JP2022039825A - 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器 - Google Patents

無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022039825A
JP2022039825A JP2020145026A JP2020145026A JP2022039825A JP 2022039825 A JP2022039825 A JP 2022039825A JP 2020145026 A JP2020145026 A JP 2020145026A JP 2020145026 A JP2020145026 A JP 2020145026A JP 2022039825 A JP2022039825 A JP 2022039825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
satisfied
communication device
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020145026A
Other languages
English (en)
Inventor
高史 山下
Takashi Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2020145026A priority Critical patent/JP2022039825A/ja
Priority to US17/407,720 priority patent/US11510281B2/en
Priority to CN202110967255.5A priority patent/CN114204954A/zh
Publication of JP2022039825A publication Critical patent/JP2022039825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

【課題】無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、無線回路を保護する無線通信装置などを実現する。【解決手段】5G回路(11)と、5G回路(11)から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある無線LAN回路(12)とを備える無線通信装置(1)は、無線LAN回路(12)に、受信信号を減衰させる第2減衰器(121)を備え、所定の信号条件が成立した場合、5G回路(11)の送信信号を、第2減衰器(121)を経由させる減衰制御を行い、信号条件が成立していない場合、減衰制御を行わない第1制御部(112)を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置等に関する。
従来、無線通信装置において、信号のレベルを制御する技術が知られている。特許文献1には、SAR(Specific Absorption Rate)の許容値内で機器を動作させるために、信号のレベルを制御する技術が開示されている。特許文献2には、送信電力が再度トランシーバに結合されることによる動作劣化やコンポーネントへのダメージを防ぐために、電力検出信号のレベルを制御する技術が開示されている。
特開2009-152705号公報 特開2015-213333号公報 中国特許出願公開第109981157号明細書
無線通信装置に第5世代移動通信システム(5G)の無線回路を採用した場合、当該無線回路から送信された送信信号は、当該送信信号のレベルが高いことに起因し、他の無線回路に影響を及ぼす可能性がある。一方、出願人は、5Gの無線回路が、他の無線回路から送信された送信信号により影響を受けることを見出した。なお、ここでの影響とは、例えば、受信特性の悪化、受信回路の破壊などである。
特許文献3には、2つの無線通信技術を同時に使用している状態で、一方の送信回路によりデータを送信するとき、他方の受信回路に設けられた減衰器により受信信号のレベルを下げる技術が開示されている。しかしながら、特許文献3の技術では、上記条件下で常に受信信号のレベルを下げることとなるため、受信回路を破壊から保護することはできるが、受信回路の受信特性の悪化を防ぐことはできない。
本発明の一態様は、上記の課題に鑑み、無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、無線回路を保護する無線通信装置などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路であり、上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部を備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路であり、上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部を備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置の制御方法は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路であり、上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップと、を含み、上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置の制御方法は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路であり、上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップと、を含み、上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない。
本発明の一態様によれば、無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、無線回路を保護する無線通信装置などを実現することができる。
本発明の実施形態に係る無線通信装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す無線通信装置が有するDPDTスイッチの切り替えを説明する図である。 DPDT制御信号の出力条件の一例を示すテーブルである。 信号を受信する側の無線回路の、受信信号の信号レベルと周波数との関係の一例を示すグラフである。 信号を送信する側の回路の送信信号の信号レベルと周波数との関係の一例を示すグラフである。 送信信号が信号条件を満たすか否かの判定の一例を説明する図である。 送信信号が信号条件を満たすか否かの判定の他の例を説明する図である。 図1に示す無線通信装置が実行する減衰処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図1~図8を参照しながら本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(無線通信装置の要部構成)
図1は、本実施形態に係る無線通信装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。無線通信装置1は、一例として、図1に示すスマートフォン100などの通信機器(電子機器)に内蔵される通信装置である。図1に示すように、一例として、無線通信装置1は、信号を送受信するための無線回路を複数備えている。図示の例において、無線通信装置1は、第5世代移動通信システムで通信するための5G回路11(第1回路)と、無線LAN(Local Area Network)システムで通信するための無線LAN回路12(第2回路)という2つの無線回路を備えている。
一例として、5G回路11は、3.7GHz帯および4.5GHz帯の少なくともいずれかを含む周波数帯を使用して信号の送受信を行う。なお、3.7GHz帯とは、3.6GHz~3.8GHzの範囲を指す。4.5GHz帯とは、4.5GHz~4.6GHzの範囲を指す。なお、以降、3.7GHz帯および4.5GHz帯を総称して、「サブ6GHz帯」と称する場合がある。
なお、5G回路11は、さらに、28GHz帯を使用してもよい。28GHz帯とは、27.00GHz~29.50GHzの範囲を指す。
一例として、無線LAN回路12は、無線LANシステムで通信するための無線回路である。無線LAN回路12が使用する周波数帯は、一例として、5.150~5.725GHzの範囲である。当該範囲は、いわゆる「5GHz帯」として知られている。なお、無線LAN回路12が使用する周波数帯は5GHz帯に限定されない。例えば、無線LAN回路12は、いわゆる「2.4GHz帯」(2.400~2.497GHz)を使用してもよい。
このように、5G回路11と無線LAN回路12とは、使用する周波数帯が近い。この場合、一方の無線回路が送信した送信信号が、他方の無線回路に影響を与える可能性がある。特に、5G回路11が4.5GHz帯を使用し、無線LAN回路12が5GHz帯を使用する場合、2つの無線回路が使用する周波数帯は最も近くなるので、上記の可能性がより高くなる。なお、「影響」とは、例えば、5G回路11および無線LAN回路12の受信特性の劣化、あるいは、5G回路11および無線LAN回路12の部品の破壊などであるが、この例に限定されない。
(5G回路11の構成)
図1に示すように、一例として、5G回路11は、第1減衰器111(減衰部、第2減衰部)と、第1制御部112(制御部)と、第1DPDT(Double Pole Double Throw)スイッチ113と、第1アンテナ114と、第1送受信機115と、第1送受信切替スイッチ116と、第1電力増幅器117と、第1LNA118とを備えている。なお、5G回路11において、図示の符号11Aは、5G回路11の送信回路である第1送信回路を示し、符号11Bは、5G回路11の受信回路である第1受信回路を示す。以下の説明において、第1送信回路11Aおよび第1受信回路11Bと表記する。
第1制御部112は、5G回路11の各構成部材を統合的に制御する。一例として、第1制御部112は、第1送受信機115および第1送受信切替スイッチ116を制御する。
第1送受信機115は、第1制御部112により制御され、5G回路11における信号の送受信を行う。第1電力増幅器117は、第1送受信機115から入力された信号を増幅させ、第1アンテナ114へ出力する。第1送受信切替スイッチ116は、第1制御部112により制御され、第1アンテナ114と第1送信回路11Aまたは第1受信回路11Bとを接続する。
一例として、第1制御部112は、第1送受信機115により信号(以下、「送信信号」と表記する)が送信される場合、第1送受信切替スイッチ116を制御し、第1アンテナ114の接続先を、第1受信回路11Bから第1送信回路11Aに切り替える。第1送受信機115が送信する送信信号は、第1電力増幅器117により増幅され、第1アンテナ114から外部へ送信される。
また、第1制御部112は、第1送受信機115による信号の送信が完了したとき、第1送受信切替スイッチ116を制御し、第1アンテナ114の接続先を、第1受信回路11Bに戻す。
第1DPDTスイッチ113は、第1アンテナ114と第1LNA118とを接続する。第1DPDTスイッチ113は、後述する第2制御部122が出力するDPDT制御信号92により制御され、第1アンテナ114が受信した受信信号が、第1LNA118に入力される前に第1減衰器111を経由するか否かを切り替える。DPDT制御信号92は、例えば、第1DPDTスイッチ113をON状態とするON信号およびOFF状態とするOFF信号のいずれかである。第1LNA118は、ノイズの増幅を抑えて入力された受信信号を増幅させ、第1送受信機115へ増幅させた受信信号を出力する。
第1送受信機115は、取得した受信信号を第1制御部112に出力する。第1制御部112は、取得した受信信号に基づく処理を実行する。
第1減衰器111は、5G回路11が受信した信号を減衰させる。当該信号の一例は、無線LAN回路12から送信された信号である。
また、第1制御部112は、無線LAN回路12に含まれる第2DPDTスイッチ123(後述)を制御(減衰制御)する。この制御の詳細については後述する。
(無線LAN回路12の構成)
図1に示すように、一例として、無線LAN回路12は、第2減衰器121(減衰部)と、第2制御部122(制御部、第2制御部)と、第2DPDTスイッチ123(スイッチ、DPDTスイッチ)と、第2アンテナ124(アンテナ)と、第2送受信機125(受信機)と、第2送受信切替スイッチ126と、第2電力増幅器127と、第2LNA128とを備えている。なお、無線LAN回路12において、図示の符号12Aは、無線LAN回路12の送信回路である第2送信回路を示し、符号12Bは、無線LAN回路12の受信回路である第2受信回路を示す。以下の説明において、第2送信回路12Aおよび第2受信回路12Bと表記する。
第2制御部122は、無線LAN回路12の各構成部材を統合的に制御する。一例として、第2制御部122は、第2送受信機125および第2送受信切替スイッチ126を制御する。
第2送受信機125は、第2制御部122により制御され、無線LAN回路12における信号の送受信を行う。第2電力増幅器127は、第2送受信機125から入力された信号を増幅させ、第2アンテナ124へ出力する。第2送受信切替スイッチ126は、第2制御部122により制御され、第2アンテナ124と第2送信回路12Aまたは第2受信回路12Bとを接続する。
一例として、第2制御部122は、第2送受信機125により送信信号(第2送信信号)が送信される場合、第2送受信切替スイッチ126を制御し、第2アンテナ124の接続先を、第2受信回路12Bから第2送信回路12Aに切り替える。第2送受信機125が送信する送信信号は、第2電力増幅器127により増幅され、第2アンテナ124から外部へ送信される。
また、第2制御部122は、第2送受信機125による信号の送信が完了したとき、第2送受信切替スイッチ126を制御し、第2アンテナ124の接続先を、第2受信回路12Bに戻す。
第2DPDTスイッチ123は、第2アンテナ124と第2LNA128とを接続する。第2DPDTスイッチ123は、第1制御部112が出力するDPDT制御信号91により制御され、第2アンテナ124が受信した受信信号(第2受信信号)が、第2LNA128に入力される前に第2減衰器121を経由するか否かを切り替える。DPDT制御信号91は、例えば、第2DPDTスイッチ123をON状態とするON信号およびOFF状態とするOFF信号のいずれかである。第2LNA128は、ノイズの増幅を抑えて入力された受信信号を増幅させ、第2送受信機125へ増幅させた受信信号を出力する。
第2送受信機125は、取得した受信信号を第2制御部122に出力する。第2制御部122は、取得した受信信号に基づく処理を実行する。
第2減衰器121は、無線LAN回路12が受信した信号を減衰させる。当該信号の一例は、5G回路11から送信された信号である。
また、第2制御部122は、上述したとおり、5G回路11に含まれる第1DPDTスイッチ113を制御(第2減衰制御)する。
(DPDTスイッチの切り替え)
上述した第1DPDTスイッチ113および第2DPDTスイッチ123は、それぞれ入力が2つ、出力が2つのスイッチである。DPDTスイッチの動作例を、図2を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す第2DPDTスイッチ123の切り替えを説明する図である。図2に示す動作パターン21は、第2DPDTスイッチ123がOFF状態である場合のパターンである。この場合、第2DPDTスイッチ123は、第2アンテナ124と第2LNA128とを、第2減衰器121を介さずに接続する。つまり、第2アンテナ124が受信した受信信号は、第2減衰器121を通らずに第2LNA128に入力される。
一方、動作パターン22は、第2DPDTスイッチ123がON状態である場合のパターンである。この場合、第2DPDTスイッチ123は、第2アンテナ124と第2LNA128とを、第2減衰器121を介して接続する。つまり、第2アンテナ124が受信した受信信号は、第2減衰器121を通って(すなわち、第2減衰器121により減衰されて)、第2LNA128に入力される。
また、ここでは、無線LAN回路12の第2DPDTスイッチ123を例に挙げて説明したが、5G回路11の第1DPDTスイッチ113も、ON状態およびOFF状態は、第2DPDTスイッチ123のON状態およびOFF状態と同様である。
(DPDT制御信号の出力条件)
次に、DPDT制御信号91、92の出力条件について図3を参照しながら説明する。
図3は、無線通信装置1におけるDPDT制御信号91、92の出力条件の一例を示すテーブルである。当該テーブルは、図示しない記憶部に記憶されており、第1制御部112および第2制御部122は、当該テーブルを参照し、ON信号を出力するか否かを決定する。なお、上記出力条件を示すデータは、図3に示すテーブル形式のデータに限定されない。
具体的には、第1制御部112および第2制御部122は、送信信号のレベルが所定の閾値以下、または、送信信号の周波数が所定の範囲外である場合、ON信号を出力しない。つまり、第1DPDTスイッチ113および第2DPDTスイッチ123は、OFF状態のままである。
一方、第1制御部112および第2制御部122は、送信信号のレベルが所定の閾値を超え、かつ送信信号の周波数が所定の範囲内である場合、ON信号を出力する。これにより、第1DPDTスイッチ113および第2DPDTスイッチ123は、ON状態となる。
ここで、送信信号のレベルが所定の閾値を超え、かつ送信信号の周波数が所定の範囲内であるとは、「5G回路11および無線LAN回路12のうちの一方が送信する送信信号が、他方に受信され、その回路に影響を与える可能性が高い」ということを指す。
すなわち、第1制御部112および第2制御部122は、信号を受信する側の回路が送信信号を受信し、当該送信信号の影響を受ける可能性が高い場合、当該送信信号を減衰器に入力するために、DPDTスイッチをON状態とする。
また、以降、「送信信号のレベルが所定の閾値を超え(第1条件)、かつ送信信号の周波数が所定の範囲内である(第2条件)」との条件を、「信号条件」と表記する場合がある。また、5G回路11の送信信号に対する信号条件を「第1信号条件」、無線LAN回路12の送信信号に対する信号条件を「第2信号条件」と表記する場合がある。
なお、一例として、第1制御部112および第2制御部122は、レベルが所定の閾値以上、かつ周波数が所定の範囲内である送信信号の送信が完了した場合にOFF信号を出力する。これにより、第1DPDTスイッチ113および第2DPDTスイッチ123は、OFF状態に戻る。
(信号条件に基づく判定の具体例)
次に、図4~図7を参照し、DPDT制御信号91、92について、信号条件を満たすか否かの判定の具体例を説明する。なお、ここでは、信号を受信する側の回路が無線LAN回路12であり、信号を送信する側の回路が5G回路11である例を説明する。
図4は、無線通信装置1における信号を受信する側の無線回路の、受信信号の信号レベルと周波数との関係の一例を示すグラフである。つまり、図4は、無線LAN回路12の、受信信号の信号レベルと周波数との関係を示すグラフである。
図4に示すように、グラフ40において、矩形の領域41が上記関係を示す。領域41の長辺の長さに相当する範囲42は、無線LAN回路12における第2受信回路12Bの動作周波数の範囲(動作周波数帯)である。
ここで、「動作周波数」とは、第2受信回路12Bの部品の動作する周波数の最小値から最大値までの範囲である。第2受信回路12Bにおいて実際に使用される周波数(実使用周波数)の範囲は範囲42より狭い範囲となる場合があるが、ここでは、当該実使用周波数の範囲ではなく、動作周波数の範囲42を使用する。
点43は、領域41の、グラフ40の横軸と接していない方の長辺44を、縦軸に向かって伸ばした直線45と縦軸との交点である。当該点43が示す信号レベルの値は、受信特性に影響を与えない信号レベルの上限値である。
換言すれば、第2受信回路12Bが受信した信号のレベルが、点43が示す値より大きい場合、第2受信回路12Bの部品(例えば、第2LNA128)が破壊される可能性がある。つまり、点43が示す値は、5G回路11の送信信号の信号レベルの閾値(図3参照)となる。
なお、点43が示す値は、第2受信回路12Bの部品が破壊されない信号レベルの上限値であってもよいが、この場合、第2受信回路12Bの受信特性が低下する程度の送信信号の送信レベルが閾値以下となるため、5G回路11の送信信号により、当該受信特性が低下する可能性がある。
範囲42が示す周波数範囲と、点43が示す閾値とは、例えば、回路の設計段階における測定により特定される。そして、特定された周波数範囲と閾値とは、無線通信装置1の記憶部(不図示)に格納される。
図5は、信号を送信する側の回路の送信信号の信号レベルと周波数との関係の一例を示すグラフである。つまり、図5は、5G回路11の送信信号の信号レベルと周波数との関係を示すグラフである。
図5のグラフ50において、領域51が上記関係を示す。範囲52は、領域51が示す送信信号における、規定された周波数の範囲(周波数帯)である。一方で、信号の送信時には、範囲52が示す周波数帯の帯域外において0より大きい値の信号レベルが測定される場合がある。範囲53は、送信信号における、信号レベルが0より大きい値となる周波数の範囲である。
範囲53が示す周波数範囲と、当該周波数範囲における信号レベルとは、5G回路11が信号を送信するたびに特定される。例えば、無線通信装置1は図示しない記憶部に、送信信号の種類と、周波数範囲と、当該周波数範囲における信号レベルとを対応付けて格納したテーブルを記憶しており、第1制御部112は当該テーブルを参照することにより周波数範囲と、当該周波数における信号レベルとを特定する。
図6は、送信信号が信号条件を満たすか否かの判定の一例を説明する図である。第1制御部112は、第2受信回路12Bの動作周波数と、特定した送信信号の周波数範囲とについて、少なくとも一部が重なっているか否かを判定する。
ここで、「第2受信回路の動作周波数と、特定した送信信号の周波数範囲とについて、少なくとも一部が重なっている」とは、図6に示すように、領域41と領域51との少なくとも一部が重なっていることに対応する。
また、第1制御部112は、特定した送信信号における、動作周波数と重なっている周波数範囲において、特定した送信信号の信号レベルから結合度に基づく値を減算した結果が、閾値を越えているか否かを判定する。
結合度とは、5G回路11の第1アンテナ114と無線LAN回路12の第2アンテナ124との結合度を指す。結合度は、例えば、回路の設計段階における測定により特定される。そして、特定された結合度は、無線通信装置1の記憶部(不図示)に格納される。
また、「特定した送信信号の信号レベルから結合度に基づく値を減算」とは、図6に示すように、結合度に基づく値61の分だけ、領域51を縦軸の負の値の方向に移動させることに対応する。
また、「特定した送信信号の信号レベル結合度を減算した値が、閾値を越えている」とは、ある周波数を示す点(例えば点62)に着目したとき、点62から縦軸の正の方向に伸ばした直線63と領域51の輪郭との交点64が、直線63と領域41の輪郭との交点65より正の値の方向にあることに対応する。
図6の例において、点62における送信信号の周波数は、無線LAN回路12の動作周波数でもある。また、点62における送信信号の信号レベルは閾値を越えている。よって、第1制御部112は、グラフ60が示す送信信号について、第1信号条件を満たしていると判定する。そして、第1制御部112は、第2DPDTスイッチ123にON信号を入力し、第2DPDTスイッチ123をON状態とする。
図7は、送信信号が信号条件を満たすか否かの判定の他の例を説明する図である。図7に示すグラフ70においては、動作周波数と重なっている周波数範囲において、特定した送信信号の信号レベルから結合度を減算した値は閾値を越えていない。よって、第1制御部112は、グラフ70が示す送信信号について、第1信号条件を満たしていないと判定する。この場合、第1制御部112は、第2DPDTスイッチ123にON信号を入力しないので、第2DPDTスイッチ123はOFF状態のままとなる。
なお、第2制御部122も同様の判定を行う。ただし、第2制御部122は、5G回路11の受信信号の信号レベルおよび周波数、結合度、並びに、無線LAN回路12の送信信号の信号レベルおよび周波数を用いて、無線LAN回路12の送信信号が第2信号条件を満たすか否かの判定を行う。5G回路11の受信信号の信号レベルおよび周波数、並びに結合度は、無線通信装置1の記憶部に記憶されている。無線LAN回路12の送信信号の信号レベルおよび周波数は、無線LAN回路12が信号を送信するたびに、第2制御部122が特定する。
(減衰処理の流れ)
図8は、第1制御部112が実行する減衰処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、第1制御部112は、5G回路11による送信信号の周波数帯および信号レベルを特定する。
次に、ステップS2(判定ステップ)において、第1制御部112は、特定した送信信号が第1信号条件を満たすか否かを判定する。送信信号が第1信号条件を満たすと判定した場合(S2の判定結果:YES)、ステップS3(制御ステップ)において、第1制御部112は、無線LAN回路12の第2DPDTスイッチ123にON信号を入力する。これにより、第2DPDTスイッチ123はON状態となる。一方、送信信号が第1信号条件を満たさないと判定した場合(S2の判定結果:NO)、第1制御部112は、ステップS3を実行せず、ステップS4に進む。
次に、ステップS4において、第1制御部112は、第1送受信機115に、送信信号を送信させる。当該送信信号が、無線LAN回路12に受信されたとしても、第2DPDTスイッチ123はON状態となっているので、当該送信信号は第2減衰器121を経由して第2LNA128に入力される。つまり、当該送信信号は、第2減衰器121により減衰されて第2LNA128に入力される。これにより、無線LAN回路12が受ける送信信号の影響を最小限とすることができる。
なお、第2制御部122が実行する減衰処理の流れも、第1制御部112が実行する減衰処理の流れと同様である。以下、第2制御部122が実行する減衰処理の流れを説明する。以下の説明において、図8のステップS1~S4に対応するステップを、S1’~S4’とする。
ステップS1’において、第2制御部122は、無線LAN回路12による送信信号の周波数帯および信号レベルを特定する。
次に、ステップS2’(判定ステップ)において、第2制御部122は、特定した送信信号が第2信号条件を満たすか否かを判定する。送信信号が第2信号条件を満たすと判定した場合(S2’の判定結果:YES)、ステップS3’(制御ステップ)において、第2制御部122は、5G回路11の第1DPDTスイッチ113にON信号を入力する。これにより、第1DPDTスイッチはON状態となる。一方、送信信号が第2信号条件を満たさないと判定した場合(S2’の判定結果:NO)、第2制御部122は、ステップS3’を実行せず、ステップS4’に進む。
次に、ステップS4’において、第2制御部122は、第2送受信機125に、送信信号を送信させる。当該送信信号が、5G回路11に受信されたとしても、第1DPDTスイッチ113はON状態となっているので、当該送信信号は第1減衰器111を経由して第1LNA118に入力される。つまり、当該送信信号は、第1減衰器111により減衰されて第1LNA118に入力される。これにより、5G回路11が受ける送信信号の影響を最小限とすることができる。
(作用・効果)
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信装置1は、5G回路11および無線LAN回路12を備えている。無線通信装置1は、無線LAN回路12に、第2減衰器121を備えている。また、無線通信装置1は、第1信号条件が成立した場合、5G回路11が送信し、無線LAN回路12が受信した信号について第2減衰器121を経由させ、第1信号条件が成立していない場合、当該信号について第2減衰器121を経由させない第1制御部112を備える。
上記の構成によれば、第1信号条件が成立した場合に、5G回路11が送信し、無線LAN回路12が受信した信号について、第2減衰器121を経由させるので、当該信号によって無線LAN回路12が影響を受ける可能性を低減させることができる。また、第1信号条件が成立しない場合は、当該信号について、第2減衰器121を経由させないので、無線LAN回路12の受信特性への影響を最小限にすることができる。結果として、無線通信装置1において、無線LAN回路12の受信特性への影響を最小限にしつつ、無線LAN回路12を保護することができる。
また、無線通信装置1は、5G回路11に、第1減衰器111を備えている。また、無線通信装置1は、第2信号条件が成立した場合、無線LAN回路12が送信し、5G回路11が受信した信号について第1減衰器111を経由させ、第2信号条件が成立していない場合、当該信号について第1減衰器111を経由させない第2制御部122を備える。
出願人は、5G回路11が、無線LAN回路12から送信された送信信号により影響を受けることを見出した。上記の構成によれば、第2信号条件が成立した場合に、無線LAN回路12が送信し、5G回路11が受信した信号について、第1減衰器111を経由させるので、当該信号によって5G回路11が影響を受ける可能性を低減させることができる。また、第2信号条件が成立しない場合は、当該信号について、第1減衰器111を経由させないので、5G回路11の受信特性への影響を最小限にすることができる。結果として、無線通信装置1において、5G回路11の受信特性への影響を最小限にしつつ、5G回路11を保護することができる。
また、無線通信装置1において、第1信号条件および第2信号条件は、送信側の無線回路が送信する送信信号のレベルが所定の閾値を超え、かつ、当該送信信号の周波数が所定の範囲内である、との条件である。
上記の構成によれば、送信信号のレベルと送信信号の周波数に基づき第1信号条件および第2信号条件が定められているので、一方の無線回路が、他方の無線回路の送信信号により影響を受ける可能性がある場合に、適切に当該送信信号を減衰させることができる。
また、無線通信装置1において、第1制御部112は、5G回路11の送信信号の送信レベルと、送信信号の送信に用いる周波数帯とを特定する。また、第1制御部112は、無線LAN回路12が有する受信回路の動作周波数帯と、特定した周波数帯とについて、少なくとも一部が重なるか否かを判定する。また、第1制御部112は、特定した送信レベルと結合度とに基づく値が、閾値を超えるか否かを判定する。
また、無線通信装置1において、第2制御部122は、無線LAN回路12の送信信号の送信レベルと、送信信号の送信に用いる周波数帯とを特定する。また、第2制御部122は、5G回路11が有する受信回路の動作周波数帯と、特定した周波数帯とについて、少なくとも一部が重なるか否かを判定する。また、第2制御部122は、特定した送信レベルと結合度とに基づく値が、閾値を超えるか否かを判定する。
そして、第1信号条件および第2信号条件は、動作周波数帯と特定した周波数帯とについて少なくとも一部が重なると判定され、かつ上記値が閾値を超えると判定された場合に成立する。
上記の構成によれば、一方の無線回路が送信した送信信号が他方の無線回路に影響を与える可能性が高い状況を正確に特定することができる。結果として、上記の状況において、適切に当該送信信号を減衰させることができる。また、上記の状況ではない場合は受信信号を減衰させないので、5G回路11および無線LAN回路12の受信特性への影響を最小限にすることができる。
また、無線通信装置1において、第1制御部112は、第1信号条件が成立している場合、第2DPDTスイッチ123を制御して、第2アンテナ124と第2LNA128とを第2減衰器121を介して接続する。一方、第1制御部112は、第1信号条件が成立していない場合、第2アンテナ124と第2LNA128とを第2減衰器121を介さずに接続する。
また、無線通信装置1において、第2制御部122は、第2信号条件が成立している場合、第1DPDTスイッチ113を制御して、第1アンテナ114と第1LNA118とを第1減衰器111を介して接続する。一方、第2制御部122は、第2信号条件が成立していない場合、第1アンテナ114と第1LNA118とを第1減衰器111を介さずに接続する。
上記の構成によれば、第1制御部112および第2制御部122は、信号条件に基づいてスイッチを制御し、受信した送信信号が減衰部を経由するか否かを制御するので、5G回路11および無線LAN回路12について、それぞれの受信特性への影響を最小限にしつつ、両方の無線回路を保護することができる。
なお、5G回路11および無線LAN回路12において、第1LNA118および第2LNA128は必須ではない。無線LAN回路12が第2LNA128を有していない構成において第1信号条件が成立した場合、第2アンテナ124と第2送受信機125とが第2減衰器121を介して接続される。同様に、5G回路11が第1LNA118を有していない構成において第2信号条件が成立した場合、第1アンテナ114と第1送受信機115とが第1減衰器111を介して接続される。
また、上記の構成によれば、2つの無線回路にDPDTスイッチを採用することにより、それぞれの無線回路を簡略化することができる。結果として、実装面積を小さくしたり、配置配線を簡略化したりすることができる。
また、無線通信装置1において、無線LAN回路12は、5GHz帯を含む周波数帯を使用する無線LANのための無線回路である。この構成によれば、無線LAN回路12において使用される周波数帯は、5G回路11における周波数帯(特に、サブ6GHz帯)と近いものとなる。つまり、5G回路11および無線LAN回路12は、互いの送信信号により影響を受ける可能性が高くなる。このような構成において、送信信号について信号条件が成立した場合、当該送信信号を受信した回路では、当該送信信号が減衰部を経由することとなるので、互いの送信信号により影響を受けやすい無線回路の組み合わせにおいて、無線回路を保護することができる。
また、無線通信装置1において、5G回路は、4.5GHz帯を含む周波数帯を使用して信号の送受信を行う。この構成によれば、2つの無線回路の組み合わせは、2つの無線回路が互いの送信信号による影響を最も受けやすい組み合わせとなる。このような構成において、送信信号について信号条件が成立した場合、当該送信信号を受信した回路では、当該送信信号が減衰部を経由することとなるので、互いの送信信号による影響を最も受けやすい無線回路の組み合わせにおいて、無線回路を保護することができる。
〔変形例〕
上述した実施形態では、2つの無線回路を有する無線通信装置1を説明したが、無線通信装置1が有する無線回路は複数であればよく、無線回路の数は「2」に限定されない。
また、無線通信装置1は、5G回路11を少なくとも1つと、「5G回路11が送信する送信信号により影響を受け得る」との条件、および、「5G回路11に影響を及ぼし得る送信信号を送信する」との条件の少なくともいずれかを満たす無線回路を少なくとも1つ有していればよい。つまり、無線通信装置1が有する、5G回路11以外の無線回路は、無線LAN回路12に限定されない。この無線回路は、例えば、5G回路11に影響を及ぼし得る送信信号を送信するが、5G回路11が送信する送信信号の影響を受けない無線回路であってもよい。また、この無線回路は、例えば、5G回路11が送信する送信信号の影響を受け得るが、自身が送信する送信信号が、5G回路11に影響を及ぼさない無線回路であってもよい。5G回路11以外の無線回路は、例えば、5GHz帯無線アクセスシステムで通信する無線回路を含んでいてもよい。
上述した実施形態では、アンテナとLNAとを、減衰器を介して接続するか否かを切り替えるスイッチがDPDTスイッチである例を説明したが、当該スイッチはDPDTスイッチに限定されない。例えば、当該スイッチは、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチであってもよい。この例の場合、送受信切り替えスイッチと減衰器との間に1つ目のSPDTスイッチが配置され、減衰器とLNAとの間に2つ目のSPDTスイッチが配置される。
上述した実施形態では、信号条件は、「送信信号のレベルが所定の閾値を超え、かつ送信信号の周波数が所定の範囲内である」との条件であったが、信号条件はこれに限定されない。例えば、信号条件は、「送信信号のレベルが所定の閾値を超える」であってもよいし、「送信信号の周波数が所定の範囲内である」であってもよい。
上述した実施形態では、信号を減衰させる部材として減衰器を用いているが、信号を減衰させる部材は減衰器に限定されない。当該部材は例えば、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタなどであってもよい。これらフィルタのいずれを採用するかは、送信信号の送信に用いる周波数帯に基づき決定すればよい。
また、第1制御部112および第2制御部122は、無線通信装置1のハードウェア構成において1つのハードウェアであってもよいし、それぞれが別のハードウェアであってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
無線通信装置1の制御ブロック(特に第1制御部112および第2制御部122)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、無線通信装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る無線通信装置(無線通信装置1)は、信号の送受信のための無線回路(5G回路11、無線LAN回路12)を複数備える無線通信装置であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路(5G回路11)であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路(無線LAN回路12)であり、上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部(第2減衰器121)を備え、上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部(第1制御部112)を備えている。
上記の構成によれば、信号条件が成立した場合に、第2回路が受信した受信信号を、第2回路において減衰部を経由させる減衰制御を行うので、第1回路が送信した送信信号によって第2回路が影響を受ける可能性を低減させることができる。また、信号条件が成立しない場合は、減衰制御を行わないので第2回路の受信特性への影響を最小限にすることができる。結果として、5Gの無線回路と5G以外の無線回路とを含む無線通信装置において、5G以外の無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、当該無線回路を保護することができる。
本発明の態様2に係る無線通信装置は、上記態様1において、上記信号条件は、上記送信信号のレベルが所定の閾値を超えるとの第1条件、および、上記送信信号の周波数が所定の範囲内であるとの第2条件の少なくとも一方であってもよい。
上記の構成によれば、送信信号のレベルと送信信号の周波数に基づき信号条件が定められているので、第2回路が、第1回路の送信信号により影響を受ける可能性がある場合に、適切に当該送信信号を減衰させることができる。
本発明の態様3に係る無線通信装置は、上記態様2において、上記信号条件は、上記第1条件および上記第2条件であり、上記制御部は、上記送信信号の送信レベルと、上記送信信号の送信に用いる周波数帯とを特定し、上記第2回路が有する受信回路が動作する所定の動作周波数帯と、上記特定した周波数帯とについて、少なくとも一部が重なるか否かを判定し、(1)上記特定した送信レベルと、(2)上記動作周波数帯における上記第1回路のアンテナと上記第2回路のアンテナとの結合度と、に基づく値が、上記閾値として予め設定された、上記受信回路が影響を受けない上記受信信号のレベルを超えるか否かを判定してもよい。
上記の構成によれば、第1回路が送信した送信信号が第2回路に影響を与える可能性が高い状況を正確に特定することができる。結果として、上記の状況において、第2回路が受信した送信信号を適切に減衰させることができる。また、上記の状況ではない場合は第2回路において受信信号を減衰させないので、第2回路の受信特性への影響を最小限にすることができる。
本発明の態様4に係る無線通信装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、上記第2回路は、スイッチ(第2スイッチ123)、アンテナ(第2アンテナ124)および受信機(第2送受信機125)を有し、上記制御部は、上記信号条件が成立している場合、上記スイッチを制御して、上記アンテナと上記受信機とを上記減衰部を介して接続し、上記信号条件が成立していない場合、上記アンテナと上記受信機とを上記減衰部を介さずに接続してもよい。
上記の構成によれば、制御部は、信号条件に基づいてスイッチを制御し、受信した送信信号が減衰部を経由するか否かを制御するので、第2回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、第2回路を保護することができる。なお、「アンテナと受信機とを減衰器を介して接続する」とは、アンテナと減衰器の間に他の部材が配置されている構成を含む。同様に、減衰器と受信機との間に他の部材が配置されている構成を含む。
本発明の態様5に係る無線通信装置は、上記態様4において、上記スイッチは、DPDT(Double Pole Double Throw)スイッチであってもよい。
上記の構成によれば、DPDTスイッチを採用することにより、回路を簡略化することができる。結果として、実装面積を小さくしたり、配置配線を簡略化したりすることができる。
本発明の態様6に係る無線通信装置は、上記態様1から5のいずれかにおいて、上記第1回路は、上記第2回路から送信される第2送信信号の影響を受ける可能性があり、上記第1回路に、上記第1回路が受信した第2受信信号を減衰させる第2減衰部(第1減衰器111)を備え、上記第1回路が、上記第2受信信号として受信した上記第2送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の第2信号条件が成立した場合、当該第2送信信号を、上記第2減衰部(111)を経由させる第2減衰制御を行い、上記第2信号条件が成立していない場合、上記第2減衰制御を行わない第2制御部(第2制御部122)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、第2信号条件が成立した場合に、第1回路が受信した受信信号を、第1回路において第2減衰部を経由させる第2減衰制御を行うので、第2回路が送信した送信信号によって第1回路が影響を受ける可能性を低減させることができる。また、第2信号条件が成立しない場合は、第2減衰制御を行わないので第1回路の受信特性への影響を最小限にすることができる。結果として、5Gの無線回路と5G以外の無線回路とを含む無線通信装置において、5Gの無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、当該無線回路を保護することができる。
本発明の態様7に係る無線通信装置は、上記態様1から6のいずれかにおいて、上記第2回路は、5GHz帯を含む周波数帯を使用する無線LAN(Local Area Network)システムのための無線回路であってもよい。
上記の構成によれば、第2回路は、5GHz帯を含む周波数帯を使用する無線LANシステムのための無線回路であるため、第2回路における周波数帯は、第1回路における周波数帯(特に、サブ6GHz帯)と近いものとなる。つまり、第1回路および第2回路は、互いの送信信号により影響を受ける可能性が高くなる。このような構成において、信号条件が成立した場合の受信信号について減衰部を経由させるので、互いの送信信号により影響を受けやすい無線回路の組み合わせにおいて、無線回路を保護することができる。なお、「5GHz帯」とは、具体的には、5.150MHz~5.725MHzの周波数の範囲を指す。
本発明の態様8に係る無線通信装置は、上記態様7において、上記第1回路は、4.5GHz帯を含む周波数帯を使用して信号の送受信を行ってもよい。
上記の構成によれば、第1回路の周波数帯は、使用可能な周波数帯のうち第2回路の周波数帯と最も近い4.5GHz帯を含んでいる。すなわち、上記の構成による無線回路の組み合わせは、第1回路および第2回路が互いの送信信号による影響を最も受けやすい組み合わせである。このような構成において、信号条件が成立した場合の受信信号について減衰部を経由させるので、互いの送信信号による影響を最も受けやすい無線回路の組み合わせにおいて、無線回路を保護することができる。
本発明の態様9に係る無線通信装置(無線通信装置1)は、信号の送受信のための無線回路(5G回路11、無線LAN回路12)を複数備える無線通信装置であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路(5G回路11)であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路(無線LAN回路12)であり、上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部(第1減衰器111)を備え、上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部(第2制御部122)を備えている。
上記の構成によれば、信号条件が成立した場合に、第1回路が受信した受信信号を、第1回路において減衰部を経由させる減衰制御を行うので、第2回路が送信した送信信号によって第1回路が影響を受ける可能性を低減させることができる。また、信号条件が成立しない場合は、減衰制御を行わないので第1回路の受信特性への影響を最小限にすることができる。結果として、5Gの無線回路と5G以外の無線回路とを含む無線通信装置において、5Gの無線回路の受信特性への影響を最小限にしつつ、当該無線回路を保護することができる。
本発明の態様10に係る無線通信装置(無線通信装置1)の制御方法は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路であり、上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップ(ステップS2)と、上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップ(ステップS3)と、を含み、上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない。
上記の構成によれば、上記の態様1と同様な効果を奏する。
本発明の態様11に係る無線通信装置(無線通信装置1)の制御方法は、信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路であり、上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップ(ステップS2’)と、上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップ(ステップS3’)と、を含み、上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない。
上記の構成によれば、上記の態様9と同様な効果を奏する。
本発明の態様12に係る電子機器(スマートフォン100)は、態様1から9のいずれかに係る無線通信装置を備える。
上記の構成によれば、上記の態様1から9のいずれかと同様な効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 無線通信装置
11 5G回路(第1回路)
100 スマートフォン(電子機器)
111 第1減衰器(減衰部、第2減衰部)
112 第1制御部(制御部)
12 無線LAN回路(第2回路)
121 第2減衰器(減衰部)
122 第2制御部(制御部、第2制御部)
123 第2DPDTスイッチ(スイッチ、DPDTスイッチ)
124 第2アンテナ(アンテナ)
125 第2送受信機(受信機)

Claims (12)

  1. 信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置であって、
    複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、
    上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路であり、
    上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、
    上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部を備える、無線通信装置。
  2. 上記信号条件は、
    上記送信信号のレベルが所定の閾値を超えるとの第1条件、および、
    上記送信信号の周波数が所定の範囲内であるとの第2条件の少なくとも一方である、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 上記信号条件は、上記第1条件および上記第2条件であり、
    上記制御部は、
    上記送信信号の送信レベルと、上記送信信号の送信に用いる周波数帯とを特定し、
    上記第2回路が有する受信回路が動作する所定の動作周波数帯と、上記特定した周波数帯とについて、少なくとも一部が重なるか否かを判定し、
    (1)上記特定した送信レベルと、(2)上記動作周波数帯における上記第1回路のアンテナと上記第2回路のアンテナとの結合度と、に基づく値が、上記閾値として予め設定された、上記受信回路が影響を受けない上記受信信号のレベルを超えるか否かを判定する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 上記第2回路は、スイッチ、アンテナおよび受信機を有し、
    上記制御部は、
    上記信号条件が成立している場合、上記スイッチを制御して、上記アンテナと上記受信機とを上記減衰部を介して接続し、
    上記信号条件が成立していない場合、上記アンテナと上記受信機とを上記減衰部を介さずに接続する、請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 上記スイッチは、DPDT(Double Pole Double Throw)スイッチである、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 上記第1回路は、上記第2回路から送信される第2送信信号の影響を受ける可能性があり、
    上記第1回路に、上記第1回路が受信した第2受信信号を減衰させる第2減衰部を備え、
    上記第1回路が、上記第2受信信号として受信した上記第2送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の第2信号条件が成立した場合、当該第2送信信号を、上記第2減衰部を経由させる第2減衰制御を行い、上記第2信号条件が成立していない場合、上記第2減衰制御を行わない第2制御部をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 上記第2回路は、5GHz帯を含む周波数帯を使用する無線LAN(Local Area Network)システムのための無線回路である、請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 上記第1回路は、4.5GHz帯を含む周波数帯を使用して信号の送受信を行う、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置であって、
    複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、
    上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路であり、
    上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、
    上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行い、上記信号条件が成立していない場合、上記減衰制御を行わない制御部を備える、無線通信装置。
  10. 信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、
    複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、
    上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路から送信される送信信号の影響を受ける可能性がある第2回路であり、
    上記第2回路に、上記第2回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、
    上記第2回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、
    上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップと、を含み、
    上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない、無線通信装置の制御方法。
  11. 信号の送受信のための無線回路を複数備える無線通信装置の制御方法であって、
    複数の上記無線回路の少なくとも1つは、第5世代移動通信システムのための第1回路であり、
    上記第1回路と異なる上記無線回路のうち、少なくとも1つは、上記第1回路に対し影響を及ぼす可能性がある送信信号を送信する第2回路であり、
    上記第1回路に、上記第1回路が受信した受信信号を減衰させる減衰部を備え、
    上記第1回路が、上記受信信号として受信した上記送信信号の影響を受ける可能性が高い場合に成立する所定の信号条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、
    上記信号条件が成立したと判定した場合、当該送信信号を、上記減衰部を経由させる減衰制御を行う制御ステップと、を含み、
    上記信号条件が成立していないと判定した場合、上記制御ステップは実行されない、無線通信装置の制御方法。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の無線通信装置を備える、電子機器。
JP2020145026A 2020-08-28 2020-08-28 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器 Pending JP2022039825A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020145026A JP2022039825A (ja) 2020-08-28 2020-08-28 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器
US17/407,720 US11510281B2 (en) 2020-08-28 2021-08-20 Wireless communications apparatus and electronic device
CN202110967255.5A CN114204954A (zh) 2020-08-28 2021-08-23 无线通信装置、无线通信装置的控制方法及电子设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020145026A JP2022039825A (ja) 2020-08-28 2020-08-28 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022039825A true JP2022039825A (ja) 2022-03-10

Family

ID=80359166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020145026A Pending JP2022039825A (ja) 2020-08-28 2020-08-28 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11510281B2 (ja)
JP (1) JP2022039825A (ja)
CN (1) CN114204954A (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2573234B2 (ja) * 1987-07-21 1997-01-22 日本電信電話株式会社 音声会議装置
US5075687A (en) * 1990-09-27 1991-12-24 Advanced Micro Devices, Inc. Echo suppression with both digital and analog variable attenuators
JP2009152705A (ja) 2007-12-19 2009-07-09 Toshiba Corp 電子計算機および切替回路
CN102347778B (zh) * 2011-08-05 2014-01-22 中国舰船研究设计中心 一种自适应干扰对消装置及其调试方法
US8929843B2 (en) 2011-09-20 2015-01-06 Qualcomm Incorporated Antenna power coupler having a variable coupling factor
CN107734507A (zh) * 2016-08-12 2018-02-23 索尼公司 无线场景识别装置和方法以及无线通信设备和系统
JP2018074293A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 株式会社デンソー 無線通信装置
CN108462539A (zh) * 2018-02-09 2018-08-28 海能达通信股份有限公司 通信终端的抗干扰装置、方法、通信终端及存储介质
CN109981157A (zh) 2019-03-01 2019-07-05 维沃移动通信有限公司 一种射频链路控制方法及终端
JP2020182138A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社村田製作所 高周波回路および通信装置
US11296764B2 (en) * 2019-05-08 2022-04-05 Qualcomm Incorporated Beamforming repeaters with digitally assisted interference mitigation
US20220200578A1 (en) * 2020-12-23 2022-06-23 Daniel Gruber Attenuator circuit, receiver, base station, mobile device and method for operating an attenuator circuit

Also Published As

Publication number Publication date
CN114204954A (zh) 2022-03-18
US20220070973A1 (en) 2022-03-03
US11510281B2 (en) 2022-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4267579B2 (ja) マルチモード通信装置
TWI633752B (zh) 低通濾波器
CN109802693B (zh) 电子设备及射频信号收发方法
US11996869B2 (en) Radio frequency module and communication device
US9748994B2 (en) Communication module
JP5638468B2 (ja) 信号切替装置
US20060178111A1 (en) Apparatus and method for canceling noise in wireless transceiver
CN111211802B (zh) 可编程衰减器耦合装置、射频电路及电子设备
JP2022039825A (ja) 無線通信装置、無線通信装置の制御方法および電子機器
JP5748635B2 (ja) 携帯端末及びその送信電力制御方法
US7236519B2 (en) Transceiving filter and communication device
CN212210996U (zh) 一种信号处理电路及通信设备
JP2018196110A (ja) マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路および通信装置
CN110661539B (zh) 一种数据接收电路、方法、装置、设备及介质
JP2007336115A (ja) アンテナスイッチを内蔵した送受信機
JP6190284B2 (ja) 通信回路、及び、通信装置
WO2013044481A1 (en) Method and apparatus for extending receiving dynamic range of rf transceiver in tdd system
JP2006060446A (ja) マルチモード移動端末装置および帯域制限フィルタ制御方法
CN112600582A (zh) 射频电路及电子设备
JP4840205B2 (ja) 携帯端末装置、通信制御方法及びプログラム
KR100459545B1 (ko) 이동통신 단말기에서 무선 신호 송신 장치 및 그 제어 방법
JP3984234B2 (ja) バンドパスフィルタ回路
EP3306917A1 (en) Method and device for suppressing noise interference
WO2024057696A1 (ja) 高周波回路および通信装置
WO2020202891A1 (ja) 高周波モジュール及び通信装置