JP2022041853A - レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2022041853A
JP2022041853A JP2021051505A JP2021051505A JP2022041853A JP 2022041853 A JP2022041853 A JP 2022041853A JP 2021051505 A JP2021051505 A JP 2021051505A JP 2021051505 A JP2021051505 A JP 2021051505A JP 2022041853 A JP2022041853 A JP 2022041853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
cylinder
lens barrel
optical axis
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021051505A
Other languages
English (en)
Inventor
大介 伊藤
Daisuke Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2021039919A external-priority patent/JP2022041838A/ja
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2022041853A publication Critical patent/JP2022041853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/021Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses for more than one lens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/146Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having more than five groups
    • G02B15/1461Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having more than five groups the first group being positive
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/15Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective compensation by means of only one movement or by means of only linearly related movements, e.g. optical compensation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

【課題】カメラ本体に着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒を小型化しつつ、十分なズーム範囲を確保することが可能なレンズ鏡筒およびこれを備えたカメラを提供する。【解決手段】レンズ鏡筒100は、1群~7群ユニット21~27、略円筒状の直進筒11、略円筒状のカム筒12、略円筒状のズームリング32、ズーム駆動ピン33を備える。ズームリング32は、光軸OP方向に沿って形成された直進規制溝32cを有しており、ズーム操作を行う際に回転操作されると、メインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動することで直進筒11に対してカム筒12を光軸OP方向において前後に移動させる。駆動ピン33は、カム筒の外周面に径方向外側に向かって突出するように固定され、ズームリング32の回転操作をカム筒12に伝達するとともに、ズームリング32の直進規制溝32cと係合する。【選択図】図12A

Description

本開示は、カメラ本体に装着されるレンズ鏡筒およびこれを備えたカメラに関する。
カメラ本体に装着されるレンズ鏡筒は、光学系を支持する複数の枠体を備えている。複数の枠体に含まれる第1の枠体は、カム部材を有しており、第2の枠体は、カム部材が挿入された状態で摺動する案内溝を有している。
第1および第2の枠体が相対的に回転すると、カム部材が案内溝に案内され、両枠体が光軸方向に相対移動することで、沈胴式のレンズ鏡筒が実現される。
しかし、レンズ鏡筒に外力が作用すると枠体に外力が伝わり、カム部材や案内溝が破損するおそれがある。
そこで、カム部材および案内溝に加えて、枠体には補強突起および補強溝が設けられている。レンズ鏡筒に外力が作用しても、補強突起および補強溝でも外力を受けることができるので、カム部材および案内溝の破損を抑制することができる。
しかし、案内溝に加えて補強溝を枠体に設けることで、枠体の径を大きくしたり、あるいは、案内溝をコンパクトにしたりすることが必要となる。つまり、補強溝により設計の自由度が低下するおそれがある。
例えば、特許文献1には、強度の向上および設計の自由度を向上させるために、円周方向に間隔をあけて配置された5つの溝を有する第1枠と、その5つの溝にそれぞれ挿入された5つの突起を有する第2枠とを備えたレンズ鏡筒が開示されている。
特開2013-224973号公報 特開2014-48450号公報 特開2009-186529号公報
しかしながら、上記従来のレンズ鏡筒では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたレンズ鏡筒では、3つのカムフォロアと強度を向上させる2つの突出部を含む5つの突起が全て同じ第2枠体に設けられており、同様に、これらの5つの突起が挿入される5つの溝がすべて同じ第1枠体に設けられている。このため、レンズ鏡筒の設計の自由度が損なわれるおそれがある。
本開示の課題は、カメラ本体に着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒を小型化しつつ、十分なズーム範囲を確保することが可能なレンズ鏡筒およびこれを備えたカメラを提供することにある。
本開示に係るレンズ鏡筒は、カメラ本体に対して着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒であって、少なくとも1つ以上のレンズ群と、略円筒状の固定筒と、略円筒状のカム筒と、略円筒状のズームリングと、駆動ピンと、を備えている。略円筒状の固定筒は、径方向において突出するカム筒カムフォロアを有し、レンズ群を内周面側において保持する。略円筒状のカム筒は、レンズ群を光軸方向に移動させるために光軸方向に対して交差する方向に形成されカム筒カムフォロアと係合するカム溝を有し、カム筒カムフォロアとカム溝とが係合した状態で固定筒に対して相対回転させることで、レンズ群を光軸方向において移動させる。略円筒状のズームリングは、光軸方向に沿って形成された直進溝を有しており、ズーム操作を行う際に回転操作されると、カム筒カムフォロアがカム溝に沿って移動することで固定筒に対してカム筒を光軸方向において前後に移動させる。駆動ピンは、カム筒の外周面に径方向外側に向かって突出するように固定され、ズームリングの回転操作をカム筒に伝達するとともに、ズームリングの直進溝と係合する。
本開示に係るレンズ鏡筒によれば、カメラ本体に着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒において、小型化を図りつつ、十分なズーム範囲を確保することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係るレンズ支持機構を含むレンズ鏡筒がカメラ本体へ装着されたカメラの構成を示す全体斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の断面図。 図2のレンズ鏡筒がWide位置にある状態を示す断面図。 図2のレンズ鏡筒がTele位置にある状態を示す断面図。 図3AのWide位置における3,4,7群ユニットのカムフォロアがカム筒のカム溝に係合している状態を示す断面図。 図3BのTele位置における3,4,7群ユニットのカムフォロアがカム筒のカム溝に係合している状態を示す断面図。 図2のレンズ鏡筒に含まれるレンズ支持機構の直進筒の内周面側に配置された各群ユニットのカムフォロアが直進筒の溝に係合している状態を示す斜視図。 図5の直進筒とその外周面側に配置されたカム筒と各群ユニットのカムフォロアとのWide位置における位置関係を示す斜視図。 図5の直進筒とその外周面側に配置されたカム筒と各群ユニットのカムフォロアとのTele位置における位置関係を示す斜視図。 カム筒に設けられたサブカムフォロアが直進筒に設けられたサブカム溝に所定の隙間を介して係合した状態を示す断面図。 図7のX部分の拡大断面図。 図6Aのレンズ支持機構の外周面側に1群ユニットおよびベース枠が配置された構成を示す斜視図。 図9Aの構成の外周面側にズームリングが配置された構成を示す斜視図。 図9Bのズームリングの構成を示す斜視図。 図10のズームリングにその外周面側からズーム駆動ピンを取り付ける工程を示す斜視図。 図11のズーム駆動ピンがカム筒に固定された状態でWide位置に移行した構成を示す断面図。 図11のズーム駆動ピンがカム筒に固定された状態でTele位置に移行した構成を示す断面図。 図1のレンズ鏡筒がWide位置にある状態で、1群ユニットの略円筒状の本体部に形成されたズーム駆動ピン干渉回避用の切欠き部とズーム駆動ピンとの位置関係を示す斜視図。 図12Aのズームリング付近の構成を示す拡大図。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
本開示の一実施形態に係るレンズ支持機構10を含むレンズ鏡筒100について、図1~図14を用いて説明すれば以下の通りである。
(1)レンズ鏡筒100の構成
以下、図面を参照しつつ、本開示の一実施形態に係るレンズ支持機構10を含むレンズ鏡筒100の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るレンズ支持機構10を含むレンズ鏡筒100が、カメラ本体101に装着されて構成されるカメラ1を示す斜視図である。
レンズ鏡筒100は、図1に示すように、カメラ本体101に対して着脱自在に取り付けられた沈胴式のレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒100は、図2に示すように、主として、直進筒(固定筒)11、カム筒12、1群ユニット(レンズ群ユニット、第1レンズ枠)21、2群ユニット(レンズ群ユニット)22、3群ユニット(レンズ群ユニット)23、4群ユニット(レンズ群ユニット)24、5群ユニット(レンズ群ユニット)25、6群ユニット(レンズ群ユニット)26、7群ユニット(レンズ群ユニット)27、フォーカスリング31、ズームリング32およびベース枠40を備えている。
また、レンズ鏡筒100は、直進筒11およびカム筒12を含むレンズ支持機構10を備えている。なお、レンズ支持機構10の詳細な構成については、後段にて詳述する。
1群ユニット21は、直進筒11の外周面側に配置された略円筒状の部材であって、図2に示すように、光軸OP方向における被写体側の端部(第1端部)に1群レンズL1を保持している。1群ユニット21は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において最も被写体側へ配置されている。
1群ユニット21は、図2に示すように、略円筒状の本体部21aと、略円筒状の本体部21aの内周面に設けられたカムフォロア21bと、を有している。
1群ユニット21のカムフォロア21bは、略円筒状の本体部21aの内周面における被写体側の端部付近において、外周面から径方向内側に向かって突出するように設けられている。そして、カムフォロア21bは、直進筒11に形成された直進溝11d(図5参照)と、カム筒12に形成されたカム溝12d(図6A参照)とに係合しており、カム筒12の回転に伴って、1群ユニット21を光軸OP方向において前後に移動させる。
2群ユニット22は、直進筒11の内周面側に内包された略円環状の部材であって、図2に示すように、2群レンズL2を保持している。2群ユニット22は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において、1群ユニット21と3群ユニット23との間に配置されている。2群ユニット22は、図示しないネジを用いて、直進筒11の被写体側の端面に固定されている。
3群ユニット23は、直進筒11の内周面側に内包された略円環状の部材であって、図2に示すように、3群レンズL3を保持している。3群ユニット23は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において、2群ユニット22と4群ユニット24との間に配置されている。
3群ユニット23は、外周面から径方向外側に向かって突出するように設けられたカムフォロア23a(図4A参照)を有している。
4群ユニット24は、直進筒11の内周面側に内包された略円筒状の部材であって、図2に示すように、4群レンズL4を保持している。4群ユニット24は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において、3群ユニット23と5群ユニット25との間に配置されている。
4群ユニット24は、外周面から径方向外側に向かって突出するように設けられたカムフォロア24a(図4A参照)を有している。
5群ユニット25は、直進筒11の内周面側に内包された略円環状の部材であって、図2に示すように、5群レンズL5を保持している。5群ユニット25は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において、4群ユニット24と6群ユニット26との間に配置されている。5群ユニット25は、一端が4群ユニット24に取り付けられたガイドシャフト28(図7参照)によって、4群ユニット24に対して吊られた状態で取り付けられている。
6群ユニット26は、直進筒11の内周面側に内包された略円環状の部材であって、図2に示すように、6群レンズL6を保持している。6群ユニット26は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において、5群ユニット25と7群ユニット27との間に配置されている。6群ユニット26は、5群ユニット25と同様に、図示しないガイドシャフトによって、4群ユニット24に対して吊られた状態で取り付けられている。
7群ユニット27は、直進筒11の内周面側に内包された略円環状の部材であって、図2に示すように、7群レンズL7を保持している。7群ユニット27は、レンズ鏡筒100の光軸OP方向において最も被写体側とは反対側の像面側へ配置されている。
7群ユニット27は、外周面から径方向外側に向かって突出するように設けられたカムフォロア27a(図4A参照)を有している。
ここで、1~7群ユニット21~27に保持された1群~7群レンズL1~L7は、光軸OPを中心軸として、被写体側からこの順で配置されている。そして、レンズ鏡筒100は、後述するズームリング32の回転操作によって、図3Aに示すWide位置と図3Bに示すTele位置との間において、光軸OP方向に沿って1,3~7群ユニット21,23~27を前後に移動させる。
すなわち、ベース枠40が、ズームリング32の内周側に配置されており、光軸OPを中心としてズームリング32を回転可能に支持する。
このため、レンズ鏡筒100は、ベース枠40の外周面に回転可能な状態で取り付けられたズームリング32が回転されると、ズームリング32の回転に伴ってカム筒12が回転するように構成されている。レンズ鏡筒100は、カム筒12が回転すると、1,3~7群ユニット21,23~27が、光軸OP方向において前後に駆動される。
1群・3群・4群・7群ユニット21,23,24,27は、図4Aに示すように、カム筒12に形成された複数のカム溝に対してそれぞれ係合する複数のカムフォロア(カムフォロア21b,23a,24a,27a)を有している。また、1群ユニット21のカムフォロア21bは、直進筒11に形成された直進溝11dに対して係合する。また、3群・4群・7群ユニット23,24,27のカムフォロア23a,24a,27aは、直進筒11に形成された直進溝11eに対して係合する。
さらに、1群ユニット21のカムフォロア21bは、カム筒12に形成されたカム溝12dに対して係合する。また、3群・4群・7群ユニット23,24,27のカムフォロア23a,24a,27aは、カム筒12に形成されたカム溝12e,12f,12gに対して係合する。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、1群・3群・4群・7群ユニット21,23,24,27は、図4Aに示すWide位置と図4Bに示すTele位置との間において、相対的に光軸OP方向において前後に駆動される。
(2)レンズ支持機構10の構成
次に、本実施形態のレンズ支持機構10の構成について詳細に説明する。
レンズ支持機構10は、図2等に示すように、直進筒11と、カム筒12とを備えている。
直進筒11は、図5に示すように、略円筒状の本体部11aと、メインカムフォロア(第1カムフォロア)11bと、サブカム溝(第2カム溝)11cと、直進溝11d,11eとを有している。なお、図5では、図3A等に示すWide位置における各カムフォロア23a,24a,27aの位置を示している。
略円筒状の本体部11aには、図5に示すように、1群ユニット21に設けられたカムフォロア21bが係合する直進溝11dと、3群・4群・7群ユニット23,24,27に設けられた各カムフォロア23a,24a,27aが係合する直進溝11eとが形成されている。そして、本体部11aの外周面における略中央付近には、メインカムフォロア11bが周方向に沿って3つ取り付けられている。
3つのメインカムフォロア(第1カムフォロア)11bは、図5に示すように、略円筒状の本体部11aの外周面から突出するように取り付けられる。
なお、図5では、説明の便宜上、直進筒11の外周面に直接取り付けられているが、実際のレンズ鏡筒100の組み立て工程においては、直進筒11の外周面側にカム筒12が挿入された状態で、メインカムフォロア11bが直進筒11の外周面に取り付けられるものとする。
メインカムフォロア11bは、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12側に形成されたメインカム溝(第1カム溝)12bに係合し、カム筒12の回転に伴ってメインカム溝12bに沿って移動する。
サブカム溝(第2カム溝)11cは、図5に示すように、光軸OP方向に対して斜めに形成された凹部(非貫通穴)であって、カム筒12の内周面から径方向内側に向かって突出するように設けられたサブカムフォロア12cが所定の隙間G1,G2,G3(図8参照)を介して係合する。そして、サブカム溝11cは、図6Aおよび図6Bに示すように、後述するカム筒12側に設けられたメインカム溝12bと略平行になるように形成されている。
なお、図8に示す所定の隙間G1~G3は、例えば、0.1~0.2mm程度の大きさを有している。
これにより、図6Aおよび図6Bに示すように、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、メインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動するのと同様に、サブカムフォロア12cが非接触の状態でサブカム溝11cに沿って移動する。よって、サブカムフォロア12cのサブカム溝11cへの係合によって、直進筒11に対するカム筒12の回転および光軸OP方向における移動がサブカムフォロア12cとサブカム溝11cとの摩擦力によって規制されることはない。
また、サブカム溝11cは、上述したように、非貫通の凹部として形成されている。
これにより、サブカム溝11cが形成されたことによる直進筒11の剛性の低下を回避することができる。
また、サブカム溝11cには、像面側の端面に挿入口11caが設けられている。
これにより、レンズ鏡筒100の組み立て時において、カム筒12の内周面側にサブカムフォロア12cが取り付けられた状態のまま、直進筒11の像面側の端面からカム筒12を挿入して、サブカムフォロア12cをサブカム溝11cに係合させることができる。
直進溝11dは、1群ユニット21を光軸OP方向において移動させる貫通穴であって、図5に示すように、光軸OP方向における被写体側寄りの位置に、光軸OP方向に沿って直線状に形成されている。
直進溝11eは、3群・4群・7群ユニット23,24,27を光軸OP方向において移動させる貫通穴であって、図5に示すように、各ユニット23,24,27のカムフォロア23a,24a,27aが係合している。そして、直進溝11eは、略円筒状の本体部11aの光軸OP方向における略全体に渡って、光軸OP方向に沿って直線状に形成されている。
カム筒12は、図6Aおよび図6Bに示すように、上述した略円筒状の直進筒11の外周面側に配置され、略円筒状の本体部12aと、メインカム溝(第1カム溝)12bと、サブカムフォロア(第2カムフォロア)12cと、カム溝12d,12e,12f,12gとを有している。
本実施形態のレンズ鏡筒100では、直進筒11およびカム筒12は、ベース枠40の内周面側に挿入され、直進筒11は、図示しないネジを用いて、ベース枠40に固定されることで、間接的に、カメラ本体101に対して固定配置される。
これにより、カム筒12は、図6Aおよび図6Bに示すように、カメラ本体101に固定されるベース枠40に対して固定配置された直進筒11の外周面側において、光軸OP方向において前後に移動する。
略円筒状の本体部12aは、図6Aに示すように、メインカム溝12b、カム溝12d,12e,12f,12gを含む複数のカム溝が形成されている。
メインカム溝(第1カム溝)12bは、図6Aおよび図6Bに示すように、上述した直進筒11側に設けられた3つのメインカムフォロア11bに対応するように、略円筒状の本体部12aの略中央付近に3つ設けられている。3つのメインカム溝12bは、光軸OP方向に対して斜めに形成された略直線状の貫通孔として設けられている。
なお、メインカム溝12bは、略直線状である必要はなく、自由曲線に沿って形成されていてもよい。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、カム筒12は、直進筒11側に設けられたメインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動することにより、光軸OP方向において前後に移動する。
また、メインカム溝12bは、図6Aに示すように、外周面側から見て、サブカム溝11cの一部と重複する位置に配置されている。
このような配置は、同じ部品にメインカム溝12bとサブカム溝11cとが設けられた構成では実現不可能な配置である。よって、メインカム溝12bとサブカム溝11cとが同じ枠に設けられた従来の構成と比較して、設計の自由度を向上させて、小型で高性能なレンズ鏡筒100を実現することができる。
サブカムフォロア(第2カムフォロア)12cは、図7に示すように、カム筒12の内周面から径方向内側に向かって突出するように設けられている。サブカムフォロア12cは、図8に示すように、上述した直進筒11側に設けられたサブカム溝11cに対して、所定の隙間G1を介して係合している。
すなわち、サブカムフォロア12cとサブカム溝11cとは、図8に示すように、定常時において、所定の隙間G1を介して互いに係合している。
ここで、落下衝撃等の外部から外力が付与される非常時において、レンズ鏡筒100を構成する各部品が変形した場合には、定常時に互いに非接触状態で係合していたサブカムフォロア12cとサブカム溝11cとが当接する。
これにより、レンズ鏡筒100を構成する各部品の変形を抑制して、部品の破損・変形等を効果的に防止することができる。
また、サブカムフォロア12cは、図8に示すように、略円錐形状の本体部12caと、略円錐形状の外周面から径方向外側に向かって突出するフランジ部12cbとを有している。
本体部12caは、図8に示すように、サブカム溝11cの溝形状に合わせて略円錐状に形成されている。これにより、サブカム溝11cの面とは非接触な状態で、サブカムフォロア12cをサブカム溝11c内へ係合させることができる。
フランジ部12cbは、図8に示すように、略円錐状の本体部12caの根元側に設けられた略円環状の部分であって、光軸OPに沿った断面視において直進筒11の外周面に略平行に配置されている。フランジ部12cbは、カム筒12の内周面に埋め込まれるように取り付けられている。
これにより、レンズ鏡筒100に外力が付与された際にサブカム溝11cと接触するサブカムフォロア12cの強度を向上させることができる。また、フランジ部12cbは、衝撃が加わった際に、サブカムフォロア12に加わる力を分散させることができる。さらに加工性の観点からサブカムフォロア12が貫通穴に嵌められる場合には、フランジ部12cbは、サブカムフォロア12が外側に抜けることを防止することができる。
なお、本実施形態では、サブカムフォロア12cがカム筒12とは別体として成形された後、カム筒12の内周面に埋め込まれるように取り付けられているが、サブカムフォロア12cは、カム筒12と一体成形されていてもよい。
カム溝12dは、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12における被写体側の端部から略中央付近までの位置に、光軸OP方向に交差する方向に沿って形成された貫通穴であって、図2に示すように、1群ユニット21のカムフォロア21bが係合している。そして、カム溝12dは、図6Aに示すWide位置では、1群ユニット21のカムフォロア21bが右端部(像面側)に位置し、図6Bに示すTele位置では、1群ユニット21のカムフォロア21bが左端部(被写体側)に位置する。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、1群ユニット21のカムフォロア21bが、直進筒11の直進溝11dに係合しながらカム筒12のカム溝12dに沿って移動することにより、1群ユニット21を光軸OP方向において前後に移動させることができる。
カム溝12eは、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12における被写体側の端部付近に、光軸OP方向に交差する方向に沿って形成された貫通穴であって、3群ユニット23のカムフォロア23aが係合している。そして、カム溝12eは、図6Aに示すWide位置では、3群ユニット23のカムフォロア23aが右端部(像面側)に位置し、図6Bに示すTele位置では、3群ユニット23のカムフォロア23aが左端部(被写体側)に位置する。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、3群ユニット23のカムフォロア23aが、直進筒11の直進溝11eに係合しながらカム溝12eに沿って移動することにより、3群ユニット23を光軸OP方向において前後に移動させることができる。
カム溝12fは、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12における被写体側の端部付近に形成されたカム溝12eに隣接する位置に、光軸OP方向に交差する方向に沿って形成された貫通穴であって、4群ユニット24のカムフォロア24aが係合している。そして、カム溝12fは、図6Aに示すWide位置では、4群ユニット24のカムフォロア24aが右端部(像面側)に位置し、図6Bに示すTele位置では、4群ユニット24のカムフォロア24aが左端部(被写体側)に位置する。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、4群ユニット24のカムフォロア24aが、直進筒11の直進溝11eに係合しながらカム溝12fに沿って移動することにより、4群ユニット24を光軸OP方向において前後に移動させることができる。
カム溝12gは、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12における像面側の端部付近の位置に、光軸OP方向に交差する方向に沿って形成された貫通穴であって、7群ユニット27のカムフォロア27aが係合している。そして、カム溝12gは、図6Aに示すWide位置では、7群ユニット27のカムフォロア27aが右端部(像面側)に位置し、図6Bに示すTele位置では、7群ユニット27のカムフォロア27aが左端部(被写体側)に位置する。
これにより、直進筒11に対してカム筒12を回転させると、7群ユニット27のカムフォロア27aが、直進筒11の直進溝11eに係合しながらカム溝12gに沿って移動することにより、7群ユニット27を光軸OP方向において前後に移動させることができる。
なお、図6Aおよび図6Bに示すように、カム筒12の外周面には、すでにズーム駆動ピン33が取り付けられている。しかし、実際の組み立て工程では、ズーム駆動ピン33は、カム筒12の外周面側にベース枠40とズームリング32とが組み付けられた状態で、後述するピン挿入穴(取付け穴)32bから挿入されて、カム筒12の外周面に固定されるものとする。
さらに、カム筒12は、図6Aおよび図6Bに示すように、光軸OP方向において直進筒11よりも短い。
そして、カム筒12は、ズームリング32が回転操作されると、上述した直進筒11側に設けられたメインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動することにより、光軸OP方向において、直進筒11における被写体側の端部(第1端部)と像面側の端部(第2端部)との間において前後に移動する。
これにより、例えば、カム筒12が直進筒11と略同等の光軸OP方向長さを有している構成と比較して、カム筒12に形成されるカム溝の角度を緩やかにすることができる。
つまり、本実施形態では、カム筒12の光軸OP方向における長さが直進筒11よりも短いため、例えば、カム筒12に形成されるカム溝の数が同じ場合には、カム溝の角度は緩やかになる。
これにより、カム筒12自身が直進筒11に対して光軸OP方向において前後に移動することで、カム溝の角度が緩やかであっても十分なズーム範囲を確保することができる。
この結果、十分なズーム範囲を確保しつつ、ズームリング32を回転操作した際に生じる1,3~7群ユニット21,23~27を駆動するための回転トルク、摩擦抵抗等を軽減して、よりスムーズに1,3~7群ユニット21,23~27を光軸OP方向において前後に駆動することができる。
<レンズ鏡筒100の組み立て>
本実施形態のレンズ支持機構10を含むレンズ鏡筒100の組み立て工程について、図9A~図12Bを用いて説明すれば以下の通りである。
すなわち、直進筒11とカム筒12とは、上述したように、直進筒11の外周面側にカム筒12が配置され、光軸OPを中心とする円の径方向において嵌合している。
まず、直進筒11のメインカムフォロア11bは、直進筒11の外周面側にカム筒12が挿入された状態で、図6Aに示すように、直進筒11の外周面に、径方向外側から図示しないネジを用いて固定される。
同様に、3群・4群・7群ユニット23,24,27の各カムフォロア23a,24a,27aは、直進筒11の外周面側にカム筒12が挿入された状態で、3群・4群・7群ユニット21,23,24,27の本体部等に対して、径方向外側から図示しないネジを用いて固定される。
このとき、カム筒12を直進筒11に対して回転させると、1群・3群・4群・7群ユニット21,23,24,27は、各直進溝11d,11eによって回転規制されているため、各カム溝12d,12e,12f,12gの軌跡に沿って光軸OP方向に沿って移動する。
そして、カム筒12自体も、直進筒11側のメインカムフォロア11bが係合しているメインカム溝12bの軌跡に沿って回転しながら光軸OP方向に移動する。
このように、図6Aおよび図6Bに示す直進筒11に対してカム筒12が繰り出される構成により、1群、3群~7群ユニット21~27の移動量の合計値は、カム溝12d,12e,12f,12gの軌跡の光軸OP方向における長さとメインカム溝12bの軌跡の光軸OP方向における長さとの合計値と一致する。
次に、直進筒11およびカム筒12は、1群~7群ユニット21~27が組み付けられた状態で、図9Aに示すように、ベース枠40の中に挿入され、直進筒11は、図示しないネジを用いてベース枠40に固定される。
次に、図9Bに示すように、略円筒状のベース枠40の本体部40aの外周面側に、略円筒状のズームリング32が挿入される。
ズームリング32は、図10に示すように、略円筒状の本体部32aと、ピン挿入穴(取付け穴)32bと、直進規制溝32cとを有している。
ピン挿入穴(取付け穴)32bは、本体部32aに形成された貫通穴であって、ズーム駆動ピン33がカム筒12の外周面に取り付けられる際に、ズーム駆動ピン33が挿入される。
直進規制溝32cは、ピン挿入穴32bから挿入されベース枠40のピン逃げ穴(貫通溝)41(図9A参照)を介してカム筒12の外周面に取り付けられたズーム駆動ピン33の頭部が係合して移動するために、光軸OP方向に沿って形成されている。
ピン逃げ穴(貫通溝)41は、ズームリング32が回転操作された際に、ズーム駆動ピン(駆動ピン)33との干渉を回避するために形成されている。具体的には、ピン逃げ穴41は、図9Aに示すように、ベース枠40の外周面において光軸方向に対して交差する方向に沿って形成されている。
ズーム駆動ピン33は、図11に示すように、ズームリング32のピン挿入穴32bおよびベース枠40のピン逃げ穴41(図9A参照)を介して外周面側から挿入される。そして、ズーム駆動ピン33は、図示しないネジを用いて、外周面側からカム筒12の外周面に固定される。
このとき、ズーム駆動ピン33は、図12Aおよび図12Bに示すように、その頭部が直進規制溝32cと係合し、ズームリング32に対して相対的に光軸OP方向に移動可能に支持される。
ここで、ズームリング32を回転させるとズームリング32と係合したズーム駆動ピン33に周方向への回転力が加えられることで、カム筒12が回転駆動される。
すると、カム筒12は、上述した直進筒11側に設けられたメインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動することにより、回転しながら光軸OP方向に移動する。
このとき、ズーム駆動ピン33は、直進規制溝32cと係合したまま光軸OP方向に摺動する。
また、ズームリング32は、図14に示すように、光軸OP方向における略円筒状の前端部付近および後端部付近に、それぞれ、ベース枠40の外周面の一部に対してズームリング32の内周面の一部が互いに当接した状態で相対回転する第1摺動部34aと、第2摺動部34bとを有している。
ズーム駆動ピン33は、図14に示すように、第1摺動部34aと、第1摺動部34aよりも光軸OP方向において反対側の端部に設けられた第2摺動部34bとの間において、光軸OP方向において前後に移動するように配置されている。
これにより、ズーム駆動ピン33が第1・第2摺動部34a,34bに干渉することを回避しつつ、第1・第2摺動部34a,34b付近に塗布されたグリスが、ズーム駆動ピン33付近に浸入してしまうことを防止することができる。
ここで、ズーム駆動ピン33がカム筒12の外周面にねじで固定された後、図12Aおよび図12Bに示すように、ズームリング32の外周面に、ゴム製の略円筒状のズームリングラバー(カバー部材)32dが取り付けられる。
ズームリングラバー32dは、ゴム製の材料によって成形されており、ズームリング32の外周面を覆うように巻回されている。
これにより、ズームリングラバー32dによってピン挿入穴32bを塞ぐことで、外観からズーム駆動ピン33が見えないようにすることができる。
また、ズームリング32の外周面には、図10に示すように、成形性を向上させるための凹凸形状32daが形成されている。これにより、例えば、所定厚み以上の厚さを有する場合でも、凹凸形状32daによって肉盗みされた部分によって、樹脂製のズームリング32を成形する際の成形性を向上させることができる。
また、ズームリング32の外周面とズームリングラバー32dの内周面との間には、図14に示すように、ズームリングラバー32dと同等の大きさを有する略円筒状のPETフィルム(シート状部材)32eが設けられている。
PETフィルム32eは、PET(polyethylene-terephthalate)樹脂によって成形されたシート状の部材であって、ズームリング32の外周面を覆うように取り付けられている。なお、PETフィルム32eの代わりに、他の材料によって成形されたシート状の部材が用いられてもよい。
これにより、外周面側からズームリング32のピン挿入穴32bが形成された部分を押した際に容易に凹んでしまうことを防止して、使用感を向上させることができる。
さらに、ズームリング32が回転操作されて1群ユニット21等が光軸OP方向において前後に移動する際に、ズーム駆動ピン33と、1群ユニット21の略円筒状の本体部(円筒部)21aとが干渉しないように、本体部21aにおける像面側の端部には、切欠き部21cが形成されている。
切欠き部21cは、図13に示すように、像面側(図中右側)から見て、1群ユニット21の略円筒状の本体部21aの端部の一部が略台形形状に切り欠かれた形状を有している。このような略台形形状は、ズームリング32が回転操作された際の本体部21aに対するズーム駆動ピン33の移動範囲に応じて、ズーム駆動ピン33と本体部21aとが互いに干渉しないように設定されている。
ここで、ズーム駆動ピン33は、図13に示すように、Wide位置において、1群ユニット21の内周面から径方向内向きに突出するカムフォロア21bよりも、光軸OP方向において被写体側(第1端側)に配置されている。
本実施形態の構成によれば、1群ユニット21の本体部21aにおける像面側の端部に切欠き部21cが設けられているため、ズームリング32が回転操作されて1,3~7群ユニット21,23~27の少なくとも一部が光軸OP方向において前後に移動する際に、カム筒12の外周面に取り付けられたズーム駆動ピン33が、1群ユニット21の本体部21aの像面側(第2端側)の端部と干渉してしまうことを回避することができる。
<主な特徴1>
本実施形態のレンズ支持機構10は、1群~7群ユニット21~27と、略円筒状の直進筒11と、略円筒状のカム筒12とを備えている。直進筒11は、1群~7群ユニット21~27を内包し、外周面から径方向外側に向かって突出するメインカムフォロア11bと、サブカム溝11cとを有する。カム筒12は、メインカム溝12bと、サブカムフォロア12cとを有し、直進筒11の外周側に配置されている。メインカム溝12bは、メインカムフォロア11bと係合するとともにサブカム溝11cと略平行に形成されており、直進筒11に対して相対回転するとレンズ群ユニット21~27を光軸方向において前後に移動させる。サブカムフォロア12cは、径方向内側に向かって突出し、サブカム溝11cと係合する。
すなわち、本実施形態のレンズ支持機構10では、直進筒11に、メインカムフォロア11bとサブカム溝11cとが設けられており、カム筒12に、メインカム溝12bとサブカムフォロア12cとが設けられている。
これにより、メインカム溝12bとサブカム溝11cとがそれぞれ別の枠(直進筒11およびカム筒12)に設けられているため、メインカム溝12bとサブカム溝11cとが同じ枠に設けられた構成と比較して、枠の強度低下を回避することができる。さらに、直進筒11およびカム筒12に対する各溝の配置自由度や軌跡の設計自由度を向上させることができる。よって、小型で高性能なレンズ鏡筒100を実現することができる。
また、上述のように、メインカム溝12bとサブカム溝11cとが互いに別々の枠に設けられているため、図6Aに示すように、メインカム溝12bとサブカム溝11cとを外周面側から見て重複する位置に配置させることができる。このような配置は、同じ部品にメインカム溝12bとサブカム溝11cとが設けられた構成では実現不可能な配置である。よって、各溝の配置自由度や軌跡の設計自由度が向上し、小型で高性能なレンズ鏡筒100を実現することができる。
さらに、例えば、レンズ鏡筒100を誤って落下させる等して、外部から衝撃が付与された場合には、各枠や各カムフォロアが弾性変形する。このとき、互いに係合しているサブカムフォロア12cとサブカム溝11cとが当接して衝撃を受けることで、衝撃力を分散させて、レンズ鏡筒100の耐衝撃性を向上させることができる。
以上のことから、本実施形態のような構成を採用することで、直進筒11およびカム筒12に形成される各溝の配置自由度が向上して、レンズ鏡筒100の小型化と耐衝撃性の確保とを両立することができる。
<主な特徴2>
また、本実施形態のレンズ鏡筒100は、カメラ本体101に対して着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒であって、1群~7群ユニット21~27と、略円筒状の直進筒11と、略円筒状のカム筒12と、略円筒状のズームリング32と、ズーム駆動ピン33と、を備えている。直進筒11は、径方向において突出するメインカムフォロア11bを有し、1群~7群ユニット21~27を内周面側において保持する。カム筒12は、1,3~7群ユニット21,23~27を光軸OP方向に移動させるために光軸OP方向に対して交差する方向に形成されメインカムフォロア11bと係合するメインカム溝12bを有し、メインカムフォロア11bとメインカム溝12bとが係合した状態で直進筒11に対して相対回転させることで、1,3~7群ユニット21,23~27を光軸OP方向において移動させる。略円筒状のズームリング32は、光軸OP方向に沿って形成された直進規制溝32cを有しており、ズーム操作を行う際に回転操作されると、メインカムフォロア11bがメインカム溝12bに沿って移動することで直進筒11に対してカム筒12を光軸OP方向において前後に移動させる。駆動ピン33は、カム筒の外周面に径方向外側に向かって突出するように固定され、ズームリング32の回転操作をカム筒12に伝達するとともに、ズームリング32の直進規制溝32cと係合する。
これにより、カメラ本体101に対して交換可能な状態で装着されるレンズ鏡筒100において、ズームリング32が回転操作されることにより、ズーム駆動ピン33が各部品と干渉することなく、カメラ本体101に対して固定配置された直進筒11に対してカム筒12を光軸OP方向において前後に移動させることができる。
よって、1,3~7群ユニット21,23~27を光軸OP方向において前後に移動させる複数のカム溝が形成されたカム筒12自身が、光軸OP方向において前後に移動することで、1,3~7群ユニット21,23~27の光軸OP方向における駆動範囲(ズーム範囲)を拡張させるとともに、ズームリング32の回転負荷を軽減してスムーズなズーム操作を行うことができる。
この結果、カメラ本体101に着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒100において、小型化を図りつつ、十分なズーム範囲を確保することができる。
[他の実施形態]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、図8に示すように、定常時には、カム筒12側に設けられたサブカムフォロア12cと直進筒11側に設けられたサブカム溝11cとが、所定の隙間G1を介して互いに係合している例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、定常時に、サブカムフォロア(第2カムフォロア)の一部が、サブカム溝(第2カム溝)の一部と接触した状態で互いに係合している構成であってもよい。すなわち、本開示において、定常時に、サブカムフォロアとサブカム溝とが完全に非接触であることは必須ではなく、その一部が接触した構成であってもよい。
(B)
上記実施形態では、レンズ鏡筒100の耐衝撃性を向上させるために、1本のサブカム溝11cとこれに係合する1つのサブカムフォロア12cとが、それぞれ直進筒11とカム筒12とに設けられた例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、レンズ鏡筒の耐衝撃性を向上させるために設けられるサブカムフォロアおよびサブカム溝の組み合わせが2つ以上設けられた構成であってもよい。
(C)
上記実施形態では、固定配置された直進筒11に対して、その外周側に配置されたカム筒12が光軸OP方向において前後に駆動される例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、カム筒に対して相対的に直進筒が光軸方向において前後に駆動される構成であってもよい。
(D)
上記実施形態では、レンズ鏡筒100の耐衝撃性を向上させるために直進筒11に設けられたサブカム溝11cが、直進筒11の外周面に設けられた非貫通の凹部として設けられた例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、直進筒(固定筒)に設けられたサブカム溝(第2カム溝)は、直進筒の外周面と内周面とを連通させる貫通穴であってもよい。
ただし、サブカム溝(第2カム溝)を設けたことに伴う直進筒の剛性低下を最小限とする点では、上記実施形態のように、サブカム溝(第2カム溝)を非貫通とすることが好ましい。
(E)
上記実施形態では、カム筒12の内周面側にサブカムフォロア12cを取り付けた状態で直進筒11の像面側の端面からカム筒12を挿入するために、サブカム溝11cの像面側の端面に挿入口11caが設けられている例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、挿入口が設けられる位置は、サブカム溝(第2カム溝)の像面側の端面に限定されるものではなく、被写体側の端面であってもよい。
(F)
上記実施形態では、レンズ鏡筒100の耐衝撃性を向上させるためにカム筒12に設けられたサブカムフォロア12cが、略円錐形状であってフランジ部を有している例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、フランジ部を持たないサブカムフォロア(第2カムフォロア)であってもよい。
また、略円錐形状に限らず、例えば、略円柱状の形状を有するサブカムフォロア(第2カムフォロア)であってもよい。
(G)
上記実施形態では、カメラ本体101に対して着脱可能なレンズ鏡筒100に対して、本開示を適用した例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、本開示は、着脱可能なレンズ鏡筒ではなく、カメラ本体と一体化され着脱不能なレンズ鏡筒に対して、適用されてもよい。
本開示のレンズ支持機構は、従来よりも設計の自由度を向上させることができるという効果を奏することから、レンズ支持機構を含むレンズ鏡筒等に対して広く適用可能である。
1 カメラ
10 レンズ支持機構
11 直進筒(固定筒)
11a 本体部
11b メインカムフォロア(第1カムフォロア)
11c サブカム溝(第2カム溝)
11ca 挿入口
11d 直進溝
11e 直進溝
12 カム筒
12a 本体部
12b メインカム溝(第1カム溝)
12c サブカムフォロア(第2カムフォロア)
12ca 本体部
12cb フランジ部
12d カム溝
12e カム溝
12f カム溝
12g カム溝
21 1群ユニット(レンズ群ユニット、第1レンズ枠)
21a 本体部(円筒部)
21b カムフォロア
21c 切欠き部
22 2群ユニット(レンズ群ユニット)
23 3群ユニット(レンズ群ユニット)
23a カムフォロア
24 4群ユニット(レンズ群ユニット)
24a カムフォロア
25 5群ユニット(レンズ群ユニット)
26 6群ユニット(レンズ群ユニット)
27 7群ユニット(レンズ群ユニット)
27a カムフォロア
28 ガイドシャフト
31 フォーカスリング
32 ズームリング
32a 本体部
32b ピン挿入穴(取付け穴)
32c 直進規制溝(直進溝)
32d ズームリングラバー(カバー部材)
32da 凹凸形状
32e PETフィルム(シート状部材)
33 ズーム駆動ピン(駆動ピン)
34a 第1摺動部
34b 第2摺動部
40 ベース枠
40a 本体部
41 ピン逃げ穴(貫通溝)
100 レンズ鏡筒
101 カメラ本体
G1~G3 隙間
L1~L7 第1~第7レンズ群(レンズ群)
OP 光軸

Claims (12)

  1. カメラ本体に対して着脱可能な状態で装着されるレンズ鏡筒であって、
    少なくとも1つ以上のレンズ群と、
    径方向において突出するカム筒カムフォロアを有し、前記レンズ群を内周面側において保持する略円筒状の固定筒と、
    前記レンズ群を光軸方向に移動させるために前記光軸方向に対して交差する方向に形成され前記カム筒カムフォロアと係合するカム溝を有し、前記カム筒カムフォロアと前記カム溝とが係合した状態で前記固定筒に対して相対回転させることで、前記レンズ群を前記光軸方向において移動させる略円筒状のカム筒と、
    前記光軸方向に沿って形成された直進溝を有しており、ズーム操作を行う際に回転操作されると、前記カム筒カムフォロアが前記カム溝に沿って移動することで前記固定筒に対して前記カム筒を前記光軸方向において前後に移動させる略円筒状のズームリングと、
    前記カム筒の外周面に径方向外側に向かって突出するように固定され、前記ズームリングの回転操作を前記カム筒に伝達するとともに、前記ズームリングの前記直進溝と係合する駆動ピンと、
    を備えているレンズ鏡筒。
  2. 前記固定筒は、前記光軸方向における被写体側の第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、
    前記カム筒は、前記光軸方向において前記固定筒よりも短く、
    前記ズームリングが回転操作されると、前記カム筒が、前記固定筒における前記第1端部と前記第2端部との間において前後に移動する、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記ズームリングの内周側に配置されており、前記ズームリングを前記レンズ群の光軸を中心として回転可能に支持するベース枠を、さらに備え、
    前記ベース枠は、前記駆動ピンとの干渉を回避するための貫通溝を有している、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記固定筒は、前記ベース枠に対して一体的に取り付けられている、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記レンズ群は、最も被写体側に配置された第1レンズ群を含み、
    前記カム筒と前記ベース枠との間に設けられた円筒部を有し、前記円筒部の内周側において前記第1レンズ群を保持する第1レンズ枠を、さらに備え、
    前記円筒部は、前記駆動ピンとの干渉を回避するための切欠き部を有している、
    請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記ベース枠の一部と前記ズームリングの一部とが互いに当接した状態で相対回転する第1摺動部と、前記第1摺動部よりも前記光軸方向において反対側の端部に設けられた第2摺動部と、をさらに備え、
    前記駆動ピンは、前記第1摺動部と前記第2摺動部との間に配置されている、
    請求項3から5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記ズームリングは、前記駆動ピンを前記カム筒の外周面に取り付ける際に、前記駆動ピンが挿入される取付け穴をさらに有している、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記取付け穴を覆うように、前記ズームリングの外周面に設けられる略円筒状のカバー部材を、さらに備えている、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記ズームリングの外周面と前記カバー部材の内周面との間に設けられた略円筒状のシート状部材を、さらに備えている、
    請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記ズームリングは、外周面に凹凸形状を有している、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記ベース枠は、マウント部を有し、前記マウント部を介して、前記カメラ本体に対して固定配置されている、
    請求項3から6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒が取り付けられるカメラ本体と、
    を備えたカメラ。
JP2021051505A 2020-09-01 2021-03-25 レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ Pending JP2022041853A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020146807 2020-09-01
JP2020146807 2020-09-01
JP2021039919A JP2022041838A (ja) 2020-09-01 2021-03-12 レンズ支持機構およびこれを備えたレンズ鏡筒、カメラ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021039919A Division JP2022041838A (ja) 2020-09-01 2021-03-12 レンズ支持機構およびこれを備えたレンズ鏡筒、カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022041853A true JP2022041853A (ja) 2022-03-11

Family

ID=80356541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021051505A Pending JP2022041853A (ja) 2020-09-01 2021-03-25 レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20220066120A1 (ja)
JP (1) JP2022041853A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08286090A (ja) * 1995-04-14 1996-11-01 Nikon Corp 作動力量付与部材、作動力量付与構造及びレンズ鏡筒
JP4575114B2 (ja) * 2003-12-24 2010-11-04 オリンパス株式会社 ズームレンズ鏡筒
JP6949684B2 (ja) * 2017-11-28 2021-10-13 キヤノン株式会社 レンズ装置および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20220066120A1 (en) 2022-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10054760B2 (en) Zoom lens barrel and optical apparatus using the same
US7099576B2 (en) Lens barrel incorporating a one-way rotational transfer mechanism
US6639731B1 (en) Zoom lens barrel assembly of camera
JP2022041853A (ja) レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ
JP2022041838A (ja) レンズ支持機構およびこれを備えたレンズ鏡筒、カメラ
JP4343569B2 (ja) レンズ鏡筒
US7710660B2 (en) Lens barrel and imaging apparatus
JP2006234962A (ja) レンズ鏡筒
JP4045676B2 (ja) レンズ鏡胴
US10495841B2 (en) Lens barrel and imaging device
US9400370B2 (en) Optical apparatus
JP2022168094A (ja) レンズ鏡筒
JP2022041838A5 (ja)
JP2023010855A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
US10634828B2 (en) Diaphragm apparatus, lens apparatus, and imaging apparatus
JP2004109830A (ja) レンズ鏡筒
JP2001108883A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2021117235A (ja) レンズ装置および撮像装置
US20220291477A1 (en) Lens barrel and camera equipped with same
JP2021021798A (ja) 絞り装置
JP3328903B2 (ja) 間隔可変機構付き絞り装置
JPH11218659A (ja) カメラのレンズ鏡胴
WO2021251142A1 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2013125231A (ja) レンズ鏡筒およびそれを備える撮像装置
US6654555B2 (en) Engagement structure for cylindrical members

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240509