JP2022042413A - 電力制御装置 - Google Patents

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Figure 2022042413000001
【課題】モーターに供給する電力の制御を精度よく行うことのできる電力制御装置を提供する。
【解決手段】電力制御装置10は、モーター20のコイルLmに対して電力を供給する直流電源DCと、スイッチングレギュレーター1および2と、コンデンサーCとを備えている。直流電源DCは、正圧電源DC1と負圧電源DC2とを含んでいる。スイッチングレギュレーター1および2の各々はスイッチS1~S5を含んでいる。スイッチS1は、正圧電源DC1の正極p1と入力端子TM1との間の電気的な接続を切り替える。スイッチS2は、負圧電源DC2の負極n2と入力端子TM1との間の電気的な接続を切り替える。スイッチS3は、入力端子TM1を接地電位とする。スイッチS4は、インダクターLrの他端を接地電位とする。スイッチS5は、インダクターLrの他端と出力端子TM2との間の電気的な接続を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力制御装置に関する。より特定的には、本発明は、モーターに供給する電力を制御する電力制御装置に関する。
モーター制御回路は、DCモーターなどのモーターに供給する電力を制御するために用いられる。従来のモーター制御回路は、インバーターを介して、直流電源からモーター磁力発生コイルに電力を供給する。従来のDCモーター制御回路は、モーターの位相、回転数、およびトルクなどの状態から、インバーター内部のスイッチのタイミングを制御する。
なお、下記特許文献1などには、モーターの制御に用いられる従来の双方向電力変換器が開示されている。
特開2020-80620号公報
近年のモーターの高回転数化に伴い、モーターに供給する電力の制御を精度よく行うことへの要求が高まっている。従来のモーター制御回路は、インバーターによってモーター磁力発生コイルに対して方形波の電圧を印加する。モーター磁力発生コイルを流れる電流は、モーター磁力発生コイル自身のインダクタンスの影響を受けるため、三角波となる。このため、モーター磁力発生コイルの実効電圧および実効電流の正確な検出が困難であった。その結果、モーターに供給する電力の制御を精度よく行うことができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、モーターに供給する電力の制御を精度よく行うことのできる電力制御装置を提供することである。
本発明の一の局面に従う電力制御装置は、モーターに供給する電力を制御する電力制御装置であって、モーターのコイルに対して電力を供給する直流電源と、第1の端子と、コイルの一端に電気的に接続された第2の端子と、第1の端子と第2の端子との間に電気的に接続されたインダクターとを含むスイッチングレギュレーターと、第2の端子と接地電位との間に電気的に接続されたコンデンサーとを備え、直流電源は、第1の端子に対して正電圧を印加するための正圧電源と、第1の端子に対して負電圧を印加するための負圧電源とを含み、正圧電源の負極および負圧電源の正極の各々は、接地電位に電気的に接続され、スイッチングレギュレーターは、正圧電源の正極と第1の端子との間の電気的な接続を切り替える第1のスイッチと、負圧電源の負極と第1の端子との間の電気的な接続を切り替える第2のスイッチと、第1の端子を接地電位とするための第3のスイッチと、インダクターの他端を接地電位とするための第4のスイッチと、インダクターの他端と第2の端子との間の電気的な接続を切り替える第5のスイッチとをさらに含む。
上記電力制御装置において好ましくは、スイッチングレギュレーターは複数であり、複数のスイッチングレギュレーターの各々の第2の端子は、コイルの一端に電気的に接続され、正圧電源は、複数のスイッチングレギュレーターの各々の第1の端子に対して正電圧を印加するためのものであり、負圧電源は、複数のスイッチングレギュレーターの各々の第1の端子に対して負電圧を印加するためのものである。
本発明によれば、モーターに供給する電力の制御を迅速かつ精度よく行うことのできる電力制御装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態におけるモーター装置100の構成を示す回路図である。 モーター20のコイルLmの構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第1の動作を示すタイミングチャートである。 図3における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。 本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第2の動作を示すタイミングチャートである。 図5における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。 本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第3の動作を示すタイミングチャートである。 図7における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。 本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第4の動作を示すタイミングチャートである。 図9における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
[モーター装置および電力制御装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態におけるモーター装置100の構成を示す回路図である。図2は、モーター20のコイルLmの構成を模式的に示す図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態におけるモーター装置100は、電力制御装置10(電力制御装置の一例)と、モーター20(モーターの一例)とを備えている。電力制御装置10は、モーター制御を行う電気回路である。電力制御装置10は、直流電源DCからモーター20のコイル(モーター磁力発生コイル)Lm(コイルの一例)に供給する電力を制御する。電力制御装置10は、コイルLmから直流電源DCに供給される回生電力をさらに制御してもよい。
モーター20は、直流電源DCから供給される電力により回転駆動される。モーター20は、たとえばDCモーターよりなっている。モーター20は、任意の種類のモーターであればよく、ステッピングモータなどであってもよい。モーター20は、コイルLmとコア材21とを含むステーター(図示無し)と、永久磁石を含むローター(図示無し)とを含んでいる。コイルLmはステーターのコア材21に巻き回されている。
電力制御装置10は、直流電源DCと、スイッチングレギュレーター1および2(スイッチングレギュレーターの一例)と、コンデンサーC(コンデンサーの一例)と、制御部11とを含んでいる。スイッチングレギュレーター1および2の各々は、入力端子TM1(第1の端子の一例)と、出力端子TM2(第2の端子の一例)と、インダクターLr(インダクターの一例)とを主に含んでいる。スイッチングレギュレーター1および2の各々の出力端子TM2は、コイルLmの一端に電気的に接続されている。スイッチングレギュレーター1および2の各々のインダクターLrの一端は、スイッチングレギュレーター1および2の各々の入力端子TM1に電気的に接続されている。
スイッチングレギュレーター1および2の各々は、双方向型昇降圧スイッチングレギュレーターである。すなわち、スイッチングレギュレーター1および2の各々は、直流電源DC(入力端子TM1側)からコイルLm(出力端子TM2側)へ電流を流す状態と、コイルLm(出力端子TM2側)から直流電源DC(入力端子TM1側)へ電流を流す状態とを切り替える双方向型の機構を有している。また、スイッチングレギュレーター1および2の各々は、直流電源DCが入力端子TM1に印加する電圧の絶対値Vdcよりも出力端子TM2の電位Voの絶対値が高くなるように変圧する昇圧の機構と、直流電源DCが入力端子TM1に印加する電圧の絶対値Vdcよりも出力端子TM2の電位Voの絶対値が低くなるように変圧する降圧の機構とを有している。
コイルLmは、電力制御装置10のスイッチングレギュレーター1および2の各々の出力端子TM2と接地電位との間に電気的に接続されている。接地電位は0Vの電位を有している。コイルLmは、図2(a)に示すように1つであってもよいし、図2(b)に示すように、複数であってもよい。
コイルLmが複数である場合、複数のコイルLm1およびLm2の各々は、スイッチングレギュレーター1および2の各々の出力端子TM2と接地電位との間に並列に接続されており、同一のコア材21に巻き回されていてもよい。コイルLmを複数とすることにより、コイルを流れる電流の合計値は増加する一方、1つ当たりのコイルに加わる電圧は半減する。これにより、高電圧回路の使用を回避することができる。
直流電圧DCは、コイルLmに対して電力を供給する。直流電源DCは、スイッチングレギュレーター1および2の各々の入力端子TM1に対して所定の電圧を印加する。直流電源DCは、正圧電源DC1(正圧電源の一例)と、負圧電源DC2(負圧電源の一例)とを含んでいる。正圧電源DC1および負圧電源DC2の各々は起電力Vdcを有している。正圧電源DC1の負極n1および負圧電源DC2の正極p2の各々は、接地電位に電気的に接続されている。正圧電源DC1の正極p1および負圧電圧DC2の負極n2の各々は、スイッチS1またはS2を介して入力端子TM1に電気的に接続されている。これにより、正圧電源DC1は、スイッチングレギュレーター1および2の各々の入力端子TM1に対して正電圧Vdcを印加することが可能となり、負圧電源DC2は、スイッチングレギュレーター1および2の各々の入力端子TM1に対して負電圧(-Vdc)を印加することが可能となる。直流電源DCがスイッチングレギュレーター1および2の各々の入力端子TM1に対して印加する電圧は、正電圧と負電圧との間で切り替え可能である。また直流電源DCは、回生電力を貯蔵可能なものであってもよい。
コンデンサーCは、スイッチングレギュレーター1および2の各々の出力端子TM2と接地電位との間に電気的に接続されている。コンデンサーCは、スイッチングレギュレーター1および2のスイッチ動作に伴う電気的雑音を低減し、電流を平滑化する。
制御部11は、モーター20のコイルLmに印加される実効電圧、モーター20の回転速度、ステーターと永久磁石(ローター)との相対位相もしくは相対速度、またはモーター20のトルクなどの、モーター20の回転状態を検知する。制御部11は、これらの検知結果に基づいて、スイッチングレギュレーター1および2の各々のスイッチのオンオフやパルスタイミングを制御する。制御部11は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、メモリー、およびタイマーなどを含むマイコンなどよりなっている。
制御部11は、直流電源DC(入力端子TM1側)からコイルLm(出力端子TM2側)へ電流を流す状態と、コイルLm(出力端子TM2側)から直流電源DC(入力端子TM1側)へ電流を流す状態とを周期的に切り替えることで、コイルLmを流れる電流の向きを周期的に変化させる。これにより、ステーターが発生する磁界は周期的に変化する。ステーターが発生する磁界とローターの永久磁石との相互作用により、ローターは回転する。
なお、スイッチングレギュレーターは、1つであってもよいし、複数であってもよい。スイッチングレギュレーターが複数である場合、複数のスイッチングレギュレーター1および2の各々は、直流電源DCとコイルLmとの間に並列に接続されている。複数のスイッチングレギュレーター1および2の各々の構成および動作は等価である。このため、以降の説明ではスイッチングレギュレーター1の構成および動作についてのみ説明する。
スイッチングレギュレーター1は、スイッチS1~S5(第1~第5のスイッチの一例)をさらに含んでいる。スイッチS1は、正圧電源DC1の正極p1と入力端子TM1との間に電気的に接続されている。スイッチS1は、正圧電源DC1の正極p1と入力端子TM1との間の電気的な接続を導通と切断との間で切り替える。スイッチS1は、正圧電源DC1から入力端子TM1への電力の供給(入力端子TM1への正電圧の印加)の有無を切り替える。
スイッチS2は、負圧電源DC2の負極p2と入力端子TM1との間に電気的に接続されている。スイッチS2は、負圧電源DC2の負極n2と入力端子TM1との間の電気的な接続を導通と切断との間で切り替える。スイッチS2は、負圧電源DC2から入力端子TM1への電力の供給(入力端子TM1への負電圧の印加)の有無を切り替える。
スイッチS3は、入力端子TM1およびインダクターLrの一端の各々と接地電位との間に電気的に接続されている。スイッチS3は、入力端子TM1およびインダクターLrの一端を接地電位とするためのものである。
スイッチS4は、インダクターLrの他端と接地電位との間に電気的に接続されている。スイッチS4は、インダクターLrの他端を接地電位とするためのものである。
スイッチS5は、インダクターLrの他端と出力端子TM2との間に電気的に接続されている。スイッチS5は、インダクターLrの他端と出力端子TM2との間の電気的な接続を導通と切断との間で切り替える。
[電力制御装置の動作]
続いて、本実施の形態における電力制御装置の動作について説明する。以降の動作は、直流電源DCからコイルLmに電力を供給し、モーターを回転駆動する際の動作である。以降の動作は、回生電力をコイルLmから直流電源DCに供給し、直流電源DCに貯蔵する際の動作であってもよい。
(1) スイッチングレギュレーター1が降圧レギュレーターとして機能する場合
入力端子TM1の電位Vinの絶対値よりも出力端子TM2の電位Voの絶対値が低い場合、スイッチングレギュレーター1は降圧レギュレーターとして機能する。
(1-1) 電力制御装置10が直流電源DCからコイルLmに向かう方向に電流を流すとき、電力制御装置10は次の第1の動作を行う。
図3は、本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第1の動作を示すタイミングチャートである。図4は、図3における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。なお、図4、図6、図8、および図10に示されている矢印は、電流の向きを示している。
図3および図4を参照して、制御部11は、時刻T1~T5を一周期pdとする制御を繰り返す。前周期の時刻T5は次周期の時刻T1と同一時刻である。周期pdの間、制御部11は、スイッチS2およびS4を常時オフし、スイッチS5を常時オンする。
時刻T1において、制御部11は、スイッチS3をオフにした状態でスイッチS1をオンする。これにより、図4(a)に示すように、正圧電源DC1の電圧Vdcが入力端子TM1に印加され(正圧供給)、直流電源DCからコイルLmに電流が流れる。インダクターLrにはエネルギーが蓄積される。出力端子TM2の電位Voは正の値で上昇し、電位Voの絶対値は増加する。
時刻T1の後の時刻T2において、制御部11は、スイッチS3をオフにした状態でスイッチS1をオフする。これにより、入力端子TM1には電圧は印加されず、インダクターLrに蓄積されたエネルギーは維持される。出力端子TM2の電位Voは高い状態で維持される。
時刻T2の後の時刻T3において、制御部11は、スイッチS1をオフにした状態でスイッチS3をオンする。これにより、図4(b)に示すように、インダクターLrの一端は接地電位とされる。インダクターLrに蓄積されたエネルギーは開放され、インダクターLrからコイルLmに電流が流れる。インダクターLrに蓄積されたエネルギーの減少によって出力端子TM2の電位Voは正の値で下降し、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T3の後の時刻T4において、制御部11は、スイッチS1をオフにした状態でスイッチS3をオフする。これにより、インダクターLrの一端は接地電位から遮断される。出力端子TM2の電位Voは低い状態で維持される。
(1-2) 電力制御装置10が、コイルLmから直流電源DCに向かう方向に電流を流すとき、電力制御装置10は次の第2の動作を行う。
図5は、本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第2の動作を示すタイミングチャートである。図6は、図5における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。
図5および図6を参照して、制御部11は、時刻T1~T5を一周期pdとする制御を繰り返す。前周期の時刻T5は次周期の時刻T1と同一時刻である。周期pdの間、制御部11は、スイッチS1およびS4を常時オフし、スイッチS5を常時オンする。
時刻T1において、制御部11は、スイッチS3をオフにした状態でスイッチS2をオンする。これにより、図6(a)に示すように、負圧電源DC2の電圧(-Vdc)が入力端子TM1に印加され(負圧供給)、コイルLmから直流電源DCに電流が流れる。インダクターLrにはエネルギーが蓄積される。出力端子TM2の電位Voは負の値で下降し、電位Voの絶対値は増加する。
時刻T1の後の時刻T2において、制御部11は、スイッチS3をオフにした状態でスイッチS2をオフする。これにより、入力端子TMには電圧は印加されず、インダクターLrに蓄積されたエネルギーは維持される。出力端子TM2の電位Voは負の値の絶対値が大きい状態で維持される。
時刻T2の後の時刻T3において、制御部11は、スイッチS2をオフにした状態でスイッチS3をオンする。これにより、図6(b)に示すように、インダクターLrの一端は接地電位とされる。インダクターLrに蓄積されたエネルギーは開放され、コイルLmからインダクターLrに電流が流れる。インダクターLrに蓄積されたエネルギーの減少によって出力端子TM2の電位Voは負の値で上昇し、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T3の後の時刻T4において、制御部11は、スイッチS2をオフにした状態でスイッチS3をオフする。これにより、インダクターLrの一端は接地電位から遮断される。出力端子TM2の電位Voは負の値の絶対値が小さい状態で維持される。
(2) スイッチングレギュレーター1が昇圧レギュレーターとして機能する場合
入力端子TM1の電位Vinの絶対値よりも出力端子TM2の電位Voの絶対値が高い場合、スイッチングレギュレーター1は昇圧レギュレーターとして機能する。
(2-1) 電力制御装置10が直流電源DCからコイルLmに向かう方向に電流を流すとき、電力制御装置10は次の第3の動作を行う。
図7は、本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第3の動作を示すタイミングチャートである。図8は、図7における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。
図7および図8を参照して、制御部11は、時刻T1~T5を一周期pdとする制御を繰り返す。前周期の時刻T5は次周期の時刻T1と同一時刻である。周期pdの間、制御部11は、スイッチS2およびS3を常時オフし、スイッチS1を常時オンする。
時刻T1において、制御部11は、スイッチS5をオフにした状態でスイッチS4をオンする。これにより、図8(a)に示すように、インダクターLrの他端は接地電位とされる。正圧電源DC1の電圧Vdcが入力端子TM1に印加され(正圧供給)、直流電源DCからインダクターLrに電流が流れる。インダクターLrにはエネルギーが蓄積される。また、インダクターLrと出力端子TM2との間の接続が遮断される。コイルLmには、コンデンサーCに蓄積した電荷の放出により、コンデンサーCからコイルLmへ向かう方向の電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは正の値で下降し、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T1の後の時刻T2において、制御部11は、スイッチS5をオフにした状態でスイッチS4をオフする。これにより、入力端子TM1には電圧は印加されず、インダクターLrに蓄積されたエネルギーは維持される。引き続き、コイルLmにはコンデンサーCに蓄積した電荷の放出により電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは正の値で下降し、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T2の後の時刻T3において、制御部11は、スイッチS4をオフにした状態でスイッチS5をオンする。これにより、図8(b)に示すように、正圧電源DC1の電圧Vdcが入力端子TM1に印加され、インダクターLrに蓄積したエネルギーが開放され、直流電源DCからコイルLmに電流が流れる。コンデンサーCには電荷が蓄積される。出力端子TM2の電位Voは正の値で上昇し、電位Voの絶対値は増加する。
時刻T3の後の時刻T4において、制御部11は、スイッチS4をオフにした状態でスイッチS5をオフする。これにより、インダクターLrに蓄積したエネルギーの開放が停止される。また、インダクターLrと出力端子TM2との間の接続が遮断される。コンデンサーCに蓄積した電荷の放出により、コンデンサーCからコイルLmへ向かう方向の電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは正の値で下降し、電位Voの絶対値は減少する。
(2-2) 電力制御装置10がコイルLmから直流電源DCに向かう方向に電流を流すとき、電力制御装置10は次の第4の動作を行う。
図9は、本発明の一実施の形態における電力制御装置10の第4の動作を示すタイミングチャートである。図10は、図9における時刻T1~T2および時刻T3~T4における電流の流れを模式的に示した図である。
図9および図10を参照して、制御部11は、時刻T1~T5を一周期pdとする制御を繰り返す。前周期の時刻T5は次周期の時刻T1と同一時刻である。周期pdの間、制御部11は、スイッチS1およびS3を常時オフし、スイッチS2を常時オンする。
時刻T1において、制御部11は、スイッチS5をオフにした状態でスイッチS4をオンする。これにより、図10(a)に示すように、インダクターLrの他端は接地電位とされる。負圧電源DC2の電圧(-Vdc)が入力端子TM1に印加され(負圧供給)、インダクターLrから直流電源DCに電流が流れる。インダクターLrにはエネルギーが蓄積される。また、インダクターLrと出力端子TM2との間の接続が遮断される。コイルLmには、コンデンサーCに蓄積した電荷の放出により、コイルLmからコンデンサーCへ向かう方向の電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは負の値で上昇し、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T1の後の時刻T2において、制御部11は、スイッチS5をオフにした状態でスイッチS4をオフする。これにより、入力端子TM1には電圧は印加されず、インダクターLrに蓄積されたエネルギーは維持される。引き続き、コイルLmにはコンデンサーCに蓄積した電荷の放出により電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは負の値で上昇しし、電位Voの絶対値は減少する。
時刻T2の後の時刻T3において、制御部11は、スイッチS4をオフにした状態でスイッチS5をオンする。これにより、図10(b)に示すように、負圧電源DC2の電圧(-Vdc)が入力端子TM1に印加され、インダクターLrに蓄積したエネルギーが開放され、コイルLmから直流電源DCに電流が流れる。コンデンサーCには電荷が蓄積される。出力端子TM2の電位Voは負の値で下降し、電位Voの絶対値は増加する。
時刻T3の後の時刻T4において、制御部11は、スイッチS4をオフにした状態でスイッチS5をオフする。これにより、インダクターLrに蓄積したエネルギーの開放が停止される。また、インダクターLrと出力端子TM2との間の接続が遮断される。コンデンサーCに蓄積した電荷の放出により、コイルLmからコンデンサーCへ向かう方向の電流が流れる。出力端子TM2の電位Voは負の値で上昇し、電位Voの絶対値は減少する。
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態において、直流電源DCから供給される電力はインバーターを介さずにコイルLmに供給される。コイルLmに印加される電圧は方形波ではなく、コンデンサーCにより平滑化された電圧となる。これにより、コイルLmを流れる電流が受けるコイルLm自身のインダクタンスの影響を低減することができ、コイルLmの実効電圧および実効電流を迅速かつ正確に検出することができる。また、インダクターLrのインダクタンスを低減することができるため、スイッチ素子の高速動作が容易になる。その結果、モーター20に供給する電力の制御を精度よく行うことができる。
また、コイルLmから直流電源DCに回生電力を供給する場合にも、コイルLmの回生電力はインバーターを介さずに直流電源DCに供給される。その結果、直流電源DCに供給する回生電力の制御も同様に精度よく行うことができる。
また、スイッチングレギュレーターによる昇降圧制御が可能となるため、インダクターLrにリアクトルコイルとしての機能を持たせることができ、直流電源DCの低圧化を図ることができる。
さらに、電力制御装置10が複数のスイッチングレギュレーターを含む場合には、次のような効果を得ることができる。近年のモーターの高出力化(高トルク化)に伴い、強い磁界を発生させるためにモーター磁力発生コイルには大電流を流す必要がある。このため、従来のモーター制御回路では、インバーターのスイッチ素子に要求される最大電圧および電流が増大していた。上述の実施の形態によれば、複数のスイッチングレギュレーターを並列に接続することにより、スイッチングレギュレーター内の一つのスイッチ素子に供給される最大電圧および電流を低減することができる。
[その他]
電力制御装置が出力する電圧は定電圧であってもよいし、ダイナミック変化するリファレンス電圧であってもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 スイッチングレギュレーター(スイッチングレギュレーターの一例)
10 電力制御装置(電力制御装置の一例)
11 制御部
20 モーター(モーターの一例)
21 コア材
100 モーター装置
C コンデンサー(コンデンサーの一例)
DC 直流電源(直流電源の一例)
DC1 正圧電源(正圧電源の一例)
DC2 負圧電源(負圧電源の一例)
Lm,Lm1,Lm2 コイル(コイルの一例)
Lr インダクター(インダクターの一例)
S1,S2,S3,S4,S5 スイッチ(第1~第5のスイッチの一例)
T1,T2,T3,T4,T5 時刻
TM1 入力端子(第1の端子の一例)
TM2 出力端子(第2の端子の一例)
n1,n2 正極
p1,p2 負極

Claims (2)

  1. モーターに供給する電力を制御する電力制御装置であって、
    前記モーターのコイルに対して電力を供給する直流電源と、
    第1の端子と、前記コイルの一端に電気的に接続された第2の端子と、前記第1の端子に電気的に接続された一端を含むインダクターとを含むスイッチングレギュレーターと、
    前記第2の端子と接地電位との間に電気的に接続されたコンデンサーとを備え、
    前記直流電源は、
    前記第1の端子に対して正電圧を印加するための正圧電源と、
    前記第1の端子に対して負電圧を印加するための負圧電源とを含み、
    前記正圧電源の負極および前記負圧電源の正極の各々は、接地電位に電気的に接続され、
    前記スイッチングレギュレーターは、
    前記正圧電源の正極と前記第1の端子との間の電気的な接続を切り替える第1のスイッチと、
    前記負圧電源の負極と前記第1の端子との間の電気的な接続を切り替える第2のスイッチと、
    前記第1の端子を接地電位とするための第3のスイッチと、
    前記インダクターの他端を接地電位とするための第4のスイッチと、
    前記インダクターの他端と前記第2の端子との間の電気的な接続を切り替える第5のスイッチとをさらに含む、電力制御装置。
  2. 前記スイッチングレギュレーターは複数であり、
    前記複数のスイッチングレギュレーターの各々の前記第2の端子は、前記コイルの一端に電気的に接続され、
    前記正圧電源は、前記複数のスイッチングレギュレーターの各々の前記第1の端子に対して正電圧を印加するためのものであり、
    前記負圧電源は、前記複数のスイッチングレギュレーターの各々の前記第1の端子に対して負電圧を印加するためのものである、請求項1に記載の電力制御装置。
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