JP2018173045A - ファンおよびファンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結部材の緩みを防止すること。【解決手段】ファンは、羽根車と、羽根車を回転させるモータと、貫通孔が形成される第1ケーシング41と、第1ケーシングとの間で羽根車およびモータを収容する第2ケーシングと、第1ケーシングおよび第2ケーシングを接合する支柱422とを備え、支柱は、一端面側に第2ケーシングが接続され、他端面に支柱の軸方向に締結孔424が形成され、他端面における締結孔の外周縁部に突出して設けられ貫通孔に挿通される挿通部425と、貫通孔が形成される第1ケーシングの第1面と当接し、第1面の反対面41bから挿通されて締結孔に締結される締結部材43との間で第1ケーシングを挟む当接面426と、挿通部の先端に形成され、締結部材を押圧する押圧部427とを有する。【選択図】図8
Description
本発明は、ファンおよびファンの製造方法に関する。
従来、たとえば、送風機に用いられるファンには、ケーシングを形成する2つのケーシング部材の間に羽根車が収容され、収容された羽根車の回転に伴い、吸い込み口から吸入された流体(空気)を2つのケーシング部材の間となるケーシングの側面部に形成された吹き出し口から排出するものがある。
また、2つのケーシング部材が支柱を挟んで組み付けられ支柱にねじなどの締結部材が締め付けられることで、2つのケーシング部材を接合する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記したような従来技術では、振動や衝撃などに起因して、支柱に締め付けられた締結部材が緩むおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、締結部材の緩みを防止することができるファンおよびファンの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るファンは、羽根車と、前記羽根車を回転させるモータと、貫通孔が形成される第1ケーシングと、前記第1ケーシングとの間で前記羽根車および前記モータを収容する第2ケーシングと、前記第1ケーシングおよび前記第2ケーシングを接合する支柱とを備え、前記支柱は、一端面側に前記第2ケーシングが接続され、他端面に前記支柱の軸方向に締結孔が形成され、前記他端面における前記締結孔の外周縁部に突出して設けられ前記貫通孔に挿通される挿通部と、前記貫通孔が形成される前記第1ケーシングの第1面と当接し、前記第1面の反対面から挿通されて前記締結孔に締結される締結部材との間で前記第1ケーシングを挟む当接面と、前記挿通部の先端に形成され、前記締結部材を押圧する押圧部とを有する。
本発明の一態様によれば、締結部材の緩みを防止することができる。
以下、実施形態に係るファンおよびファンの製造方法について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によりファンの用途が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
<ファンの全体構成>
まず、図1〜図3を用いて、ファン1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係るファン1を示す分解斜視図である。図2は、実施形態に係るファン1を示す平面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。
まず、図1〜図3を用いて、ファン1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係るファン1を示す分解斜視図である。図2は、実施形態に係るファン1を示す平面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。
なお、図1〜図3には、説明の便宜上、Z軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。以下では、Z軸の正方向を上方、Z軸の負方向を下方という。
また、以下では、ファン1として、たとえば、家電機器、OA(Office Automation)機器、産業機器などの冷却や、換気、空調(たとえば、車両用の空調)、送風などに用いられる送風機としての遠心ファンを例に説明する。
また、遠心ファンであるファン1は、上下方向の寸法(高さ)が比較的小さい、薄型に形成される。図1に示すように、ファン1は、羽根車(インペラともいう)2と、モータ3と、ケーシング4(図3参照)とを備える。
羽根車2は、平面視において円盤形状であり、羽根21と、第1シュラウド(以下、上側シュラウドという)22と、第2シュラウド(以下、下側シュラウドという)23とを有する。羽根車2の中央部には、上方に開口した吸い込み口24が形成される。
羽根21は、複数設けられ、後述するロータ31のシャフト311の外周部に所定間隔をあけて設けられる。複数の羽根21はいずれも、湾曲した形状である。また、羽根21は、たとえば、後向き羽根であり、いわゆるターボ型と呼ばれるものである。この場合、羽根21の形状は、回転方向に対して後向きに湾曲傾斜した形状である。
上側シュラウド22は、羽根車2の上部に形成される。上記した吸い込み口24は、上側シュラウド22の上端部221に囲まれることで形成される。下側シュラウド23は、羽根車2の下部に形成される。羽根21と下側シュラウド23は合成樹脂で一体成形にて形成され、上側シュラウド22は合成樹脂で成形される。そして、羽根21と上側シュラウド22とを、たとえば、超音波溶着して羽根車2を形成している。なお、複数の羽根21、上側シュラウド22および下側シュラウド23は、たとえば、合成樹脂によって一体成形にて形成してもよい。
モータ3は、ロータ31と、ステータ32と、ベアリング保持部材34とを有する。実施形態では、モータ3の一例として、ブラシレスDC(Direct Current)モータを挙げて説明する。また、実施形態では、モータ3の一例として、中心にステータ(固定子)32を有し、ステータ32の周囲にロータ(回転子)31を有するアウターロータ型を挙げて説明する。
ロータ31は、たとえば、シャフト311と、ボス312と、ロータヨーク313と、マグネット314とを有する。ロータヨーク313は、下方に向けて開口するカップ状で、中央の開口の内周縁にボス312がカシメ固着されている。ロータヨーク313の円筒部313aの外周面には環状のフランジ315が設けられている。
シャフト311は、ロータ31の回転軸であり、ロータ31の中央部に設けられる。シャフト311は、ベアリング保持部材34に設けられた一対のベアリング341によって回転可能に支持される。ベアリング保持部材34は、後述するモータベース411に装着されている。マグネット314は、図3に示すように、ロータヨーク313の円筒部313aの内周面に設けられる。ファン1を組み立てる前の状態では、羽根車2の下側シュラウド23の下面に形成されたピン23aをフランジ315に形成された貫通孔315aに挿通し、ピン23aの先端を、たとえば熱カシメなどによって固着させることで、羽根車2がロータ31と結合する。
ステータ32は、ステータコア321と、樹脂部材(インシュレータともいう)322と、ステータコイル323とを有する。ステータコア321は、複数の磁極部を有する平板状の金属部材が複数枚積層されて形成される。樹脂部材322は、ステータコア321を覆うように設けられ、ステータコア321とステータコイル323との間の絶縁層を形成する。ステータコイル323は、樹脂部材322を介してステータコア321の磁極部に巻回される。
図3に示すように、下方側の樹脂部材322には回路基板33が取り付けられる。ベアリング保持部材34をステータコア321の中央に形成された開口に嵌着させ、ベアリング保持部材34の外周にステータコア321が装着される。また、かかるモータ3によれば、ロータ31がシャフト311に軸支されて回転することで、ロータヨーク313に結合した羽根車2を回転させる。
ケーシング4は、2つのケーシング部材、すなわち、第1ケーシング41と、第2ケーシング42とを備える。ケーシング4は、第1ケーシング41と第2ケーシング42との間に挟むように、羽根車2およびモータ3を収容する。
第1ケーシング(以下、下側ケーシングという)41は、モータベース411を備える。モータベース411は、たとえば、鉄などの金属板によって形成される。モータベース411の中央部には、下方に窪んだ凹部412が形成される。凹部412は、たとえば、平面視で円形である。なお、以下では、下側ケーシング41がモータベース411である場合について説明する。
下側ケーシング41であるモータベース411は、モータ3を駆動するための電子部品が実装された回路基板33が凹部412に収容される。モータベース411は、後述する支柱422に対応する位置(たとえば、図1に示すように、矩形状のモータベース411の四隅)に貫通孔413が形成される。
また、モータベース411の上面のうちの凹部412の周辺部分は、羽根車2の下面に面する隔壁部414となる。隔壁部414は、羽根車2の下面に近接するように平面状に形成される。また、モータベース411は、一方の面(後述する第1面41aの反対面41b)において貫通孔413の外周縁部に後述する凹部413a(図9参照)が形成される。なお、凹部413aについては、図8および図9を用いて後述する。
第2ケーシング(以下、上側ケーシングという)42は、たとえば、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂によって形成される。上側ケーシング42の中央部には、開口部421が形成される。開口部421は、たとえば、平面視で円形である。
開口部421は、羽根車2の中央部に形成された吸い込み口24に空気が吸入されるように形成される。また、開口部421は、たとえば、上側シュラウド22の内側の上端部221によって形成された吸い込み口24よりも小径に形成される。
以上説明したケーシング4は、下側ケーシング41と上側ケーシング42とが、支柱422が貫通孔413に挿通された状態で、後述するねじやボルトなどの締結部材43(図3参照)が締結孔424に挿入され締め付けられることで接合される。なお、下側ケーシング41と上側ケーシング42との接合については、図8を用いて後述する。
以上説明したファン1は、羽根車2をモータ3によって回転させる。また、ファン1は、羽根車2の回転に伴い、吸い込み口24から吸入した空気を、羽根車2の側方に排出する。すなわち、吸い込み口24から吸入された空気は、羽根車2の回転に伴う遠心作用による流体力で、羽根車2の羽根21の間を通過して羽根車2の径方向の外部に向けて吹き出される。この場合、空気は、下側ケーシング41と上側ケーシング42との間となる、ケーシング4の側面部に形成された吹き出し口44(図3参照)から排出される。
また、図3に示すように、羽根車2の上側シュラウド22と上側ケーシング42の下面との間には、隙間部45が形成される。上側シュラウド22の上端部221が上側ケーシング42によって覆われ、上端部221と上側ケーシング42との間に形成される隙間部45は、ラビリンスシール構造に形成される。これにより、吹き出し口44から吹き出された空気の一部が隙間部45を通って逆流する空気流が吸い込み口24に流入することを防止している。
ここで、ファン1は、使用する環境によっては振動や衝撃を受ける場合があり、下側ケーシング41と上側ケーシング42との接合に用いる締結部材43が振動や衝撃などで緩むおそれがある。
また、たとえば、ケーシング4の側面部にある支柱422は、ケーシング4の外部に吹き出そうとする空気が衝突して吹き出し効率が低下しないように小径であることが好ましいが、支柱422を小径にすると締結部材43も小径のものを用いる必要がある。この場合、締結部材43の締め付けトルクを大きくすることができず、締結部材43が緩む原因となる。実施形態に係るファン1では、振動や衝撃、径の大小などに関わらず、締結部材43の緩みを防止している。
<支柱の構造>
次に、図4〜図7を用いて、支柱422の構造について説明する。図4は、上側ケーシング42を示す底面図である。図5は、図4におけるB−B線断面図である。図6は、図5におけるC部拡大図である。図7は、支柱422を示す斜視図である。なお、図5には、上側ケーシング42を、図3とは上下を逆にして示している。
次に、図4〜図7を用いて、支柱422の構造について説明する。図4は、上側ケーシング42を示す底面図である。図5は、図4におけるB−B線断面図である。図6は、図5におけるC部拡大図である。図7は、支柱422を示す斜視図である。なお、図5には、上側ケーシング42を、図3とは上下を逆にして示している。
図4および図5に示すように、たとえば、上側ケーシング42の四隅には、支柱422が下方(Z軸の負方向、言い換えると、上側ケーシング42の面方向と直交する方向)に突出するように設けられる。なお、支柱422は、ファン1を組み立てた状態では、下側ケーシング41側に向けて突出している。
図6および図7に示すように、支柱422は、基部422aを有する。基部422aの一端面側には、フランジ状の接続部423を介して第2ケーシングである上側ケーシング42が接続される。なお、支柱422は、たとえば、射出成形によって、上側ケーシング42と一体形成される。また、支柱422は、基部422aの他端面において、支柱422の軸方向に締結孔424が形成される。支柱422は、基部422aの他端面側に、挿通部425と、当接面426と、押圧部427とを有する。
挿通部425は、締結孔424の外周縁部に突出して設けられる。挿通部425は、締結孔424を囲むように環状に設けられることが好ましい。挿通部425は、下側ケーシング41であるモータベース411の貫通孔413に挿通される。また、挿通部425は、内周面が段状に形成される。
このように、挿通部425の内周面が段状に形成されることで、締結部材43が締結孔424に締結される初期段階において、締結部材43の姿勢を保持することができる。
当接面426は、基部422aの他端面の一部であり、モータベース411における第1面41aに当接する。当接面426は、基部422aと挿通部425との間で段部を形成する。当接面426は、下側ケーシング41と上側ケーシング42とを組み付ける前は位置決め部として機能し、下側ケーシング41と上側ケーシング42とを組み付けた後は固定部として機能する。
押圧部427は、挿通部425の先端部に設けられる。押圧部427は、たとえば、断面円弧状であることが好ましい。押圧部427の断面形状としては、半円形または半楕円形が好ましい。また、押圧部427は、モータベース411の貫通孔413に挿通部425が挿通された場合に、一部または全部が、モータベース411から厚さ方向に突出している。
<挿通工程および締結工程>
次に、図8を用いて、ファン1の製造時における挿通工程および締結工程について説明する。図8は、実施形態に係るファン1の製造時における挿通工程および締結工程の説明図である。なお、図8には、図中の上部に挿通工程を示し、図中の下部に締結工程を示している。
次に、図8を用いて、ファン1の製造時における挿通工程および締結工程について説明する。図8は、実施形態に係るファン1の製造時における挿通工程および締結工程の説明図である。なお、図8には、図中の上部に挿通工程を示し、図中の下部に締結工程を示している。
図8の上部に示すように、挿通工程では、支柱422の挿通部425が下側ケーシング41(モータベース411)の貫通孔413に挿通される。ここでは、モータベース411は、第1面41aが当接面426に当接することで位置決めされる。これにより、挿通工程が完了する。なお、ここでは、説明を省略するが、挿通工程の前に、モータ3が回路基板33に装着され、回路基板33が下側ケーシング41であるモータベース411に固定され、モータ3に羽根車2が装着されるものとする。
次いで、図8の下部に示すように、締結工程では、締結孔424に締結部材43を締め付ける。ここでは、締結部材43は、第1面41aの反対面41bから挿通されて締結孔424に締結される。この場合、反対面41bから突き出した押圧部427を、上側ケーシング42に近づく方向に押圧するまで、反対面41bから締結孔424に締結部材43を締め付ける。
また、押圧部427は、締結部材43の頭部43aに押されてつぶれ、締結部材43に対して押圧部427による押圧力を発生する。すなわち、押圧部427は、締結部材43が挿入される方向とは反対方向、すなわち、当接面から離れる方向に締結部材43を押圧する。
また、押圧部427は、締結部材43の頭部43aにつぶされることで、モータベース411の反対面41bにおける貫通孔413の外周縁部に形成された凹部413aに入り込む。これにより、押圧部427は、当接面426との間においてモータベース411を挟むことができる。なお、凹部413aは、貫通孔413から連続する。また、凹部413aは、円柱状に形成されてもよいし、テーパ状に形成されてもよい。
<締結部材と締結孔との接合力>
次に、図9を用いて、締結部材43と締結孔424との接合力について説明する。図9は、締結部材43と締結孔424との接合力の説明図である。なお、図9には、締結部材43および支柱422(締結孔424)の一部を拡大して示している。図9に示すように、締結部材43を締結した(締結部材43を締め付けた)状態では、上記したように、締結部材43の頭部43aにつぶされた押圧部427が凹部413aに逃げることで、締結部材43が頭部43a側となる根元まで締結孔424に挿入される。
次に、図9を用いて、締結部材43と締結孔424との接合力について説明する。図9は、締結部材43と締結孔424との接合力の説明図である。なお、図9には、締結部材43および支柱422(締結孔424)の一部を拡大して示している。図9に示すように、締結部材43を締結した(締結部材43を締め付けた)状態では、上記したように、締結部材43の頭部43aにつぶされた押圧部427が凹部413aに逃げることで、締結部材43が頭部43a側となる根元まで締結孔424に挿入される。
また、締結部材43を締結した状態では、押圧部427によって、締結部材43が挿入された向きとは逆向きの押圧力Tが発生している。締結部材43の各接合部43b(たとえば、締結部材43がセルフタップねじの場合は、ねじ山ごとの接合部分)にそれぞれ押圧力T1,T2,・・・Tnが発生する。このため、各接合部43bにおいて回転方向に摩擦が生じて締結部材43の回転が規制される。
上記した実施形態によれば、締結部材43が締結された状態では、支柱422の押圧部427によって締結部材43を押圧している。これにより、支柱422に対して締結部材43を密着させることができ、締結部材43の緩みを防止することができる。
また、締結部材43が締結された状態では、支柱422の押圧部427が当接面426との間に第1ケーシングである下側ケーシング41(モータベース411でもある)を挟み込んでいるため、支柱422に対して下側ケーシング41を密着させることができ、下側ケーシング41の保持力を高めることができる。
また、締結部材43が締結された状態で、押圧部427が凹部413aに逃げることで、押圧部427と当接面426とで下側ケーシング41を挟み込むことができ、下側ケーシング41の保持力を高めることができる。
<締結部材および締結孔の好適例>
ここで、図10を用いて、締結部材43および締結孔424の好適例について説明する。図10は、締結部材43および締結孔424を示す断面図である。なお、図10には、支柱422(締結孔424)を、図6と同じ方向から見た場合を示している。図10に示すように、締結部材43としては、たとえば、基端側となる頭部43aから先端側に向けて小径となる、セルフタップねじが好ましい。
ここで、図10を用いて、締結部材43および締結孔424の好適例について説明する。図10は、締結部材43および締結孔424を示す断面図である。なお、図10には、支柱422(締結孔424)を、図6と同じ方向から見た場合を示している。図10に示すように、締結部材43としては、たとえば、基端側となる頭部43aから先端側に向けて小径となる、セルフタップねじが好ましい。
また、締結孔424は、セルフタップねじである締結部材43に対応している。すなわち、締結孔424は、支柱422の端面(他端面)、すなわち、当接面426から締結部材43の進行方向(図10における上方から下方)に沿って小径となるテーパ状に形成される。かかる構成によれば、締結部材43を、高い締め付け精度を有しつつ安価に得ることができる。
<ファンの変形例>
上記した実施形態では、ファン1が、下側ケーシング41としてモータベース411のみを有する構成について説明しているが、たとえば、下側ケーシング41として、モータベース411に加えて、ベースプレート415をさらに有する構成としてもよい。
上記した実施形態では、ファン1が、下側ケーシング41としてモータベース411のみを有する構成について説明しているが、たとえば、下側ケーシング41として、モータベース411に加えて、ベースプレート415をさらに有する構成としてもよい。
図11を用いて、ファン1の変形例(ファン100)について説明する。図11は、ファン1の変形例を示す斜視図である。なお、以下で説明する変形例に係るファン100は、実施形態に係るファン1とはベースプレート415を有する点で相違する。また、以下では、実施形態に係るファン1と同一または同等の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略している。
図11に示すように、ベースプレート415は、たとえば、樹脂によって形成される。ベースプレート415は、モータベース411と上下に重ね合わせるように配置される。また、ベースプレート415は、支柱422に対応する位置(たとえば、図1に示すように、矩形状のベースプレート415の四隅)に貫通孔417が形成される。
貫通孔417には、下側ケーシング41(モータベース411およびベースプレート415)と上側ケーシング42を組み付ける場合に、支柱422の挿通部425が挿通される。なお、かかる変形例においても、上記した実施形態と同様、押圧部427は、一部または全部が、モータベース411から厚さ方向に突出している。
上記した変形例によれば、締結部材43が締結された状態では、支柱422の押圧部427によって締結部材43を押圧している。これにより、支柱422に対して締結部材43を密着させることができ、締結部材43の緩みを防止することができる。
また、締結部材43が締結された状態では、支柱422の押圧部427が当接面426との間に第1ケーシングである下側ケーシング41(モータベース411およびベースプレート415)を挟み込んでいるため、支柱422に対して下側ケーシング41を密着させることができ、下側ケーシング41の保持力を高めることができる。
また、締結部材43が締結された状態で、押圧部427が凹部413aに逃げることで、押圧部427と当接面426とで下側ケーシング41を挟み込むことができ、下側ケーシング41の保持力を高めることができる。
また、上記した実施形態では、支柱422は、第2ケーシングである上側ケーシング42と一体形成されるが、これに限定されず、支柱422が上側ケーシング42とは別体で形成されてもよい。
また、上記した実施形態では、羽根車2を、後向き羽根のターボ型としているが、これに限定されず、たとえば、前向き羽根のいわゆる多翼ファンとしてもよい。
また、上記した実施形態では、モータ3を、ブラシレスDCモータとしているが、これに限定されない。また、モータ3を、アウターロータ型としているが、これに限定されず、インナーロータ型としてもよい。
また、上記した実施形態では、支柱422の挿通部425を、貫通孔413を囲むように貫通孔413の外周縁部に設けているが、これに限定されず、たとえば、挿通部425を、貫通孔413の外周縁部に点在するように設けてもよい。かかる構成としても、締結部材43の緩みを防止することができる。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 ファン
2 羽根車
3 モータ
41 第1ケーシング
41a 第1面
41b 反対面
413 貫通孔
42 第2ケーシング
422 支柱
424 締結孔
425 挿通部
426 当接面
427 押圧部
43 締結部材
2 羽根車
3 モータ
41 第1ケーシング
41a 第1面
41b 反対面
413 貫通孔
42 第2ケーシング
422 支柱
424 締結孔
425 挿通部
426 当接面
427 押圧部
43 締結部材
Claims (4)
- 羽根車と、
前記羽根車を回転させるモータと、
貫通孔が形成される第1ケーシングと、
前記第1ケーシングとの間で前記羽根車および前記モータを収容する第2ケーシングと、
前記第1ケーシングおよび前記第2ケーシングを接合する支柱と
を備え、
前記支柱は、
一端面側に前記第2ケーシングが接続され、
他端面に前記支柱の軸方向に締結孔が形成され、
前記他端面における前記締結孔の外周縁部に突出して設けられ前記貫通孔に挿通される挿通部と、
前記貫通孔が形成される前記第1ケーシングの第1面と当接し、前記第1面の反対面から挿通されて前記締結孔に締結される締結部材との間で前記第1ケーシングを挟む当接面と、
前記挿通部の先端に形成され、前記締結部材を押圧する押圧部と
を有する、ファン。 - 前記押圧部は、前記当接面から離れる方向に前記締結部材を押圧する、請求項1に記載のファン。
- 前記押圧部は、前記第1ケーシングの前記反対面に形成される凹部に設けられる、請求項1または2に記載のファン。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のファンの製造方法であって、
前記第2ケーシングが接続された前記支柱の挿通部を、前記第1ケーシングの貫通孔に挿通する挿通工程と、
前記第1ケーシングの前記反対面から突き出す前記挿通部の先端である押圧部を前記第1ケーシングに近づく方向に押圧するまで、前記第1ケーシングの前記反対面から前記締結孔に締結部材を締結する締結工程と
を含む、ファンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017072369A JP2018173045A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | ファンおよびファンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017072369A JP2018173045A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | ファンおよびファンの製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020153275A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | ミネベアミツミ株式会社 | 遠心ファン |
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-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017072369A patent/JP2018173045A/ja active Pending
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JP7265386B2 (ja) | 2019-03-19 | 2023-04-26 | ミネベアミツミ株式会社 | 遠心ファン |
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