JP2022034643A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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慎一朗 大塚
Shinichiro Otsuka
裕人 窪田
Hiroto Kubota
将矢 大関
Masaya Ozeki
貴志 前田
Takashi Maeda
仁至 大塚
Hitoshi Otsuka
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

【課題】廃液経路を一つにでき、装置を簡素化し、コストダウンできるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】インクジェットヘッド31から記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、印刷時にインクジェットヘッド31と干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置P1と、パージ処理時にインクジェットヘッドより吐出されるインクを受ける第2の位置P2とを移動し、第2の位置P2でインクの色種に対応させて吐出されるインクを保持した後、前記第1の位置にて傾斜角度の大きさに合わせて保持したインクの色種を分けて排出させるインクパン41と、インクパン41から排出される廃液を貯蔵する廃液タンク43と、インクパン41の傾斜角度を変えて廃液の色種を分けて排出させる展開機構部44とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッド(以降、ヘッドと称する場合も有る)から記録媒体にインクを吐出して画像を印刷する。画像を印刷する画像印刷処理を所定期間行った後は、ヘッドの詰まりを解消するパージ処理及びヘッドのインク吐出面の異物を除去するワイピング処理を行う必要がある。
パージ処理等では、色の異なるインクの廃液が同時に発生する。その廃液は、一旦インクパンで受けられ、その後、廃液管を通ってインクパンの下方の廃液タンクへ排出される。
インクは、色ごとに異なる分散材を使用しており、混色の組合せによっては顔料の凝集により混色インクが増粘する。異なる色のインクが混ざることで、廃液経路が詰まり、最悪オーバーフローが発生する場合がある。
この廃液経路の詰まりを防止する目的で、廃液を受けるヘッドキャップ、インクパン、及び廃液タンクまでの経路を色毎に分割することで混色を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2016-43557号公報
しかしながら、特許文献1の技術では廃液経路を複数備える必要があり、装置が大型化し、構造が複雑化し、コストアップしてしまうという課題がある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、廃液経路を一つにでき、装置を簡素化し、コストダウンできるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドから記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、印刷時に前記インクジェットヘッドと干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置と、パージ処理時に前記インクジェットヘッドより吐出されるインクを受ける第2の位置とを移動し、前記第2の位置でインクの色種に対応させて前記吐出されるインクを保持した後、前記第1の位置にて傾斜角度の大きさに合わせて前記保持したインクの色種を分けて排出させるインクパンと、前記インクパンから排出される廃液を貯蔵する廃液タンクと、前記インクパンの傾斜角度を変えて前記廃液の色種を分けて排出させる展開機構部とを備える。
本発明によれば、廃液経路を一つにでき、装置を簡素化し、コストダウンできるインクジェット印刷装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。 図1に示すインクパンの具体例を示す図である。 図1に示すインクパン展開機構部がインクパンの傾斜角度を変える様子を模式的に示す図である。 図2に示すインクパンの変形例を示す図である。 図1に示すインクパンの他の具体例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、搬送部2と、ヘッドユニット3と、メンテナンスユニット4とを備える。図1において、左右を左右方向、上下を上下方向、手前をF(フロント)方向と定義する。
搬送部2は、ヘッドユニット3に対向して設けられた搬送ベルト21と、搬送ベルト21を周回駆動させる駆動ローラ22と、駆動ローラ22に従動する従動ローラ23,24,25とを備える。
搬送ベルト21は、駆動ローラ22および従動ローラ23,24,25に掛け渡され、印刷時において、駆動ローラ22の駆動により無端移動し、左側に設けられた図示しない供給部から供給される記録媒体(用紙)を保持して搬送する。
搬送部2は、図示しない上下モータ等によって、上下方向に移動可能に構成されている。搬送部2は、印刷時に記録媒体の搬送処理を行う印刷位置と、メンテナンスユニット4をその上に移動させる退避位置と、退避位置よりも上昇してヘッドユニット3のメンテナンスを実行させるメンテナンス位置の3つの位置に移動可能である。
図1(a)は、搬送部2が印刷位置にあり、メンテナンスユニット4がヘッドユニット3と干渉しない第1の位置P1にある場合を模式的に示す。図1(b)は、搬送部2がメンテナンス位置にあり、インクパン41がインクの廃液を受ける第2の位置P2にある場合を模式的に示す。なお、搬送部2の退避位置は、メンテナンスユニット4を搬送部2とヘッドユニット3との間に移動させるために、図1(b)に示す搬送部2の位置よりも更に下方に下がった位置である。
ヘッドユニット3は、ライン型のインクジェットヘッド31C,31K,31M,31Yを有し、印刷ジョブに基づいて、搬送ベルト21により左から右方向に搬送される記録媒体に対してインクを吐出して画像を印刷するものである。インクジェットヘッド31C,31K,31M,31Yは、搬送部2の上方において、左右方向に所定間隔で配列される。インクジェットヘッド31Cはシアン、31Kはブラック、31Mはマゼンダ、31Yはイエローのインクを、インク吐出面に形成されたノズルから吐出する。以降の説明において、色の区別をする必要がない場合は、アルファベットの添え字は省略して、インクジェットヘッド31と表記する。
メンテナンスユニット4は、インクパン41と、廃液ホース42と、廃液タンク43と、展開機構部44とを備える。メンテナンスユニット4は、インクジェットヘッド31のヘッドのインク吐出面のメンテナンスを行うものである。
展開機構部44は、例えば3の関節と2つのアームで構成され、図示しない制御部の制御によってインクパン41を移動させる。展開機構部44は一般的なものである。
印刷時において、展開機構部44は、インクパン41をインクジェットヘッド31と干渉しない第1の位置P1に配置させる(図1(a))。第1の位置P1は、搬送部2の右側の下方にある。
インクパン41が第1の位置P1にある状態で、ヘッドユニット3は、印刷ジョブに基づいて、搬送ベルト21により左から右方向に搬送される記録媒体に対して、インクジェットヘッド31C,31K,31M,31Yからそれぞれインクを吐出して画像を印刷する。
この印刷を継続していると、インクジェットヘッド31の吐出面にゴミ等が付着して、吐出不良などが発生する場合がある。そこで、インクジェットヘッド31の正常な吐出状態を維持するため、定期的にメンテナンスユニット4を用いてインクジェットヘッド31のインク吐出面を、インクを用いて洗浄するメンテナンスを行う必要がある。
メンテナンスを行う際、メンテナンスユニット4は、搬送部2が下方の退避位置へ移動した後に、搬送部2の上(第2の位置P2)にインクパン41を移動させる。インクパン41が第2の位置P2へ移動すると、インクジェットヘッド31C,31K,31M,31Yのそれぞれからパージ処理によりインクが排出される。
各インクジェットヘッド31のインク吐出面に形成された複数のノズルからインクが押し出され、インク吐出面にインク液滴が形成される。そして、図示しないワイパブレードで、インク吐出面に形成されたインク液滴を払い拭くことにより、インク吐出面に付着したゴミ等を除去することができる。
インクパン41は、インク液滴を払拭する際に滴下するインクを廃液として回収する。インクパン41は、水平な姿勢でインクの色種に対応させて廃液を保持し、傾斜角度の大きさに合わせて廃液の色種を分けて排出する。傾斜角度を変えて廃液の色種を分けて排出するとは、インクパン41の姿勢を水平から、傾斜角度θとした場合は例えばシアンのインクのみが排出され、傾斜角度θとした場合は例えばシアンとブラックの色種のインクが排出されることを意味する。傾斜角度と排出されるインクの色種との関係について詳しくは後述する。
排出された廃液は、一本の廃液ホース42を通して廃液タンク43に貯蔵される。このように、廃液経路を一つにでき、装置を簡素化することができる。
以上説明したように本実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、インクジェットヘッドから記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、印刷時にインクジェットヘッド31と干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置P1と、パージ処理時にインクジェットヘッド31より吐出されるインクを受ける水平な姿勢を取る第2の位置P2とを移動し、第2の位置P2でインクの色種に対応させて吐出されるインクを保持し、傾斜角度の大きさに合わせて保持したインクの色種を分けて排出させるインクパン41と、インクパン41から排出される廃液を貯蔵する廃液タンク43と、インクパン41の傾斜角度を変えて廃液の色種を分けて排出させる展開機構部44とを備える。これにより、廃液経路を一つにでき、装置を簡素化し、コストダウンできるインクジェット印刷装置を提供することができる。
(インクパン)
インクパン41の具体例はいくつか考えられる。図面を参照してインクパン41の具体例を説明する。
図2は、インクパン41の具体例を示す図である。図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)に示すA-A線で切った断面図、図2(c)は左側面図、図2(d)はA-A線とA-A線と直交する右端の部分とを切断した外観を示す斜視図である。図2において、下をF(フロント)方向、上をR(リア)方向と定義する。なお、図2においてインクパンに組付けられる廃液を受けるヘッドキャップ等の部品の表記は省略している。
図2に示すように、インクパン41は底を持つ受け皿である。この例のインクパン41は、左右方向の底面が同方向の上面よりも短く、右側F側の端部に排出口426を備える。
図2(b)に示すように、インクパン41は、隔壁411,412,413によって4つの区画に区分されている。この4つの区画は、4つのインクジェットヘッド31にそれぞれ対応している。
隔壁411と左側端部の壁410との間の区画41Cはインクジェットヘッド31Cに対応する。隔壁411と412の間の区画41Kはインクジェットヘッド31Kに対応する。隔壁412と413の間の区画41Mはインクジェットヘッド31Mに対応する。隔壁413と右側端部の壁414との間の区画41Yはインクジェットヘッド31Yに対応する。
隔壁411,412,413のF-R方向の長さは、同方向のインクパン41の長さよりも少し短い。隔壁411~413は、インクパン41のF側の壁415の手前で右方向に直角に屈曲し短い長さ延伸される。図2(a)に示すように、隔壁411,412,413の平面形状はL字形状である。隔壁411,412,413の高さはインクパン41の上面と一致する高さである。
区画41C~41Yは、図2(a)に示すように、F方向の右端に開口部421~424を備える。区画41Cは開口部421、区画41Kは開口部422、区画41Mは開口部423、区画41Yは開口部424をそれぞれ備える。
各開口部421~424と、インクパン41のF側の壁415との間は、廃液を流す流路425を構成する。流路425は、区画41CのF側に空いた開口部421から、右側方向に延びる。そして、区画41Kの開口部422、区画41Mの開口部423、及び区画41Yの開口部424と接続し、右側F側端の排出口426に接続する。
区画41C~41Yのそれぞれの底面は、各区画内の高さが各開口部421~424で最も高くなる傾斜面431~434で構成される。傾斜面431~435は、隔壁411~413の延伸方向と直交する方向に傾斜し、各傾斜面431,432,433,434の傾斜角度はそれぞれ異なる。
区画41Cの傾斜面431の傾斜角度はθ、区画41Kの傾斜面432の傾斜角度はθ、区画41Mの傾斜面433の傾斜角度はθ、区画41Yの傾斜面434の傾斜角度はθである。各傾斜角度の大きさの関係は、例えば、θ<θ<θ<θである。
各傾斜面431~434の頂上と各隔壁411~413及びインクパン41の右側の壁414との間、つまり各開口部421,422,423,424を構成するインクパン41のそれぞれの底面は、R側が高く、F側が低いスロープ441~444で構成される。
以上説明したように、本実施形態に係るインクパン41は、インクの色種に対応する数の区画41C,41K,41M,41Yを形成し、廃液を隔離する複数の隔壁411,412,413と、隔壁411,412,413の延伸方向と直交する方向に傾斜し、各区画41C,41K,41M,41Yの底面を形成する傾斜面431,432,433,434と、隔壁411,412,413と傾斜面431,432,433,434の間に配置され、隔壁411,412,413の延伸方向と平行な方向に傾斜する複数のスロープ441,442,443,444とを備え、複数の傾斜面431,432,433,434の傾斜角度θはそれぞれ異なる。
(展開機構部の作用)
図3は、展開機構部44の作用の一部であるインクパン41の傾斜角度θを変える様子を模式的に示す図である。インクパン41の傾斜角度θは、展開機構部44のインクパン41の姿勢を変化させる関節の回転軸αを図示しないモータで回転させることで変化させる。そのモータの回転方向及び回転量は、制御部(図示せず)からの制御信号によって制御される。
展開機構部44は、インクパン41をインクジェットヘッド31と干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置P1と、インクジェットヘッド31の下で水平な姿勢でインクを受ける第2の位置P2とに移動させる作用も行う。その第1の位置P1と第2の位置P2を移動する作用は一般的である。よって、その詳しい説明は省略する。
図3(a)は、回転軸αを中心に時計方向にインクパン41を回動させ、インクパン41の傾斜角度θをθにした場合を示す。この場合、図3(a)に示すように区画41Cの底を形成する傾斜面431のみが水平になる。他の傾斜面432~434は左側に下がっている。
図3においてインクの表記は省略しているが、傾斜角度θになると区画41Cの底に保持されているインクはスロープ441に流れ出す。一方、区画41K,41M,41Yに保持されたインクは、スロープ442,443,444に流れ出さない。
図3(b)は、インクパン41の傾斜角度θにした場合を示す。この場合、区画41Cの底を形成する傾斜面431は右側に傾き、区画41Kの底を形成する傾斜面432は水平になり、区画41M,41Yの底を形成する傾斜面433,434は左側に下がる。
傾斜角度をθからθに変化させる時間を、区画41Cに保持されたインクがスロープ441と流路425を通って排出口426から排出されるのに必要な時間よりも長くする。そうすると、区画41Cに保持された例えばシアンのインクが排出された後に、区画41Kに保持された例えばブラックのインクがスロープ442に流れ出す。
以上説明した作用は、傾斜角度θ(図3(c)と傾斜角度θ(図3(d)についても同じである。傾斜角度θをθ以上にすれば区画41Mに保持されていたインクがスロープ443に流れ出す。また、傾斜角度θをθ以上にすれば区画41Yに保持されていたインクがスロープ444に流れ出す。
このようにインクパン41の傾斜角度を変えることで、各区画41C,41K,41M,41Yで保持したそれぞれのインクを、分けて排出させることができる。つまり、傾斜角度θをθ≦θ<θで例えばシアン、傾斜角度θをθ≦θ<θで例えばブラック、傾斜角度θをθ≦θ<θで例えばマゼンダ、傾斜角度θをθ≦θで例えばイエローと、インクの色種ごとに分けて排出させることができる。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置によれば、一つの廃液経路でも、異なる色のインクが混ざることを防止することができる。したがって、混色の組合せによって混色インクが増粘するのを防止でき、廃液経路の詰まり、及びバーフローの発生を抑制することができる。
なお、上記の実施形態では、傾斜角度θはθ≦θ<θと、θ≦θの2つの傾斜角度でも混色インクの増粘するのを防止することができる。傾斜角度θがθ≦θ<θの場合は、シアンとブラックのインクが同時に排出されるが、このインクの組合せではインクの増粘は生じない。
傾斜角度θをθ≦θ<θとしてシアンとブラックのインクを排出した後に、傾斜角度θをθ≦θとする。すると、今度はマゼンダとイエローのインクが排出される。このように、2つの傾斜角度θでも、ブラックとマゼンダのインクが混色することを防止できる。
(インクパンの変形例)
図4は、図2に示したインクパン41の変形例を示す図である。図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)に示すA-A線で切った断面図、図4(c)は左側面図、図4(d)はA-A線とA-A線と直交する右端の部分とを切断した外観を示す斜視図である。
図4に示すインクパン41の変形例は、スロープがF方向とR方向の両方に形成される点で図2に示すインクパン41と異なる。図4に示すように、変形例のインクパン41は、各区画41C,41K,41M,41YのそれぞれのF-R方向の中心部分を頂点に、F方向に傾斜するスロープ441,442,443,444とR方向に傾斜するスロープ451,452,453,454とを備える。また、R方向に傾斜する各スロープ451,452,453,454は、R側に形成された鉤状の流路426に接続する。流路426は、インクパン41のF側右隅で流路425と合流し、排出口426に接続される。
このように、R方向に傾斜するスロープ451,452,453,454を備えてもよい。また、図2に示したように一方向(F方向)のみに傾斜するスロープ441,442,443,444を備える構成でも構わない。
以上説明したように、インクパン41は、インクの色種に対応する数の区画41C,41K,41M,41Yを形成し、廃液を隔離する隔壁411,412,413と、隔壁411,412,413の延伸方向と直交する方向に傾斜し、区画41C,41K,41M,41Yの底を形成する傾斜面431,432,433,434と、隔壁411,412,413と傾斜面431,432,433,434の間に配置される隔壁の延伸方向と平行の方向に傾斜するスロープ441,442,443,444とを備え、複数の傾斜面の傾斜角度θはそれぞれ異なる。
(インクパンの他の具体例)
図5は、インクパンの他の具体例を示す図である。図5(a)は図2(d)と同じ斜視図である。図5(b)は図2(a)と同じ平面図である。図5(c)は図2(c)と同じ左側面図である。図5(d)は図2(b)と同じ断面図である。
図5に示すインクパン51は、各区画41C,41K,41M,41Yの底が傾斜面でない点がインクパン41(図2)と異なる。また、各区画41C,41K,41M,41Yの区画内に、錘511,512,513,514と、インク保持部材521,522,523,524とが配置される点でインクパン41と異なる。
インク保持部材521,522,523,524は液体吸収材料で構成される。液体吸収材料は、例えば、空隙の多い構造のスポンジ等である。液体吸収材は、押圧されることで保持したインクを排出する。
錘511,512,513,514のそれぞれは、隔壁411,412,413の延伸方向に長い円柱形状である。例えば、錘511の直径は最も大きく、錘512、513、514の順に直径が小さくなる。つまり、錘512~514は、その参照符号の順に軽くなる。
各錘511,512,513,514は、インクパン51の各区画41C,41K,41M,41Yの底を移動可能である。よって、インクパン51を、図3に示したように傾斜させると、錘511~514は、右方向に移動してインク保持部材521,522,523,524のそれぞれを押圧する。他にも、インクパン51の傾きを第2の位置P2にした時に左方向の所定の位置に戻るようにばね構造などを搭載し、押し戻すことができれば四角柱でも可能である。
重い錘511は、傾斜角度θが小さくてもインク保持部材521を大きな力(荷重)で押圧し、保持したインクを排出させる。一方、軽い錘514は、大きな傾斜角度θを与えることで、インク保持部材524を十分押圧する。
このように、インクパン51の傾斜角度θを変えることで、インクの色種ごとに分けて排出させることができる。インクパン41と同様に、4つの傾斜角度θにそれぞれ対応させて一色ずつインクを排出させることも、2つの傾斜角度θで二色ずつ同時に排出させることも可能である。
以上説明したように本実施形態に係るインクパン51は、インクの色種に対応する数の区画41C,41K,41M,41Yを形成し、廃液を隔離する複数の隔壁411,412,413と、隔壁411,412,413に沿って区画41C,41K,41M,41Yに配置され、廃液を保持するインク保持部材521,522,523,524と、インク保持部材521,522,523,524を、隔壁411,412,413及びインクパン51の壁414との間で押圧する円柱形状の錘511,512,513,514とを備え、複数の錘511,512,513,514の重さはそれぞれ異なる。
以上説明したように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、インクジェットヘッド31から記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、印刷時にインクジェットヘッド31と干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置P1と、パージ処理時にインクジェットヘッド31より吐出されるインクを受ける第2の位置P2とを移動し、第2の位置P2でインクの色種に対応させて吐出されるインクを保持した後、前記第1の位置にて傾斜角度θの大きさに合わせて保持したインクの色種を分けて排出させるインクパン41と、インクパン41から排出される廃液を貯蔵する廃液タンク43と、インクパン41の傾斜角度θを変えて廃液の色種を分けて排出させる展開機構部44とを備える。これにより、廃液経路を一つにでき、装置を簡素化し、コストダウンできるインクジェット印刷装置を提供することができる。
なお、上記の実施例は4色のインクを例に説明したが、本発明はこの例に限定されない。インクの色は6種類あっても構わない。本発明の技術思想は、そのまま適用することが可能である。また、他の具体例では、錘の重さを異ならせる例を示したが、インク保持部材の弾性力を変えて同じ錘を用いるようにしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
インクジェットヘッドから記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
印刷時に前記インクジェットヘッドと干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置と、パージ処理時に前記インクジェットヘッドより吐出されるインクを受ける第2の位置とを移動し、前記第2の位置でインクの色種に対応させて前記吐出されるインクを保持した後、前記第1の位置にて傾斜角度の大きさに合わせて前記保持したインクの色種を分けて排出させるインクパンと、
前記インクパンから排出される廃液を貯蔵する廃液タンクと、
前記インクパンの傾斜角度を変えて前記廃液の色種を分けて排出させる展開機構部と
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
(付記2)
前記インクパンは、
前記インクの色種に対応する数の区画を形成し、前記廃液を隔離する複数の隔壁と、
前記隔壁の延伸方向と直交する方向に傾斜し、前記区画の底を形成する傾斜面と、
前記隔壁と前記傾斜面の間に配置される前記隔壁の延伸方向と平行の方向に傾斜するスロープと
を備え、
複数の前記傾斜面の前記傾斜角度はそれぞれ異なる
ことを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
(付記3)
前記インクパンは、
前記インクの色種に対応する数の区画を形成し、前記廃液を隔離する複数の隔壁と、
前記隔壁に沿って前記区画に配置される前記廃液を保持するインク保持部材と、
前記インク保持部材を、前記隔壁及び前記インクパンの壁との間で押圧する円柱形状の錘と
を備え、
複数の前記錘の重さはそれぞれ異なる
ことを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2 搬送部
3 ヘッドユニット
31 インクジェットヘッド
4 メンテナンスユニット
41 インクパン
42 廃液ホース
43 廃液タンク
44 展開機構部
411,412,413 隔壁
431,432,433,434 傾斜面
441,442,443,444 スロープ
P1 第1の位置
P2 第2の位置
θ,θ~θ 傾斜角度

Claims (1)

  1. インクジェットヘッドから記録媒体にインクを吐出させて画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
    印刷時に前記インクジェットヘッドと干渉せずに傾斜した姿勢を取る第1の位置と、パージ処理時に前記インクジェットヘッドより吐出されるインクを受ける第2の位置とを移動し、前記第2の位置でインクの色種に対応させて前記吐出されるインクを保持した後、前記第1の位置にて傾斜角度の大きさに合わせて前記保持したインクの色種を分けて排出させるインクパンと、
    前記インクパンから排出される廃液を貯蔵する廃液タンクと、
    前記インクパンの傾斜角度を変えて前記廃液の色種を分けて排出させる展開機構部と
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
JP2020138436A 2020-08-19 2020-08-19 インクジェット印刷装置 Pending JP2022034643A (ja)

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