JP2010057300A - モータ及びファン - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆う環状部が形成されたインシュレータを有するモータにおいて、環状部の必要な強度を確保する。
【解決手段】インシュレータ33Dは、軸受ハウジングの軸方向先端部に先端側から嵌合する環状部337及び側壁部336を有し、軸受ハウジングの軸方向先端部には周方向に長い1又は複数の嵌合突起が形成され、嵌合突起に係合する周方向に長い1又は複数の嵌合孔339がインシュレータ33Dの環状部337から側壁部336にかけて形成されていると共に、嵌合孔339の延伸方向に沿って延びる補強リブ341が環状部337の軸方向先端側の面に形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明はモータ及びファンに関し、詳しくは、モータのステータコアに被せられるインシュレータの改良に関する。
電子機器の内部の冷却や換気等のために使用されるファン等を構成するモータにおいて、ステータコアには絶縁体である樹脂製のインシュレータが被せられ、その上にコイルが巻回される。また、この種のモータの軸受として、玉軸受に代えて、含油焼結合金で形成されたスリーブ軸受(すべり軸受)が使用されることがある。
例えば特許文献1に示されているファンでは、ファンハウジングの中央のベース部に立設された略円筒状の軸受ハウジングの内部にスリーブ軸受が収容され、軸受ハウジングの外周面にステータコア、インシュレータ及びコイルを含むステータが固定されている。インシュレータの軸方向先端側には、軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆う環状部が形成され、このインシュレータの環状部は、軸受ハウジングの軸方向先端部に先端側から嵌合するように構成されている。軸受ハウジングとステータとの周方向の位置決めのために、軸受ハウジングの軸方向先端部に、周方向に長い1又は複数の嵌合突起が形成され、嵌合突起に係合する周方向に長い1又は複数の嵌合孔がインシュレータの環状部に形成されている。
また、インシュレータの環状部の内周縁は、インペラの中心部に形成された環状の抜け止め突起と係合可能に構成されている。例えば、インシュレータの環状部の内径は、インペラの環状の抜け止め突起の外径よりも少し小さい寸法となっている。そして、インペラに固定された回転軸を軸方向先端側からスリーブ軸受に挿入したときに、インペラの環状の抜け止め突起がインシュレータの環状部を弾性変形させて(内径を広げて)通過する。この後、インペラの環状の抜け止め突起とインシュレータの環状部との係止によって、インペラに固定された回転軸の軸方向先端側へ移動が規制される(抜け止め機能が働く)。
特開2003−47222号公報
上記のような従来のモータにおいて、インシュレータの環状部にインペラの環状の抜け止め突起が係合する際に、あるいは、インペラの回転動作中に、インシュレータの環状部に掛かる応力に起因して、インシュレータの環状部にひび割れ等のダメージが発生するおそれがある。また、樹脂成形品であるインシュレータの寿命劣化に伴う環状部の強度劣化を考慮する必要がある。あるいは、コスト低減のために、インシュレータを形成する樹脂材料を変更する場合等に、環状部の強度の確保が重要になる。
特に、比較的大型(例えば90mm角、又は120mm)のファンに使用されるモータでは、インペラを含む回転体の重量が重くなり、インシュレータの環状部に掛かる応力が大きくなる傾向がある。なお、スリーブ軸受(すべり軸受)を用いたモータでは、インシュレータの環状部は回転体の抜け止め機能を有する他に、軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆うことによりスリーブ軸受から流れ出た潤滑油が軸受ハウジングから軸方向先端側に飛散するのを防止する機能も有する。したがって、比較的大型のファンのように回転体が比較的重く、かつ、軸受として含油焼結合金で形成されたスリーブ軸受(すべり軸受)を使用しているモータの場合に、上記のような課題を特に考慮する必要がある。
本発明は、軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆う環状部が形成されたインシュレータを有するモータにおいて、環状部の必要な強度を確保することが可能なモータとそれを用いたファンを提供することを目的とする。
本発明によるモータの構成は、略円筒状周壁部を有するロータホルダ、該ロータホルダの周壁部内周面に固定された略円筒状のロータマグネット、及び回転軸を含む回転体と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、軸方向先端側に開口部を有すると共に内部に前記軸受を収容する略円筒状の軸受ハウジングを含むベース部と、前記ベース部に固定されて前記ロータマグネットに対して径方向内側に対向するように配置され、前記ロータマグネットとの間で回転トルクを発生するステータとを備え、前記ステータは、磁性体のステータコアと、前記ステータコアに被せられた絶縁体のインシュレータと、前記インシュレータを介してステータコアに巻回されたコイルとを有し、前記インシュレータは、前記軸受ハウジングの前記軸方向先端部に先端側から嵌合する環状部及び側壁部を有し、前記軸受ハウジングの前記軸方向先端部には1又は複数の嵌合突起が形成され、前記嵌合突起に係合する1又は複数の嵌合孔が前記インシュレータの前記環状部に、又は前記環状部から前記側壁部にかけて形成されていると共に、前記環状部の軸方向先端側の面における前記嵌合孔の近傍に補強リブが形成されていることを特徴とする(請求項1)。
このような構造によれば、インシュレータの環状部の強度が、環状部の軸方向先端側の面における嵌合孔の近傍に形成された補強リブによって補強される。これにより、環状部に必要な強度の確保が容易になる。例えば、インシュレータを形成する樹脂材料をコスト低減のために低強度のものに変更するような場合に対応することができる。
本発明の好ましい実施形態において、前記環状部の内周縁は、前記回転体に設けられた抜け止め突起と係合可能に構成されている(請求項2)。これにより、インシュレータの環状部が回転体の抜け止め機能を有する場合に、上記のように環状部の必要な強度を確保することができる。
また、前記嵌合突起及び前記嵌合孔は周方向に長い形状を有し、前記補強リブが前記嵌合孔の延伸方向に沿って延びるように形成されていることが好ましい(請求項3)。なお、嵌合孔の延伸方向と異なる方向に補強リブが延伸していても一定の補強効果は得られる。
別の好ましい実施形態において、前記補強リブは、前記嵌合孔の周方向両端より周方向に長く延びるように形成されている(請求項4)。さらに好ましくは、前記補強リブは、前記環状部の軸方向先端側の面において、全周にわたって連続するように形成されている(請求項5)。このような構成により、補強リブによる補強効果が高くなる。
別の好ましい実施形態において、複数の前記補強リブが、前記環状部の軸方向先端側の面において、周方向に離間するように形成されている(請求項6)。この場合に、環状部に設けられた嵌合孔の数と補強リブの数とが必ずしも一致している必要はない。補強リブの数が嵌合孔の数より多くてもよいし、少なくてもよい。
更に別の好ましい実施形態において、前記インシュレータの環状部の軸方向基端側の面(つまり、補強リブが形成されている面と反対側の面)には環状突起部が形成され、前記環状突起部と前記側壁部との間に前記軸受ハウジングの軸方向先端部が係合するように構成されている(請求項7)。このような環状突起部は、軸受ハウジングの軸方向先端部との係合部として機能するだけでなく、環状部の補強にも貢献する。したがって、環状部の軸方向先端側の面に形成された補強リブと軸方向基端側の面に形成された環状突起部とが協働して環状部を補強することができる。
更に別の好ましい実施形態において、前記軸受は含油焼結合金で形成されたスリーブ軸受であり、前記インシュレータの環状部が前記軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆うように構成されている(請求項8)。この構成によれば、インシュレータの環状部は、軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆うことにより、スリーブ軸受から流れ出た潤滑油が軸受ハウジングから軸方向先端側に飛散するのを防止する機能を奏することができる。さらに好ましくは、前記スリーブ軸受の軸方向先端側の近傍において、前記回転軸の外周面に環状溝が形成されている(請求項9)。この環状溝も、スリーブ軸受から流れ出た潤滑油の軸方向先端側への飛散を防止する機能を奏する。
本発明によるファンの構成は、上記のような各構成を有するいずれかのモータと、前記モータの回転体の一部としてのインペラカップ及び複数の動翼からなるインペラと、前記インペラの回転によって生ずる空気流が通過する風洞を構成し、前記ベース部と一体形成されたファンハウジングとを備えていることを特徴とする(請求項10)。あるいは、インシュレータの環状部の内周縁が、前記回転体に設けられた環状の抜け止め突起と係合可能に構成されている構成のモータと、前記モータの回転体の一部としてのインペラカップ及び複数の動翼からなる樹脂製のインペラと、前記インペラの回転によって生ずる空気流が通過する風洞を構成し、前記ベース部と一体形成されたファンハウジングとを備え、前記インペラカップの中心部に前記抜け止め突起が形成されていることを特徴とする(請求項11)。これにより、上述のようなモータを使用して、比較的大型のファンを構成することができる。
また、本発明の好ましい実施形態によるファンでは、前記インペラの樹脂成形の際に、前記インペラカップの中心部に前記回転軸が一体に固定され、かつ、前記インペラカップの内周面に前記ロータホルダが一体に固定されている(請求項12)。いわゆるインサート成形によってインペラに回転軸及びロータホルダが一体に固定された状態でインペラが樹脂成形される場合は、単独で樹脂成形されるインペラに比べて、樹脂の厚みが大きくなり、その分だけ回転体の重量が大きくなるので、やはり、インシュレータの環状部に掛かる応力が大きくなる傾向がある。このような場合に特に、本発明によるインシュレータの環状部の補強リブによる補強効果が有効に働く。
本発明によれば、軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆う環状部が形成されたインシュレータを有するモータにおいて、環状部に補強リブを設けたことにより、環状部の必要な強度を確保することが可能なモータとそれを用いたファンを提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。電子機器の筐体に取り付けてその内部を冷却する用途等に使用される比較的大型のファン(軸流ファン)を例にとって説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るファンの概略平面図であり、図2はファンの概略断面図である。このファンは、樹脂成形品であるファンハウジング1の内部に、ブラシレスDCモータ(以下、単にモータという)2及びインペラ4を組み込んだ構造を有する。ファンハウジング1は、平面視で略正方形の外形を有し、その一辺が約90cm又は約120cmである。
ファンハウジング1は、平面視で略正方形の外形と略円形の内周面を有する筒状部11と、その中心部に配置された平面視で略円形のベース部12と、複数本(例えば4本)の連結部13とからなる。なお、図1の平面図では連結部13が静翼として描かれているが、連結部13が単なる連結リブであってもよい。いずれの構造にも本発明を適用できる。筒状部11の平面視で略正方形の4隅には、ファンを電子機器の筐体に取り付けるためのボルトを挿入する4個の孔111が設けられている。
筒状部11の平面視で略円形の内周面112は、インペラ4の外周縁と所定の空隙を挟んで対向する略円筒状の内周面であり、インペラ4の回転によって軸方向に生ずる空気流が通過する風洞を構成している。なお、ファンハウジング1は、樹脂成形品に限らず、アルミニウムのダイカストにより成形してもよい。また、ファンハウジング1の筒状部11、ベース部12、及び連結部13は、樹脂の射出成形やアルミニウムのダイカストにより一体に形成される。
ファンハウジング1のベース部12には、軸方向先端側に開口部を有する略円筒状(中心軸AX)の軸受ハウジング121が立設されている。軸受ハウジング121の中には、モータ2(及びインペラ4)の回転軸21を回転自在に支持するスリーブ軸受22が装着されている。スリーブ軸受22は含油焼結合金で形成されたラジアル軸受であり、その外周面が軸受ハウジング121の内周面に固定されている。また、軸受ハウジング121の底面には金属製、セラミック製又は耐摩耗性に優れた樹脂製のスラスト板23が装着されており、回転軸21の基端側端面を回転自在に支持するスラスト軸受が構成されている。なお、中心軸AXに沿う方向(軸方向)において、ファンハウジング1のベース部12及び連結部13がある側を基端側と記し、その反対側を先端側と記す。
回転軸21の先端側には、インペラ4の中心部が固定されている。インペラ4は樹脂成形品であり、いわゆるインサート成形によって回転軸21がインペラ4の中心部に一体に固定されている。インペラ4は、回転軸21の周りの略円盤状の上面とその外周縁から軸方向基端側へ延びる略円筒状の周壁部からなるインペラカップ41を有し、その外周面から径方向外側に延びる複数枚の動翼42が周方向に並ぶように配列されている。インペラ4がモータ2によって回転駆動されると、中心軸AXに沿う方向の空気流が発生する。
インペラカップ41の中央部には回転軸21との接合部である円筒部43が形成され、その軸方向基端側には径方向に少し突出する略環状の抜け止め突起431が形成されている。また、インペラカップ41の内側には、略円筒状周壁部を有する金属製のロータホルダ(ロータヨークということもある)25が固定されている。ロータホルダ25もいわゆるインサート成形によってインペラカップ41の内側に一体に固定されている。
ロータホルダ25は、略円筒状の周壁部251と、その軸方向先端側から径方向内側へ延びる平面視略円形の開口を有する略環状の上面252を有する。周壁部251の内周面には、略円筒状のロータマグネット26の外周部が固定され、保持されている。ロータマグネット26は周方向にN極とS極が交互に現れるように磁化されている。
モータ2はステータとロータ(回転体に相当する)からなり、ロータは上記のロータマグネット26、ロータホルダ25、及び回転軸21を含んでいる。以下の説明において、モータ2のロータとインペラ4とが一体になったものをロータユニットという。また、ロータユニットを指して回転体ということもある。ステータは、ステータコア32とその極歯に巻回されたコイル31を含む。さらに、コイル31の電線端部が接続される回路基板35が設けられ、回路基板35には、ロータマグネット26の回転に伴う磁束の変化を検出するホール素子(又はホールIC)、その出力信号に基づいてコイル31への供給電流を制御するモータ駆動用IC等の回路部品が実装されている。なお、コイル31の電線端部は直接、又は導電ピン等を介して回路基板35の銅箔パターンに半田付けで接続されている。
ステータコア32は、中心軸AXを中心として周方向の複数箇所から径方向外側に伸びる複数(例えば4極)の極歯を有し、各極歯にコイル31が巻回されている。ステータコア32は複数枚の電磁鋼板が中心軸AXの方向に積層されたものであり、各電磁鋼板は、略環状の部分の外周から上記の極歯を構成する部分が径方向外側へ延びる形状を有している。略環状の部分が積層されて構成されるステータコア32の中央円筒部が、ファンハウジング1のベース部12の軸受ハウジング121の周囲に外嵌するようにして、ステータコア32を含むステータがファンハウジング1のベース部12に固定されている。
また、コイル31は、樹脂製の絶縁体であるインシュレータ33を介してステータコア32に巻回される。インシュレータ33は、軸方向先端側のインシュレータ33Dと軸方向基端側のインシュレータ33Pとに分かれており、両者が軸方向両側からステータコア32に被せられ、その上からコイル31が巻回されている。ステータコア32の各極歯の外周面は、電磁鋼板の径方向外側端面が露出しており、所定のギャップを隔ててロータマグネット26の内周面に対向している。
軸方向先端側のインシュレータ33Dの軸方向先端側の部分には、径方向内側へ延びる環状部が形成され、その内周縁331の内径は、インペラカップ41の円筒部43の軸方向基端側に形成された抜け止め突起431の外径よりも小さい。これにより、インシュレータ33Dの先端側部分が抜け止め突起431のストッパーを兼ねている。つまり、インシュレータ33Dの環状部の内周縁331とインペラカップ41の抜け止め突起431との係止によって、インペラ4等を含むロータユニットの軸方向先端側への移動(抜け)が規制される。このインシュレータ33Dについては、後で詳しく説明する。
次に、図3から図5に基づいて、本実施形態のロータユニットの構造、特に、インサート成形によって一体に固定されるインペラ4、ロータホルダ25及び回転軸21の構造について、詳細に説明する。図3は、図1におけるロータユニットを取り出して示す拡大断面図である。但し、図3において、インペラ4は本発明に関連するインペラカップ41を中心に示し、動翼42はインペラカップ41の近くの部分のみを示している。また、ロータマグネット26は破線の輪郭で示している。図4は、ロータユニットを軸方向基端側から見た下面図である。図5は、ロータユニットを軸方向先端側から見た上面図である。但し、図4及び図5において、動翼42の輪郭等を簡略化して描いている。
インペラ4は、樹脂の射出成形によって作製される。このとき、金属部品であるロータホルダ25及び回転軸21がいわゆるインサート成形によってインペラ4と一体に固定される。すなわち、ロータホルダ25及び回転軸21がインサート品としてインペラ4の射出成形金型にあらかじめセットされた後、溶融樹脂が射出成形金型に加圧注入される。樹脂が冷却され固化すると、ロータホルダ25及び回転軸21がインペラ4と一体に固定される。この後、ロータホルダ25及び回転軸21が一体化されたインサート成形品であるインペラ4が射出成形金型から取り外される。
インサート成形によってロータホルダ25及び回転軸21を射出成形金型内でインペラ4の成形時に一体に固定すれば、単品で樹脂成形されたインペラにロータホルダ及び回転軸を圧入、熱溶着、接着剤等の手段によって固定し、組み立てる場合と異なり、組み立て寸法のばらつきを抑えることができる。また、組み立て時に各部材に加えられる圧力に起因して各部材の変形が発生することもない。その結果、回転アンバランスの生じにくいロータユニットが得られる。
回転軸21の軸方向先端側におけるインペラカップ41(中央の円筒部43)との接合面には、例えばローレット加工による凹凸面が形成されている。図3に示すクロスハッチ領域211が、凹凸面の形成された領域である。回転軸21のインペラカップ41との接合面に凹凸面(ローレット溝)が形成されていることにより、インサート成形によってインペラカップ41と回転軸21とが固定されるときに、その締結力が強化されると共に、インペラの成形樹脂が冷却されて固化する際に両者の熱膨張率の差に起因する界面剥離や樹脂のクラックが発生しにくくなる。
また、回転軸21のインペラカップ41との接合面から軸方向基端側に少し離れた箇所、すなわち、図2におけるスリーブ軸受22の軸方向先端側の近傍において、回転軸21の外周面に環状溝212が形成されている。この環状溝212は、図2から分かるように、スリーブ軸受22の内周面と回転軸21との間に存在する潤滑油が回転軸21の表面に沿って軸方向先端側へ漏出することを防止する一種のシール手段として機能する。
図3に戻って、ロータホルダ25は略環状の上面252とその外周円から軸方向基端側へ延びる略円筒状の周壁部251からなり、さらに、周壁部251の軸方向基端側から径方向外側に少し突出する鍔部253を有する。この鍔部253は、例えばロータホルダ25を多段プレス加工によって作製する際の打ち抜き痕として形成される。なお、ロータホルダ25の上面252を略環状に形成し、その内側に大きな略円形開口を設けたことにより、ロータホルダ25の軽量化、ひいてはロータユニットの軽量化を図ることができる。
また、インペラ4のインペラカップ41は、中央の円筒部43から径方向外側へ延びる略円盤状の上面44とその外周縁から軸方向基端側へ延びる略円筒状の周壁部45を有する。周壁部45は更に、ロータホルダ25の周壁部251の外周面に密着した略円筒状の内側円筒部451と、軸方向先端側で内側円筒部451に接続され軸方向基端側へ近づくほど径方向外側へテーパ状に広がる外側テーパ円筒部452とからなる二重円筒形状を有する。
図3に示すように、インペラカップ41の上面44を形成する樹脂は、ロータホルダ25の略環状の上面252の表面(軸方向先端側の面)だけでなく、略環状の内側端面をも覆っている。これにより、インサート成形によるインペラカップ41(インペラ4)とロータホルダ25との固定が強固なものとなる。なお、インペラカップ41(インペラ4)とロータホルダ25との更に強固な結合状態を得るために、インペラカップ41の上面44を形成する樹脂が、ロータホルダ25の略環状の上面252の裏面(軸方向基端側の面)をも覆うようにしてもよい。
インペラ4のインペラカップ41は、前述のように、周壁部45が二重円筒形状である特徴を有する。すなわち、周壁部45は、ロータホルダ25の周壁部251の外周面に密着した略円筒状の内側円筒部451と、軸方向先端側で内側円筒部451に接続され軸方向基端側へ近づくほど径方向外側へテーパ状に広がる外側テーパ円筒部452とを有し、外側テーパ円筒部452の外周面から複数の動翼42が径方向外側へ延びている。
インペラカップ41の周壁部45が、内側円筒部451と外側テーパ円筒部452とからなる二重円筒形状を有することにより、金属製のロータホルダ25と樹脂製のインペラ4(インペラカップ41)との熱膨張率の差に起因して、ロータホルダ25に直接接触している内側円筒部451に冷却時の多少の変形が生じたとしても、その変形が外側テーパ円筒部452、ひいては複数の動翼42に伝わりにくい。したがって、インペラ4全体として変形が発生しにくい。また、樹脂が射出成形金型内に加圧注入される際の樹脂圧によってロータホルダ25に変形が生ずる可能性も低くなる。
なお、軸方向基端側へ近づくほど径方向外側へテーパ状に広がる外側テーパ円筒部452の形状は、ファンの吸い込み性能(空気の流量特性)を向上させる効果も有する。つまり、インペラ4の回転によって複数の動翼42が発生する軸方向先端側から軸方向基端側へ向かう空気流がテーパ状に広がる外側テーパ円筒部452に沿って円滑に流れ、インペラから剥離しにくくなる結果、上記のような効果が得られる。
また、インペラカップ41の周壁部45の内側円筒部451と外側テーパ円筒部452との間には、図4に示すように平面視略環状で、かつ、図3に示すように略三角形の断面形状を有する環状空間ASが形成されている。この環状空間ASには、内側円筒部451の外周面と外側テーパ円筒部452の内周面とを接続する複数のリブ46が周方向に略等間隔で形成されている。図4に示す例では、14個のリブ46が約25.7度の間隔で配置されている。
このように、内側円筒部451と外側テーパ円筒部452とを接続する複数のリブ46が配設されているので、インペラカップ41の変形(特に外側テーパ円筒部452の変形)が発生しにくくなり、必要な強度を確保することが容易になる。逆に言えば、必要な強度を確保しながら、内側円筒部451と外側テーパ円筒部452の肉厚を薄く、かつ、均一に成形することができる。これにより、成形時のいわゆるひけ等を回避することができる。なお、動翼42が接続された外側テーパ円筒部452の成形時のひけを回避する方法として、外側テーパ円筒部452の内周面の動翼42の根元に対応する箇所に、いわゆる肉盗み部を適切な深さで設けることが効果的である(図示は省略)。
前述のように、ロータホルダ25の周壁部251の軸方向基端側には、径方向外側に少し突出する鍔部253が形成されている。この鍔部253の外周面は、図3に示すように、インサート成形によってインペラカップ41の内側円筒部451を構成する樹脂で覆われている。このように鍔部253によるロータホルダ25の周壁部251の段部に沿ってインペラカップ41の内側円筒部451の軸方向基端側が密着するように段部を形成しているので、インサート成形によるインペラ4(インペラカップ41)とロータホルダ25との固定が一層強固なものとなる。また、プレス打ち抜き痕のような鍔部253の端面が樹脂で覆われることは、外観上、安全上等の観点からも好ましい。
なお、インペラカップ41の周壁部45の内側円筒部451と外側テーパ円筒部452との間に形成された環状空間ASは、バランス調整用錘の装着箇所として利用することができる。つまり、ロータユニットの回転アンバランスの測定結果に基づいて、環状空間ASの所定の周方向位置に、所定の大きさの錘を挿入する。環状空間の下方(軸方向基端側)から挿入した錘を奧(軸方向先端部)まで押し込んで固定すればよい。
また、別の錘装着箇所として、インペラカップ41の上面44に複数の凹部442が周方向に略等間隔で配設されている(図3及び図5参照)。回転アンバランスの測定結果に基づいて、所定の周方向位置の凹部442に、所定の大きさの錘を装着することによって、ロータユニットのバランス調整を行うことができる。また、上記の環状空間ASに錘を装着する調整方法と併用することにより、インペラ4の重心の軸方向位置を挟む両側の軸方向位置での二面バランス調整を行うことが可能である。
次に、インシュレータ33(軸方向先端側のインシュレータ33D)の特徴について、図6から図8を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施形態に係るインシュレータ33Dの概略形状を示している。図6(A)は、軸方向先端側から見たインシュレータ33Dの上面図であり、図6(B)は、図6(A)のB−AX−B’線に沿う展開断面図である。
また、図7は、インシュレータ33Dが嵌合する軸受ハウジング121の軸方向先端部を示している。図7(A)は軸方向先端側から見た軸受ハウジング121の軸方向先端部の上面図であり、図7(B)は図7(A)のB−AX−B’線に沿う展開断面図である。また、図8及び図9は、本発明の他の実施形態に係るインシュレータ33Dの概略形状を示す上面図である。
前述のように、複数枚の電磁鋼板が中心軸AXの方向(軸方向)に積層された構造のステータコア32(図2参照)には、軸方向両側からインシュレータ33D及び33Pが被せられ、その上からコイル31が巻回される。ステータコア32を軸方向から見ると、円環状部分の外周4箇所から径方向外側に腕部が延び、各腕部から径方向外側及び周方向両側に延伸部が延びている。腕部は電線がインシュレータを介して巻回されてコイル31が形成される部分であり、腕部及び延伸部が極歯に相当する。
このステータコア32の形状に対応するように、図6に示すインシュレータ33Dには、円環状部分332と、その外周4箇所から径方向外側に延びる腕部333と、各腕部333から径方向外側及び周方向両側に延びる延伸部334が形成されている。円環状部分332、腕部333及び延伸部334の周縁部から軸方向に延びる周壁335が形成され、周壁335がステータコア32の側面を覆うようになっている。ただし、延伸部334の周壁335は、径方向内側の周縁部のみに形成され、径方向外側の周縁部には形成されていない。これは、ステータコア32の各極歯の外周面を露出させてロータマグネット26の内周面に対向させるためである。
また、円環状部分332の内周側から軸方向先端側に突出するように側壁部336が形成され、その軸方向先端部から径方向内側へ環状部337が形成されている。この環状部337(及び側壁部336)は、図2から分かるように、軸受ハウジング121の軸方向先端側の開口を覆って、スリーブ軸受22から流れ出た潤滑油が軸受ハウジング121から軸方向先端側に飛散するのを防止する機能を有する。
図7(A)及び(B)に示すように、軸受ハウジング121の軸方向先端部122は、外側段差部123及び内側段差部124によって、軸方向基端側よりも肉薄に形成されている。また、インシュレータ33Dの環状部337の軸方向基端側の面(図6(B)では下面)には、中心軸AXを中心とする環状突起部338が形成され、環状突起部338と側壁部336との間に軸受ハウジング121の軸方向先端部122が係合するように構成されている。
また、軸方向先端部122には、周方向に長い嵌合突起125が外周面から径方向外側へ少し突出するように形成されている。嵌合突起125は、周方向に180度隔てて対向する2箇所に形成されている。そして、これらの嵌合突起に係合する周方向に長い嵌合孔339が、インシュレータ33Dの環状部337から側壁部336にかけて形成されている。ステータコア32の中央円筒部が軸受ハウジング121の周囲に外嵌するように、そして、インシュレータ33Dの環状部337及び側壁部336が軸受ハウジング121の軸方向先端部122に先端側から嵌合するようにして、ステータがファンハウジング1のベース部12に固定される際に、インシュレータ33Dの嵌合孔339と軸受ハウジング121の嵌合突起125とを嵌合させることにより、周方向の位置決めが行われる。
また、インシュレータ33Dの環状部337の内周縁331は、インペラカップ41の円筒部43の軸方向基端側に形成された抜け止め突起431と係合可能である。より具体的に説明すると、環状部337の内周縁331の内径は、抜け止め突起431の外径よりも少し小さい寸法となっている。軸受ハウジング121の内側にスリーブ軸受22が収容され、軸受ハウジング121の外側にステータコア32及びインシュレータ33Dを含むステータが固定された状態で、インペラ4に固定された回転軸21を軸方向先端側からスリーブ軸受22に挿入したときに、インペラ4の抜け止め突起431がインシュレータ33Dの環状部337を弾性変形させて(内周縁331の内径を広げて)通過し、両者が互いに係止する(図2参照)。この後、インペラ4の抜け止め突起431とインシュレータ33Dの環状部337の内周縁331との係止によって、インペラ4に固定された回転軸21の軸方向先端側への移動が規制される(抜け止め機能が働く)。
上記のように、インシュレータ33Dの環状部337にインペラ4の抜け止め突起431が係合する際に、あるいは、インペラ4の回転動作中に、インシュレータ33Dの環状部337に掛かる応力に起因して、インシュレータ33Dの環状部337にひび割れ等のダメージが発生するおそれがある。また、樹脂成形品であるインシュレータ33Dの寿命劣化に伴う環状部337の強度劣化を考慮する必要がある。あるいは、コスト低減等の目的で、インシュレータ33Dを形成する樹脂材料を変更する場合、例えば比較的強度が弱いPBTを樹脂材料として使用する場合等に、環状部337の強度の確保が重要になる。
また、特に、比較的大型(例えば90mm角、又は120mm)のファンに使用されるモータでは、インペラ4を含む回転体の重量が重くなり、インシュレータ33Dの環状部337に掛かる応力が大きくなる傾向がある。更に、前述のように、インサート成形によってインペラ4に回転軸21及びロータホルダ25が一体に固定された状態でインペラ4が樹脂成形される場合は、単独で樹脂成形されるインペラ4に比べて、樹脂の厚みが大きくなり、その分だけ回転体の重量が大きくなるので、やはり、インシュレータ33Dの環状部337に掛かる応力が大きくなる傾向がある。
上記のような環状部337に発生し得るひび割れ等のダメージは、嵌合孔339の周辺に発生しやすい。そこで、本実施形態のインシュレータ33Dでは、図6(A)及び(B)に示すように、嵌合孔339の延伸方向(周方向)に沿って延びる補強リブ341が環状部337の軸方向先端側の面(図6(B)では上面)に形成されている。これにより、インシュレータ33Dの環状部337の強度が補強リブ341によって補強され、インシュレータ33Dを形成する樹脂材料をコスト低減のために低強度のものに変更するような場合等に、環状部337に必要な強度の確保が容易になる。
また、図6(A)から分かるように、補強リブ341は、周方向に長い嵌合孔339の周方向両端より周方向に長く延びるように形成されている。これにより、補強リブ341による補強効果が高くなる。
なお、前述のようにインシュレータ33Dの環状部337の軸方向基端側の面(図6(B)では下面)に形成されている環状突起部338は、軸受ハウジング121の軸方向先端部122が係合するように設けられているが、この環状突起部338も環状部337の補強に貢献する。つまり、環状部337の軸方向先端側の面に形成された補強リブ341と軸方向基端側の面に形成された環状突起部338とが協働して環状部337を補強することができる。
次に、図8及び図9を参照し、本発明の他の実施形態に係るインシュレータ33Dについて説明する。図8(A)に示す実施形態のインシュレータ33Dでは、環状部337の軸方向先端側の面に形成された補強リブ341は、全周にわたって連続するように形成されている。これにより、補強リブ341による環状部337の補強効果が高くなる。
また、図8(B)に示す実施形態のインシュレータ33Dでは、周方向に離間して設けられた2個の嵌合孔339に対して、計4個の補強リブ341が周方向に離間するように形成されている。4個の補強リブ341のうちの2個は2個の嵌合孔339の延伸方向に沿って延びるように形成され、他の2個は嵌合孔339の形成されていない周方向箇所に形成されている。
また、図9(A)に示す実施形態のインシュレータ33Dでは、4個の嵌合孔339が周方向に離間して設けられ、これに対して2個の補強リブ341が周方向に離間するように形成されている。各補強リブ341は、2個の嵌合孔339をそれぞれカバーするように、それらの延伸方向に沿って形成されている。また、図9(B)に示す実施形態のインシュレータ33Dでは、嵌合孔339が1個だけ設けられ、これに対して2個の補強リブ341が周方向に離間するように形成されている。2個の補強リブ341のうちの1個が嵌合孔339の延伸方向に沿って延びるように形成され、他の1個は嵌合孔339の形成されていない周方向箇所に形成されている。
図8及び図9に例示したように、嵌合孔339の数は2つに限らず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、2つ以上の嵌合孔339が設けられる場合に、それらの周方向間隔は必ずしも一定である必要はない。もちろん、嵌合孔339の数及び位置に合わせて、軸受ハウジング121の軸方向先端部122に設ける嵌合突起125の数及び位置を変更する必要がある。そして、環状部337に設ける補強リブ341の数は、必ずしも嵌合孔339の数と一致している必要はない。補強リブ341の数が嵌合孔339の数より多くてもよいし、少なくてもよい。いずれの場合でも、環状部337に設けられた補強リブ341によって環状部337が補強され、必要な強度が容易に得られる効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明のモータ及びファンは、上記の実施形態に限らず種々の形態で実施することができる。例えば、インペラ4(インペラカップ41の円筒部43の軸方向基端側)に形成された抜け止め突起431は、実施形態に例示した略環状のものに限らず、例えば周方向に離間して設けられた複数の鉤(フック)状のものであってもよい。また、上記実施形態ではインシュレータ33Dの環状部337から側壁部336にかけて嵌合孔339が形成されているが、嵌合孔339がインシュレータ33Dの環状部337のみに形成されている場合にも本発明を適用することができる。また、上記の実施形態では軸流ファンを例に挙げて本発明を説明したが、本発明は軸流ファンに限らず、遠心ファンのような他の形式のファンのモータにも適用可能であり、更にはファン以外のモータにも適用可能である。
本発明の実施形態に係るファンの概略平面図である。 本発明の実施形態に係るファンの概略断面図である。 図1におけるロータユニットを取り出して示す拡大断面図である。 ロータユニットを軸方向基端側から見た下面図である。 ロータユニットを軸方向先端側から見た上面図である。 本発明の実施形態に係るインシュレータの概略形状を示す図である。 インシュレータが嵌合する軸受ハウジングの軸方向先端部を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るインシュレータの概略形状を示す上面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るインシュレータの概略形状を示す上面図である。
符号の説明
1 ファンハウジング
12 ベース部
121 軸受ハウジング
122 軸方向先端部
125 嵌合突起
21 回転軸
212 回転軸の環状溝
22 軸受
25 ロータホルダ
26 ロータマグネット
31 コイル
32 ステータコア
33(33D、33P) インシュレータ
331 内周縁
336 側壁部
337 環状部
338 環状突起部
339 嵌合孔
341 補強リブ
4 インペラ
41 インペラカップ
42 動翼
431 抜け止め突起

Claims (12)

  1. 略円筒状周壁部を有するロータホルダ、該ロータホルダの周壁部内周面に固定された略円筒状のロータマグネット、及び回転軸を含む回転体と、
    前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、
    軸方向先端側に開口部を有すると共に内部に前記軸受を収容する略円筒状の軸受ハウジングを含むベース部と、
    前記ベース部に固定されて前記ロータマグネットに対して径方向内側に対向するように配置され、前記ロータマグネットとの間で回転トルクを発生するステータとを備え、
    前記ステータは、磁性体のステータコアと、前記ステータコアに被せられた絶縁体のインシュレータと、前記インシュレータを介してステータコアに巻回されたコイルとを有し、
    前記インシュレータは、前記軸受ハウジングの前記軸方向先端部に先端側から嵌合する環状部及び側壁部を有し、
    前記軸受ハウジングの前記軸方向先端部には1又は複数の嵌合突起が形成され、前記嵌合突起に係合する1又は複数の嵌合孔が前記インシュレータの前記環状部に、又は前記環状部から前記側壁部にかけて形成されていると共に、前記環状部の軸方向先端側の面における前記嵌合孔の近傍に補強リブが形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記環状部の内周縁は、前記回転体に設けられた抜け止め突起と係合可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のモータ。
  3. 前記嵌合突起及び前記嵌合孔は周方向に長い形状を有し、前記補強リブが前記嵌合孔の延伸方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のモータ。
  4. 前記補強リブは、前記嵌合孔の周方向両端より周方向に長く延びるように形成されていることを特徴とする
    請求項3記載のモータ。
  5. 前記補強リブは、前記環状部の軸方向先端側の面において、全周にわたって連続するように形成されていることを特徴とする
    請求項4記載のモータ。
  6. 複数の前記補強リブが、前記環状部の軸方向先端側の面において、周方向に離間するように形成されていることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項記載のモータ。
  7. 前記インシュレータの環状部の軸方向基端側の面には環状突起部が形成され、前記環状突起部と前記側壁部との間に前記軸受ハウジングの軸方向先端部が係合するように構成されていることを特徴とする
    請求項1から6のいずれか1項記載のモータ。
  8. 前記軸受は含油焼結合金で形成されたスリーブ軸受であり、前記インシュレータの環状部が前記軸受ハウジングの軸方向先端側の開口を覆うように構成されていることを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1項記載のモータ。
  9. 前記スリーブ軸受の軸方向先端側の近傍において、前記回転軸の外周面に環状溝が形成されていることを特徴とする
    請求項8記載のモータ。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載のモータと、
    前記モータの回転体の一部としてのインペラカップ及び複数の動翼からなるインペラと、
    前記インペラの回転によって生ずる空気流が通過する風洞を構成し、前記ベース部と一体形成されたファンハウジングとを備えていることを特徴とするファン。
  11. 請求項2記載のモータと、
    前記モータの回転体の一部としてのインペラカップ及び複数の動翼からなる樹脂製のインペラと、
    前記インペラの回転によって生ずる空気流が通過する風洞を構成し、前記ベース部と一体形成されたファンハウジングとを備え、
    前記インペラカップの中心部に前記抜け止め突起が形成されていることを特徴とするファン。
  12. 前記インペラの樹脂成形の際に、前記インペラカップの中心部に前記回転軸が一体に固定され、かつ、前記インペラカップの内周面に前記ロータホルダが一体に固定されていることを特徴とする
    請求項11記載のファン。
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