JP2022042166A - エレベーターシステム、およびエレベーター装置の運行管理方法 - Google Patents

エレベーターシステム、およびエレベーター装置の運行管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】認証技術を用いたエレベーター装置の運行管理において精度の高い乗車予定人数の算出を行うことが可能なエレベーターシステムを提供する。【解決手段】建物に設置されたエレベーター装置と、エレベーター乗り場に設置された撮像部と、前記撮像部で撮像された利用者の認証を行い、認証された前記利用者の識別情報を含む利用者情報を抽出するセキュリティシステムと、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報に基づいて、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施し、前記予定乗車人数に基づいて前記エレベーター装置の運行を管理する管理制御システムとを備え、前記管理制御システムは、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を、一時的に保持し、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を既に保持している場合には、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施せずに、前記エレベーター装置の運行を管理するエレベーターシステムである。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターシステム、およびエレベーター装置の運行管理方法に関する。
個人認証技術を用いたエレベーター装置の運行管理を行うエレベーターシステムとして、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1には「カメラ制御システム6は、間欠撮影された監視カメラ61から入力した画像データ及び乗場カメラ62から入力した画像データに対して行う画像処理により、各階又はかご内における利用者の特徴量を検出し、利用者の人数を把握している。特徴量とは、例えば、利用者の色、顔認証結果、全身の形状、顔の形状、目、鼻、口の形状のいずれか又は組合せとした利用者の特徴を数値化した値である。そして、カメラ制御システム6は、この画像処理により予測したエレベーターの需要に応じた利用者情報(後述する図9及び図4に示す人数管理テーブル)を、群管理制御システム7に送信する。」と記載されている。
特開2019-23124号公報
しかしながら、エレベーターの乗車待ちをしている利用者は、監視カメラで撮影されることで搭乗予定人数に加算された後、エレベーターに搭乗する前に、監視カメラの画角から外れて再び監視カメラで撮影される場合がある。このような場合、上述したエレベーターシステムは、既に乗車人数に加算された利用者を、新たな利用者として再び搭乗予定人数に再加算してしまう。このため、精度の高い乗車予定人数の算出を行うことができず、エレベーターの運行効率の向上を妨げる要因となっていた。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、個人認証技術を用いたエレベーター装置の運行管理において精度の高い乗車予定人数の算出を行うことが可能なエレベーターシステム、およびエレベーター装置の運行管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、建物に設置されたエレベーター装置と、エレベーター乗り場に設置された撮像部と、前記撮像部で撮像された利用者の個人認証を行い、認証された前記利用者の識別情報を含む利用者情報を抽出するセキュリティシステムと、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報に基づいて、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施し、前記予定乗車人数に基づいて前記エレベーター装置の運行を管理する管理制御システムとを備え、前記管理制御システムは、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を、一時的に保持し、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を既に保持している場合には、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施せずに、前記エレベーター装置の運行を管理するエレベーターシステムである。
本発明によれば、個人認証技術を用いたエレベーター装置の運行管理において精度の高い乗車予定人数の算出を行うことが可能なエレベーターシステム、およびエレベーター装置の運行管理方法を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係るエレベーターシステムの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るエレベーターシステムにおける登録端末の設置箇所を説明する図である。 登録端末の撮像部で撮像される画像を示す図である。 第1実施形態に係るエレベーターシステムにおける利用者の顔画像の検出を説明するための図(その1)である。 図4の場合に登録端末の撮像部で撮像される画像を示す図である。 第1実施形態に係るエレベーターシステムにおける利用者の顔画像の検出を説明するための図(その2)である。 図6の場合に登録端末の撮像部で撮像される画像を示す図である。 第1実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャート(その1)である。 第1実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャート(その2)である。 第2実施形態に係るエレベーターシステムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るエレベーターシステムにおける登録端末の設置箇所を説明する図である。 第2実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャートである。 実施形態の変形例を説明する図である。
以下、本発明を適用した実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態においては、同様の構成要素には同一の符号を付し、同様の構成要素についての重複する説明は省略する。
≪第1実施形態≫
-エレベーターシステム-
図1は、本発明の第1実施形態に係るエレベーターシステム10の概略構成を示すブロック図である。以下、図1に基づき、必要に応じて他の図を参照しつつ、第1実施形態に係るエレベーターシステム10の構成を説明する。
この図に示すエレベーターシステム10は、個人認証技術を用いてエレベーター装置の運行管理を行うシステムであって、登録端末1、入出力制御システム2、セキュリティシステム3、エレベーター装置4、群管理制御システム7、およびゲート制御部8を備える。以下、これらの各構成要素の詳細を順に説明する。なお、ここでは、エレベーター装置4は、複数のエレベーター号機41a~41nを含むものとして説明を行う。
<登録端末1>
登録端末1は、エレベーターの利用者の行先階の登録と、利用者の個人認証を行うための端末装置である。図2は、第1実施形態に係るエレベーターシステム10における登録端末の設置箇所を説明する図である。図2を参照すると、登録端末1は、エレベーター乗り場400における乗り場ドア401の脇に設置されていることとする。エレベーター装置4が複数のエレベーター号機41a~41nを含み、エレベーター乗り場400に複数の乗り場ドア401がある場合には、登録端末1は、各乗り場ドア401の脇にそれぞれ設置されていてもよいし、エレベーター乗り場400に1つ設置されていてもよい。
このような登録端末1は、情報読取部1aと、行先階登録部1bと、報知部1cと、撮像部1dとを備える。これらは、一つの登録端末1に集約されている必要はなく、それぞれ独立に設けられていてもよく、種々の構成を採用することができる。以下、これらの構成要素を説明する。
[情報読取部1aおよび行先階登録部1b]
情報読取部1aは、利用者が行先階登録部1bから入力した行先階の情報を取り込み、利用者U(図2参照)が入力した行先階を登録する。行先階登録部1bは、例えばテンキー方式のものであって、利用者Uが行先階を入力する。行先階登録部1bの操作によって登録された行先階は、情報読取部1aによって読み取られて群管理制御システム7に送信される。
このような情報読取部1aと行先階登録部1bとは、行先階の登録装置を構成する。すなわち、このエレベーターシステム10は、以降に説明する撮像部1dで撮像された利用者Uの個人認証によって、利用者Uの行先階の登録がなされる。しかしながら、利用者Uは、行先階登録部1bを操作することによっても、個人認証による行先階とは別の階に、行先階を登録することが可能である。なお、情報読取部1aは、利用者Uが保持する情報記憶媒体100から、利用者Uの識別情報(以下、利用者IDと称する)を読み取る機能を有していてもよい。
[報知部1c]
報知部1cは、以降に説明する群管理制御システム7からの指示に基づいて、エレベーター号機41a~41nのうち利用者Uに割当てられた何れかを示す号機情報を報知する。この報知部1cは、例えば表示による報知を実施する。
[撮像部1d]
撮像部1dは、個人認証システムを構成する要素の一つであって、利用者Uを認証するための画像として、例えば顔画像を検出する。撮像部1dで検出された顔画像は、セキュリティシステム3に送信される。図3は、登録端末の撮像部で撮像された画像Pを示す図である。図3を参照すると、例えば登録端末1の撮像部1dで撮像される画角[Ag]内に、複数の利用者U1,U2が写り込む場合がある。この場合、撮像部1dは、撮像部1dに対する最前の利用者U1の顔画像を検出し、最前の利用者U1の顔画像のみをセキュリティシステム3に送信する。
ここで、先の図2を参照すると、エレベーター乗り場400の利用者U1,U2は、エレベーター乗り場400に乗りかごが到着するまでの間に、以下のように立ち位置が入れ替わる場合がある。このような場合、撮像部1dは、同一の利用者の顔画像を複数回にわたってセキュリティシステム3に送信する。
図4は、第1実施形態に係るエレベーターシステムにおける利用者の顔画像の検出を説明するための図(その1)であって、先の図2に示した利用者U1、U2の立ち位置が代わった図である。また図5は、図4の場合に登録端末の撮像部で撮像される画像Pを示す図である。この場合、登録端末1の撮像部1dで撮像される画角[Ag]内には、利用者U2のみが写り込む。したがって、撮像部1dは、利用者U2の顔画像を検出し、利用者U2の顔画像のみをセキュリティシステム3に送信する。
図6は、第1実施形態に係るエレベーターシステムにおける利用者の顔画像の検出を説明するための図(その2)であって、利用者U1、U2の立ち位置が再び代わった図である。また図7は、図6の場合に登録端末の撮像部で撮像される画像Pを示す図である。この場合、登録端末1の撮像部1dで撮像される画角[Ag]内には、再び最前に利用者U1が写り込む。撮像部1dは、最前の利用者U1の顔画像を再び検出し、利用者U1の顔画像を再びセキュリティシステム3に送信する。
以上のように、エレベーター乗り場400の利用者U1,U2は、乗りかごの到着待ちの間に、登録端末1に対しての立ち位置が入れ替わった場合、同一の利用者U1についての顔画像が、複数回にわたってセキュリティシステム3に送信されることになる。
以上の他にも、図2および図3に示した状態から、利用者U1,U2の前後関係が2回にわたって入れ代わった場合にも、同一の利用者U1についての顔画像が、複数回にわたってセキュリティシステム3に送信されることになる。
なお以上では、撮像部1dが、最前の利用者U1の顔画像を検出してセキュリティシステム3に送信する構成として説明したが、セキュリティシステム3において、最前の利用者U1の顔画像のみを取り込む構成であっても同様である。以下、利用者U1,U2を総称する場合を利用者Uと記す。
<入出力制御システム2>
入出力制御システム2は、エレベーターシステム10内の各部から送受信される各種信号の入出力を制御する。
<セキュリティシステム3>
セキュリティシステム3は、利用者Uが所持する情報記憶媒体100に登録された利用者IDに基づいて利用者Uの認証を行い、その結果をゲート制御部8に送信する。情報記憶媒体100は、例えばタグやカード等であることとする。またセキュリティシステム3は、撮像部1dで検出された利用者Uの顔画像に基づいて利用者の認証を行い、その結果を群管理制御システム7に送信する。このようなセキュリティシステム3は、入力情報受信部3a、入/退場者判定部3b、登録ID管理部3c、ゲート制御指示部3dを備える。また、セキュリティシステム3は、個人認証部3eおよびエレベーター情報送信部3fを備える。これらは次のようである。
[入力情報受信部3a]
入力情報受信部3aは、入出力制御システム2を通じて、ゲート制御部8の情報読取部8a、および登録端末1の撮像部1dからの入力情報を受信する。この入力情報は、ゲート制御部8の情報読取部8aが読み取った利用者ID、入場者検出信号、および退場者検出信号等を含む。さらにこの入力情報は、登録端末1の撮像部1dが検出した利用者の顔画像を含む。
[入/退場者判定部3b]
入/退場者判定部3bは、入力情報に含まれる入場者検出信号に基づいて、利用者Uがセキュリティゲート(図示省略)を通過して、エレベーター乗り場400(図2参照)を有する領域に入場しようとしていることを検出する。また、入/退場者判定部3bは、入力情報に含まれる退場者検出信号に基づいて、利用者Uがセキュリティゲートを通過してエレベーター乗り場400を有する領域から退場しようとしていることを検出する。
[登録ID管理部3c]
登録ID管理部3cは、入力情報に含まれる利用者IDの認証を行う。この登録ID管理部3cは、不図示の利用者情報テーブルを保持する。利用者情報テーブルは、利用者IDに対して、利用者Uが予め登録した情報を関連付けして格納するテーブルである。利用者IDに対して関連付けする情報は、各利用者Uの顔画像、利用者Uが予め登録した出発階、行先階、利用者属性等の情報が含まれていてもよい。また、利用者属性には、利用者が車椅子利用者であること、VIP等であることを示す特殊属性が含まれる。
登録ID管理部3cは、入力情報受信部3aで受信した利用者IDが、利用者情報テーブルに予め登録されている利用者IDと一致する場合に、その利用者IDを認証する。そそして、利用者情報テーブルの中から、認証された利用者IDに関連付けされた利用者情報のうちの必要な情報を抽出する。
[ゲート制御指示部3d]
ゲート制御指示部3dは、登録ID管理部3cにより利用者IDの認証が完了した後、入/退場者判定部3bが利用者の入場を判定するか、または入/退場者判定部3bが利用者の退場を判定した場合に、開指令信号又は閉指令信号(以下、「開閉信号」とも呼ぶ)を送信する。この開閉信号は、ゲート制御部8に送信される。
[個人認証部3e]
個人認証部3eは、入力情報受信部3aで受信した入力情報に利用者Uの顔画像が含まれている場合に、入力情報受信部3aで受信した顔画像の認証を行う。個人認証部3eは、登録ID管理部3cに保持された利用者情報テーブルを参照して顔画像Uの認証を行う。個人認証部3eは、入力情報受信部3aで受信した顔画像が、利用者情報テーブルに予め登録されている顔画像と一致する場合に、その顔画像を認証する。そして、利用者情報ゲーブルの中から、認証された顔画像に関連付けされた利用者ID、出発階、行先階、およびその他の必要な情報を抽出する。
なお、個人認証部3eは、入力情報受信部3aで顔画像を受信した場合には、その都度に受信した顔画像の認証を実施する。したがって、先に図2~図7を用いて説明したように、乗りかごの到着待ちをしている利用者U1,U2が、撮像部1dの画角[Ag]内に出入りする都度、または前後関係が入れ替わる都度に撮像部1dから送信される顔画像の認証を行う。
[エレベーター情報送信部3f]
エレベーター情報送信部3fは、個人認証部3eが抽出した利用者Uの利用者情報を、群管理制御システム7に送信する。群管理制御システム7に送信する利用者情報は、少なくとも利用者IDと、出発階、および行先階である。エレベーター情報送信部3fは、個人認証部3eが利用者情報を抽出する都度、すなわち乗りかごの到着待ちをしている利用者U1,U2が、撮像部1dの画角[Ag]内に出入りする都度、または前後関係が入れ替わる都度に、利用者情報を群管理制御システム7に送信する。
<エレベーター装置4>
エレベーター装置4は、複数のエレベーター号機41a~41nを含む。各エレベーター号機41a~41nは、号機制御装置42a~42nおよび乗りかご43a~43nを有している。号機制御装置42a~42nは、説明する群管理制御システム7による制御の下で乗りかご43a~43nの昇降、および乗りかご43a~43nに設けられたドアの開閉等を行う。図中では、号機制御装置42aを「A号機制御装置42a」と記載し、号機制御装置42nを「N号機制御装置42n」と記載する。以下の説明では、エレベーター号機41a~41nを区別しない場合には、「エレベーター号機41」と総称する。また、号機制御装置42a~42nを区別しない場合に「号機制御装置42」と総称する。また、乗りかご43a~43nを区別しない場合に「乗りかご43」と総称する。
<群管理制御システム7>
群管理制御システム7は、セキュリティシステム3において認証された利用者Uに、エレベーター号機41を割り当て、割当てられた号機毎にエレベーター号機41の運行を制御する。この群管理制御システム7は、運行管理制御系7a、学習系7b、および知能系7cを備える。これらは次のような構成である。
[運行管理制御系7a]
運行管理制御系7aは、セキュリティシステム3から送信された利用者情報と、登録端末1からの行先階の登録と、学習系7bから指示とに基づいて、利用者Uに適切なエレベーター号機41を割り当て、各エレベーター号機41の運行ルートを策定する。特に、この運行管理制御系7aは、同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避したエレベーター号機41の割り当てを実施する。このような運行管理制御系7aは、入力受付部7aa、認証ID照合部7ab、割り当て演算処理部7ac、割り当て号機報知指示部7ae、および呼び登録指示部7adを有する。これらは次のような構成である。
-入力受付部7aa-
入力受付部7aaは、セキュリティシステム3のエレベーター情報送信部3fから送信された利用者Uの利用者情報と、行先階登録部1bの操作によって登録された行先階を受け付ける。
-認証ID照合部7ab-
認証ID照合部7abは、入力受付部7aaで受け付けた利用者情報を、ここでの図示を省略した受付テーブルに保持する。受付テーブルに保持する利用者情報は、利用者IDと、利用者IDに関連付けされた利用者Uの出発階および行先階の情報である。認証ID照合部7abは、受付テーブルを参照し、入力受付部7aaで受け付けた利用者情報に含まれる利用者IDの照合を行う。さらに認証ID照合部7abは、予定乗車人数の加算処理、割り当て号機の抽出、利用者情報のキャンセルを実施する。
特に、この認証ID照合部7abは、同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避した処理を実施する。この認証ID照合部7abによって実施される処理の手順は、以降のエレベーター装置の運行管理方法において詳細に説明する。
-割り当て演算処理部7ac-
割り当て演算処理部7acは、セキュリティシステム3のエレベーター情報送信部3fから送信された利用者IDに対して、エレベーター号機41の割り当てを行う。この割り当て演算処理部7acによって実施される割り当て演算処理のタイミングは、以降のエレベーター装置の運行管理方法において詳細に説明する。
-呼び登録指示部7ad-
呼び登録指示部7adは、割り当て演算処理部7acにおいて、利用者に割り当てられたエレベーター号機41の号機制御装置42に対して、乗り場/行先階呼びの登録を指示する。この呼び登録指示部7adによって実施される呼び登録の指示のタイミングは、以降のエレベーター装置の運行管理方法において詳細に説明する。
-割り当て号機報知指示部7ae-
割り当て号機報知指示部7aeは、割り当て演算処理部7acにおいて利用者に割り当てられたエレベーター号機41を、登録端末1の報知部1cに報知させるための指示を行う。この割り当て号機報知指示部7aeによって実施される処理のタイミングは、以降のエレベーター装置の運行管理方法において詳細に説明する。
[学習系7b]
学習系7bは、エレベーター情報や行先階情報を含む運行データに基づいて、建物内においてのエレベーター装置の利用者の流れを表す交通流(人流とも呼ぶ)を学習し、学習結果(交通モード)を生み出す。また、学習系7bは、次に説明する知能系7cにより生成された運転プログラムから、現時点の交通モードに最適な運転プログラムを選択し、この運転プログラムに基づく運行制御を運行管理制御系7aに指示する。
[知能系7c]
知能系7cは、学習系7bの学習結果(交通モード)を用いて新しい交通モードを生成する。また知能系7cは、エレベーター運行のシミュレーションを実行することによって、建物内の交通需要、すなわち交通モードに応じた最適な運転プログラムを、交通モード毎に自動生成する。
<ゲート制御部8>
ゲート制御部8は、ここでの図示を省略したセキュリティ通過装置の動作を制御する。セキュリティ通過装置は、エレベーター乗り場400(図2参照)への利用者Uの入場を制限するためのもので、セキュリティゲートおよび表示灯を備えている。このようなセキュリティ通過装置の動作を制御するゲート制御部8は、情報読取部8a、ゲート開閉部8b、および表示灯制御部8cを備えている。
[情報読取部8a]
情報読取部8aは、利用者Uがセキュリティ通過装置を通過する際に、利用者Uが保持する情報記憶媒体100から利用者IDを読み取り、読み取った入出力制御システム2を通じてセキュリティシステム3に送信する。
[ゲート開閉部8b]
ゲート開閉部8bは、セキュリティシステム3のゲート制御指示部3dから受信した開指令信号に従って、セキュリティ通過装置のセキュリティゲートを開く制御を行う。そして、ゲート開閉部8bは、セキュリティゲートが開いて一定時間が経過した後、または情報読取部8aがゲート制御指示部3dから閉指令信号を受信した場合に、セキュリティゲートを閉じる制御を行う。
[表示灯制御部8c]
表示灯制御部8cは、セキュリティ通過装置に設けられている表示灯の点灯を制御する。表示灯制御部8cは、セキュリティシステム3のゲート制御指示部3dから受信した開指令信号に従って、セキュリティ通過装置に設けられた表示灯の点灯を制御する。一例として、表示灯制御部8cは、利用者Uに対して乗り場への入場を許可する場合には表示灯を緑色に点灯させ、利用者Uに対して乗り場への入場を許可しない場合には表示灯を赤色に点灯させる。
以上説明したエレベーターシステム10を構成する各制御部およびシステムは、計算機によって構成されている。計算機は、いわゆるコンピューターとして用いられるハードウェアである。計算機は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)やHDD(hard disk drive)のような不揮発性の記憶部、さらにはネットワークインターフェースを備えていてもよい。また、各制御部およびシステムは、一体化した計算機である必要はなく、独立したものであってよい。
-エレベーター装置の運行管理方法-
次に、以上のようなエレベーターシステム10によって実施される第1実施形態のエレベーター装置の運行管理方法を説明する。ここで説明するエレベーター装置の運行管理方法は、同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避する方法である。
図8は、第1実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャート(その1)であって、運行管理制御系7aにおいて実施される号機割り当ての手順を示す。また図9は、第1実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャート(その2)であって、運行管理制御系7aにおいて実施される利用者情報のリセット手順を示す。これらのフローチャートは、エレベーターシステム10が有するエレベーター装置の運行管理プログラムによって実施される。以下、図8および図9のフローチャートに沿って、先の図1および必要に応じて他の図を参照しつつ、第1実施形態のエレベーター装置の運行管理方法を説明する。
<号機割り当ての手順>
先ず図8のフローチャートに沿って、運行管理制御系7aにおいて実施される号機割り当ての手順を説明する。なお、このフローは周期的に繰り返されることとする。
[ステップS001]
先ず図8に示すステップS001において、入力受付部7aaは、利用者情報が入力されたか否かの判断を行う。利用者情報とは、セキュリティシステム3のエレベーター情報送信部3fから送信された情報である。入力受付部7aaは、利用者情報が入力された(YES)と判断した場合にはステップS002に進み、入力されていない(NO)と判断した場合には処理を終了させる。
[ステップS002]
ステップS002において、入力受付部7aaは、セキュリティシステム3のエレベーター情報送信部3fから送信された利用者情報を受信する。この利用者情報は、例えば、図2に示した例であれば、登録端末1に対して最前の利用者U1に関する利用者情報であって、セキュリティシステム3で顔認証された利用者U1の利用者IDと、利用者の出発階および行先階を含む。
[ステップS003]
次のステップS003において、認証ID照合部7abは、受信した利用者情報に含まれる利用者IDが、不図示の受付テーブルに既に登録済みであるか否かの照合を行う。認証ID照合部7abは、照合の結果、受付テーブルに利用者IDが登録されていない(NO)と判断した場合にはステップS004に進む。一方、認証ID照合部7abは、照合の結果、受付テーブルに既に利用者IDが既に登録済みである(YES)と判断した場合には、ステップS008に進む。
これにより、先に図2~図7を用いて説明したように、乗りかごの到着待ちをしている同一の利用者U1の重複する利用者情報が、セキュリティシステム3から運行管理制御系7aに送信され、入力受付部7aaで受信した場合には、ステップS008に進むことになる。
[ステップS004]
ステップS004において、認証ID照合部7abは、受信した利用者情報の登録を行う。ここでは、ステップS002において入力受付部7aaが受信した利用者情報(利用者Uの利用者IDと、出発階および行先階の行先階予約情報)を受付テーブルに登録し、次のステップS005に進む。
[ステップS005]
ステップS005において、認証ID照合部7abは、保持している乗車予定人数に対して1を加算する処理を行なう。
[ステップS006]
ステップS006において、割り当て演算処理部7acは、加算された乗車予定人数に基づいて、割り当て演算処理を実施し、ステップS004で登録した利用者IDに対して、エレベーター号機41のうちに何れかを割り当てる。なお、割り当て演算処理は、利用者の待ち時間と、各エレベーター号機41の乗車人数と、学習系7bからの指示とに基づいて実施される。
[ステップS007]
ステップS007において、呼び登録指示部7adは、ステップS006において割り当て演算処理部7acが割り当てたエレベーター号機41の号機制御装置42に対して、呼び登録の指令を行なう。この際、呼び登録指示部7adは、割り当て演算処理部7acが割り当てたエレベーター号機41の号機制御装置42に対して、ステップS004で新たに受付テーブルに登録した出発階および行先階を含む行先階予約情報を送信する。これにより、指令を受けたエレベーター号機41の号機制御装置42は、乗り場/行先階呼びの登録を行う。その後、ステップS009に進む。
[ステップS008]
一方、ステップS008は、ステップS003において、受付テーブルに利用者IDが既に登録済みである(YES)と判断して進んだステップである。このステップS008において、認証ID照合部7abは、エレベーター号機41の中から、前回のステップS006で既に同一の利用者IDに対して割り当てられたエレベーター号機41を抽出する。その後、ステップS009に進む。
[ステップS009]
ステップS009において、割り当て号機報知指示部7aeは、ステップS006において割り当て演算処理部7acが利用者に割り当てたエレベーター号機41を、登録端末1の報知部1cに報知させるための割り当て号機の案内の指示を行う。
以上により、同一の利用者U1に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避したエレベーター号機の割り当てを実施することができる。
<利用者情報のリセットの手順>
次に、図9のフローチャートに沿って、運行管理制御系7aにおいて実施される利用者情報のリセットの手順を示す。なお、このフローは周期的に繰り返されることとする。
[ステップS101]
先ず図9に示すステップS101において、認証ID照合部7abは、エレベーター乗り場400(例えば図2参照)に、何れかのエレベーター号機41が到着したか否かの判断を実施する。そして、到着した(YES)と判断した場合には、次のステップS102に進み、到着していない(NO)と判断した場合には処理を終了させる。
[ステップS102]
ステップS102において、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41が、行先階予約情報の登録を有しているか否かの判断を実施する。認証ID照合部7abは、例えば受付テーブルに登録された利用者情報を参照し、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報が受付テーブルに登録されている場合、行先階予約情報がある(YES)と判断して次のステップS103に進む。
一方、認証ID照合部7abは、例えば受付テーブルに登録された利用者情報を参照し、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報が受付テーブルに登録されていない場合には、行先階予約情報がない(NO)と判断して処理を終了させる。
[ステップS103]
ステップS103において、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41の号機制御装置42に、かご内行先階登録を指示する。これにより、到着したエレベーター号機41の号機制御装置42は、例えばエレベーターの乗りかご43内に設置された行先階表示を点灯させる。
[ステップS104]
ステップS104において、認証ID照合部7abは、リセット条件を満足しているか否かの判断を実施する。このリセット条件は、到着したエレベーター号機41の乗りかごに、そのエレベーター号機41が割り当てられた利用者が搭乗したと判断される条件が設定される。このようなリセット条件は、例えば到着したエレベーター号機41が、到着階において戸開したタイミング、または戸開後に戸閉じしたタイミングに設定される。認証ID照合部7abは、何れかに設定されたリセット条件を満足した(YES)と判断した場合に、ステップS105に進み、満足していない(NO)と判断した場合には、処理を終了させる。
[ステップS105]
ステップS105において、認証ID照合部7abは、受付テーブルに登録された利用者情報のうち、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報をリセットし、ステップS106に進む。
[ステップS106]
ステップS106において、認証ID照合部7abは、受付テーブルに登録された利用者情報のうち、ステップS105でリセットされた行先階予約情報に関連付けされた利用者IDをリセットする。
[ステップS107]
ステップS107において、認証ID照合部7abは、ステップS105でリセットされた行先階予約情報に割り当てたエレベーター号機41について、カゴ内利用者加算を実施し、利用者情報のリセット手順を終了させる。
これにより、この運行管理制御系7aは、図8を用いて説明した同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避した号機割り当ての処理を、その利用者がエレベーター号機41に乗り込むまでの待ちの間の適用とすることができる。このため、到着したエレベーター号機41に割り当てられた利用者Uが、そのエレベーター号機41に乗り込まない状態でエレベーター号機41が出発した場合であっても、運行管理制御系7aにおける利用者Uの利用者情報がリセットされる。このため、割り当てられたエレベーター号機41に乗り込まなかった利用者Uは、改めて登録端末1の撮像部1dで顔画像を検出させることにより、新たに割り当てられたエレベーター号機41に乗ることができる。
<第1実施形態の効果>
以上説明した第1実施形態によれば、個人認証技術を用いたエレベーター装置の運行管理において同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避することができるため、精度の高い乗車予定人数の算出を行うことが可能である。この結果、エレベーター装置の運行効率の向上を図ることが可能になる。
≪第2実施形態≫
-エレベーターシステム-
図10は、第2実施形態に係るエレベーターシステム10’の概略構成を示すブロック図である。この図に示す第2実施形態のエレベーターシステム10’が第1実施形態のエレベーターシステムと異なるところは、登録端末1に加えて、かご内登録端末1’が設けられているところにある。このため以下においては、かご内登録端末1’の構成と、かご内登録端末1’を設けたことによる相違点のみを説明し、第1実施形態のエレベーターシステムと同一の構成要素の重複する説明は省略する。
<かご内登録端末1’>
かご内登録端末1’は、エレベーターの利用者の行先階の登録と、利用者の個人認証を行うための端末装置である。図11は、第2実施形態に係るエレベーターシステムにおけるかご内登録端末1’の設置箇所を説明する図である。この図に示すように、かご内登録端末1’は、乗りかご43の内部に配置されていることとする。
このようなかご内登録端末1’は、情報読取部1aと、行先階登録部1bと、報知部1cと、かご内撮像部1d’とを備える。これらは、第1実施形態で説明した登録端末1を構成する各部と同様のものである。しかしながら、かご内登録端末1’は、少なくともかご内撮像部1d’を有していればよい。
かご内撮像部1d’は、個人認証システムを構成する要素の一つであって、乗りかご43内の利用者Uを認証するための画像として顔画像を検出する。かご内撮像部1d’で検出された顔画像は、セキュリティシステム3に送信される。セキュリティシステム3のエレベーター情報送信部3fは、かご内登録端末1’から送信された顔画像のうち、個人認証部3eで顔認証された利用者の利用者IDを、群管理制御システム7に送信する。この際、エレベーター情報送信部3fは、顔認証された利用者IDを、かご内登録端末1’が設けられたエレベーター号機と関連付けしたかご内利用者情報として、群管理制御システム7に送信する。
-エレベーター装置の運行管理方法-
次に、以上のようなエレベーターシステム10’によって実施される第2実施形態のエレベーター装置の運行管理方法を説明する。第2実施形態のエレベーター装置の運行管理方法のうち、運行管理制御系7aにおいて実施される号機割り当ての手順は、図8を用いて説明した第1実施形態における号機割り当ての手順と同様である。このため、以下においては、号機割り当ての手順の説明は省略し、運行管理制御系7aにおいて実施される利用者情報のリセット手順を説明する。
<号機割り当ての手順>
図12は、第2実施形態に係るエレベーター装置の運行管理方法を示すフローチャートであって、運行管理制御系7aにおいて実施される利用者情報のリセット手順を示す。以下、図12に基づいて、運行管理制御系7aにおいて実施される利用者情報のリセット手順を説明する。なお、このフローは周期的に繰り返されることとする。
[ステップS201]
先ずステップS201において、認証ID照合部7abは、エレベーター乗り場400(例えば図2参照)に、何れかのエレベーター号機41が到着したか否かの判断を実施する。そして、到着した(YES)と判断した場合には、次のステップS202に進み、到着していない(NO)と判断した場合には処理を終了させる。
[ステップS202]
ステップS202において、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41内に、カゴ内利用者を検出したか否かの判断を行う。この際、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41についてのかご内利用者情報が、入力受付部7aaで受信されたか否かによってこの判断を実施する。かご内利用者情報とは、かご内撮像部1d’で検出されて認証された顔画像の利用者IDと、かご内登録端末1’が設けられたエレベーター号機41とを関連付けした情報である。
認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41についてのかご内利用者情報が、入力受付部7aaで受信された場合に、かご内利用者を検出した(YES)と判断してステップS203に進む。一方、到着したエレベーター号機41についてのかご内利用者情報が、入力受付部7aaで受信されていない場合には、処理を終了させる。
[ステップS203]
ステップS203において、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41が、行先階予約情報の登録を有しているか否かの判断を実施する。認証ID照合部7abは、例えば受付テーブルに登録された利用者情報を参照し、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報が受付テーブルに登録されている場合、行先階予約情報がある(YES)と判断して次のステップS204に進む。
一方、認証ID照合部7abは、例えば受付テーブルに登録された利用者情報を参照し、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報が受付テーブルに登録されていない場合には、行先階予約情報がない(NO)と判断して処理を終了させる。
[ステップS204]
ステップS204において、認証ID照合部7abは、到着したエレベーター号機41の号機制御装置42に、かご内行先階登録を指示する。これにより、到着したエレベーター号機41の号機制御装置42は、例えばエレベーターの乗りかご43内に設置された行先階表示を点灯させる。
[ステップS205]
ステップS205において、認証ID照合部7abは、入力受付部7aaで受信されたかご内利用者情報が有する利用者IDが、乗り場で登録済みであるか否かの判断を実施する。この場合、認証ID照合部7abは、受付テーブルを参照し、入力受付部7aaで受信されたかご内利用者情報が有する利用者IDが、受付テーブルに登録されているか否かによって、この判断を実施する。
すなわち、かご内利用者情報が有する利用者IDが、受付テーブルに登録されていれば、その利用者IDは、乗り場に設けた登録端末1においての顔画像の検出に基づいて、既に受付テーブルに登録済みである。この場合、認証ID照合部7abは、乗り場で登録済みである(YES)と判断し、ステップS206に進む。一方、かご内利用者情報が有する利用者IDが、受付テーブルに登録されていなければ、その利用者IDは、乗り場に設けた登録端末1での顔画像の検出がなされておらず、乗り場で登録済みではない(NO)と判断し、ステップS208に進む。
[ステップS206]
ステップS206において、認証ID照合部7abは、受付テーブルに登録された利用者情報のうち、エレベーター号機41が到着した乗り場階を出発階とした行先階予約情報をリセットし、ステップS207に進む。
[ステップS207]
ステップS207において、認証ID照合部7abは、受付テーブルに登録された利用者情報のうち、ステップS206でリセットされた行先階予約情報に関連付けされた利用者IDをリセットする。
これにより、この運行管理制御系7aは、図8を用いて説明した同一の利用者に関しての重複する予定乗車人数の加算を回避した号機割り当ての処理を、その利用者がエレベーター号機41に乗り込むまでの待ちの間の適用とすることができる。
[ステップS208]
ステップS208において、認証ID照合部7abは、ステップS202において、カゴ内利用社を検出したエレベーター号機41に対して、保持された乗車予定人数に対して1を加算するかご内利用者加算を実施する。以上により、利用者情報のリセット手順を終了させる。
<第2実施形態の効果>
以上説明した第2実施形態によれば、利用者情報のリセット処理を、かご内撮像部1d’で検出した利用者Uの顔画像の認証に基づいて実施する構成である。このため、利用者情報のリセット処理は、利用者Uの実際の乗車に基づいて実施されることになる。したがって、第1実施形態の効果に加えて、さらに精度の高い乗車予定人数の算出を行うことが可能であり、エレベーター装置の運行効率のさらなる向上を図ることが可能になる。
≪変形例≫
図13は、実施形態の変形例を説明する図であって、エレベーターシステムにおける登録端末の設置箇所を説明する図である。この図に示すように、登録端末1は、乗り場ドア401の脇だけではなく、乗り場ドア401から離れた位置にも追加で設置されていてもよい。この場合の各登録端末1は、全て同様のものであってよく、各登録端末1で読み取られた情報および検出された顔画像は、セキュリティシステム3および群管理制御システム7において同様に取り扱われて処理される。またこのような登録端末1は、乗り場ドア401から離れた位置のみに配置されていてもよい。
このような変形例の構成であっても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。またこれらの変形例は、第1実施形態と組み合わせても良く、この場合には、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また以上説明した実施形態および変形例においては、エレベーター装置4が複数のエレベーター号機41を含む構成として説明した。しかしながら、本発明はエレベーター装置4が1台のエレベーター号機41のみを有する構成にも適用可能である。この場合、1台のエレベーター号機についての予定乗車人数を正確に算出したエレベーター装置の運行が可能である。
なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また上述した実施形態においては、エレベーターを利用する利用者の個人を認証するための例示としてカメラを利用した画像認証を挙げたが、本発明はこれに限定されることなく、利用者の個人の特徴を顔の形状の特徴点から抽出するものを対象とする。例えば、ToF(Time of Flight)センサから得られる距離データによって顔の窪みなどの特徴点から個人を認証する方式であってもよい。
1c…報知部、1d…撮像部、1d’…かご内撮像部、3…セキュリティシステム、4…エレベーター装置、7…管理制御システム、10…エレベーターシステム、41,41a~41n…エレベーター号機、43,43a~43n…乗りかご、400…エレベーター乗り場、U,U1,U”…利用者

Claims (9)

  1. 建物に設置されたエレベーター装置と、
    エレベーター乗り場に設置された撮像部と、
    前記撮像部で撮像された利用者の認証を行い、認証された前記利用者の識別情報を含む利用者情報を抽出するセキュリティシステムと、
    前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報に基づいて、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施し、前記予定乗車人数に基づいて前記エレベーター装置の運行を管理する管理制御システムとを備え、
    前記管理制御システムは、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を、一時的に保持し、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を既に保持している場合には、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施せずに、前記エレベーター装置の運行を管理する
    エレベーターシステム。
  2. 前記エレベーター装置は、複数のエレベーター号機を含み、
    前記管理制御システムは、前記加算された予定乗車人数と、前記利用者情報に含まれる前記利用者の出発階および行先階に基づいて、前記利用者に対して前記複数のエレベーター号機の割り当てを行う
    請求項1に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記エレベーター乗り場に、前記管理制御システムが割り当てたエレベーター号機を報知するための報知部を備え、
    前記管理制御システムは、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を既に保持している場合には、前記報知部において前回報知したエレベーター号機を、前記報知部に再び報知させる
    請求項2に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記管理制御システムは、所定のリセット条件を満足した場合に、前記利用者の利用者情報をリセットする
    請求項1~3のうちの何れか1項に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記管理制御システムは、前記利用者情報に含まれる前記利用者の出発階に到着したエレベーター号機が戸開した場合、または戸開した後に戸閉じし場合に、前記リセット条件を満足した判断する
    請求項4に記載のエレベーターシステム。
  6. 前記エレベーター装置を構成するエレベーター号機の乗りかご内にかご内撮像部を備え、
    前記管理制御システムは、前記かご内撮像部で前記利用者が撮像された場合に、前記リセット条件を満足した判断する
    請求項4に記載のエレベーターシステム。
  7. 前記エレベーター装置は、前記かご内撮像部を備えた複数のエレベーター号機を含み、
    前記セキュリティシステムは、前記かご内撮像部で撮像された利用者の認証を行い、認証された前記利用者の識別情報を含む利用者情報と、前記かご内撮像部が設けられたエレベーター号機とを関連付けた号機利用者情報として前記管理制御システムに送信し、
    前記管理制御システムは、前記号機利用者情報が有する前記利用者の識別情報を既に保持している場合に、前記リセット条件を満足した判断する
    請求項6に記載のエレベーターシステム。
  8. 前記管理制御システムは、前記号機利用者情報が有する前記利用者の識別情報を保持していない場合には、前記号機利用者情報が有するエレベーター号機の乗車人数を加算する処理を行う
    請求項7に記載のエレベーターシステム。
  9. 建物に設置されるエレベーター装置と、
    エレベーター乗り場に設置された撮像部と、
    前記撮像部で撮像された利用者の認証を行い、認証された前記利用者の識別情報を含む利用者情報を抽出するセキュリティシステムと、
    前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報に基づいて、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施し、前記予定乗車人数に基づいて前記エレベーター装置の運行を管理する管理制御システムとを備えたエレベーターシステムで実行されるエレベター装置の運行管理方法であって、
    前記管理制御システムが、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を、一時的に保持するステップと、
    前記管理制御システムが、前記セキュリティシステムで抽出された前記利用者情報を既に保持している場合には、前記エレベーター装置に対する予定乗車人数の加算を実施せずに、前記エレベーター装置の運行を管理するステップとを含む
    エレベーター装置の運行管理方法。
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