JP2022033702A - 計時器のためのケースの胴部上に裏蓋を締結するデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】計時器のための裏蓋を中板上に締結するデバイスを提供する。【解決手段】時計の中板１上に裏蓋２を締結するデバイスであって、裏蓋２は、中板１との支承面を形成するように構成したカバー２０と、中板１内に載置するように構成した本体２１とを備え、デバイスは、裏蓋２と中板１との間に配設したリングを備え、リングは、耐水性及び裏蓋２の割送りを保証するように構成し、リングは、耐水性を保証する上側部４０と、裏蓋２の正確な配置を保証する配置手段３を備える中間部４１とを備える。【選択図】図１ａ

Description

本発明は、時計の胴部上に裏蓋を締結するデバイスに関する。

本発明は、そのようなデバイスを含む計時器、特に時計にも関する。

時計および同様の装置の外部部品は、多くの制約、特に耐水性、頑強さ、外観に従っており、封止体の交換、洗浄、潤滑、更には修理といった販売後の介入で、あらゆる意図しない分解が生じて修復不可能とならないように作製しなければならない。

同様に、一部の外部構成要素又は制御構成要素は、元の位置、静止位置若しくは作動参照位置の標示のため、又は示度若しくは目盛りの読出しを容易にするため、又は一続きの左および／または右の装飾面を保証するため、互いに角度を付けて割り送らなければならない。この角度を付けた割送りは、構成要素の良好な締結および封止体の完全な耐水性と組み合わせると、適切な達成が困難であることが多い。

組み付ける部材とは無関係な弾性閉鎖要素の使用は、文献ＣＨ４２３６３７又は特許ＣＨ４４７０４６において公知である。これらの文献で提案される弾性要素の欠点は、本質的に空間の要件にある。また、圧縮可能材料から作製したパッドの使用は、文献ＣＨ５１２７６９から公知であり、パッドは、正方形又は長方形ケースの角に作製した平削り部と協働するりゅうず区分によって取り囲まれる。そのようなデバイスは、エラストマ型圧縮可能材料がもたらす形状および弾性をもつケース上でのみ使用することができ、このエラストマ型圧縮可能材料は、材料が経年する間、著しく変化しやすい。

スイス国特許第４２３６３７号明細書 スイス国特許第４４７０４６号明細書 スイス国特許第５１２７６９号明細書

本発明は、角度を付けた割送りにより、外部構成要素の耐水性および安全な組立てを達成することを提案するものであり、この割送りは、調節が容易である。

この目的で、本発明は、請求項１に記載の胴部上に裏蓋を締結するデバイスに関する。

本発明は、そのような締結デバイスを含む計時器にも関する。

本発明の他の特徴および利点は、単純な例示的で非限定的な例として示される、本発明の特定の実施形態に対する以下の説明、および添付の図面を読めばより明らかになるであろう。

本発明の第１の実施形態による締結デバイスの分解斜視図である。 本発明の第１の実施形態による締結デバイスの分解斜視図である。 本発明の第１の実施形態による締結デバイスの裏蓋およびリングの背面図である。 本発明の第１の実施形態による締結デバイスの裏蓋およびリングの上面図である。 本発明の第１の実施形態による締結デバイスの断面図である。 本発明の第２の実施形態による締結デバイスのリングの斜視図である。 本発明の第２の実施形態による締結デバイスの断面図である。

本発明は、角度を付けた割送り、最小数の構成要素および低減した製造費用により、外部構成要素の耐水性および安全な組立てを達成することを提案するものであり、この割送りは、保証された位置での調節が容易である。

図１から図５は、時計の中板に対して裏蓋を取り付け、角度を付けて割り送る非限定的な例を示す。

本発明は、時計の胴部１上に裏蓋２を締結するデバイス１００に関し、裏蓋２は、中板１との支承面を形成するように構成したカバー２０と、中板内に載置するように構成した本体２１とを備え、前記デバイスは、裏蓋２と中板１との間に配設したリング４を備え、前記リング４は、耐水性および裏蓋の割送りを保証するように構成する。リング４は、耐水性を保証する上側部４０と、胴部１に対する裏蓋２の割送りを保証する配置手段３を備える中間部４１とを備える。

図１ｂからわかるように、胴部１は、リング４の上側部４０が載置される肩部１０を有し、リング４は、適切な位置にある場合、胴部と面一である。

有利には、配置手段３は、少なくとも１つの突起４３を備え、少なくとも１つの突起４３は、リング４の中間部４１上に形成され、胴部１の筐体１１内に載置されるように構成され、突起４３は、外壁上に形成され、リング４の中間部４１の高さ部の全て又は一部にわたり延在する。したがって、リング４は、例えばトルクが裏蓋に与えられた際に回転移動することがない。

リング４も、裏蓋２内に形成された機械加工部２２と協働するように構成した突起４６を備える。そのような構成により、胴部１に対する裏蓋２の正確な配置又は正確な割送りを可能にし、このことは、裏蓋２が装飾を有し、時計の１２時－６時に沿って完全に位置合わせされなければならない場合、特に有用である。

図４および図５に示す本発明の一変形形態によれば、リング４は、下側部４２を有し、下側部４２は、裏蓋２と協働するように構成した保持手段を有し、保持手段は、裏蓋２の本体２１内に形成した細穴又は筐体内に収容されるように構成した突出クリップ４２０の形状である。

このことを考慮に入れ、リング４は、ａｓｕｔａｎｅ（登録商標）又はハイトレル（登録商標）等のポリマー材料から作製される。言うまでもなく、弾性変形を許容し、十分に強固なあらゆる他の材料を使用してリング４を作製することができる。したがって、外側リブ４４および内側リブ４５は、裏蓋２を胴部１上に取り付け、強制嵌合又は駆動した際、駆動に対して良好な抵抗を得ることを可能にする。

本発明の好ましい実施形態によれば、リング４は、少なくとも２つの内側リブ４５と少なくとも２つの外側リブ４４とを備え、リブは、互いに６０°から９０°の角度を付けて離間している。内側リブ４５および外側リブ４４は、互いに対してずれていることが意図される。即ち、外側リブは、内側リブに面して配置されず、したがって、より良好な保持がもたらされる。

裏蓋２およびリング４は、これらを胴部１に押し進める際、裏蓋２がリング４を前記胴部１に対して径方向に押圧するように寸法決定され、このことは、中板の壁と裏蓋との間で前記弾性要素４を圧縮する効果を有する。リング４は、特に、高さ部の全て又は一部にわたり延在するリブを含み、リブは、圧縮力に応じて変形し、組立体の良好な保持を保証する。良好な保持をもたらすには、約２０％のリング４の圧縮比が好ましい。そのような比率は、一方で、裏蓋２とリング４との間の摩擦力、およびもう一方で、リング４と中板１との間の摩擦力の増大をもたらし、したがって、時計上への裏蓋２の配置に伴うトルクを決定する。

図３は、胴部１上に組み付けた裏蓋２およびリング４の断面図を示し、リング４は、中板１の内側面と裏蓋２との間で圧縮されている。裏蓋、より詳細には外側細穴を中板内に強制的に配置することにより、リング４の変形を保つ。この変形は、明らかに、リングの材料の弾性変形限度内のものである。

本発明は、そのような締結デバイス１００を含む計時器又は時計１０００にも関する。

要約すると、本発明は、締結デバイスの提供を可能にし、締結デバイスの設計は小型であり、時計の耐水性を維持し、不慮の分解から保護する。

本発明は、構成要素の完全な向きがサービス位置で係止されたままにすることも保証可能にする。

１ 胴部
２ 裏蓋
４ リング
２１ 本体
４２ 下側部
４４ 外側リブ
４５ 内側リブ
１００ デバイス
１０００ 時計

Claims (12)

1. 時計の胴部に裏蓋を締結するデバイスであって、前記裏蓋は、前記胴部１との支承面を形成するように構成したカバーと、前記胴部内に載置するように構成した本体２１とを備え、前記デバイスは、前記裏蓋と前記中板との間に配設したリングを備え、前記リングは、耐水性及び前記裏蓋の割送りを保証するように構成する、デバイスにおいて、前記リングは、耐水性を保証する上側部と、前記裏蓋の割送りによる正確な配置を保証する配置手段を備える中間部とを備えることを特徴とする、デバイス。
2. 前記リングは、下側部を有し、前記下側部は、前記裏蓋と協働するように構成した保持手段を有することを特徴とする、請求項１に記載の時計の胴部上に裏蓋を締結するデバイス。
3. 前記保持手段は、前記裏蓋の本体内に形成した細穴と協働するように構成した少なくとも１つのクリップの形状であることを特徴とする、請求項２に記載の時計の胴部上に裏蓋を締結するデバイス。
4. 前記配置手段は、前記リングの前記下側部上又は前記裏蓋上に形成した少なくとも１つの突起を備え、前記少なくとも１つの突起は、前記胴部又は前記リングの筐体内に載置されるように構成することを特徴とする、請求項３に記載の時計の中板上に裏蓋を締結するデバイス。
5. 前記リングの前記下側部上に形成した前記突起は、前記リングの外壁上に形成することを特徴とする、請求項４に記載の時計の胴部上に裏蓋を締結するデバイス。
6. 前記リングは、ａｓｕｔａｎｅ（登録商標）又はハイトレル（登録商標）等のポリマー材料から作製することを特徴とする、請求項１から５のいずれか一項に記載の時計の中板上に裏蓋を締結するデバイス。
7. 前記リングは、前記リングの内壁上に、前記中間部の高さ部の全て又は一部にわたり延在する少なくとも２つの内側リブを備えることを特徴とする、請求項１から６のいずれか一項に記載の時計の中板上に裏蓋を締結するデバイス。
8. 前記少なくとも２つの内側リブの一方は、前記裏蓋内に形成した切欠きと協働するように構成することを特徴とする、請求項７に記載の締結デバイス。
9. 前記リングは、前記リングの外壁上に、前記中間部の高さ部の全て又は一部にわたり延在する少なくとも２つの外側リブを備えることを特徴とする、請求項１から８のいずれか一項に記載の締結デバイス。
10. 前記少なくとも２つの外側リブの一方は、前記中板内に形成した切欠きと協働するように構成することを特徴とする、請求項９に記載の締結デバイス。
11. 前記リングは、３つの内側リブと３つの外側リブとを備え、前記リブは、互いに６０°から９０°の角度を付けて離間していることを特徴とする、請求項１から１０のいずれか一項に記載の締結デバイス。
12. 請求項１から１１のいずれか一項に記載の締結、割送りデバイスを備えることを特徴とする、計時器。

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