JP2022041866A - シール部材及びその製造方法、圧力調整機構、液体吐出ヘッド、並びに液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】環状の突起として形成された環状当接部(バルブ先端部501)を有する弾性部材(バルブ部407)と、ベース部材(レバー部503)によってシール部材を構成する。弾性部材は、環状当接部から延びる管状の被保持部505がベース部材に形成された環状溝によって保持されることによってベース部材に固定される。環状溝535の幅513よりも、環状溝535がベース部材の深さ方向に沿って被保持部505を保持している長さである保持長さ514の方を長くする。
【選択図】図18
Description
液体吐出装置は、吐出口から液体を吐出するものであり、液体吐出装置の一例として、吐出口からインクなどの記録液を用紙などの記録媒体に吐出して、記録媒体上に画像などを記録するインクジェット記録装置がある。図1は、記録媒体2に液体を吐出して記録媒体2上に記録を行うインクジェット記録装置として構成された液体吐出装置2000の概略構成を示している。液体吐出装置2000は、記録媒体2を搬送する搬送部1と、記録媒体2の搬送方向と略直交して相互に並列に配置された4本の液体吐出ヘッド3とを備えており、記録媒体2を搬送しながら液体吐出ヘッド3から液体を吐出するものである。4本の液体吐出ヘッド3は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色の記録液すなわちインクを吐出するものである。以下において、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色をまとめてCMYKとも称する。4色の液体吐出ヘッド3を備えることにより、この液体吐出装置2000は、記録媒体2へのフルカラー記録を行うことができる。後述するように各液体吐出ヘッド3に対しては、液体吐出装置2000での供給系、すなわち液体を収容する液体収容容器であるバッファタンク1003(図2、図3参照)及びメインタンク1006(図2、図3参照)が流体的に接続されている。また、それぞれの液体吐出ヘッド3には、その液体吐出ヘッド3に対して電力及び吐出制御信号を伝送する電気制御部が電気的に接続されている。
図2は、液体吐出装置2000に適用される第一循環形態を示す模式図である。第一循環形態では、液体吐出ヘッド3が、高圧側の第一循環ポンプ1001、低圧側の第一循環ポンプ1002、及びバッファタンク1003などに流体的に接続している。なお図2では、説明を簡略化するためにCMYKの各色の記録液のうちの一色の記録液が流動する経路のみを示しているが、実際には液体吐出装置2000には、ここで示す経路が液体吐出ヘッド3ごとに設けられる。サブタンクとしてのバッファタンク1003は、メインタンク1006に接続されるとともに、タンク内部と外部とを連通する大気連通口(不図示)を有し、記録液中の気泡を外部に排出することが可能である。バッファタンク1003は、補充ポンプ1005とも接続されている。補充ポンプ1005は、記録液を吐出しての記録や吸引回復など、液体吐出ヘッド3の吐出口から記録液を吐出(排出)することによって記録液が消費された際に、消費された分の記録液をメインタンク1006からバッファタンク1003へ移送する。
図3は、液体吐出装置2000に第二循環形態を示す模式図である。前述の第一循環形態との主な相違点は、圧力制御ユニット230を構成する2つの圧力調整機構230H,230Lが、その圧力制御ユニット230よりも上流側の圧力を、所望の設定圧を中心として一定範囲内の変動で制御する機構であることである。これに伴って、第二循環ポンプ1004は圧力制御ユニット230の下流側を減圧する負圧源として作用する。高圧側及び低圧側の第一循環ポンプ1001,1002は、液体吐出ヘッド3の上流側に配置され、圧力制御ユニット230が液体吐出ヘッド3の下流側に配置されている。
次に、液体吐出ヘッド3の構造について図5を用いて説明する。図5(a)は、液体吐出ヘッド3において吐出口が形成された面の側から見た斜視図であり、図5(b)は図5(a)とは反対方向から見た斜視図である。液体吐出ヘッド3は、その長手方向に直線上に配列(インラインに配置)される例えば16個の記録素子基板10を備えたライン形の液体吐出ヘッドであり、単色の記録液での記録を行うインクジェット方式のものである。液体吐出ヘッド3は、液体吐出装置2000との間で記録液の循環を行うために設けられる上述した液体接続部111のほかに、信号入力端子91及び電力供給端子92を備えている。信号入力端子91及び電力供給端子92は、液体吐出ヘッド3の両側に配置されている。これは、記録素子基板10に設けられる配線部で生じる電圧低下や信号伝送遅れを低減するためである。図2及び図3に示す循環形態では、液体吐出ヘッド3に1個の液体供給ユニット220が設けられ、液体供給ユニット2220に対して1個の圧力制御ユニット230が取り付けられていた。そして圧力制御ユニット230内に2つの圧力調整機構230H,230Lが設けられていた。しかしながら以下に説明する液体吐出ヘッド3は、2つの液体供給ユニット2220を備え、液体供給ユニット220ごとに、1個の圧力調整機構を備える圧力制御ユニット2230が設けられている。2つの液体供給ユニット2220は、液体吐出ヘッド3の長手方向の両端にそれぞれ設けられている。
図10(a)は、1つの吐出モジュール200を示した斜視図であり、図10(b)は、その分解図である。吐出モジュール200では、支持部材30の上に記録素子基板10が配置されている。記録素子基板10の吐出口列方向に沿った両辺部すなわち記録素子基板10の長辺部の各々には、複数の端子16(図11参照)が配置されている。これに伴い記録素子基板10と電気的に接続されるフレキシブル配線基板40も、1つの記録素子基板10に対して2枚配置されている。これは、1つの記録素子基板10に設けられる吐出口列数が例えば20列であり、端子16から記録素子までの最大距離を短くして記録素子基板10内の配線部で生じる電圧低下や信号遅れを低減するためである。支持部材30は、記録素子基板10を支持する支持体であるとともに、記録素子基板10と流路構成部材210とを流体的に連通させる流路連通部材である。支持部材30の液体連通口31は、記録素子基板10に設けられる全吐出口列を跨るように開口している。
記録素子基板10の構成について、図11を用いて説明する。図11(a)は、記録素子基板10の吐出口13が配される面の模式図であり、図11(b)は液体供給路18及び液体回収路19が形成されている部分を示す図であり、図11(c)は図11(a)の裏面にあたる側の平面図である。ここで図11(b)は、図11(c)において記録素子基板10の裏面側に設けられている蓋部材20を除去した状態を示している。記録素子基板10の吐出口13の下方にはエネルギー発生素子が設けられており、エネルギー発生素子によって記録液にエネルギーが与えられると、記録液が吐出口13から吐出され、記録が行われる。図11(b)に示すように、記録素子基板10の裏面には、吐出口列方向に沿って、液体供給路18と液体回収路19が交互に設けられている。端子16は、記録素子基板10の吐出口列方向に沿った両辺部に配置されている。吐出口列ごとに一組の液体供給路18と液体回収路19が設けられており、蓋部材20には、支持部材30の液体連通口31と連通する開口21が設けられている。
次に、図5から図11までを用いて説明した液体吐出装置2000における循環形態である第三循環形態について、図12を用いて説明する。図5から図11までを用いて説明した液体吐出装置2000の液体吐出ヘッド3では、共通供給流路211での記録液の流れの方向と共通回収流路212での記録液の流れの方向とが向かい合っている。図12に示す第三循環形態は、図3に示した第二循環形態を基本として、記録液の流れの方向の違いに応じて圧力制御ユニット2230の配置などを若干変更したものであり、基本的な動作としては第二循環形態と同じである。液体吐出ヘッド3は、液体吐出ヘッド3の長手方向の両端部に、それぞれ高圧側(H)と低圧側(L)の圧力制御ユニット2230を備えている。これらの圧力制御ユニット2230には、それぞれ1個の圧力調整機構が設けられている。記録液は、共通回収流路211または共通供給流路212を通過し、それぞれの圧力制御ユニット230に流入し、液体接続部111を介して第二循環ポンプ1004へと導かれる。
次に、本発明の実施の一形態の圧力調整機構について説明する。図13及び図14は、実施の一形態の圧力調整機構を示している。この圧力調整機構は、背圧型のものであって、図4から図11を用いて説明した液体吐出装置2000における圧力制御ユニット2230に設けられる圧力調整機構として好ましく用いられるものである。特にこの圧力調整機構は、上述の第二循環形態及び第三循環形態に適合したものである。図13(a)及び図13(b)は、それぞれ、圧力調整機構の外観の斜視図及び正面図であり、図14(a)は、図13(a)のA-A線に沿った圧力調整機構の断面図であり、図14(b)は圧力調整機構の動作を説明する断面図である。図13では、圧力調整機構を備える圧力制御ユニット2230が液体吐出装置2000の液体供給ユニット2220に取り付けられた状態で描かれている。
(F1+P1・S1)L1=(F2-(P2-P1)S2)L2 …(1)
(P1-P2)=R・Q …(2)
ここで、各パラメータが示す値は以下のとおりである:
P1:第一液体収納室401内の圧力(ゲージ圧)、
P2:第二液体収納室403内圧力(ゲージ圧)、
F1:負圧バネ411のバネ力、
F2:バルブバネ412のバネ力、
S1:押圧板404の受圧面積、
S2:バルブ部407の受圧面積、
L1:レバー部503の腕長さ1(軸408から押圧板接触部409までの長さ)、
L2:レバー部503の腕長さ2(軸408からバルブ部407までの長さ)、
R:バルブ部407と流出口410との間ギャップ413の流抵抗、
Q:液体の流量。
次に、バルブ406におけるバルブ部407とレバー部503について詳細に説明する。図18は、バルブ406の要部を拡大して示す図であって、図13(a)のB-B線での断面を示している。上述したようにバルブ406は本発明に基づくシール部材の一例であり、バルブ部407はシール部材での弾性部材に該当し、レバー部503はシール部材でのベース部材に該当する。バルブ406はレバー形状のものであり、バルブ406においてバルブ部407を除いた部分がレバー部503となる。バルブ部407はレバー部503に固定されている。図15及び図18に示すように、バルブ部407の一部であるバルブ先端部501は、流出口410の外周を囲むように環状の突起形状を有し、流出口410の周辺のギャップ形成面502との間でキャップ413を形成して可変の流抵抗を与える。流出口を流れる流量を非常に小さくするときは、流抵抗を極めて大きくする必要がありギャップ413を微小な隙間にしなければならない。しかし、ギャップ113を形成するバルブ先端部501及びギャップ形成面502に傾き、うねり、凹凸などがあると、両者が互いが当接したとしても隙間が残り、それ以上、ギャップ113を小さくすることが困難である。そのため本実施形態では、バルブ先端部501を柔軟な材料である弾性部材によって構成し、ギャップ形成面502の表面形状にバルブ先端部501をならわせるようにしている。これにより、ギャップ形成面502の表面の傾きやうねり、凹凸などを吸収することが可能になって、きわめて小さなギャップ513を形成することができる。環状の突起形状を有するバルブ先端部501は環状当接部の一例である。弾性部材であるバルブ部407の一部分であるバルブ先端部501を環状に設ける理由については後述する。
以上、本発明に基づくシール部材を、背圧型の圧力調整機構において背圧制御のために圧力損失調整を行うバルブに用いる場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。本発明に基づくシール部材は、減圧型の圧力調整機構や、さらには逆止弁などの各種の弁、封止を行うためのガスケットなどにも用いることできる。以下、本発明に基づくシール部材を減圧型の圧力調整機構においてバルブとして用いる場合を説明する。図22(a)は、減圧型の圧力調整機構を示す外観斜視図であり、図22(b)は図22(a)のD-D線での断面図である。ここで説明する減圧型の圧力調整機構は、例えば、図2に示した第一循環形態での圧力制御ユニット230において使用可能なものである。
次に、本発明に基づくシール部材の別の応用について説明する。本発明に基づくシール部材は、液体吐出装置において非使用時や待機時に液体吐出ヘッドを覆って吐出口からの記録液の蒸発を抑制するキャップ部材としても使用することができる。図24(a)は本発明に基づくシール部材によって構成されたキャップ部材の斜視図であり、図24(b)は図24(a)のF-F線での断面図である。液体吐出ヘッドにおいて吐出口が形成されている面に、環状に設けられた弾性部材516を当接させることにより、キャップ部材は液体吐出ヘッドを覆い、吐出口からの記録液の蒸発を抑制する。また、環状の弾性部材516によって囲まれた空間の内部をポンプによって減圧することにより、液体吐出ヘッドから記録液を吸引し、吐出口付近に存在する異物などを除去することも可能である。弾性部材516は、上述したようにしてベース部材515に固定されている。またキャップ部材では、弾性部材516に補強部517が設けられており、ベース部材515が補強部517の少なくとも一部も保持することによって、ベース部材515からの弾性部材516の脱落のおそれをより低くしている。このキャップ部材でも、ベース部材515からの弾性部材516の脱落を防ぎつつ、ベース部材515に対して剛性の高い材料を選択でき、その結果、キャップ部材の信頼性を高くすることができる。
407 バルブ部
410 流出口
413 ギャップ
501 バルブ先端部
503 ベース部材
504 側面
505 被保持部
513 環状溝の幅
514 保持長さ
535 環状溝
Claims (16)
- 環状の突起として形成された環状当接部を有する弾性部材と、
前記弾性部材が固定されるベース部材と、
を有し、
前記弾性部材は、前記環状当接部から延びる管状の被保持部が前記ベース部材に形成された環状溝によって保持されることによって前記ベース部材に固定され、前記環状溝の幅よりも、前記環状溝が前記ベース部材の深さ方向に沿って前記被保持部を保持している長さである保持長さの方が長く、
前記弾性部材は、前記環状当接部の外方に向かって前記環状当接部及び前記被保持部から延びる補強部を有し、前記補強部の少なくとも一部は前記ベース部材に形成された溝によって保持されていることを特徴とする、シール部材。 - 前記環状溝の1対の側面と前記弾性部材の前記被保持部とが直接接する、請求項1に記載のシール部材。
- 前記ベース部材及び前記弾性部材はいずれも樹脂材料からなり、前記ベース部材を構成する樹脂材料の成形収縮率の方が前記弾性部材を構成する樹脂材料の成形収縮率よりも小さい、請求項1または2に記載のシール部材。
- 前記保持長さは前記環状溝の幅の2倍以上である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシール部材。
- 前記環状溝に沿う点を通って当該点における前記環状溝の幅方向に延びる直線を含み前記ベース部材の前記深さ方向に平行な平面による、前記ベース部材の断面において、前記環状溝の1対の側面がなす角度は20°以下である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシール部材。
- 前記ベース部材において、前記環状溝の底部に前記ベース部材を貫通する貫通孔が設けられている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシール部材。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシール部材を製造するシール部材の製造方法であって、
金型内において前記弾性部材と前記ベース部材とを射出成形により一体に組立成形することを特徴とする、シール部材の製造方法。 - 前記弾性部材の成形に用いる前記金型に、ゲートから前記環状当接部に樹脂を流入させる樹脂導入口と、前記樹脂導入口から前記環状当接部の突起先端部につながる樹脂導入路とが設けられている、請求項7に記載のシール部材の製造方法。
- 前記突起先端部によって張られる平面に対して前記樹脂導入路が延びる方向がなす角は、前記平面と前記突起先端部での前記環状当接部の外面とがなす角よりも小さい、請求項8に記載のシール部材の製造方法。
- 前記平面に対して前記樹脂導入路が延びる方向がなす角は、30°以下である、請求項9に記載のシール部材の製造方法。
- 液体を収納し、外壁の少なくとも一部が可撓性フィルムで形成された液体収納室と、
前記液体収納室に連通する開口と、
前記可撓性フィルムの変位に応じて変位する押圧板と、
前記液体収納室を拡張させる方向に前記押圧板を付勢する第一付勢部材と、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシール部材と、
を有し、
前記シール部材は、前記押圧板の変位に応じて前記シール部材の前記弾性部材と前記開口との距離が変化して前記開口を流れる液体に対する流抵抗が変化するように配置され、前記液体収納室における液体の圧力が調整されることを特徴とする、圧力調整機構。 - 前記弾性部材によって前記開口を閉じる方向に前記シール部材を付勢する第二付勢部材をさらに備え、
前記液体収納室を拡張する方向に前記押圧板が変位したときに前記弾性部材が前記開口から遠ざかって前記液体収納室から前記開口を介して流出する液体に対する流抵抗が小さくなる、背圧型の圧力調整機構である、請求項11に記載の圧力調整機構 - 前記シール部材において、前記ベース部材はレバー形状に形成されるとともに軸を有して前記軸を中心として回動可能であり、前記軸から見て前記ベース部材の一端に前記弾性部材が設けられて他端において前記押圧板と当接し、
前記軸を中心とする回動によって前記弾性部材と前記開口との距離が変化する、請求項12に記載の圧力調整機構。 - 前記弾性部材によって前記開口を閉じる方向に前記シール部材を付勢する第二付勢部材をさらに備え、
前記液体収納室を拡張する方向に前記押圧板が変位したときに前記弾性部材が前記開口に近付いて前記液体収納室に前記開口を介して流入する液体に対する流抵抗が大きくなる、減圧型の圧力調整機構である、請求項11に記載の圧力調整機構 - 吐出口と、前記吐出口から液体を吐出するためのエネルギーを発生する記録素子と、前記記録素子を内部に備える圧力室と、を備える複数の記録素子基板と、
前記複数の記録素子基板と連通する一対の共通流路と、
前記一対の共通流路のうち一方の共通流路と他方の共通流路とを接続し、複数の前記圧力室と各々連通する複数の個別流路と、
前記一対の共通流路における各々の上流側又は下流側に接続され、互いに異なる圧力に設定される一対の請求項11乃至14のいずれか1項に記載の圧力調整機構と、
を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 液体を収容する液体収容容器と、
請求項15に記載の液体吐出ヘッドと、
前記一対の共通流路を含む循環経路に液体を循環させる循環機構と、
を有することを特徴とする液体吐出装置。
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