を循環させる循環ポンプを含んでいる。
燃料電池システム1は、燃料電池10に水素を供給する燃料供給装置50を備えている。燃料供給装置50は、圧縮された水素が貯留される第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2と、第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2に貯留される水素を燃料電池10に供給する配管である水素供給配管20と、を備えている。水素供給配管20は、燃料電池10に接続される統合配管23と、統合配管23から第1水素タンクT1に向けて分岐する第1分岐配管21と、統合配管23から第2水素タンクT2に向けて分岐する第2分岐配管22と、により形成されている。なお、第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2に貯留される水素の圧力は、約35MPaである。
燃料供給装置50は、電磁開閉式の第1主止弁31と、電磁開閉式の第2主止弁32と、第1減圧弁41と、第2減圧弁42と、インジェクタ43と、を備えている。第1主止弁31は、第1分岐配管21に水素が流動する開弁状態と、第1分岐配管21に水素が流動しない閉弁状態とを切り換える。第1主止弁31は、水素が導入される導入口31aと、導入口31aに導入された水素が吐出される吐出口31bと、を有している。第2主止弁32は、第2分岐配管22に水素が流動する開弁状態と、第2分岐配管22に水素が流動しない閉弁状態とを切り換える。第2主止弁32は、水素が導入される導入口32aと、導入口32aから導入された水素が吐出される吐出口32bと、を有している。
第1減圧弁41は、第1主止弁31を通過した水素を減圧する。第1減圧弁41は、第1主止弁31を通過した水素の圧力を約1MPaにまで減圧する。第1減圧弁41は、第1主止弁31を通過した水素が導入される導入口41aと、導入口41aに導入された水素が吐出される吐出口41bと、を有している。第2減圧弁42は、第2主止弁32を通過した水素を減圧する。第2減圧弁42は、第2主止弁32を通過した水素の圧力を約1MPaにまで減圧する。第2減圧弁42は、第2主止弁32を通過した水素が導入される導入口42aと、導入口42aに導入された水素が吐出される吐出口42bと、を有している。なお、約1MPaとは、第1減圧弁41及び第2減圧弁42が減圧する水素の圧力の設定値である。よって、本実施形態では、第1減圧弁41が減圧する水素の圧力と、第2減圧弁42が減圧する水素の圧力との設定値とは同じである。
第1分岐配管21は、上流配管21aと、中間配管21bと、下流配管21cとを有している。上流配管21aの第1端部は、第1水素タンクT1に接続され、上流配管21aの第2端部は、第1主止弁31の導入口31aに接続されている。中間配管21bの第1端部は、第1主止弁31の吐出口31bに接続され、中間配管21bの第2端部は、第1減圧弁41の導入口41aに接続されている。下流配管21cの第1端部は、第1減圧弁41の吐出口41bに接続され、下流配管21cの第2端部は、後述する第2分岐配管22における下流配管22cの第2端部に接続されている。第1主止弁31及び第1減圧弁41は、第1分岐配管21に接続されている。
第2分岐配管22は、上流配管22aと、中間配管22bと、下流配管22cとを有している。上流配管22aの第1端部は、第2水素タンクT2に接続され、上流配管22aの第2端部は、第2主止弁32の導入口32aに接続されている。中間配管22bの第1端部は、第2主止弁32の吐出口32bに接続され、中間配管22bの第2端部は、第2減圧弁42の導入口42aに接続されている。下流配管22cの第1端部は、第2減圧弁42の吐出口42bに接続され、下流配管22cの第2端部は、第1分岐配管21における下流配管21cの第2端部に接続されている。第2主止弁32及び第2減圧弁42は、第2分岐配管22に接続されている。
統合配管23は、上流統合配管23aと、下流統合配管23bとを有している。上流統合配管23aの第1端部は、下流配管21c,22cの第2端部に接続され、上流統合配管23aの第2端部は、インジェクタ43の導入口43aに接続されている。下流統合配管23bの第1端部は、インジェクタ43の吐出口43bに接続され、下流統合配管23bの第2端部は、燃料電池10のアノード極に接続されている。インジェクタ43は、統合配管23に接続されている。インジェクタ43は、第1減圧弁41及び第2減圧弁42を通過した水素を燃料電池10に供給する状態と、第1減圧弁41及び第2減圧弁42を通過した水素の燃料電池10への供給を遮断する状態とを切り換える電磁バルブである。
燃料供給装置50は、第1リリーフバルブ51と、第2リリーフバルブ52と、水素ディテクタ71と、を備えている。第1リリーフバルブ51は、下流配管21cに設けられている。第2リリーフバルブ52は、下流配管22cに設けられている。第1リリーフバルブ51及び第2リリーフバルブ52には、所定の設定値が設定されている。第1リリーフバルブ51及び第2リリーフバルブ52は、下流配管21c,22cに流れる水素の圧力が所定の圧力を上回ったときに下流配管21c,22cに流れる水素を大気へ開放する機能を有している。水素ディテクタ71は、水素の濃度を検出する水素センサである。水素ディテクタ71は、例えば、第1リリーフバルブ51及び第2リリーフバルブ52から逃がされた水素の濃度を検出する。
燃料供給装置50は、第1圧力センサ61と、第2圧力センサ62と、第1主止弁31の動作、第2主止弁32の動作、インジェクタ43の動作、酸素アクチュエータ80の動作、及び冷却回路90の動作を制御する制御部としてのFCECU65と、を備えている。第1圧力センサ61は、第1分岐配管21の中間配管21bに設けられている。第1圧力センサ61は、第1主止弁31と第1減圧弁41との間の水素の圧力である第1圧力P1を検出する。第2圧力センサ62は、第2分岐配管22の中間配管21bに設けられている。第2圧力センサ62は、第2主止弁32と第2減圧弁42との間の水素の圧力である第2圧力P2を検出する。第1圧力P1は、第1圧力センサ61の検出結果が電気信号となってFCECU65へ入力されることによって常時検出されている。第2圧力P2は、第2圧力センサ62の検出結果が電気信号となってFCECU65へ入力されることによって常時検出されている。
FCECU65は、水素ディテクタ71の検出結果が電気信号となって入力されることにより下流配管21c,22cの水素の濃度を監視している。FCECU65は、例えば、検出した水素の濃度に応じて燃料電池10の発電を継続させるか否かを判定し、水素の濃度が高いと判定した場合、燃料電池10の発電を停止させる。なお、第1圧力センサ61及び第2圧力センサ62は、上流側圧力センサである。また、第1圧力P1及び第2圧力P2は、上流側圧力の一例である。
燃料供給装置50は、第3圧力センサ63を備えている。第3圧力センサ63は、統合配管23の上流統合配管23aに設けられている。第3圧力センサ63は、統合配管23におけるインジェクタ43よりも上流の水素の圧力である第3圧力P3を検出する。第3圧力P3は、第3圧力センサ63の検出結果が電気信号となってFCECU65に入力されることによって常時検出されている。なお、第3圧力センサ63は、下流側圧力センサである。また、第3圧力P3は、下流側圧力の一例である。
燃料供給装置50は、報知部72を備えている。報知部72は、FCECU65にて燃料電池システム及び燃料供給装置50に何かしらの異常が発生した場合に燃料電池車両に搭乗する作業者に異常の発生を知らせる機能を有している。報知部72は、例えば、スピーカやディスプレイ等である。報知部72としてスピーカが採用される場合、異常が発生したときに音で作業者に異常を報知し、報知部72としてディスプレイが採用される場合、異常が発生したときにディスプレイに異常内容を示したエラーコードを表示することで作業者に異常を報知する。
FCECU65は、プログラムや各種の検出値が記憶されるメモリと、プログラムを実行するプロセッサと、を備えた電子制御装置である。FCECU65は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサにより実行することにより第1主止弁31、第2主止弁32、インジェクタ43、酸素アクチュエータ80、及び冷却回路90を動作させ、燃料電池10の動作を制御している。
FCECU65は、燃料電池車両が走行している場合、第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2のうち予め定められたものに貯留されている水素を使用して燃料電池10を発電させる。すなわち、FCECU65は、燃料電池車両が走行している場合、第1主止弁31及び第2主止弁32のうち予め定められた主止弁を開弁状態としたうえでインジェクタ43を動作させることで燃料電池10に水素を供給し、燃料電池10を発電させる通常発電制御を実施する。本実施形態において、予め定められた主止弁は、例えば、第1主止弁31である。本実施形態において、通常発電制御を実施するにあたり、第1主止弁31を開弁状態とすると同時に第2主止弁32を閉弁状態とするとよい。なお、予め定められた主止弁は、例えば、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方であってもよいし、第1主止弁31及び第2主止弁32のいずれか一方としてもよい。仮に、予め定められた主止弁を第2主止弁32とする場合、第1主止弁31を閉弁状態とすると同時に第2主止弁32を開弁状態とするとよい。
FCECU65は、第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2に水素を充填した後、最初に燃料電池10を発電させるとき、第1主止弁31及び第2主止弁32を開弁状態として、第1分岐配管21、第2分岐配管22、及び上流統合配管23aを水素で満たす制御を実施する。これにより、第1主止弁31を挟み込む上流配管21a及び中間配管21bの圧力差を抑制し、第1主止弁31に圧力差による応力が作用し難くなる。また、第2主止弁32を挟み込む上流配管22a及び中間配管21bの圧力差を抑制し、第2主止弁32に圧力差による応力が作用し難くなる。
FCECU65は、第1水素タンクT1及び第2水素タンクT2に貯留される水素の残量が少ないとき、第1主止弁31及び第2主止弁32を開弁状態として、インジェクタ43に供給する水素量を確保することで燃料電池10の発電を継続する制御を実施する。上記したFCECU65の制御において、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方を開弁状態とする制御を、総合水素供給制御とする。
ここで、一般的に減圧弁には製造ばらつき等による個体差があるため、設定値に対して、第1減圧弁41の固有値と、第2減圧弁42の固有値とは若干異なることがある。第1減圧弁41の固有値とは、第1減圧弁41が減圧する実際の水素の圧力であり、第2減圧弁42の固有値とは、第2減圧弁42が減圧する実際の水素の圧力である。具体的に、第1減圧弁41の固有値が第2減圧弁42の固有値を若干上回ること、又は第2減圧弁42の固有値が第1減圧弁41の固有値を若干上回ることがある。しかし、第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかに異常が生じた場合、第1減圧弁41の固有値が第2減圧弁42の固有値を大きく上回ること、又は第2減圧弁42の固有値が第1減圧弁41の固有値を大きく上回ることが考えられる。すなわち、第1減圧弁41に異常が発生している場合において第1減圧弁41にて減圧した水素の圧力が設定値を大きく上回ること、又は第2減圧弁42に異常が発生している場合において第2減圧弁42にて減圧した水素の圧力が設定値を大きく上回ることが考えられる。
第1減圧弁41の固有値が第2減圧弁42の固有値を大きく上回る場合、第1減圧弁41が接続される第1分岐配管21に充填されている水素が優先的に統合配管23に流れ込む。また、第2減圧弁42の固有値が第1減圧弁41の固有値を大きく上回る場合、第2減圧弁42が接続される第2分岐配管22に充填されている水素が優先的に統合配管23に流れ込む。
そのため、仮に、第1減圧弁41が開弁状態であり、且つ第2減圧弁42が閉弁状態であれば、第3圧力センサ63により検出される第3圧力P3が高くなれば、第1減圧弁41の固有値が高くなっていると判定できる。
しかし、FCECU65が総合水素供給制御を実施している場合に第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかの固有値が高くなってしまうと、異常が発生している減圧弁を特定することが難しい。
FCECU65は、上述したように総合水素供給制御を実施している場合に第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかに異常が発生したとき、異常が発生した減圧弁を特定する制御を実施する。以下、FCECU65の制御フローについて説明しつつ、本実施形態の作用を説明する。なお、以下の説明では、第3圧力センサ63に異常が発生していないこと、及び第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかに異常が発生していることを前提として説明する。
図2に示すように、FCECU65は、総合水素供給制御を実施する(ステップS101)。FCECU65は、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方が開弁状態である場合、第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回るか否かを判定する(ステップS102)。ステップS202において、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方が開弁状態であることは、全ての主止弁が開弁状態であることを示している。第1閾値Ph1は、所定の閾値の一例である。第1閾値Ph1は、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の個体差により発生する第3圧力P3よりも高い値に設定されている。FCECU65は、第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回ると判定しなかった場合(ステップS102でNO)、通常発電制御を実施する(ステップS103)。FCECU65は、ステップS103を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、総合水素供給制御時の第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回ると判定する場合(ステップS102でYES)、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方を閉弁状態とする(ステップS104)。ステップS102でYESとなる判定は、第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかで異常が発生していることを示している。ステップS104において、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方が閉弁状態であることは、全ての主止弁が閉弁状態であることを示している。また、FCECU65は、ステップS104において、第1圧力P1である第1圧力P1bfをメモリに記憶する。
FCECU65は、第1主止弁31及び第2主止弁32の両方を閉弁状態としたうえでインジェクタ43により燃料電池10に水素を供給する減圧制御を実施する(ステップS105)。ステップS105において、減圧制御を実施することにより、第1分岐配管21及び第2分岐配管22に充填された水素がインジェクタ43に供給される。そのため、第1圧力P1及び第2圧力P2が低下するが、仮に第1減圧弁41に異常が発生している場合、第1分岐配管21に充填されている水素が優先的に統合配管23に供給される。よって、第1圧力P1の低下量の方が第2圧力P2の低下量よりも大きくなる。仮に第2減圧弁42に異常が発生している場合、第2分岐配管22に充填されている水素が優先的に統合配管23に供給される。よって、第2圧力P2の低下量の方が第1圧力P1の低下量よりも大きくなる。また、FCECU65は、ステップS105において、減圧制御を実施したときの第1圧力P1である第1圧力P1afをメモリに記憶する。
FCECU65は、ステップS105を実施した後、第1圧力P1bfと第1圧力P1afとの差分ΔP1が第2閾値Ph2以上となるか否かを判定する(ステップS106)。第2閾値Ph2は、所定値の一例である。第2閾値Ph2は、第1減圧弁41に異常が発生している場合に想定しうる第1圧力P1の低下量の最小値に設定されている。また、第2閾値Ph2は、第2減圧弁42に異常が発生している場合に想定しうる第2圧力P2の低下量の最小値でもある。第1減圧弁41及び第2減圧弁42は、設計上は同じ設定値を有する減圧弁である。そのため、第1減圧弁41に異常が発生した場合であっても、第2減圧弁42に異常が発生した場合であっても、想定される第1圧力P1の低下量及び想定される第2圧力P2の低下量は同様となる。よって、第2閾値Ph2は、第1減圧弁41及び第2減圧弁42に対して共用することができる。
FCECU65は、差分ΔP1が第2閾値Ph2以上となると判定した場合(ステップS106でYES)、第1分岐配管21に接続される第1減圧弁41が異常であると判定する(ステップS107)。ステップS106でYESとなる判定は、減圧制御を実施した場合、第1分岐配管21の第1圧力P1afが減圧制御の実施前の第1圧力P1bfよりも第2閾値Ph2以上低下したと判定した場合を示している。
FCECU65は、差分ΔP1が第2閾値Ph2以上となると判定しなかった場合(ステップS106でNO)、第2分岐配管22に接続される第2減圧弁42が異常であると判定する(ステップS109)。ステップS106でNOとなる判定とは、減圧制御を実施した場合、第1分岐配管21の第1圧力P1afが減圧制御の実施前の第1圧力P1bfよりも第2閾値Ph2以上低下したと判定しなかった場合を示している。なお、本実施形態では、差分ΔP1が第2閾値Ph2以上となると判定しなかった場合(ステップS106でNO)とは、減圧制御を実施した場合、第2分岐配管22の第2圧力P2が減圧制御の実施前の第2圧力P2よりも第2閾値Ph2以上低下した判定した場合と同義である。また、ステップS106でYESとなり、ステップS107を実施する制御、及びステップS106でNOとなり、ステップS109を実施する制御は、異常判定制御である。
FCECU65は、ステップS107を実施した後、主止弁切換制御を実施する(ステップS108)。ステップS108における主止弁切換制御は、異常判定制御において異常であると判定されている第1減圧弁41と同じ第1分岐配管21に接続される第1主止弁31を閉弁状態とする。また、ステップS108における主止弁切換制御は、異常判定制御において異常であると判定されていない第2減圧弁42と同じ第2分岐配管22に接続される第2主止弁32を開弁状態とする。
FCECU65は、ステップS109を実施した後、主止弁切換制御を実施する(ステップS110)。ステップS110における主止弁切換制御は、異常判定制御において異常であると判定されている第2減圧弁42と同じ第2分岐配管22に接続される第2主止弁32を閉弁状態とする。また、ステップS110における主止弁切換制御は、異常であると判定されていない第1減圧弁41と同じ第1分岐配管21に接続される第1主止弁31を開弁状態とする。
FCECU65は、ステップS108又はステップS110を実施した後、切換発電制御を実施する(ステップS111)。FCECU65は、ステップS108を実施した後にステップS111を実施する場合、第1主止弁31を閉弁状態とし、且つ第2主止弁32を開弁状態とした状態で、インジェクタ43を動作させることで燃料電池10を発電させる。FCECU65は、ステップS110を実施した後にステップS111を実施する場合、第1主止弁31を開弁状態とし、且つ第2主止弁32を閉弁状態とした状態で、インジェクタ43を動作させることで燃料電池10を発電させる。
FCECU65は、ステップS111を実施した後、制御を終了する(END)。なお、FCECU65は、異常判定制御により異常が発生している減圧弁を特定した際に、特定された減圧弁に異常が発生している旨を介して報知部72により作業者に報知させてもよい。FCECU65は、ステップS102により第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかに異常が発生していると判定したとき、その旨を報知部72により作業者に報知させてもよい。また、本実施形態では、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生した場合、及び第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生していない場合を想定していない。仮に、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生する場合、及び第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生していない場合は、上記制御フローとは異なる制御を実施することが好ましい。
本実施形態の効果を説明する。
(1)本実施形態において、FCECU65では、異常判定制御を実施することにより、第1減圧弁41及び第2減圧弁42のうち異常が発生している減圧弁を特定することができる。
(1)本実施形態において、FCECU65では、異常判定制御を実施することにより、第1減圧弁41及び第2減圧弁42のうち異常が発生している減圧弁を特定することができる。
(2)本実施形態によれば、第3圧力センサ63により検出される第3圧力P3に基づき減圧制御を実施するか否かを判定するため、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の中に異常が生じている減圧弁が含まれるか否かをより正確に判別することができる。
(3)本実施形態では、主止弁切換制御及び切換発電制御を実施している。そのため、異常が発生していない減圧弁を使用して燃料電池10を発電させることができるため、燃料供給装置50の冗長性を向上させることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施できる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
○ 本実施形態の制御フローを以下のように変更してもよい。
○ 本実施形態の制御フローを以下のように変更してもよい。
図3に示すように、FCECU65は、ステップS104において、第2圧力P2である第2圧力P2bfをメモリに記憶する。FCECU65は、ステップS105において、減圧制御を実施したときの第2圧力P2である第2圧力P2afを記憶する。
FCECU65は、ステップS105を実施した後、第2圧力P2bfと第2圧力P2afとの差分ΔP2が第2閾値Ph2以上となるか否かを判定する(ステップS106)。FCECU65は、差分ΔP2が第2閾値Ph2以上となると判定した場合(ステップS106でYES)、第2分岐配管22に接続される第2減圧弁42が異常であると判定する(ステップS107)。ステップS106でYESとなる判定は、減圧制御を実施した場合、第2分岐配管22の第2圧力P2afが減圧制御の実施前の第2圧力P2bfよりも第2閾値Ph2以上低下したと判定した場合を示している。
FCECU65は、差分ΔP2が第2閾値Ph2以上となると判定しなかった場合(ステップS106でNO)、第1分岐配管21に接続される第1減圧弁41が異常であると判定する(ステップS109)。ステップS106でNOとなる判定は、減圧制御を実施した場合、第2分岐配管22の第2圧力P2afが減圧制御の実施前の第2圧力P2bfよりも第2閾値Ph2以上低下したと判定しなかった場合を示している。なお、本実施形態では、差分ΔP2が第2閾値Ph2以上となると判定しなかった場合(ステップS106でNO)とは、減圧制御を実施した場合、第1分岐配管21の第1圧力P1afが減圧制御の実施前の第1圧力P1bfよりも第2閾値Ph2以上低下した判定した場合と同義である。また、ステップS106でYESとなり、ステップS107を実施する制御、及びステップS106でNOとなり、ステップS109を実施する制御は、異常判定制御である。
○ 第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生した場合、及び第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生していない場合を想定する場合、以下の制御フローを実施するとよい。なお、本変更例では、本実施形態の制御フローにステップS201、ステップS202、及びステップS203を追加している。ステップS202及びステップS203は、上記変更例におけるステップS106と同じである。
図4に示すように、FCECU65は、ステップS106でYESと判定した場合、差ΔD2が第2閾値Ph2以上となるか否かを判定する(ステップS201)。
FCECU65は、差ΔD2が第2閾値Ph2以上となると判定した場合(ステップS201でYES)、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方が異常であると判定する(ステップS203)。FCECU65は、ステップS203を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、差ΔD2が第2閾値Ph2以上となると判定した場合(ステップS201でYES)、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方が異常であると判定する(ステップS203)。FCECU65は、ステップS203を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、差ΔD2が第2閾値Ph2以上となると判定しなかった場合(ステップS201でNO)、ステップS107、ステップS108、及びステップS111をこの順で実施する。FCECU65は、ステップS111を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、ステップS106でNOと判定した場合、ステップS201と同様に、差ΔD2が第2閾値Ph2以上となるか否かを判定する(ステップS202)。
FCECU65は、ステップS202でYESと判定した場合、ステップS109、ステップS110、及びステップS111をこの順で実施する。FCECU65は、ステップS111を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、ステップS202でYESと判定した場合、ステップS109、ステップS110、及びステップS111をこの順で実施する。FCECU65は、ステップS111を実施した後、制御を終了する(END)。
FCECU65は、ステップS202でNOと判定した場合、ステップS103を実施する。ステップS202でNOと判定した場合とは、第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生していない場合を示している。そのため、第3圧力センサ63に異常が発生しており、ステップS102での判定結果に異常があることを示している。FCECU65は、ステップS103を実施した後、制御を完了する(END)。本変更例において、ステップS201でNOとなり、ステップS107を実施する制御は、異常判定制御である。また、ステップS202でYESとなり、ステップS109を実施する制御は、異常判定制御である。更に、ステップS201でYESとなり、ステップS203を実施する制御は、異常判定制御である。このように変更しても異常が発生している減圧弁を特定することができる。なお、FCECU65は、ステップS203を実施したとき、報知部72により第1減圧弁41及び第2減圧弁42の両方に異常が発生している旨を作業者に報知してもよい。また、FCECU65は、ステップS203を実施したとき、本実施形態及び本変更例の制御フローと異なる制御を実施してもよい。具体的には、燃料電池10を停止させる等の制御を実施してもよい。更に、FCECU65は、ステップS202でNOと判定したとき、第3圧力センサ63に異常が発生している旨を報知部72により作業者に報知してもよい。
○ 本実施形態では、主止弁切換制御及び切換発電制御は、実施しなくてもよい。第1減圧弁41及び第2減圧弁42のいずれかに異常が発生した場合に、異常が発生している減圧弁を特定するための、異常判定制御を実施できればよい。
○ 第1リリーフバルブ51及び第2リリーフバルブ52から逃がされた水素が多い場合、水素ディテクタ71により検出される水素の濃度が高くなる。また、第1リリーフバルブ51及び第2リリーフバルブ52から逃がされた水素が多い場合、第3圧力P3が高くなる。すなわち、水素ディテクタ71により検出される水素の濃度と、第3圧力センサ63により検出される第3圧力P3とは、相関がある。よって、水素ディテクタ71により検出される水素の濃度が所定の閾値を上回る場合、第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回ると判定できる。
そのため、第3圧力センサ63により検出される第3圧力P3が第1閾値Ph1を上回るか否かに基づき第1主止弁31及び第2主止弁32を閉弁状態にするか否かを決めていたが、これに限らない。例えば、水素ディテクタ71により検出される水素の濃度が所定の閾値を上回るか否かに基づき第1主止弁31及び第2主止弁32を閉弁状態にするか否かを決めてもよい。
○ 本実施形態では、統合配管23に接続される分岐配管は、第1分岐配管21及び第2分岐配管22であったが、分岐配管を3つ以上としてもよい。3つ以上の分岐配管を採用する場合、3つの以上の分岐配管それぞれに減圧弁及び主止弁を接続する。また、3つ以上の分岐配管それぞれに水素タンクを接続する。
○ 燃料供給装置50は、報知部72を割愛してもよい。
○ FCECU65は、第1主止弁31、第2主止弁32、インジェクタ43、酸素アクチュエータ80、及び冷却回路90の動作を制御していたが、これに限らない。例えば、制御部として燃料供給装置用ECUを採用し、当該燃料供給装置用ECUにより第1主止弁31、第2主止弁32、及びインジェクタ43の動作を制御し、FCECU65は、酸素アクチュエータ80、及び冷却回路90の動作を制御してもよい。なお、燃料供給装置用ECUでは、本実施形態の総合水素供給制御、減圧制御、異常判定制御、主止弁切換制御、及び切換発電制御を実施できるように、FCECU65から機能を移すことが好ましい。
○ FCECU65は、第1主止弁31、第2主止弁32、インジェクタ43、酸素アクチュエータ80、及び冷却回路90の動作を制御していたが、これに限らない。例えば、制御部として燃料供給装置用ECUを採用し、当該燃料供給装置用ECUにより第1主止弁31、第2主止弁32、及びインジェクタ43の動作を制御し、FCECU65は、酸素アクチュエータ80、及び冷却回路90の動作を制御してもよい。なお、燃料供給装置用ECUでは、本実施形態の総合水素供給制御、減圧制御、異常判定制御、主止弁切換制御、及び切換発電制御を実施できるように、FCECU65から機能を移すことが好ましい。
10…燃料電池、20…水素供給配管、21…第1分岐配管、22…第2分岐配管、23…統合配管、31…第1主止弁、32…第2主止弁、41…第1減圧弁、42…第2減圧弁、43…インジェクタ、50…燃料供給装置、61…第1圧力センサ、62…第2圧力センサ、63…第3圧力センサ、65…FCECU、T1…第1水素タンク、T2…第2水素タンク、P1…第1圧力、P2…第2圧力、P3…第3圧力、Ph1…第1閾値、Ph2…第2閾値。
Claims (3)
- 圧縮された水素が貯留される複数の水素タンクと、
前記複数の水素タンクに貯留される水素を燃料電池に供給する配管であって、前記燃料電池に接続される統合配管と、前記統合配管から前記複数の水素タンクそれぞれに向けて分岐する複数の分岐配管と、を有する水素供給配管と、
前記複数の分岐配管それぞれに接続され、前記複数の分岐配管それぞれに水素が流動する開弁状態と、前記複数の分岐配管それぞれに水素が流動しない閉弁状態と、を切り換える複数の主止弁と、
前記複数の分岐配管それぞれに接続され、前記主止弁を通過した水素の圧力を減圧する複数の減圧弁と、
前記複数の分岐配管それぞれに設けられ、前記主止弁と前記減圧弁との間の水素の圧力を検出する複数の上流側圧力センサと、
前記統合配管に接続され、前記減圧弁を通過した水素を前記燃料電池へ供給する状態と、前記減圧弁を通過した水素の前記燃料電池への供給を遮断する状態とを切り換えるインジェクタと、
前記複数の主止弁の動作及び前記インジェクタの動作を制御する制御部と、を備え、
前記複数の分岐配管それぞれにおける前記主止弁と前記減圧弁との間の水素の圧力を上流側圧力とし、前記統合配管における前記インジェクタよりも上流の水素の圧力を下流側圧力とすると、
前記制御部は、
全ての前記主止弁を開弁させる総合水素供給制御と、
全ての前記主止弁が開弁状態である場合、前記下流側圧力が所定の閾値を上回るとき、全ての前記主止弁を閉弁状態としたうえで前記インジェクタにより前記燃料電池へ水素を供給する減圧制御と、
前記減圧制御を実施した場合、前記複数の分岐配管それぞれの前記上流側圧力のうち少なくとも1つが当該減圧制御の実施前の前記上流側圧力よりも所定値以上低下したとき、前記上流側圧力が前記所定値以上低下した前記分岐配管に接続される前記減圧弁が異常であると判定する異常判定制御と、を実施することを特徴とする燃料供給装置。 - 前記統合配管に設けられるとともに前記下流側圧力を検出する下流側圧力センサを更に備え、
前記制御部は、前記下流側圧力が前記所定の閾値を上回るとき、前記減圧制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。 - 前記制御部は、
前記異常判定制御において異常であると判定された前記減圧弁と同じ前記分岐配管に接続される前記主止弁を閉弁状態とし、且つ異常であると判定されていない前記減圧弁と同じ前記分岐配管に接続される前記主止弁を開弁状態とする主止弁切換制御と、
前記主止弁切換制御を実施した場合において、前記インジェクタを動作させることにより前記燃料電池を発電させる切換発電制御と、を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置。
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JP2020152147A JP2022046215A (ja) | 2020-09-10 | 2020-09-10 | 燃料供給装置 |
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JP2022046215A true JP2022046215A (ja) | 2022-03-23 |
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Family Applications (1)
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JP2020152147A Pending JP2022046215A (ja) | 2020-09-10 | 2020-09-10 | 燃料供給装置 |
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2020
- 2020-09-10 JP JP2020152147A patent/JP2022046215A/ja active Pending
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