JP2008298103A - 制御装置、燃料ガス供給システム、及び燃料ガス容器 - Google Patents

制御装置、燃料ガス供給システム、及び燃料ガス容器 Download PDF

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Shohei Okamoto
昇平 岡本
Shigeki Katsumata
茂樹 勝間田
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Abstract

【課題】 燃料ガス容器に設けられたバルブ機器類(燃料ガス放出調整手段)等のシール
部分の劣化防止効果を高めることのできる燃料ガス容器の切り替え制御を行うことができ
、燃料ガスを供給するシステムの安全性を一層高めることができる制御装置を提供するこ
と。
【解決手段】 複数の水素ガス容器11〜14と、水素ガス容器11〜14から供給され
る水素ガスを消費する燃料電池60と、水素ガス容器11〜14毎に設けられ水素ガス容
器内の温度を検出する温度センサ18とを含む燃料電池システム1の水素ガス供給を制御
する制御装置(制御部70)であって、水素ガスが放出されている水素ガス容器内の温度
センサ18で検出された温度の変化に基づいて、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素
ガス容器を順次切り替える制御を行う水素ガス容器切替制御手段を装備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御装置、燃料ガス供給システム、及び燃料ガス容器に関し、より詳細には
、複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消
費機器とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する制御装置、燃料ガス供給システム、及
び燃料ガス容器に関する。
従来、燃料ガスが圧縮充填された複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給
される燃料ガスを消費するガス消費機器とを含む燃料ガス供給システムには、例えば、水
素ガスが圧縮充填された燃料ガス容器と、水素ガスを消費する燃料電池とを備え、水素ガ
スと酸素を含む空気との反応で電力を発生させる燃料電池システムが知られている。例え
ば、車両等に搭載される燃料電池システムでは、多量の燃料ガスを貯留するために、複数
本の燃料ガス容器(高圧水素ガスタンク)が並列に接続されたシステムが採用されている
(例えば、下記の特許文献1参照)。
このような燃料電池システムでは、燃料電池等、システムを構成するデバイスの破損を
防止するため、燃料ガス容器から放出される燃料ガスを減圧して下流の機器に供給してお
り、例えば、燃料ガス容器に減圧弁(レギュレータ)を設け、該減圧弁で大きく減圧した
燃料ガスを下流の機器へ供給するようになっている。
こうした複数の各燃料ガス容器に減圧弁が設けられたシステムでは、各燃料ガス容器か
らの燃料ガスの放出量を均等に調整することが難しく、各燃料ガス容器に設けた減圧弁の
設定値のバラツキによって、特定の燃料ガス容器のみから燃料ガスが多量に放出されてし
まう現象が発生し、該放出により容器内の圧力が急激に低下して温度低下が起こり、減圧
弁等の急激な温度低下(凍結現象)によって、減圧弁等のシール部のシール力が低下して
しまう虞があった。
このような問題を解決するため、従来は、複数の燃料ガス容器のうちの1本の燃料ガス
容器から所定圧力分(例えば3Mpa)の燃料ガスを放出した後、次の燃料ガス容器から
の放出に順次切り替える個別制御、すなわち、各燃料ガス容器内の圧力を監視しながら、
燃料ガスを放出する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行うようになっていた。
しかしながら、燃料ガス容器内の圧力を監視しながら、燃料ガスを放出する燃料ガス容
器を順次切り替える制御を行う場合であっても、低温環境下では、所定圧力分の燃料ガス
を放出した後の温度が、燃料ガス容器に設けたバルブ機器等のシール部が凍結してしまう
温度以下となる場合もあり、このような状況が多発すれば、上記と同様に燃料ガス容器の
シール部の劣化が進み、バルブ機器等の機能が損なわれる虞があるという課題が依然とし
て残っていた。
特開2002−370550号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、燃料ガス容器に設けたバルブ機器(燃
料ガス放出調整手段)等のシール部の劣化防止効果を高めることのできる燃料ガス容器の
切り替え制御を行うことができ、燃料ガスを供給するシステムの安全性を一層高めること
ができる制御装置、燃料ガス供給システム、及び燃料ガス容器を提供することを目的とし
ている。
上記目的を達成するために本発明に係る制御装置(1)は、複数の燃料ガス容器と、こ
れら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器
毎に設けられ該燃料ガス容器内の温度を検出する温度検出手段とを含むシステムの燃料ガ
ス供給を制御する制御装置であって、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温
度検出手段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する
燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手段を備えていることを
特徴としている。
上記制御装置(1)によれば、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検
出手段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料
ガス容器を順次切り替える制御が行われるので、例えば、燃料ガス放出時における燃料ガ
ス容器内の温度が所定温度(但し、容器のシール部が凍結しない温度)に低下した場合に
、燃料ガスを放出する燃料ガス容器を次の燃料ガス容器に切り替えることができる。また
、前記燃料ガス容器内の温度を検出することで、容器のシール部が凍結することのない適
切な切り替え制御を行うことができ、温度低下に起因する容器シール部の劣化を防止する
効果を高め、システムの安全性を高めることができる。
また本発明に係る制御装置(2)は、上記制御装置(1)において、前記燃料ガス容器
の切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量を設定する温度変化量設
定手段を備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されている燃料ガス容
器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化が、前記判定温度変化量設定手段で設定
された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器からの放出に切り替える制御を行う
ものであることを特徴としている。
上記制御装置(2)によれば、前記温度変化量設定手段によって、前記燃料ガス容器の
切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量が設定される。例えば、外
気温度が低くなるほど前記温度変化量が小さくなるように設定された外気温度と温度変化
量との関係が記憶されたマップを用いて、外気温度に応じた温度変化量を設定することが
できる。また、前記燃料ガス容器切替制御手段によって、燃料ガスが放出されている燃料
ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化が、前記温度変化量設定手段で設
定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器からの放出に切り替える制御が行
われる。したがって、外気温度に応じて前記燃料ガス容器の切り替えタイミングを調整す
ることができ、外気温度が低い場合には、温度変化量を小さくして、燃料ガスを放出する
燃料ガス容器を切り替えることにより、温度低下に起因する容器のシール部の劣化を防止
する効果を一層高めることができ、システムの安全性をさらに高めることができる。
また本発明に係る制御装置(3)は、上記制御装置(1)又は(2)において、前記温
度検出手段が、前記各燃料ガス容器内に設けられた燃料ガス放出調整手段の温度を検出す
るものであることを特徴としている。
上記制御装置(3)によれば、前記各燃料ガス容器内に設けられた前記燃料ガス放出調
整手段の温度を直接検出することができ、シール部付近の温度を精度よく検出することが
でき、シール部が凍結することのない適切な切り替え制御を行うことができ、温度低下に
起因する燃料ガス放出調整手段の劣化を防止する効果を高め、システムの安全性を高める
ことができる。
また本発明に係る制御装置(4)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から
供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガ
ス容器の出口付近の配管内の温度を検出する温度検出手段とを含むシステムの燃料ガス供
給を制御する制御装置であって、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配
管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器
へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手
段を備えていることを特徴としている。
上記制御装置(4)によれば、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配
管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器
へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御が行われるので、例えば、前記
温度検出手段で検出された燃料ガス放出時における配管内温度が所定温度(但し、容器の
シール部が凍結しない温度)に低下した場合に、燃料ガスを放出する燃料ガス容器を次の
燃料ガス容器に切り替えることができ、容器のシール部が凍結することのない適切な切り
替え制御を行うことができ、温度低下に起因する容器のシール部の劣化を防止する効果を
高めることができ、システムの安全性を高めることができる。
また本発明に係る制御装置(5)は、上記制御装置(4)において、前記燃料ガス容器
の切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量を設定する温度変化量設
定手段を備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されている燃料ガス容
器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化が、前記温度
変化量設定手段で設定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器からの放出に
切り替える制御を行うものであることを特徴としている。
上記制御装置(5)によれば、前記温度変化量設定手段によって、前記燃料ガス容器の
切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量が設定される。例えば、外
気温度が低くなるほど前記温度変化量が小さくなるように設定された外気温度と温度変化
量との関係が記憶されたマップを用いて、外気温度に応じた温度変化量を設定することが
できる。また、前記燃料ガス容器切替制御手段によって、燃料ガスが放出されている燃料
ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化が、前
記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器からの
放出に切り替える制御が行われる。したがって、外気温度に応じて前記燃料ガス容器の切
り替えタイミングを調整することができ、外気温度が低い場合には、温度変化量を小さく
して、燃料ガスを放出する燃料ガス容器を切り替えることにより、温度低下に起因する容
器のシール部の劣化を防止する効果を一層高めることができ、システムの安全性をさらに
高めることができる。
また本発明に係る制御装置(6)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から
供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガ
ス容器から放出される燃料ガスの流量を検出する流量検出手段とを含むシステムの燃料ガ
ス供給を制御する制御装置であって、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近
の配管に設けられた前記流量検出手段で検出されたガス流量に基づいて、前記ガス消費機
器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御
手段を備えていることを特徴としている。
上記制御装置(6)によれば、前記流量検出手段で検出された燃料ガス放出時のガス流
量(積算流量)に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次
切り替える制御が行われるので、例えば、燃料ガス放出時における前記流量検出手段で検
出されたガス流量が所定流量(但し、容器のシール部が凍結することのないガス流量)に
達した場合に、燃料ガスを放出する燃料ガス容器を次の燃料ガス容器に切り替えることが
でき、容器のシール部が凍結することのない適切な切り替え制御を行うことができ、温度
低下に起因する容器シール部の劣化を防止する効果を高めることができ、システムの安全
性を高めることができる。
また本発明に係る制御装置(7)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から
供給される燃料ガスを消費するガス消費機器とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する
制御装置であって、前記ガス消費機器における燃料ガスの消費量を前記システムの使用電
力に基づいて算出する燃料ガス消費量算出手段と、該燃料ガス消費量算出手段により算出
された燃料ガス消費量に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器
を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手段とを備えていることを特徴として
いる。
上記制御装置(7)によれば、前記燃料ガス消費量算出手段によって、前記ガス消費機
器における燃料ガスの消費量が前記システムの使用電力に基づいて算出され、前記燃料ガ
ス容器切替制御手段によって、前記算出された燃料ガス消費量に基づいて、前記ガス消費
機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御が行われる。したがって、
前記燃料ガス消費量算出手段により算出された燃料ガス消費量が、所定のガス消費量(但
し、容器のシール部が凍結することのないガス消費量)に達した場合に、燃料ガスを放出
する燃料ガス容器を次の燃料ガス容器に切り替えることができ、容器のシール部が凍結す
ることのない適切な切り替え制御を行うことができ、温度低下に起因する燃料ガス放出調
整手段の劣化を防止する効果を高めることができ、システムの安全性を高めることができ
る。
また本発明に係る制御装置(8)は、上記制御装置(1)〜(7)のいずれかにおいて
、前記燃料ガス容器が、水素ガスが圧縮充填される容器であり、前記ガス消費機器が、水
素ガスを消費する燃料電池である燃料電池システムの燃料ガス供給を制御することを特徴
としている。
上記制御装置(8)によれば、前記燃料ガス容器が、水素ガスが圧縮充填される容器で
あり、前記ガス消費機器が、水素ガスを消費する燃料電池であるので、上記制御装置(1
)〜(7)の効果を燃料電池システムで得ることができ、燃料電池システムの安全性を向
上させることができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(1)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料
ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器毎に設け
られ該燃料ガス容器内の温度を検出する温度検出手段と、前記ガス消費機器へ燃料ガスを
供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手段とを備え、
該燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検
出手段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料
ガス容器を切り替える制御を行うものであることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(1)によれば、上記制御装置(1)と略同様の効果を得る
ことができ、容器のシール部が凍結することのない温度で燃料ガス容器の適切な切り替え
制御を行うことができ、より安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供することが
できる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(2)は、上記燃料ガス供給システム(1)に
おいて、外気温度を検出する外気温検出手段と、該外気温検出手段で検出された外気温度
に応じて、前記燃料ガス容器の切替タイミングを判定するための温度変化量を設定する温
度変化量設定手段とを備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されてい
る燃料ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化が、前記温度変化量設定手
段で設定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器からの放出に切り替える制
御を行うものであることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(2)によれば、上記制御装置(2)と略同様の効果を得る
ことができ、外気温度に応じて前記燃料ガス容器の切り替えタイミングを調整することが
でき、より一層安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供することができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(3)は、上記燃料ガス供給システム(1)又
は(2)において、前記温度検出手段が、前記各燃料ガス容器内に設けられた燃料ガス放
出調整手段の温度を検出するものであることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(3)によれば、上記制御装置(3)と略同様の効果を得る
ことができ、すなわち、前記各燃料ガス容器内に設けられた前記燃料ガス放出調整手段の
温度、つまり低温による損傷を受けやすいシール部付近の温度を精度よく検出することが
でき、シール部が凍結することのない燃料ガス容器の適切な切り替え制御を行うことがで
き、より一層安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供することができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(4)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料
ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器毎に設け
られ該燃料ガス容器の出口付近の配管内の温度を検出する温度検出手段と、前記ガス消費
機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制
御手段とを備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されている燃料ガス
容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化に基づいて
、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を切り替える制御を行うものであ
ることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(4)によれば、上記制御装置(4)と略同様の効果を得る
ことができ、容器のシール部が凍結することのない温度で燃料ガス容器の適切な切り替え
制御を行うことができ、より安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供することが
できる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(5)は、上記燃料ガス供給システム(4)に
おいて、外気温度を検出する外気温検出手段と、該外気温検出手段で検出された外気温度
に応じて、前記燃料ガス容器の切替タイミングを判定するための温度変化量を設定する温
度変化量設定手段とを備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されてい
る燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手段で検出された温度の変化
が、前記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器
からの放出に切り替える制御を行うものであることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(5)によれば、上記制御装置(5)と略同様の効果を得る
ことができ、外気温度に応じて前記燃料ガス容器の切り替えタイミングを調整することが
でき、より一層安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供することができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(6)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料
ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、前記燃料ガス容器毎に設け
られ該燃料ガス容器から放出される燃料ガスの流量を検出する流量検出手段と、前記ガス
消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切
替制御手段とを備え、前記燃料ガス容器切替制御手段が、燃料ガスが放出されている燃料
ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記流量検出手段で検出されたガス流量に基づい
て、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を切り替える制御を行うもので
あることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(6)によれば、上記制御装置(6)と略同様の効果を得る
ことができ、容器のシール部が凍結することのないガス流量で燃料ガス容器の適切な切り
替え制御を行うことができ、より安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供するこ
とができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(7)は、複数の燃料ガス容器と、これら燃料
ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、該ガス消費機器における燃
料ガスの消費量をシステムの使用電力に基づいて算出する燃料ガス消費量算出手段と、該
燃料ガス消費量算出手段により算出された燃料ガス消費量に基づいて、前記ガス消費機器
へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手
段とを備えていることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(7)によれば、上記制御装置(7)と略同様の効果を得る
ことができ、容器のシール部が凍結することのない燃料ガス消費量で燃料ガス容器の適切
な切り替え制御を行うことができ、より安全性が高められた燃料ガス供給システムを提供
することができる。
また本発明に係る燃料ガス供給システム(8)は、上記燃料ガス供給システム(1)〜
(7)のいずれかにおいて、前記燃料ガス容器が、水素ガスが圧縮充填される容器であり
、前記ガス消費機器が、水素ガスを消費する燃料電池であることを特徴としている。
上記燃料ガス供給システム(8)によれば、上記燃料ガス供給システム(1)〜(7)
の効果を燃料電池システムで得ることができ、該燃料電池システムの安全性を向上させる
ことができる。
また本発明に係る燃料ガス容器(1)は、上記制御装置(1)〜(3)のいずれかによ
って燃料ガスの放出が制御される燃料ガス容器であって、燃料ガスが圧縮充填される燃料
ガス容器本体と、該燃料ガス容器本体内に設けられた燃料ガス放出調整手段と、燃料ガス
の放出時における前記燃料ガス放出調整手段の温度の変化を検出可能な温度検出手段とを
備えていることを特徴としている。
上記燃料ガス容器(1)によれば、燃料ガスの放出時における前記燃料ガス放出調整手
段の温度の変化に基づく切り替え制御可能な燃料ガス容器とすることができ、温度低下に
起因する容器シール部の劣化防止効果の高い燃料ガス容器とすることができる。
また本発明に係る燃料ガス容器(2)は、上記燃料ガス容器(1)において、前記燃料
ガス容器本体が、水素ガスが圧縮充填される容器であることを特徴としている。
上記燃料ガス容器(2)によれば、前記燃料ガス容器本体が、水素ガスが圧縮充填され
る容器であるので、燃料ガス容器を燃料電池システムに適用することができ、該燃料電池
システムの安全性を高めることができる。
以下、本発明に係る制御装置、燃料ガス供給システム、及び燃料ガス容器の実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお本実施の形態では、本発明に係る制御装置、燃料ガス供
給システム、及び燃料ガス容器を車両の燃料電池システムに適用した場合について説明す
る。
図1は、実施の形態(1)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。燃料
電池システム1は、水素ガスが圧縮充填された複数本(この場合4本)の水素ガス容器1
1〜14が並列に接続されたタンク装置10と、タンク装置10から放出された水素ガス
をシステム内で流通させるための水素ガス流路30と、各水素ガス容器11〜14に水素
ガスを充填するための充填流路40と、酸素を含んだ酸化ガス(例えば、空気)を流通さ
せるための酸化ガス流路50と、水素ガス流路30及び酸化ガス流路50を介して供給さ
れた水素ガス及び酸素との電気化学反応により発電して電力を発生する燃料電池60と、
燃料電池システム1の各部を制御する制御部70とを含んで構成されている。
タンク装置10は、高圧の水素ガスが充填された4本の水素ガス容器11〜14を含ん
で構成されている。各水素ガス容器11〜14は、高耐圧、耐腐食性を合わせ持つ、例え
ば、CFRP等で補強された略円筒状容器で構成されている。各水素ガス容器11〜14
内の放出口近傍には、燃料ガス放出調整手段として、レギュレータ15とシャットバルブ
16とが配設されており、また、各水素ガス容器11〜14内の充填口近傍には、レギュ
レータ17が配設されている。
各水素ガス容器11〜14内のシャットバルブ16は、その内部の流路を開閉する弁(
電磁弁)を備えており、制御部70からの開弁指令や閉弁指令に基づいて電気的に弁の開
閉(遮断)が行われ、容器からの水素ガスの放出が調整されるようになっている。
各水素ガス容器11〜14内のレギュレータ15は、シャットバルブ16の上流側に配
置されており、容器内の高圧の水素ガスを低圧に減圧して、シャットバルブ16を介して
放出口から放出するためのものである。なお、レギュレータ15は、出力する圧力を所定
の値に設定する調整(減圧)機構を備えており、高圧ガス容器内への収納に適したレギュ
レータが採用され得る。
また、レギュレータ15、17及びシャットバルブ16には、接触式の温度センサ18
がそれぞれ設けられており、システム作動時(水素ガス放出時)のレギュレータ15、1
7やシャットバルブ16の温度を直接検出し、これらの温度検出信号が制御部70へ出力
されるように、各温度センサ18と制御部70とが電気的に接続されている。また、各水
素ガス容器11〜14内には圧力センサ19が配設されており、圧力センサ19で検出さ
れた容器内のガス圧力を示す圧力検出信号が制御部70へ出力されるように、各圧力セン
サ19と制御部70とが電気的に接続されている。なお、圧力センサには、高圧ガス容器
内への収納に適した圧力計などが採用され得る。
水素ガス流路30は、各水素ガス容器11〜14の放出口から燃料電池60の供給口に
至る供給配管31と、燃料電池60の排出口から循環ポンプ32を介して供給配管31に
連結された循環配管33とを含んで構成されている。充填流路40には、車両の側面等に
設けられた水素ガス充填ポート41と、各水素ガス容器11〜14の充填口に設けられた
手動弁及び逆止弁(いずれも図示せず)とを連結する充填配管42を含んで構成されてい
る。
酸化ガス流路50は、燃料電池60に酸化ガス(空気)を供給するための供給配管51
と、燃料電池60から排出された酸素オフガスを排出するための排出配管52とを含んで
構成されている。なお供給配管51には、エアクリーナ53と、コンプレッサ54と、加
湿器55とが介装されている。
燃料電池60は、水素を含んだ水素ガスと、酸素を含んだ酸化ガス(空気)との供給を
受けて、水素極と酸素極において、電気化学反応を起こし、電力を発生させるものである
。燃料電池60は、複数の単セルが積層されたスタック構造となっており、1つの単セル
は、電解質膜(図示せず)と、それを両側から挟み込む拡散電極である水素極及び酸素極
(いずれも図示せず)と、さらにそれらを両側から挟み込む2枚のセパレータ(図示せず
)とを含んで構成されている。なお、燃料電池60には、固体高分子型燃料電池の他、リ
ン酸型、アルカリ型などの種々の燃料電池を採用することが可能である。
燃料電池60を車両の動力源として用いる場合、燃料電池60で発生した電力は、イン
バータ61等に出力され、車両用の駆動モータ62の駆動に使用される。また、走行に必
要な電力が発電量に対して少ない場合には、余剰分をDC/DCコンバータ63等を介し
て蓄電池64に蓄電し、急加速時など、必要な電力が大きい場合に、その不足分を蓄電池
64から補うことができるようになっている。
制御部70は、システム内の図示してない各種センサからの信号を取り込み、水素ガス
流路30や酸化ガス流路50に設けられた図示していないシャットバルブの開閉制御、循
環ポンプ32、コンプレッサ54、インバータ61、駆動用モータ62等の動作を制御す
る機能を有しており、CPU、RAM、ROM(いずれも図示せず)を含んで構成されて
いる。
また、制御部70は、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器11〜14を順
次切り替える制御を行う機能も有しており、燃料電池システム1の運転の際、各水素ガス
容器11〜14のシャットバルブ16が順番に開閉制御される。例えば、水素ガス容器1
1内のシャットバルブ16を開く指令を出し(他の水素ガス容器12〜14内のシャット
バルブ16は閉状態)、該指令に伴いシャットバルブ16が開弁されると、水素ガス容器
11内のレギュレータ15に高圧の水素ガスが供給され、レギュレータ15で高圧の水素
ガスが設定された所定の圧力まで減圧され、減圧された水素ガスが開弁状態のシャットバ
ルブ16を通って水素ガス容器11の放出口から放出される。
また、水素ガス容器11内の各温度センサ18からの温度検出信号が制御部70に入力
され、制御部70では、各温度センサ18で検出された温度が、切替判定温度Taまで低
下したか否かを判断し、切替判定温度Taまで低下した場合に、水素ガス容器11内のシ
ャットバルブ16を閉じる閉弁指令を出力するとともに、次の水素ガス容器12内のシャ
ットバルブ16を開く開弁指令を出力し、以下、同様な制御を繰り返して、燃料電池60
へ水素ガスを供給する水素ガス容器11〜14を順次切り替える制御を行うようになって
いる。なお、切替判定温度Taは、レギュレータ15、17やシャットバルブ16のシー
ル部が凍結する温度よりも高い温度に設定されている。
次に実施の形態(1)に係る燃料電池システム1における制御部70の行う水素ガス容
器切替処理動作を図2に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS1では、燃料電池システム1が起動されたか否かを判断し、燃料電池
システム1が起動されたと判断すればステップS2に進み、ステップS2では、燃料電池
60に水素ガスを供給する、すなわち開弁する水素ガス容器を決定する処理を行う。例え
ば、各水素ガス容器11〜14内の圧力センサ19からの圧力検出信号に基づいて、容器
内ガス圧力が最も高い水素ガス容器を選択したり、予め指定された水素ガス容器を選択す
る処理を行い、その後ステップS3に進む。なお、以下、水素ガス容器11〜14が、こ
の順番に開閉制御されるものとして説明する。
ステップS3では、水素ガス容器11から水素ガスを放出する処理、すなわち、水素ガ
ス容器11内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャットバルブ16を開
いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS4に進む。
ステップS4では、水素ガスが放出されている水素ガス容器11内の温度センサ18か
らレギュレータ15、17やシャットバルブ16の温度(容器内機器温度)Tを示す温度
検出信号を取り込み、続くステップS5では、検出された容器内機器温度Tが、切替判定
温度Ta以下に低下したか否かを判断し、容器内機器温度Tが、切替判定温度Ta以下に
低下していない、すなわち、容器内機器温度Tが切替判定温度Taより高いと判断すれば
、ステップS4に戻り、処理を繰り返す。
一方、ステップS5において、容器内機器温度Tが切替判定温度Ta以下に低下したと
判断すればステップS6に進み、ステップS6では、水素ガス容器11から水素ガスの放
出を停止する処理、水素ガス容器11内のシャットバルブ16を閉じる閉弁指令を出力し
て、シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ステップS3に戻
り、次の水素ガス容器12から水素ガスを放出する処理を行い、以下、システムが停止す
るまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11〜14を順次切り替える処理を繰り返す。
上記実施の形態(1)に係る燃料電池システム1によれば、制御部70において、水素
ガスが放出されている水素ガス容器内の温度センサ18で検出された温度の変化に基づい
て、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器を順次切り替える制御が行われるの
で、水素ガス放出時における水素ガス容器内の温度が切替判定温度Taに低下した場合に
、水素ガスを放出する水素ガス容器を次の水素ガス容器に切り替えることができる。また
、各燃料ガス容器11〜14内に設けられたレギュレータ15、17やシャットバルブ1
6(燃料ガス放出調整手段)の温度を直接検出することができ、シール部付近の温度を精
度よく検出することができ、容器のシール部が凍結することのない適切な切り替え制御を
行うことができ、温度低下に起因する燃料ガス放出調整手段の劣化を防止する効果を高め
ることができ、システムの安全性を高めることができる。
図3は、実施の形態(2)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。但し
実施の形態(2)に係る燃料電池システム1Aの構成については、制御部70Aを除いて
図1に示した燃料電池システム1と略同様であるため、ここでは異なる機能を有する制御
部70Aには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付し
その説明を省略する。
実施の形態(2)に係る燃料電池システム1Aを制御する制御部70Aには、車両に設
けられた外気温を検出する外気温検出手段(温度センサ)80が接続されており、制御部
70Aでは、外気温検出手段80からの外気温検出信号を取り込むことができるようにな
っている。外気温検出手段80は、燃料電池システム1A用に新たに設けたもの、または
、車両の他の制御のために設けたものを流用するようにしてもよい。
また制御部70A内のROMには、図4に示したような外気温度と水素ガス容器の切替
タイミングを判定するための温度変化量とを示した切替判定温度マップが記憶されており
、制御部70Aは、外気温検出手段80で検出された外気温度に応じて、温度変化量Tb
を設定するようになっている。たとえば、外気温度が20℃のときは、温度変化量Tb
マイナス10℃に設定され、この場合、水素ガス容器内の温度センサ18で検出された温
度が、水素ガスの放出開始時の温度から10℃低下した場合に、次の水素ガス容器に切り
替える制御が行われる。また、外気温度が−10℃のときは、温度変化量Tbがマイナス
4℃に設定され、この場合、水素ガス容器内の温度センサ18で検出された温度が、水素
ガスの放出開始時の温度から4℃低下した場合に、次の水素ガス容器に切り替える制御が
行われる。すなわち、外気温度が低いほど、温度変化量Tbを小さくして、水素ガスの放
出に伴う水素ガス容器内の温度の低下幅を小さくして、水素ガス容器内のレギュレータ1
5、17やシャットバルブ16のシール部を温度低下から保護する効果が高められるよう
になっている。
次に実施の形態(2)に係る燃料電池システム1Aにおける制御部70Aの行う水素ガ
ス容器切替処理動作を図5に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS11では、燃料電池システム1Aが起動されたか否かを判断し、燃料
電池システム1Aが起動されたと判断すればステップS12に進み、燃料電池60に水素
ガスを供給する水素ガス容器を決定する処理を行い、その後ステップS13に進む。なお
、以下、水素ガス容器11〜14が、この順番に開閉制御されるものとして説明する。
ステップS13では、外気温検出手段80から外気温度Toutを示す外気温検出信号を
取り込み、ステップS14では、切替温度判定マップから、検出された外気温度Tout
対応した温度変化量Tbを割り出して、ステップS15に進む。
ステップS15では、水素ガス容器11内の温度センサ18から水素ガス放出前のレギ
ュレータ15、17やシャットバルブ16の温度T1を示す温度検出信号を取り込み、そ
の後ステップS16では、水素ガス容器11から水素ガスを放出する処理、すなわち、水
素ガス容器11内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャットバルブ16
を開いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS17に進む。
ステップS17では、水素ガス容器11内の温度センサ18から水素ガス放出時の温度
2を示す温度検出信号を取り込み、続くステップS18では、レギュレータ15、17
やシャットバルブ16の低下温度T1-2(温度T1−T2)を算出する処理を行い、その
後ステップS19に進む。
ステップS19では、低下温度T1-2が、設定された温度変化量Tbよりも大きいか否
かを判断し、低下温度T1-2が温度変化量Tbよりも大きくない、すなわち、低下温度T
1-2が温度変化量Tb以下であると判断すればステップS17に戻り、処理を繰り返す。
一方、ステップS19において、低下温度T1-2が温度変化量Tbよりも大きいと判断
すればステップS20に進み、ステップS20では、水素ガス容器11から水素ガスの放
出を停止する処理、すなわち、水素ガス容器11内のシャットバルブ16を閉じる閉弁指
令を出力して、シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ステッ
プS13に戻り、システムが停止されるまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11〜1
4を順次切り替える処理を繰り返す。
上記実施の形態(2)に係る燃料電池システム1Aによれば、制御部70Aにおいて、
切替温度判定マップに基づき、各水素ガス容器11〜14の切替タイミングを判定するた
めの外気温度に応じた温度変化量Tbを設定することができ、水素ガスが放出されている
水素ガス容器内の温度センサ18で検出された温度の変化(低下温度T1-2)が、前記設
定された温度変化量Tbに達した場合に、次の水素ガス容器からの放出に切り替える制御
が行われる。したがって、外気温度に応じて水素ガス容器の切り替えタイミングを調整す
ることができ、外気温度が低い場合には、温度変化量を小さくして、水素ガスを放出する
水素ガス容器を切り替えることにより、温度低下に起因する容器のシール部の劣化を防止
する効果を一層高めることができ、システムの安全性をさらに高めることができる。
図6は、実施の形態(3)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。但し
実施の形態(3)に係る燃料電池システムの構成については、タンク装置10Aと、制御
部70Bとを除いて図1に示した燃料電池システム1と略同様であるため、ここでは異な
る機能を有するタンク装置10Aと制御部70Bとには異なる符号を付し、その他の同一
機能を有する構成部品には同一符号を付しその説明を省略する。
実施の形態(1)に係る燃料電池システム1におけるタンク装置10では、水素ガス容
器11〜14内のレギュレータ15、17とシャットバルブ16とにそれぞれ温度センサ
18が設けられるようになっているが、実施の形態(3)に係る燃料電池システム1Bに
おけるタンク装置10Aでは、水素ガス容器11A〜14A内に温度センサを設けずに、
各水素ガス容器11A〜14A出口付近の分岐配管31a及び分岐配管42aに接触式の
温度センサ18Aが設けられている点が相違している。なお、分岐配管31aは、各水素
ガス容器11A〜14A用に供給配管31から分岐された配管部を示しており、分岐配管
42aは、充填配管42から分岐された配管部を示している。
そして、制御部70Bでは、水素ガスが放出されている水素ガス容器の出口付近の分岐
配管31a、42aに設けられた温度センサ18Aで検出された温度の変化に基づいて、
すなわち、温度センサ18Aで検出された温度が、切替判定温度Tcまで低下した場合に
、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器を順次切り替える制御を行うようにな
っている。なお、切替判定温度Tcは、レギュレータ15、17やシャットバルブ16の
シール部が凍結する温度よりも高い温度に設定されている。
次に実施の形態(3)に係る燃料電池システム1Bにおける制御部70Bの行う水素ガ
ス切替処理動作を図7に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS21では、燃料電池システム1Bが起動されたか否かを判断し、燃料
電池システム1Bが起動されたと判断すればステップS22に進み、燃料電池60に水素
ガスを供給する水素ガス容器を決定する処理を行う。なお、以下、水素ガス容器11A〜
14Aが、この順番に開閉制御されるものとして説明する。
ステップS23では、水素ガス容器11Aから水素ガスを放出する処理、すなわち、水
素ガス容器11A内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャットバルブ1
6を開いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS24に進む。
ステップS24では、水素ガスが放出されている水素ガス容器11Aの出口付近の分岐
配管31a、42aに設けられた温度センサ18Aから配管内温度Tを示す温度検出信号
を取り込み、続くステップS25では、検出された配管内温度Tが切替判定温度Tc以下
に低下したか否かを判断し、配管内温度Tが切替判定温度Tc以下に低下していない、す
なわち、温度Tが切替判定温度Tcより高いと判断すれば、ステップS24に戻り、処理
を繰り返す。
一方、ステップS25において、配管内温度Tが切替判定温度Tc以下に低下したと判
断すればステップS26に進み、ステップS26では、水素ガス容器11Aから水素ガス
の放出を停止する処理、水素ガス容器11A内のシャットバルブ16を閉じる閉弁指令を
出力して、シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ステップS
23に戻り、次の水素ガス容器12Aから水素ガスを放出する処理を行い、以下、システ
ムが停止するまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11A〜14Aを順次切り替える処
理を繰り返す。
上記実施の形態(3)に係る燃料電池システム1Bによれば、制御部70Bにおいて、
水素ガスが放出されている水素ガス容器の出口付近の分岐配管31a、42aに設けられ
た温度センサ18Aで検出された温度の変化に基づいて、燃料電池60へ水素ガスを供給
する水素ガス容器を順次切り替える制御が行われるので、水素ガス放出時における分岐配
管31a内の温度が切替判定温度Tcに低下した場合に、水素ガスを放出する水素ガス容
器を次の水素ガス容器に切り替えることができ、容器のシール部が凍結することのない適
切な切り替え制御を行うことができ、温度低下に起因する燃料ガス放出調整手段の劣化を
防止する効果を高めることができ、システムの安全性を高めることができる。
図8は、実施の形態(4)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。但し
実施の形態(4)に係る燃料電池システム1Cの構成については、制御部70Cを除いて
図6に示した燃料電池システム1Bと略同様であるため、ここでは異なる機能を有する制
御部70Bには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付
しその説明を省略する。
実施の形態(4)に係る燃料電池システム1Cを制御する制御部70Cには、車両に設
けられた外気温を検出する外気温検出手段(温度センサ)80が接続されており、制御部
70Cでは、外気温検出手段80からの外気温検出信号を取り込むことができるようにな
っている。外気温検出手段80は、燃料電池システム1C用に新たに設けたもの、または
、車両の他の制御のために設けたものを流用するようにしてもよい。
また制御部70C内のROMには、図4に示したものと同様な外気温度と水素ガス容器
の切替タイミングを判定するための温度変化量とを示した切替判定温度マップが記憶され
ており、制御部70Cは、外気温検出手段80で検出された外気温度に応じて、温度変化
量Tbを設定し、水素ガス容器の出口付近の分岐配管31a、42aに設けられた温度セ
ンサ18Aで検出された配管内温度が、水素ガスの放出開始時の温度から温度変化量Tb
低下した場合に、次の水素ガス容器に切り替える制御を行うようになっている。
次に実施の形態(4)に係る燃料電池システム1Cにおける制御部70Cの行う水素ガ
ス容器切替処理動作を図9に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS31では、燃料電池システム1Cが起動されたか否かを判断し、燃料
電池システム1Cが起動されたと判断すればステップS32に進み、燃料電池60に水素
ガスを供給する水素ガス容器を決定する処理を行い、その後ステップS33に進む。なお
、以下、水素ガス容器11A〜14Aが、この順番に開閉制御されるものとして説明する
ステップS33では、外気温検出手段80から外気温度Toutを示す外気温検出信号を
取り込み、ステップS34では、切替温度判定マップから、検出された外気温度Tout
対応した温度変化量Tbを割り出して、ステップS35に進む。
ステップS35では、水素ガス容器11Aの出口付近の分岐配管31a、42aに設け
られた温度センサ18Aから水素ガス放出前の配管内温度T3を示す温度検出信号を取り
込み、その後ステップS36では、水素ガス容器11Aから水素ガスを放出する処理、す
なわち、水素ガス容器11A内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャッ
トバルブ16を開いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS37に進む。
ステップS37では、水素ガス容器11Aの出口付近の分岐配管31a、42aに設け
られた温度センサ18Aから水素ガス放出時の配管内温度T4を示す温度検出信号を取り
込み、続くステップS38では、分岐配管31内の低下温度T 3-4(T3−T4)を算出
する処理を行い、その後ステップS39に進む。
ステップS39では、低下温度T3-4が、設定された温度変化量Tbよりも大きいか否
かを判断し、低下温度T3-4が温度変化量Tbよりも大きくない、すなわち、低下温度T
3-4が温度変化量Tb以下であると判断すればステップS37に戻り、処理を繰り返す。
一方、ステップS39において、低下温度T3-4が温度変化量Tbよりも大きいと判断
すればステップS40に進み、ステップS40では、水素ガス容器11Aから水素ガスの
放出を停止する処理、すなわち、水素ガス容器11A内のシャットバルブ16を閉じる閉
弁指令を出力して、シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ス
テップS33に戻り、システムが停止されるまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11
A〜14Aを順次切り替える処理を繰り返す。
上記実施の形態(4)に係る燃料電池システム1Cによれば、制御部70Cにおいて、
切替温度判定マップに基づき、各水素ガス容器11A〜14Aの切替タイミングを判定す
るための外気温度に応じた温度変化量Tbを設定することができ、水素ガスが放出されて
いる分岐配管31aの温度センサ18Aで検出された配管内温度の変化(低下温度T3-4
)が、前記設定された温度変化量Tbに達した場合に、次の水素ガス容器からの放出に切
り替える制御が行われる。したがって、外気温度に応じて水素ガス容器の切り替えタイミ
ングを調整することができ、外気温度が低い場合には、温度変化量を小さくして、水素ガ
スを放出する水素ガス容器を切り替えることにより、温度低下に起因する容器のシール部
の劣化を防止する効果を一層高めることができ、システムの安全性をさらに高めることが
できる。
図10は、実施の形態(5)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。但
し実施の形態(5)に係る燃料電池システム1Dの構成については、タンク装置10Bと
、制御部70Dとを除いて図1に示した燃料電池システム1と略同様であるため、ここで
は異なる機能を有するタンク装置10Bと制御部70Dとには異なる符号を付し、その他
の同一機能を有する構成部品には同一符号を付しその説明を省略する。
実施の形態(1)に係る燃料電池システム1におけるタンク装置10では、水素ガス容
器11〜14内のレギュレータ15、17とシャットバルブ16とにそれぞれ温度センサ
18が設けられるようになっているが、実施の形態(5)に係る燃料電池システム1Bに
おけるタンク装置10Bでは、温度センサではなく、各水素ガス容器11B〜14Bの出
口付近の分岐配管31aに流量計20が設けられている点が相違している。
流量計20は、供給配管31(分岐配管31aを含む)を流れる水素ガスの流量を検出
し、流量検出信号が制御部70Dへ出力されるように、各流量計20と制御部70Dとが
電気的に接続されている。なお、流量計20は、例えば、コリオリ質量流量計などが採用
され得る。
そして、制御部70Dでは、水素ガスが放出されている水素ガス容器の出口付近の分岐
配管31aに設けられた流量計20で検出された流量(すなわち、シャットバルブ16が
開弁されてからの積算流量)に基づいて、すなわち、流量計20で検出された流量が、切
替判定流量Faに到達した場合に、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器を順
次切り替える制御を行うようになっている。なお、切替判定流量Faは、放出される水素
流量と水素ガス容器内の温度変化との関係を基に、レギュレータ15、17やシャットバ
ルブ16のシール部が凍結する温度まで低下しない水素流量の値が設定されている。
次に実施の形態(5)に係る燃料電池システム1Dにおける制御部70Dの行う水素ガ
ス容器切替処理動作を図11に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS41では、燃料電池システム1Dが起動されたか否かを判断し、燃料
電池システム1Dが起動されたと判断すればステップS42に進み、燃料電池60に水素
ガスを供給する水素ガス容器を決定する処理を行う。なお、以下、水素ガス容器11B〜
14Bが、この順番に開閉制御されるものとして説明する。
ステップS43では、水素ガス容器11Bから水素ガスを放出する処理、すなわち、水
素ガス容器11B内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャットバルブ1
6を開いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS44に進む。
ステップS44では、水素ガス容器11Bの出口付近の分岐配管31aに設けられた流
量計20から水素ガスの流量fを示す流量検出信号を取り込み、続くステップS45では
、検出された水素ガス流量fが、切替判定流量Faに達したか否かを判断し、水素ガス流
量fが、切替判定流量Faに達していないと判断すればステップS44に戻り、処理を繰
り返す。
一方、ステップS45において、水素ガス流量fが、切替判定流量Faに達したと判断
すればステップS46に進み、ステップS46では、水素ガス容器11Bから水素ガスの
放出を停止する処理、すなわち、水素ガス容器11B内のシャットバルブ16を閉じる閉
弁指令を出力して、シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ス
テップS43に戻り、次の水素ガス容器12Bから水素ガスを放出する処理を行い、以下
、システムが停止するまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11B〜14Bを順次切り
替える処理を繰り返す。
上記実施の形態(5)に係る燃料電池システム1Dによれば、制御部70Dにおいて、
)によれば、流量計20で検出された水素ガス放出時のガス流量(積算流量)に基づいて
、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器を順次切り替える制御が行われるので
、例えば、水素ガス放出時における流量計20で検出されたガス流量が切替判定流量Fa
に達した場合に、水素ガスを放出する水素ガス容器を次の水素ガス容器に切り替えること
ができ、容器のシール部が凍結することのない適切な切り替え制御を行うことができ、温
度低下に起因する容器シール部の劣化を防止する効果を高めることができ、システムの安
全性を高めることができる。
図12は、実施の形態(6)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。但
し実施の形態(6)に係る燃料電池システム1Eの構成については、タンク装置10Cと
、制御部70Eとを除いて図1に示した燃料電池システム1と略同様であるため、ここで
は異なる機能を有するタンク装置10Cと制御部70Eとには異なる符号を付し、その他
の同一機能を有する構成部品には同一符号を付しその説明を省略する。
実施の形態(6)に係る燃料電池システム1Eにおけるタンク装置10Cでは、水素ガ
ス容器11C〜14Cの内外に温度センサや流量計を設けていない構成となっている。ま
た、制御部70Eは、燃料電池60における水素ガスの消費量をシステムの使用電力に基
づいて算出する機能(水素ガス消費量算出手段)と、該水素ガス消費量算出手段により算
出された水素ガス消費量に基づいて、すなわち、算出された水素ガス消費量が、
切替判定消費量Saに到達した場合に、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器
11C〜14Cを順次切り替える制御を行う機能(燃料ガス容器切替制御手段)とを備え
ている。なお、切替判定消費量Saは、燃料電池60での水素ガス消費量と水素ガス容器
内の温度変化との関係を基に、レギュレータ15、17やシャットバルブ16のシール部
が凍結する温度まで低下しない水素ガス消費量の値が設定されている。
また、制御部70Eでは、燃料電池システム1Eを構成する循環ポンプ32やコンプレ
ッサ54などの各種補機類、駆動用モータ62等の負荷で使用する電力がモニターされる
ように構成されており、システムに設けられた電流センサや電圧センサなど(図示せず)
からの信号が制御部70Eに入力されるようになっている。そして、モニターされている
全電力(W)から以下の式を用いて水素ガス消費量が算出されるようになっている。
全電力(W)/システム電圧(V)=使用電流(A)
使用電流(A)−蓄電池64の電流(A)=燃料電池発生電流(A)
(燃料電池発生電流/ファラデー定数)×(1/水素分子量)×燃料電池60のセル数=
水素ガス消費量
次に実施の形態(6)に係る燃料電池システム1Eにおける制御部70Eの行う水素ガ
ス容器切替処理動作を図13に示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。
まず、ステップS51では、燃料電池システム1Eが起動されたか否かを判断し、燃料
電池システム1Eが起動されたと判断すればステップS52に進み、燃料電池60に水素
ガスを供給する水素ガス容器を決定する処理を行い、その後ステップS53に進む。なお
、以下、水素ガス容器11C〜14Cが、この順番に開閉制御されるものとして説明する
ステップS53では、水素ガス容器11Cから水素ガスを放出する処理、すなわち、水
素ガス容器11C内のシャットバルブ16を開く開弁指令を出力して、シャットバルブ1
6を開いて、水素ガスの放出を開始して、その後ステップS54に進む。
ステップS54では、水素消費量のチェックタイミングか否かを判断し、水素消費量の
チェックタイミングであると判断すればステップS55に進む。ステップS55では、上
記した式を用いて、システムの使用電力から水素ガス消費量sを算出する処理を行い、そ
の後ステップS56に進む。
ステップS56では、算出された水素ガス消費量sが切替判定消費量Saに達したか否
かを判断し、水素ガス消費量sが切替判定消費量Saに達していないと判断すればステッ
プS54に戻り、処理を繰り返す。
一方、ステップS56において、水素ガス消費量sが切替判定消費量Saに達したと判
断すればステップS57に進み、水素ガス容器11Cから水素ガスの放出を停止する処理
、すなわち、水素ガス容器11C内のシャットバルブ16を閉じる閉弁指令を出力して、
シャットバルブ16を閉じて、水素ガスの放出を停止して、その後ステップS53に戻り
、次の水素ガス容器12Cから水素ガスを放出する処理を行い、以下、システムが停止す
るまで、水素ガスを放出する水素ガス容器11C〜14Cを順次切り替える処理を繰り返
す。
上記実施の形態(6)に係る燃料電池システム1Eによれば、制御部70Eにおいて、
燃料電池60における水素ガスの消費量がシステムの使用電力に基づいて算出され、該算
出された水素ガス消費量に基づいて、燃料電池60へ水素ガスを供給する水素ガス容器を
順次切り替える制御が行われる。したがって、前記算出された水素ガス消費量が、切替判
定消費量Saに達した場合に、水素ガスを放出する水素ガス容器を次の水素ガス容器に切
り替えることができ、容器のシール部が凍結することのない適切な切り替え制御を行うこ
とができ、温度低下に起因する水素ガス放出調整手段の劣化を防止する効果を高めること
ができ、システムの安全性を高めることができる。
なお、上記実施の形態(6)に係る燃料電池システム1Eでは、システムの使用電力に
基づいて燃料電池60の水素ガス消費量sが算出されるようになっているが、別の実施の
形態では、燃料電池60の発電量を検出し、該発電量に応じて燃料電池60の水素ガス消
費量sを算出するようにしてもよい。
本発明の実施の形態(1)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 実施の形態(1)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(2)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 制御部のROMに記憶されている外気温度と水素ガス容器の切替タイミングを判定するための温度変化量とを示した切替判定温度マップの一例を示した図である。 実施の形態(2)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(3)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 実施の形態(3)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(4)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 実施の形態(4)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(5)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 実施の形態(5)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(6)に係る燃料電池システムの概略構成を示した図である。 実施の形態(6)に係る燃料電池システムにおける制御部の行う水素ガス容器切替処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D、1E 燃料電池システム
10、10A、10B、10C タンク装置
11、12、13、14 水素ガス容器
15、17 レギュレータ
16 シャットバルブ
18、18A 温度センサ
30 水素ガス流路
40 充填流路
50 酸化ガス流路
60 燃料電池
70、70A、70B、70C、70D、70E 制御部

Claims (18)

  1. 複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消
    費機器と、前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器内の温度を検出する温度検出手
    段とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する制御装置であって、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化
    に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御
    を行う燃料ガス容器切替制御手段を備えていることを特徴とする制御装置。
  2. 前記燃料ガス容器の切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量を設
    定する温度変化量設定手段を備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化
    が、前記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した場合に、次の燃料ガス容器
    からの放出に切り替える制御を行うものであることを特徴とする請求項1記載の制御装置
  3. 前記温度検出手段が、前記各燃料ガス容器内に設けられた燃料ガス放出調整手段の温度
    を検出するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の制御装置。
  4. 複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消
    費機器と、前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器の出口付近の配管内の温度を検
    出する温度検出手段とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する制御装置であって、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手
    段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス
    容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手段を備えていることを特徴とす
    る制御装置。
  5. 前記燃料ガス容器の切替タイミングを判定するための外気温度に応じた温度変化量を設
    定する温度変化量設定手段を備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手
    段で検出された温度の変化が、前記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した
    場合に、次の燃料ガス容器からの放出に切り替える制御を行うものであることを特徴とす
    る請求項4記載の制御装置。
  6. 複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消
    費機器と、前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器から放出される燃料ガスの流量
    を検出する流量検出手段とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する制御装置であって、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記流量検出手
    段で検出されたガス流量に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容
    器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制御手段を備えていることを特徴とする
    制御装置。
  7. 複数の燃料ガス容器と、これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消
    費機器とを含むシステムの燃料ガス供給を制御する制御装置であって、
    前記ガス消費機器における燃料ガスの消費量を前記システムの使用電力に基づいて算出
    する燃料ガス消費量算出手段と、
    該燃料ガス消費量算出手段により算出された燃料ガス消費量に基づいて、前記ガス消費
    機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制
    御手段とを備えていることを特徴とする制御装置。
  8. 前記燃料ガス容器が、水素ガスが圧縮充填される容器であり、前記ガス消費機器が、水
    素ガスを消費する燃料電池である燃料電池システムの燃料ガス供給を制御することを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の制御装置。
  9. 複数の燃料ガス容器と、
    これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、
    前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料
    ガス容器切替制御手段とを備え、
    該燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化
    に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を切り替える制御を行
    うものであることを特徴とする燃料ガス供給システム。
  10. 外気温度を検出する外気温検出手段と、
    該外気温検出手段で検出された外気温度に応じて、前記燃料ガス容器の切替タイミング
    を判定するための温度変化量を設定する温度変化量設定手段とを備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器内の前記温度検出手段で検出された温度の変化
    が、前記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した場合に、前記ガス消費機器
    へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を切り替える制御を行うものであることを特徴とする
    請求項9記載の燃料ガス供給システム。
  11. 前記温度検出手段が、前記各燃料ガス容器内に設けられた燃料ガス放出調整手段の温度
    を検出するものであることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の燃料ガス供給シス
    テム。
  12. 複数の燃料ガス容器と、
    これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、
    前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器の出口付近の配管内の温度を検出する温
    度検出手段と、
    前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料
    ガス容器切替制御手段とを備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手
    段で検出された温度の変化に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス
    容器を切り替える制御を行うものであることを特徴とする燃料ガス供給システム。
  13. 外気温度を検出する外気温検出手段と、
    該外気温検出手段で検出された外気温度に応じて、前記燃料ガス容器の切替タイミング
    を判定するための温度変化量を設定する温度変化量設定手段とを備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記温度検出手
    段で検出された温度の変化が、前記温度変化量設定手段で設定された温度変化量に達した
    場合に、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を切り替える制御を行うも
    のであることを特徴とする請求項12記載の燃料ガス供給システム。
  14. 複数の燃料ガス容器と、
    これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、
    前記燃料ガス容器毎に設けられ該燃料ガス容器から放出される燃料ガスの流量を検出す
    る流量検出手段と、
    前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料
    ガス容器切替制御手段とを備え、
    前記燃料ガス容器切替制御手段が、
    燃料ガスが放出されている燃料ガス容器の出口付近の配管に設けられた前記流量検出手
    段で検出されたガス流量に基づいて、前記ガス消費機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容
    器を切り替える制御を行うものであることを特徴とする燃料ガス供給システム。
  15. 複数の燃料ガス容器と、
    これら燃料ガス容器から供給される燃料ガスを消費するガス消費機器と、
    該ガス消費機器における燃料ガスの消費量をシステムの使用電力に基づいて算出する燃
    料ガス消費量算出手段と、
    該燃料ガス消費量算出手段により算出された燃料ガス消費量に基づいて、前記ガス消費
    機器へ燃料ガスを供給する燃料ガス容器を順次切り替える制御を行う燃料ガス容器切替制
    御手段とを備えていることを特徴とする燃料ガス供給システム。
  16. 前記燃料ガス容器が、水素ガスが圧縮充填される容器であり、
    前記ガス消費機器が、水素ガスを消費する燃料電池であることを特徴とする請求項9〜
    15のいずれかの項に記載の燃料ガス供給システム。
  17. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の制御装置によって燃料ガスの放出が制御される燃
    料ガス容器であって、
    燃料ガスが圧縮充填される燃料ガス容器本体と、
    該燃料ガス容器本体内に設けられた燃料ガス放出調整手段と、
    燃料ガスの放出時における前記燃料ガス放出調整手段の温度の変化を検出可能な温度検
    出手段とを備えていることを特徴とする燃料ガス容器。
  18. 前記燃料ガス容器本体が、水素ガスが圧縮充填される容器であることを特徴とする請求
    項17記載の燃料ガス容器。
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