JP2022045027A - 遠心ファン - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤を用いることなくステータコアを軸受ホルダーに固定することができ、軸受ホルダーへの加工を少なくしてその剛性を確保することができる遠心ファンを提供する。【解決手段】軸受ホルダー170の軸方向一端側の外周面には周溝171が形成され、周溝171は、軸方向一端側の深さが深く軸方向下側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面171cを有し、上側インシュレータ310は、軸受ホルダー170の外側に位置する円筒状の内側壁311と、内側壁311の軸方向一端側から径方向内側に延在する環状のフランジ部315と、フランジ部315の径方向内側の縁部から下側に延在する内周壁316と、内周壁316の下側の縁部から径方向内側に突出する係止爪318とを備えている。係止爪318は、周溝171の傾斜面171cに対向する傾斜面318bを有し、周溝171に係合している。【選択図】図14

Description

本発明は遠心ファンに係り、軸受ホルダーに対するステータの位置ずれを抑制する技術に関する。
従来、この種の遠心ファンとして、例えば、特許文献1に開示された遠心ファンが知られている。この遠心ファンでは、図16および図17に示すように、下ケーシング240を成形する際、同時にコネクタハウジング261が樹脂の一体成形にて形成されている。コネクタハウジング261の内側にはコネクタピン262が装着され、コネクタピン262は下ケーシング240の凹部241に配置した回路基板232の配線パターンと半田で接合されている。
この遠心ファンでは、下側インシュレータ292の下面に形成した樹脂ピン294を回路基板232に形成した貫通孔234に挿通すると共に、コイル293の端末を回路基板232に形成したコイル端末挿入孔233に挿通する。そして、コイル端末挿入孔233から突出したコイル293の端末の先端を半田接続して半田接続部237が形成され、下側インシュレータ292の下面に回路基板232が装着されたステータ組立体を得る。そして、ステータ組立体の主要構成要素であるステータコア251を軸受ホルダー245に嵌着し、樹脂ピン294を下ケーシング240に形成した貫通孔253に挿通させ、下ケーシング240の貫通孔253から突出した樹脂ピン294の先端を赤外線カシメ、熱カシメ、等々で塑性変形させ、ピン溶着部294aを形成することによって、回路基板232を下ケーシング240に固定する。
下ケーシング240には、半田接続部237に対応する位置に逃げ部241aが形成されており、半田接続部237はこの逃げ部241aの中に収容される。特許文献1では、ステータコア251を軸受ホルダー245に嵌着して固定しているが、従来、併せて接着剤を用いて接合している。しかし、接着剤を用いた接合工程は、接着剤が固化するまでの時間を要し、作業効率が悪いという問題がある。
このような、問題に対して、接着剤を使用することなく、ステータコアを軸受ホルダーに固定することができる構造を有するモータとして、例えば、特許文献2に開示されたファンモータが知られている。このファンモータにおいては、図18に示すように、軸受ハウジング22は、外周面に、円環状の第1凹部221を有する。第1凹部221は、軸受ハウジング22の外周面から、径方向内側に向かって窪む。そして、第1凹部221内に第1外周面51が位置する。したがって、爪部421の端面80は、第1凹部221内に収容されるとともに、第1外周面51に接触する。このように、爪部421の端面80を第1凹部221内に収容すれば、軸受ハウジング22に対する爪部421の軸方向の位置ずれを抑制できる。したがって、軸受ハウジング22に対するステータ24の軸方向の位置ずれを抑制できる。軸受ホルダー22の外周面に、環状の第1凹部221を有する。第1凹部221は、軸受ホルダー22の外周面から、径方向内側に向かって窪んでいる。この第1凹部221内に第1外周面51が位置している。一方、インシュレータ42の円筒状の内周面から径方向内側に向けて爪部421が突出し、爪部421の端面80は、第1凹部221内に収容されるとともに、第1外周面51に接触する。このように、爪部421が第1凹部221内に収容されることでインシュレータ42の軸方向への位置ずれが抑制される。
さらに、第1外周面51には、複数の溝60をクロスハッチングパターンとして形成されている。これにより、第1外周面51と爪部421の端面80との摩擦抵抗が増大し、軸受ホルダー22に対するステータ24の軸方向の位置ずれだけではなく、周方向の位置ずれも抑制される。
特開2018-200048号公報 特開2018-201302号公報
しかしながら、特許文献2の構造では、インシュレータ42と接触する軸受ホルダー22の第1外周面51に複数の溝60を形成するため、溝加工(ローレット加工)に伴う費用が増加するという問題がある。また、軸受ホルダー22の第2外周面52から径方向内側に窪む第1外周面51の深さが浅いと、外力が加わった際、インシュレータ42の爪部421が第1凹部221から外れる虞がある。また、第1外周面51の深さを深くしてインシュレータ42の爪部421が外れることを抑制した場合、軸受ホルダー22の肉厚(径方向の厚さ)が減少し、軸受ホルダー22の第1内周面50の形状が変化し易くなり、場合によって第1内周面の形状が変化して軸受23の装着に支障をきたす虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、接着剤を用いることなくステータコアを軸受ホルダーに固定することができるのは勿論のこと、軸受ホルダーへの加工を少なくしてその剛性を確保することができる遠心ファンを提供することを目的とする。
本発明は、第1ケーシングと第2ケーシングとの間にインペラ、モータおよび回路基板を収め、前記モータは、前記第2ケーシングに設けた軸受保持部と、前記軸受保持部の外周に固定したステータコアと、前記ステータコアに設けた樹脂製の第1インシュレータおよび樹脂製の第2インシュレータと、を備えた遠心ファンであって、前記軸受保持部の軸方向一端側の外周面には周溝が形成され、前記周溝は、前記軸方向一端側の深さが深く軸方向他端側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面を有し、前記第1インシュレータは、前記軸受保持部の外側に位置する円筒状の内側壁と、前記内側壁の軸方向一端側から径方向内側に延在する環状のフランジ部と、前記フランジ部から径方向内側に突出する係止爪とを備え、前記係止爪は、前記軸受ホルダーの前記周溝の傾斜面に対向する傾斜面を有し、前記周溝に係合している遠心ファンである。
本発明によれば、周溝に係止爪が係合しているので、ステータコアの軸方向への位置ずれ抑制することができる。また、周溝は、軸方向一端側の深さが深く軸方向他端側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面を有しているから、外力が加わっても係止爪が周溝から外れ難く、しかも周溝の断面積を小さくできるので軸受保持部の剛性を確保することができる。さらに、係止爪は、軸受保持部の周溝の傾斜面に対向する傾斜面を有しているから、ステータコアを軸受ホルダーに嵌合させる作業を小さな力で行うことができる。すなわち、ステータのステータコアに軸受保持部を挿通させると、まず係止爪の傾斜面が軸受保持部の縁部に接触し、次いで傾斜面が軸受保持部の縁部を滑りながら係止爪が径方向外側に移動するようにフランジ部が弾性変形し、係止爪が軸受保持部の外周に達するとその状態で係止爪が周溝に接近して係合する。
ここで、フランジ部の内周縁から軸方向他端側に延在する内周壁を備え、内周壁の軸方向他端に係止爪を設けることができる。このような態様では、係止爪の傾斜面が軸受ホルダーの縁部に接触した後にフランジ部と内周壁が弾性変形するから、より少ない力でステータ組立体のステータコアに軸受ホルダーを挿通させることができる。なお、本発明は内周壁を有する構成に限定されるものではなく、フランジ部の内周縁に直接係止爪を設けることもできる。
内周壁を軸受ホルダーの外周面に接触させることができる。このような態様では、内周壁と軸受ホルダーの外周面との摩擦抵抗により、ステータコアの周方向への位置ずれを抑制することができる。
フランジ部と内周壁には周方向に向け複数個所にスリットが形成されて複数の小片に分かれており、複数の小片にそれぞれ係止爪を形成することが望ましい。このような構成により、フランジおよび内周壁の弾性変形を円滑に行うことができる。
本発明によれば、接着剤を用いることなくステータコアを軸受ホルダーに固定することができるとともに、軸受ホルダーへの加工を少なくしてその剛性を確保することができる遠心ファンが得られる。
実施形態の遠心ファンを示す平面図である。 図1のA-A線断面図である。 図2の要部を拡大した断面図である。 実施形態の遠心ファンの下ケーシングを示す平面図である。 実施形態の遠心ファンの下ケーシングを示す裏面図である。 実施形態の遠心ファンの下ケーシングに回路基板とステータを取り付けた状態を示す斜視図である。 実施形態の遠心ファンの下ケーシングに回路基板とステータを取り付けた状態を示す平面図である。 実施形態の遠心ファンの下側インシュレータを示す斜視図である。 図3の矢印Bで示す部分を拡大した斜視図である。 実施形態の遠心ファンの上側インシュレータを示す斜視図である。 図10の矢印Cで示す部分を拡大した斜視図である。 実施形態の遠心ファンの上側インシュレータを示す平面図である。 実施形態の遠心ファンの上側インシュレータを示す断面図である。 図3の矢印Dで示す部分を拡大した断面図である。 図14で示す部分の変更例を示す断面図である。 従来(特許文献1)の遠心ファンを示す断面図である。 従来(特許文献1)の遠心ファンを示す他の断面図である。 他の従来(特許文献2)のファンモータを示す斜視断面図である。
[1]遠心ファンの全体構造
図1は、本発明の実施形態の遠心ファン100の平面図、図2は回転軸であるシャフト125の中心を含む断面図である。遠心ファン100は、略円板状をなす上ケーシング(第1ケーシング)110および下ケーシング(第2ケーシング)130から構成されたケーシング150を備えている。なお、実施形態の説明において、構成要素に付する「上」および「下」の記載は、図2等における方向を示すものであり、実機での遠心ファン100の姿勢を特定するものではない。
上ケーシング110は樹脂で構成され、その中央には吸込口111が形成されている。また、上ケーシング110の外周には、その4カ所に径方向外側へ向かって突出する略三角形状をなすフランジ112が形成されている。図1に示すように、上ケーシング110の上面には、その外周側に複数の放射状リブ113とそれら放射状リブ113を連結する1つの同心状リブ114が形成され、その内周側にも複数の放射状リブ115とそれら放射状リブ115を連結する1つの同心状リブ116が形成されている。
フランジ112には、図2において下方へ向かって延びる支柱140が一体成形されている。なお、フランジ112の下面に座刳り穴を形成し、そこに支柱140を嵌合させて接着等の手段で取り付けることもできる。上ケーシング110と下ケーシング130は、支柱140によって互いに結合されている。
この実施形態では、フランジ112および支柱140に貫通孔112aが形成され、支柱140の下端面が下ケーシング130の底面に当接し、下ケーシング130に形成した貫通孔130a(図4および図5参照)にネジ140aを挿通し、ネジ140aを支柱140の貫通孔112aにねじ込むことで上ケーシング110および下ケーシング130は支柱140を介して結合されている。なお、支柱140の下面にボスを形成し、ボスを下ケーシング130の貫通孔130aに挿通し、貫通孔130aから突出したボスの先端を熱かしめや赤外線かしめにて塑性変形させて結合してもよい。
ケーシング150の側面における支柱140を除いた部分は、上ケーシング110と下ケーシング130の間の隙間となっており、この隙間の部分が噴出口111aとなっている。そして、上ケーシング110と下ケーシング130の間には、樹脂製のインペラ120が回転可能な状態で収納されている。
インペラ120は、カップ状をなすハブ121と、ハブ121の上面の外周付近から径方向に対して傾斜した外側へ延びる複数の羽根122と、羽根122の下端に配置した円板状の主板123と、羽根122の上端に配置した円環状のシュラウド124とから構成されている。ハブ121と、羽根122と、主板123と、シュラウド124は樹脂の射出成形にて一体成形にて形成されている。羽根122は全て同じ形状で周方向に均等に配置されている。羽根122は、図1において時計回りの方向へ回転して径方向外側へ空気を噴出する。
インペラ120の円筒状の部分の内周面には、環状のヨーク127とロータマグネットとなる環状のマグネット128が配置されている。環状のマグネット128の内側(軸中心側)には、所定の隙間を介してステータコア161が配置されている。ステータコア161は、電磁鋼板等の薄板状の軟磁性材料を積層したもので、図3に示すように、環状のコアバック161aから複数の突極161bを径方向外側へ突出させて構成されている。
ステータコア161には、上下に半割構造とされた樹脂製のインシュレータ300が装着され、ステータコア161の各突極161bには、インシュレータ300を介してコイル163が巻かれている。なお、インシュレータ300の構成については後に詳細に説明する。
図4~図7に示すように、下ケーシング130は、樹脂で構成された皿状の構造であり、凹部134を有している。凹部134には、その一側が一段高くなった段部134aが設けられている。凹部134には、凹部134と相似形の回路基板135が収納されている。回路基板135は、コイル163への駆動電流を供給する駆動回路を備えている。
図3に示すように、下ケーシング130の中央部には、上方へ向けて突出する環状の突起部132が形成されている。突起部132には、金属製(例えば、真鍮)で筒形状をなす軸受ホルダー(軸受保持部)170がインサート成形によって固定されている。軸受ホルダー170の外周には、前述したステータコア161が嵌合している。軸受ホルダー170の外周面には、径方向に突出する段部170aが設けられており、この段部170aにステータコア161の内周部が載置されている。
ステータコア161、インシュレータ300およびコイル163により、ステータ160が構成されている。また、シャフト125、環状のヨーク127とマグネット128により、ロータ129が構成されている。このようにして、ステータ160とロータ129により、アウターロータ型のブラシレスDCモータが構成されている。
図3に示すように、軸受ホルダー170の内側には、一対の玉軸受181,182が上下方向に離間して配置され、シャフト125は玉軸受181,182にて回転可能に支持されている。シャフト125は、インペラ120のハブ121とインサート成形により一体成形されている。このため、ロータ129と共にインペラ120が回転する。
図4に示すように、下ケーシング130の底面には、複数の放射状のリブ136と放射状のリブ136を連結する複数の同心状のリブ137が形成されている。また、図5に示すように、下ケーシング130の裏面には、複数の三角形状のリブ139が形成されている。放射状のリブ136の外周側の端部には、凹部134の側壁に接合した三角形状のリブ136aが形成されている(図4および図6参照)。
また、図4に示すように、下ケーシング130の中心付近には、平面視で円形の凸部138が平面視で放射状のリブ136および同心状のリブ137リブと重複しかつ一体的に融合させて形成されている。凸部138は、放射状のリブ136および同心状のリブ137から上ケーシング110側へ突出している。凸部138には、下ケーシング130の裏面まで貫通する貫通孔138aが形成されている。凸部138によって、回路基板135が支持されている。
図2に示すように、下ケーシング130の側方には、コネクタハウジング190が下ケーシング130と一体成形にて形成されている。コネクタハウジング190は側面視で矩形状をなし、その側面には開口部191が形成されている。コネクタハウジング190の内部には、下ケーシング130とインサート成形によって一体的に成形された複数のコネクタピン192の一端部が突出している。コネクタピン192はL字状をなし、その他端部は上方へ向けて延び、回路基板135を貫通して突出している。そして、コネクタピン192は、回路基板135に半田付けされ、回路基板135に配線された駆動回路と接続されている。なお、図2において符号196はコネクタハウジング190を補強するリブである。
[2]インシュレータ周辺の構成
インシュレータ300は、上側インシュレータ(第1インシュレータ)310と下側インシュレータ(第2インシュレータ)320とから構成されている。図8は下側インシュレータ320を上下逆にした斜視図である。下側インシュレータ320は、樹脂からなり、その中央に軸方向に延在する円筒部321を有している。円筒部321には、スリット322が周方向に向けて複数(この例では6カ所)形成されている。このスリット322は隣接する突極161bの間に形成されたスロット161c(図9参照)の中央と軸中心を結ぶ線上に形成されている。
スリット322のそれぞれには、下ケーシング130の突起部132の外周面に形成された三角形状のリブ132aが挿入される(図3および図9参照)。三角形状のリブ132aは、放射状のリブ136の根元の部分であり、三角形状のリブ132aから径方向外側に延在した部分が放射状のリブ136である。スリット322への三角形状のリブ132aの挿入はステータコア151の位置決めも兼ねている。
軸に垂直な方向から見て、三角形状のリブ132aはスロット161cの中央に位置するため、コイル163(図3参照、図9では記載されていない)との干渉(接触)を回避して三角形状のリブ132aの寸法を大きくできる。この結果、下ケーシング130の剛性および下ケーシング130と軸受ホルダー170の一体構造の剛性を高くできる。
下側インシュレータ320の円筒部321には、径方向外側へ突出する突起部323が周方向に複数形成されている。突起部323の先端には、周方向に延在する円弧部324が形成されている。突起部323および円弧部324の内側は空洞になっており、そこにステータコア161の突極161bが収容される。
円弧部324の下面にはコイル163の巻崩れを防止する矩形状の外周リブ325が形成されている。外周リブ325は、ステータ160を下ケーシング130に取り付ける際に、回路基板135に載置されてステータ160を支持する支持部となるもので、その中心には樹脂ピン326が形成されている。樹脂ピン326は、図3に示すように、回路基板135に形成した貫通孔135aと下ケーシング130の凸部138に形成した貫通孔138aに貫通させ、貫通孔138aから突出した先端部を熱カシメ、または赤外線カシメなどの手段で潰すことにより下ケーシング130に取り付けられている。
次に、図10~図15を参照して上側インシュレータ310について説明する。上側インシュレータ310は、樹脂からなり、その中央に軸方向に延在する内側壁311を有している。上側インシュレータ310の内側壁311には、径方向外側へ突出する突起部313が周方向に複数(この例では6ケ所)形成されている。突起部313の先端には、周方向に延在する円弧部314が形成され、円弧部314の上面にはコイル163の巻崩れを防止する外周リブ314aが形成されている。突起部313および円弧部314の内側は空洞になっており、そこにステータコア161の突極161bが収容される。
内側壁311の上縁部には、径方向内側に突出するフランジ部315が形成されている。フランジ部315の径方向内側の縁部には、軸方向下側に延在する内周壁316が形成されている。そして、フランジ部315および内周壁316には、スリット317が周方向に向けて複数形成され、内周壁316は、複数の小片316aに分割されている。内周壁316の内側は軸受ホルダー170が挿通される開口319とされている。内周壁316の下縁部には、径方向内側へ突出する係止爪318が形成されている。図14に係止爪318の詳細を示す。
係止爪318は、軸方向に直交して径方向内側へ突出する弧状面318aと、弧状面318aに対して傾斜した傾斜面(テーパ凹面)318bとを備えている。一方、軸受ホルダー170の上端部の外周には、周溝171が形成されている。周溝171は、係止爪318の弧状面318aと接触する環状面171aと、環状面171aの奥側の端縁から軸方向下側に延在する円筒面171bと、円筒面171bの下端縁から軸方向下側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面(テーパ面)171cとから構成されている。傾斜面171cと傾斜面318bとの間には僅かに隙間が形成されている。また、軸受ホルダー170の上端外周縁には、軸方向下側へ向かうに従って径方向の寸法が漸増するテーパ面172が形成されている。内周壁316の外周面は軸受ホルダー170の外周面に接触している。
[3]実施形態の作用
上記構成の遠心ファン100では、周溝171に係止爪318が係合しているので、ステータコア161の軸方向への位置ずれを抑制することができる。また、周溝171は、軸方向上側の深さが深く軸方向下側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面171cを有しているから、外力が加わっても係止爪318が周溝171から外れ難く、しかもその断面積を小さくすることができるから軸受ホルダー170の剛性を確保することができる。
ここで、ステータ160は軸受ホルダー170に次のようにして取り付ける。ステータコア161のコアバック161aに軸受ホルダー170を挿通させ、下側インシュレータ320の樹脂ピン326を回路基板135に形成した貫通孔135aと下ケーシング130の凸部138に形成した貫通孔138aに貫通させる。そして、ステータコア161をさらに移動させると、係止爪318の傾斜面318bが軸受ホルダー170の上縁部に接触し、次いで傾斜面318bが軸受ホルダー170のテーパ面172を滑りながら係止爪318が径方向外側に移動するようにフランジ部315が弾性変形し、係止爪318が軸受ホルダー170の外周面に達するとその状態で係止爪318が周溝171に接近して係合する。
同時に、コアバック161aの下端面が軸受ホルダー170の外周に設けた段部170aに当接し、ステータコア161は軸方向上下に拘束された状態となる。このように、係止爪318は、軸受ホルダー170の周溝171の傾斜面に対向する傾斜面318bを有しているから、ステータ160を軸受ホルダー170に取り付ける作業を小さな力で行うことができる。
特に、上記実施形態では、係止爪318の傾斜面318bが軸受ホルダー170の縁部に接触した後にフランジ部315と共に内側壁311が弾性変形するから、より少ない力でステータ160を軸受ホルダー160に取り付けることができる。また、内周壁311を軸受ホルダー170の外周面に接触させているから、内周壁311と軸受ホルダー170の外周面との摩擦抵抗により、ステータコア161の周方向への位置ずれを抑制することができる。さらに、軸受ホルダー170の軸方向上側の縁部にテーパ面172を設けているから、係止爪318を軸受ホルダー170の周溝171にスムーズに係合させることができる。
[4]変更例
上記実施形態は本発明を実施するための一例であって、上記実施形態に限定されることなく以下のように種々の変更が可能である。
(1)図15は図14の変更例を示す図である。この例では、フランジ部315の径方向内側の縁部に係止爪318を設けたものである。このような例でも上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
(2)上記実施形態では、係止爪318の弧状面318aを周溝171の環状面171aに接触させているが、さらに、係止爪318の傾斜面318bを周溝171の傾斜面171cに接触させてもよい。
本発明は、家電機器、OA機器、産業機器の冷却、換気、空調や、車両用の空調、送風などに広く用いられている送風機としての遠心ファンの技術分野で利用可能である。
100…遠心ファン、110…上ケーシング(第1ケーシング)、111…吸込口、111a…噴出口、112…フランジ、112a…貫通孔、113…放射状リブ、114…同心状リブ、115…放射状リブ、116…同心状リブ、120…インペラ、121…ハブ、122…羽根、123…主板、124…シュラウド、125…シャフト、128…マグネット、129…ロータ、130…下ケーシング(第2ケーシング)、130a…貫通孔、132…突起部、132a…三角形状のリブ、134…凹部、134a…段部、135…回路基板、135a…貫通孔、136…放射状のリブ、136a…三角形状のリブ、137…同心状のリブ、138…凸部、138a…貫通孔、139…三角形状のリブ、140…支柱、140a…ネジ、150…ケーシング、160…ステータ、161…ステータコア、161a…コアバック、161b…突極、161c…スロット、163…コイル、170…軸受ホルダー(軸受保持部)、170a…段部、171…周溝、171a…環状面、171b…円筒面、171c…傾斜面、172…テーパ面、181…玉軸受、182…玉軸受、190…コネクタハウジング、191…開口部、192…コネクタピン、196…リブ、300…インシュレータ、310…上側インシュレータ(第1インシュレータ)、311…内側壁、313…突起部、314…円弧部、314a…外周リブ、315…フランジ部、316…内周壁、316a…小片、318…係止爪、318a…弧状面、318b…傾斜面、319…開口、320…下側インシュレータ(第2インシュレータ)、321…円筒部、322…スリット、323…突起部、324…円弧部、325…外周リブ、326…樹脂ピン。

Claims (4)

  1. 第1ケーシングと第2ケーシングとの間にインペラ、モータおよび回路基板を収め、
    前記モータは、
    前記第2ケーシングに設けた軸受保持部と、
    前記軸受ホルダーの外周に固定したステータコアと、
    前記ステータコアに設けた樹脂製の第1インシュレータおよび樹脂製の第2インシュレータと、
    を備えた遠心ファンであって、
    前記軸受保持部の軸方向一端側の外周面には周溝が形成され、前記周溝は、前記軸方向一端側の深さが深く軸方向他端側に向かうに従って深さが漸減するように傾斜した傾斜面を有し、
    前記第1インシュレータは、前記軸受保持部の外側に位置する円筒状の内側壁と、前記内側壁の軸方向一端側から径方向内側に延在する環状のフランジ部と、前記フランジ部から径方向内側に突出する係止爪とを備え、
    前記係止爪は、前記軸受保持部の前記周溝の傾斜面に対向する傾斜面を有し、前記周溝に係合している遠心ファン。
  2. 前記フランジ部の内周縁から軸方向他端側に延在する内周壁を備え、前記内周壁の軸方向他端に前記係止爪を設けた請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記内周壁を前記軸受保持部の外周面に接触させた請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記フランジ部と前記内周壁には周方向に向け複数個所にスリットが形成されて複数の小片に分かれており、前記複数の小片にはそれぞれ前記係止爪が形成されている請求項2または3に記載の遠心ファン。
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