JP2022037726A - トナーカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置への設置時に外部へ漏れるトナーの量を減らすことができるトナーカートリッジを提供する。【解決手段】トナーカートリッジは、トナーを収容する収容部57と、収容したトナーを外部へ排出する排出部58と、収容部57内に軸支された撹拌軸70と、撹拌軸70に取り付けられ、トナーを撹拌するマイラー80とを備える。排出部58は、トナーカートリッジの上部に設けられている。マイラー80は、撹拌軸70と伴に回転してトナーを掻き上げ、排出部58へトナーを送る。【選択図】図7

Description

本発明は、トナーを収容するトナーカートリッジと、トナーカートリッジを備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、感光体に形成したトナー像を用紙に転写して、画像形成を行っている。近年では、画像形成を繰り返すとトナー(現像剤)を消耗するので、トナーを収容したカートリッジ(容器)を交換する方法が用いられている。このようなカートリッジにおいては、収容したトナーを残さずに供給できることが好ましい。スクリューを用いたカートリッジでは、内部でのトナーの搬送力を強化するためには、スクリューの剛性を高くすることが考えられるが、その反面、スクリューと内壁との摩擦によって生じた熱が、トナーに悪影響を与えることがあった。そこで、スクリュー(羽根部材)の剛性を弱めつつ、トナーの搬送性を確保できる現像剤収納容器が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-130223号公報
特許文献1に記載の現像剤収納容器は、現像剤を、回転することで撹拌しながら排出口に搬送する回転撹拌部材を備える。回転撹拌部材は、回転軸と一体回転する回転支持部材と、回転支持部材の自由端側に配置され、容器の内壁に摺接して現像剤を搬送する可撓性羽根部材とを有する。
従来、トナーの排出口は、容器の下部に設けられることが多く、自重により落下させて現像槽へ供給する構成とされている。ここで、大量のトナーを収容した出荷時においては、排出口が容器の下部に設けられているため、シャッター等で閉塞した排出口の上にもトナーが溜まっている。そのため、画像形成装置への設置時には、スクリュー等で搬送していなくても、シャッター等が開放されて排出口の上に溜まったトナーが漏れるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置への設置時に外部へ漏れるトナーの量を減らすことができるトナーカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るトナーカートリッジは、トナーを収容する収容部と、収容したトナーを外部へ排出する排出部とを備えたトナーカートリッジであって、前記収容部内に軸支された撹拌軸と、前記撹拌軸に取り付けられ、トナーを撹拌するシート状の弾性部材とを備え、前記排出部は、前記トナーカートリッジの上部に設けられ、前記シート状の弾性部材は、前記撹拌軸と伴に回転してトナーを掻き上げ、前記排出部へトナーを送る構成とされていることを特徴とする。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記収容部と前記排出部との間には、両者を仕切る仕切壁が設けられている構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記排出部は、高さ方向において、前記撹拌軸よりも上方であって、前記仕切壁の頂点よりも下方に位置する構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記仕切壁の上部は、前記排出部側の端部または前記収容部側の端部に向かうに従って低くなるように傾斜した斜面を有する構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記シート状の弾性部材は、前記撹拌軸に平行な搬送方向に沿って、トナーを搬送する構成とされ、前記排出部は、前記搬送方向での下流側の端部に設けられている構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記シート状の弾性部材は、前記搬送方向に沿って分割された複数の羽根部を有し、前記羽根部の先端は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かうに従って、根元から先端までの幅が短くなるように傾斜した構造とされ、前記複数の羽根部は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かう順で、先端の傾斜角度が小さくなる構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記シート状の弾性部材は、根元から先端までの幅を同じにして、前記搬送方向に沿って延伸された羽根部を有し、前記羽根部には、前記搬送方向で離間した位置に設けられた複数の切抜穴を有し、前記複数の切抜穴は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かう順で、サイズが大きくなる構成としてもよい。
本発明に係るトナーカートリッジでは、前記シート状の弾性部材は、前記搬送方向で前記排出部と重なる位置に掻上羽根部を有し、前記掻上羽根部の先端には、前記撹拌軸の回転方向での下流側に向かって折り曲げられた折り曲げ部が設けられている構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係るトナーカートリッジを備えることを特徴とする。
本発明によると、大量のトナーを収容した出荷時であっても、トナー液面が排出部より低くなるので、画像形成装置への設置時に外部へ漏れるトナーの量を減らすことができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの背面図である。 本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの側面図である。 蓋を外した状態のトナーカートリッジを示す上面図である。 図5のトナーカートリッジからマイラーを外した状態を示す上面図である。 排出部近傍での断面を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジのマイラーを示す概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係るトナーカートリッジの変形マイラーを示す概略平面図である。 変形羽根部の動きを示す概略説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1は、露光装置11、現像装置12、感光体ドラム13、クリーナ装置14、帯電器15、中間転写ベルト装置16、定着装置17、給紙トレイ18、排紙トレイ19、および用紙搬送経路Sを備える構成とされており、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して多色および単色の画像を形成する。
画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像装置12、感光体ドラム13、帯電器15、クリーナ装置14は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
感光体ドラム13は、画像形成装置1の略中央に配置されている。帯電器15は、感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。クリーナ装置14は、現像および画像転写の後に感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去および回収する。
中間転写ベルト装置16は、感光体ドラム13の上側に配置され、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、中間転写ローラ24、および中間転写ベルトクリーニング装置25を備えている。なお、中間転写ローラ24は、YMCK用の各色の画像ステーションに対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、および中間転写ローラ24は、中間転写ベルト21を張架して、中間転写ベルト21の表面を所定方向(図中矢符C方向)に移動させるように構成されている。
中間転写ベルト21は、矢符Cの方向へ周回移動し、中間転写ベルトクリーニング装置25によって残留トナーを除去および回収され、各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が順次転写して重ね合わされて、中間転写ベルト21の表面にカラーのトナー像が形成される。
画像形成装置1は、転写ローラ26aを含む2次転写装置26をさらに備えている。転写ローラ26aは、中間転写ベルト21との間にニップ域が形成されており、用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写される。
給紙トレイ18は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、露光装置11の下側に設けられている。また、排紙トレイ19は、画像形成装置1の上側に設けられており、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。
用紙搬送経路Sは、S字状に設けられた主経路S1と、主経路S1の途中で分岐して再合流する反転経路S2とを備え、主経路S1に沿って、ピックアップローラ31、レジスト前ローラ33、レジストローラ32、2次転写装置26、定着装置17、および排紙ローラ34が配置されている。反転経路S2は、定着装置17と排紙ローラ34との間から分岐し、複数の搬送ローラ35を経由してレジスト前ローラ33とレジストローラ32との間に再合流する。
ピックアップローラ31は、給紙トレイ18の端部近傍に備えられ、給紙トレイ18から用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ32は、給紙トレイ18から搬送されている用紙を一旦保持し、感光体ドラム13上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写ローラ26aに搬送する。レジスト前ローラ33は、用紙の搬送を促進補助するための小型のローラである。
定着装置17は、ベルト定着方式とされており、定着ローラ41および加熱ローラ43に定着ベルト44が巻き掛けられている。定着装置17では、定着ベルト44を介して定着ローラ41に加圧ローラ42が押圧されるようになっている。定着装置17では、未定着のトナー像が形成された用紙を受け取り、用紙を定着ベルト44と加圧ローラ42との間に挟み込んで搬送する。定着後の用紙は、排紙ローラ34によって排紙トレイ19上に排出される。
また、用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ34から反転経路S2へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ32へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を排紙トレイ19へと搬出する。
画像形成装置1では、装着したトナーカートリッジ100(後述する図2参照)から現像装置12にトナーが供給される。本実施の形態では、YMCK用の各色に応じて、4つのトナーカートリッジ100が装着されるが、これに限定されず、画像形成装置1で使用するトナーの色に応じて、装着するトナーカートリッジ100の数を変更してもよい。トナーカートリッジ100については、図示しない搬送装置に接続される構成としてもよく、搬送装置を介して、現像装置12にトナーを供給してもよい。
次に、本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジ100の構造について、図2ないし図4を参照して説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの背面図であって、図3は、本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの正面図であって、図4は、本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの側面図である。図2ないし図4は、トナーカートリッジ100のそれぞれ異なる側面側から見た状態を示しており、見ている側面を区別するため、便宜的に正面図、背面図、および側面図と呼んでいるが、これに限定されず、画像形成装置1に対して設置する向きを適宜変更してもよい。
トナーカートリッジ100は、略直方体状とされ、上面が開口した本体50と、本体50の上面を覆う蓋61と、本体50の排出部58に取り付けられたシャッター62とを備えている。
本体50は、底面51と、底面51の側縁に沿って立設した第1側面52、第2側面53、第3側面54、および第4側面55とを有している。以下では説明のため、底面51の短辺に沿う方向を横方向Xと呼び、底面51の長辺に沿う方向を奥行方向Yと呼び、底面51に垂直な方向を高さ方向Zと呼ぶことがある。
第1側面52および第4側面55は、底面51の短辺に沿って立設し、互いに奥行方向Yで対向している。第2側面53および第3側面54は、底面51の長辺に沿って立設し、互いに横方向Xで対向している。本実施の形態では、第4側面55を画像形成装置1の手前側(フロント側)に向け、第1側面52を画像形成装置1の奥側(リア側)に向けて、トナーカートリッジ100を設置している。そのため、トナーカートリッジ100について、第4側面55の側をフロント側と呼び、第1側面52の側をリア側と呼ぶことがあり、奥行方向Yのうち、フロント側に向かう方向をフロント方向Y1と呼び、リア側に向かう方向をリア方向Y2と呼ぶことがある。
第1側面52には、モータやギア等の駆動源に接続される軸連結部52aが設けられている。軸連結部52aは、第1側面52を貫通する開口を塞ぐように設けられ、外側面から突出した端部がモータやギア等に接続され、内側面の側の端部が撹拌軸70に接続される。軸連結部52aは、第1側面52に回転自在に支持されており、駆動源から伝達された駆動力によって回転し、撹拌軸70を伴に回転させる。なお、トナーカートリッジ100の内部の構造については、後述する図5および図6を参照して説明する。
第1側面52と第2側面53との間の角部には、排出部58が設けられている。排出部58の下方は、空間を設けるように、本体50が内側に凹んでいる。第1側面52、第2側面53、および底面51は、凹みに応じて一部が切り欠かれており、底面51の切欠きに沿った側壁を設けて、排出部58以外の穴が生じないようにすればよい。
第4側面55には、トナーを充填するための充填穴55aが設けられている。トナーカートリッジ100にトナーを収容する際は、充填穴55aからトナーが投入される。そして、充分な量のトナーを充填した後、充填穴55aは、キャップ55bによって塞がれる。また、第4側面55の内壁には、撹拌軸70を支持するための軸支持部55cが設けられている。
排出部58は、下方に開口が設けられており、開口を塞ぐシャッター62が取り付けられている。シャッター62は、開口が設けられ、排出部58に対してスライド移動する構成とされている。例えば、トナーカートリッジ100を画像形成装置1に設置した際、スライド移動すると、シャッター62自体に設けた開口と、排出部58に設けた開口とが重なり、収容したトナーを外部へ排出することができる。
図5は、蓋を外した状態のトナーカートリッジを示す上面図であって、図6は、図5のトナーカートリッジからマイラーを外した状態を示す上面図である。
本体50の内部は、角部に設けた仕切壁56によって一部を仕切って排出部58が設けられており、略全体が収容部57とされている。本体50の内部には、第1側面52に設けられた軸連結部52aと、第4側面55に設けられた軸支持部55cとに支持された撹拌軸70が設けられている。つまり、撹拌軸70は、第1側面52と第4側面55とに架け渡されており、軸方向が奥行方向Yに沿っている。撹拌軸70には、奥行方向Yで離間した複数の箇所にマイラー保持部71が設けられており、マイラー保持部71は、マイラー80を挟持して保持している。なお、マイラー80については、後述する図8を参照して詳細に説明する。
図7は、排出部近傍での断面を示す概略断面図である。なお、図7では、図面の見易さを考慮して、蓋61とシャッター62とを取り外した状態を示している。
図7は、リア側の端部であって、排出部58に対応する部分での断面を示している。図7では、蓋61を取り外した状態を示しているため、マイラー80が本体50の上面よりも突出しているが、蓋61を取り付けた状態では、マイラー80は、蓋61に当たって湾曲しながら回転し、本体50の内側に収まっている。撹拌軸70は、トナーを撹拌する際、一方向に回転する構成とされ、図7に示す状態において、撹拌軸70の回転方向Rは、時計回りとされている。
本体50のリア側の端部では、横方向Xにおいて、収容部57と排出部58とを仕切るように仕切壁56が設けられている。仕切壁56は、底面51から上面(蓋61)近傍まで立設し、仕切壁56の頂点と蓋61との間には、狭い隙間が設けられており、マイラー80によって掻き上げられたトナーは、この隙間を通って、収容部57の側に抜ける。このように、仕切壁56によってトナーの流れ込みを防ぐことで、外部へ排出されるトナーの量を調整することができる。なお、仕切壁56は、部分によって高さを変えてもよく、奥行方向Yで排出部58の開口と重ならない部分が、蓋61に接する高さまで設けられていてもよい。
仕切壁56は、下端から上端に向かうに従って、徐々に排出部58の側に近づくように傾斜した曲面とされている。また、仕切壁56の上部には、排出部58側の端部に向かうに従って低くなるように傾斜した第1仕切斜面56aと、収容部57側の端部に向かうに従って低くなるように傾斜した第2仕切斜面56bとが設けられており、この斜面に沿ってトナーが滑り落ちるので、仕切壁56の上にトナーが滞留することを防止できる。本実施の形態では、第1仕切斜面56aと第2仕切斜面56bとを設けて、仕切壁56の上部が山状に形成されているが、これに限定されず、第1仕切斜面56aおよび第2仕切斜面56bのうち、一方だけを設けて、排出部58および収容部57のうち、一方にトナーが滑り落ちるようにしてもよい。
排出部58は、高さ方向Zにおいて、撹拌軸70よりも上方であって、仕切壁56の頂点よりも下方に位置する。トナーカートリッジ100の出荷時には、仕切壁56を越えないように、トナーを収容することが好ましい。このように、排出部58をトナー液面よりも上方に配置してトナー漏れを防ぎつつ、マイラー80に掻き上げられて仕切壁56を乗り越えたトナーを排出させることができる。そして、大量のトナーを収容した出荷時であっても、トナー液面が排出部58より低くなるので、画像形成装置1への設置時に外部へ漏れるトナーの量を減らすことができる。
図8は、本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジのマイラーを示す概略平面図である。
マイラー80は、薄いシート状の弾性部材であって、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)や、ポリカシートや、SUS板などで形成されている。マイラー80は、保持端81に設けられた複数の保持穴81aが、撹拌軸70のマイラー保持部71に挟持されており、奥行方向Yでの長さが、本体50の内壁間の長さと略同じとされている。つまり、マイラー80は、フロント側の端部(フロント端部82)が、第4側面55の近傍に位置し、リア側の端部(リア端部83)が、第1側面52の近傍に位置している。
マイラー80は、奥行方向Yに沿って分割された複数の羽根部を有しており、本実施の形態では、複数の羽根部を区別するため、フロント側からリア側に向かう順で、第1羽根部84a、第2羽根部84b、第3羽根部84c、および第4羽根部84dと呼ぶ。第1羽根部84a、第2羽根部84b、第3羽根部84c、および第4羽根部84dでは、それぞれの間に切込み86が設けられ、それぞれが独立して動きやすくしている。なお、切込み86を入れる長さは適宜調整すればよく、本実施の形態では、マイラー80の幅に対して3分の1程度とされている。
羽根部の先端は、フロント側からリア側に向かうに従って、根元から先端までの幅が短くなるように傾斜した構造とされている。また、複数の羽根部では、フロント側からリア側に向かう順で、先端の傾斜角度が小さくなっている。つまり、第1羽根部84aの傾斜角度(第1傾斜角度θ1)が最も大きく、第2羽根部84bの傾斜角度(第2傾斜角度θ2)、第3羽根部84cの傾斜角度(第3傾斜角度θ3)、第4羽根部84dの傾斜角度(第4傾斜角度θ4)という順に、傾斜角度が小さくなっていく。マイラー80では、回転方向Rに回転するに従って、トナーをフロント側からリア側に搬送する構成とされている。つまり、トナーカートリッジ100でのトナーの搬送方向は、奥行方向Yでのフロント側からリア側に向かう方向(リア方向Y2)である。マイラー80の根元から先端までの幅は、撹拌軸70に取り付けた状態で、第2側面53の内壁に接触する程度か、それ以上の長さとされている。
マイラー80では、先端が傾斜した羽根部を設けることで、トナーを下流側に搬送することができる。つまり、それぞれの羽根部では、フロント側よりもリア側の方が、幅が短いので、トナーは少しでも余裕のある方へ押し出されて、リア側に搬送される。また、傾斜角度に差を設けることで、上流側ほどトナーの搬送力を大きくして、トナーの搬送速度を調整することができる。
マイラー80の根元には、自身を切り抜いた調整穴81bが複数設けられている。調整穴81bを設けることで、羽根部のコシを調整し、曲がりやすくしている。
マイラー80は、奥行方向Yで排出部58と重なる位置に掻上羽根部85を有している。つまり、掻上羽根部85は、第4羽根部84dよりリア側に設けられており、掻上羽根部85と第4羽根部84dとの間には、切込み(羽根分割部87)が設けられている。羽根分割部87は、根元近傍まで入れた切込みとされており、掻上羽根部85は、羽根部よりもトナー等の重みを受けて曲がりやすくなっている。
掻上羽根部85の先端には、撹拌軸70の回転方向Rでの下流側に向かって折り曲げられた折り曲げ部85aが設けられている。つまり、折り曲げ部85aは、掻上羽根部85が仕切壁56に沿って上向きに回転する状態で、上側に折れ曲がっている。従って、折り曲げ部85aによって、トナーを掬い上げつつ掻き上げることで、トナーを収容部57から排出部58に確実に送ることができる。
このように、マイラー80によって、トナーの撹拌と搬送とを行うことができ、構造を簡略化することができる。また、下流側の端部に排出部58を設けることで、容器内に残留するトナーを軽減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、画像形成装置の構造については、第1実施形態と略同様であるので、説明および図面を省略する。
図9Aは、本発明の第2実施形態に係るトナーカートリッジの変形マイラーを示す概略平面図であって、図9Bは、変形羽根部の動きを示す概略説明図である。
第2実施形態では、第1実施形態に対し、マイラー80に替えて、変形マイラー90を設けた点が異なる。変形マイラー90は、マイラー80と同様に、薄いシート状の部材であって、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)や、ポリカシートや、SUS板などで形成されている。さらに、変形マイラー90でも、保持端91に設けられた複数の保持穴91aが、撹拌軸70のマイラー保持部71に挟持されており、奥行方向Yでの長さが、本体50の内壁間の長さと略同じとされている。つまり、変形マイラー90は、フロント側の端部(フロント端部92)が、第4側面55の近傍に位置し、リア側の端部(リア端部93)が、第1側面52の近傍に位置している。
変形マイラー90は、根元から先端までの幅を同じにして、奥行方向Yに沿って延伸された変形羽根部94を有する。以下では説明のため、変形羽根部94のリア側の端部を変形羽根リア端部98と呼ぶことがある。変形羽根部94には、奥行方向Yで離間した位置に設けられた複数の切抜穴を有する。複数の切抜穴は、フロント側からリア側に向かう順で、サイズが大きくなる。具体的に、本実施の形態では、5つの切抜穴が設けられており、最もフロント側に設けられた第1切抜穴94aから、第2切抜穴94b、第3切抜穴94c、第4切抜穴94d、第5切抜穴94eという順に、サイズが小さくなっていく。このように、切抜穴のサイズを変えることで、変形羽根部94のフロント側のコシを強くしリア側のコシを弱くして、リア側の方が変形しやすくなる。
変形マイラー90では、マイラー80と略同様にして、掻上羽根部95が設けられ、掻上羽根部95と変形羽根部94との間には、切込み(羽根分割部97)が設けられている。また、変形マイラー90でも、マイラー80と同様の折り曲げ部95aが設けられている。
図9Bでは、排出部58よりもフロント側での本体50の内部を示す断面とされている。上述したように、コシの強さによって、フロント側(フロント端部92)よりもリア側(変形羽根リア端部98)の方が遅れて回転するようになり、変形羽根部94自体がねじれた状態となる。このねじれによって、トナーを撹拌しつつ、リア側に搬送することができる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
50 本体
51 底面
52 第1側面
53 第2側面
54 第3側面
55 第4側面
56 仕切壁
56a 第1仕切斜面
56b 第2仕切斜面
57 収容部
58 排出部
61 蓋
62 シャッター
70 撹拌軸
80 マイラー(シート状の弾性部材の一例)
84a 第1羽根部(羽根部の一例)
84b 第2羽根部
84c 第3羽根部
84d 第4羽根部
85 掻上羽根部
85a 折り曲げ部
90 変形マイラー(マイラーの一例)
94 変形羽根部(羽根部の一例)
95 掻上羽根部
95a 折り曲げ部
100 トナーカートリッジ

Claims (9)

  1. トナーを収容する収容部と、収容したトナーを外部へ排出する排出部とを備えたトナーカートリッジであって、
    前記収容部内に軸支された撹拌軸と、
    前記撹拌軸に取り付けられ、トナーを撹拌するシート状の弾性部材とを備え、
    前記排出部は、前記トナーカートリッジの上部に設けられ、
    前記シート状の弾性部材は、前記撹拌軸と伴に回転してトナーを掻き上げ、前記排出部へトナーを送る構成とされていること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 請求項1に記載のトナーカートリッジであって、
    前記収容部と前記排出部との間には、両者を仕切る仕切壁が設けられていること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  3. 請求項2に記載のトナーカートリッジであって、
    前記排出部は、高さ方向において、前記撹拌軸よりも上方であって、前記仕切壁の頂点よりも下方に位置すること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のトナーカートリッジであって、
    前記仕切壁の上部は、前記排出部側の端部または前記収容部側の端部に向かうに従って低くなるように傾斜した斜面を有すること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載のトナーカートリッジであって、
    前記シート状の弾性部材は、前記撹拌軸に平行な搬送方向に沿って、トナーを搬送する構成とされ、
    前記排出部は、前記搬送方向での下流側の端部に設けられていること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  6. 請求項5に記載のトナーカートリッジであって、
    前記シート状の弾性部材は、前記搬送方向に沿って分割された複数の羽根部を有し、
    前記羽根部の先端は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かうに従って、根元から先端までの幅が短くなるように傾斜した構造とされ、
    前記複数の羽根部は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かう順で、先端の傾斜角度が小さくなること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  7. 請求項5に記載のトナーカートリッジであって、
    前記シート状の弾性部材は、根元から先端までの幅を同じにして、前記搬送方向に沿って延伸された羽根部を有し、
    前記羽根部には、前記搬送方向で離間した位置に設けられた複数の切抜穴を有し、
    前記複数の切抜穴は、前記搬送方向での上流側から下流側に向かう順で、サイズが大きくなること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のトナーカートリッジであって、
    前記シート状の弾性部材は、前記搬送方向で前記排出部と重なる位置に掻上羽根部を有し、
    前記掻上羽根部の先端には、前記撹拌軸の回転方向での下流側に向かって折り曲げられた折り曲げ部が設けられていること
    を特徴とするトナーカートリッジ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載のトナーカートリッジを備えた画像形成装置。
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