JP2022040701A - すべり軸受 - Google Patents

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信吾 小茂池
Shingo Komoike
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Abstract

【課題】上側軸受部と回転軸の間での油膜切れを抑制するすべり軸受を提供することを課題とする。【解決手段】油膜を介して回転軸を回転可能に支持するすべり軸受であって、鉛直上方側の上側軸受部と、前記上側軸受部の鉛直下方側に位置した下側軸受部と、を備え、前記上側軸受部の内周面に周方向に沿った油溝が形成され、前記油溝内には、当該上側軸受部を径方向に貫通した第1及び第2油孔が形成され、前記第1油孔は、前記第2油孔よりも前記回転軸の回転方向の上流側に位置しており、前記第1油孔と当該すべり軸受の中心を結ぶ径方向に延びた第1線分と、前記第2油孔と前記中心を結ぶ径方向に延びた第2線分との間により画定される、鉛直上方側の角度は鈍角であり、前記第1線分と前記回転軸の回転中心を通過する鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第1角度は、前記第2線分と前記鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第2角度よりも大きい、すべり軸受。【選択図】図1

Description

本発明は、すべり軸受に関する。
エンジンのクランクシャフトを、油膜を介して回転可能に支持するすべり軸受が知られており、このようなすべり軸受は、半円筒状をした上側軸受部と、同様の形状の下側軸受部とにより構成されている。(例えば特許文献1参照)。
特開平10-030419号公報
上側軸受部とクランクシャフトの間で油膜切れが生じると、異音が生じる可能性がある。
そこで本発明は、上側軸受部と回転軸の間での油膜切れを抑制するすべり軸受を提供することを目的とする。
上記目的は、油膜を介して回転軸を回転可能に支持するすべり軸受であって、鉛直上方側の上側軸受部と、前記上側軸受部の鉛直下方側に位置した下側軸受部と、を備え、前記上側軸受部の内周面に周方向に沿った油溝が形成され、前記油溝内には、当該上側軸受部を径方向に貫通した第1及び第2油孔が形成され、前記第1油孔は、前記第2油孔よりも前記回転軸の回転方向の上流側に位置しており、前記第1油孔と当該すべり軸受の中心を結ぶ径方向に延びた第1線分と、前記第2油孔と前記中心を結ぶ径方向に延びた第2線分との間により画定される、鉛直上方側の角度は鈍角であり、前記第1線分と前記回転軸の回転中心を通過する鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第1角度は、前記第2線分と前記鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第2角度よりも大きい、すべり軸受によって達成できる。
本発明によれば、上側軸受部と回転軸の間での油膜切れを抑制するすべり軸受を提供できる。
図1Aは、すべり軸受の説明図であり、図1Bは、すべり軸受の内周面を示した図である。 図2A及び図2Bは、比較例の説明図である。
本実施例について説明する。なお、以下では、図1Aには、互いに直交する鉛直上方向U、鉛直下方向D、左方向L、及び右方向Rを示している。また、図1Bには、互いに直交する前方向F、後方向B、左方向L、及び右方向Rを示している。尚、図1Aでの紙面手前方向は図1Bの前方向Fに相当し、図1Aでの紙面奥側は図1Bの後方向Bに相当する。図1Bでの紙面手前方向は図1Aでの鉛直下方向Dに相当し、図1Bでの紙面奥側は図1Aの鉛直上方向Uに相当する。
図1Aは、すべり軸受1の説明図である。すべり軸受1は、半円筒状をした上側軸受部10と、上側軸受部10よりも鉛直下方向に位置した不図示の下側軸受部とにより構成され、全体として円筒状に形成されている。すべり軸受1は、図示しないエンジン本体の所要箇所に複数配置され、それら複数のすべり軸受1によってクランクシャフト100を回転自在に軸支する。図1Aでは、クランクシャフト100は時計方向dに回転する。尚、図1Aは、前方向F及び後方向Bに延びたすべり軸受1の中心軸Cと、中心軸Cを通過して中心軸Cに垂直であり鉛直方向に平行な鉛直線分Aとを示している。
すべり軸受1は、内周面11及び外周面12を有しており、内周面11はクランクシャフト100の外周面に摺接し、外周面12は、不図示のシリンダブロックに固定されている。尚、不図示の下側軸受部は、シリンダブロックに固定された不図示のクランクキャップにより、上側軸受部10と一体に保持される。
上側軸受部10は、金属製であり、例えばその外周面12側は鋼板からなり、内周面11となる内周部側はCu合金あるいはAl合金などの軸受合金から構成されていてもよい。更に、内周面11に樹脂コーティングや金属めっきが施されていてもよい。下側軸受部も同様である。
図1Bは、すべり軸受1の内周面11を示した図である。内周面11には、周方向に沿って伸びており一定の深さを有した凹状の油溝13が形成されている。油溝13の底には、上側軸受部10を厚み方向で貫通した油孔21及び22が形成されている。油孔21及び22のそれぞれは、内径が厚み方向で一定の円形状であるがこれに限定されない。油孔21及び22は、大きさ及び形状が略同じであるがこれに限定されない。図1Aには、油孔21及び22のそれぞれの軸線L1及びL2を示している。軸線L1及びL2は中心軸Cを通過する。軸線L1は、油孔21と中心軸Cを結ぶ径方向に延びた第1線分の一例である。軸線L2は、油孔22と中心軸Cを結ぶ径方向に延びた第2線分の一例である。また、図1Bには、図1Aに示した鉛直線分Aに直交するとともに中心軸Cに平行な中心線ACを示している。油孔21及び22は、それぞれ第1及び第2油孔の一例である。
上側軸受部10の左方向L側の一端と右方向R側の他端にはそれぞれ突合せ面15及び16が形成されており、下側軸受部の突合せ面と突き合わせることにより、全体として円筒状のすべり軸受1が構成される。すべり軸受1は、突合せ面15及び16が水平面となるように配置される。尚、下側軸受部は、油孔21及び22が形成されていないことを除いて、図1Aに示した上側軸受部10と同様に構成されているが、これに限定されず、例えば下側軸受部には上側軸受部10とは異なり油溝が設けられていなくてもよく、また、油孔が設けられていてもよい。
エンジンが作動された際には、オイルパン内の潤滑油がエンジン本体内の油通路を介して各すべり軸受1に向けて給送される。具体的には、潤滑油はすべり軸受1の外部から油孔21及び22を介して油溝13を経由して内周面11へ供給される。このようにして、すべり軸受1とクランクシャフト100の外周面の間に油膜が形成されて、クランクシャフト100が回転可能に支持される。図1Bには、油溝13から内周面11に供給される潤滑油が流れる方向を点線の矢印で示している。
ここで、上述したようにクランクシャフト100は時計方向dに回転する。このため、クランクシャフト100の回転方向に従えば、内周面11は、図1Aにおいては鉛直線分Aよりも左方向L側に上流域11uを有し、鉛直線分Aよりも右方向R側に下流域11dを有している。従って、図1Bにおいて内周面11は、中心線ACよりも左方向L側に上流域11uを有し、中心線ACよりも右方向R側に下流域11dを有する。同様に、油溝13は、図1Aにおいては鉛直線分Aよりも左方向L側に上流域13uを有し、鉛直線分Aよりも右方向R側に下流域13dを有し、図1Bにおいて中心線ACよりも左方向L側に上流域13uを有し、中心線ACよりも右方向R側に下流域13dを有する。ここで、すべり軸受1とクランクシャフト100の間に供給された潤滑油は、クランクシャフト100の回転の影響のみを考慮すれば、クランクシャフト100の回転方向に従って下流域11d及び13d側に流れやすい構成となっている。
図1Aに示すように、油孔21及び22のそれぞれの軸線L1及びL2の間の角度αは、鈍角、即ち90度よりも大きく180度よりも小さい角度に設定されている。また、軸線L1と鉛直線分Aの間の周方向での角度βは、軸線L2と鉛直線分Aの間の周方向での角度γよりも大きい角度に設定されている。
また、図1Bに示すように、油溝13の上流域13uでの、前方向F及び後方向Bでの幅Wuは一定である。これに対して油溝13の下流域13dでの、前方向F及び後方向Bでの幅は、右方向R、即ち下流側に行くほど徐々に狭くなる。詳細には、油溝13の下流域13dの幅は、中心線AC付近での幅Wuと同じであるが、右方向Rに従って徐々に狭くなっている。このように形成されている理由について、以下の比較例を参照して説明する。
図2A及び図2Bは、比較例であるすべり軸受1xの説明図である。図2A及び図2Bは、それぞれ図1A及び図1Bに対応している。尚、比較例において本実施例と同一の構成については同一の符号を付することによりその説明を省略する。すべり軸受1xの上側軸受部10xでは、油孔21x及び油孔22xのそれぞれの軸線L1x及びL2xの間の周方向の角度αxは、鋭角、即ち、90度よりも小さい角度に設定されている。また、鉛直線分Aと軸線L1xの間の周方向の角度βxは、鉛直線分Aと軸線L2xの間の周方向の角度γxと同じである。
即ち、比較例のすべり軸受1xの油孔21xは、本実施例のすべり軸受1の油孔21よりも鉛直線分Aに近い位置に設けられている。ここで、上述したように比較例においてもクランクシャフト100は時計方向dに回転する。このため、比較例のすべり軸受1xでは、本実施例と同様に、油溝13xの下流域13dxや内周面11xの下流域11dxには潤滑油を十分に供給することができる。尚、油溝13xは図2Bに示すように外形縁が直線状に形成されている。
しかしながら図2Bに示すように、油溝13xの上流域13uxの左方向L側の端部にまで流れる潤滑油の流量は少なく、これにより内周面11xの上流域11uxに潤滑油が供給されずに油膜切れが生じる恐れがある。油膜切れが生じた領域ではキャビテーションが発生して、異音が生じる恐れがある。特に、クランクシャフト100が高速で回転している場合に油膜切れが生じる可能性がある。また、省燃費化の観点から低粘度の潤滑油が用いられると、油膜の厚さは薄くなりやすいため、油膜切れが生じやすい。更には、図2Bに示すように、油溝13xの上流域13uxは、左方向L、即ち上流側に行くに従って幅が徐々に狭くなっている。このため、油溝13xの上流域13ux内を流れる潤滑油の流量自体も少ないため、内周面11xの上流域11uxで油膜切れが生じる恐れがある。
これに対して本実施例では、上述したように軸線L1及びL2の間の角度αは鈍角であり、軸線L1と鉛直線分Aの間の周方向での角度βは、軸線L2と鉛直線分Aの間の周方向での角度γよりも大きい。このように油孔21は、鉛直線分Aから離れており、より油溝13の上流域13uの左方向L側の端部に近い位置に設けられている。このため、本実施例のすべり軸受1では、油孔21から供給される潤滑油が油溝13の上流域13uの左方向L側の端部や内周面11の上流域11uに供給されやすい構成となっている。これにより油膜切れを抑制できる。
また、本実施例では油溝13の上流域13uでの幅Wuは一定であり、油溝13の下流域13dの平均の幅よりも大きく形成されている。このため、油溝13の上流域13u内を流れる潤滑油の流量を確保することができ、これにより油溝13の上流域13uの左方向L側の端部周辺でも、内周面11の上流域11uに潤滑油が供給されやすい構成となっている。このような構成によっても油膜切れを抑制できる。
上記実施例では、図1Bに示すように油溝13の上流域13uでの幅Wuは一定であるが、これに限定されず、例えば、左方向Lに従って幅が徐々に拡大するように形成されていてもよい。
本実施例では、エンジンのクランクシャフト100の支持構造にすべり軸受1を適用した例を挙げたが、クランクシャフト以外の任意の回転軸に対しても適用してもよい。例えば、エンジンのバランサシャフトや、コンプレッサの回転軸に適用してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 すべり軸受
10 上側軸受部
11 内周面
13 油溝
11u、13u 上流域
11d、13d 下流域
21 油孔(第1油孔)
22 油孔(第2油孔)
A 鉛直線分
C 中心軸
L1 軸線(第1線分)
L2 軸線(第2線分)

Claims (1)

  1. 油膜を介して回転軸を回転可能に支持するすべり軸受であって、
    鉛直上方側の上側軸受部と、
    前記上側軸受部の鉛直下方側に位置した下側軸受部と、を備え、
    前記上側軸受部の内周面に周方向に沿った油溝が形成され、
    前記油溝内には、当該上側軸受部を径方向に貫通した第1及び第2油孔が形成され、
    前記第1油孔は、前記第2油孔よりも前記回転軸の回転方向の上流側に位置しており、
    前記第1油孔と当該すべり軸受の中心を結ぶ径方向に延びた第1線分と、前記第2油孔と前記中心を結ぶ径方向に延びた第2線分との間により画定される、鉛直上方側の角度は鈍角であり、
    前記第1線分と前記回転軸の回転中心を通過する鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第1角度は、前記第2線分と前記鉛直線分との間により画定される鉛直上方側の第2角度よりも大きい、すべり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20230054748A1 (en) * 2021-08-20 2023-02-23 Pratt & Whitney Canada Corp. Shaped cavity at interface between journal bearing and rotor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20230054748A1 (en) * 2021-08-20 2023-02-23 Pratt & Whitney Canada Corp. Shaped cavity at interface between journal bearing and rotor
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