JP2022040827A - 注意喚起システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを抑制しつつ、エレベーター点検作業者の乗り場ドア開錠時のリスクを低減する。【解決手段】注意喚起システム100は、エレベーターのかご位置を監視している監視装置14と、エレベーターの点検作業を実施する作業者が所持するデバイス11と、を含む。デバイス11が備える判定部50は、作業者が行うエレベーターの乗り場ドアの開錠を、加速度センサ20の信号を基に判定する開錠判定部51と、作業者が点検作業を実施している階床を、気圧センサ30の信号を基に判定する階床判定部52と、監視装置14から得られたかご位置と、作業者が点検作業を実施している階床と、が対応しているかを判定するかご位置判定部53と、を有する。デバイス11は、かご位置判定部53がかご位置と階床とが対応していないと判定したとき、作業者への注意喚起を出力する注意喚起部60をさらに備える。【選択図】図6

Description

本発明は、エレベーターの乗り場ドア開錠時の注意喚起システムに関する。
従来、エレベーターの点検作業時に作業者が乗り場ドアを開錠して手動で開ける際、作業者が装着したデバイスのセンサによりその開錠動作や現場状況を検知することで、点検作業における作業者の安全性を確保するシステムが提案されている。このようなシステムについて、日々技術改良が成されている。
上記の従来技術に関して、特許文献1には、作業者が乗り場ドアを開錠する際に乗り場ドアのかぎ穴に差し込まれる外部開放治具において、エレベーターの乗りかごの位置が不適切である場合に作業者への警告を出力する技術が開示されている。この外部開放治具は、作業者が外部開放治具を乗り場ドアのかぎ穴に差し込む開放操作を検出すると、作業者が携帯する携帯端末へ操作信号を送信する。携帯端末は、外部開放治具から操作信号を受信すると、乗りかごの所定位置に取り付けられたビーコンから送信される位置信号に基づいて乗りかごの位置の適否を判定し、その判定結果を示す判定信号を外部開放治具へ送信する。その結果、乗りかごの位置が不適切であることを意味する判定信号が携帯端末から送信されると、外部開放治具は警告を出力する。こうすることで、乗りかごが適正な位置にない場合に、作業者の注意を喚起するようにしている。
特開2019-167209号公報
特許文献1の技術では、外部開放治具において開放操作の検出や操作信号の送信、警告出力などが行われるため、一般的な外部開放キーとは異なる専用の外部開放治具を用いる必要がある。したがって、一般的な外部開放キーを用いた場合と比べてコストアップになるという課題がある。
そのため、この課題を踏まえて、コストアップを抑制しつつ、エレベーターの点検作業を実施する作業者の乗り場ドア開錠時のリスクを低減することが本発明の主な目的である。
本発明による注意喚起システムは、エレベーターのかご位置を監視する監視装置と、前記エレベーターの点検作業を実施する作業者が所持するデバイスと、を含む注意喚起システムであって、前記デバイスは、前記作業者が行う前記エレベーターの乗り場ドアの開錠を、加速度センサの信号を基に判定する開錠判定部と、前記作業者が前記点検作業を実施している階床を、気圧センサの信号を基に判定する階床判定部と、前記監視装置から得られた前記かご位置と、前記階床判定部が判定した階床と、が対応しているかを判定するかご位置判定部と、を有し、前記デバイスは、前記かご位置と前記階床判定部が判定した階床とが対応していないと前記かご位置判定部が判定したとき、前記作業者への注意喚起を出力する注意喚起部を備える。
本発明によれば、エレベーターの点検作業を実施する作業者の乗り場ドア開錠時のリスクを低減できる。
本発明の実施例に関わるエレベーターの概略図の例 本発明の実施例に関わる点検作業時のエレベーター乗り場とかごの位置関係図 本発明の実施例に関わる乗り場ドアの開錠直前の状態 本発明の実施例に関わる乗り場ドアの開錠中の状態 本発明の実施例に関わる乗り場ドアの開錠完了後の状態 本発明の実施例に関わる注意喚起システムの構成を示すブロック図の例 本発明の実施例に関わるかご開錠動作時にセンサが観測する加速度と気圧の波形の例 本発明の実施例に関わる点検作業における注意喚起システムの処理の流れを示すフローチャートの例
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に関するエレベーターの概略図の例である。
エレベーターのかご1は、ロープ8によって吊られており、機械室7に設置されている制御盤4の制御により巻上機6を動作させることで、昇降路5の内部で昇降する。制御盤4は、エレベーター設置施設の外部から遠隔でエレベーターの監視を行う監視装置14(図6参照)と常時通信しており、昇降路5内におけるかご1の位置情報を監視装置14に提供している。
機械室7に設置されている巻上機6は、制御盤4の制御に応じてロープ8の巻上量を調整し、かご1の昇降停止の位置を決める。制御盤4は、かご1内部の停止階ボタンや、かご1外部の停止階ボタンからの指示により、かご1を停止動作に移行させるように巻上機6を制御する。かご1の底面が指示された停止階の乗り場(階床)3と同じ高さになると、制御盤4は巻上機6の動作を停止してかご1の昇降を停止させる。かご1が完全に停止した後に、停止階の乗り場ドア2が開く。
図2は、本発明の実施例に関わる点検作業時のエレベーター乗り場とかごの位置関係図である。
作業者が昇降路5の中に入ってエレベーターの点検作業を実施する際、適正なかご1の位置は、作業者がいる乗り場3の階よりも1つ下の階でかご1が停止している位置である。すなわち、作業者が乗り場3から乗り場ドア2を開錠して昇降路5の内部に入る時には、事前にかご1を上記の位置に停止させることで、作業者が昇降路5内を転落することなく安全にかご1の上に乗り込んで点検作業ができる状態にしておく必要がある。
仮に図2のような適正なかご1の位置ではなかった場合、作業者は、点検作業前に乗り場ドア2の付近に設置されているボタン9を操作したり、かご1の内部に乗り込んでかご1に設置されているボタン(不図示)を操作することで、適正な位置にかご1を停止させる必要がある。
しかしながら、作業者は乗り場ドア2の開錠後に、目の前にかご1があるという思い込みでかご1が実際にあるかどうかを確認せず、昇降路5の内部に足を踏み入れてしまうことがある。このときにかご1の位置が適正でない場合、作業者が昇降路5内で転落する危険がある。そこで本実施例では、以下で説明するような方法により、かご1の位置が適正ではない状態のときに作業者が昇降路5内に足を踏み入れてしまうことを回避するようにしている。
図3は、本発明の実施例に関わる乗り場ドアの開錠直前の状態である。
エレベーター点検作業時に、作業者10はデバイス11を腕に装着した状態で作業する。作業者10は、乗り場3から乗り場ドア2を開錠するために、乗り場ドア2の上部に設けられているドア開錠穴13に向けて、手に持った外部開放キー12を差し込む動作を行う。
この時、腕に装着されたデバイス11は、デバイス11に搭載されたセンサによって作業者10が腕を上方に上げている動作を検知し、作業者10が乗り場ドア2を開錠しているかどうかの判定を開始する。
また、デバイス11は、作業者10が何階で乗り場ドア2の開錠作業をしているかの判定も開始する。詳しくは後述する。
図4は、本発明の実施例に関わる乗り場ドアの開錠中の状態である。
作業者10は、外部開放キー12をドア開錠穴13へ差し込み、乗り場ドア2の開錠動作を行っている。このドア開錠動作中に、デバイス11は、作業者10によるドア開錠動作の判定と、作業者10が乗り場ドア2の開錠作業をしている階床3の判定とを行い、さらにこれらの判定結果を基に、かご1の位置が適正か否かを判定する。その結果、かご1の位置が適正な位置になければ、乗り場ドア2が開く前に、デバイス11から所定のアラートを出力し、かご1の位置が適正でないことを作業者10に認識させる。これにより、かご1の位置が適正ではない状態のときには、乗り場ドア2が開いても作業者10が昇降路5内に足を踏み入れないように、作業者10への注意喚起を行う。なお、デバイス11が実施するこれらの動作の詳細は後述する。
図5は、本発明に関わる乗り場ドアの開錠完了後の状態である。
作業者10は、乗り場ドア2の開錠を完了すると、ドア開錠穴13に向けて上方に伸ばした腕を下方に降ろす。デバイス11は、デバイス11が備えるセンサが取得したデータからこの動作を検知すると、作業者10が乗り場ドア2の開錠を完了したと判定する。
図6は、本発明の実施例に関わる注意喚起システムの構成を示すブロック図の例である。注意喚起システム100は、デバイス11と監視装置14とを含んで構成されている。
デバイス11は、デバイス11が受ける加速度と気圧の情報をそれぞれ取得する加速度センサ20と気圧センサ30を内蔵センサとして搭載している。また、作業者10による乗り場ドア2の開錠作業の判定、作業者10が作業している階床の判定、適正なかご位置の判定など、デバイス11が行う様々な判定処理を実施するための判定部50を備えている。判定部50は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えて構成されるマイクロコンピュータにおいて実行される所定のプログラムや、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いて実現される。
判定部50は、上記の各判定処理に対応して、開錠判定部51、階床判定部52およびかご位置判定部53の各機能ブロックを有する。
開錠判定部51は、加速度センサ20のデータから、作業者10が乗り場ドア2の開錠を行ったか否かを判定する。
階床判定部52は、気圧センサ30のデータから、作業者10が何階で作業しているかを判定する。
かご位置判定部53は、かご1の位置が適正かどうかの判定を行う。
デバイス11はさらに、社内システム通信部40を備えており、社内システム通信部40を介して監視装置14と通信している。社内システム通信部40と監視装置14との通信は、例えば無線LAN、インターネット、移動体通信網などを用いた無線通信または有線通信により行われる。監視装置14は、制御盤4と通信を行う制御盤通信機能S2を有しており、この制御盤通信機能S2を用いて、制御盤4からかご位置情報S1を取得する。監視装置14は、この制御盤通信機能S2によるかご位置情報S1の取得を所定の周期で常時行うことにより、かご1の位置を監視している。監視装置14によって取得されたかご位置情報S1は、デバイス11からの問合せに応じて監視装置14からデバイス11へ送信され、デバイス11の社内システム通信部40により受信される。これにより、デバイス11はかご位置情報S1を取得することができる。
デバイス11は、開錠判定部51と階床判定部52において、加速度センサ20と気圧センサ30がそれぞれ取得した加速度情報および気圧情報に基づいて、作業者10による乗り場ドア2の開錠動作の判定と、作業者10が点検作業を実施する階床の判定とをそれぞれ行う。また、かご位置判定部53において、これらの判定結果と、社内システム通信部40が監視装置14を介して取得したかご位置情報S1とに基づいて、かご1の位置が適正か否かの判定処理を行う。
デバイス11はさらに、注意喚起部60を備えている。注意喚起部60は、例えば所定の警告音を出力するスピーカーや、所定の警告表示を行うディスプレイなどを用いて構成されており、かご位置判定部53の処理結果に基づいて作業者10への注意喚起を出力する。デバイス11は、作業者10が乗り場ドア2を開こうとしている時に、かご1が適正な位置にないとの判定結果がかご位置判定部53で得られた場合に、注意喚起部60から所定の警告音や警告表示を作業者10へのアラートとして出力する。これにより、作業者10への注意喚起を行うようにしている。
図7は、本発明の実施例に関わるかご開錠動作時にセンサが観測する加速度と気圧の波形の一例である。
図7の加速度波形S9と気圧波形S10は、乗り場ドア2の開錠前から開錠完了までに、前述した加速度センサ20と気圧センサ30がそれぞれ観測する加速度と気圧の波形の例を表している。加速度センサ20と気圧センサ30は、かご開錠動作時にデバイス11が受ける加速度と気圧をそれぞれ観測すると、その観測結果を表すデータとして、図7の加速度波形S9と気圧波形S10に示すような信号をそれぞれ出力する。
乗り場ドア開錠直前の期間S11において、乗り場ドア2の開錠のために作業者10が腕を上方に上げると、作業者10の腕に装着されたデバイス11の上方向への加速度が増加する。これにより、加速度波形S9に上向きのピークが発生している。
上記のような特徴を有する加速度波形S9が出力された場合、開錠判定部51は、加速度センサ20によって検知されたこの信号を、作業者10が腕を上げたことを示す信号として判断する。このようにして、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしているかを開錠判定部51において判定することができる。
なお、期間S11では、上記のような加速度波形S9の変化に加えて、デバイス11が上方に位置したことによって気圧が下がるため、気圧波形S10が低くなっている。この気圧センサ30の信号を合わせて用いて、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしているかを開錠判定部51において判定するようにしてもよい。すなわち、開錠判定部51は、加速度センサ20の信号および気圧センサ30の信号を基に、作業者10が行う乗り場ドア2の開錠を判定することもできる。このようにすれば、開錠判定部51による乗り場ドア2の開錠判定精度をより一層向上させることが可能となる。
乗り場ドア開錠中の期間S12において、開錠中は作業者10の腕の上下の動きがほとんどないため、デバイス11はほぼ静止している。そのため、加速度波形S9は0に近くなる。気圧波形S10も一定に保たれている。
開錠判定部51は、作業者10が腕を上げたことを示す上記の信号がデバイス11の内蔵センサによって検知された後、期間S12の時間、すなわち作業者10が腕を上げた状態を維持していた時間を計測し、その計測結果に基づいて、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしているかを判定してもよい。例えば、デバイス11にタイマー機能を搭載し、このタイマー機能を用いて、期間S11の後に加速度波形S9や気圧波形S10がそれぞれ一定となっている時間を計測する。こうして計測した時間が予め定められた時間を超えた場合、開錠判定部51は、デバイス11の内蔵センサによって検知されたこれらの信号を、作業者10が腕を上げた状態で予め定められた時間が経過したことを示す信号として判断する。このようにして、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしているかを開錠判定部51において判定することで、さらなる判定精度の向上を図ることもできる。
デバイス11は、上記のような開錠判定部51の判定結果を踏まえて、期間S11または期間S12の間に、階床判定部52の判定を完了させる。さらに、階床判定部52の判定結果と、社内システム通信部40が監視装置14を介して取得したかご位置情報S1とを基にして、前述したかご位置判定部53の判定を完了させる。その結果、乗り場ドア2の開錠が安全でないと判断した場合は、開錠完了前に注意喚起部60からアラートを出す。
期間S11でアラートを出力することができれば安全度を増すことができるが、単に作業者10が腕を上げた動作でアラートを出力することになるため、間違ったアラートを出力してしまう可能性が増す。一方、期間S12でアラートを出力すると、作業者10が乗り場ドア2を開錠する動作を正確に検知することができ、誤ったアラートを出力する可能性は低減できるが、アラート出力後に乗り場ドア2が開くまでの時間が短くなるため、作業者10がアラートを認識するまでの時間が十分に確保できなくなってしまうという問題がある。このため、波形のどこで乗り場ドア2を開ける動作と認識するかどうかは、乗り場ドア2が開錠されたときに開くスピードや、開錠判定部51が開錠判定を行ってから注意喚起部60がアラートを出すまでの時間差などを基に決めると良い。
また、期間S11で作業者10が腕を上げた動作を示す信号を加速度センサ20が検知したときに注意喚起部60が出力するアラートと、期間S12で作業者10が腕を上げた状態で予め定められた時間が経過したことを示す信号を加速度センサ20が検知したときに注意喚起部60が出力するアラートとを、異なる態様としてもよい。例えば、適切な位置にかごが無い場合には作業者10が腕を上げたことを検出したときにデバイス11の振動でアラートを出力し、その後腕を下すことなく予め定められた時間が経過したときにデバイス11の振動と音の両方でアラートを出力すれば、さらにリスク低減を行うことができる。
乗り場ドア2の開錠完了後の期間S13において、開錠時に作業者10が上方に上げた腕を下に降ろすと、デバイス11の下方向への加速度が増加する。これにより、加速度波形S9に下向きのピークが発生している。また、それに伴って、デバイス11の高さ方向の位置が乗り場ドア2の開錠作業前の位置に戻るため、気圧波形S10が上昇して元に戻る。開錠判定部51は、これらの波形に基づいて作業者10による乗り場ドア2の開錠を判定しても良い。
図8は本発明の実施例に関わる点検作業における注意喚起システムの処理の流れを示すフローチャートの例である。
ステップF1で、作業者10は、作業開始前にデバイス11を腕に装着して作業を開始する。
ステップF2で、作業者10は、デバイス11を装着した腕を上方に上げ、外部開放キー12を乗り場ドア2の上方にあるドア開錠穴13へ差し込む。この状態で、作業者10が外部開放キー12をドア開錠穴13内で所定の方向に回転させると、乗り場ドア2が開錠され、乗り場ドア2が開いて作業者10が昇降路5内で作業をすることができるようになる。なお、この後のフローで行われる判定は、すべて乗り場ドア2が開く前に完了する。
ステップF3で、デバイス11は、開錠判定部51により、作業者10が乗り場ドア2を開錠するために上方に腕を上げた動作を、作業者10の開錠動作として検知する。ここでは、加速度センサ20が検知したデバイス11の加速度の信号に基づいて、作業者10の開錠動作を判定する。
さらに、ステップF4で、デバイス11は、階床判定部52により、作業者10が点検作業を実施している階床3を判定する。ここでは、気圧センサ30が検知したデバイス11の気圧の信号に基づいて、点検作業の実施階床を判定する。
ステップF5で、デバイス11は、社内システム通信部40により、ステップF3の開錠動作の検知に応じて、監視装置14にかご位置情報S1を問合せる。
ステップF6で、監視装置14は、制御盤通信機能S2を用いて、制御盤4からかご位置情報S1を取得する。なお、制御盤4を備えたエレベーターでは、前述のように、かご1の位置を含むエレベーターの状態が常に監視装置14によって監視されている。そのため、作業者10が乗り場ドア2の開錠動作を開始する前から、監視装置14によってステップF6の処理が実行されており、それによってかご位置情報S1が取得されている。
ステップF7で、監視装置14は、ステップF5でデバイス11が行った問い合わせに応じて、ステップF6で取得済みのかご位置情報S1をデバイス11の社内システム通信部40へ送信する。
なお、以上説明したステップF5、F6およびF7の処理は、ステップF4でデバイス11が点検作業の実施階床を判定している間に行われる。
ステップF8で、デバイス11は、かご位置判定部53により、作業者10が開錠動作を行っている階床3とかご1との位置関係から、その開錠動作が安全かどうかを判定する。ここでは、気圧センサ30の情報に基づいて階床判定部52がステップF4で判定した作業者10の作業階床の情報と、ステップF7で監視装置14から送信されたかご位置情報S1とを突き合わせて、作業者10の作業階床に対してかご1の位置が前述の適正な位置であるか否かを判定することで、作業者10の開錠動作が安全かどうかを判定する。
ステップF8で、作業者10とかご1が適正な位置関係であると判定した場合は、開錠動作の安全性が確保されている良好な状態であると判断し、ステップF12に進む。一方、ステップF8で、作業者10の作業階床とかご1との位置が適正な位置関係にないと判定した場合は、開錠動作の安全性が確保されておらず危険な状態であると判断し、ステップF9に進む。
ステップF9で、デバイス11は、作業者10の転落を防止するために、注意喚起部60により所定のアラートを発生させる。注意喚起部60は、例えばデバイス11が備えるスピーカーから所定の警告音を出力したり、デバイス11が備えるディスプレイに所定の警告画面を表示したりすることで、作業者10へのアラートを実施する。これにより、作業者10が乗り場ドア2を開ける作業を中止させることができる。
ステップF10では、デバイス11の注意喚起部60からアラート発生後、作業者10はデバイス11に備えられた画面を見て、監視装置14から送信されたかご位置情報S1を確認する。ステップF11で、作業者10は、かご1を点検作業において適正な位置に移動させる。
ステップF11でかご1の適正位置への移動完了後に、ステップF2へ戻り、再度作業者10は、乗り場ドア2の開錠作業を行い、上部のドア開錠穴13へ外部開放キー12を差し込む。
前述したステップF8の開錠可否判定でアラートが発生しなければ、ステップF12で作業者10は乗り場ドア2を開け、かご1の上で点検作業を開始できる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)注意喚起システム100は、エレベーターのかご位置を監視する監視装置14と、エレベーターの点検作業を実施する作業者10が所持するデバイス11と、を含む。デバイス11は、作業者10が行うエレベーターの乗り場ドア2の開錠を、加速度センサ20の信号を基に判定する開錠判定部51と、作業者10が点検作業を実施している階床3を、気圧センサ30の信号を基に判定する階床判定部52と、監視装置14から得られたかご位置と、階床判定部52が判定した階床3と、が対応しているかを判定するかご位置判定部53と、を有する。デバイス11は、かご位置と階床判定部52が判定した階床3とが対応していないとかご位置判定部53が判定したとき、作業者10への注意喚起を出力する注意喚起部60を備える。これにより、エレベーターの点検作業を実施する作業者の乗り場ドア開錠時のリスクを低減できる。
(2)開錠判定部51は、デバイス11が作業者10の腕に取り付けられ、作業者10が腕を上げたことを示す信号を加速度センサ20が検知したとき、または、作業者10が腕を上げた状態で予め定められた時間が経過したことを示す信号を加速度センサ20が検知したとき、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしていると判定する。これにより、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしていることを、乗り場ドア2が開く前に精度良く判定することができる。
(3)かご位置情報S1は、作業者10が乗り場ドア2の開錠を開始する前から監視装置14によって取得されており、デバイス11からの問い合わせに応じて、監視装置14からデバイス11へ送信される。これにより、作業者10が乗り場ドア2を開錠しようとしているときに、デバイス11が作業者10への注意喚起を行うために必要なかご位置の情報を遅延なく取得することができる。
以上、本発明が実施する形態について説明したが、以下の変形例でも本発明を同様に実施することができる。例えば、前述したように、作業者10の開錠動作は、加速度センサ20だけでなく、気圧センサ30も用いて取得したデータとの組み合わせで検知・判定してもよい。
また、他の変形例として、例えば、図8で説明したステップF3およびF4およびF8の各処理を、デバイス11が備えるセンサによって検知したセンサ情報に基づいて監視装置14が実施するようにしてもよい。このようにすることで、デバイス11の構成を簡素化させることができ、コストダウンを図ることができる。
また、さらに別の変形例として、図8で説明したステップF3およびF4およびF8の各処理を、加速度センサ20および気圧センサ30を用いずに、他の情報を用いて実施することも可能である。例えば、作業者10の開錠動作の判定には、外部開放キー12とドア開錠穴との接触判定を用いたり、乗り場3や外部開放キー12に設置されたカメラの撮影によって作業者10の動画を利用したりするということも可能である。また、作業者10の階床3の判定には、ビーコン等を利用した屋内測位技術を活用することもできる。これにより、本発明で説明したようなデバイス11で取得可能な情報から開錠動作と作業者10の位置する階床3がそれぞれ判定できるため、同様の効果を奏することができる。
以上説明した実施形態や各種変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、削除・他の構成に置換・他の構成の追加をすることが可能であり、その態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 かご
2 乗り場ドア
3 乗り場(階床)
4 制御盤
5 昇降路
6 巻上機
7 機械室
8 ロープ
9 乗り場ボタン
10 作業者
11 デバイス
12 外部開放キー
13 ドア開錠穴
14 監視装置
20 加速度センサ
30 気圧センサ
40 社内システム通信部
50 判定部
51 開錠判定部
52 階床判定部
53 かご位置判定部
60 注意喚起部
100 注意喚起システム

Claims (5)

  1. エレベーターのかご位置を監視する監視装置と、
    前記エレベーターの点検作業を実施する作業者が所持するデバイスと、を含む注意喚起システムであって、
    前記デバイスは、
    前記作業者が行う前記エレベーターの乗り場ドアの開錠を、加速度センサの信号を基に判定する開錠判定部と、
    前記作業者が前記点検作業を実施している階床を、気圧センサの信号を基に判定する階床判定部と、
    前記監視装置から得られた前記かご位置と、前記階床判定部が判定した階床と、が対応しているかを判定するかご位置判定部と、を有し、
    前記デバイスは、前記かご位置と前記階床判定部が判定した階床とが対応していないと前記かご位置判定部が判定したとき、前記作業者への注意喚起を出力する注意喚起部を備える
    注意喚起システム。
  2. 請求項1に記載の注意喚起システムであって、
    前記開錠判定部は、前記デバイスが前記作業者の腕に取り付けられ、前記作業者が前記腕を上げたことを示す信号を前記加速度センサが検知したとき、前記作業者が前記乗り場ドアを開錠しようとしていると判定する
    注意喚起システム。
  3. 請求項1に記載の注意喚起システムであって、
    前記開錠判定部は、前記デバイスが前記作業者の腕に取り付けられ、前記作業者が前記腕を上げた状態で予め定められた時間が経過したことを示す信号を前記加速度センサが検知したとき、前記作業者が前記乗り場ドアを開錠しようとしていると判定する
    注意喚起システム。
  4. 請求項2に記載の注意喚起システムであって、
    前記作業者が前記腕を上げた状態で予め定められた時間が経過したことを示す信号を前記加速度センサが検知したとき、前記作業者が前記乗り場ドアを開錠しようとしていると判定し、前記作業者が前記腕を上げたことを示す信号を前記加速度センサが検知したときとは異なる態様で前記注意喚起部が注意喚起の出力を行う
    注意喚起システム。
  5. 請求項1に記載の注意喚起システムであって、
    前記かご位置は、前記デバイスからの問い合わせに応じて、前記監視装置から前記デバイスへ送信される
    注意喚起システム。
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