JP2009235938A - 筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷態始動時において燃焼安定性、燃費及び排気浄化性能の向上を図りつつ排気浄化触媒装置の早期活性化を実現可能な筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の始動時において、内燃機関が冷機状態にあり且つ排気浄化触媒装置が活性状態にないときには(S12, S14)、先ず圧縮行程噴射モードを選択し空燃比をリッチ空燃比に設定して燃料噴射を開始し(S32)、その後、内燃機関の始動開始から所定期間が経過すると(S16)、圧縮行程噴射モードを維持継続したまま空燃比を理論空燃比よりもややリーン空燃比であるスライトリーン空燃比に設定して燃料噴射を行う(S44)。
【選択図】図2

Description

本発明は、筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置に係り、詳しくは、冷態始動時の燃焼制御技術に関する。
近年、燃費と出力との両立を図るために、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射型火花点火式内燃機関が実用化されている。
このような筒内噴射型内燃機関においても、冷態始動時には、機関回転速度を速やかに上昇させるべく、一般に吸気行程で燃料を噴射して燃焼室内に均一燃焼を生起させるようにしており、これにより安定した燃焼を実現して機関回転速度の上昇促進を図ることが可能である。
しかしながら、筒内噴射型内燃機関で吸気行程噴射を行う場合でも、吸気管噴射型内燃機関と同様、冷態始動時には、燃焼温度が低く排気温度も低いために燃料成分である炭化水素(HC)の酸化反応が十分に促進されず、当該HCや一酸化炭素(CO)が多く発生するという問題がある。
また、内燃機関の排気通路には一般にHCやCOの酸化反応を促進させるための排気浄化触媒装置が介装されているが、上記冷態始動時には、当該排気浄化触媒装置も不活性状態にあり、排気浄化性能、特にHC、CO等の浄化性能に劣るという問題がある。
そこで、特に筒内噴射型内燃機関では、冷態始動の初期において、例えば、空燃比が理論空燃比近傍となるようにしつつ圧縮行程で燃料噴射を行うようにして点火プラグ近傍をリッチ空燃比雰囲気にするとともに燃焼室の周辺部分をリーン空燃比雰囲気とし、燃費の向上を図りつつ、活性したHCやCOと余剰酸素とを排気通路内で反応させることでHCやCOの低減を図り、併せてその反応熱により排気浄化触媒装置の活性化を図るようにしている(特許文献1等参照)。
そして、その後、機関回転速度がある程度まで上昇すると、安定した燃焼を確保しつつさらに機関回転速度を例えばアイドル回転速度まで上昇させるべく、上記吸気行程での燃料噴射を行うようにしている。
ところで、吸気行程噴射により機関回転速度が例えばアイドル回転速度まで達しても未だ排気浄化触媒装置が活性状態にない場合があり、この場合には吸気行程での燃料噴射を継続することになると考えられるが、このように吸気行程噴射を継続すると、排気浄化触媒装置の昇温は可能であるものの、上述のように吸気行程噴射は圧縮行程噴射ほど燃費が良くないことから、筒内噴射型内燃機関における吸気行程噴射の多用は好ましいことではない。
そこで、筒内噴射型内燃機関において、冷態始動時において機関回転速度が例えばアイドル回転速度まで達して安定した後は、圧縮行程において空燃比をややリーン空燃比とするスライトリーン空燃比運転(圧縮スライトリーン運転)を行うようにし、これにより、点火プラグ近傍を比較的リッチ空燃比雰囲気にするとともに燃焼室の周辺部分をリーン空燃比雰囲気とし、燃費の向上を図りつつ、活性したHCやCOと余剰酸素との排気通路内での反応を加速させ、排気浄化触媒装置の早期活性化を図ることが考えられている。
特開2005−201186号公報
ところで、上記の如く、冷態始動の初期において圧縮行程で燃料噴射を行った後に一旦吸気行程で燃料噴射を行い、その後圧縮スライトリーン運転に移行するようにすると、圧縮行程噴射から吸気行程噴射に燃料噴射時期を切り換えた後に再び吸気行程噴射から圧縮行程噴射に燃料噴射時期を切り換えなければならず、燃料噴射制御が煩雑になるという問題がある。
また、燃料噴射時期の切り換えに伴い燃焼変動等も生じるため、却って燃焼安定性に欠けるという懸念もある。
さらに、上記の如く吸気行程噴射は圧縮行程噴射ほど燃費が良くないことから、燃費や排気浄化性能の向上を阻害する要因にもなっている。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、冷態始動時において燃焼安定性、燃費及び排気浄化性能の向上を図りつつ排気浄化触媒装置の早期活性化を実現可能な筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置は、燃焼室内に直接燃料を噴射する噴射弁の燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段と、点火プラグによる点火時期を制御する点火時期制御手段とを備えた筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置において、内燃機関の運転状態に応じて空燃比を設定する空燃比設定手段と、内燃機関が所定の冷機状態にあることを判定する冷態判定手段と、排気中の有害物質を浄化する排気浄化触媒装置の活性状態を判定する触媒活性判定手段とを備え、内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始から所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリーン空燃比であるスライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が少なくとも圧縮行程で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする。
請求項2の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置では、請求項1において、さらに、機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段を備え、内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリッチ空燃比であるスライトリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を前記スライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする。
請求項3の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置では、請求項1において、さらに、機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段を備え、内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリッチ空燃比であるスライトリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を前記スライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が吸気行程と圧縮行程の両方で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする。
請求項4の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置では、請求項2または3において、さらに、内燃機関の運転状態に応じて燃料噴射時期を設定する燃料噴射時期設定手段を備え、内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりもやや進角側に設定して燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりも進角側に設定して燃料噴射を行い、内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりも遅角側に設定して燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする。
請求項5の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置では、請求項2乃至4のいずれかにおいて、さらに、内燃機関の運転状態に応じて点火時期を設定する点火時期設定手段を備え、内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を圧縮上死点直前に設定して点火を行い、内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を基準点火時期よりもやや進角側に設定して点火を行い、内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を圧縮上死点後に設定して点火を行うよう構成されていることを特徴とする。
請求項1の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置によれば、冷態始動時においては先ず空燃比をリッチ空燃比として圧縮行程噴射を行うことで(圧縮始動運転)、点火プラグ近傍をリッチ空燃比雰囲気にするとともに燃焼室の周辺部分をリーン空燃比雰囲気とし、燃費の向上を図りつつ活性したHCやCOと余剰酸素とを排気通路内で反応させてHCやCOの低減を図り排気浄化性能の向上を図りながら内燃機関を始動するようにできる。その後、内燃機関の始動開始から所定期間が経過して機関回転速度が例えばアイドル回転速度に達して安定したら、空燃比をスライトリーン空燃比に設定しつつ少なくとも圧縮行程噴射を実施することで(スライトリーン運転)、圧縮行程噴射から吸気行程噴射に完全に切り換えて運転を実施することによる煩雑さや燃焼変動等もなく、燃焼安定性、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら、活性したHCやCOと余剰酸素との排気通路内での反応を加速させるようにでき、その反応熱により排気浄化触媒装置の早期活性化を図ることができる。
請求項2の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置によれば、圧縮始動運転からスライトリーン運転が開始されるまでの機関回転速度が所定回転速度に達した後例えばアイドル回転速度に達して安定するまでの間は、空燃比をスライトリッチ空燃比に設定しつつ圧縮行程噴射を継続実施することになり(圧縮始動直後運転)、圧縮行程噴射から吸気行程噴射に切り換えて運転を実施することによる燃焼変動等もなく、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら、圧縮始動運転からスライトリーン運転までを圧縮行程噴射のまま滑らかに繋ぐようにできる。
請求項3の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置によれば、スライトリーン運転において吸気行程と圧縮行程の両方で燃料噴射を行うことにより、空燃比の過リッチを緩和することができるので、排ガス性能の向上に寄与することができる。さらに、圧縮行程噴射から完全に吸気行程噴射に切り換えることによる燃焼変動等も抑制される。
請求項4、5の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置によれば、圧縮始動運転、圧縮始動直後運転及びスライトリーン運転のそれぞれにおいて空燃比、燃料噴射時期及び点火時期を適正なものにして燃焼制御を適切に行い、燃焼安定性、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら排気浄化触媒装置の早期活性化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照すると、車両に搭載された本発明に係る筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置の概略構成図が示されており、以下、当該燃焼制御装置の構成を説明する。
内燃機関であるエンジン本体(以下、単にエンジンという)1としては、燃料噴射モードを切換えることで吸気行程での燃料噴射(吸気行程噴射モード)とともに圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射モード)を実施可能な筒内噴射型火花点火式ガソリンエンジンが採用される。
詳しくは、当該筒内噴射型のエンジン1は、上記燃料噴射モードの切換えと空燃比制御とにより、容易にして理論空燃比(ストイキオ)での運転やリッチ空燃比(リッチA/F)での運転(リッチ空燃比運転)の他、リーン空燃比(リーンA/F)での運転(リーン空燃比運転)を実現可能である。より詳しくは、エンジン1は、圧縮行程噴射モードにおいて、圧縮リッチ空燃比運転や通常の圧縮リーン空燃比運転の他、特に空燃比をややリーン空燃比(スライトリーン空燃比)とするスライトリーン運転(以下、S/L運転)を実施可能に構成されている。
同図に示すように、エンジン1のシリンダヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃料を燃焼室内に直接噴射可能である。また、点火プラグ4には高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。
燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タンク(図示せず)が接続されており、燃料パイプ7には高圧燃料ポンプ7aが介装されている。高圧燃料ポンプ7aは、例えばエンジン1のカムシャフトにより駆動可能に構成されており、これにより、燃料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し高燃圧で供給し、該燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向けて所望の燃圧で噴射可能である。
シリンダヘッド2には、各気筒毎に略直立方向に延びて吸気ポート9が形成されており、各吸気ポート9と連通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞれ接続されている。なお、吸気マニホールド10には吸入空気量を調節する電磁式のスロットル弁14及び吸入空気量を検出する吸気量センサ16が設けられている。
また、シリンダヘッド2には、各気筒毎に略水平方向に延びて排気ポート11が形成されており、各排気ポート11と連通するようにして排気マニホールド12の一端がそれぞれ接続されている。
なお、当該筒内噴射型のエンジン1は既に公知のものであるため、その構造の詳細についてはここでは説明を省略する。
排気マニホールド12の他端には排気管(排気通路)20が接続されており、当該排気管20には、排気浄化触媒装置として三元触媒30が介装されている。
ECU60は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えており、当該ECU60により、エンジン1を含めた燃焼制御装置の総合的な制御が行われる。
ECU60の入力側には、上述した吸気量センサ16の他、クランク角を検出するクランク角センサ62、エンジン1の冷却水温度Twを検出する水温センサ64、三元触媒30に流入する排気の空燃比(排気空燃比)を検出する空燃比センサ66、燃料パイプ7内の燃料の圧力、即ち燃圧Pfを検出する燃圧センサ68等の各種センサ類や、電装系の電源をONにするとともにエンジン1を始動すべくセルモータ(図示せず)のクランキングを行うイグニションキースイッチ70が接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力される。なお、クランク角センサ62のクランク角情報からはエンジン回転速度Neが算出される(機関回転速度検出手段)。
一方、ECU60の出力側には、上述の燃料噴射弁6、点火コイル8、スロットル弁14等の各種出力デバイスが接続されており、ECU60では、各種センサ類からの検出情報、即ちエンジン1の運転状態に基づき、燃料噴射モードが吸気行程噴射モードと圧縮行程噴射モードのいずれか一方或いは両方に設定されるとともに(燃料噴射モード切換手段)、目標空燃比(目標A/F)が設定され(空燃比設定手段)、さらに当該目標A/Fや各種センサ類からの検出情報に基づき燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、スロットル開度が演算され(燃料噴射時期設定手段、点火時期設定手段)、各種出力デバイスにはこれら燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、スロットル開度の各信号がそれぞれ出力される(燃料噴射制御手段、点火時期制御手段)。詳しくは、燃料噴射時期、点火時期については、通常運転時における基準値が予め基準燃料噴射時期、基準点火時期としてマップ等により設定されており、各種センサ類からの検出情報に基づいて、これら基準燃料噴射時期、基準点火時期を補正するように設定される。これにより、燃料噴射弁6から適正量の燃料が適正なタイミングで噴射され、点火プラグ4により適正なタイミングで火花点火が実施され、スロットル弁14が適正な開度とされる。
以下、このように構成された本発明に係る燃焼制御装置の作用について説明する。
図2を参照すると、本発明に係る始動制御の制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同図に沿って説明する。
イグニションキースイッチ70がONにされると、ステップS10では、水温センサ64からの情報に基づき、エンジン1の冷却水温度Twを検出する。
そして、ステップS12において、冷却水温度Twが所定温度T1(例えば、10℃)と所定温度T2(例えば、40℃)との間にあるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)の場合にはエンジン1が所定の冷機状態にあり、冷態始動時と判定でき、ステップS14に進む(冷態判定手段)。
ステップS14では、上記検出した冷却水温度Twが前回イグニションキースイッチ70をOFFとしたときの冷却水温度Tw0よりもΔT0(例えば、30℃)以上低くなっているか否かを判別する。判別結果が真(Yes)の場合には、エンジン1を停止してからある程度時間が経過しており、三元触媒30が不活性状態にあるものと判定でき(触媒活性判定手段)、ステップS16に進む。
ステップS16では、イグニションキースイッチ70をONにしてエンジン1の始動を開始してから所定時間(所定期間)t1が経過しているか否かを判別する。この所定時間t1は後述する三元触媒30の昇温のためのスライトリーン運転を開始するまでのディレイ時間であり、エンジン回転速度Neが例えばアイドル回転速度Niに達して安定するまでの時間として予め実験等により設定されている。判別結果が偽(No)でエンジン1の始動開始から未だ所定時間t1が経過していないと判定された場合には、ステップS18に進む。
ステップS18では、現在イグニションキースイッチ70をONにしてセルモータのクランキングを実施中(完爆前の状態)であるか否かを判別し、判別結果が偽(No)でクランキング中でない場合にはステップS28に進む一方、判別結果が真(Yes)の場合にはステップS20に進む。
ステップS20では、高圧燃料ポンプ7aが作動して燃料を吐出しているか否かを判別する。具体的には、燃圧センサ68からの情報に基づき燃圧Pfが上昇したことをもって吐出ありと判定する。そして、判別結果が真(Yes)の場合には、ステップS22において、燃圧センサ68により検出された燃圧Pfが所定圧P1より大であるか否かを判別する。
ステップS22の判別結果が真(Yes)の場合には、燃圧Pfが十分高圧であり、圧縮行程において燃料噴射弁6から燃料を噴射可能と判断でき、即ちエンジン1の始動を圧縮行程で開始することが可能と判断できる。従って、この場合には、ステップS24に進み、圧縮行程噴射モードでの始動が可能であることを圧縮始動フラグをONにして記憶する。一方、ステップS20やステップS22の判別結果が偽(No)の場合には、燃圧Pfが十分ではないと判定でき、この場合には、ステップS26に進み、圧縮始動フラグをOFFとして記憶する。
ステップS28では、エンジン回転速度Neが始動判定回転速度(所定回転速度)Ne1よりも大であるか否かを判別する。即ち、ここでは、エンジン回転速度Neがある程度まで上昇したことをもって、燃焼が完爆に至り、エンジン1が始動されたと判定するようにしており、故にエンジン回転速度Neが始動判定回転速度Ne1よりも大であるか否かを判別するようにする。イグニションキースイッチ70をONにした直後は判別結果は偽(No)でエンジン回転速度Neは始動判定回転速度Ne1以下であり、この場合にはステップS30に進む。
ステップS30では、上記圧縮始動フラグがONであるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)の場合には、ステップS32に進み、圧縮始動運転を実施する。具体的には、圧縮始動運転では、燃料噴射モードを圧縮行程噴射モードに設定するとともに、空燃比をリッチA/F(リッチ空燃比)としてエンジン1を運転する。
このように、エンジン1の始動初期において空燃比をリッチA/Fとして圧縮始動運転を行うようにすると、点火プラグ4近傍をリッチA/F雰囲気にするとともに燃焼室の周辺部分をリーンA/F雰囲気とし、燃費の向上を図りつつ、活性したHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)と余剰酸素とを排気管20内で反応させてHCやCOの低減を図りながら、即ち排気浄化性能の向上を図りながらエンジン1を始動開始するようにできる。
詳しくは、圧縮始動運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりもやや進角側に設定し、点火時期については例えば圧縮上死点(TDC)の直前に設定するようにしており、これにより、空燃比のみならず燃料噴射時期及び点火時期をも適正なものとし、燃費及び排気浄化性能の向上を図ることができる。
圧縮始動運転を実施した結果、上記ステップS28の判別結果が真(Yes)でエンジン回転速度Neが始動判定回転速度Ne1よりも大と判定された場合には、ステップS36に進む。
ステップS36では、改めて圧縮始動フラグがONであるか否かを判別し、判別結果が真(Yes)の場合には、ステップS38に進む。
ステップS38では、上記ステップS28の判別により始動判定を行ってから所定時間t2が経過したか否かを判別する。この所定時間t2は上記スライトリーン運転を開始するまでのディレイ時間である所定時間t1に応じて決定されるものであり、実際には始動判定後所定時間t1が経過するまでの時間である。判別結果が偽(No)で未だ所定時間t2が経過していないと判定された場合には、ステップS40に進む。
ステップS40では、圧縮始動直後運転を実施する。具体的には、圧縮始動直後運転では、上記圧縮始動運転に引き続き、燃料噴射モードを継続的に圧縮行程噴射モードに設定するとともに、空燃比をややリッチA/F(スライトリッチ空燃比)としてエンジン1を運転する。
詳しくは、圧縮始動直後運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりも進角側に設定し、点火時期については例えば基準点火時期よりもやや進角側に設定するようにしており、これにより、圧縮始動直後運転においても、空燃比のみならず燃料噴射時期及び点火時期をも適正なものとし、燃費及び排気浄化性能の向上を図ることができる。
このようにして圧縮始動運転や圧縮始動直後運転を実施すると、その後エンジン回転速度Neが上昇してアイドル回転速度Niに達することになるが、エンジン1の始動開始から所定時間t1が経過したときにはエンジン回転速度Neがアイドル回転速度Niに達して安定したとみなせ、この場合には上記ステップS16の判別結果は真(Yes)となり、ステップS44に進む。
なお、上記所定時間t1が経過したときには、通常はその前にエンジン回転速度Neが始動判定回転速度Ne1よりも大となり、ステップS28の判別結果が真(Yes)となって圧縮始動直後運転が実施されるのであるが、所定時間t1が経過してもエンジン回転速度Neが始動判定回転速度Ne1以下である場合もあり得、この場合には圧縮始動直後運転を実施することなく圧縮始動運転を実施したままにステップS44に進むことになる。
ステップS44では、上記S/L運転を行う。具体的には、本実施形態のS/L運転は、圧縮行程で燃料噴射を行う圧縮S/L運転である。この圧縮S/L運転では、上記圧縮始動運転や圧縮始動直後運転に引き続き、燃料噴射モードを継続的に圧縮行程噴射モードに設定するとともに、空燃比をややリーンA/F(スライトリーン空燃比)としてエンジン1を運転する。
このように、圧縮S/L運転を行うようにすると、空燃比をリーンA/F側として燃費や排気浄化性能の向上を図りつつ、活性したHCやCOと余剰酸素との排気管20内での反応を加速させるようにでき、その反応熱により三元触媒30の早期活性化を図ることができる。
詳しくは、圧縮S/L運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりも遅角側に設定し、点火時期については例えば圧縮上死点(TDC)後に設定するようにしており、これにより、空燃比のみならず燃料噴射時期及び点火時期をも適正なものとし、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら三元触媒30の早期活性化を図ることができる。
このように、本実施形態に係る始動制御によれば、エンジン1の冷態始動時には、燃圧Pfが十分であって燃料を圧縮行程噴射可能である場合には、圧縮始動運転或いは圧縮始動運転と圧縮始動直後運転とを実施した後、圧縮行程噴射モードを維持したまま圧縮S/L運転を行うようにしている。
従って、本発明に係る筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置によれば、エンジン1の冷態始動時において、燃料噴射モードを圧縮行程噴射モードのまま吸気行程噴射モードに切り換えることなく圧縮S/L運転を実施するようにし、燃費及び排気浄化性能の向上のみならず、燃料噴射モード切り換え時に生じる煩雑さや燃焼変動等を防止して燃焼安定性の向上を図りつつ三元触媒30の早期活性化を図ることができる。
特に、圧縮始動運転を実施してエンジン回転速度Neがある程度まで上昇した後、引き続き圧縮行程噴射モードを維持したままに圧縮始動運転よりもリーンA/F寄りの圧縮始動直後運転を実施することにより、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら、圧縮始動運転から圧縮S/L運転までを燃料噴射モード切り換え時に生じる燃焼変動等を防止して燃焼安定性の向上を図りつつ圧縮行程噴射モードのまま滑らかに繋ぐようにできる。
また、ここでは、圧縮始動運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりもやや進角側に設定し、点火時期については例えば圧縮上死点(TDC)の直前に設定するようにし、圧縮始動直後運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりも進角側に設定し、点火時期については例えば基準点火時期よりもやや進角側に設定するようにし、圧縮S/L運転では、燃料噴射時期については例えば基準燃料噴射時期よりも遅角側に設定し、点火時期については例えば圧縮上死点(TDC)後に設定するようにしているので、空燃比のみならず燃料噴射時期及び点火時期をも適正なものとし、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら三元触媒30の早期活性化を図ることができる。
即ち、図3を参照すると、当該制御ルーチンに基づき始動制御を行った場合のエンジン1の運転モードがエンジン回転速度Ne、燃料噴射時期、点火時期の関係とともにタイムチャートで示されているが、燃圧Pfが十分であって燃料を圧縮行程噴射可能である場合には、同図に示すように、圧縮始動運転から圧縮S/L運転までを全て圧縮行程噴射モードのまま実施するようにしており、これにより燃焼安定性、燃費及び排気浄化性能の向上を図りながら三元触媒30の早期活性化を図ることができる。
ところで、高圧燃料ポンプ7aが燃料を吐出しておらず或いは燃圧Pfが不十分であるような場合、つまり上記ステップS30の判別結果が偽(No)で圧縮始動フラグがOFFの場合には、圧縮行程で燃料噴射を実施できず、この場合には、ステップS34に進み、吸気始動運転を実施することになる。具体的には、吸気始動運転では、燃料噴射モードを吸気行程噴射モードに設定するとともに、空燃比をリッチA/Fとしてエンジン1を運転する。
同様に、ステップS36の判別結果が偽(No)の場合、或いは、ステップS38の判別結果が真(Yes)で始動判定を行ってから所定時間t2が経過したと判定された場合には、ステップS42に進み、吸気始動直後運転を実施する。具体的には、吸気始動直後運転では、燃料噴射モードを吸気行程噴射モードに設定するとともに、空燃比をややリッチA/Fとしてエンジン1を運転する。なお、ステップS38の判別結果が真(Yes)となる場合とは、例えばステップS12やステップS14の判別結果が偽(No)で、エンジン1が既に暖気状態であったり三元触媒30が活性状態であったりしてステップS16を実行せず、圧縮S/L運転を実施する必要がないような場合である。
以上で本発明に係る筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、圧縮始動運転を実施した後、圧縮S/L運転を実施する前に圧縮始動直後運転を実施するようにしているが、エンジン1によっては圧縮始動直後運転を実施しないようにし、圧縮始動運転から直接に圧縮S/L運転に移行するような構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、図2のステップS44で圧縮S/L運転を実施するようにしているが、これ以外に、エンジン1の1サイクルにつき吸気行程と圧縮行程の両方で2回燃料噴射を行うS/L運転とすることもできる。このように、S/L運転において吸気行程と圧縮行程の両方で燃料噴射を行う場合は、空燃比の過リッチを緩和することができるので、排ガス性能の向上に寄与することができる。さらに、圧縮行程噴射から完全に吸気行程噴射に切り換える場合に比べて、燃焼変動等を抑制できるという効果も実現できる。
車両に搭載された本発明に係る筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置の概略構成図である。 本発明に係る始動制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図2の制御ルーチンに基づき始動制御を行った場合のエンジンの運転モードをエンジン回転速度Ne、燃料噴射時期、点火時期の関係とともに示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン(筒内噴射型火花点火式内燃機関)
4 点火プラグ
6 燃料噴射弁
7 燃料パイプ
7a 高圧燃料ポンプ
30 三元触媒(排気浄化触媒装置)
60 ECU(電子コントロールユニット)
62 クランク角センサ
64 水温センサ
66 空燃比センサ
68 燃圧センサ
70 イグニションキースイッチ

Claims (5)

  1. 燃焼室内に直接燃料を噴射する噴射弁の燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段と、点火プラグによる点火時期を制御する点火時期制御手段とを備えた筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置において、
    内燃機関の運転状態に応じて空燃比を設定する空燃比設定手段と、
    内燃機関が所定の冷機状態にあることを判定する冷態判定手段と、
    排気中の有害物質を浄化する排気浄化触媒装置の活性状態を判定する触媒活性判定手段とを備え、
    内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始から所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリーン空燃比であるスライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が少なくとも圧縮行程で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置。
  2. さらに、機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段を備え、
    内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリッチ空燃比であるスライトリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を前記スライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする、請求項1記載の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置。
  3. さらに、機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段を備え、
    内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記空燃比設定手段により空燃比をリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記空燃比設定手段により空燃比を理論空燃比近傍のリッチ空燃比であるスライトリッチ空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が圧縮行程で燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記空燃比設定手段により空燃比を前記スライトリーン空燃比に設定するとともに前記燃料噴射制御手段が吸気行程と圧縮行程の両方で燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする、請求項1記載の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置。
  4. さらに、内燃機関の運転状態に応じて燃料噴射時期を設定する燃料噴射時期設定手段を備え、
    内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりもやや進角側に設定して燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりも進角側に設定して燃料噴射を行い、
    内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記燃料噴射制御手段は、さらに前記燃料噴射時期設定手段により燃料噴射時期を基準燃料噴射時期よりも遅角側に設定して燃料噴射を行うよう構成されていることを特徴とする、請求項2または3記載の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置。
  5. さらに、内燃機関の運転状態に応じて点火時期を設定する点火時期設定手段を備え、
    内燃機関の始動時、前記冷態判定手段により内燃機関が前記所定の冷機状態にあることが判定され且つ前記触媒活性判定手段により前記排気浄化触媒装置が活性状態にないと判定されたときには、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を圧縮上死点直前に設定して点火を行い、
    内燃機関の始動開始後、前記機関回転速度検出手段により検出される機関回転速度が所定回転速度に達すると、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を基準点火時期よりもやや進角側に設定して点火を行い、
    内燃機関の始動開始から前記所定期間が経過すると、前記点火時期制御手段は、前記点火時期設定手段により点火時期を圧縮上死点後に設定して点火を行うよう構成されていることを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか記載の筒内噴射型火花点火式内燃機関の燃焼制御装置。
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