JP2022038106A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品質を向上させることが可能な液晶装置、及び電子機器を提供する。【解決手段】複数の画素電極27を備えた素子基板と、素子基板と対向配置された共通電極を備えた対向基板と、素子基板と対向基板との間に封入された液晶層と、を備え、対向基板は、画素電極27と平面視で重ならない領域に複数の液晶貯留部50を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、電気光学装置、及び電子機器に関する。
液晶装置として、画素にスイッチング素子を備えたアクティブ駆動型の液晶装置が知られている。このような液晶装置は、例えば、電子機器としてのプロジェクターのライトバルブとして用いられる。
液晶装置は、例えば、プロジェクターのレーザー光源などから強い光が照射されると、液晶層に含まれる液晶分子が分解され、液晶層の中に表示不良の原因となる劣化物が生成されることがある。
この点を鑑み、例えば、特許文献1では、液晶の劣化を抑制する技術が提案されている。特許文献1によれば、対向基板における画素領域の周囲の遮光領域に、凹部からなる液体貯留部を設けることにより液晶の総量を増加させ、液晶全体が劣化するまでの時間を遅らせることができる。
特開2007-139926号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、改善の余地があった。詳しくは、液体貯留部を構成する凹部の側面における透明電極の付き回りが悪くなる恐れがあった。透明電極の段差被覆状態が悪いと、電極への駆動電圧の供給が不安定となり、表示に不具合が生じる懸念がある。つまり、液晶の劣化を抑制するとともに、表示品質の良い電気光学装置が求められていた。
電気光学装置は、複数の画素電極を備えた素子基板と、前記素子基板と対向配置された共通電極を備えた対向基板と、前記素子基板と前記対向基板との間に封入された液晶層と、を備え、前記対向基板は、前記画素電極と平面視で重ならない領域に複数の液晶貯留部を備える。
電子機器は、上記に記載の電気光学装置を備える。
電気光学装置としての液晶装置の構成を示す平面図。 図1に示す液晶装置のH-H’線に沿う断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1実施形態の液晶装置の液晶貯留部の構成を示す平面図。 図4に示す液晶装置のA-A’線に沿う断面図。 電子機器としてのプロジェクターの構成を示す模式図。 第2実施形態の液晶装置の液晶貯留部の構成を示す平面図。 図7に示す液晶装置のB-B’線に沿う断面図。 第3実施形態の液晶装置の液晶貯留部の構成を示す平面図。 図9に示す液晶装置のC-C’線に沿う断面図。
第1実施形態
図1及び図2に示すように、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置100は、対向配置された素子基板10及び対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された電気光学層としての液晶層15とを有する。素子基板10を構成する第1基材10a、及び対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス又は石英などである。
図1は、液晶装置の構成を示す平面図である。素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に、正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。
シール材14は、例えば、熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、例えば、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサーが混入されている。
シール材14の内側には、表示に寄与する複数の画素Pを配列した表示領域Eが設けられている。表示領域Eの周囲には、表示に寄与しない周辺回路などが設けられた非表示領域E1が配置されている。
素子基板10は、矩形形状であり、第1辺部、第2辺部、第3辺部及び第4辺部を備える。素子基板10の第1辺部に沿ったシール材14と第1辺部との間には、データ線駆動回路22が設けられている。また、第1辺部に対向する第2辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、検査回路25が設けられている。さらに、第1辺部と直交し互いに対向する第3辺部及び第4辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、走査線駆動回路24が設けられている。第2辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20における額縁状に配置されたシール材14の内側の領域には、同じく額縁状に遮光膜18が設けられている。額縁状の遮光膜18の内側の領域が複数の画素Pを有する表示領域Eとなっている。
データ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、第1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子70に接続されている。以降、第1辺部及び第2辺部に沿った方向をX方向とし、第3辺部及び第4辺部に沿った方向をY方向として説明する。また、Z方向から見ることを平面視という、液晶装置100は、Z方向に素子基板10及び対向基板20とが配向配置される。
図2は、図1に示す液晶装置のH-H’線に沿う断面図である。第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた光透過性を有する画素電極27と、スイッチング素子である薄膜トランジスター(以降、「トランジスター30」と呼称する)と、データ線(図示せず)と、これらを覆う第1配向膜28とが形成されている。
画素電極27は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜で形成されている。本発明における素子基板10は、少なくとも、複数の画素電極27、トランジスター30、第1配向膜28を含むものである。
第2基材20aの液晶層15側の表面には、遮光膜18と、これを覆うように成膜された絶縁層33と、絶縁層33を覆うように設けられた共通電極31と、共通電極31を覆う第2配向膜32と、Z方向に凹んだ複数の液晶貯留部50が設けられている。第2配向膜32は、第1配向膜28と同様に、例えば、酸化シリコンなどの無機材料が斜方蒸着されている。本発明における対向基板20は、少なくとも、共通電極31、第2配向膜32、複数の液晶貯留部50を含むものである。
遮光膜18は、光反射性を有する金属あるいは金属酸化物などからなり、例えば、タングステンシリサイド(WSi)を用いることができる。遮光膜18は、図1に示すように表示領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮光して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように遮光して、表示領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
絶縁層33は、例えば、酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光膜18を覆うように設けられている。このような絶縁層33の形成方法としては、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
共通電極31は、絶縁層33を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続されている。共通電極31は、共通の信号が供給され、複数の画素電極27に対向し、表示領域Eにおいて一つの対向電極として形成されている。共通電極31は、例えば、ITOなどの透明導電膜からなる。
画素電極27を覆う第1配向膜28および共通電極31を覆う第2配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。第1配向膜28及び第2配向膜32としては、SiOx(酸化シリコン)などの無機材料が斜方蒸着され、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。
このような液晶装置100は、透過型であって、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。
図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。液晶装置100は、少なくとも表示領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、容量線3bとを有する。例えば、走査線3aが延在する方向が図1に示したX方向に対応し、データ線6aが延在する方向が図1で示したY方向に対応する。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、トランジスター30と、容量素子16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはトランジスター30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはトランジスター30のソース領域に電気的に接続されている。画素電極27は、トランジスター30のドレイン領域に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図1参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図1参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1~Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1~SCmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるトランジスター30が走査信号SC1~SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1~Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1~Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された共通電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1~Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と共通電極31との間に形成される液晶容量と並列に容量素子16が接続されている。容量素子16は、2つの容量電極の間に容量膜としての誘電体層を有するものである。
図4は、液晶装置100のうち主に対向基板20に設けられた液晶貯留部50の構成を示す平面図である。なお、図4は、図1の表示領域Eと非表示領域E1の境界近辺の一部を拡大した図であり、素子基板10側の画素電極27やシール材14を破線で示し、液晶貯留部50を強調して示している。画素電極27の形状は、例えば、4つの角部27aを有する略四角形状である。
図4に示すように、対向基板20の表示領域Eには、平面視で画素電極27と重ならない領域に複数の液晶貯留部50が設けられている。図4では、液晶貯留部50は、対向基板20において、平面視で隣り合う4つの画素電極27によって囲まれた領域に、各画素電極27の角部27aを構成する交差する二辺に沿うように、略十字形状の第1凹部としてのZ方向に凹んだ凹部50aが設けられている。凹部50aの中、即ち液晶貯留部50の内部は、液晶が貯まる部分である。第1凹部は、略十字形状でなく、4つの角部27a対応した部分に略矩形や円形として形成されてもよく、また、隣り合う画素電極27との間である画素電極間に略矩形や円形として形成されてよい。また、液晶層15の厚さを規定するスペーサーが形成される場合、第1凹部は、スペーサーと重ならい位置に形成することが望ましい。
複数の液晶貯留部50は、凹部50aが繋がっているのではなく、平坦部31aによって凹部50aが各々分離し、それぞれの液晶貯留部50が孤立して設けられている。Y方向に沿って隣り合う2つの凹部50aは、X方向に沿って隣り合う2つの画素電極27の間において、平坦部31aを介して互いに離間している。X方向に沿って隣り合う2つの凹部50aは、Y方向に沿って隣り合う2つの画素電極27の間において、平坦部31aを介して互いに離間している。これにより、平面視で、1つの画素電極27を囲む4つの凹部50aが、互いに離間している。この状態を孤立するという。凹部50a、即ち液晶貯留部50の幅W1は、例えば、0.4μm~1.0μmであり、画素電極間の距離より0.2μm程度小さい。凹部50aのうち、X方向に沿って隣り合う2つの画素電極27によって挟まれる部位のX方向に沿った幅がW1である。本実施形態では、凹部50aのうち、Y軸に沿って隣り合う2つの画素電極27によって挟まれる部位のY方向に沿った幅もW1である。隣り合う凹部50aとの間、即ち隣り合う液晶貯留部50との間の平坦部31aの幅W2は、例えば、0.2μm以上である。共通電極31は、平坦部31aに平坦に形成され、共通電極31の全体に安定した電位を供給することができる。平坦部31aの幅W2は、X方向に沿って隣り合う2つの凹部50aによって挟まれる平坦部31aのX方向に沿った幅である。本実施形態では、Y方向に沿って隣り合う2つの凹部50aによって挟まれる平坦部31aのY方向に沿った幅も例えば、0.2μm以上である。
図5は、図4に示す液晶装置のA-A’線に沿う断面図である。対向基板20には、液晶貯留部50が設けられている。具体的には、絶縁層33に凹部50aが設けられており、凹部50aの内壁を含む絶縁層33の表面全体に亘って、共通電極31と第2配向膜32とが積層されている。凹部50aは、第2基材20aに形成してもよく、Z方向の深さHは、例えば、2μm~50μmである。深さHは、深い程、液晶貯留部50に貯留される液晶の体積を大きくすることができ、劣化物等の貯留効果を高めることができる。
複数の液晶貯留部50が連続しておらず、凹部50aが孤立して設けられているので、液晶貯留部50の無い平坦部31aの部分は、凹凸の発生が抑えられている。よって、凹部50aの内壁に共通電極31を形成する液晶貯留部50のように、共通電極31の成膜が足りずに断線しやすくなることに対して、共通電極31の全体に安定した電位を供給することができる。
対向基板20における、平面視で画素電極27と重ならない領域に液晶貯留部50を設けるので、液晶貯留部50の中に、液晶層15に含まれる表示不良の原因となる劣化物を貯めることができる。具体的には、例えば、画素電極27と共通電極31との間に駆動電圧を印加して液晶層15を駆動すると、液晶分子がプレチルトの方位角方向に倒れる。液晶層15の駆動(ON/OFF)を繰り返すと、液晶分子は、プレチルトの方位角方向に倒れたり、初期の配向状態に戻ったりする挙動を繰り返す。このとき、液晶分子の向きが変わることで、液晶層15の中の液晶分子が循環される。この循環に伴って、液晶層15に生成された劣化物を、液晶貯留部50の中に貯めることができる。
図6に示すように、本実施形態の電子機器としてのプロジェクター1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投写レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源やレーザー光源からなる光源ユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ1207によってスクリーン1300上に投写され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1230は、上述した液晶装置100が適用されたものである。これにより、青色光は、赤色光および緑色光より液晶を劣化させやすいが、液晶ライトバルブ1230において、劣化物による表示品質への影響を抑制することができ、液晶ライトバルブ1210,1220,1230の表示品質のばらつきを抑えることができる。なお、液晶ライトバルブ1230は、後述する液晶装置200,300も適用される。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。上述した液晶装置100は、他の液晶ライトバルブ1210、1220にも同様で適用可能である。また、液晶装置100,200,300は、他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様に適用可能である。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、プロジェクター1000の他、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、電子ブック、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置100は、複数の画素電極27を備えた素子基板10と、素子基板10と対向配置された共通電極31を備えた対向基板20と、素子基板10と対向基板20との間に封入された液晶層15と、を備え、対向基板20は、画素電極27と平面視で重ならない領域に複数の液晶貯留部50を備える。
この構成によれば、凹部50aを有する液晶貯留部50のそれぞれが孤立しているので、液晶貯留部50を除く領域の共通電極31に凹凸が生じることを抑えることができる。よって、共通電極31の断線を抑えることが可能となり、共通電極31の全体に安定した電位を供給することができる。更に、液晶貯留部50を備えるので、例えば、液晶貯留部50に液晶層15に含まれる劣化物を貯めることができる。
また、液晶貯留部50の凹部50aは、平面視で画素電極27の角部27aを構成する交差する2つの直線に沿う領域を含む。凹部50aは、角部27aに沿う領域、即ち、少なくとも2方向(例えば、X方向やY方向)に沿う領域を含むので、劣化物の移動方向に影響されることなく、凹部50aに劣化物を貯めやすくすることができる。
また、液晶貯留部50の凹部50aの深さは、2μm~50μmであるので、凹部50aに劣化物を貯めやすくすることができる。なお、凹部50aの深さは、劣化物の大きさなどに対応させて変えることが望ましい。
また、上記に記載の液晶装置100を備えるので、表示品質を向上させることが可能なプロジェクター1000を提供することができる。
第2実施形態
第2実施形態の液晶装置200は、図7に示すように、表示領域Eの中に設けた液晶貯留部50に加えて、表示領域Eとシール材14との間の非表示領域E1に、液晶貯留部51を設ける部分が、第1実施形態の液晶装置100と異なっている。その他の構成については概ね同様である。このため第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
第2実施形態の液晶装置200は、第1実施形態と同様に、表示領域Eに液晶貯留部50が設けられている。更に、第2実施形態の液晶装置200は、表示領域Eとシール材14との間の領域、言い換えれば、非表示領域E1にも孤立した複数の液晶貯留部51が設けられている。
具体的には、液晶貯留部51は、平面視で、非表示領域E1側の画素電極27の角部27a(図5参照)の二辺と、その隣りの画素電極27の角部27aの二辺と、に跨るような形状に形成されている。図8に示すように、液晶貯留部51の深さHは、液晶貯留部50と同様に、例えば、2μm~50μmである。
また、図9に示すように、隣り合う液晶貯留部51の間の平坦部31bの幅W2は、例えば、0.2μm以上である。このように、平坦部31bを設けることにより、例えば、液晶貯留部51の第2凹部としての凹部51aの側面に共通電極31が成膜されにくい場合であっても、平坦部31bで共通電極31が確実に成膜されているので、共通電極31の全体に亘って安定した電位を供給することができる。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置200は、画素電極27が設けられた領域を含む表示領域Eと、表示領域Eの外側の領域に非表示領域E1と、を有し、表示領域Eに設けられた凹部50aを有する液晶貯留部50と、非表示領域E1に設けられた凹部51aを有する液晶貯留部51と、を備える。
この構成によれば、非表示領域E1に凹部51aを有する液晶貯留部51が設けられているので、表示領域Eから非表示領域E1に移動する劣化物を液晶貯留部51に貯めることができる。
また、液晶貯留部51と液晶貯留部51との間に幅W2が0.2μm以上の平坦部31bを備えるので、平坦部31bにおいて共通電極31が断線することを抑えることが可能となり、共通電極31に安定した電位を供給することができる。
第3実施形態
第3実施形態の液晶装置300は、図9及び図10に示すように、液晶貯留部50,51を除く平坦部31a,31b,31cに撥水処理が施されている部分が、第2実施形態の液晶装置200と異なっている。その他の構成については概ね同様である。このため第3実施形態では、第2実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
第3実施形態の液晶装置300は、対向基板20において、液晶貯留部50,51を除く領域、即ち、平坦部31a,31b,31cに撥水処理が施されている。具体的には、第2配向膜32における平坦部31a,31b,31cに、例えば、シランカップリング処理が施された撥水処理膜60が形成されている。なお、シランカップリング処理に限定されず、他の撥水処理を施すようにしてもよい。また、対向基板20において、画素電極27と平面視で重なる領域を平坦部31cとする。また、撥水処理膜60は、対向基板20側に形成することに限定されず、素子基板10の画素電極27と重なる領域に形成するようにしてもよい。
このように、液晶貯留部50,51を除く領域に撥水処理を施すことにより、液晶層15に含まれる劣化物を平坦部31a,31b,31cから移動させやすくすることが可能となり、撥水処理を施していない液晶貯留部50,51の中に劣化物を貯留しやすくすることができる。
また、第2配向膜32の全体にシランカップリング処理を施し、更に、平坦部31a,31b,31cのみにシランカップリング処理を追加処理するようにしてもよい。言い換えれば、液晶貯留部50,51の内壁の撥水性よりも、平坦部31a,31b,31cの撥水性の方が高くなっていればよい。また、平坦部31a,31b,31cに撥水処理を施し、液晶貯留部50,51の内壁に親水処理を施すようにしてもよい。また、第2配向膜32に撥水処理は施さず、液晶貯留部50,51の内壁のみに親水処理を施すようにしてもよい。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置300は、液晶貯留部50,51を除く領域に撥水処理が施されているので、液晶貯留部50,51を除く領域に滞留する劣化物を移動させることが可能となり、劣化物を液晶貯留部50,51の中に貯めやすくすることができる。
3a…走査線、3b…容量線、6a…データ線、10…素子基板、10a…第1基材、14…シール材、15…液晶層、16…容量素子、18…遮光膜、20…対向基板、20a…第2基材、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、28…第1配向膜、29…配線、30…トランジスター、31…共通電極、31a,31b,31c…平坦部、32…第2配向膜、33…絶縁層、41…配線層、42,43…遮光膜、50,51…液晶貯留部、50a…液晶貯留部を構成する第1凹部としての凹部、51a…液晶貯留部を構成する第2凹部としての凹部、60…撥水処理膜、70…外部接続用端子、100,200,300…電気光学装置としての液晶装置、1000…電子機器としてのプロジェクター、1100…偏光照明装置、1101…光源ユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投写レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (10)

  1. 複数の画素電極を備えた素子基板と、
    前記素子基板と対向配置された共通電極を備えた対向基板と、
    前記素子基板と前記対向基板との間に封入された液晶層と、
    を備え、
    前記対向基板は、前記画素電極と平面視で重ならない領域に複数の液晶貯留部を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記液晶貯留部は、前記画素電極の角部に沿う領域を含むことを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置であって、
    前記液晶貯留部は、隣り合う前記画素電極の間の領域を含むことを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記液晶貯留部は、前記共通電極が形成された前記対向基板に孤立した凹部を設けることにより形成されることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置であって、
    前記凹部の深さは、2μm~50μmであることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電気光学装置であって、
    前記画素電極が設けられた領域を含む表示領域と、
    前記表示領域の外側の領域に非表示領域と、
    を有し、
    前記凹部は、前記表示領域に設けられた第1凹部と、前記非表示領域に設けられた第2凹部と、を備えることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記対向基板は、隣り合う前記凹部の間の領域に、前記共通電極が平坦に形成された平坦部を備え、前記平坦部の幅は、0.2μm以上であることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記対向基板における前記凹部を除く領域に、撥水処理膜が設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項4乃至請求項8のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記対向基板は、液晶層の厚さを規定するスペーサーを備え、
    前記スペーサーと前記凹部は重ならないことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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