JP2022038045A - エンジンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン負荷が比較的低いときにエンジンでの損失を補填するように燃焼室への水噴射を適切に実行する。【解決手段】エンジンシステム100は、燃料と吸気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン1と、加熱された水をエンジン1の燃焼室11内に噴射する水噴射装置4と、エンジン1の膨張行程中において水を燃焼室11内に噴射させるように水噴射装置4を制御するよう構成されたコントローラ10と、を備える。コントローラ10は、エンジン1の要求エンジン負荷を取得し、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合に、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1よりも高い第2負荷領域R2内にある場合よりも、水噴射量を多くするように水噴射装置4を制御するよう構成されている。【選択図】図4
Description
本発明は、エンジンの燃焼室内に水を噴射するエンジンシステムに関する。
この種の技術が、例えば特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1には、混合気を圧縮着火させることにより燃焼させる圧縮着火エンジンにおいて、加熱した水、具体的には250℃以上且つ10MPa以上の亜臨界水を、圧縮行程及び膨張行程において燃焼室内に噴射する技術が開示されている。このように水を燃焼室内に噴射することで、エミッションの改善(NOxやCOの排出量の低減)や、エンジン出力の向上を図っている。
ところで、エンジン負荷が比較的低いときには、エンジンでのポンプ損失が大きくなる。そのため、基本的には、エンジン負荷が比較的低いときには、エンジンにおいて所望の出力を達成するために、ポンプ損失の分だけ燃料噴射量を増大する必要があると言える。これに対処すべく、本願発明者らは、エンジン負荷が比較的低いときに燃焼室への水噴射を効果的に実行すれば、このようなポンプ損失を水噴射によるエンジン出力向上(機関仕事増大)により補填して、燃料噴射量の増大を抑制できるのではないかと考えた。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、エンジン負荷が比較的低いときにエンジンでの損失を補填するように燃焼室への水噴射を適切に実行することできるエンジンシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、エンジンシステムであって、燃料と吸気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジンと、加熱された水をエンジンの燃焼室内に噴射する水噴射装置と、エンジンの膨張行程中において水を燃焼室内に噴射させるように水噴射装置を制御するよう構成された制御器と、を備え、制御器は、エンジンの要求エンジン負荷を取得し、要求エンジン負荷が第1負荷領域内にある場合に、要求エンジン負荷が第1負荷領域よりも高い第2負荷領域内にある場合よりも、水噴射量を多くするように水噴射装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明では、制御器は、エンジンの膨張行程中に水噴射を行うときに、要求エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域内にある場合には、要求エンジン負荷が比較的高い第2負荷領域内にある場合よりも、水噴射量を多くするように水噴射装置を制御する。このように第1負荷領域において水噴射量を増量すると、低負荷時におけるポンプ損失を、水噴射によるエンジン出力向上(機関仕事増大)により補填することができる。その結果、ポンプ損失に対処するための燃料噴射量の増大を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、要求エンジン負荷が第1負荷領域内にある場合に、要求エンジン負荷が第2負荷領域内にある場合よりも、水噴射開始時期を進角させるように水噴射装置を制御するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域において水噴射を早期に開始することで、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射により効果的に補填することができる。
このように構成された本発明によれば、エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域において水噴射を早期に開始することで、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射により効果的に補填することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、エンジンの圧縮行程中において水を燃焼室内に更に噴射させるように水噴射装置を制御するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、圧縮行程中に更に水噴射を行うので、噴射した水によって燃焼室を冷却することで、ノッキング抑制やエミッション改善を実現することができる。また、こうして圧縮行程中に噴射した水も、気化して膨張仕事を行うことで、エンジン出力の向上に寄与させることができる。
このように構成された本発明によれば、圧縮行程中に更に水噴射を行うので、噴射した水によって燃焼室を冷却することで、ノッキング抑制やエミッション改善を実現することができる。また、こうして圧縮行程中に噴射した水も、気化して膨張仕事を行うことで、エンジン出力の向上に寄与させることができる。
本発明において、好ましくは、水噴射装置は、加熱された水をエンジンの燃焼室内に直接噴射する。
このように構成された本発明によれば、加熱水の気化による膨張をエンジン出力に変換しやくなる。
このように構成された本発明によれば、加熱水の気化による膨張をエンジン出力に変換しやくなる。
本発明において、好ましくは、エンジンの排気管に設けられ、エンジンの排気ガスの熱によって水を加熱する熱交換器を更に有し、水噴射装置には、熱交換器によって加熱された水が供給される。
このように構成された本発明によれば、水噴射装置により燃焼室内に噴射する水を排気ガスの熱を利用して加熱するので、排気熱を回収して、エンジンの熱効率を向上させることができる。
このように構成された本発明によれば、水噴射装置により燃焼室内に噴射する水を排気ガスの熱を利用して加熱するので、排気熱を回収して、エンジンの熱効率を向上させることができる。
他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、エンジンシステムであって、燃料と吸気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジンと、加熱された水をエンジンの燃焼室内に噴射する水噴射装置と、エンジンの膨張行程中において水を燃焼室内に噴射させるように水噴射装置を制御するよう構成された制御器と、を備え、制御器は、エンジンの要求エンジン負荷を取得し、要求エンジン負荷が低いほど水噴射量を多くするように水噴射装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によっても、低負荷時におけるポンプ損失失を、水噴射によるエンジン出力向上により補填することができ、燃料噴射量の増大を抑制することができる。
このように構成された本発明によっても、低負荷時におけるポンプ損失失を、水噴射によるエンジン出力向上により補填することができ、燃料噴射量の増大を抑制することができる。
本発明のエンジンシステムによれば、エンジン負荷が比較的低いときにエンジンでの損失を補填するように燃焼室への水噴射を適切に実行することできる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンシステムを説明する。
[エンジンシステムの構成]
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態によるエンジンシステムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンシステムの概略構成図であり、図2は、本発明の実施形態によるエンジンシステムの電気的構成を示すブロック図である。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態によるエンジンシステムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンシステムの概略構成図であり、図2は、本発明の実施形態によるエンジンシステムの電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態によるエンジンシステム100は、主に、燃料と空気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン1と、エンジン1内に水を噴射する水噴射装置4と、水噴射装置4に水を供給する水供給装置5と、を有する。エンジン1は、燃焼室11が吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程を繰り返すことにより運転する4ストロークのレシプロエンジンである。エンジン1は、四輪の車両に搭載されている。エンジン1が運転することによって、車両は走行する。エンジン1の燃料は、この構成例においてはガソリンである。燃料は、少なくともガソリンを含む液体燃料であればよい。燃料は、例えばバイオエタノール等を含むガソリンであってもよい。
エンジン1は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上に載置されるシリンダヘッド13とを備えている。シリンダブロック12の内部に複数のシリンダ(気筒)14が形成されている。エンジン1は、多気筒エンジンである。図1では、一つのシリンダ14のみを示す。各シリンダ14には、ピストン3が内挿されている。ピストン3は、シリンダ14の内部を往復動する。ピストン3は、図示は省略するが、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されている。ピストン3は、シリンダ14及びシリンダヘッド13と共に燃焼室11を形成する。なお、「燃焼室」は、ピストン3の位置に関わらず、ピストン3、シリンダ14及びシリンダヘッド13によって形成される空間を意味する。
シリンダヘッド13には、シリンダ14毎に、吸気ポート15が形成されている。吸気ポート15は、燃焼室11に連通している。吸気ポート15には、吸気弁21が配設されている。吸気弁21は、吸気ポート15を開閉する。吸気弁21は、カム23の回転によって開閉する。なお、吸気弁21を開閉する動弁装置は、図例では直動式である。吸気弁21の動弁装置の構成は、特定の形式に限定されない。
また、シリンダヘッド13には、シリンダ14毎に、排気ポート16が形成されている。排気ポート16も、燃焼室11に連通している。排気ポート16には、排気弁22が配設されている。排気弁22は、排気ポート16を開閉する。排気弁22は、カム24の回転によって開閉する。なお、排気弁22を開閉する動弁装置は、図例では直動式である。排気弁22の動弁装置の構成は、特定の形式に限定されない。
エンジン1の一側部(図1における左側部)には吸気管61が接続されている。吸気管61は、吸気ポート15に連通している。燃焼室11に導入するガスは、吸気管61の中を流れる。図示は省略するが、吸気管61にはスロットル弁が配設されている。エンジン1の他側部(図1における右側部)には排気管62が接続されている。排気管62は、排気ポート16に連通している。燃焼室11から排出された排気ガスは、排気管62の中を流れる。排気管62には、触媒コンバーター63が配設されている。触媒コンバーター63は、例えば三元触媒を有している。触媒コンバーター63は、排気ガスを清浄化する。
シリンダヘッド13には、シリンダ14毎に、インジェクタ64が取り付けられている。インジェクタ64は、吸気ポート15に配設されている。インジェクタ64は、吸気ポート15内へ燃料を噴射する。詳細な図示は省略するが、インジェクタ64は、例えば複数の噴口を有する多噴口型の燃料噴射弁である。なお、図1に示すインジェクタ64の取り付け位置は、一例である。インジェクタ64は、吸気ポート15に配設する代わりに、燃焼室11に配設してもよい。つまり、インジェクタ64は、燃料を燃焼室11内に直接噴射してもよい。
また、シリンダヘッド13には、図1では説明の便宜上図示を省略しているが、点火プラグ65(図2参照)が取り付けられている。点火プラグ65は、シリンダ14毎に取り付けられている。また、点火プラグ65は、燃焼室11の天井部に取り付けられている。点火プラグ65が混合気に強制的に点火をすると、混合気が火炎伝播によるSI(Spark Ignition)燃焼を行う。なお、エンジン1は、SI燃焼の発熱によって燃焼室11内の温度が高くなること、及び/又は、火炎伝播により燃焼室11の中の圧力が高くなることによって、未燃混合気が自己着火によるCI(Compression Ignition)燃焼をするものであってもよい。すなわち、エンジン1は、混合気の少なくとも一部が圧縮着火により燃焼する圧縮着火ガソリンエンジンであってもよい。
他方で、水供給装置5は、水を加熱して、加熱された水(以下では適宜「加熱水」と呼ぶ。)を水噴射装置4に供給し、水噴射装置4は、水噴射装置4から供給された加熱水をエンジン1の燃焼室11内に直接噴射する。このエンジン1は、燃焼室11内に加熱水を噴射することによって作動ガスを増加させ、エンジン1のピストン仕事の増加、つまりエンジン出力の向上を図る。また、このエンジン1は、燃焼室11内に加熱水を噴射することにより燃焼室11内を冷却して、異常燃焼の抑制やエミッションの改善(NOxやCOの排出量の低減)を図る。
水噴射装置4は、シリンダヘッド13に取り付けられている。水噴射装置4は、シリンダ14毎に取り付けられている。水噴射装置4は、燃焼室11の天井部に取り付けられている。水噴射装置4は、エンジン1の吸気側と排気側とのほぼ中間位置に配置されている。また、水噴射装置4は、点火プラグ65から離して配置される。
水供給装置5は、水噴射装置4に接続されている。水供給装置5は、排気ガス中の水を凝縮し、その凝縮水を水噴射装置4に供給する。水供給装置5は、凝縮器51と、水タンク52と、水ポンプ53と、熱交換器54と、を有している。凝縮器51は、排気管62から取り出した排気ガス中の水を凝縮する。凝縮器51は、取出管55に接続されている。取出管55は、排気管62と凝縮器51とをつないでいる。水タンク52は、凝縮器51が凝縮した水を溜める。水タンク52は、第1供給管56を通じて水噴射装置4に接続されている。水ポンプ53及び熱交換器54は、第1供給管56の途中に介設している。水ポンプ53は、水タンク52内の水を吸い込んで、熱交換器54へ吐き出す。熱交換器54は、排気管62に取り付けられている。熱交換器54は、排気ガスと水との間で熱交換を行う。水は、エンジン1の排気ガスの熱によって加熱される。水ポンプ53が加圧し且つ熱交換器54が加熱した高温高圧の水が、水噴射装置4に送られる。好適な例では、水噴射装置4には、100℃以上且つ3MPa以上の加熱水が送られる。より好適な例では、水噴射装置4には、250℃以上且つ10MPa以上の加熱水(亜臨界水に相当する)が送られる。
また、エンジンシステム100は、図2に示すように、コントローラ10を有する。コントローラ10は、回路により構成されており、周知のマイクロコンピュータをベースとする制御器である。コントローラ10は、プログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)としての1以上のマイクロプロセッサ10aと、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)により構成されてプログラム及びデータを格納するメモリ10bと、電気信号の入出力をする入出力バス等を備えている。例えば、コントローラ10は、ECU(Electronic Control Unit)などにより構成される。
コントローラ10には、各種のセンサが接続されている。具体的には、コントローラ10には、主に、アクセル開度センサSN1及びクランク角センサSN2が接続されている。アクセル開度センサSN1は、アクセルペダル機構(図示省略)に取り付けられ、アクセルペダルの操作量に対応したアクセル開度を検出する。クランク角センサSN2は、エンジン1に取り付けられ、クランクシャフトの回転角(エンジン回転数に対応する)を検出する。これらのセンサSN1、SN2は、検出値に対応する検出信号をコントローラ10に出力する。
コントローラ10は、アクセル開度センサSN1及びクランク角センサSN2の検出信号に基づいて、エンジン1の運転状態を判断すると共に、予め定められている制御ロジックに従って、各デバイスの制御量を演算する。制御ロジックは、メモリ102に記憶されている。制御ロジックは、メモリ102に記憶しているマップを用いて、目標量及び/又は制御量を演算することを含む。コントローラ10は、演算をした制御量に係る制御信号を、水噴射装置4やインジェクタ64や点火プラグ65などに出力する。特に、本実施形態では、コントローラ10は、エンジン1の少なくとも膨張行程中において加熱水を燃焼室11内に噴射させるように水噴射装置4を制御する。また、コントローラ10は、アクセル開度センサSN1により検出されたアクセル開度に基づき、車両に付与すべき要求トルクに対応する要求エンジン負荷を取得して、この要求エンジン負荷に応じて、水噴射装置4の水噴射量や水噴射時期を制御する。
[水噴射制御]
次に、本発明の実施形態においてコントローラ10が行う水噴射制御について具体的に説明する。
次に、本発明の実施形態においてコントローラ10が行う水噴射制御について具体的に説明する。
まず、図3及び図4を参照して、本発明の実施形態による水噴射制御の基本概念について説明する。
図3は、横軸にエンジン回転数を示し、縦軸にエンジン負荷を示している。具体的には、図3は、エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1、及び、エンジン負荷が比較的高い第2負荷領域R2を示している。第1負荷領域R1は、エンジン負荷が所定負荷L1未満の領域であり、第2負荷領域R2は、エンジン負荷が所定負荷L1以上の領域である。
図4は、本発明の実施形態による水噴射制御の概要を説明するためのタイムチャートである。具体的には、図4(A)は、本実施形態による第2負荷領域R2での水噴射制御を説明するためのタイムチャートであり、図4(B)は、本実施形態による第1負荷領域R1での水噴射制御を説明するためのタイムチャートである。また、図4(A)及び(B)は、横軸にクランク角を示し、縦軸に筒内圧を示すと共に、燃料噴射及び水噴射を模式的に示している。
図4(A)及び(B)に示すように、本実施形態では、コントローラ10は、第2負荷領域R2及び第1負荷領域R1の両方とも、吸気行程においてインジェクタ64から燃料を噴射させ(符号F21、F11参照)、圧縮行程において水噴射装置4から加熱水を噴射させ(符号W21、W11参照)、また、膨張行程において水噴射装置4から加熱水を噴射させる(符号W22、W12参照)。圧縮行程においては、燃焼室11内に噴射した水によって燃焼室11を冷却することで、ノッキングの抑制やエミッションの改善を主として図っている。これに対して、膨張行程では、燃焼室11内に噴射した水の気化による膨張仕事によって、エンジン出力の向上を主として図っている。ここで、図4(A)及び(B)において、符号A21、A11で示す筒内圧の変化は、燃料による仕事に対応し、符号A22、A12で示す筒内圧の変化は、水噴射による仕事に対応する。
特に、本実施形態では、コントローラ10は、膨張行程中に水噴射を行うときに、アクセル開度に応じた要求トルクに対応する要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合には、要求エンジン負荷が第2負荷領域R2内にある場合よりも(両者の場合ではエンジン回転数は同じであるものとする。以下同様とする。)、水噴射量を多くするように水噴射装置4を制御する(符号W22、W12参照)。具体的には、コントローラ10は、第2負荷領域R2では、水噴射量Q2(この水噴射量Q2は、水噴射開始時期T21から水噴射終了時期T22までの水噴射期間に一義的に対応する)を水噴射装置4から噴射させる一方で、第1負荷領域R1では、この水噴射量Q2よりも多い水噴射量Q1(この水噴射量Q1は、水噴射開始時期T11から水噴射終了時期T12までの水噴射期間に一義的に対応する)を水噴射装置4から噴射させる。このようにエンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射量を増量することで、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射によるエンジン出力向上(機関仕事増大)により補填して、燃料噴射量の増大を抑制することができる。
更に、本実施形態では、コントローラ10は、膨張行程中に水噴射を行うときに、第1負荷領域R1では、第2負荷領域R2よりも、水噴射開始時期を進角させるように水噴射装置4を制御する(符号W22、W12参照)。具体的には、コントローラ10は、第2負荷領域R2では、時期T21において水噴射装置4から水噴射を開始させる一方で、第1負荷領域R1では、この時期T21よりも早い時期T11において水噴射装置4からの水噴射を開始させる。このようにエンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射を早期に開始することで、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射により補填して、燃料噴射量の増大を抑制することができる。
ここで、第1負荷領域R1において、エンジン負荷の大きさを考慮しないで設定された水噴射量及び水噴射開始時期(例えば第2負荷領域R2と同等の水噴射量Q2及び水噴射開始時期T21)を適用した場合には、所定のエンジン出力を実現するために燃料噴射量F12が必要となる。しかしながら、上記のように第1負荷領域R1において比較的多い水噴射量Q1及び比較的早い水噴射開始時期T11を適用すると、燃料噴射量F12よりも少ない燃料噴射量F11により所定のエンジン出力を実現することができるようになる。
なお、1つの例では、コントローラ10は、第2負荷領域R2では、水噴射開始時期T21を圧縮上死点後15度のクランク角に設定し、水噴射終了時期T22を圧縮上死点後45度のクランク角に設定する一方で、第1負荷領域R1では、水噴射開始時期T11を圧縮上死点後5度のクランク角に設定し、水噴射終了時期T12を圧縮上死点後45度のクランク角に設定する。また、第1負荷領域R1と第2負荷領域R2とを区分けする所定負荷L1は、エンジン負荷が当該負荷L1未満になると、燃料噴射量の増大などにより対処すべきポンプ損失が発生するような値により規定される。
なお、コントローラ10は、圧縮行程中に水噴射を行うときには、第1負荷領域R1では第2負荷領域R2よりも水噴射量を多くすると共に水噴射開始時期を進角させる、換言すると、第2負荷領域R2では第1負荷領域R1よりも水噴射量を少なくすると共に水噴射開始時期を遅角させる(符号W21、W11参照)。こうすることで、第1負荷領域R1及び第2負荷領域R2の両方において、水噴射によるノッキングの抑制やエミッションの改善を適切に確保することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態による水噴射制御での具体的な処理の流れについて説明する。図5は、本発明の実施形態によるエンジンシステムの水噴射制御を示すフローチャートである。このフローは、コントローラ10内のマイクロプロセッサ10aによって、メモリ10bに記憶されたプログラムに基づき、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS11において、コントローラ10は、アクセル開度センサSN1により検出されたアクセル開度を取得する。そして、ステップS12において、コントローラ10は、ステップS11で取得されたアクセル開度に基づき、ドライバの要求トルクを取得する。例えば、コントローラ10は、アクセル開度に応じて適用すべき要求トルクが規定されたマップ(1つの例では種々の車速及びギヤ段ごとに用意される)を参照して、現在のアクセル開度に対応する要求トルクを決定する。そして、ステップS13において、コントローラ10は、ステップS12で取得された要求トルクを実現するためのエンジン1の負荷である要求エンジン負荷を取得する。コントローラ10は、トルクと負荷とが対応付けられたマップを参照するか、又はトルクを負荷に変換するための所定の演算を行うことで、要求エンジン負荷を取得する。なお、要求エンジン負荷は、上記のようにアクセル開度に基づき取得することに限定はされず、公知の種々の方法により取得することができる。
次いで、ステップS14において、コントローラ10は、ステップS13で取得された要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にあるか否か、換言すると要求エンジン負荷が所定負荷L1未満であるか否かを判定する。この判定の結果、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にない場合(ステップS12:No)、つまり要求エンジン負荷が第2負荷領域R2内にある場合には、コントローラ10は、ステップS17、S18の処理を行う。
ステップS17、S18のそれぞれにおいて、コントローラ10は、エンジン負荷が比較的高い第2負荷領域R2での膨張行程中に水噴射を行うための水噴射開始時期T21及び水噴射量Q2を設定する。具体的には、コントローラ10は、ステップS17において、第2負荷領域R2用の比較的遅い水噴射開始時期T21を設定し、ステップS18において、第2負荷領域R2用の比較的少ない水噴射量Q2を設定する。これらの水噴射開始時期T21及び水噴射量Q2は、エンジン負荷が比較的高い第2負荷領域R2において膨張行程で水噴射を行ったときに、高負荷時における水噴射が燃焼に与える影響を抑制してエンジン出力向上を適切に確保する観点から事前に規定される。
次いで、ステップS19において、コントローラ10は、ステップS17、S18でそれぞれ設定された水噴射開始時期T21及び水噴射量Q2に基づき、水噴射装置4から加熱水を噴射させる制御を行う。つまり、コントローラ10は、膨張行程中の水噴射開始時期T21から水噴射が開始され且つ水噴射量Q2が噴射されるように、水噴射装置4に対して制御信号を出力する。
他方で、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合(ステップS14:Yes)、コントローラ10は、ステップS15、S16の処理を行う。ステップS15、S16のそれぞれにおいて、コントローラ10は、エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1での膨張行程中に水噴射を行うための水噴射開始時期T11及び水噴射量Q1を設定する。具体的には、コントローラ10は、ステップS15において、第2負荷領域R2用の水噴射開始時期T21よりも早い水噴射開始時期T11(<T21)を設定し、ステップS16において、第2負荷領域R2用の水噴射量Q2よりも多い水噴射量Q1(>Q2)を設定する。これらの水噴射開始時期T11及び水噴射量Q1は、エンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射を膨張行程で行ったときに、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射によるエンジン出力向上により適切に補填する観点から事前に規定される。
次いで、ステップS19において、コントローラ10は、ステップS15、S16でそれぞれ設定された水噴射開始時期T11及び水噴射量Q1に基づき、水噴射装置4から加熱水を噴射させる制御を行う。つまり、コントローラ10は、膨張行程中の水噴射開始時期T11から水噴射が開始され且つ水噴射量Q1が噴射されるように、水噴射装置4に対して制御信号を出力する。
[作用及び効果]
以上述べたように、本実施形態によれば、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合には、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1よりも高い第2負荷領域R2内にある場合よりも、水噴射量を多くするように水噴射装置4を制御する。このようにエンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射量を増量すると、低負荷時におけるポンプ損失を、水噴射によるエンジン出力向上(機関仕事増大)により補填することができる。その結果、ポンプ損失に対処するための燃料噴射量の増大を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合には、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1よりも高い第2負荷領域R2内にある場合よりも、水噴射量を多くするように水噴射装置4を制御する。このようにエンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射量を増量すると、低負荷時におけるポンプ損失を、水噴射によるエンジン出力向上(機関仕事増大)により補填することができる。その結果、ポンプ損失に対処するための燃料噴射量の増大を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、要求エンジン負荷が第1負荷領域R1内にある場合に、要求エンジン負荷が第2負荷領域R2内にある場合よりも、水噴射開始時期を進角させるように水噴射装置4を制御する。このようにエンジン負荷が比較的低い第1負荷領域R1において水噴射を早期に開始することで、低負荷時におけるポンプ損失を水噴射により効果的に補填することができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ10は、エンジン1の圧縮行程中に更に水噴射を行うように水噴射装置4を制御するので、噴射した水によって燃焼室11を冷却することで、ノッキング抑制やエミッション改善を実現することができる。また、こうして圧縮行程中に噴射した水も、気化して膨張仕事を行うことで、エンジン出力の向上に寄与させることができる。
また、本実施形態によれば、水噴射装置4は、加熱水をエンジン1の燃焼室11内に直接噴射するので、噴射された水の気化による膨張をエンジンのピストン仕事に直接的に変換可能となる。
また、本実施形態によれば、エンジンシステム100は、エンジン1の排気管62に設けられ、エンジン1の排気ガスの熱によって水を加熱する熱交換器54を更に有し、水噴射装置4には、熱交換器54によって加熱された水が供給される。これにより、水噴射装置4により燃焼室11内に噴射する水を排気ガスの熱を利用して加熱するので、排気熱を回収して、エンジン1の熱効率を向上させることができる。
[他の実施形態]
次に、上述した実施形態を変形した他の実施形態について説明する。上述した実施形態では、第1負荷領域R1と第2負荷領域R2とで水噴射開始時期T11と水噴射開始時期T21とを切り替えていたが(例えば図5参照)、他の実施形態では、エンジン負荷に応じて水噴射開始時期を変化させてもよい。具体的には、他の実施形態では、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、図6に示すように(図6は、横軸にエンジン負荷を示し、縦軸に水噴射開始時期を示す)、エンジン負荷(要求エンジン負荷)が低くなるほど水噴射開始時期を進角させてもよい。なお、エンジン負荷に対する水噴射開始時期の変化態様は図6に示したものに限定されない。
次に、上述した実施形態を変形した他の実施形態について説明する。上述した実施形態では、第1負荷領域R1と第2負荷領域R2とで水噴射開始時期T11と水噴射開始時期T21とを切り替えていたが(例えば図5参照)、他の実施形態では、エンジン負荷に応じて水噴射開始時期を変化させてもよい。具体的には、他の実施形態では、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、図6に示すように(図6は、横軸にエンジン負荷を示し、縦軸に水噴射開始時期を示す)、エンジン負荷(要求エンジン負荷)が低くなるほど水噴射開始時期を進角させてもよい。なお、エンジン負荷に対する水噴射開始時期の変化態様は図6に示したものに限定されない。
また、上述した実施形態では、第1負荷領域R1と第2負荷領域R2とで水噴射量Q1と水噴射量Q2とを切り替えていたが(例えば図5参照)、他の実施形態では、エンジン負荷に応じて水噴射量を変化させてもよい。具体的には、他の実施形態では、コントローラ10は、エンジン1の膨張行程中に水噴射を行うときに、図7に示すように(図7は、横軸にエンジン負荷を示し、縦軸に水噴射量を示す)、エンジン負荷(要求エンジン負荷)が低くなるほど水噴射量を多くしてもよい。なお、エンジン負荷に対する水噴射量の変化態様は図7に示したものに限定されない。
また、更なる他の実施形態では、エンジン負荷に応じて、燃料噴射量に対する水噴射量の割合(水噴射量/燃料噴射量)を変化させてもよい。例えば、エンジン負荷が低くなるほど、燃料噴射量に対する水噴射量の割合を大きくしてもよい。
1 エンジン
3 ピストン
4 水噴射装置
5 水供給装置
10 コントローラ
11 燃焼室
14 シリンダ
51 凝縮器
52 水タンク
53 水ポンプ
54 熱交換器
62 排気管
64 インジェクタ
65 点火プラグ
100 エンジンシステム
SN1 アクセル開度センサ
3 ピストン
4 水噴射装置
5 水供給装置
10 コントローラ
11 燃焼室
14 シリンダ
51 凝縮器
52 水タンク
53 水ポンプ
54 熱交換器
62 排気管
64 インジェクタ
65 点火プラグ
100 エンジンシステム
SN1 アクセル開度センサ
Claims (6)
- エンジンシステムであって、
燃料と吸気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジンと、
加熱された水を前記エンジンの燃焼室内に噴射する水噴射装置と、
前記エンジンの膨張行程中において水を前記燃焼室内に噴射させるように前記水噴射装置を制御するよう構成された制御器と、
を備え、
前記制御器は、
前記エンジンの要求エンジン負荷を取得し、
前記要求エンジン負荷が第1負荷領域内にある場合に、前記要求エンジン負荷が前記第1負荷領域よりも高い第2負荷領域内にある場合よりも、水噴射量を多くするように前記水噴射装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とするエンジンシステム。 - 前記制御器は、前記要求エンジン負荷が前記第1負荷領域内にある場合に、前記要求エンジン負荷が前記第2負荷領域内にある場合よりも、水噴射開始時期を進角させるように前記水噴射装置を制御するよう構成されている、請求項1に記載のエンジンシステム。
- 前記制御器は、前記エンジンの圧縮行程中において水を前記燃焼室内に更に噴射させるように前記水噴射装置を制御するよう構成されている、請求項1又は2に記載のエンジンシステム。
- 前記水噴射装置は、前記加熱された水を前記エンジンの燃焼室内に直接噴射する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエンジンシステム。
- 前記エンジンの排気管に設けられ、前記エンジンの排気ガスの熱によって水を加熱する熱交換器を更に有し、
前記水噴射装置には、前記熱交換器によって加熱された水が供給される、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエンジンシステム。 - エンジンシステムであって、
燃料と吸気との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジンと、
加熱された水を前記エンジンの燃焼室内に噴射する水噴射装置と、
前記エンジンの膨張行程中において水を前記燃焼室内に噴射させるように前記水噴射装置を制御するよう構成された制御器と、
を備え、
前記制御器は、
前記エンジンの要求エンジン負荷を取得し、
前記要求エンジン負荷が低いほど水噴射量を多くするように前記水噴射装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とするエンジンシステム。
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