JP6693445B2 - 現像剤容器およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像剤容器およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、現像剤容器およびこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、画像形成に用いる現像剤を貯留した現像剤容器を備えている。
特許文献1に記載のトナー補給装置は、トナーをトナー搬出口に送り込む第1スクリューを備えている。トナー補給容器の内部には、第1スクリューに向けてトナーを送り込むための羽根車と第2スクリュー(ねじ軸)とが設けられている。第2スクリューには、第1スクリューに向けて移動する仕切り板が係合している。羽根車や仕切り板がトナーを第1スクリューに送り込むことで、トナー補給容器内に残るトナーを少なくしている。
特開2000−187382号公報
しかしながら、上記したトナー補給装置では、第1スクリューにトナーを強制的に送り込むため、トナー搬送口付近でトナーが凝集する虞があった。このため、トナー補給容器内において排出されずに残るトナーが増加し、無駄なくトナーを使い切ることができなかった。また、第1スクリューにトナーを強制的に送り込む機構(羽根車、第2スクリューおよび仕切り板)が複雑であるため、製造コストが高くなるという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するために、簡単な構成で容器本体内に残る現像剤を減少させるための現像剤容器およびこれを備えた画像形成装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の現像剤容器は、現像剤を収容し、底面または内側面下部に前記現像剤の排出口を有している容器本体を備え、前記容器本体の前記底面の少なくとも一部は、前記排出口に向かって下り勾配に形成されている。
この場合、前記容器本体の内部にて前記底面に交差する方向に延びた状態に設けられている回転軸と、前記回転軸から径方向外側に延びた状態に設けられている攪拌羽根とを含み、前記攪拌羽根を前記内側面に接触させながら前記回転軸と共に回転させることで前記容器本体内の前記現像剤を攪拌する攪拌部材を備えていることが好ましい。
この場合、前記排出口は、前記攪拌羽根の先端の回転軌道よりも内側において前記底面に形成されていることが好ましい。
この場合、前記攪拌羽根は、前記回転軸の径方向に並べて配置された複数の攪拌板を回動可能に連結する回動連結部を含んでいることが好ましい。
この場合、前記回動連結部は、前記複数の攪拌板を同一直線上に並べるように付勢する付勢部材を含んでいることが好ましい。
この場合、前記容器本体は、第1方向に対向する前記内側面の間の距離が前記第1方向に交差する第2方向に対向する前記内側面の間の距離よりも長く形成され、前記攪拌部材は、前記攪拌羽根の先端を前記第1方向の前記内側面に接触させ、回転に伴って前記回動連結部で折れ曲がった状態または前記攪拌板を撓ませた状態になることで前記回動連結部を前記第2方向の前記内側面に接触させることが好ましい。
この場合、前記回動連結部は、前記第2方向の前記内側面に接触可能に設けられた掻き取り部材を含んでいることが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の現像剤容器を備えている。
本発明によれば、簡単な構成で容器本体内に残る現像剤を減少させることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターの内部構造を模式的に示す断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 本発明の一実施形態に係る攪拌部材の一部を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る攪拌部材の一部を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る攪拌部材の動きを説明する断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るトナーコンテナを模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係るトナーコンテナを模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係るトナーコンテナを模式的に示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。
<カラープリンターの概要>
図1を参照して、画像形成装置の一例としてのカラープリンター1の全体の構成について説明する。図1はカラープリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。
カラープリンター1は、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2の下側には、紙製のシートS(の束)を収容する給紙カセット3が着脱可能に設けられている。装置本体2の上面には、排紙トレイ4が設けられている。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂製のシート等であってもよい。
また、カラープリンター1は、給紙装置5と、作像装置6と、定着装置7と、を装置本体2の内部に備えている。給紙装置5は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延びる搬送路8の上流端部に設けられている。定着装置7は搬送路8の下流側に設けられ、作像装置6は搬送路8において給紙装置5と定着装置7との間に設けられている。
作像装置6は、4つのトナーコンテナ10と、中間転写ベルト11と、4つのドラムユニット12と、光走査装置13と、を含んでいる。4つのトナーコンテナ10は、装置本体2の上部に前後方向に並んで配置されている。各トナーコンテナ10は、装置本体2に着脱可能に装着されている。4つのトナーコンテナ10は、4色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)のトナー(現像剤)を貯留している。中間転写ベルト11は、図1に矢印で示す方向に回転する。各ドラムユニット12は、感光体ドラム14と、帯電装置15と、現像装置16と、一次転写ローラー17と、クリーニング装置18と、を含んでいる。各一次転写ローラー17は、感光体ドラム14との間に中間転写ベルト11を挟むように設けられている。中間転写ベルト11の後側には、二次転写ローラー19が接触して転写ニップを形成している。
カラープリンター1は以下の手順でシートSに画像形成を行う。各帯電装置15は、感光体ドラム14の表面を帯電させる。各感光体ドラム14は、光走査装置13から出射された走査光を受け、静電潜像を担持する。各現像装置16は、トナーコンテナ10から供給されたトナーを用いて感光体ドラム14上の静電潜像をトナー像に現像する。各一次転写ローラー17は、感光体ドラム14上のトナー像を回転する中間転写ベルト11に一次転写する。中間転写ベルト11は、回転しながら4色のトナー像を重ねたフルカラーのトナー像を担持する。シートSは、給紙装置5によって給紙カセット3から搬送路8に送り出される。二次転写ローラー19は、転写ニップを通過するシートSに中間転写ベルト11上のトナー像を二次転写する。定着装置7はトナー像をシートSに熱定着させる。その後、シートSは排紙トレイ4に排出される。各クリーニング装置18は感光体ドラム14上に残ったトナーを除去する。
<トナーコンテナの構成>
次に、図2ないし図5を参照して、現像剤容器の一例としてのトナーコンテナ10について説明する。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1のIII−III断面図である。図4は攪拌部材30の一部を模式的に示す側面図である。図5は攪拌部材30の一部を模式的に示す平面図である。なお、4つのトナーコンテナ10の基本構成は同様であるため、以下、1つのトナーコンテナ10について説明する。
図2および図3に示すように、トナーコンテナ10は、容器本体20と、攪拌部材30と、を含んでいる。容器本体20は、トナーを収容する。攪拌部材30は、回転して容器本体20内のトナーを攪拌する。なお、トナーは、磁性トナーから成る一成分現像剤でもよいし、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤でもよい。
容器本体20は、例えば、合成樹脂材料で左右方向に長い略円柱状に形成されている。容器本体20は、略筒形状の側面壁21の上下両端面を塞ぐ底面壁22と天面壁23とを含んでいる。側面壁21、底面壁22および天面壁23は、それぞれ、略同一の厚さ(壁厚)に形成されている。容器本体20の内部(各壁21〜23に囲まれた範囲)には、トナーを貯留するための収容室24が形成されている。なお、側面壁21の収容室24側を向く面は、容器本体20(収容室24)の内側面21Aを構成している。これと同様に、底面壁22の上面は容器本体20の底面22Aを構成し、天面壁23の下面は容器本体20の天面23Aを構成している。
容器本体20は、平面から見て略角丸四角形(略楕円形状)に形成されている。容器本体20は、左右方向(第1方向)に対向する内側面21Aの間の距離D1が前後方向(第1方向に交差する第2方向)に対向する内側面21Aの間の距離D2よりも長く形成されている(図3参照)。なお、長辺方向の距離D1は、対向する内側面21Aの間隔の最大値であり、短辺方向の距離D2は、対向する内側面21Aの間隔の最小値である。
底面壁22の中心(図心)には、後述する回転軸31を通すための軸穴25が形成されている。軸穴25の周縁には、トナー漏れを防止するシールが設けられている(図示せず)。底面壁22の左端部には、トナーの排出口27が開口している。なお、底面壁22の下面には、排出口27を開閉するシャッターが設けられている(図示せず)。シャッターは、トナーコンテナ10を装置本体2に装着すると開き、トナーコンテナ10を装置本体2から離脱すると閉じるように構成されている。トナーコンテナ10を装置本体2に装着すると、排出口27は、現像装置16の補給口(図示せず)に連通するトナー補給路(図示せず)に接続された状態になる。
底面壁22の略右半分は、略水平に形成されている。底面壁22の略左半分は、略中央部から左側に向けて下方に傾斜している。すなわち、容器本体20の底面22Aの略左半分は、排出口27に向かって下り勾配に形成されている。なお、以下の説明では、略右半分の底面22Aを水平面22Bと呼び、略左半分の底面22Aを傾斜面22Cと呼ぶこととする。
天面壁23(天面23A)は、底面壁22の水平面22Bと略平行に形成されている。天面壁23の中心(図心)には、底面壁22の軸穴25に対向して軸受部26が形成されている。側面壁21(内側面21A)の略右半分は、上下方向に同一幅で形成されている。側面壁21の略左半分は、排出口27に近づくに連れて上下方向に幅広く形成されている。
図2および図3に示すように、攪拌部材30は、回転軸31と、攪拌羽根32と、を含んでいる。回転軸31は、容器本体20に軸心周りに回転可能に設けられている。攪拌羽根32は、回転軸31から径方向外側に延びた状態に設けられている。なお、各図に示す「Ra」は「径方向」を示している。
図2に示すように、回転軸31は、略円柱状に形成されている。回転軸31は、水平面22Bに直交する鉛直方向に延びた状態に設けられている。回転軸31は、下方から軸穴25に挿し込まれ、収容室24内に進入している。回転軸31の上端部は、天面壁23の軸受部26に回転可能に嵌合している。回転軸31の下端部は、底面壁22よりも下方に位置している。回転軸31の下端部には、入力ギアG1が固定されている。トナーコンテナ10を装置本体2に装着すると、入力ギアG1が駆動モーターMの出力ギアG2に噛み合うようになっている。
図3に示すように、回転軸31は、底面壁22(天面壁23)の略中心に位置している。換言すれば、回転軸31は、その軸心を通り、且つ対向する内側面21Aを結ぶ直線を略二等分する位置に設けられている。
図2および図3に示すように、攪拌羽根32は、3つの攪拌板33と、2つの回動連結部34と、を含んでいる。3つの攪拌板33は、回転軸31の径方向に並べて配置されている。2つの回動連結部34は、3つの攪拌板33を回動可能に連結するための部材である。
各攪拌板33は、例えば、可撓性を有した合成樹脂フィルムで形成されている。各攪拌板33は、径方向に長い長方形状に形成されている。各攪拌板33の長辺の長さは、回転軸31の軸心と左方向(または右方向)の内側面21Aとを結ぶ距離D3(長辺方向の距離D1の約半分)の約1/3〜1/4に設定されている。1つの攪拌板33は、一方の短辺を回転軸31に固定している。
図4および図5に示すように、各回動連結部34は、一対の連結板35と、連結軸36と、付勢部材37と、4つの掻き取り部材38と、を含んでいる。一対の連結板35は、隣り合う攪拌板33に各々固定されている。連結軸36は、一対の連結板35を回動可能に連結している。付勢部材37は、一対の連結板35に付勢力を作用させている。4つの掻き取り部材38は、一対の連結板35に固定されている。なお、2つの回動連結部34は同一構造であるため、以下、1つの回動連結部34について説明する。
各連結板35は、例えば、硬質の合成樹脂製で略矩形板状に形成されている。各連結板35の径方向一端部には、攪拌板33の一辺(短辺)を挟み込んで固定するための固定溝(図示せず)が形成されている。各連結板35の径方向他端部は、複数の凸部35Aを上下方向に並べて凹凸状に形成されている。各凸部35Aには、連結軸36を通すための連結穴35Bが形成されている。
連結軸36は、上下方向に長い円柱状に形成されている。連結軸36は、複数の凸部35Aを噛み合わせた一対の連結板35において、噛み合せた複数の凸部35Aを上下方向に貫くように連結穴35Bに挿し込まれている。連結軸36の上下両端部は、一方の連結板35に固定されている。したがって、他方の連結板35は、連結軸36を介して一方の連結板35に回動可能に連結されている。
付勢部材37は、所謂捩りコイルバネであって、連結軸36に巻き付くように設けられている。詳細には、付勢部材37は噛み合せた複数の凸部35Aを上下方向に貫くように連結穴35Bに挿し込まれ、上記した連結軸36は各連結穴35Bに嵌合した付勢部材37の軸心に挿し込まれている。付勢部材37の上端部は一方の連結板35の上端部に固定され、付勢部材37の下端部は他方の連結板35の下端部に固定されている。一対の連結板35が同一直線上に並ぶ状態では、付勢部材37は捩られていない自然な状態になっている。詳細は後述するが、付勢部材37は、回動連結部34を挟んで隣り合う攪拌板33を同一直線上に並べるように付勢している。
各掻き取り部材38は、例えば、合成樹脂製のスポンジで略厚板形状に形成されている。4つの掻き取り部材38は、各連結板35の凸部35Aを避けた位置において、一対の連結板35の表裏両面に貼り付けられている(図5参照)。
図2および図3に示すように、攪拌羽根32は、3つの攪拌板33を2つの回動連結部34で連結することで形成されている。攪拌羽根32全体の径方向の寸法は、回転軸31の軸心と左方向(または右方向)の内側面21Aとを結ぶ距離D3よりも僅かに長く設定されている。攪拌羽根32の先端は回転軸31から最も離れた内側面21Aに接触するようになっている。また、回転軸31の軸心と径方向内側の回動連結部34の連結軸36とを結ぶ距離は、短辺方向の距離D2の略半分に設定されている。攪拌羽根32の先端の回転軌道は、容器本体20の内側面21Aの平面形状(略角丸長方形状)と略一致する。つまり、攪拌羽根32は、平面から見て排出口27全域を横切るように移動する。換言すれば、上記した排出口27は、攪拌羽根32の先端の回転軌道よりも内側において底面22Aに形成されている。
<トナーコンテナの作用>
次に、図3および図6を参照して、トナーコンテナ10(攪拌部材30)の作用について説明する。図6は攪拌部材30の動きを説明する断面図である。
画像形成処理によってトナーが消費されると、カラープリンター1の制御装置は、駆動モーターMを駆動制御して、トナーの補給動作を実行する。駆動モーターMの駆動力は、各ギアG1,G2を介して回転軸31に伝達され、回転軸31を軸心周りに回転させる(図2も参照)。攪拌部材30は、攪拌羽根32を内側面21Aに接触させながら回転軸31と共に回転させることで容器本体20内のトナーを攪拌する。
以下、攪拌部材30の動き(挙動)について詳細に説明する。なお、以下、説明を簡単にするため、1つの回動連結部34に連結された2つの連結板35の挙動に着目して説明することとする。
図3に示すように、攪拌部材30は、攪拌羽根32(攪拌板33)の先端を右方向の内側面21Aに接触させた状態から反時計周りに回転することとする。攪拌羽根32の先端が内側面21Aを擦りながら移動することで、内側面21A等に付着したトナーが掻き取られる。
攪拌部材30の回転が進むと、攪拌羽根32の先端が接触する内側面21Aと回転軸31軸心とを結ぶ距離が短くなって行く。このため、図6に破線で示すように、内側面21Aに対する攪拌板33の先端部の押し付けが強くなり、隣り合う2つの攪拌板33が回動連結部34の連結軸36で折れ曲がる、または攪拌板33が撓む。なお、隣り合う2つの攪拌板33の折れ曲がりと攪拌板33の撓みとが同時期に発生することもある。
図6に一点鎖線で示すように、攪拌部材30が反時計周りに略90度回転すると、攪拌部材30は径方向内側の回動連結部34で略直角に折れ曲がる。径方向内側の回動連結部34よりも径方向外側にある攪拌板33と回動連結部34とは、内側面21Aに沿った姿勢になる。すると、各回動連結部34の回転方向下流側(外側)に貼付された各掻き取り部材38が内側面21Aに接触する。各掻き取り部材38が内側面21Aを擦りながら移動することで、内側面21A等に付着したトナーが掻き取られる。また、2つの攪拌板33が回動連結部34で折れ曲がった場合、一方の連結板35に対して他方の連結板35が回動することで付勢部材37が軸心周りに捻じられる。このため、付勢部材37には弾性エネルギーが蓄積される。
図6に二点鎖線で示すように、攪拌部材30の回転が更に進むと、攪拌羽根32の先端が接触する内側面21Aと回転軸31軸心とを結ぶ距離が長くなって行く。このため、内側面21Aに沿った攪拌板33や回動連結部34は内側面21Aから離れて行く。つまり、内側面21Aに対する回動連結部34の押し付けが弱くなる。すると、付勢部材37は、蓄積した弾性エネルギーを放出し、回動連結部34を挟んで隣り合う2つの攪拌板33を同一直線上に並べるように付勢する。したがって、回動連結部34の各掻き取り部材38が内側面21Aに接触した状態から攪拌羽根32(攪拌板33)の先端が内側面21Aに接触した状態に戻って行く。
図6に実線で示すように、攪拌部材30は、反時計回りに半周(後側半周)すると、攪拌羽根32の先端を左方向の内側面21Aに接触させた状態になる。以降、攪拌部材30は、半周回転する毎に上記と同様の挙動を繰り返す。
また、攪拌部材30は、攪拌羽根32を回転軸31と共に回転させることで、水平面22B上にあるトナーを傾斜面22Cに向けて押し出す。トナーは、自身の重さによって傾斜面22Cに沿って滑り落ちる(図2の太い矢印参照)。トナーは、傾斜面22Cの下端部に開口した排出口27まで滑り落ち、排出口27からトナー補給路を通って現像装置16に補給される。
以上説明した本実施形態に係るトナーコンテナ10では、容器本体20が、収容室24の底面22Aにトナーの排出口27を有する構成とした。また、容器本体20の底面22Aの一部が排出口27に向かって下方に傾斜する構成とした。この構成によれば、トナー(現像剤)は、傾斜した底面22Aを自然に滑り落ちることで排出口27に導かれる。したがって、トナーを強制的に排出口27に送り込む構造と比べて、排出口27付近でのトナーの凝集を抑制することができる。また、底面22Aを傾斜させるという簡単な構造でトナーを排出口27に向けて円滑に送ることができる。これにより、簡単な構成で容器本体20内において排出されずに残るトナー(残トナー)を減少させることができる。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、攪拌羽根32が底面22Aに起立姿勢で設けた回転軸31を中心に回転して容器本体20の内側面21A上を摺り動く構成とした。また、攪拌羽根32が排出口27の上方を通過する構成とした。この構成によれば、内側面21Aに付着したトナーを有効に掻き取ることができる。また、容器本体20の内部全域においてトナーを攪拌しながら排出口27に送ることができる。これにより、更に残トナーを減少させることができる。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10(攪拌部材30)では、3つの攪拌板33が各々回動(揺動)するように回動連結部34を介して連結されていた。この構成によれば、内側面21Aの形状(回転軸31から内側面21Aまでの距離)に応じて攪拌羽根32を折り曲げることができるため、攪拌羽根32を内側面21Aに沿って摺り動かすことができる。また、攪拌羽根32の回転速度を低く抑えたとしても、内側面21Aに付着したトナーを効率良く掻き取ることができると共に、トナーを排出口27に向けて効率良く送ることができる。さらに、攪拌羽根32の回転速度の高速化が抑制されるため、トナーが内側面21Aに押し付けられて凝集することを抑制することができる。これにより、容器本体20内において排出されずに残るトナー(残トナー)を減少させることができる。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、3つの攪拌板33が付勢部材37に付勢されて直線状に並ぶ構成とした。この構成によれば、回転軸31から内側面21Aまでの距離が短い場合には攪拌羽根32を折り曲げることができ、回転軸31から内側面21Aまでの距離が長い場合には攪拌羽根32を折れ曲った状態から直線状に戻すことができる。これにより、攪拌板33または回動連結部34を内側面21Aに接触させた状態で動かすことができる。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、攪拌部材30が、回転に伴って回動連結部34で折れ曲がった状態または攪拌板33を撓ませた状態になることで回動連結部34を後方向の内側面21Aに接触させる構成とした。この構成によれば、攪拌羽根32(攪拌板33)の先端が長辺方向(左右方向)に対向する内側面21A上を摺り動き、回動連結部34が短辺方向(前後方向)に対向する内側面21A上を摺り動くことになる。これにより、攪拌羽根32を常に内側面21Aに接触させた状態で回転させることができるため、内側面21Aに対するトナーの付着を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、各掻き取り部材38が攪拌羽根32の回転に伴って容器本体20の内側面21A(短辺方向に対向する内側面21A)に接触可能に設けられていた。この構成によれば、各掻き取り部材38によって短辺方向に対向する内側面21Aに付着したトナーを有効に掻き取ることができる。これにより、攪拌羽根32が折れ曲がった状態であっても、トナーの掻き取り能力を確保することができる。
なお、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、容器本体20の底面22Aの略半分が排出口27に向かって下り勾配に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。容器本体20の底面22Aの少なくとも一部が排出口27に向かって下り勾配に形成されていればよい。例えば、図7に示すように、底面22A全体が排出口27に向かって下り勾配に形成されていてもよい(第1変形例)。この場合、底面22A全体が傾斜面22Cになる。他にも、例えば、図8に示すように、底面22Aが中心(図心)から径方向外周側に向けて下方に傾斜していてもよい(第2変形例)。つまり、底面22Aが略円錐状に形成されていてもよい。この場合、攪拌部材40の攪拌羽根41(各攪拌板42)の下辺が径方向外側に向けて下方に傾斜するように形成されていてもよい。つまり、攪拌羽根41は、全体的に回転軸31から径方向外側に向かって上下方向に幅広くなる略台形状に形成されている。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、排出口27が底面22A(傾斜面22C)に開口していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、排出口43は、容器本体20の内側面21A(側面壁21)下部に形成されていてもよい(第3変形例)。この場合、排出口43は、傾斜面22Cの最下部に対応した位置に形成されていることが好ましい。
また、本実施形態に係るトナーコンテナ10では、容器本体20の傾斜面22Cは左右方向(長辺方向)に傾斜を延ばした平らな面であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、左右方向に延びた傾斜面22Cに加えて、前後方向(短辺方向)に傾斜を延ばした斜面が形成されていてもよい(図示せず)。すなわち、容器本体20の底面22Aの少なくとも一部が、上方から下方に位置する排出口27に向けて窄まるような略漏斗状(略半漏斗状)に形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る攪拌部材30では、回転軸31が鉛直方向に延びていたが、これに限らず、多少傾いていてもよい。例えば、攪拌羽根32が傾斜面22Cと平行になるように、回転軸31が傾斜面22Cに直交する方向に延びていてもよい(図示せず)。このように、回転軸31は、容器本体20の内部にて底面22Aに交差する方向に延びた状態に設けられていればよい。
また、本実施形態に係る攪拌部材30では、攪拌羽根32が3つの攪拌板33を2つの回動連結部34で連結して構成されていたが、本発明はこれに限定されない。攪拌羽根32は、2つ以上の攪拌板33と、1つ以上の回動連結部34と、を含んでいればよい。
また、本実施形態に係る攪拌部材30では、4つの掻き取り部材38が一対の連結板35の表裏両面に貼付されていたが、本発明はこれに限定されない。掻き取り部材38は、連結板35の回転方向下流側に1つ以上設けられていればよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る現像剤容器およびこれを備えた画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
10 トナーコンテナ(現像剤容器)
20 容器本体
21A 内側面
22A 底面
27,43 排出口
30,40 攪拌部材
31 回転軸
32,41 攪拌羽根
33,42 攪拌板
34 回動連結部
37 付勢部材
38 掻き取り部材

Claims (4)

  1. 現像剤を収容し、底面または内側面下部に前記現像剤の排出口を有している容器本体と、
    前記容器本体の内部にて前記底面に交差する方向に延びた状態に設けられている回転軸と、前記回転軸から径方向外側に延びた状態に設けられている攪拌羽根とを含み、前記攪拌羽根を前記内側面に接触させながら前記回転軸と共に回転させることで前記容器本体内の前記現像剤を攪拌する攪拌部材と、を備え、
    前記容器本体の前記底面の少なくとも一部は、前記排出口に向かって下り勾配に形成され
    前記攪拌羽根は、前記回転軸の径方向に並べて配置された複数の攪拌板を回動可能に連結する回動連結部を含み、
    前記容器本体は、第1方向に対向する前記内側面の間の距離が前記第1方向に交差する第2方向に対向する前記内側面の間の距離よりも長く形成され、
    前記攪拌部材は、前記攪拌羽根の先端を前記第1方向の前記内側面に接触させ、回転に伴って前記回動連結部で折れ曲がった状態または前記攪拌板を撓ませた状態になることで前記回動連結部を前記第2方向の前記内側面に接触させ、
    前記回動連結部は、前記第2方向の前記内側面に接触可能に設けられた掻き取り部材を含んでいることを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記排出口は、前記攪拌羽根の先端の回転軌道よりも内側において前記底面に形成されていることを特徴とする請求項に記載の現像剤容器。
  3. 前記回動連結部は、前記複数の攪拌板を同一直線上に並べるように付勢する付勢部材を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤容器。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤容器を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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