JP2022031208A - 処理ガスを用いて基板を処理する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理ガスを用いて、迅速に基板を処理することが可能な装置を提供する。【解決手段】処理ガスを用いて基板を処理する装置であって、基板が配置される処理空間を有するチャンバと、前記処理空間に処理ガスを供給する供給管と、を有し、前記供給管は、前記処理ガスが排出される出口を有し、該出口は、前記基板の被処理表面の近傍に配置される、装置。【選択図】図1

Description

本発明は、処理ガスを用いて基板を処理する装置に関する。
従来、基板を処理するため、様々な装置が使用されている(例えば特許文献1)。例えば、半導体集積回路を製造するプロセスにおいて、基板上に薄膜を形成する際には、各種成膜装置が使用され、基板上の薄膜をパターン化する際には、各種エッチング装置が使用される。
特開平6-37023号公報
前述のような装置において、基板を処理する際に、しばしば、処理空間に処理ガスが供給される場合がある。この場合、基板は、供給された処理ガスと反応し、表面に様々な特徴物を形成することができる。
しかしながら、一般に、ガスによる反応は、液体やプラズマ等を用いた反応に比べて、進行が遅い傾向にある。このため、処理ガスを用いて基板を処理する装置では、処理速度の向上が問題となり得る。特に、近年、半導体集積回路の製造の分野では、製造工程が益々複雑化かつ増加する傾向にあり、基板に対する処理速度のさらなる向上が要望されている。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、処理ガスを用いて、より迅速に基板を処理することが可能な装置を提供することを目的とする。
本発明では、処理ガスを用いて基板を処理する装置であって、
基板が配置される処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間に処理ガスを供給する供給管と、
を有し、
前記供給管は、前記処理ガスが排出される出口を有し、
該出口は、前記基板の被処理表面の近傍に配置される、装置が提供される。
本発明では、処理ガスを用いて、より迅速に基板を処理することが可能な装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による装置の構成例を概略的に示した図である。 本発明の別の実施形態による装置の構成例を概略的に示した図である。 本発明のさらに別の実施形態による装置の構成例を概略的に示した図である。 本発明のさらに別の実施形態による装置の構成例を概略的に示した図である。 本発明のさらに別の実施形態による装置の構成例を概略的に示した図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
前述のように、処理ガスを用いて基板を処理する装置において、処理速度の向上が問題となる場合がある。特に、近年、半導体集積回路の製造の分野では、製造工程が益々複雑化かつ増加する傾向にあり、基板に対する処理速度のさらなる向上が要望されている。
これに対して、本発明の一実施形態では、処理ガスを用いて基板を処理する装置であって、
基板が配置される処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間に処理ガスを供給する供給管と、
を有し、
前記供給管は、前記処理ガスが排出される出口を有し、
該出口は、前記基板の被処理表面の近傍に配置される、装置が提供される。
本発明の一実施形態では、供給管の出口は、基板の被処理表面の「近傍」に配置される。
ここで、「近傍」とは、2つの対象物の間の距離が200mm以下である状態を意味する。
例えば、供給管が単一の出口を有し、該出口が基板の被処理表面の斜め上方にある場合、「供給管の出口が基板の被処理表面の近傍にある」とは、供給管の出口と被処理表面の間の最短距離が200mm以下であることを意味する。
また、供給管が複数の出口を有し、各出口が基板の被処理表面の斜め上方にある場合、「近傍」とは、基板の被処理表面に最も近い出口と被処理表面の間の最短距離が200mm以下であることを意味する。
また、例えば、供給管が単一の出口を有し、該出口が基板の被処理表面の上側にある態様では、基板の被処理表面から供給管の出口までの垂直な方向における間隔が200mm以下の場合、「供給管の出口が基板の被処理表面の近傍にある」と言える。
また、供給管が単一の出口を有し、該出口が基板の被処理表面を外挿した平面上にある態様では、基板の被処理表面から供給管の出口までの平行な方向における間隔が200mm以下の場合、「供給管の出口が基板の被処理表面の近傍にある」と言える。
基板に対して、このような関係で供給管の出口を設置した場合、基板の被処理表面に、出口から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。そのため、本発明の一実施形態による装置では、被処理表面での反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板を処理することができる。
また、このような効果の結果、本発明の一実施形態による装置では、処理ガスの利用効率を有意に高めることが可能となり、処理ガスの消費量および消費コストを、有意に抑制することができる。
また、本発明の一実施形態による装置では、基板遠方への処理ガスの拡散が有意に抑制されるため、処理空間を区画する壁材などの劣化を有意に抑制することができる。
さらに、本発明の一実施形態では、処理ガスを確実に被処理表面に供給することができるため、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板を提供することが可能となる。
(本発明の一実施形態による装置)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による装置について、より詳しく説明する。
図1には、本発明の一実施形態による装置(以下、「第1の装置」と称する)の構成例を概略的に示す。
図1に示すように、第1の装置100は、ハウジング110と、処理ガスの供給管130と、回転テーブル170と、排気管176とを有する。
ハウジング110は、内部に処理空間120を形成する。
回転テーブル170は、支柱172と、該支柱172の先端に設けられたテーブル174とを有する。支柱172が回転することにより、テーブル174を回転させることができる。テーブル174は、処理空間120内に配置される。テーブル174は、上部に基板Wを配置、固定することができる構成を有する。
供給管130は、処理空間120に処理ガスを供給する役割を有する。供給管130は、一端に出口140を有し、該出口140は、処理空間120内に配置される。
供給管130は、出口140から排出される処理ガスの方向が、基板Wの上面(「被処理表面P」と称する)を含む平面と平行になるように配置される。
排気管176は、処理空間120に含まれる気体を、外部に排気する役割を有する。
第1の装置100が稼働する際には、まず、回転テーブル170のテーブル174の上に、基板Wが配置される。基板Wは、被処理表面Pを有し、該被処理表面Pが上向きとなるようにして、テーブル174上に固定される。
次に、雰囲気ガス導入管(図示されていない)等を利用して、処理空間120が所定の雰囲気および圧力に調整される。例えば、処理空間120は、排気管176により、十分に減圧(真空)化されてもよい。その後、回転テーブル170が矢印Aの方向に回転される。これにより、基板Wも回転される。
回転速度は、特に限られないが、例えば、0.01rpm~1000rpmの範囲であってもよい。
この状態で、供給管130に所定の処理ガスが導入されると、処理ガスは、供給管130の出口140から排出され、処理空間120に処理ガスが供給される。従って、この処理ガスにより、基板Wの被処理表面Pを処理することができる。
ここで、第1の装置100では、供給管130の出口140は、基板Wの被処理表面Pの「近傍」に配置される。
前述のように、「近傍」とは、供給管130の出口140と被処理表面Pの間の最短距離が、200mm以下であることを意味する。
従って、図1の構成の場合、供給管130の出口140は、被処理表面P(または基板W)の側面までの最小距離が、200mm以下となるように配置される。この距離は、100mm以下であることが好ましい。
このような構成を有する第1の装置100では、供給管130の出口140から排出される処理ガスは、水平方向に流れ、被処理表面Pに「直接」供給される。
従って、第1の装置100では、基板Wの被処理表面Pに、出口140から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。その結果、第1の装置100では、被処理表面Pでの反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板Wを処理することができる。
また、このような効果の結果、第1の装置100では、処理ガスの利用効率を有意に高めることが可能となり、処理ガスの消費量および消費コストを、有意に抑制することができる。
また、第1の装置100では、処理空間120を区画するハウジング110の壁材などの劣化を有意に抑制することができる。
さらに、第1の装置100では、処理ガスを確実に被処理表面Pに供給することができるため、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板Wを提供することが可能となる。
(本発明の別の実施形態による装置)
図2には、本発明の別の実施形態による装置(以下、「第2の装置」と称する)の構成例を概略的に示す。
図2に示すように、第2の装置200は、前述の第1の装置100と同様の構成を有する。従って、第2の装置200において、第1の装置100と同様の部材には、図1に示した参照符号に100を加えた参照符号が使用されている。
例えば、第2の装置200は、処理空間220を定めるハウジング210と、処理ガスの供給管230と、回転テーブル270と、排気管276とを有する。
ただし、第2の装置200においては、供給管230の構成および配置形態が、前述の第1の装置100における供給管130とは異なっている。
すなわち、第2の装置200において、供給管230は、出口240から放出される処理ガスの方向が、基板Wの被処理表面Pに対して、傾斜した角度(α)となるように構成されている。
従って、第2の装置200では、供給管230の出口240から排出される処理ガスは、傾斜角α(0<α<90゜)だけ傾斜した状態で、基板Wの被処理表面Pに供給される。傾斜角αは、例えば、10゜~80゜の範囲であってもよい。
ここで、第2の装置200においても、供給管230の出口240は、基板Wの被処理表面Pの「近傍」に配置される。具体的には、第2の装置200において、供給管230は、出口240と被処理表面Pとの間の最短距離が200mm以下となるようにして、基板Wに対して配置される。この距離は、100m以下であることが好ましい。
このような構成を有する第2の装置200においても、第1の装置100の場合と同様の効果が得られることは明らかである。
すなわち、第2の装置200では、基板Wの被処理表面Pに、出口240から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。その結果、第2の装置200では、被処理表面Pでの反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板Wを処理することができる。
また、第2の装置200においても、処理ガスの消費量および消費コストが抑制でき、ハウジング210の劣化が抑制できるとともに、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板Wを提供することができる。
(本発明のさらに別の実施形態による装置)
図3には、本発明のさらに別の実施形態による装置(以下、「第3の装置」と称する)の構成例を概略的に示す。
図3に示すように、第3の装置300は、前述の第1の装置100と同様の構成を有する。従って、第3の装置300において、第1の装置100と同様の部材には、図1に示した参照符号に200を加えた参照符号が使用されている。
例えば、第3の装置300は、処理空間320を定めるハウジング310と、処理ガスの供給管330と、回転テーブル370と、排気管376とを有する。
ただし、第3の装置300においては、供給管330の構成および配置形態が、前述の第1の装置100における供給管130とは異なっている。
すなわち、第3の装置300において、供給管330は、端部が閉止端となっており、側面の一部に、出口340が設けられる。また、出口340は、供給管330の側面に形成された複数の開口342で構成される。各開口342は、水平方向(図3におけるX方向)に沿って、一列に配列されている。
なお、供給管330の形状は、出口340を複数形成することができる形状であれば特に限定されず、例えばシャワープレートのような形状であってもよい。すなわち、供給管330の端部に、水平方向の平面内(図3におけるZ軸に垂直な平面内)に放射状に設けられた複数の出口340を有するプレートが設けられていてもよい。
第3の装置では、供給管330を流れる処理ガスは、各開口342を経て、基板Wの被処理表面Pに対して垂直に供給される。なお、垂直に供給されることは必須ではなく、斜め方向や水平方向から供給されてもよい。
ここで、第3の装置300においても、供給管330の出口340は、基板Wの被処理表面Pの「近傍」に配置される。具体的には、第3の装置300において、供給管330は、出口340と被処理表面Pとの間の垂直距離(Z方向の距離)が200mm以下となるようにして、基板Wに対して配置される。この垂直距離は、100mm以下であることが好ましい。
このような構成を有する第3の装置300においても、第1の装置100および第2の措置200の場合と同様の効果が得られることは明らかである。
すなわち、第3の装置300では、基板Wの被処理表面Pに、出口340から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。その結果、第3の装置300では、被処理表面Pでの反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板Wを処理することができる。
また、第3の装置300においても、処理ガスの消費量および消費コストが抑制でき、ハウジング310の劣化が抑制できるとともに、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板Wを提供することができる。
なお、図3に示した第3の装置300では、基板Wの上側にある被処理表面Pが処理される。しかしながら、基板Wを上方から支持し、基板Wの下面が被処理表面Pとなるように装置を構成してもよい。
(本発明のさらに別の実施形態による装置)
図4には、本発明のさらに別の実施形態による装置(以下、「第4の装置」と称する)の構成例を概略的に示す。
図4に示すように、第4の装置400は、ハウジング410と、処理ガスの供給管430と、回転テーブル470と、排気管476とを有する。
ハウジング410は、内部に処理空間420を形成する。
回転テーブル470は、支柱472と、該支柱472の先端に設けられたテーブル474とを有する。支柱472が回転することにより、テーブル474を回転させることができる。テーブル474は、処理空間420内に配置される。テーブル474は、上部に基板ケース460を配置、固定することができる構成を有する。
供給管430は、処理空間420に処理ガスを供給する役割を有する。供給管430は、水平方向に延伸する複数のノズル446を有し、各ノズル446は、先端に出口440を有する。各ノズル446は、処理空間420内に配置される。
供給管430は、各ノズル446の出口440から排出される処理ガスの方向が、水平方向(X方向)となるように構成される。
排気管476は、処理空間420に含まれる気体を、外部に排気する役割を有する。
第4の装置400が稼働する際には、まず、回転テーブル470のテーブル474の上に、基板ケース460が配置される。
基板ケース460は、縦方向(Z方向)に積層された複数の部屋(R1~R4)を有する。各部屋R1~R4には、それぞれ、基板(W1~W4)を配置することができる。
なお、図4に示した例では、基板ケース460は、4つの部屋R1~R4を有する。しかしながら、これは、単なる一例であって、基板ケース460に設けられる部屋の数は、2つ以上である限り、特に限られない。
基板ケース460は、各部屋R1~R4に、それぞれ、基板W1~W4を配置した状態で、テーブル474上に固定される。この際、各基板W1~W4は、それぞれの被処理表面P1~P4が上側となるようにして、それぞれの部屋R1~R4に配置される。
次に、雰囲気ガス導入管(図示されていない)等を利用して、処理空間420が所定の雰囲気および圧力に調整される。例えば、処理空間420は、排気管476により、十分に減圧(真空)化されてもよい。その後、回転テーブル470が矢印Aの方向に回転される。これにより、基板ケース460も回転される。
回転速度は、特に限られないが、例えば、0.01rpm~1000rpmの範囲であってもよい。
なお、図には示されていないが、基板ケース460の各部屋R1~R4には、基板W1~W4を固定する手段が設けられている。従って、テーブル474が回転した場合であっても、各基板W1~W4の位置ずれは、有意に抑制される。
また、基板ケース460は側壁を有するが、この側壁は、ノズル446から基板W1~W4に向かって供給される処理ガスを、できる限り妨害しないように構成される。例えば、側壁を構成する柱の太さは、最小限に抑制されてもよい。あるいは、側壁は、メッシュ構造を有してもよい。
次に、この状態で、供給管430に所定の処理ガスが導入されると、処理ガスは、供給管430に設けられた各ノズル446を通り、排出される。
ここで、供給管430は、各ノズル446の出口440が、対応する基板W1~W4の被処理表面P1~P4の「近傍」に配置されるように構成される。
これは、前述の定義に従えば、各ノズル446の各出口440において、対応する基板W1~W4の側面までの距離が、200mm以下であることを意味する。特に、この距離は、100m以下であることが好ましい。
供給管430から排出されるガスにより、基板W1~W4のそれぞれの被処理表面P1~P4を処理することができる。
なお、基板ケース46に存在する側壁による干渉の影響を抑制するため、各出口440から排出される処理ガスは、間欠供給されてもよい。
このような構成を有する第4の装置400では、供給管430の各出口440から排出される処理ガスは、水平方向(X方向)に流れ、対応する基板W1~W4の被処理表面P1~P4に「直接」供給される。
従って、第4の装置400では、基板W1~W4の被処理表面P1~P4に、出口440から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。その結果、第4の装置400では、被処理表面P1~P4での反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板W1~W4を処理することができる。
また、このような効果の結果、第4の装置400では、処理ガスの利用効率を有意に高めることが可能となり、処理ガスの消費量および消費コストを、有意に抑制することができる。
また、第4の装置400では、処理空間420を区画するハウジング410の壁材などの劣化を有意に抑制することができる。
さらに、第4の装置400では、処理ガスを確実に被処理表面P1~P4に供給することができるため、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板W1~W4を提供することが可能となる。
(本発明のさらに別の実施形態による装置)
図5には、本発明のさらに別の実施形態による装置(以下、「第5の装置」と称する)の構成例を概略的に示す。
図5に示すように、第5の装置500は、前述の第4の装置400と同様の構成を有する。従って、第5の装置500において、第4の装置400と同様の部材には、図4に示した参照符号に100を加えた参照符号が使用されている。
例えば、第5の装置500は、処理空間520を定めるハウジング510と、処理ガスの供給管530と、回転テーブル570と、排気管576とを有する。
ただし、第5の装置500においては、供給管530の構成および配置形態が、前述の第4の装置400における供給管430とは異なっている。
すなわち、第5の装置500において、供給管530は、複数のノズル446の代わりに、複数の開口542を有し、これらの開口542が、処理ガスの出口540を形成する。各開口542は、鉛直方向(図5におけるZ方向)に沿って、一列に配列されている。
第5の装置500では、供給管530を流れる処理ガスは、各開口542を経て、水平に流れ、基板ケース560に収容された、それぞれの基板W1~W4の被処理表面P1~P4に供給される。
ここで、第5の装置500においても、供給管530の各開口542の出口540は、基板Wの被処理表面Pの「近傍」に配置される。具体的には、第5の装置500において、供給管530は、各出口540とそれぞれの被処理表面P1~P4との間の最短距離が200mm以下となるようにして、基板W1~W4に対して配置される。この距離は、100m以下であることが好ましい。
このような構成を有する第5の装置500においても、第1の装置100~第4の装置400の場合と同様の効果が得られることは明らかである。
すなわち、第5の装置500では、基板W1~W4の被処理表面P1~P4に、出口540から排出される処理ガスを、より確実かつ迅速に供給することができる。その結果、第5の装置500では、被処理表面P1~P4での反応速度を高めることが可能となり、より迅速に基板W1~W4を処理することができる。
また、第5の装置500においても、処理ガスの消費量および消費コストが抑制でき、ハウジング510の劣化が抑制できるとともに、バッチ毎の処理のばらつきが少ない処理基板W1~W4を提供することができる。
(本発明の一実施形態による装置の構成部材)
次に、本発明の一実施形態による装置を構成する各部材について、より詳しく説明する。なお、ここでは、一例として、第2の装置200を例に、その構成部材について説明する。従って、各部材を表す際には、前述の図2に示した参照符号を使用する。
ただし、以下の記載が、そのまま、または一部を修正して、その他の装置にも適用され得ることは、当業者には明らかである。
(ハウジング210)
ハウジング210は、処理空間220に供給される処理ガスに対して耐性を有する限り、いかなる材料で構成されてもよい。
また、図2においては、ハウジング210の上方から処理ガスを供給する場合を示しているが、ハウジング210ごと装置全体を横に倒すことで水平方向から処理ガスを供給してもよく、ハウジング210ごと装置全体を逆さまにすることで下方から処理ガスを供給してもよい。
(供給管230)
供給管230の材質は、処理ガスに対して耐性を有する限り、特に限られない。供給管230は、例えば、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、ガラス、または石英等で構成されてもよい。
供給管230は、いかなる断面形状を有してもよい。供給管230の断面は、例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、またはn角形(正n角形を含む。nは3以上の整数)等であってもよい。
また、供給管230は、二重管構造を有してもよい。この場合、一本の供給管230により、基板Wに向かって、2種類のガスを別個に供給することができる。
なお、図2に示した例では、出口240は、供給管230のその他の部分と同様の断面形状を有するが、これは必ずしも必要ではない。出口240は、例えば、先細の形態を有してもよい。
一般に、供給管230の主要部の断面積よりも出口240の総断面積を小さくした場合、管の圧損により、各出口からのガス供給量を均一にすることができる。
例えば、供給管230の主要部の断面積をSpとし、出口240の開口の断面積をSoとしたとき、比So/Spを1以下にしてもよい。比So/Spは、0.5以下であることが好ましい。
また、供給管230の出口240の開口には、微細な孔の空いたパンチ板、またはメッシュ部材などを設けてもよい。
さらに、必要な場合、出口240またはその近傍にコイルを設置し、流通ガスをプラズマ化してもよい。
なお、供給管230は、必ずしもハウジング210の壁面から独立している必要はなく、壁面に埋め込まれていてもよい。
また、ハウジング210そのものが空洞を有することにより供給管230の役割を果たしてもよい。この場合、出口240は壁面上に設けられることとなり、壁面近傍に配置された基板Wの被処理表面Pに対して処理ガスを供給する。なお、壁面とは、ハウジング210の上部壁面または側壁面を指す。
(回転テーブル270)
回転テーブル270は、テーブル274を回転することができ、テーブル274に基板W(または基板ケース。図4および図5参照)を固定することができる限り、いかなる構成を有してもよい。
なお、回転テーブル170は、必ずしも必要な部材ではなく、本発明の一実施形態では、省略されてもよい。その場合、回転テーブル170の代わりに、例えば、非回転式の基板ホルダが使用されてもよい。
(排気管276)
排気管276は、処理空間220に供給される処理ガスに対して耐性を有する限り、いかなる材料で構成されてもよい。
なお、図2に示した排気管276の位置は、単なる一例であって、排気管276は、ハウジング210のいかなる箇所に設置されてもよい。
特に、排気管276は、処理空間220に流れる処理ガスの均一性が高まる位置に配置されることが好ましい。また、このため、排気管276を複数箇所に設けてもよい。
(本発明の一実施形態による装置の適用例)
前述のような特徴を有する本発明の一実施形態による装置は、基板の処理に処理ガスが使用される、いかなる装置にも適用できる。
例えば、本発明の一実施形態による装置は、基板W用のエッチング装置、CVD装置、およびPVD装置等に適用できる。
エッチング装置の場合、処理ガスは、例えば、フッ素および/または塩素のようなハロゲンを含むガス等であってもよい。そのような処理ガスには、例えば、F、Cl、およびCFなどが含まれる。
また、CVD装置またはPVD装置の場合、処理ガスは、N、O、またはHなどであってもよい。
また、処理される基板Wの形状は、特に限られない。基板Wは、例えば、上面視、円形、楕円形、矩形、またはドーナッツ型などであってもよい。
以上、図1~図5を参照して、本発明の一実施形態について説明した。しかしながら、本発明の一実施形態による装置が、その他の形態を有してもよいことは当業者には明らかである。
例えば、図1~図5において、各装置100、200、300、400、および500は、さらに、基板を加熱することが可能な手段を有してもよい。
また、第1の装置100~第5の装置500における特徴の一部が組み合わされ、本発明の別の実施形態が得られてもよい。
例えば、図3に示した第3の装置300において、供給管330は、複数の開口342の代わりに、複数のノズルを有してもよい。また、図4に示した第4の装置400において、供給管430は、各ノズル446の先端が先細の形状を有してもよい。
従って、本発明の一実施形態による装置は、供給管の出口が基板の被処理表面の「近傍」に配置される限り、いかなる構成を有してもよい。
100 第1の装置
110 ハウジング
120 処理空間
130 供給管
140 出口
170 回転テーブル
172 支柱
174 テーブル
176 排気管
200 第2の装置
210 ハウジング
220 処理空間
230 供給管
240 出口
270 回転テーブル
272 支柱
274 テーブル
276 排気管
300 第3の装置
310 ハウジング
320 処理空間
330 供給管
340 出口
342 開口
370 回転テーブル
372 支柱
374 テーブル
376 排気管
400 第4の装置
410 ハウジング
420 処理空間
430 供給管
440 出口
446 ノズル
460 基板ケース
470 回転テーブル
472 支柱
474 テーブル
476 排気管
500 第5の装置
510 ハウジング
520 処理空間
530 供給管
540 出口
542 開口
560 基板ケース
570 回転テーブル
572 支柱
574 テーブル
576 排気管
P、P1~P4 被処理表面
R1~R4 部屋
W、W1~W4 基板

Claims (12)

  1. 処理ガスを用いて基板を処理する装置であって、
    基板が配置される処理空間を有するチャンバと、
    前記処理空間に処理ガスを供給する供給管と、
    を有し、
    前記供給管は、前記処理ガスが排出される出口を有し、
    該出口は、前記基板の被処理表面の近傍に配置される、装置。
  2. 前記処理ガスは、前記出口から、前記基板の被処理表面と平行に排出される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記処理ガスは、前記出口から、前記基板の被処理表面に対して、垂直を除く傾斜した角度で排出される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記処理ガスは、前記出口から、前記基板の被処理表面に向かって垂直に排出される、請求項1に記載の装置。
  5. 前記供給管の前記出口は、先細となっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記供給管の先端は、閉止端であり、前記出口は、前記供給管の側面に設けられる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記出口は、前記供給管の側面に複数設置される、請求項6に記載の装置。
  8. 前記供給管の断面積をSpとし、前記出口の開口の総面積をSoとしたとき、So/Spは、1以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
  9. さらに、前記基板が載置される回転テーブルを有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 複数の前記基板を同時に処理することが可能な、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記供給管は、前記出口として、複数の開口を有する、請求項10に記載の装置。
  12. 前記供給管は、前記出口として、複数のノズルを有する、請求項10に記載の装置。
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