JP2022041204A - 部門間情報共有装置、部門間情報共有方法、及び部門間情報共有プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定情報又は支払予定情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行うこと。【解決手段】本実施の形態に係る部門間情報共有装置は、現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理手段と、経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理手段と、現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理手段と、を備えている。【選択図】図１

Description

本発明は、部門間情報共有装置、部門間情報共有方法、及び部門間情報共有プログラムに関する。

例えば、債権・債務を管理する場合に、現場部門（例えば、営業部門）では伝票単位で回収予定・支払予定管理業務を行い、経理部門では取引先＋金種単位で回収予定・支払予定管理業務を行う場合がある。債権・債務を管理するシステムとして、例えば、特許文献１がある。

特開２００６－２２１５７５号公報

しかしながら、特許文献１では、現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定・支払予定情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行うことに関して何等記載されていない。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定情報又は支払予定情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行うことが可能な部門間情報共有装置、部門間情報共有方法、及び部門間情報共有プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた部門間情報共有装置であって、前記制御部は、現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理手段と、経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理手段と、現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定さる照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明の一態様によれば、伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報は、キー情報で紐付けされていることにしてもよい。

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた情報処理装置で実行される部門間情報共有方法であって、前記制御部において実行される、現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理工程と、経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理工程と、現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理工程と、を含むことを特徴とする。

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための部門間情報共有プログラムであって、前記制御部において、現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理工程と、経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理工程と、現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理工程と、をコンピュータで実行するための部門間情報共有プログラムであることを特徴とする。

本発明によれば、現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定（支払予定）情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行うことが可能になるという可能となる。

図１は、本実施の形態に係る部門間情報共有装置の構成の一例を示すブロック図である。 図２は、本実施の形態における部門間情報共有装置の制御部の処理の具体例１を説明するための図である。 図３は、本実施の形態における部門間情報共有装置の制御部の処理の具体例１を説明するための図である。 図４は、本実施の形態における部門間情報共有装置の制御部の処理の具体例２を説明するための図である。 図５は、本実施の形態における部門間情報共有装置の制御部の処理の具体例２を説明するための図である。

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。

［１．概要］
債権・債務を管理する場合に、現場部門（例えば、営業部門）では伝票単位で回収予定・支払予定管理業務を行い、経理部門では取引先＋金種単位で回収予定・支払予定管理業務を行う場合がある。

具体的には、例えば、回収予定（債権）の管理においては、現場部門は、各営業担当や部門責任者が計上伝票単位（売上伝票）で回収状況や当初回収予定日を管理する。他方、経理部門では、経理担当者が、取引先＋金種（振込や手形など）単位で回収状況や現在回収予定日を管理する。

また、支払予定（債務）の管理においては、現場部門は、各購買担当や部門責任者が計上伝票単位（仕入・経費伝票）で支払状況や当初支払予定日を管理する。他方、経理部門では経理担当者が、取引先＋金種（振込や手形など）単位で支払状況や現在支払予定日を管理する。

しかしながら、従来は、それぞれの部門が自部門の管理単位でのみ情報を参照可能であり、他部門の管理単位での情報を紐付けて参照することができなかった。そのため、遅延等が発生した際に、部門間での確認業務が煩雑になり、円滑な回収遅延・支払遅延管理が行えない問題があった。

具体的には、予定通り回収が行えている場合には、上記管理業務で問題がない。しかしながら、回収遅延（回収予定と入金のアンマッチ）が発生した際に、入金業務を行う経理担当者は、取引先と金種までは把握可能だが、どの伝票分が遅延しているのかまでは把握できず、現場部門（担当者や責任者）への確認業務が煩雑かつ高負荷になり、迅速な回収遅延管理に繋がらないケースがある（現場部門側も同様である）。

また、予定通り支払が行えている場合には、上記管理業務にて問題ない。しかしながら、資金繰りや個別の都合で支払予定に変更が発生した際に、支払業務を行う経理担当者は、取引先・金種の単位で自身が管理している内容で支払業務を実施できるが、現場部門（担当者や責任者）は、自身が計上した伝票がしっかりと支払われているかどうかや、状況が把握できず、取引先からの問合せ等に迅速に対応できないケースがある。

そこで、本実施の形態では、現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定情報又は支払予定情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行って回収予定情報又は支払予定情報を共有する仕組みを構築した。これにより、部門間を跨いだ情報共有・状況把握が可能となり、円滑な回収遅延又は支払遅延管理・業務が可能となる。

［２．構成］
本実施形態に係る部門間情報共有装置１００の構成の一例について、図１を参照して説明する。図１は、部門間情報共有装置１００の構成の一例を示すブロック図である。

部門間情報共有装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、部門間情報共有装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

部門間情報共有装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。部門間情報共有装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、部門間情報共有装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、部門間情報共有装置１００と、現場部門の端末４００・・・、経理部門の端末５００・・・、及びサーバ２００等とを通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（タッチパネルを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４またはプリンタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置１１４で出力すること等をいい、例えば、モニタ１１４への表示出力やプリンタ１１４での印刷出力することの他、外部にデータを送信することを含む。

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、記憶部１０６は、データファイル１０６ａを備えている。

データファイル１０６ａは、伝票回収予定情報、請求情報、金種別回収予定情報、伝票支払予定情報、支払通知情報、及び金種別支払予定情報等の各種データを格納するためのファイルである。

伝票回収予定情報は、現場部門により伝票単位で入力される情報であり、伝票番号、取引先、担当者、売上金額、回収予定日、請求番号、回収状況、及びキー情報のデータを含んでいてもよい（図２参照）。

請求情報は、伝票回収予定情報に基づいて請求番号単位で作成される情報であり、請求番号、取引先、請求金額、回収予定日、及び回収状況のデータを含んでいてもよい（図２参照）。伝票回収予定情報と請求情報は、請求番号で紐付けされている。

金種別回収予定情報は、経理部門により取引先及び金種単位で入力される情報であり、
キー情報、取引先、金種（例えば、振込、手形等）、請求金額、回収予定日、及び回収状況のデータを含んでいてもよい（図２参照）。伝票回収予定情報と金種別回収予定情報は、キー情報で紐付けされている。

伝票支払予定情報は、現場部門により伝票単位で入力される情報であり、伝票番号、取引先、担当者、仕入金額、支払予定日、通知番号、支払状況、及びキー情報のデータを含んでいてもよい（図４参照）。

支払通知情報は、伝票支払予定情報に基づいて通知番号単位で作成される情報であり、通知番号、取引先、支払金額、支払予定日、及び支払状況のデータを含んでいてもよい（図４参照）。伝票支払予定情報と支払通知情報は、通知番号で紐付けされている。

金種別支払予定情報は、経理部門により取引先及び金種単位で入力される情報であり、キー情報、取引先、金種、支払金額、支払予定日、及び支払状況のデータを含んでいてもよい（図４参照）。伝票支払予定情報と金種別支払予定情報は、キー情報で紐付けされている。

制御部１０２は、部門間情報共有装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、機能概念的に、伝票予定情報処理部１０２ａと、金種別予定情報処理部１０２ｂと、照会処理部１０２ｃと、画面表示制御部１０２ｄと、を備えている。

伝票予定情報処理部１０２ａは、例えば、現場部門の端末４００からのアクセス（操作）に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。また、伝票予定情報処理部１０２ａは、伝票回収予定情報に基づいて、その請求番号単位で請求情報を作成してデータファイル１０６ａに登録する。

また、伝票予定情報処理部１０２ａは、例えば、現場部門の端末４００からのアクセス（操作）に応じて、伝票単位での伝票支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。また、伝票予定情報処理部１０２ａは、伝票支払予定情報に基づいて、その通知番号単位で支払通知情報を作成してデータファイル１０６ａに登録する。

金種別予定情報処理部１０２ｂは、例えば、経理部門の端末５００からのアクセス（操作）に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

また、金種別予定情報処理部１０２ｂは、例えば、経理部門の端末５００からのアクセス（操作）に応じて、取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００や経理部門の端末５００からのリクエストに応じて、回収予定照会画面を提供し、回収予定照会画面上で指定される照会条件（例えば、照会区分、取引先、回収予定日、請求番号、回収状況等）に基づいて、データファイル１０６ａから伝票回収予定情報、請求情報、及び金種別支払予定情報を読み出して表示する。

照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００や経理部門の端末５００からのリクエストに応じて、支払予定照会画面を提供し、支払予定照会画面上で指定される照会条件（例えば、照会区分、取引先、支払予定日、通知番号、支払状況等）に基づいて、データファイル１０６ａから伝票支払予定情報、支払通知情報、及び金種別支払予定情報を読み出して表示する。

画面表示制御部１０２ｄは、モニタ１１４に表示する各種画面の表示及びその入力の受付を制御する。

［３．具体例］
図１～図５を参照して、本実施の形態における部門間情報共有装置１００の制御部１０２の処理の具体例を説明する。

（回収予定）
図２及び図３を参照して、回収予定について説明する。図２及び図３は、回収予定のフローの一例を示す図である。

伝票計上では、伝票予定情報処理部１０２ａは、現場部門の端末４００からのアクセス（操作）に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

図２（Ａ）に示す伝票回収予定情報の例では、１行目は、伝票番号「Ｄｅｎ００１」、取引先「Ａ社」、担当者「〇〇」、売上金額「￥１００」、回収予定日「２０／０６／３０」、請求番号「Ｓｅｉ００１」、回収状況「未回収」、キー情報「Ｋｅｙ００１」、２行目は、伝票番号「Ｄｅｎ００２」、取引先「Ａ社」、担当者「△△」、売上金額「￥２００」、回収予定日「２０／０６／３０」、請求番号「Ｓｅｉ００１」、回収状況「未回収」、キー情報「Ｋｅｙ００１」、３行目は伝票番号「Ｄｅｎ００３」、取引先「Ａ社」、担当者「□□」、売上金額「￥３００」、回収予定日「２０／０６／３０」、請求番号「Ｓｅｉ００１」、回収状況「回収済」、キー情報「Ｋｅｙ００１」となっている。伝票回収予定情報に基づいた回収予定表が出力される。

伝票予定情報処理部１０２ａは、伝票回収予定情報に基づいて、その請求番号単位で請求情報を作成してデータファイル１０６ａに登録する。図２（Ｂ）に示す請求情報の例では、請求番号「Ｓｅｉ００１」、取引先「Ａ社」、請求金額「￥６００」、回収予定日「２０／０６／３０」、回収状況「未回収」となっている。請求情報に基づいた請求書が出力される。

他方、金種別予定情報処理部１０２ｂは、例えば、経理部門の端末５００からのアクセス（操作）に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

図２（Ｃ）に示す金種別回収予定情報の例では、１行目は、キー情報「Ｋｅｙ００１」、取引先「Ａ社」、金種「振込」、請求金額「￥３００」、回収予定日「２０／０６／３０」、回収状況「回収済」、２行目は、キー情報「Ｋｅｙ００１」、取引先「Ａ社」、金種「手形」、請求金額「￥３００」、回収予定日「２０／０６／３０」、回収状況「未回収」となっている。ここで、当初は、２０２０／０６／３０に全額振込の予定であったが、先方（Ａ社）の都合で、一部は、手形で２０２０／０７／３１に変更になっている。金種別回収予定情報に基づいた金種別回収予定表が出力される。

ここで、現場部門で回収予定照会を行う。照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００からのリクエストに応じて、回収予定照会画面を提供する。回収予定照会画面は、現場部門及び経理部門において共通である。回収予定照会画面は、図３（Ｄ）に示すように、照会条件（照会区分、取引先、回収予定日、請求番号、回収状況）が指定可能となっている。照会区分は、伝票単位又は取引先＋金種単位を選択することができる。伝票単位を選択すると、伝票回収予定情報が表示され、取引先＋金種単位を選択すると、金種別回収予定情報が表示される。

例えば、照会区分「伝票単位」、取引先「Ａ社」、回収予定日「２０２０／７／３１」、回収状況「未回収」を選択すると、図２（Ａ）に示す伝票回収予定情報がデータファイル１０６ａから読み出されて表示される。請求単位での判断となるため、請求書内に含まれる回収済の伝票も表示する。請求書単位での状況確認が可能となる。

未回収情報を選択して、トグルダウンすると、図３（Ｆ）に示すように、請求単位で、請求情報、金種別回収予定情報、伝票回収予定情報が表示される。

他方、経理部門で回収予定照会を行う。照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００からのリクエストに応じて、回収予定照会画面を提供する。図３（Ｅ）に示すように、回収予定照会画面で、例えば、照会区分「取引先＋金種単位」、取引先「Ａ社」、回収予定日「２０２０／７／３１」、回収状況「未回収」を選択すると、図２（Ｃ）に示す金種別回収予定情報がデータファイル１０６ａから読み出されて表示される。請求単位での判断となるため、請求書内に含まれる回収済の金種も表示する。これにより、請求書単位での状況確認が可能となる。

未回収情報を選択して、トグルダウンすると、同様に、図３（Ｆ）に示すように、請求単位で、請求情報、金種別回収予定情報、伝票回収予定情報が表示される。

このように、現場部門と経理部門が異なる単位で情報を１つの画面で紐付けて共有・確認可能となる。

（支払予定）
図４及び図５を参照して、支払予定について説明する。図４及び図５は、支払予定のフロー及びサンプルデータの一例を示す図である。

伝票計上では、伝票予定情報処理部１０２ａは、現場部門の端末４００からのアクセス（操作）に応じて、伝票単位での伝票支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

図４（Ａ）に示す伝票支払予定情報の例では、１行目は、伝票番号「Ｄｅｎ００１」、取引先「Ａ社」、担当者「〇〇」、仕入金額「￥１００」、支払予定日「２０／０６／３０」、通知「Ｔｕｕ００１」、支払状況「未払」、キー情報「Ｋｅｙ００１」、２行目は、伝票番号「Ｄｅｎ００２」、取引先「Ａ社」、担当者「△△」、仕入金額「￥２００」、支払予定日「２０／０６／３０」、通知番号「Ｔｕｕ００１」、支払状況「未払」、キー情報「Ｋｅｙ００１」、３行目は伝票番号「Ｄｅｎ００３」、取引先「Ａ社」、担当者「□□」、仕入金額「￥３００」、支払予定日「２０／０６／３０」、通知番号「Ｔｕｕ００１」、支払状況「支払済」、キー情報「Ｋｅｙ００１」となっている。伝票支払予定情報に基づいた支払予定表が出力される。

伝票予定情報処理部１０２ａは、伝票支払予定情報に基づいて、その通知番号単位で支払通知情報を作成してデータファイル１０６ａに登録する。図４（Ｂ）に示す支払通知情報の例では、通知番号「Ｔｕｕ００１」、取引先「Ａ社」、支払金額「￥６００」、支払予定日「２０／０６／３０」、支払状況「未払」となっている。支払通知情報に基づいた支払通知書が出力される。

他方、金種別予定情報処理部１０２ｂは、例えば、経理部門の端末５００からのアクセス（操作）に応じて、取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する。

図４（Ｃ）に示す金種別支払予定情報の例では、１行目は、キー情報「Ｋｅｙ００１」、取引先「Ａ社」、金種「振込」、支払金額「￥３００」、支払予定日「２０／０６／３０」、支払状況「支払済」、２行目は、キー情報「Ｋｅｙ００１」、取引先「Ａ社」、金種「振込」、支払金額「￥３００」、支払予定日「２０／０６／３０」、支払状況「支払済」となっている。当初は、２０２０／０６／３０に全額振込の予定であったが、自社都合で、一部は、手形で２０２０／０７／３１に変更になっている。金種別支払予定情報に基づいた金種別支払予定表を出力する。

ここで、現場部門で支払予定照会を行う。照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００からのリクエストに応じて、支払予定照会画面を提供する。支払予定照会画面は、現場部門及び経理部門において共通である。

支払予定照会画面は、図５（Ｄ）に示すように、照会条件（照会区分、取引先、支払予定日、支払通知番号、支払状況）が指定可能となっている。照会区分は、伝票単位又は取引先＋金種単位を選択することができる。伝票単位を選択すると、伝票支払予定情報が表示され、取引先＋金種単位を選択すると、金種別支払予定情報が表示される。

例えば、照会区分「伝票単位」、取引先「Ａ社」、支払予定日「２０２０／６／３０」、回収状況「未回収」を選択すると、図４（Ａ）に示す伝票支払予定情報がデータファイル１０６ａから読み出されて表示される。支払通知（通知番号）単位での判断となるため、支払通知書内に含まれる支払済の伝票も表示する。支払通知書単位での状況確認が可能となる。

未払情報を選択して、トグルダウンすると、図５（Ｆ）に示すように、支払通知書単位で、支払通知情報、金種別支払予定情報、伝票支払予定情報が表示される。

他方、経理部門で支払予定照会を行う。照会処理部１０２ｃは、現場部門の端末４００からのリクエストに応じて、支払予定照会画面を提供する。図５（Ｅ）に示すように、支払予定照会画面で、例えば、照会区分「取引先＋金種単位」、取引先「Ａ社」、支払予定日「２０２０／６／３０」、支払状況「未払」を選択すると、図４（Ｃ）に示す金種別支払予定情報がデータファイル１０６ａから読み出されて表示される。支払通知書単位での判断となるため、支払通知書内に含まれる支払済の金種も表示する。これにより、支払通知書単位での状況確認が可能となる。

未払情報を選択して、トグルダウンすると、同様に、図５（Ｆ）に示すように、支払通知書単位で、支払通知情報、金種別支払予定情報、伝票支払予定情報が表示される。

このように、現場部門と経理部門が異なる単位の情報を１つの画面で紐付けて共有・確認可能となる。

以上説明したように、本実施の形態によれば、現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する伝票予定情報処理部１０２ａと、経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力してデータファイル１０６ａに登録する金種別予定情報処理部１０２ｂと、現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、データファイル１０６ａに登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理部１０２ｃと、を備えているので、現場部門と経理部門で、それぞれの管理単位での回収予定情報又は支払予定情報を紐付けて一括で照会する機能を搭載して、同一の条件指定・切り口にて状況照会を行うことが可能となる。

［４．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、部門間情報共有装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、部門間情報共有装置１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて部門間情報共有装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、部門間情報共有装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

また、部門間情報共有装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、部門間情報共有装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

１００ 部門間情報共有装置
１０２ 制御部
１０２ａ 伝票予定情報処理部
１０２ｂ 金種別予定情報処理部
１０２ｃ 照会処理部
１０２ｄ 画面表示制御部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ データファイル
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク
４００、５００ 端末

Claims (4)

1. 記憶部及び制御部を備えた部門間情報共有装置であって、
   前記制御部は、
   現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理手段と、
   経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理手段と、
   現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理手段と、
   を備えたことを特徴とする部門間情報共有装置。
2. 伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報は、キー情報で紐付けされていることを特徴とする請求項１に記載の部門間情報共有装置。
3. 記憶部及び制御部を備えた情報処理装置で実行される部門間情報共有方法であって、
   前記制御部において実行される、
   現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理工程と、
   経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理工程と、
   現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理工程と、
   を含むことを特徴とする部門間情報共有方法。
4. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための部門間情報共有プログラムであって、
   前記制御部において、
   現場部門での操作に応じて、伝票単位での伝票回収予定情報又は伝票単位での伝票支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する伝票予定情報処理工程と、
   経理部門での操作に応じて、取引先及び金種単位での金種別回収予定情報又は取引先及び金種単位での金種別支払予定情報を入力して前記記憶部に登録する金種予定情報処理工程と、
   現場部門又は経理部門の操作に応じて、照会画面上で指定される照会条件に基づいて、前記記憶部に登録した伝票回収予定情報と金種別回収予定情報又は伝票支払予定情報と金種別支払予定情報を表示する照会処理工程と、
   をコンピュータで実行するための部門間情報共有プログラム。

Images