JP2022042899A - ブラインド - Google Patents

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Kazuya Horiuchi
公利 阿久津
Kimitoshi Akutsu
匡芳 横山
Masayoshi Yokoyama
理恵 長谷川
Rie Hasegawa
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【課題】ヘッドボックスの前後方向幅をコンパクト化できる技術を提供する。【解決手段】ヘッドボックス2内に回転可能に収容され、スラット4を昇降移動するための昇降コード61が巻取り及び巻解き可能に連結された昇降ドラム241と、ヘッドボックス2内に回転可能に収容され、スラット4を回転する回転ドラム242と、回転ドラム242に対して一体回転可能に連結され、操作部により回転操作可能な第2駆動軸232とを備え、第2駆動軸232は、少なくとも一部が昇降ドラム241の真下を通過するように配置されていることを特徴とした。【選択図】図4

Description

本実施形態は、遮蔽材を有するブラインドに関する。
従来、この種のブラインドとしては、下記特許文献1に示されるものが知られている。この特許文献1に示されるブラインドは、ヘッドボックスに回転自在に軸支された回転軸と、回転軸を同軸に外嵌し回転軸と連動回転する一方、スラットを貫通して一端がボトムレールに係止された昇降コードの他端を係止し昇降コードを巻き付ける第1の巻取ドラムと、回転軸を同軸に外嵌し回転軸と連動回転する第2の巻取ドラムと、一端が第2の巻取ドラムに係止され第2の巻取ドラムに巻き付けられる一方、ヘッドボックスを貫通して他端がヘッドボックス外に垂下する引出コードとを備える。この引出コードは、ヘッドボックス内でスラットを傾動させる傾動軸に歯車を介して連結されて傾動軸を回転駆動できる中空の操作棒内を貫通し、下端から導出されている。
このようなブラインドによれば、操作棒下端から導出される引出コードを引き下げると、第2の巻取ドラムが回転すると共に回転軸が連動し、第1の巻取ドラムが昇降コードを巻取り、スラットを上昇させることができる。また、操作棒を回転すると歯車を介して傾動軸が回転し、スラットを傾動させることができる。
特開平08-232559号公報
しかしながら、上述した特許文献1記載のブラインドによれば、昇降ドラムの下方に配置された傾動軸がヘッドボックスの手前寄りに位置しており、これによって歯車の回転を傾動軸にダイレクトに噛み合わせで回転を伝達できるものの、昇降ドラムの手前に傾動ドラムが突出する配置となるためにヘッドボックスの前後方向幅が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ヘッドボックスの前後方向幅をコンパクト化できる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、ヘッドボックス内に回転可能に収容され、遮蔽材を昇降移動するための昇降コードが巻取り及び巻解き可能に連結された昇降ドラムと、前記ヘッドボックス内に回転可能に収容され、前記遮蔽材を回転する回転ドラムと、前記回転ドラムに対して一体回転可能に連結され、操作部により回転操作可能な駆動軸とを備え、前記駆動軸は、少なくとも一部が前記昇降ドラムの真下を通過するように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドボックスの前後方向幅をコンパクト化できる。
実施形態に係るブラインドを示す正面図である。 ヘッドボックスの内部構造を示す縦断面図である。 ヘッドボックスの内部構造を示す斜視図である。 図2に示されるA-A線断面図である。 中央に位置する昇降ドラム近傍のA-A線断面相当図である。 操作ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図2に示されるB-B線断面図である。 図2に示されるC-C線断面図である。 操作コードを引いた状態におけるC-C線断面相当図である。 図2に示されるD-D線断面図である。 操作コードを引いた状態におけるD-D線断面相当図である。 図2に示されるE-E線断面図である。 操作コードを引いた状態におけるE-E線断面相当図である。 実施形態に係るブラインドにおける、スラットが下限に位置する状態を示す側面図である。 実施形態に係るブラインドにおける、操作コードが引かれてスラットが上昇した状態を示す側面図である。 実施形態に係るブラインドにおける、操作コードから手を離した状態を示す側面図である。 実施形態に係るブラインドにおける、操作部材を回転させてスラットが傾動した状態を示す側面図である。 第1の変形例に係るブラインドにおけるB-B線断面相当図である。 第2の変形例に係るブラインドにおける昇降ドラム近傍の縦断面図である。 図19に示されるF-F線断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、遮蔽材としてスラットを備える横型ブラインドに本発明を適用した場合を例にとり説明を行う。なお、本実施形態においては、ブラインドが設けられた際の室内側の面を正面、室外側の面を背面、正面と背面とからなる方向を前後方向、ブラインドの長手方向を左右方向と称して以後説明を行う。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(全体構成)
先ず、本実施形態に係るブラインドの全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係るブラインドを示す正面図である。なお、この図においてはボトムレールが最下降位置まで下降され、スラットが水平、即ち全開状態にあるブラインドが示されている。また、図1においてはヘッドボックスのみ、その内部が示されている。
図1に示されるように、本実施形態に係るブラインド1は、ヘッドボックス2と、ヘッドボックス2内に設けられる操作ユニット3と、複数のスラット4と、ボトムレール5とを備える。
ヘッドボックス2は、複数のブラケット21を介して窓枠等に固定されており、両側面にヘッドボックスキャップ22が着脱自在に設けられている。ヘッドボックス2内には、第1駆動軸231及び第2駆動軸232と、3つの昇降ドラム241と、ここでは不図示の3つの回転ドラム242(図2参照)と、第1駆動軸231の回転を減速するブレーキ装置250と、第1駆動軸231の回転を拘束するストッパ装置260とが設けられている。
操作ユニット3は、ヘッドボックス2内の図中右側に設けられており、ヘッドボックス2から垂下する操作部材36の一端と係合する。この操作部材36が操作者により操作されることにより、操作ユニット3は第1駆動軸231及び第2駆動軸232を回転駆動する。
スラット4は、ヘッドボックス2とボトムレール5との間において、上下方向に複数配置されるようラダーコード62により支持されている。ラダーコード62は、一端が回転ドラム242に連結されてヘッドボックス2から垂下すると共に、他端がボトムレール5に連結され、スラット4を挟むようにその前方及び後方に配されてスラット4を個別に支持している。したがって、回転ドラム242の回転に応じて前方及び後方のラダーコード62が互いに上下方向に沿って相対移動することにより傾動し、スラット4は全閉、水平(全開)、または反全閉状態等に回転する。
ボトムレール5は、昇降ドラム241に巻取り及び巻解き可能に一端が連結された昇降コード61の他端と連結することにより、ブラインド1の最下端に位置するように吊り下げ支持されている。したがって昇降コード61が昇降ドラム241により巻取り及び巻解きがなされることで昇降移動し、当該昇降移動により複数のスラット4が昇降することとなる。
次に、図2~図5を用いて、上述した各駆動軸及び各ドラムの構成について説明する。図2は、ヘッドボックスの内部構造を示す縦断面図であり、図3はその斜視図である。図4は図2に示されるA-A線断面図であり、図5は中央に位置する昇降ドラム近傍のA-A線断面相当図である。
図2及び図3に示されるように、昇降ドラム241は、ヘッドボックス2内に設けられた昇降ドラム受け243に対して回転可能に収容されると共に、第1駆動軸231が貫通することにより当該第1駆動軸231と一体回転可能に連結されている。昇降ドラム受け243には、コード押さえ244が設けられており、当該コード押さえ244下方から昇降コード61が垂下するようにされている。以上の構成は3つの昇降ドラム241において同様であるが、図1に示されるように図中左側の昇降ドラム241についてはヘッドボックス2内の収容スペースの関係上、他の2つの昇降ドラム241とは逆向きに配置され、昇降コード61の巻方向も逆となっている。
第1駆動軸231の一端は操作ユニット3にまで達しており、後述する連動部材324に一体回転可能に連結されている。これにより連動部材324の回転に応じて第1駆動軸231を介して同方向に3つの昇降ドラム241が回転することとなる。なお、本実施形態においては、図4に示されるように昇降ドラム241は入力ドラム245を介して第1駆動軸231に連結されている。
回転ドラム242は、昇降ドラム受け243に組付けられた回転ドラム受け246に対して回転可能に収容されると共に、第2駆動軸232が貫通することにより当該第2駆動軸232と一体回転可能に連結されている。第2駆動軸232の一端は操作ユニット3にまで達しており、出力ギア341に一体回転可能に連結されている。出力ギア341は操作部材36を操作者が回転操作した場合にその駆動力を第2駆動軸232に伝達するものであり、第2駆動軸232は当該駆動力に応じて回転し、同方向に3つの回転ドラム242が回転することとなる。
図3及び図4に示されるように、本実施形態においては昇降ドラム241の真下を第2駆動軸232が通過するように配置、より具体的には、第1駆動軸231と第2駆動軸232との前後方向位置が同一となるように第1駆動軸231の鉛直下方に第2駆動軸232が配置され、これにより昇降ドラム241の真下に回転ドラム242が位置している。また、回転ドラム242は、昇降ドラム241と比較して小径に形成されているため、図4に示される前後方向における回転ドラム242の径の範囲L2は、同方向における昇降ドラム241の径の範囲L1内に位置している。
このように構成されることにより、ヘッドボックス2の前後方向において昇降ドラム241の範囲内に回転ドラム242を配置することができ、回転ドラム242の一部または全部が当該範囲外に位置するものと比較して、ヘッドボックス2の前後方向幅を小さくすることが可能となる。
図4に示されるように、操作ユニット3近傍、即ち図1中右端の昇降ドラム241から前後方向後方において垂下された昇降コード61は、回転ドラム242の後方を通過するように、回転ドラム受け246内に回転可能に設けられた後方ローラ247と当接して略屈曲することなく鉛直方向に延在する。これは、図1中左端の昇降ドラム241においても同様である。これら昇降ドラムを説明上、第1昇降ドラム241とも称することとする。一方、図5に示されるように、図1中中央の昇降ドラム241から垂下された昇降コード61は、前後方向後方側から前後方向前方側にかけて回転ドラム242上を跨ぐように配回され、回転ドラム242の前方を通過するように、回転ドラム受け246内に回転可能に設けられた前方ローラ248と当接して僅かに屈曲した後に鉛直方向に延在する。この昇降ドラムを説明上、第2昇降ドラム241とも称することとする。
このように構成されることにより、複数のスラット4を前後方向において昇降コード61で挟む形となるため、安定した昇降動作を実現できると共に、第1昇降ドラム241から垂下する昇降コード61は、略屈曲することがなくヘッドボックス2後方から垂下するため、負荷の発生を抑制することができる。また、第2昇降ドラム241から垂下する昇降コード61は、第1昇降ドラム241から垂下する昇降コード61よりも屈曲が生じるものの、屈曲抵抗を抑えて配回すことができる。したがって昇降コード61に対する負荷を軽減することができる。さらに、第2昇降ドラム241の昇降コード61は下方の回転ドラム242上を跨ぐように配回されるため、昇降コード61を回転ドラム242と干渉することなく当該ドラムの前方に配回すことができる。
なお、本実施形態においては、2つの第1昇降ドラム241間に第2昇降ドラム241が配置されているが、当然2つの第2昇降ドラム241間に第1昇降ドラム241を配置するようにしてもよい。
(操作ユニット3の構成)
次に、図1~図3及び図6~図9を用いて、上述した操作ユニット3の構成について説明する。図6は操作ユニットの内部構造を示す縦断面図であり、図7は図2に示されるB-B線断面図である。図8は図2に示されるC-C線断面図であり、図9は操作コードを引いた状態におけるC-C線断面相当図である。なお、図6においては説明上、操作コード361が図示されておらず、左側面から見た断面が示されている。
操作ユニット3は、操作コード361を引き下げ操作することによりボトムレール5と共にスラット4を昇降動作させるものである。例えば、ボトムレール5を降下させる際には、操作コード361が連結されたコード止め362(図1参照)を軽く引き下げることで一定速度を維持してボトムレール5と共にスラット4を最下降位置まで降下させることができる。また、最下降位置まで降下したボトムレール5を上昇させる際には、コード止め362を引き下げることでその引き下げた分だけボトムレール5と共にスラット4を上昇させることができる。その状態でコード止め362を離すとボトムレール5が停止した状態を維持しながら操作コード361のみが巻き取られ、その巻き取り後にもう一度引き下げることによりボトムレール5を再び上昇させることができる。
図2及び図3に示されるように、操作ユニット3は、本体ケース31a~31c内にプーリ321、ぜんまいバネ322、アダプタ323、及び連動部材324等からなる、第1駆動軸231を一方向にのみ回転するためのクラッチ機構と、出力ギア341及び中間ギア342等からなる、第2駆動軸232を回転駆動するための傾動機構とが内蔵され、操作部材36の一端が中間ギア342を回転駆動可能に係合している。
先ず、操作コード361に関する各種構成及び傾動機構の構成について説明する。
プーリ321は、図6及び図7に示されるように、本体ケース31aの固定軸311により相対回転可能に軸支されており、操作部材36の操作コード361が巻取り及び巻解き可能に連結されている。ぜんまいバネ322は、図8及び図9に示されるように、その一端がプーリ321に連結されると共に、他端が固定軸311に連結されており、操作コード361が巻き取られる巻取方向の付勢力をプーリ321に常時付与する。これにより操作コード361を操作者が引き下げると、図9に示されるように操作コード361がプーリ321から巻き解かれると共にプーリ321が回転し、当該回転に応じてぜんまいバネ322が縮径することとなる。
図7に示されるように、操作コード361は紐状に形成されており、上述したように一端がプーリ321に連結され、他端がプーリ321から垂下すると共に操作部材36内に挿入されてコード止め362に連結される(図1及び図14参照)。操作コード361は巻取方向に付勢されているものの、操作部材36が有する中空の操作棒363下端にコード止め362が当接するため、これ以上の操作コード361の巻取りが防止されている。なお、操作棒363下部は拡径され、操作部材36を操作者が操作する際に把持するための把持部となっており、コード止め362はこの把持部下端に当接することとなる。一方、コード止め362を操作棒363から引き離すように引き下げた後に手を離すと、ぜんまいバネ322により操作コード361が巻き取られ、コード止め362と操作棒363とが再度当接した状態となる。
図6及び図7に示されるように、操作部材36の操作棒363は、その上端部にジョイント部364を介してチルタ入力軸365と一体回転可能に連結されている。チルタ入力軸365は、ヘッドボックス2内において回転可能に支持され、上端部には所謂ウォームホイルである入力ギア366が設けられている。入力ギア366は、本体ケース31a,31b内に回転可能に軸支される所謂ウォームギアである中間ギア342に噛み合っている。中間ギア342は、その軸心が同じくウォームギアである出力ギア341の軸心(第2駆動軸232)より下方に且つ前方に位置して出力ギア341と噛み合っており、出力ギア341に回転力を伝達可能となっている。したがって操作棒363の回転は、ジョイント部364、チルタ入力軸365、入力ギア366に伝達し、その駆動力が中間ギア342及び出力ギア341を介して第2駆動軸232へ伝達する。
チルタ入力軸365内には、操作コード361が挿通される挿通孔367が設けられており、その上端には操作コード361を挿通孔367内に導入する導入口368が形成されている。導入口368は本体ケース31aと本体ケース31bとにより形成された開口に対向してこれと連通しており、当該開口と導入口368とを通過した操作コード361が挿通孔367内に導入される。本実施形態においてチルタ入力軸365は、導入口368、具体的にはその前後方向幅Wが操作コード361のプーリ321からの垂下位置における鉛直方向に位置するように配置されている。
以上の構成によれば、操作コード361は、プーリ321から垂下すると共に当該プーリ321に近接する近接部分361aが略鉛直方向に延在し、導入口368内に導入されることとなる。これによりコード止め362の引き下げ時、操作コード361がプーリ321から引き出される方向と操作コード361がプーリ321から垂下する方向とが略一致するため、操作コード361への負荷を従来と比較して軽減することができる。これは操作コード361がプーリ321に巻き取られる場合においても同様である。また、導入口368が操作コード361の垂下位置における鉛直方向に位置するため、操作コード361を導入口368に向けて配回すのみで操作コード361を略鉛直方向に導くことができる。さらに、操作コード361を略鉛直方向に延在させて導入口368内に導入するため、チルタ入力軸365を前後方向においてプーリ321に接近させるため、ヘッドボックス2前方におけるチルタ入力軸365の突出量を小さくすることができ、意匠性の向上を実現できる。
また、本実施形態においては昇降ドラム241の真下に第2駆動軸232を配置したため、チルタ入力軸365の入力ギア366を直接出力ギア341に噛み合わせると導入口368が操作コード361における垂下位置の鉛直方向に位置付けることができず、操作コード361を略鉛直方向に延在させて導入口368に導入させることが困難となり、延いては操作部材36内における操作コード361の屈曲抵抗が増大することとなる。しかしながら、入力ギア366と出力ギア341との間に中間ギア342を介在させ、且つ中間ギア342の軸心を第2駆動軸232より下方に位置付けることにより、入力ギア366を導入口368と共に垂下位置の鉛直方向に位置付けることができる。これにより操作コード361を鉛直方向に延在させて導入口368に導入させることが容易となり、操作部材36内における操作コード361の屈曲抵抗を軽減できる。
導入口368の上方における本体ケース31aの内壁面には、操作コード361の導入口368への導入角度を調整するために曲面に形成された案内面312が形成されている。案内面312は、図7に示されるように挿通孔367の内周面と連続性を有するように湾曲しており、これにより操作コード361が案内面312と当接することで当該コードを不要に屈曲させることなく挿通孔367内に挿通することができる。
また、チルタ入力軸365は、下端が上端よりも前後方向前方に位置するように鉛直方向に対して35°以下の傾斜角度Xで傾斜させることが好ましい。これによりジョイント部364内を通過して操作棒363内に導入する操作コード361の屈曲角度を小さくすることが可能となる。傾斜角度Xは、出力ギア341及び中間ギア342の占有スペースやチルタ入力軸365とスラット4との干渉を考慮すると、15°~25°の角度範囲内で傾斜させることがより好ましく、約20°の角度で傾斜させることが特に好ましい。なお、これら角度はスラット4の幅に応じて適宜設定することが好ましく、例えば上記角度はスラット幅25mm~35mmのものに適用するとよい。
次に、クラッチ機構の構成について説明する。図10は図2に示されるD-D線断面図であり、図11は操作コードを引いた状態におけるD-D線断面相当図である。図12は図2に示されるE-E線断面図であり、図13は操作コードを引いた状態におけるE-E線断面相当図である。
図12及び図13に示されるように、操作ユニット3は、クラッチ機構として上述したプーリ321、ぜんまいバネ322、アダプタ323、連動部材324の他に、中継軸325と、クラッチドラム326と、クラッチピン327と、ガイドワッシャ328と、カムドライブ329とを備える。
アダプタ323は、図10に示されるように、略円盤上に形成されており、中央部分にプーリ321の突起部321aが嵌合し、当該プーリ321と一体回転可能に連結している。中継軸325は、図7に示されるように一端が固定軸311に嵌入し、図12に示されるように他端がクラッチドラム326の中空部に嵌入してこれを相対回転不能に支持している。クラッチドラム326は、中空円筒状をなしており、その周壁にクラッチバネ330が嵌合している。クラッチピン327は、円柱状をなしており、径方向に沿って進退することにより連動部材324に対しプーリ321の回転の伝達/非伝達を行う。
ガイドワッシャ328は、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム326が貫通し、相対回転可能に支持されている。また、ガイドワッシャ328は、図12に示されるように、一方の面にクラッチピン327の進退動作を案内する突起328aを3組、カムドライブ329と一体回転するための突起328bを2組有している。
カムドライブ329は、図12に示されるように、中空円盤状をなしてその中空部にクラッチドラム326が貫通し、相対回転可能に支持されている。カムドライブ329は、アダプタ323の突起323aが挿通されてプーリ321と一体回転可能に係合すると共に、一方の面にクラッチピン327を進退移動させるカム面を有する突起329bと、ガイドワッシャ328の突起328bに当接可能な突起329cとが設けられている。カムドライブ329はガイドワッシャ328と互いに相対回転可能であるが、突起328bと突起329cとが当接した際には相対回転が規制される。連動部材324は、図2及び図3に示されるように本体ケース31c内において第1駆動軸231が相対回転不能に嵌合しており、図12に示されるようにクラッチピン327と係合可能に径内方向に突出する係合部324aが設けられている。
(クラッチ機構によるスラットの昇降動作)
以上のように構成された操作ユニット3の動作を説明する。先ず、図14~図16を用いて、操作コード361が引かれた際のクラッチ機構によるスラット4の昇降動作を簡単に説明する。図14は、本実施形態に係るブラインドにおける、スラットが下限に位置する状態を示す側面図である。図15は、操作コードが引かれてスラットが上昇した状態を示す側面図である。図16は、操作コードから手を離した状態を示す側面図である。
図14に示されるように、既にボトムレール5が最下降位置まで降下された状態においては、図12に示されるようにクラッチピン327が連動部材324の係合部324aと係合していない状態となっている。図15に示されるように、操作者が操作部材36のコード止め362を引き下げると、操作コード361が巻き解かれてプーリ321が回転する。続いて、プーリ321はアダプタ323を介してカムドライブ329と一体回転し始め、突起329bのカム面によりクラッチピン327が径外方向へ押し上げられ、連動部材324の係合部324aに係合する。当該係合時には、突起328bと突起329cとが当接し、図13に示される状態となる。これにより、プーリ321の回転が連動部材324を介して第1駆動軸231に伝達され、これらが一体的に回転するようになる。第1駆動軸231の回転に応じて昇降ドラム241が昇降コード61を巻き取ることにより、図15に示されるようにボトムレール5を上昇させることができる。
操作者がコード止め362の引き下げ操作を止めると、第1駆動軸231はボトムレール5の自重で下降方向に回転しようとするが、ストッパ装置260(図1参照)が作動して回転を停止する。コード止め362を引いた状態において手を離すと、ぜんまいバネ322の付勢力でプーリ321は逆方向に回転し、操作コード361が巻き取られる。この時、クラッチピン327に対するカムドライブ329の突起329bによる押し上げがなくなるが、クラッチピン327はガイドワッシャ328の突起328aに挟まれたままカムドライブ329とともに逆方向に回転し、ストッパ装置260によって停止している連動部材324の係合部324aによって押し下げられて係合が解除される。当該係合の解除によりプーリ321と連動部材324とは相対回転が可能となって、プーリ321のみが逆方向に回転する。したがって第1駆動軸231にはその逆回転が伝達することはなく、上昇したボトムレール5の位置は変わらない。
これにより、第1駆動軸231はストッパ装置260によって停止し、操作コード361がプーリ321に巻取られ、操作棒363下端にコード止め362が当接して図16に示される状態となる。操作者はこのような操作部材36のコード止め362の引き下げ操作を複数回繰り返すことにより、ボトムレール5と共にスラット4を最上昇位置まで上昇させることができる。一方、上昇したスラット4及びボトムレール5を下降させるには、操作者がコード止め362を引き、若干量操作コード361を引き出した状態において手を離すと、第1駆動軸231を介してストッパ装置260の停止が解除され、スラット4及びボトムレール5は自重によって下降する。このとき、第1駆動軸231の回転を減速するブレーキ装置250の作用によって、スラット4及びボトムレール5は減速されながら自重降下する。
(傾動機構によるスラットの傾動動作)
次に、図17を用いて、操作コード361が引かれた際の傾動機構によるスラット4の傾動動作を簡単に説明する。図17は、操作部材を回転させてスラットが傾動した状態を示す側面図である。
図17に示されるように、操作部材36の操作棒363を一方向に回転させると、そのジョイント部364、チルタ入力軸365、及び入力ギア366が同一の回転量で回転し、入力ギア366に噛み合う中間ギア342に対して、その駆動力が伝達される。駆動力は中間ギア342を介して出力ギア341に伝達し、当該ギアに連結された第2駆動軸232が回転することとなる。この第2駆動軸232の回転に応じて回転ドラム242が回転し、ラダーコード62を巻き取ることにより、スラット4が傾動(回転)する。一方、操作棒363を逆方向に回転させると、上記とは逆方向に第2駆動軸232が回転し、スラット4が逆方向に傾動する。
以上に説明した本実施形態によれば、第2駆動軸232は昇降ドラム241の真下に位置するため、回転ドラム242を昇降ドラム241の下方に位置させることができ、ヘッドボックス2の前後方向幅をコンパクト化することができる。
また、本実施形態によれば、プーリ321から垂下した操作コード361のプーリ321に近接する近接部分361aを略鉛直方向に延在させて操作部材36に導入することができるため、操作コード361の巻取り及び巻解き時における操作コード361に加わる負荷を軽減することができる。
<第1の変形例>
図18は、本実施形態の第1の変形例に係るブラインドにおけるB-B線断面相当図である。図18に示されるように、案内面312に対して相対回転可能なローラ312aを設けることが好ましい。ローラ312aが案内面312に設けられることにより、案内面312に対する操作コード361の接触距離(摺動距離)を低減できると共に、当該コードが案内面312摺動時にはローラ312aが回転するため、操作コード361に対する負荷をより一層低減することができる。
<第2の変形例>
図19は本実施形態の第2の変形例に係るブラインドにおける昇降ドラム近傍の縦断面図であり、図20は図19に示されるF-F線断面図である。図19に示されるように、回転ドラム242は、図2に示される回転ドラム242と比較して、軸方向(左右方向)において図中右側にオフセットされた状態で設けられており、一端が昇降ドラム受け243により相対回転可能に支持されている。
このように昇降ドラム241に対して回転ドラム242を左右方向に移動させることにより、昇降コード61と回転ドラム242との干渉を回避することができる。そのため、昇降コード61の配回しの自由度を増大することができ、例えば図20に示されるように昇降コード61をスラット4の前後方向中央に設けられた挿通孔41に挿通する形態とすることもできる。この場合、複数の昇降コード61をスラット4の前方及び後方に垂下する形態と比較して、前方及び後方ローラ247,248を設ける必要が無く、前後方向一方側から他方側にかけて配回される昇降コード61の屈曲を緩やかにすることができ、当該コードに対する負荷を軽減することができる。
なお、ここでは回転ドラム242の一端が昇降ドラム受け243により相対回転可能に支持されていると説明したが、回転ドラム受け246により支持するようにしてもよい。また、回転ドラム242を図中左側にオフセットしてもよい。
本発明は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
1 ブラインド
2 ヘッドボックス
4 スラット(遮蔽材)
232 第2駆動軸(駆動軸)
241 昇降ドラム
242 回転ドラム
31a~31c 本体ケース(ケース)
312 案内面(案内面)
312a ローラ
321 プーリ
342 中間ギア
36 操作部材(操作部)
361 操作コード
363 操作棒(操作部)
364 ジョイント部材
365 チルタ入力軸(操作部)
366 入力ギア
367 挿通孔
368 導入口
61 昇降コード

Claims (5)

  1. ヘッドボックス内に回転可能に収容され、遮蔽材を昇降移動するための昇降コードが巻取り及び巻解き可能に連結された昇降ドラムと、
    前記ヘッドボックス内に回転可能に収容され、前記遮蔽材を回転する回転ドラムと、
    前記回転ドラムに対して一体回転可能に連結され、操作部により回転操作可能な駆動軸と
    を備え、
    前記駆動軸は、少なくとも一部が前記昇降ドラムの真下を通過するように配置されている
    ことを特徴とするブラインド。
  2. 前記昇降ドラムの下方に前記回転ドラムが配置され、
    前記昇降ドラム及び前記回転ドラムは、ヘッドボックスの延在方向に亘って複数設けられ、
    前記複数の昇降ドラムのうち、第1昇降ドラムから垂下される昇降コードは、該ドラムの下方に位置する回転ドラムの後方を通過するように前記ヘッドボックスの後方側から垂下し、第2昇降ドラムから垂下される昇降コードは、該ドラムの下方に位置する回転ドラムの前方を通過するように前記ヘッドボックスの前方側から垂下する
    ことを特徴とする請求項1記載のブラインド。
  3. 前記第1昇降ドラムから垂下される昇降コードまたは前記第2昇降ドラムから垂下される昇降コードは、前後方向一方側から前後方向他方側にかけて前記回転ドラム上を跨ぐように配回され、前記ヘッドボックスの前後方向他方側から垂下する
    ことを特徴とする請求項2記載のブラインド。
  4. 操作コードが巻取り及び巻解き可能に連結され、該操作コードの操作により前記昇降ドラムを回転可能なプーリを更に備え、
    前記操作コードは、前記プーリから垂下すると共に該プーリに近接する近接部分が略鉛直方向に延在し、前記操作部内に導入される
    ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項記載のブラインド。
  5. 前記ヘッドボックス内に回転可能に軸支され、前記操作部に形成された入力ギアと噛み合うことにより該操作部の回転を前記駆動軸に伝達する中間ギアを更に備え、
    前記中間ギアの軸心は、前記駆動軸の軸心より下方に位置する
    ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項記載のブラインド。
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